ONE PIECEの世界を楽しむには身体が一つじゃ足りない! 作:モブ顔の海兵( ゚Д゚)ゞ
「喰うべきか、喰わざるべきか…」
流れ着いたその日に飲み水の場所と浅い洞窟を発見…水と寝床の確保が出来た…しいて言えば食糧になりそうな果物まで入手出来て正に順風満帆である現在の状況…問題は目の前の果物だ
どこかで見たことのある、渦巻き模様の葡萄に似た果物のがあるのだ…
ONE PIECE
この果物を見た瞬間に真っ先に思い出したジャンプの人気漫画だ
海賊王ゴールド・ロジャーの最期の言葉をきっかけに大海賊時代を迎えた世界の物語、今 俺の目の前にあるその果物は物語の中でも とびっきりファンタジーな存在、「悪魔の実」そのものだった…
食糧自体はこの悪魔の実(仮)以外にも他の果物がまだある為この謎果物を危険を犯してまで食べる必要は無い…
しかし、この幸運がいつまで続くかわからないのだ、現に今日は大丈夫だったが、もし水場などの探索の時に 肉食動物に出会ったら即バットエンド…そんな綱渡りの状況である事には代わり無い
身体も6~7歳くらいの小さな身体、力も弱く武器もない、戦闘においてはかなりのハードモードだ
そこで悪魔の実を喰うべきか喰わぬべきか…である
悪魔の実は 海に嫌われカナズチになるデメリットがあるが、どんな実であれ食べれば何かしら能力を授けてくれる圧倒的なメリットがある、自衛の力が欲しい俺にとっては願っても無いものだ…しかし
「これの見た目が毒々しいんだよな…」
悪魔の実は漫画の中の話し…
ONE PIECEの世界かも分からない現状ではただの毒々しい果物である…
ONE PIECEの世界へ転生?した…そんなファンタジーな…
ツッコミをいれそうになったが前世の記憶がある今の時点でもかなりファンタジーである
「全力で2度目の人生を楽しむ事」…迷ったら楽しい方を、それに能力者って響きがカッコいいじゃないか、もともと死んでるんだし…もう何も怖くない!
「ヨシっ…」
目の前の謎果物に勢いよくかぶりつく
「不味い…」
エグミは酷く、変な酸味があって、嫌な苦味もある…口に残りなかなか飲み込めない…これまでに食ったものの中でも最悪のものだった
口の中が不味さで大変な事になった為、水場に直行してがぶがぶと水を飲み他の普通の果物達で口直しをおこなう…まだ口の中に何か残ってる気もするが落ち着いてきた
しばらく時間をおいて身体を観察する…不調は無し、毒とかでは無かったようだ
毒では無いのなら悪魔の実だった可能性が高まる、気になるのは自分が食べたのがどんな悪魔の実だったのか
悪魔の実は三種類ある
超人系 パラミシア
獣人系 ゾーン
自然系 ロギア
食べたいのは断然ロギア系の悪魔の実、何せ物理無効の超安全仕様、攻撃においても原作ではかなり強い印象だった
さて、身体に変化は?主人公のルフィとかは食べた瞬間にムニーっと身体伸びてたけど…燃えもしないし…伸びたりバラバラだったりもしない…動物になる気配も無いな…
じゃあ触れたものとか他の物体に作用する系の能力か?…フワフワとかノロノロみたいな…自分の右手を見つめて、目の前の石に触れ何かを発動させようと意識した…変わらない…
「ただの不味い変な果物だった?」
諦めるな俺…目を閉じて何か能力発動しろと全力で全身に力を入れる
「ふおおおおおぉぉ」
ポンッ
変な効果音と共にフッと力が減ったような感覚に襲われる、きっと何かの能力が発動したのだろう、ワクワクしながら強く閉じていた目を開く
「「俺?」」
超人系悪魔の実
フエフエの実 分身人間
それが俺の喰った悪魔の実…しかし俺がこの事を理解するにはもう少し時間が必要だった