遊戯王ZEXAL 風の戦士たち   作:ナタタク

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侑斗
No.00ガスタの魔剣士ユウ
CNo.00ガスタの魔剣士ユウ・暴風
WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風
No.49秘鳥フォーチュンチュン
No.50ブラック・コーン号
No.64古狸三太夫
No.74マジカル・クラウン―ミッシング・ソード
No.69 紋章神コート・オブ・アームズ
CNo.69紋章死神カオス・オブ・アームズ

蓮→璃緒
No.7ラッキー・ストライプ
No.17リバイス・ドラゴン
No.32海咬龍シャーク・ドレイク
No.55竜騎兵グレン
CNo.55灼熱竜騎兵グレン
CNo.55竜闘士グレン
No.57奮迅竜トレスラグーン
No.82ハートランドラコ
No.85クレイジー・ボックス
No.90ヒート・ガストラフェテス
No.91サンダー・スパーク・ドラゴン

竜司
No.10白騎士イルミネーター
No.11ビッグ・アイ
No.18ジェムナイト・アゲート
CNo.18ジェムナイトマスター・アゲート(《RUM-チャリオット・フォース》で覚醒)
No.52ダイヤモンド・クラブ・キング

瑠那
No.16色の支配者ショック・ルーラー
No.20蟻岩土ブリリアント
No.23セイクリッド・ルナマリア
CNo.23セイクリッド・アーク
No.30破滅のアシッド・ゴーレム
No.87雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ


第94話 ヌメロン・コードの鍵

カイトとオービタル7を乗せたシャトルが月へ向けて進んでいく。

その背後には紫色に染まった地球と、水色の星、そして紫色の星が存在する。

水色の星がアストラル世界、紫色の星はバリアン世界だろう。

「機内気圧異常なし。月まであと1フォトンマイル」

(あれが《銀河眼》誕生の地…)

月にいくつも存在するクレーターをカイトはじっと見る。

度々、彼の視界がぼやけるが、今の彼にとってはどうでもいいことだ。

月に近づいたためか、《銀河眼の光子竜》が光り始める。

「《銀河眼》…これは…!?」

急に機内に緊急警報が発令される。

「か…かきくけ…計器測定不能!!システム異常!!」

シャトルは制御を失い、不規則に動き始める。

それと同時に、クレーターの1つにカイトが遺跡で見つけた《銀河眼》の壁画が出現する。

月の重力に引かれ、シャトルはその壁画に激突し、爆発した。

しかし、カイトはオービタル7を宇宙服に変形、それを着用し脱出したことで難を逃れた。

「なんだこれは!?」

脱出したカイトはその壁画の前に着地する。

すると、彼のいるクレーターの外周に次々と別の壁画が姿を現した。

(やはり…ここが…)

「カイト様!地球より飛来する物体が接近中!!」

地球から金色の光がやってくる。

その光の正体は分かっている。

ミザエル、もう1体の《銀河眼》を持つ者にして最強の竜使い。

「来たか…ミザエル」

「ああ。聞こえたのさ、お前の《銀河眼》の咆哮が」

「ここが…バイロンの息子たちが言っていた《銀河眼》誕生の地…」

「クリス、ミハエルのことか…?」

「誇り高き兄弟だった。彼らは貴様と遊馬が旅立つ時間を稼ぐために自ら犠牲となった」

「そうか…」

本来ならば、彼らを倒したミザエルに憎悪を抱くはずだが、今のカイトにはその感情も、彼らの死に対する悲しみも存在しない。

「ミザエル、こここそがヌメロン・コードの鍵が眠る場所」

「ヌメロン・コードの鍵…?」

「神の鍵であるヌメロン・コードはその存在だけでは機能しない。それを機能させるには2つの鍵が必要なのだ。1つは四霊神、そしてもう1つが2体の《銀河眼》。俺はあの遺跡でヌメロン・コード誕生の伝説が刻まれた石碑を見つけた」

 

カイトはその場所で、仙人のような衣装の老人と再びであった。

彼の名はジンロン、《No.46神影龍ドラッグルーオン》の精霊であり、それをかけてカイトとデュエルをした相手だ。

竜は人間をはるかに超えた寿命を持ち、万物の知恵を持った存在。

人間はその竜を恐れ、信仰し、共に生きてきた。

世界を最初に生み出したのは1匹の黄金の蛇竜で、彼は孤独を恐れ、すべての力を持って世界を生み出した。

世界を生み出したとき、その竜は力を使い果たしてしまった。

その時に竜が生み出した世界の未来を見ることができず、孤独なまま死んでいくことを哀しみ、最期の涙を流した。

その涙が地球に衝突し、地球は水の惑星に、そしてその衝撃で月が誕生した。

そして、世界の危機のためにナンバーズの力を借り、ヌメロン・コードに2つ目の鍵を生み出した。

光と時の竜、生まれし地にて会いまみえし時、銀河の瞳、真に見開きて、新たな世界の扉を開くという言葉と共に、竜の呪いをかけたのだ。

 

「光と時の竜…《銀河眼の光子竜》と《銀河眼の時空竜》」

「この場所で戦い、勝利者がヌメロン・コードの呪いを解き、鍵を手に入れることができる」

「その伝説が真実だというのであれば、2体の竜は同じバリアンの力で生み出されたカード。ならば、バリアンこそヌメロン・コードの真の所有者!!」

「ああ。今のままならばな」

「なんだと…!?それはどういう意味だ」

カイトの脳裏に石碑に残されたもう1体の竜の姿が浮かぶ。

(そうだ…遺跡に残されていたもう1体の竜。あれは…)

その仮説が正しければ、ミザエルの主張は完全に覆る。

「ミザエル!それは戦えばわかることだ」

「面白い!ならばここで最強の竜使いはどちらかを決める時!!」

ミザエルの姿がバリアンの物に変化する。

そして、2人はデュエルの準備を整える。

「「デュエル!!」」

 

カイト

手札5

ライフ4000

 

ミザエル

手札5

ライフ4000

 

「く…」

再びカイトの視界が一時ぼやける。

今の自分には時間がない。

その限られた時間でミザエルを倒し、鍵を手に入れる。

「俺の先攻、ドロー!!」

 

カイト

手札5→6

 

「俺は手札から魔法カード《トレード・イン》を発動!手札のレベル8モンスター1体を捨て、デッキからカードを2枚ドローする!」

 

手札から捨てたカード

・銀河亡霊

 

「そして、このカードは俺の場にモンスターが存在しないとき、手札から特殊召喚できる。《フォトン・スラッシャー》を特殊召喚!!」

 

フォトン・スラッシャー レベル4 攻撃2100

 

「更に、俺の場に攻撃力2000以上のモンスターが存在するとき、《オーバーレイ・ブースター》は手札から特殊召喚できる!」

背中に4枚のプロペラを装備している赤い人型兵器が現れる。

 

オーバーレイ・ブースター レベル5 攻撃2000

 

「俺は場の攻撃力2000以上のモンスター2体をリリース!闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が僕に宿れ!光の化身、ここに降臨!現れろ、《銀河眼の光子竜》!」

