No.00ガスタの魔剣士ユウ
CNo.00ガスタの魔剣士ユウ・暴風
WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風
No.49秘鳥フォーチュンチュン
No.50ブラック・コーン号
No.64古狸三太夫
No.74マジカル・クラウン―ミッシング・ソード
No.69 紋章神コート・オブ・アームズ
CNo.69紋章死神カオス・オブ・アームズ
璃緒
No.7ラッキー・ストライプ
No.17リバイス・ドラゴン
No.32海咬龍シャーク・ドレイク
No.55竜騎兵グレン
CNo.55灼熱竜騎兵グレン
CNo.55竜闘士グレン
No.57奮迅竜トレスラグーン
No.82ハートランドラコ
No.85クレイジー・ボックス
No.90ヒート・ガストラフェテス
No.91サンダー・スパーク・ドラゴン
竜司
No.10白騎士イルミネーター
No.11ビッグ・アイ
No.18ジェムナイト・アゲート
CNo.18ジェムナイトマスター・アゲート
No.52ダイヤモンド・クラブ・キング
瑠那
No.16色の支配者ショック・ルーラー
No.20蟻岩土ブリリアント
No.23セイクリッド・ルナマリア
CNo.23セイクリッド・アーク
No.30破滅のアシッド・ゴーレム
No.87雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ
ドン・サウザンド
手札5
ライフ4000
遊馬&凌牙
手札
遊馬5
凌牙5
ライフ4000
「我はこの時を待ち続けていた。貴様を我の手で倒し、粉々に打ち砕く時を」
アストラルに倒され、気の遠くなるほどの時の間、ドン・サウザンドは待ち続けていた。
何千年、何万年もの間。
彼にはどれだけ時が立とうが問題ではない。
問題なのは自分にとって最善の状況を生み出し、アストラル世界を確実に滅ぼすこと、ただそれだけなのだ。
「我のターン、ドロー!」
ドン・サウザンド
手札5→6
「我は手札からフィールド魔法《ヌメロン・ネットワーク》を発動!」
ドン・サウザンドのデュエルディスクにカードが置かれる。
しかし、何も起こらず、置かれたカードも消滅してしまった。
「カードが消滅した!?」
「てめえ…何のつもりだ!!」
「…。我はこれでターンエンド」
ドン・サウザンド
手札6→5
ライフ4000
場 ヌメロン・ネットワーク(フィールド魔法)
遊馬&凌牙
手札
遊馬5
凌牙5
ライフ4000
「フィールド魔法を発動しただけ…?」
なぜ、ドン・サウザンドがこのようなことをしたのか、小鳥には理解できなかった。
モンスターも伏せカードもない状況でのこの行為はまさにどうぞ私を攻撃してくださいと言っているようなものだ。
「気をつけろ、ドン・サウザンドはこれまで戦った中で最強の敵、それにこのデュエル、絶対に何かがある」
「分かっている!いくぜ、俺のターンドロー!!」
遊馬
手札5→6
「俺は《ブリキンギョ》を召喚!!」
ブリキンギョ レベル4 攻撃800
「あれは、鉄男君のカード…」
「このカードの召喚に成功した時、俺は手札からレベル4モンスター1体を特殊召喚できる!俺は手札から《H・Cサウザンド・ブレード》を特殊召喚!」
H・Cサウザンド・ブレード レベル4 攻撃1300
「今度はゴーシュさんのカードを!?」
遊馬の眼に鉄男とゴーシュの幻影が映る。
(かっとビングだ、遊馬!)
(いいノリでいこうぜ、遊馬!)
