SAO世界に注意喚起しにきたが駄目だったようだ... 作:8bit
1か月かけて12くらいが高いレベルという設定で行きます。
さて、私の名前は「木崎 春奈」だ。
あまりにも違う名前は、2年後にギャップで困りそうだ。
ということで、「ルーナ」で登録した。アバターの特徴としては、自分の体の感覚をあまり変えたくなかったのもあって、身長は176cmの女性、髪型も同様。βテストのときは、極力周りとの接触を控えていたので覚えている人は少ないだろう。戦闘スタイルはタンク兼アタッカーという構成の盾持ちと大きめの片手剣でプレイしていくつもりだ。人を守りやすく、攻撃にも重点を置きたい欲張りセット。このゲームに魔法適正などがあれば、聖職者として、回復魔法と全体バフできるキャラにしたかもしれないなと一人笑った。
開始日時12:00から17:30までのタイムリミットまでに私ができることは少ない。ログインした人をログアウトさせるという手段は意味をなさないことはわかっているので、自分をひたすら強化する。周りを守るにも自分が強者であることを知っていなければ怖いからね。今は大丈夫でも恐慌に陥ったプレイヤーらに序盤に殺されては本末転倒だし。
このゲームはほかのゲームと違ってMAPはかなり広いし、レベルも上げづらい。もとよりデスゲームとして監禁することを目的としたゲームなのだから、その設定なのだろうが...。普通にリリースされていたら初心者お断りのゲーム必至だな。茅場は初期構想から練っていたのだろうな。周りの人たちは疑問に思わなかったんだろうか。思わないだろうな、こんだけ凄いゲームを作ったんだ。私が製作者だとしたら、この先2年は安泰のゲームという自信を持って言うだろうし、関われたことに達成感も得られるだろう。その製作者である茅場を崇めるし、尊敬こそすれ、疑うことなどしないに決まっている。
ローディング画面が終わり、目の前が白い背景から人のごった煮のような中に降り立った。
「茅場はやっぱすごいね、こんなゲームが出たらやるにきまってる」
入った時に、とりあえず初手、独り言。現在時刻は12時過ぎ、サービス開始ほやほやだ。みんな盛るに盛ってるなーって感じた。初回購入特典として、最初のキャラ作成のときに髪色無料変更アイテムがあったこともあいまって、みんな凄い髪色になっている。銀色、金髪、ピンクに赤青緑となんでもござれ状態。茅場も意地が悪いね。初回購入特典に、ポーションなどの応援パックなんかじゃなくて、外見変更アイテムなんてさ。変わること前提の選定に少し笑う。周りの男女比を見るとだいたい半々くらいかな、実際は8:2くらいかもだけど。もちろん男性が8割くらいだと思う。このゲームが始まる前に読んだ情報誌では、女性の参加を促すような情報も載っていた。内容としては、キャラエディットから各階層の綺麗な背景や、このゲームでの味覚エンジンを利用したスイーツ特集などのものだった。女の私から言うと、ゲームをする人はするし、しない人はこんだけ金払ってしないと思う。
そういった特集を組んでいたことすら、茅場の思惑が潜んでいたのかと思うのは考えすぎだろうか。
自分が現れた始まりの広場。たぶん今だけは、コミケの人口密度に匹敵する...と思う。行ったことないけど。
それにしても、みんな背が高いなー、女の人でも高い人が多いのにびっくりする。背が高いのはそれだけでステータスだもんね。私からすると、ヒールをはくと180超えないくらいになるのでもっとコンパクトに収まりたかったけどね。
人ごみをわけて商店エリアに入る。βテストで少し安めにポーションを買える裏路地の店なんかもあるが、10個買って1つ余計に買えるくらいのメリットしかない。めんどくさいので、表の店でさっさと買ってフィールドに出ようと思う。主人公に接触しようとかは今のところ考えていない。私の目的は、原作より死ぬ人を少なくしたい。それだけだしね。私がこの世界に来たのも、この世界に変化を与えることが目的なんだろうなぁと一人納得している。このゲームをクリアするうえで会議なんかに出る際に会ったりはするだろうから、少し楽しみではあるけど。
みんなが街並みに目を奪われている間に、自分は初期でもらえる3000Gをポーション代につぎ込み草原に向かった。始まりの街に出る際に、NPCの門番が呼び止めて来たのにはビビった。「こっから先はモンスターが出るぞ、装備は十分か?気を付けてこい」と気に掛けてくる言葉に対し、プレイヤーかと思って返答してしまったのは内緒。だって、こんなのβじゃなかったもん、仕方ないのだ。
こっから2時間の距離にアニールブレードの取得クエがある。この階層では、上等な武器だ。
盾はこの階層では、必要じゃない。あればうれしいけども、3層にある優秀な盾まで我慢。
走り始めて一時間。スタミナが持たん。こんなところリアルにしなくていいのに。
息苦しい感覚はないが、脳が疲れたいう信号を止めることはできんもんだ。
3時間かけて目的の場所に着いた、道中では、βテスターっぽい人もいれば、いろんな人を見かけたが、ここらへんに来ると誰もいなかった。デスゲームだと知っていればここに来る人も多かったんだろうなと毒づいた。
クエストの内容に興味はない。会話を聞いている間は、装備の確認やショートカットキーへの登録などを弄っていた。そっから二時間かけやっと花付きのペネントを片付け、レアモンスターの花付きペネントからドロップアイテムを入手した。レベルも2になり一息ついている。ドロップアイテムとアニールブレードを交換も問題なく行えた。
レベルは上がりづらいもんだね。レベル1からレベル2にあげるだけでだいたい3時間くらいは狩りが必要だった。一番必要経験値が少ないレベルなのに。レベル10から11になるためには2,3日かかりそうだと思うと先が思いやられる。割とモンスターを屠ったの数にすると80いったかどうかという感じ。道中も合わせると120体くらいだろうかね。体を動かすのは楽しいけど動きっぱなしはしんどい。
まぁ、初期目標のアニールブレードの獲得と取得までの道のりに関して情報収集することができたことに安堵する。
夕暮れの空にひとつふたつ大きな音が鳴動する。
始まりの音だ。もう5時半になるのか、結構ぎりぎりだったなと笑う。
目の前が白くなる。始まりの街にテレポートされるんだろう。
またあの長い道を歩かないといけないのかと思うと、少しため息が出た。
添削めんどくさ( ´∀` )
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