 

銀河眼の光子竜 レベル8 攻撃3000

 

「現れたな…」

「俺はこれで、ターンエンド」

 

カイト

手札6→4

ライフ4000

場 銀河眼の光子竜 レベル8 攻撃3000

 

ミザエル

手札5

ライフ4000

場 なし

 

カイトの場には確かに《銀河眼の光子竜》が現れた。

しかし、オーバーハンドレッドナンバーズである《No.107銀河眼の時空竜》を倒すほどの力は今はない。

更にいうと、《RUM-七皇の剣》のせいで、この状況が簡単に覆る恐れもある。

「天城カイト!この地にてこの宿敵!!相手にとって不足はない!私のターン、ドロー!!」

 

ミザエル

手札5→6

 

「来たぞ、カイト!私は《RUM-七皇の剣》発動!!」

バリアンズ・カオス・ドローなしで絶好の機会にこのカードが来た。

どうやら、ミザエルのデッキも最初から本気でいきたいと願っているようだ。

「顕現せよ、CNo.107!我が魂に宿りし粒子!今、光を超えた力となりて時を逆巻け!《超銀河眼の時空龍》!」

 

CNo.107超銀河眼の時空龍 ランク9 攻撃4500

 

「良く戦ったな、ほら、早く食え」

「はあ…はあ…七皇よりは弱いけど、きつい戦いだったなあ…」

「またすぐに来るわ。今のうちに休まないと」

チャーリーの連れられ、遊馬の家で休むことになった竜司と瑠那。

絆創膏と腕や足にまかれた包帯がその戦いのすさまじさを物語っている。

「そういえば、明里さんはなにをしているのかな?」

「ああ、明里は今…」

デュエル飯のおかわりを運びながら、内側からカギがかかっている扉を指さす。

 

その部屋の中で、明里は外部のカメラの映像を得ようとしているが、戦いによる混乱、そしてカオスの影響でほとんどのカメラが使用不能になっていた。

今はネットをつなごうと試みている

背後では、オボミが掃除をしている。

「ああ、もう!!」

「あーもう!お部屋汚い お掃除 お掃除 お掃除…」

「どのネットもつながらない。完全にシステムがダウンしている。遊馬…小鳥ちゃん…侑斗君…」

「お掃除 お掃除 お掃除ーーーーい」

掃除中のオボミがコードに引っかかり転倒する。

「うるさい!!!」

うまくいかずにストレスが溜まりにたまった明里の飛び蹴りが炸裂する。

跳び蹴りを受けたオボミは機能停止してしまった。

 

(《超銀河眼の時空龍》…。いかなる効果があろうが、《銀河亡霊》と《オーバーレイ・ブースター》の効果を使えば…)

「いくぞ、カイト!!《超銀河眼の時空龍》の効果発動!1ターンに1度、カオスオーバーレイユニットを1つ取り除くことで、場に存在するこのカード以外のすべてのカード効果をエンドフェイズまで無効にし、更にこのターン、相手は場のカード効果を発動できない!!タイム・タイラント!!」

カオスオーバーレイユニットを《CNo.107超銀河眼の時空龍》が取り込むと、激しく咆哮する。

咆哮と同時に時間が暴走し、《銀河眼の光子竜》の体内に宿っていた光の粒子が大幅に弱まってしまった。

「く…!!」

「これでお前の《銀河眼》の効果は無効になり、場でカード効果を発動できない」

カイトのデッキには《銀河暴竜》がある。

この効果を使い、手札から特殊召喚すれば、攻撃対象となった《銀河眼の光子竜》などの銀河と名のつくモンスターとともにエクシーズ素材となって銀河と名のつくエクシーズモンスターをエクシーズ召喚できる。

しかし、その効果は特殊召喚されたときに場で発動するものであるため、《CNo.107超銀河眼の時空龍》によって無効にされてしまう。

更にいうと、今のカイトのエクストラデッキには2体のエクシーズ素材でエクシーズ召喚できる銀河と名のつくエクシーズモンスターが存在しない。

「あのカードは…場の時空を暴走させるというのか!?」

「バトルだ!!私は《超時空》で《光子竜》を攻撃!!アルティメット・タキオン・スパイラル!!」

《CNo.107超銀河眼の時空龍》の3つの頭部からすさまじい金色の光線が発射される。

「カイト様!!」

「分かっている。俺は墓地に存在する《銀河亡霊》の効果を発動!」

「何!?そのカードは…」

ボロボロな白いローブをまとった実体のない青い火の玉のような霊体がカイトの場に現れる。

このカードは先ほどカイトが《トレード・イン》の効果で墓地へ送ったカードだ。

「俺の場の《光子竜》が攻撃されるとき、俺の場に《超銀河眼の光子龍》を特殊召喚することができる!」

「何!?《超光子》だと!!?」

《銀河亡霊》の炎が激しくなり、その炎が青白い時空の裂け目に変化する。

すると、そこから《超銀河眼の光子龍》が現れる。

「そして、このカードと《光子竜》は《超光子》のオーバーレイユニットとなる!」

2体のモンスターは自らの肉体をオーバーレイユニットに変換させる。

《CNo.107超銀河眼の時空龍》の隙を見事につくことができた。

 

超銀河眼の光子龍 ランク8 攻撃4500

 

銀河亡霊(ギャラクシー・レイス)

レベル8 攻撃0 守備3000 効果 光属性 アンデッド族

このカードが墓地に存在し、自分フィールド上に表側表示で存在する「銀河眼の光子竜」が攻撃対象となったときに発動できる。

自分のエクストラデッキから「超銀河眼の光子龍」1体を選択し、自分フィールド上に特殊召喚する。

そして、このカードと攻撃対象となったモンスター1体を特殊召喚したモンスターのエクシーズ素材にする。

「銀河亡霊」の効果はデュエル中1回しか発動できず、この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化される。

 

「現れたな…《超銀河眼の光子龍》!!」

「オービタル!ここから先のデュエルをあいつに見せるぞ!!」

「カ…カシコマリ!!」

おそらく、これが自分にとって最期のデュエルになる。

そのデュエルをただヌメロン・コードの鍵を手に入れるというだけの意味にしたくない。

せめて、自らの姿を見せるべき人物に己の生き様を示す。

それがカイトの数少ない願望だった。

 

「く…誰も…だれも救えねえじゃねえかよ!?せっかく…あいつらと仲間になれると信じてたのに!!」

散って行ってしまった仲間たちの死を悲しむ遊馬。

そんな彼の思いを表現するかのように、飛行船はギラグから解放されたにもかかわらず機能していない。

「遊馬…」

「アリトも…ギラグもドルベも…誰も救えなかった!!うおおおおおお!!!!」

「遊馬!!ドルベを救えなかったのは私のせい!!私がもっと強ければ…ドルベも…蓮も…」

蓮のデッキを胸に当て、璃緒も涙を流す。

「遊馬君…」

「ちくしょう…もう…ダメだ…」

辛い現実に押しつぶされた遊馬は弱音を口にする。

励ます言葉を見つけることができないアストラルは沈黙し、ウィンダとポン太、そして小鳥は涙を流す。

すると、突然どこからか青い光が暖かく彼らを包み始める。

「あれは…」

「遊馬、見るんだ。君が絶望する中でも、まだ希望を探し求めている者がいる」

「…!?」

異次元空間であるにもかかわらず、突然空間までもが青く染まり、上空に月が現れる。

その月にはでは、白い光と紫の光がぶつかり合っている。

「まさか…」

「そうだ。月面のあの光…《銀河眼》同士がぶつかり合う光…」

「まさか…カイトさん!?」

 