「おう!!俺はレベル4の《ブリキンギョ》と《サウザンド・ブレード》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろ、《No.39希望皇ホープ》!!」
No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500
「見せてやるぜ!これが俺たちの希望だ!!」
「希望だと?」
冷ややかな目を遊馬に向けると、周囲に張り巡らされた血管のようなもののカオスの流れが活性化する。
「お前たちにそんなものがあると思っているのか?」
地上が紫色の光に包まれ、《No.39希望皇ホープ》が爆発し、消滅した。
「何!?《ホープ》が…!!」
「ええ!!?」
「一体…どういうことなの!?」
ドン・サウザンドが何かをした気配がない。
なぜこのようなことが起こったのか、誰にも理解できなかった。
そして、爆風の中から《ガンバラナイト》が現れる。
彼自身もなぜ自分が遊馬の場にいるかわからず、戸惑っている。
ガンバラナイト レベル4 攻撃0
「くっ…貴様、何をした!?」
「我はデッキからカウンター罠《ヌメロン・リライティング・エクシーズ》を発動した」
「デッキから罠カードの発動だと!?」
「しかも、俺のターンに!?」
手札や墓地から発動する罠カードは聞いたことはあるが、デッキから罠カードを発動するなど遊馬達には信じられなかった。
「このカードは我の場にカードがないとき、相手のエクシーズ召喚を無効にし、破壊する。そして、相手のデッキからモンスター1体を効果を無効にし、相手の場に特殊召喚する。その効果で、我は《ホープ》召喚の真実を書き換えたのだ」
ヌメロン・リライティング・エクシーズ(アニメオリカ)
カウンター罠カード
自分のモンスターカードゾーン及び魔法&罠カードゾーンにこのカードと「ヌメロン・ネットワーク」以外のカードが存在しない場合、相手のエクシーズモンスターがエクシーズ召喚に成功した時、そのモンスターの召喚を無効にして破壊し発動できる。
相手のデッキからモンスター1体を選択して相手フィールド上に特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
「書き換える…?」
ドン・サウザンドの言葉を聞いたアストラルはなぜ彼が書き換えるという言葉を使ったのかほんの一瞬だけわからなかった。
そう、ほんの一瞬だけ。
「ヌメロン…まさか、この力はヌメロン・コードの力!?」
《ヌメロン・ネットワーク》、そして先ほど発動されたカウンター罠《ヌメロン・リライティング・エクシーズ》。
その力がヌメロン・コードによって創造されたものであれば説明がつく。
「そんな…なんであいつが!?」
「そうだ。これはヌメロン・コードの力。《ヌメロン・ネットワーク》は1ターンに1度、自分の場にこのカード以外のカードがないとき、デッキからヌメロンと名のつくカードの力を得る」
「そんな!!カードをいくらでも書き換えられたら遊馬達は…!!」
「唯一の救いは1ターンに1度だけだってことかな…?」
侑斗の言うとおり、1ターンに1度しかその効果を発動できないのであれば、発動された後は好きなように動くことができる。
問題はドン・サウザンドがそれを想定しているかだが。
「本当にドン・サウザンドはヌメロン・コードの力を…?」
「ありえない。ナンバーズはまだ誰も揃えられていない。地上に隠されているヌメロン・コードの所在は…!!まさか、そんなことが…!?」
恐ろしいことがアストラルの脳裏に浮かぶ。
それが正しければ、ナンバーズを集めなくてもヌメロン・コードの力を使うことができる。
「やっと気が付いたか、アストラル。確かにヌメロン・コードの所在はまだわからぬ。そこで、我は地上世界をバリアン化させ、この世界ごとヌメロン・コードの力を取り込んだのだ」
「ドン・サウザンド…」
ドン・サウザンドが右手を天に掲げる。
「我はヌメロン・コードの力を得て神となった。これで、アストラル世界への直接攻撃が可能!!」
上空に裂け目が現れ、その裂け目からアストラル世界の一部が露出する。
「アストラル世界…!?」
「そうだ。そして、このデュエルで貴様たちが受けるダメージはそのままアストラル世界にも降り注ぐ」
「なんだと!?」
遊馬達のライフがアストラル世界の運命と連動してしまった以上、わずかなダメージを受けただけでもアストラル世界に大きな被害を与えてしまう。
遊馬達にとって、それは大きなプレッシャーだ。
「このデュエルで貴様たちとアストラル世界を滅ぼしてやる。ヌメロンデッキの力をその身を滅ぼしながら、とくと味わうがいい」
「俺は…カードを1枚伏せてターンエンドだ!!」
ドン・サウザンド
手札5
ライフ4000
場 ヌメロン・ネットワーク(フィールド魔法)
遊馬&凌牙
手札
遊馬6→3
凌牙5
ライフ4000
場 ガンバラナイト(《ヌメロン・リライティング・エクシーズ》の影響下) レベル4 攻撃0
伏せカード1
「ふふふ…《ヌメロン・ネットワーク》を発動した以上、いまや貴様らは無力」
(確かに、この場に張り巡らされているフィールド魔法《ヌメロン・ネットワーク》。それはデュエルのすべてを書き換えてしまう力を持つ。何か手を打たなければ、我々に勝機がない」
遊馬達の今の手札と場には魔法・罠カードを破壊できるカードはない。
今はドン・サウザンドの攻撃を耐えるしかないのだ。
「我のターン、ドロー!」
ドン・サウザンド
手札5→6
「我は手札から《ヌメロン・ダイレクト》を発動!」
発動と同時に再び流れが一時的に活性化する。
「このカードは《ヌメロン・ネットワーク》が発動している時、エクストラデッキから攻撃力1000以下のヌメロンと名のつくエクシーズモンスター4体を我の場に特殊召喚する。我が召喚するのは、4体のナンバーズ」
「ナンバーズだって!!?」
たった1枚手札を消費するだけで攻撃力が低いとはいえ4体のエクシーズモンスターを呼び出すそのカードはまさにインチキカードだとしか言えない。
