もしもブロリー達がハイスクールDxDの世界に転生したら   作:JOJI

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昨日、高校の遠足で鷲羽山ハイランドへ行ってまいりました。友達のテンションに付き添われて、スカイサイクルに一緒に乗せられました。いやー、怖かった(高所恐怖症)あれはガチ泣きしましたねェ。その後はもうずっとスケートやってました。



第8話 シリアス

その日、ブロリーとアーシアは遊び尽くした。

ゲーセンで遊んだ後は、食べ歩きをしたり服屋で服を見たり買ったり……そうしている内に、時刻は既に夕方になっていた。楽しい時間はあっという間に終わってしまう。

 

ブロリーとアーシアは立ち寄った公園で噴水付近のベンチで2人して休憩している。

 

「フフッ ちょっと疲れちゃったYO☆」

 

「は、はい……でも、こんなに楽しかったのは、生まれて初めてです!」

 

「フフフッ俺もだァ…。」

 

ブロリーも女の子とこんな風に遊んだの生まれて初めてであった。不良や変態3人組の新しいメンバーという根も葉もない噂のせいで女子達は怖がって近づいてこず、実際女の子とこのように話すこと自体が初めてである。噂のことは本人は特に気にしてはいないが

 

「その、ブロリーさん……私、ブロリーさんに聞きたいことがあるんです。」

 

「なんだぁ?」

 

「神器って…知っていますか?」

 

「なんだぁ? それはぁ…美味いのかァ?」

 

「ふふっ食べ物じゃないんです。」

 

すると、アーシアはブロリーに手を向ける。すると、アーシアの手から淡く緑色に光り出す。ブロリーは一瞬気功波と思って強ばったがなんだか暖かくて優しい何かを感じた。心なしか身体も軽い。

 

「なんだぁこれはァ? これが神器か?」

 

「はい…変…ですよね? こんな力を見たら普通の人なら……なんて。でも、神様から授かった大切な力なんです。」

 

「…俺も、力ならあるYO」

 

「え?」

 

ブロリーはアーシアに見えるように手を近づけ、気弾を出す。

 

「わぁ…綺麗…」

 

気弾を上に飛ばして消滅させる。幸い周りに人はいないので見られる心配もない。

 

「あれって…神器ですか?」

 

「違う…これはァ練習すれば誰だってできるものだァ。」

 

「そうなんですか!?」

 

「はい…だがアーシアのような、優しいものではないけどな。フフフフッ」

 

「優しい…ですか…。」

 

ブロリーの言葉を聞いたアーシアは、復唱するようにボソッと呟く。

そして…アーシアは、一筋の涙を流した。

いや、一筋所ではなかった。止め止めもなく、ずっと絶えずに涙を流した始めた。

 

「へへへへァ!?!? な、何かオレ変な事言ったかぁ!? ごめんンンンッアーシアァァァッ!!」

 

「ち、違うんです! こ、これは……」

 

「な、何かあったのかァ?」

 

「……はい、私の過去…聞いてくれますか?」

 

「…はい……」

 

ずっと泣くより吐くものはいた方が楽になるんじゃないかと思ったブロリー。ブロリーにしてはかなり考えた答えであった。

 

すると、アーシアはゆっくりと語り始めた。

 

『聖女』と崇められた…1人の少女の救われなかった末路を、涙を流しながら…。

 

 

アーシアは欧州のとある地方で生まれ、すぐ捨て子として教会のすぐ側で捨てられた。そこは孤児院を兼ねた教会だったこともありアーシアは信仰深く優しくすくすくと育った。

 

そんなアーシアに力が宿ったのは8歳の頃であった。孤児院内に偶然怪我をした子犬が迷い込んできたのだ。優しいアーシアは見捨てることはできず、その子犬を不思議な力であっという間に直してしまった。

 

そして、その場面をカトリック教会に見られてしまう。

 

アーシアの人生が変わったのはそこからであった。

 

それから程なくしてアーシアはカトリック教会の連れていかれ、治癒の力を宿した『聖女』として担ぎ上げられる。そして、訪れた信者に加護と称して身体の悪いところなどを治癒していく。

 

アーシアの事が噂になるのはそう時間はかからなかった。多くの信者がアーシアを『聖女』として崇めるようになった。

 

アーシアの意思など関係なしに…

 

教会の人達は良くしてくれるし、他者の怪我を治すことは嫌いじゃない。むしろ自分の力が役に立っているのが嬉しくて力をさずけてくれた神への感謝は片時も忘れたことは無かった。

 

………しかし、アーシアは寂しかった…

 

誰一人、友達と呼べる人がいなかったのだ。

 

そんなある日、転機が訪れる。

 

少女の目の前に大怪我を負った悪魔が現れたのだ。

教会の人間のとって悪魔は忌避すべき存在であり、悪魔死すべし慈悲はないが教会の掟であった(ちょっと違う)

 

だが、心優しいアーシアは悪魔であろうがブスであろうが死にかけている存在を見捨てることができず彼女はその場で治療してしまった。

 

その行動が彼女の人生を反転させることになる。

 

『聖女』が悪魔を治療する現場をまたもや偶然教会のものに見られてしまう。悪魔治療する姿は教会に報告され、報告を受けた教会のお偉いさん方は目ん玉が飛び出るほど驚愕したという。その報告で心肺停止を起こした御仁も居たそうだ。

 

そしてアーシアは『悪魔をも癒すことができる力』を持つ者『魔女』としての烙印と『司祭の心肺停止を引き起こした奴』という謎の烙印まで押されて、そのまま教会を追い出されてしまう。

 