「これで、《超時空》と《超光子》は互角!!」

「忘れたかカイト!?《超時空》はナンバーズ!《銀河眼》であっても、ナンバーズでないのであれば結果は同じ!!《超時空》!!攻撃再開だ!!」

《銀河亡霊》の効果で攻撃を一時中断した《CNo.107超銀河眼の時空龍》が再び光線を発射する。

「向かい討て!!アルティメット・フォトン・ストリーム!!」

《超銀河眼の光子龍》も2つの頭部から赤いブレスを放って応戦する。

両者のブレスがぶつかり合う。

「俺は墓地に存在する《オーバーレイ・ブースター》の効果発動!このカードを墓地から除外することで、《超光子》の攻撃力はオーバーレイユニット1つにつき、500ポイントアップする!!」

《超銀河眼の光子龍》の2つのオーバーレイユニットが更に輝きをまし、赤いブレスの温度が上昇していく。

「私は手札から速攻魔法《銀河衝撃》を発動!」

「何!?」

「銀河と名のつくモンスターが攻撃力が同じモンスターとバトルを行う時、攻撃力を1500ポイントアップさせる!!」

《CNo.107超銀河眼の時空龍》の光線の出力が上昇し、《超銀河眼の光子龍》を徐々に押していく。

 

CNo.107超銀河眼の時空龍 ランク9 攻撃4500→6000

超銀河眼の光子龍 ランク8 攻撃4500→5500

 

銀河衝撃(ギャラクシー・ショック)(アニメオリカ・調整)

速攻魔法カード

自分フィールド上の「ギャラクシー」と名のついたモンスター1体を選択し、その選択したモンスターがその攻撃力と同じ攻撃力を持つ相手モンスターと戦闘を行う時発動できる。

選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズまで1500ポイントアップする。

 

光線はついに《超銀河眼の光子龍》の胴体を貫き、破壊していった。

「うわあああ!!」

 

カイト

ライフ4000→3500

 

「私はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」

 

カイト

手札4

ライフ3500

場 なし

 

ミザエル

手札6→4

ライフ4000

場 No.107超銀河眼の時空龍 ランク9 攻撃6000→4500

  伏せカード1

 

実質消費手札は同じ2枚。

しかし、ミザエルの場には《No.107超銀河眼の時空龍》が存在し、カイトの場にはもはやカードがない。

そして、先ほど使用した《銀河亡霊》の効果ももう発動できない。

「う…うう…」

攻撃の衝撃で転倒したカイトが立ち上がる。

しかし、再び視界がぼやけ、ミザエルと《No.107超銀河眼の時空龍》の姿が見えなくなっていく。

「く…!!」

目を閉じ、首を振って再び目を開くと、ようやくその姿が再び見えるようになった。

「カイト様!!大丈夫でありますか?」

「何がだ?」

「カイト様、覚えてるでありますか?オイラとカイト様はもうかれこれ6年と155日5時間30秒の付き合いになります」

彼の言葉で、カイトは思い出す。

6年前、母親を失い、父親であるDr.フェイカーは研究に没頭してさびしい気持ちになっているハルトを気遣い、カイトは研究室から内緒で設計図と部品などを持ち出し、徹夜でオービタル7を作った。

その時に持ち出した部品の一部がバリアン世界の鉱石であるバリアライトで、オービタル7の動力源として機能している。

また、これはWDCの後でDr.フェイカーからカイトが聞いた話だが、あの時Dr.フェイカーはカイトがハルトのためにロボットを作りたいと思っていたことを察していて、わざと見えるように部品と設計図を置いていたという。

「カイト様はハルト様の子守りロボットとしてオイラをこの世に作ってくれました。それからのオイラは昼も夜も一睡もすることなくハルト様の子守りを押し付けられ、壊れても壊れても、オイラを不死鳥の如く直し、挙句の果てにはナンバーズハンター支援機として改造され、思い出せば、ぜーんぶ苦しい思い出ばかりであります…」

「貴様…何が言いたい!!?」

真剣に聞けば、行っている内容は全部6年155日5時間30秒も積もりに積もった不満の言葉。

この状況で聴いていた自分自身がバカみたいに思えてしまう。

「え…ええっとつまり…オイラはハルト様とカイト様のことはぜーんぶ分かっているであります!カイト様、オイラがその眼に気付いていないとでも?」

オービタルの言葉が核心をつく。

そう、カイトの眼はMr.ハートランドとのデュエルのダメージが原因で傷ついていた。

その傷は深刻で、運が良くてもあと数時間で使い物にならなくなってしまう。

「水臭いであります!オイラを少しは当てにしてください!カイト様のためなら、命は惜しくないであります!」

しばしの沈黙ののち、カイトは口を開く。

「当たり前だ。俺とハルトのためなら命を投げ出す。それがお前の存在意義だ」

「ひどい!それでこそカイト様!オイラのシステムを脳にリンクするであります!」

「お前が俺の眼になるというのか?」

「それでは、リンク開始!!」

オービタル7の電気信号がカイトの脳に直接送られる。

すると、視神経に変化が起こり、脳にはカイトの眼ではなく、オービタル7の眼から得られた情報が送られるという構造に変化していく。

「同期率100パーセント!リンク完了!」

「だが、これ以上余計な真似はするな!」

「オイラがいれば、カイト様は百人力であります!では、オイラのターン!」

「それが余計だというんだ!!」

「カ…カシコマリ!!」

感動すればいいのか笑えばいいのかわからないやり取りを終えたカイトはミザエルに目を向ける。

同じ《銀河眼》使いである故か、ミザエルが使用するカードはドラゴン族モンスターを除けば、ほとんど自分が入れているカードと同じだ。

ある意味ではミラーマッチともいえるべき状態なのがこのデュエルだ。

(奴を倒すには…やはりあの伝説の竜を…)

壁画を見たとき、カイトが見つけたもう1体の見たことのない竜。

《銀河眼の光子竜》に似た形をした竜。

もし自分の考えが間違えていなければ、きっとその竜のカードは《銀河眼の光子竜》の主事者であるカイトが手にすることができる。

(俺を信じて散っていたクリス…ミハエル…そして、俺が信じて未来を託した遊馬、アストラル、侑斗のためにも…)

カイトは右腕を上へとのばす。

「ここには必ず、俺たちの希望があるはず!!」

彼の言葉に反応したかのように、周囲の壁画が青く光り始める。

「なんだ…!?」

壁画から放たれた青い光がカイトへ集結し、彼の右手にカードの形となって宿る。

「俺のターン、ドロー!!」

 