「この4体は最初に地上へ降り立ったナンバーズ。この地上を監視し続けた地球の番人」
ドン・サウザンドが遊馬の目の前へ降りてくるのと同時に花が消滅する。
そして、花があった場所に光の柱が生まれる。
「現れよ、《No.4ゲート・オブ・ヌメロン―チャトゥヴァーリ》!!」
両端に2つの塔があり、緑色のラインがある白と茶色の建物が現れる。
扉の中央あたりに、その番号が刻まれている。
No.4ゲート・オブ・ヌメロン―チャトゥヴァーリ ランク1 攻撃1000
「あれが本物のNo.4!?」
「そしてさらに現れよ、《No.3ゲート・オブ・ヌメロン―トゥリーニ》!《No.2ゲート・オブ・ヌメロン―ドゥヴェー》!!」
赤と白の装甲で作られた馬のような装飾が《No.3ゲート・オブ・ヌメロン―トゥリーニ》、そしてそれと左右対称のような形をした装飾が《No.2ゲート・オブ・ヌメロン―ドゥヴェー》だ。
それぞれの馬の頭部に番号が刻まれている。
No.3ゲート・オブ・ヌメロン―トゥリーニ ランク1 攻撃1000
No.2ゲート・オブ・ヌメロン―ドゥヴェー ランク1 攻撃1000
「そしてこれがヌメロンの極致。現れよ、No.1!天を摩する地獄の門、堅牢なる扉開きしとき、一抹の希望を捨てよ!《ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム》!」
地響きとともに赤と黒の重々しい色の巨大な門が現れる。
上部に設置されている悪魔の像の頭部に番号が刻まれている。
No.1ゲート・オブ・ヌメロン―エーカム ランク1 攻撃1000
ヌメロン・ダイレクト(アニメオリカ・調整)
通常魔法カード
フィールド上に「ヌメロン・ネットワーク」が表側表示で存在する場合に発動できる。
自分のエクストラデッキから攻撃力1000以下の「ヌメロン」と 名のついたエクシーズモンスター4体を自分フィールド上に特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時にゲームから除外される。
「ヌメロン・ダイレクト」を発動したターン、自分は「ヌメロン」と名のつくモンスター以外を召喚・反転召喚・特殊召喚することができない。
「ヌメロン・ダイレクト」は1ターンに1度しか発動できない。
そろった瞬間、4体のナンバーズが合体し、巨大な門となった。
「ナ…ナンバーズが合体した!?」
「このナンバーズこそ、神が使うにふさわしいカード、ゲート・オブ・ヌメロン!!」
「でも、攻撃力はたったの1000なんでしょ!?遊馬!やっつけちゃいなさい!!」
「ユウ…これってすごくまずいよね…?」
「うん、遊馬君の場には攻撃力0の《ガンバラナイト》しかいない。そして、このまま4体の攻撃を受けたら…」
「それに、あのナンバーズ、何かあるポン」
ただ無意味に4体のナンバーズが合体するはずもない。
それに、相手はあのドン・サウザンドである以上警戒するに越したことはない。
「遊馬、奴の場にカードがある限り、《ヌメロン・ネットワーク》の効果で我々のカードを書き換えることはできない」
「そうか!!」
「我は《ヌメロン―エーカム》で《ガンバラナイト》を攻撃」
《No.1ゲート・オブ・ヌメロン―エーカム》の眼から光線が発射され、《ガンバラナイト》が砕け散る。
「《ガンバラナイト》!!うわあああ!!」
遊馬&凌牙
ライフ4000→3000
「そしてそのダメージはアストラル世界へ降り注ぐ」
「ああ…!!」
アストラル世界の各地で破壊光線が降り注ぐ。
あの世界にも何十億もの住民がいるならば、それだけで命が消えていくことになる。
「アストラル世界が…!!」
「始まったか…」
アストラル世界の宮殿のベランダに黄金の鎧をまとい、金髪で青と金のオッドアイを持つ男が出てくる。
彼の名はエリファス、アストラル世界の神にしてランクアップを求め続けた存在だ。
遊馬がアストラルを取り戻すためにアストラル世界に来たとき、彼は純粋なアストラル世界にカオスをもたらす存在として排除しようとし、彼が宮殿にたどり着いた時はデュエルをした。
そのデュエルの中で、エリファスはカオスを切り捨て、純粋にランクアップだけを求めることは間違っていたことを知った。
そして、遊馬とかかわったアストラル世界の人々の力でアストラルが復活すると、遊馬とアストラルを人間世界へ送った。
すでのこのことを想定していたのか、住民の避難は済んでいる。
もっとも、この容赦ない攻撃にどれだけ持つかはわからないが。
「アストラル世界とバリアン世界の未来を決める戦いが…」
「どうだアストラル、その身と共にアストラル世界の滅びゆくさまを見るのは」
「く…!!」
一時呆然としたアストラルだが、ドン・サウザンドの言葉に怒る。
「汚ねえぞ、ドン・サウザンド!!」
「落ち着け!!とにかく、今は奴からの攻撃を耐えるんだ!!」
凌牙は自らにも言い聞かせるかのように言う。
かつて、人間だったころに璃緒の仇討ちのためにベクターとデュエルをしたとき、怒りに飲み込まれてしまったことを覚えている。
無論、勝ちはしたもののその時の後味の悪さを忘れたことがない。
だからこそ、今の彼の言葉には大きな説得力があるのだ。
「耐えるだと?愚かな…。《ヌメロン・エーカム》の効果発動。バトルののち、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、ヌメロンと名のつくすべてのモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで倍にする」
「だが、貴様のモンスターにはオーバーレイユニットは存在しない!」
「ふん…。我の場に《ヌメロン・ネットワーク》が存在する限り、我はその効果をオーバーレイユニットを使わずに発動することができる」
「な…何だって!?」
ドン・サウザンドの額にある第3の眼が光るのと同時に、再びカオスの流れが活性化する。
(またネットワークに光が…?そうか!!)