それから各地をさまよった後、偶然『はぐれ悪魔祓い(エクソシスト)』に拾われ、それ以来堕天使の加護を受けることになった。

 

そうして『はぐれ悪魔祓い』の一員となったアーシアだが、神への感謝を片時も忘れたことは無く、今でも祈り続けているという。

 

 

 

 

 

「………」

 

アーシアが語った過去はブロリーにとって分からない単語が飛び交っていたが、一つ言えることは教会滅するべしということだけであった。

 

勝手にアーシアを散々祭り上げた挙句、悪魔の怪我直しただけで大きく掌を返して教会を追い出すとは、教会の三下加減が窺える。ブロリーの中で教会はタブーと化した瞬間であった。

 

「私は、きっと神様に対する祈りが足りなかったんです……ッ 私は1人じゃ何もできないから……ッ」

 

アーシアは、泣きながら笑っていた。

自分を嘲笑い、自分で自分を傷つけていた。

自分を否定して、未だに信じ続けている神に対して「ごめんなさい」と…そうやって謝り続けている。

 

その姿が、何故かブロリーの心に深く突き刺さった。もしかしたら昔の自分を照らし合わせているのかもしれない。自分も生まれながらの強さ故に自分の地位を恐れて王に殺されかけ、復讐から野望に走った自分の実の父親に見捨てられ自分の手で殺した。そして、行き場のない怒りを耳障りな泣き声を側で淡々と浴びせられた相手にぶつけて自分も殺される。

 

ブロリーとアーシアの共通点は………力故の孤独であった。

 

彼女はアーシアは、ブロリーと違い…弱い。その小さな身体が、今にも悲しさで消えそうであった。

ブロリーは考えた。自分がアーシアにできる事……アーシアの自分にも勝る壮絶な過去を知って、今さら何も変えることはできない。

 

「これは試練なんです。神様が私にくれた試練……。これを乗り越えればきっと友達だって……」

 

「「話は聞かせてもらったぜ」」

 

「その声はァ!?」

「?」

 

茂みから現れたのは、右手で顔を覆い隠して人差し指と親指から顔を覗かしている茶色いおっさんと左手をパーで顔の横に置き右手を首の下に置くという謎のポーズをとったつんつん頭の謎の男。

 

「「腐☆腐」」バァンッ!

 

「イッセーと親父ぃ!? 何故ここに!? いや、なんだァそのポーズはァ!?」

 

「アーシアちゃんと言ったかな?」

 

「は、はい」

 

「そのポーズのまま話すのかァ?」

 

「1人じゃ何もできない…神への祈りが足りなかったから…君はそう言ったね? だが、それは違う。君はそれを言い訳にして逃げているだけだ…。」

 

「ッ」

「親父ぃ!」

 

「君に本当に足りなかったのは…勇気だ…。」

 

「勇気…」

 

「何かをものにする行動を起こすための勇気……神への祈りなどそんなものは関係ない。」

 

元々信仰に縁がなかったパラガスであるが、知ったところで何も思わなかった。いくら祈ったところで神は何もしてくれない。いつの時代も切り開いてきたのは神ではなく行動を起こした人達の勇気であった。

 

悟空達も強大な何かに立ち向かう勇気があって…実際それを成し遂げて見せた。自分たちに足りなかったのはもしかしたらそれかもしれない。

 

「アーシアは何も間違っちゃァない。 悪魔すらも治してしまうすげー優しい力なのに、それを追放した教会は大馬鹿野郎だ。勝手に聖女とか崇めて、最終的に魔女なんてお門違いってやつだろ!」

 

イッセーもパシッと左手に右手をぶつける。イッセーも怒っているんだと思うブロリー。今も涙を流すアーシアの頭をなんとなく撫でる。

 

「アーシアは何も間違ったことをしていない。これがもし試練なら、アーシアは十分耐えてきたと俺は思う。」

 

「ブロリーさん…」

 

「それでも神様って奴が足りないというなら、この俺が直々にそいつを血祭りに上げて首を嫌でも縦に振ってもらう。」

 

アーシアを優しく撫でながら拳を握りしめてそんなことを言うブロリー。

 

「ふふふっ…そんなことをしたらダメですよブロリーさん。」

 

それを冗談と取ったのか笑いながら注意するアーシア。その一方、ブロリーなら本気で殺りかねないと笑えないパラガスとイッセー。

 

「やっと笑ったなァ…」

 

「え…?」

 

「ずっと悲しい顔をされていたらたまったもんじゃない。やっぱりアーシアは笑った顔がよく似合う。」イケブロ

 

「////ッ!?」

 

顔を真っ赤にして照れるアーシア。その姿を見て落ちたなと思うパラガスとちょっと嫉妬するイッセー。

 

「そうだ。さっき友達が欲しいと嘆いていたな…。なら、俺と友達にならないかァ?」

 

「いいこと言うじゃないかブロリー! アーシア、俺とも友達にならないか?」

 

「友達……」

 

ブロリー達がそう言うとアーシアはまたポロッと涙を流し始めた。

 

「「へァ!?」」

 

「イッセーとそんなに友達になりたくないのかァ?」

 

「ゑゑゑっ!?」

 

「ち、違いますっ…これは…嬉し涙です…」

 

涙を手で拭い取り笑顔を見せるアーシア。

 

「なら、友達になってくれるのかァ?」

 

「はい! こちらこそよろしくお願いしますっ! ブロリーさん! イッセーさん!」

 

ブロリーとイッセーの差し出した手を握るアーシア。暖かくて優しい温もりを感じた。

 

 

「──────友達? そんなの無理よ」

 

…そんな声が、上空から聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 




イケブロォ…
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