カイト

手札4→5

 

「俺は手札から装備魔法《銀河再誕》を発動!俺の墓地に存在する《銀河眼》と名のつくモンスター1体を攻撃力を半分にして特殊召喚し、このカードを装備させる!蘇れ、《銀河眼の光子竜》!!」

 

銀河眼の光子竜 レベル8 攻撃3000→1500

 

「血迷ったか!?攻撃力が下がった《光子竜》など敵ではない!!」

「《銀河最誕》のもう1つの効果発動!このカードを装備モンスターと同じレベルのエクシーズ素材とすることができる!俺はレベル8の《光子竜》と《銀河再誕》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!これこそが俺の希望!!これこそが俺たちの最後の希望!!」

水色の宝石が柄についている深青の剣が現れ、カイトはそれを掴む。

そして、高く跳躍すると同時に目の前にその剣を投げ刺す。

刀身にはアストラル世界の文字が刻まれていて、今の2人には何が書いてあるのかわからない。

だが、これから何が起こるのか、それだけは理解できる。

「現れろ、銀河究極龍No.62! 宇宙にさまよう光と闇。その狭間に眠りし哀しきドラゴンたちよ。その力を集わせ真実の扉を開け!《銀河眼の光子竜皇》!」

「何!?ナンバーズだと…!?」

突き刺さった剣を中心に、左の翼に自身の番号が刻まれ、水色を基調とした肉体で、両腕には緑色の玉石が複数着いたアームガード、金色の玉石が1つずつついていて、左右に伸びる2本の両肩にも4つの金色の玉石がついている《銀河眼の光子竜》が現れる。

これこそが遺跡に刻まれていたもう1体の竜。

アストラル世界の力を受け、覚醒した《銀河眼の光子竜》だ。

 

No.62銀河眼の光子竜皇 ランク8 攻撃4000

 

銀河再誕(リ・ギャラクシー)(アニメオリカ・調整)

装備魔法カード

自分の墓地に存在する「銀河眼」と名のつくモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスター1体を攻撃力を半分にして特殊召喚し、このカードを装備させる。

また、装備モンスターをエクシーズ召喚の素材とする場合、装備カード扱いとして装備されたこのカードを装備モンスターと同じレベルの素材にできる。

 

「なんだ、この竜は!?」

「ナンバーズは人の心を映す鏡。今、俺の《銀河眼の光子竜》はアストラル世界の力を受けて蘇った!!」

ナンバーズの力を受けた今の《銀河眼の光子竜》なら、攻撃力さえあれば《No.107超銀河眼の時空龍》を倒すことができる。

「カイトの《銀河眼》がナンバーズに!?」

 

飛行船でカイトたちの状況をモニターで見ていた遊馬達も《No.62銀河眼の光子竜皇》の登場に驚く。

「新たなナンバーズが月で生まれた!?」

「これが…カイトさんの新しい力…」

「このデュエルの勝利者がヌメロン・コードの鍵を手に入れる…」

 

カイトの体が青いオーラに包まれていく。

「ミザエル!今ここで因縁に決着をつける!どちらが最強の竜使いかを!!俺は《光子竜皇》で《超時空》を攻撃!!」

「何!?攻撃力が劣る状態で攻撃するだと!?」

「この瞬間、《光子竜皇》の効果発動!このカードが戦闘を行うダメージ計算時に1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、このカードの攻撃力をダメージ計算時のみ、場に存在するすべてのモンスターのランク1つにつき200ポイントアップさせる!!」

「バカな!?」

《No.62銀河眼の光子竜皇》の4つの金色の玉石が光り、胸に現れた透明な玉石にエネルギーが流れ込んでいく。

「ランクの合計は17…ということは」

「3400ポイントアップだね!!」

エネルギーを吸収し終えた玉石が金色に光り、《No.62銀河眼の光子竜皇》の力を高める。

 

No.62銀河眼の光子竜皇 ランク8 攻撃4000→7400

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・銀河再誕

 

「攻撃力7400だと!?」

「いけ、《光子竜皇》!!エタニティ・フォトン・ストリーム!!!」

《No.62銀河眼の光子竜皇》の7つの金色の玉石が緑色の輝きを放つ。

そして、その力のすべてがブレスに集結し、解き放たれた。

そのブレスに貫かれた《No.107超銀河眼の時空龍》が消滅し、ミザエルに凄まじい衝撃が伝わる。

「くう…うわああああ!!!」

 

ミザエル

ライフ4000→1100

 

「やった!!やりましたよカイト様!!」

《No.107超銀河眼の時空龍》の消滅を喜ぶオービタルは腹部からカメラを動かし、地球に目を向ける。

「ああ…あの丸い地球を見ているとオボミさんを思い出す。オボミさん…この雄姿、見せたかったであります!!オイラ、カイト様と一緒に勇敢に戦っているであります!!」

 

「ピピ…ムク!!」

そんなオービタル7の想いが通じたのか、機能停止していたオボミが再起動する。

なぜか、眼はハートマークになっている。

そして、ネットにつながらず、あきらめている明里の代わりに突然マニピュレーターでキーボードを操作し始めた。

「ちょっと、何やってるのよ!?」

「オボミ、感じた」

「何を!?」

「愛!!」

「ええっ!?」

「彼、戦っている!だから見せてあげたい!!彼の姿!!」

「彼って誰…?」

遊馬からオービタル7のことを聞いていない明里には何がなんだかさっぱりわからなかった。

「でも、今は外部との通信が切れているのよ?」

「愛の力、偉大!!」

エンターキーを押した瞬間、外部との通信がつながる。

「嘘!?繋がってる!!」

最初につながったのは宇宙に浮かんでいる不動遊星が開発した人類初のモーメントを動力源とした人工衛星。

その衛星から月でのカイトとミザエルのデュエルが映し出される。

「何これ!?」

もはや、蚊帳の外状態になってしまった明里には終始わからず仕舞いだが。

 

一方、ハートの塔のコンピュータルームでもDr.フェイカーがバイロンと島の協力で外部との通信を繋げることに成功した。

今は人工衛星から月面のデュエルを見ている。

「これは…いろんな意味で驚きの状態ですなあ」

「《No.62銀河眼の光子竜皇》…」

「兄さん!!兄さんが戦ってるの!?」

ハルトがコンピュータルームに入ってくる。

「兄さん…」

「大丈夫だ、君のお兄さんは強い。君は信じて待たないとな」

島は微笑みながら、力強くハルトの肩をたたく。

(このおじさん…誰?)