No.1ゲート・オブ・ヌメロン―エーカム ランク1 攻撃1000→2000
No.2ゲート・オブ・ヌメロン―ドゥヴェー ランク1 攻撃1000→2000
No.3ゲート・オブ・ヌメロン―トゥリーニ ランク1 攻撃1000→2000
No.4ゲート・オブ・ヌメロン―チャトゥヴァーリ ランク1 攻撃1000→2000
ヌメロン・ネットワーク(アニメオリカ・調整)
フィールド魔法カード
1ターンに1度、自分フィールド上にこのカード以外のカードが存在しない場合、自分のデッキの「ヌメロン」と名のついたカード1枚を選択し、そのカードの効果を得る。
その後、選択したカードを墓地へ送る。
この効果は相手ターンでも発動できる。
このカードがフィールド上に存在する限り、「ヌメロン」と名のついたエクシーズモンスターが エクシーズ素材を取り除いて効果を発動する場合、エクシーズ素材を取り除かなくてもよい。
No.1ゲート・オブ・ヌメロン―エーカム(アニメオリカ・調整)
ランク1 攻撃1000 守備100 エクシーズ 光属性 機械族
レベル1モンスター×3
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
このカードが戦闘を行った後に、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
自分フィールド上に存在する「ヌメロン」と名のつくモンスターの攻撃力はエンドフェイズまで倍になる。
先程、アストラルはこの無数の血管をネットワークと言った。
おそらく、その管が蜘蛛の巣状に張り巡らされていること、そしてドン・サウザンドが発動した《ヌメロン・ネットワーク》を見て、自然とそう言ったのだろう。
「なら俺は墓地に存在する《サウザンド・ブレード》の効果発動!こいつは俺がダメージを受けたとき、墓地から攻撃表示で特殊召喚できる!もう1度頼むぜ、ゴーシュ!!」
H-Cサウザンド・ブレード レベル4 攻撃1300
「もう1つ教えてやろう。我の他の《ゲート・オブ・ヌメロン》も《ヌメロン―エーカム》と同じ効果を持っている」
「ということは…バトルをする度に…」
「攻撃力が倍になるってことじゃねえか!!?」
「そうか…だから…ユウと戦わないためにミザエルを!!」
「ふっ…」
ウィンダの指摘を受け、ドン・サウザンドはにやっと笑う。
「そうだ。奴が持つ《No.00ガスタの魔剣士ユウ》。あのカードは1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで相手のカード1枚の効果を封じ、更にそれがモンスターの場合攻撃力を500ポイントダウンさせる効果を持つ。あのカードは我の《ヌメロン・ネットワーク》と相性が悪いのでな…」
「そのために…蓮のオーバーハンドレッドナンバーズを…ドン・サウザンド!!絶対に許さない!!」
「メラグ…力を失った分際で何を言う?神たる我に逆らうなぞ無駄。黙ってそこで眺めていればよいのだ」
「く…!!」
悔しげな表情を浮かべ、蓮のデッキを握りしめる。
「遊馬」
急にアストラルが遊馬の名を呼ぶ。
「今の奴を倒すためには、《ヌメロン・ネットワーク》を破壊するしかない」
「だけど、どうやって!!?今の俺たちにはそのカードがどこにあるのかさえ…」
「《ヌメロン・ネットワーク》の効果が発動するとき、この世界に張り巡らされているネットワークに光が発した。おそらく、この世界のどこかに存在するヌメロン・コードの力を吸収しているのだろう。ならば、その先に《ヌメロン・ネットワーク》そのものがあるはず…」
確証はない。
だが、ここで手をこまねいていても敗北するだけだ。
「ここは任せたぞ!!遊馬、シャーク!!」
(アストラル…)
(ドン・サウザンド!!)