 

攻撃の衝撃で転倒したミザエルがゆっくり立ち上がる。

「確かにカイト、新たな《銀河眼》を呼び出したかもしれんが、勝負はまだだ!罠発動!《時空混沌渦》!!私の場の銀河と名のつくエクシーズモンスターが相手モンスターの攻撃、または相手のカード効果によって破壊された時、相手の場に表側表示で存在するカードをすべて破壊し、ゲームから除外する!!」

「なんだと!?」

「消え去れ、《光子竜皇》!!」

突然現れたブラックホールに《No.62銀河眼の光子竜皇》が吸い込まれていった。

「《光子竜皇》!?俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

カイト

手札5→3

ライフ3500

場 伏せカード1

 

ミザエル

手札4

ライフ1100

場 なし

 

「やべえ…」

「そんな…このまま負けたらカイトが…いやあ!!」

アリトとギラグの最期の姿が目に焼き付いているためか、小鳥は恐怖で目を隠す。

「次のターンが運命の分かれ道となるだろう…」

「カイトさん…」

確かに互いの場にモンスターが存在せず、ライフはカイトが圧倒的に有利。

だが、圧倒的攻撃力を持つ《銀河眼》同士の戦いではそれは意味をなさないといってもいい。

「カイト様!!カイト様は必ずおいらがお守りします!」

「私のターン!私は通常のドローを放棄する代わりに《時空混沌渦》の効果を発動!通常のドローの代わりにこのカードを除外することで、自分の墓地から銀河と名のつくエクシーズモンスター1体を特殊召喚する!」

「ああ…」

「蘇れ、《No.107超銀河眼の時空龍》!!」

 

No.107超銀河眼の時空龍 ランク9 攻撃4500

 

「げげっ!!カイト様!!」

再びの《No.107超銀河眼の時空龍》。

このまま直接攻撃を許せば、一瞬でカイトのライフは0になってしまう。

「まずいポンまずいポン!!何とかしなきゃポン!!」

(勝負は…カイトさんの伏せカード…)

「カイト!!貴様の場はがら空き!!これで勝負を決める!!《超銀河眼の時空龍》でダイレクトアタックだ!!」

《No.107超銀河眼の時空龍》の口から金色の光線が放たれる。

この光線を受ければ、勝負は決まる。

「カイト様!」

「うろたえるな!罠発動《双龍降臨》!!相手のエクシーズモンスターの直接攻撃宣言時、エクストラデッキから光属性・ドラゴン族エクシーズモンスター1体を特殊召喚できる!!」

発動と同時に、エクストラデッキからカイトの脳裏にテレパシーが贈られる。

(カイトよ、ここは儂に任せろ!奴にどうしても伝えんといけないことがある)

「良かろう、お前を信じる。現れろ、《No.46神影龍ドラッグルーオン》!!」

白銀の翼をもった白い蛇竜が現れる。

その竜の右翼には自身の番号が刻まれている。

このカードはカイトがミザエルの遺跡で手に入れたカード、ミザエルの真実の記憶を呼び覚ますことができるカードだ。

 

No.46神影龍ドラッグルーオン ランク8 攻撃3000

 

「何!?」

「久しぶりじゃなあ」

《No.46神影龍ドラッグルーオン》から確かにジンロンの声が聞こえる。

「ミザエル、儂はまだお前に真実を伝えとらん。見るんじゃ、お前に起こった真実を」

「《双龍降臨》の効果で、特殊召喚されたモンスターの効果は無効となるが、攻撃力は攻撃モンスターと同じになる!」

 

No.46神影龍ドラッグルーオン ランク8 攻撃3000→4500

 

「何!?」

「いけ、《ドラッグルーオン》!!火炎神激!!」

《No.46神影龍ドラッグルーオン》の口から緑色の炎が放たれ、回転しながら《No.107超銀河眼の時空龍》に襲い掛かる。

光線と炎がぶつかり合った瞬間、2人の眼にビジョンが浮かび上がる。

 

東アジアの国で、ミザエルが《No.46神影龍ドラッグルーオン》によく似た姿の竜と共にその国を守っている光景だ。

「あの時、すべての災いの元凶が竜であるとし、人々が襲い掛かったとき、お前は儂を守ろうとした」

その言葉が正しければ、人間だったころにミザエルと共にいたのはジンロン、《No.46神影龍ドラッグルーオン》となる。

そして運命の時、人々に無実を証明するため、そして友である竜のために自ら命を立とうとした。

「儂はその気高き精神に大いに感動した。しかし…」

その時、ミザエルと竜は突然隣国が放った矢の雨を受けた。

「あの時、儂らに襲い掛かった出来事。それは恐ろしき者による陰謀じゃった」

「恐ろしきものだと!?」

「そうじゃ…」

無数の矢を受け、命を終えようとする1人と1匹に、あの隣国の軍師が近づく。

その軍師は黒い羽根でできた扇を持ち、三国志時代の中国の軍師風の服装をした男で、彼からは黒いオーラが出ていた。

軍師はミザエルがうっすらと目を開くと瞬時にドン・サウザンドに姿を変えた。

そして、《No.107銀河眼の時空竜》を創造し、彼に取り込ませた。

そう、すべてはドン・サウザンドがミザエルをバリアンにするための謀略だったのだ。

「すべては…ドン・サウザンドのたくらみ。お前はドン・サウザンドに操られておるのじゃ!ミザエル、このデュエルでお前の進むべき道を見つけるのじゃ」

ジンロンがそう言い残すと同時に、ビジョンが途切れる。

 

「今のが私の本当の記憶…?」

「これが奴の…」

そして、2体の竜は相打ちとなり、場を包み込むほどの大爆発が起こる。

2人はその爆発で吹き飛び、ミザエルは人間の姿に戻る。

ミザエルは無表情な状態で、ジンロンから突き付けられた現実に動揺していた。

「バカな…」

「心拍数上昇!身体ダメージ70%!!」

「ミザエル…」

「バカな!?私はドン・サウザンドに…ならば、私が信じていた《時空竜》がドン・サウザンドの呪いだというのか!?」

信じ、愛し続けた竜である《No.107銀河眼の時空竜》が自らに呪いをかけ、人生を狂わせていることを受け入れることができず、感情を爆発させる。

その思いが、竜を信じる心がミザエルの呪縛となる。

「私は信じぬ!《時空竜》が私を裏切るなど!!」

ミザエルが再びバリアンの姿となる。

まだ、彼の呪いが解けていない。

カイトのデッキには《双龍降臨》は1枚しかなく、もう先ほどの手は使えない。

「ミザエル…」

「速攻魔法《ハーフ・リバイバル》を発動!このターンのバトルフェイズ中に戦闘で破壊された私のモンスター1体を攻撃力を半分にして特殊召喚する。私は墓地から《超銀河眼の時空龍》を特殊召喚!!」

 

CNo.107超銀河眼の時空龍 ランク9 攻撃4500→2250

 

ハーフ・リバイバル

速攻魔法カード

バトルフェイズ中にのみ発動できる。

このターンに戦闘で破壊された自分のモンスター1体を墓地から特殊召喚する。

この効果で特殊召喚されたモンスターの攻撃力は半分になる。

「ハーフ・リバイバル」は1ターンに1度しか発動できない。

 

「そうだ、それでいい。お前はいつでも竜のことを信じてきた。今度こそ、自分の運命をあきらめるな!」

自分が危機的状況にもかかわらず、カイトの顔には笑みが浮かんでいる。

好敵手の愚直なまでに竜を信じる姿に。

「カイト!最強の竜使いはこの私だ!!《超時空》でダイレクトアタック!!この攻撃を受けてみろ、カイトーーーー!!!」

《CNo.107超銀河眼の時空龍》の光線がカイトに襲い掛かる。

《ハーフ・リバイバル》の効果で攻撃力は半分になっているものの、脅威であることに変わりはない。

「カイトーーー!!」

「カイトさん!!」

「兄さん!!」

「カイト様!バリアライト解放!!」

光線がカイトに命中する。

だが、オービタル7が展開したバリアにより、何とか凌ぐことができた。

「う…ぐう…!!」

バリアに亀裂が入り始める。

やはり、圧倒的な力を持つ《CNo.107超銀河眼の時空龍》の攻撃を受け止めきるだけの力がないのだ。

「カイト!!」

「兄さん!!」

Dr.フェイカーとハルトはただじっとカイトの姿を見ていることしかできない。

この月で行われている銀河決戦には何人たりとも水を差すことが許されないのだ。

「だ…大丈夫ですか!?カイト様」

「余計な心配はするな!!」

「カイト様!!もしオイラがスクラップになったら、オボミさんに勇敢にたたかったとお伝えください」

「断る!!」

「えーーー!?」

「そんなこと…自分で伝えろ!!」

「カイト様…」

この状況でも、カイトは勝負を捨てていない。

体に抱えているダメージがライフポイントよりも危機的状況であるにもかかわらずだ。

「カイトーーー!!」

「兄さん!!」

「頑張って、あなた」

「こ…この声、オボミさん!オイラは…こんなところで負けないであります!!」

カイトのいうとおり、自分の武勇伝をオボミに自ら伝えるためにもここでスクラップになるわけにはいかない。

だが、現実は簡単に思い通りにはならない。

バリアが砕け、光線がカイトに命中してしまった。

「うわあああ!!」

 

カイト

ライフ3500→1250

 

「カイト!!」

カイトのライフが激減してしまった。

それだけではなく、光線を受けたことでカイトの体にもオービタル7の機能にも大きな被害が発生してしまった。

「私はこれで…ターンエンドだ」

 

カイト

手札3

ライフ1250

場 なし

 

ミザエル

手札4→3

ライフ1100

場 CNo.107超銀河眼の時空龍 ランク9 攻撃2250

 

「なんとか耐えたようだな…」

「う…う…」

転倒したカイトはゆっくり立ち上がる。

「カ…カイト様。大丈夫でありますか?」

「ああ…お前の方は…?」

珍しく、オービタル7を心配する発言をする。

普段はぞんざいに扱ってはいるが、やはり長年ともにいたせいか同じ家族に思えてしまうのだろう。

「損傷率50%!まだまだいけるであります!!」

先程の攻撃でバリア発生機能が破壊され、更に二酸化炭素を一酸化炭素と酸素に分解する機能がパワーダウンしてしまい、酸素供給量が低下する。

カイトの方も片足に大きなダメージを受けていて、月面の重力化でなければ立っていられない状態になっている。

「カイト…貴様の場にはカードがない。それに、このダメージでは立っているだけでもやっとだろう。そのざまでまだ戦うというのか?」

「く…俺のターン…」

デッキトップに指を掛けた瞬間、腹部に痛みが生じる。

ろっ骨が折れ、おそらく臓器に刺さっているのだろう。

「カイト様!!微力ながらこのオービタルが力添えを!」

オービタル7が右腕部分にエネルギーを送る。

パワードスーツのように、腕の動作を強化拡張する。

「これが俺と…」

「オイラの」

「「運命のドロー!!」」

 

カイト

手札3→4

 

「来た…。これさえあれば。俺はモンスターを裏守備表示でセット!俺はこれでターンエンドだ」

 

カイト

手札4→3

ライフ1250

場 裏守備モンスター1

 

ミザエル

手札3

ライフ1100

場 CNo.107超銀河眼の時空龍 ランク9 攻撃2250

 

「苦し紛れで雑魚モンスターを伏せたか。私のターン、ドロー!!」

 

ミザエル

手札3→4

 

「私は手札から速攻魔法《時空浄化》を発動!私の場のモンスター1体を1度除外し、再び場に戻す」

《CNo.107超銀河眼の時空龍》が光の粒子となって消滅する。

そして1秒もたたないうちに再び姿を現した。

 

CNo.107超銀河眼の時空龍 ランク9 攻撃4500

 

時空浄化(タキオン・リフレッシュ)(アニメオリカ)

速攻魔法カード

自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。

選択したモンスターを一度ゲームから除外し、自分フィールド上に戻す。

 

「一度場から離れたことで、攻撃力が元に戻った!!」

「更に、私は手札から装備魔法《時空殲滅砲》を発動!このカードを《超時空》に装備することで、装備モンスターは1ターンに2度攻撃することができ、更に貫通効果を得る」

「何!?」

「ただし、装備モンスターが相手に与える戦闘ダメージは半分になる」

《CNo.107超銀河眼の時空龍》の6本の尾に接続された黒い物体が、そのモンスターの数倍の全長を誇るレールガンに変化していく。

これで、守備モンスターを出してもダメージが発生してしまう。

 

時空殲滅砲(タキオン・ダウンフォール・キャノン)(アニメオリカ・調整)

装備魔法カード

このカードは「No.107」と名のつくモンスターにのみ装備可能。

装備モンスターは1度のバトルフェイズ中に2回まで攻撃することができる

更に装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

装備モンスターが戦闘をすることで発生する相手へのダメージは半分になる。

「時空殲滅砲」はフィールド上に1枚しか表側表示で存在することができない。

 

カイトは驚きもせず、更に強化された《CNo.107超銀河眼の時空龍》をじっと見る。

「いけ!《超時空》!!守備カードを攻撃!!」

レールガンに《CNo.107超銀河眼の時空龍》のエネルギーが凝縮されていき、巨大なビームとなって発射される。

それを受け止めた守備モンスターの正体は青と水色を基調としたローブをまとい、長細い鏡を持った魔導士だった。

「《銀河魔鏡師》のリバース効果発動!俺のライフは俺の墓地に存在する銀河と名のつくモンスター1体に付き500ポイント回復する」

カイトの墓地には《銀河眼の光子竜》と《超銀河眼の光子龍》、そして《銀河亡霊》が存在する。

これだけライフが残っていれば1回目の攻撃はしのげる。

 

カイト

ライフ1250→2750

 

銀河魔鏡師 レベル3 守備800

 

光線はそのまま《銀河魔鏡師》を焼きつくし、カイトをも焼いていく。

「ぐう…う…!!」

あまりの衝撃と熱で、バイザーにひびが入る。

 

カイト

ライフ2750→900

 

「更に…リバースしたこのカードが破壊されて墓地へ送られた時、デッキからレベル4以下の銀河と名のつくモンスター1体を俺の場にセットすることができる。ただし、この効果でセットされたモンスターは場から離れたとき除外される」

もう1体の《銀河魔鏡師》がカイトの場に現れ、裏守備となる。

これで、ミザエルは次の攻撃が成立してもカイトにとどめを刺すことができなくなってしまった。

「無駄な抵抗を!ならば再び裏守備モンスターを攻撃する!いけ、《超銀河眼の時空龍》!!」

再び巨大な光線が発射され、2体目の《銀河魔鏡師》を灰にする。

「《銀河魔鏡師》の効果で、俺のライフは回復する!」

 