ドン・サウザンドを睨んだ後、アストラルは流れの先へ向かった。
「アストラル…」
「無駄なことを。《ヌメロン・ネットワーク》そのものを破壊しに行ったであろうが、見つけたとしても貴様らが敗北することに変わりはない。さあ、《ゲート・オブ・ヌメロン》の本当の力を見るが良い!!《ヌメロン・ドゥヴェー》で《サウザンド・ブレード》を攻撃!」
門が開き、その中から赤黒い体で、胴体のないおぞましい悪魔のようなモンスターが現れる。
「これが…ゲート・オブ・ヌメロンの本当の姿!?」
「来るぞ!!遊馬!!」
「おう!俺は永続罠《希望への前進》を発動!俺の場の戦士族モンスター1体は戦闘では破壊されず、そのモンスターとの戦闘で発生する互いへのダメージは半分になる!!」
《H-Cサウザンド・ブレード》は両手に1本ずつ薙刀を装備し、攻撃に備える。
そして、悪魔の口から放たれる青い炎を受け止めた。
確かにそれでは《H-Cサウザンド・ブレード》は破壊されないが、熱の余波が2人に襲い掛かる。
「「うわああああ!!!」」
遊馬&凌牙
ライフ3000→2650
「そして我は《ヌメロン―ドゥヴェー》の効果を発動」
強化されたことを示すかのように、ゲート・オブ・ヌメロン達が紫色に光る。
No.1ゲート・オブ・ヌメロン―エーカム ランク1 攻撃2000→4000
No.2ゲート・オブ・ヌメロン―ドゥヴェー ランク1 攻撃2000→4000
No.3ゲート・オブ・ヌメロン―トゥリーニ ランク1 攻撃2000→4000
No.4ゲート・オブ・ヌメロン―チャトゥヴァーリ ランク1 攻撃2000→4000
No.2ゲート・オブ・ヌメロン―ドゥヴェー(アニメオリカ・調整)
ランク1 攻撃1000 守備100 エクシーズ 光属性 機械族
レベル1モンスター×3
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
このカードが戦闘を行った後に、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
自分フィールド上に存在する「ヌメロン」と名のつくモンスターの攻撃力はエンドフェイズまで倍になる。
No.3ゲート・オブ・ヌメロン―トゥリーニ(アニメオリカ・調整)
ランク1 攻撃1000 守備100 エクシーズ 光属性 機械族
レベル1モンスター×3
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
このカードが戦闘を行った後に、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
自分フィールド上に存在する「ヌメロン」と名のつくモンスターの攻撃力はエンドフェイズまで倍になる。
No.4ゲート・オブ・ヌメロン―チャトゥヴァーリ(アニメオリカ・調整)
ランク1 攻撃1000 守備100 エクシーズ 光属性 機械族
レベル1モンスター×3
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
このカードが戦闘を行った後に、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
自分フィールド上に存在する「ヌメロン」と名のつくモンスターの攻撃力はエンドフェイズまで倍になる。
「また来るぞ…アストラルが《ヌメロン・ネットワーク》を見つけ出すまで、耐え抜くぞ、遊馬!!」
「シャーク…」
「我は《ヌメロン―トゥリーニ》で《サウザンド・ブレード》を攻撃」
「耐えろ!!《サウザンド・ブレード》!!」
再び悪魔が放つ炎を《H-Cサウザンド・ブレード》が受け止める。
しかし、あまりの熱で薙刀が溶解し、遊馬達にも熱が襲う。
「「うわああああ!!!」」
「遊馬君!!」
「凌牙!!」
遊馬&凌牙
ライフ2650→1300
「遊馬!!シャーク!!」
「そんな…遊馬君たちのライフが一気に1300まで減っちゃった!!」
「我は《ヌメロン―トゥリーニ》の効果を発動!ヌメロンと名のつくモンスターたちの攻撃力が倍になる」
No.1ゲート・オブ・ヌメロン―エーカム ランク1 攻撃4000→8000
No.2ゲート・オブ・ヌメロン―ドゥヴェー ランク1 攻撃4000→8000
No.3ゲート・オブ・ヌメロン―トゥリーニ ランク1 攻撃4000→8000
No.4ゲート・オブ・ヌメロン―チャトゥヴァーリ ランク1 攻撃4000→8000
「くっ…!!」
3度の攻撃を受け、フラフラになりながら2人は立ち上がる。
「これで終わりだ。消えるがいい。ナッシュ、遊馬。我は《ヌメロン―チャトゥヴァーリ》で攻撃」
再び悪魔の口から炎が放たれる。
「駄目ーーーーー!!」
「俺は《希望への前進》の更なる効果を発動!このカードと選択したモンスターを墓地へ送ることで、その戦闘を無効にする!!」
《H-Cサウザンドブレード》が光の粒子と化した《希望への前進》の効果を受けると、その体が虹色に光り始める。
そして、そのまま炎を熱もろともすべて受け止め、消滅した。
「助かったぜ、ゴーシュ!!さらに、その後デッキからレベル4の戦士族モンスター1体を特殊召喚する!
現れろ、《幻聴の刺客オオルリ》!!」
(力を貸そう、遊馬)
《H-Cサウザンドブレード》と入れ替わる形で現れた《幻聴の刺客オオルリ》。
なぜか遊馬にはそのモンスターからドロワの声が聞こえた気がした。
幻聴の刺客オオルリ レベル4 守備1700
希望への前進
永続罠カード
自分フィールド上に表側表示で存在する戦士族モンスター1体を選択して発動する。
選択されたモンスターは戦闘では破壊されず、その戦闘で発生する互いへのダメージは半分になる。
更に、選択されたモンスターが相手の攻撃対象となったとき、このカードと選択されたモンスターを墓地へ送ることでその戦闘を無効にすることができる。
その効果でこのカードが墓地へ送られた時、自分のデッキからレベル4の戦士族モンスター1体を選択し、自分フィールド上に特殊召喚する。
「希望への前進」は1ターンに1度しか発動できず、このカードを発動したターン、自分はモンスターを召喚できない。
「く…うわああ!!」
一方、アストラルは流れの中を進み、ついに《ヌメロン・ネットワーク》があると思われる空間に到達する。
しかし、紫色の電撃が何度もアストラルに襲い掛かる。
ドン・サウザンドがヌメロン・コードを掌握している以上、アストラルは排除すべきノイズになっているのだ。
「待っていてくれ、遊馬!!シャーク!!」
しかし、歩みを止めるわけにはいかない。
ここであきらめることは遊馬達の死、そして人間世界とアストラル世界の消滅を意味するからだ。
「終わりの時をわずかに延ばしたか…。我は《ヌメロン―チャトゥヴァーリ》の効果を発動」
No.1ゲート・オブ・ヌメロン―エーカム ランク1 攻撃8000→16000
No.2ゲート・オブ・ヌメロン―ドゥヴェー ランク1 攻撃8000→16000
No.3ゲート・オブ・ヌメロン―トゥリーニ ランク1 攻撃8000→16000
No.4ゲート・オブ・ヌメロン―チャトゥヴァーリ ランク1 攻撃8000→16000
「攻撃力16000!?」
「でも、ゲート・オブ・ヌメロンの攻撃力アップはエンドフェイズまで。エンドフェイズになれば4体の攻撃力は1000まで下がるわ」
「まだだ。《ヌメロン・ネットワーク》が発動している時、我は《ヌメロン―エーカム》をカオス化させることができる」
「何!?」
「我は《ヌメロン―エーカム》でオーバーレイネットワークを再構築。カオスエクシーズチェンジ!現れよ、CNo.1!すべての秩序を破壊し、混沌なる闇へ。世界を真なる姿へ導け。《ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》!」
悪魔の頭部、そして悪魔の羽根を模した装飾が施されたまがまがしい回転扉が現れる。
頭部の左側にある角にはそのモンスターの番号が刻まれている。
CNo.1ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ ランク2 攻撃2000
「このカードは《ヌメロン・ネットワーク》が発動していないとき、破壊される。さらに、《カオス・ヌメロン―シニューニャ》の効果発動!このカードのエクシーズ召喚に成功した時、我の場に存在するモンスターをすべてゲームから除外する」
ドン・サウザンドの場に存在するモンスターたちが背後に現れた次元の裂け目に飲み込まれていく。
「この効果で除外された《シニューニャ》は次の我のターンのスタン場フェイズ時に特殊召喚され、この効果で特殊召喚されたターンのメインフェイズ時にこのカードをリリースすることで、このカードの効果で除外されたモンスター1体につき1500ポイントのダメージを与える」
「なんだって!?」
先程、《CNo.1ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》の効果で除外されたモンスターの数は4体。
よって、次のターンに6000ポイントのダメージが遊馬達に襲い掛かる。
残りライフ1300の遊馬達ではひとたまりもない。
CNo.1ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ(アニメオリカ・調整)
ランク2 攻撃2000 守備1000 エクシーズ 闇属性 機械族
レベル2モンスター×4
このカードはこのカードの効果以外の方法で特殊召喚することはできない。
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
フィールド上に「ヌメロン・ネットワーク」が表側表示で存在する場合、このカードは自分のエクストラデッキから、自分フィールド上に存在する「No.1 ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム」の上に重ねてエクシーズ召喚する事ができる。