カイト

ライフ900→2900

 

だが、ライフを回復させてもそれは攻撃を止めたことを意味しない。

巨大な光線はカイトを焼き始める。

「カ…カイト様はオイラが…守る…!!」

オービタル7は故障した装置で再びバリアを展開し始める。

だが、先ほどのバリアよりもあまりにも微力で、焼け石に水だ。

「いやっ!!もうやめて!!」

「ユウ…」

「大丈夫…カイトさんとオービタル7を信じるんだ」

光線によって、オービタル7の損傷率が拡大する。

しかし、バリアがない今となっては装甲で受け止めるしかない。

数分経って、光線が消える。

そこにはカイトが倒れていた。

 

カイト

ライフ2900→1050

 

「カイトーーー!!」

「兄さん!!」

「私はこれで、ターンエンド」

 

カイト

手札3

ライフ1050

場 なし

 

ミザエル

手札2

ライフ1100

場 CNo.107超銀河眼の時空龍(《時空殲滅砲》装備) ランク9 攻撃4500

 

「システム損傷…90%…エネルギー残量3%…」

ついに、オービタル7のダメージが中枢にまで届く。

カイトの資力補助機能が停止し、それ以外の機能もほとんど停止している。

「その様子では、勝負あったようだな?」

ミザエルの言葉にいつものカイトならすぐに反発する。

しかし、今のカイトは力なく横たわり、目覚める気配はない。

「カ…カイト…様…」

ついにオービタル7も限界に達し、機能停止してしまう。

「カイト…カイトーーーー!!」

遊馬の叫びが空しく次元の彼方へ木霊していった。

 

「本当に迷惑だなあ…」

《CNo.18ジェムナイトマスター・アゲート》の槍が周囲の七皇コピーを薙ぎ払い、《CNo.23セイクリッド・アーク》の矢がオーバーハンドレッドナンバーズを貫く。

七皇コピーが再び現れ、今では遊馬の家の庭にまで入ってきている。

チャーリーも加勢し、交戦しているが差は埋まらない。

「くそ…このままじゃあ耐え切れねえ!明里とオボミもつれて脱出だ!!」

「そうね…おばあさん、明里さんとオボミを」

「分かったわい。今すぐ呼んでくるよ」

こんな状況でも落ち着いている春。

のんびりと明里の部屋へ向かった。

 

「カイト…カイトーーー!!」

遊馬の声がかすかに聞こえ、カイトは目を覚ます。

幸い、酸素がまだ残っていたため、酸欠にはならずに済んだが、今の残りではあと2,3ターンが限界のようだ。

「遊馬か…?」

カイトの背後に映像が現れ、そこに遊馬たちの姿が映る。

「そうだ!!俺だ!!」

「九十九遊馬…剣崎侑斗…」

「ミザエル、この戦いは無意味だ!!ドン・サウザンドの呪縛で、君はバリアン世界に落ちたことはとっくにわかっているでしょう!?」

「…。違う…そんなことは関係ない。私はバリアンのために生きる。バリアン七皇として!!」

《No.107銀河眼の時空竜》を信じること、そして仲間を守ること。

それだけでミザエルがバリアンのために戦う理由は十分存在していた。

だが、アストラルの言葉がミザエルの心を大きく揺らす。

「だがミザエル!君が守ろうとする者はもうない!」

「なんだと…?」

「ミザエル!ドン・サウザンドはベクターと手を組んだのよ!アリトとギラグ、ドルベがベクターに魂を吸収されて…」

璃緒が涙を流しながら必死にミザエルに訴える。

「バカな…!?」

「本当だミザエル。君が守ろうとするバリアンはもういないんだ。君が《時空竜》を使い続ける限り、ドン・サウザンドの呪いから逃れられない!」

「そんな…《時空竜》がドン・サウザンドの呪い…!?そんな…そんなバカな!?」

降りかかる事実にミザエルが混乱する。

今まで自分が信じたものはまやかしだったのか?

それを知らないのは自分だけなのか?

自分を支えてきた柱が音を立てて崩れるのを感じた。

そんな中、カイトが立ち上がる。

「アストラル…こいつを《時空竜》から解放することは…俺しかできない」

同じ銀河眼を持つ者であり、どことなく自分そっくりに感じられる彼を救う。

なぜか、カイトはそれが自分の最期の役目のように感じられた。

「カイトさん…」

「このデュエルは俺たちの未来を決めるデュエル、お前たちの手出しは無用…」

「でもカイト!お前そんなボロボロの体で!!」

「遊馬…覚えておけ…。誰でも必ず、別れが来る!!」

立ち上がる中、オービタル7が奇跡的に再起動し、再びカイトの眼が見えるようになる。

「いつか突然に…それはお前とアストラルにもだ」

体のあちらこちらから悲鳴が上がる。

もう、自分には時間がない。

その時間をミザエルと遊馬、侑斗のため、未来のためにささげる。

唯一の心残りはDr.フェイカーとハルトのことだ。

これからすることは一番の親不孝な行い、そしてハルトに父親のことを押し付けてしまうことだ。

「だから…俺で慣れておけ!!」

「カイト…」

再び立ち上がったカイトにミザエルは驚きを隠せずにいる。

「おそらくこれが最期のターン、決着をつけるぞ、ミザエル!俺のターン、ドロー!!」

 

カイト

手札3→4

 

「まだデュエルを続けるというのか!?お前にはもう《銀河眼》は…」

「いいや、未来は…俺たちの未来はまだ消えちゃいないさ」

「何!?」

「今こそ蘇れ!未来を操る光の化身!《No.62銀河眼の光子竜皇》!!」

場に再び例のブラックホールが現れ、その中から消えたはずの《No.62銀河眼の光子竜皇》が現れる。

 

No.62銀河眼の光子竜皇 ランク8 攻撃4000

 

「バカな!?なぜここに《光子竜皇》が!?」

「《銀河眼の光子竜》をオーバーレイユニットとしたこのカードが相手のカード効果で破壊されてから2回目の俺のスタンバイフェイズ時に俺の場に戻ってくる」

「く…!!」

再び現れた《No.62銀河眼の光子竜皇》。

しかし、攻撃力は《CNo.107超銀河眼の時空龍》が上で攻撃力をアップする効果もオーバーレイユニットが無ければ使用できない。

「いくぞミザエル!!《光子竜皇》で《超時空》を攻撃!!」

《No.62銀河眼の光子竜皇》の口から青いブレスが放たれる。

「返り討ちにしろ!《超時空》!!アルティメット・タキオン・スパイラル!!!」

《CNo.107超銀河眼の時空龍》の巨大な光線がブレスとつばぜり合いになる。

「ミザエル!お前はなぜ竜使いとなった!?」

「何!?」

「お前に何があったか知らない。だが、お前は人を信じることができず、竜を信じた。お前のその荒涼とした眼、遺跡に描かれている竜と似ている…」

ミザエルの脳裏に幼いころの記憶がよみがえっていく。

 

アラビア砂漠の貴族の息子として生まれたミザエルは、幼少期に突然隣国の侵略によって両親を失った。

老若男女問わず殺戮され、灰となっていく町から脱出できたのは彼1人だけ。

兵の手から逃れるため、彼は三日三晩砂漠を移動した。

しかし、3日目の夕方、水も食料もない彼は飢えで行き倒れた。

もう、動くだけの力が残っていない、ここで死ぬのか…?