フィールド上に「ヌメロン・ネットワーク」が存在しない場合、このカードは破壊される。
このカードがエクシーズ召喚に成功した時、フィールド上に存在するモンスターを全てゲームから除外する。
この効果でゲームから除外されたこのカードは次の自分のスタンバイフェイズ時に自分フィールド上に特殊召喚される。
そのターンのメインフェイズ時にこのカードをリリースして発動する。
このカードの効果で除外した自分のモンスター1体につき1500ポイントのダメージを相手ライフに与える。
「CNo.1ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ」のこの効果はデュエル中1回しか発動できない。
「我はこれでターンエンド」
ドン・サウザンド
手札6→5
ライフ4000
場 ヌメロン・ネットワーク(フィールド魔法)
遊馬&凌牙
手札
遊馬3
凌牙5
ライフ1300
場 幻蝶の刺客オオルリ レベル4 守備1700
「まずいポンまずいポン!!このターンでドン・サウザンドを倒さないと、遊馬達の負けだポン!!」
「でも、ドン・サウザンドの場にあるカードは《ヌメロン・ネットワーク》だけ。これだと確実に行動が妨害される」
「凌牙…」
侑斗達の不安をよそに、凌牙はカードを引く。
《ヌメロン・ネットワーク》を破壊できない以上、今は耐えるしかないのだ。
「俺のターン、ドロー!!」
凌牙
手札5→6
「俺は手札から《RUM-七皇の剣》発動!俺のエクストラデッキ・墓地からオーバーハンドレッドナンバーズ1体を特殊召喚し、カオス化させる!!」
「よっしゃあ!!これで《S・H・Dark Knight》を…!!」
「いや…」
ドン・サウザンドがにやりと笑うと同時に、第3の眼が光り、ネットワークが活性化する。
「我はフィールド魔法《ヌメロン・ネットワーク》の効果を発動。1ターンに1度、デッキのヌメロンと名のつくカード1枚の効果を得る。我はデッキから《ヌメロン・リライティング・マジック》を墓地へ送り、効果を発動!」
発動した瞬間、《RUM-七皇の剣》が消滅し、代わりに《水神の護符》に変化する。
「このカードは相手の魔法カードの発動と効果を無効にし、相手のデッキから発動条件を満たす魔法カードを発動させる」
「またカードが変わっちゃった!!」
「このカード発動後、3回目の相手のエンドフェイズ時に墓地へ送られるが、貴様の場の水属性モンスターはその間相手のカード効果では破壊されない」
しかし、今の2人の場には《幻蝶の刺客オオルリ》しかおらず、更にそのモンスターは闇属性。
この状況では何の意味もない。
ヌメロン・リライティング・マジック(アニメオリカ)
カウンター罠カード
自分のモンスターカードゾーン及び魔法・罠カードゾーンにこのカード以外のカードが存在しない場合、相手が魔法カードを発動した時、その魔法カードの発動と効果を無効にして発動できる。
相手のデッキから魔法カード1枚を選択して相手フィールド上で発動する。
もうすぐ、《ヌメロン・ネットワーク》がある場所に到達する。
しかし、目の前に突然現れた灰色の触手がアストラルを拘束する。
「うう…!!うわああああ!!」
触手から激しい電撃がアストラルを襲う。
「こんなことで…今、遊馬達は戦ってくれている!!うおおおおおお!!!」
自らの力を解放し、アストラル世界の光で触手を消滅されたアストラルはさらに先へと急ぐ。
「駄目だ!!《ヌメロン・ネットワーク》の前じゃ、いくら《七皇の剣》でも…」
「あきらめるな!!まだデュエルは終わっちゃいねえ!!」
「シャーク…」
「俺は手札から《セイバー・シャーク》を召喚!さらに、このカードは俺の場に水属性モンスターが存在するとき、手札から特殊召喚できる。《サイレント・アングラー》を特殊召喚!!」
セイバー・シャーク レベル4 攻撃1600
サイレント・アングラー レベル4 攻撃800
「俺はレベル4の《サイレント・アングラー》と《幻蝶の刺客オオルリ》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!現れろ、No.101!満たされぬ魂を乗せた方舟よ。光届かぬ深淵より浮上せよ!《S・H・Ark Knight》!」
No.101S・H・Ark Knight ランク4 攻撃2100
「更に俺は手札から《RUM-バリアンズ・フォース》を発動!俺の場のエクシーズモンスター1体をカオス化させる!俺は《Ark Knight》でオーバーレイネットワークを再構築!カオスエクシーズチェンジ!!現れろ、CNo.101!満たされぬ魂の守護者よ、暗黒の騎士となって光を砕け!《S・H・Dark Knight》!」
CNo.101S・H・Dark Knight ランク5 攻撃2800