夜になり、彼の眼が力なく開く。

空にはそんな彼の思いとは裏腹に、星の輝きで満ちていた。

その彼の手にナンバーズが現れる。

金色のオーラに包まれ、彼は立ち上がった。

そんな彼の目の前には《No.46神影龍ドラッグルーオン》の姿があった。

それが竜使いミザエルが誕生した時だ。

信じる者を失った彼にとって、竜こそが唯一の心のよりどころとなったのだ。

 

「く…!!私を憐れむのはよせ!!」

「憐れんでなどいない…。最強の竜使いはお前だ…」

「何!?」

ミザエルの驚きの声と同時に、《CNo.107超銀河眼の時空龍》が徐々に押していく。

そんなことを気にすることなく、カイトは言葉を繋げていく。

「俺は…弟と親父を救いたい、そんな一心で竜を利用しただけだ。《銀河眼》の力を。だが、そのたった1枚のカードとの出会いが俺を導き、ここまで強くした。俺は《銀河眼》に導かれ、遊馬、アストラルに出会い、凌牙、たくさんの仲間に出会い、そしてお前に出会うことができた。そいつらは…孤独で、何も信じることができなかった俺に、人を信じる力を教えてくれた。なあ、ミザエル。もし次に出会えることがあったら、お前に何があったのか、聞かせてくれないか?」

カイトの心は不思議と穏やかな物だった。

これから自分が死ぬかもしれないという時にだ。

「カイト…?」

「カイト!もういい!やめてくれ!!それ以上はもう…」

「兄さん…嫌だよ。僕嫌だよ!!」

Dr.フェイカーとハルトの眼から涙がこぼれる。

バイロンは何も言わずに目を閉じ、島は背を向け、顔を隠している。

「《銀河眼の光子竜皇》の効果発動!この効果で場に戻ったこのカードの攻撃力は2倍となり、《銀河眼の光子竜》をオーバーレイユニットとしていない場合、相手に与える戦闘ダメージは半分になる!」

 

No.62銀河眼の光子竜皇 ランク8 攻撃4000→8000

 

「攻撃力8000!?」

「いけ、《銀河眼の光子竜皇》!!!」

《No.62銀河眼の光子竜皇》のブレスの勢いが著しく上昇し、ついにビームもろとも《CNo.107超銀河眼の時空龍》を焼き尽くしてしまった。

「うわあああああ!!」

攻撃の衝撃でミザエルは吹き飛び、同時に姿が人間の物に戻った。

 

ミザエル

ライフ1100→0

 

デュエルが終わるのと同時に、2人が持つ3体のナンバーズの竜が上空で終結する。

《No.62銀河眼の光子竜皇》、《No.46神影龍ドラッグルーオン》、《No.107銀河眼の時空竜》…。

未来を操る光、神の光、時を操る光が集結し、今ここにヌメロン・コードの鍵が現れる。

3枚のカードから放たれる黄金の輝き、崩れ落ちる壁画。

次の瞬間、カイトとミザエルの目の前で地割れが起こり、その中からヌメロン・コードを生み出した竜が姿を現す。

「これが…《銀河眼》の本当の姿!?」

「《ヌメロン・ドラゴン》…」

《No.100ヌメロン・ドラゴン》の名を手に入れたその竜はカードとなり、カイトの手に渡る。

「やりましたね…カイト様…」

「オービタル…お前もよくやった」

「やっと…褒められた…で…あります…大好きなカイト…様…」

オービタル7はゆっくりとその機能を停止させた。

 

「あなた…ありがとう…」

オービタル7をみとったオボミは静かにオービタル7に感謝の言葉を伝える。

彼がここで何のために戦ったのかは知らない。

だが、自分たちのために戦ったことだけはなぜか確信できた。

「オボミちゃん…」

「これ、明里、オボミ。ここを出るかのう」

「お…おばあちゃん!?」

背後に現れた春に明里は驚きを隠せずにいる。

「一緒にハートランドへ行こうかのう。あそこが避難所になっているみたいじゃからのお…」

デュエル飯が入った弁当箱を複数持った状態で春はゆっくりと部屋を出た。

(…。どうやって中に入ったのかしら?)

 

「オービタル…」

相棒の名を呼ぶと、カイトはゆっくり倒れる。

「カイトーーー!!」

「カイトさん!!」

「おい、カイト!!しっかりしろよ!!また俺とデュエルをするんだろう!?俺とお前はまだ決着がついてねえ!!」

「…。そうだったな…だがそれはまたにお預けだ」

「ふざけるなあ!!立てよ、立って俺とデュエルをしろよ!!」

もう、何も見えないが、遊馬が自分のために泣いていることは分かった。

体にに力が入らなくなっていく。

「泣くな、遊馬。お前は…最後の希望だ」

「カイトーーーー!!」

「兄さん!!兄さん!!」

「カイト!死ぬな、死ぬんじゃない!!」

「父さん…俺は後悔なんてしていない。ハルト、父さんを頼む」

「カイト…許してくれ…」

Dr.フェイカーはカイトに自らの非力を詫びた。

そこにはかつて、遊馬、凌牙、カイトと対峙した時の姿はなかった。

「兄さん!!兄さん!!!」

倒れているカイトのそばにミザエルが近づく。

カイトは最期の力を振り絞り、見えぬミザエル《No.100ヌメロン・ドラゴン》を渡す。

「ミザエル…行け、自分の信じる道を…」

安らかな表情のまま、カイトは眠りにつく。

希望をつなげることができたことへの満足感とともに。

自然と、ミザエルの眼から涙があふれ出る。

自分の親友となるかもしれなかった男の死があまりにも悲しく感じられたのだ。

「カイト…お前の思い、確かに受け取った」

ミザエルのエクストラデッキにはいつの間にかカイトが所持していたナンバーズと《銀河眼》のカードが入っていた。

 

「そんな…カイトが…」

「カイトーーーーー!!!!」

「カイトさん…」

遊馬達はカイトの死を悲しみ、涙を流す。

しかし、ここから進む先は敵地、悲しみにとらわれている時間はない。

死んでいった仲間たちの悲願を成し遂げるためにも、今は進むしかないのだ。

「…?ねえユウ!!飛行船が!!」

「え…?」

飛行船の歯車が回り始める、

機能が徐々に回復していき、バリアン世界へと進み始めた。

まるで、カイトが最期に自分たちの背を押してくれたかのような感じだった。

「行こう…ドン・サウザンドを倒しに」

「ああ…ああ…!!」

自分のデッキケースを握りしめながら、遊馬は静かに答えた。

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