《ヌメロン・ネットワーク》の効果で書き換えができるのは1ターンに1度。
凌牙はドン・サウザンドの隙をつくことに成功した。
「すげぇぜシャーク!!《Dark Knight》と《セイバー・シャーク》の攻撃なら…!」
「ナッシュ、貴様最初からこれを狙って…」
「そうだ、貴様に《ヌメロン・ネットワーク》の効果を使わせ、この状況を作り出したのさ」
「我は貴様の狙い通りの書き換えをさせられたというのか」
見下した目でナッシュを見る。
まるで、先ほどの行動を安い猿知恵とみなしているかのように。
「これで終わりだ、ドン・サウザンド!!《Dark Knight》と《セイバー・シャーク》でダイレクトアタック!!」
漆黒の槍と鮫の剣がドン・サウザンドの心臓を狙うが、ドン・サウザンドの傲慢な態度は変わらない。
「我は《バトルフェーダー》の効果を発動。相手の直接攻撃宣言時に手札から特殊召喚し、バトルフェイズを終了させる」
「何!?」
悪魔の顔が描かれた鐘がその音を鳴らすと、鮫と守護者はその動きを止めてしまった。
バトルフェーダー レベル1 守備0
「残念だったなナッシュ、あと少しのところを」
「やっぱり、保険はかけていたんだ…」
《ヌメロン・ネットワーク》の弱点は相手が切り札級のモンスターの召喚を許してしまった場合、何もできなくなってしまうところにある。
その弱点を埋め合わせることができるのは先ほどのカードや《速攻のかかし》といった手札から相手の攻撃を妨害できるカードだ。
「く…!!ドン・サウザンド!!!」
今までにない悔しさがこみあげてくる。
このままでは指をくわえて《CNo.1ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》の効果発動を待つことになってしまう。
「はあ…はあ…はあ…」
触手を消滅させるために多大な力を消費してしまったアストラルは息を整えながら先を急ぐ。
「これだ…見つけたぞ、《ヌメロン・ネットワーク》のカードを…!」
青い空間の中に不釣り合いな紫色のカオスの力でできた紫色の球体。
その中に《ヌメロン・ネットワーク》が存在する。
こうしてみている間にも、ヌメロン・コードの力がカオスに変換され、その球体に取り込まれている。
「どうやら、見つけたか…」
ドン・サウザンドは自身と遊馬たちの間に存在するくぼみに力を注ぐ。
すると、そこには《ヌメロン・ネットワーク》を見つけたアストラルの姿があった。
「アストラル!!」
「よくぞここまでたどり着いたな、アストラル」
「ドン・サウザンド!!これで《ヌメロン・ネットワーク》はおしまいだ!!」
「貴様にそのカードを破壊できるのか?」
「そのつもりだ。このカードを場に持ち込めば…!!」
「なるほど、だがこのカードを破壊すればその場所に蓄積されたエネルギーが行き場を失い、すでに発動された《ヌメロン・ネットワーク》を逆流し、人間世界もただでは済まぬだろうな」
「そ…そんな!!俺たちの世界が!?」
「ドン・サウザンド…どこまで卑怯な!!」
《ヌメロン・ネットワーク》を破壊しなければ、遊馬達に勝利はない。
だが、ここで破壊すると人間世界が崩壊してしまう。
どの道を選んでも、ドン・サウザンドにとって好都合な展開しかない。
「はあ…はあ…はあ…」
「も…もうこれ以上は…」
数十回にもわたるコピーとのデュエルで疲労がピークに達した竜司と瑠那が座り込む。
まだ住民の避難はすべて完了していない。
こうして座り込んでいる間でも、コピー達は人々を襲撃しているのだ。
「はあ…はあ…こりゃ、俺の運も尽きたかな?」
「バカを言わないでよチャーリー!!遊馬達が戦ってるのよ、あんたが先にあきらめてどうすんのよ!?」
チャーリーと明里は竜司達ほどではないが疲労していて、傷もある。
目の前にはまだまだ数百近くのコピーがいる。
コピー達には疲れという概念がなく、ドン・サウザンドが倒れない限り、そして自分たちが敗北しない限り永遠に動き続ける。
(限界が近いな…はたしてドン・サウザンドが消えるのが早いか、それとも俺たちが力尽きるのが早いか…)
「どうする?アストラル世界を救うため、人間世界を滅ぼすか?《ヌメロン・ネットワーク》を破壊しなければ、貴様らは次のターンに敗北し、消滅するのだ」
恐ろしい予告にアストラルは戸惑いを隠せない。
ドン・サウザンドを止めるには、是が非でも《ヌメロン・ネットワーク》を破壊するしかない。
そして、アストラルの使命はバリアン世界を滅ぼすこと。
元々、アストラルは人間世界にあまり興味を示さなかった。
しかし、遊馬と過ごした時間がこの世界をアストラルにとってかけがえのないものにしていた。
そんな彼に人間世界を生贄にするという選択肢はない。
(何かを犠牲にしなければならない…だとすれば)
わずかに笑んだアストラルは《ヌメロン・ネットワーク》を手に取る。
「おい、アストラル!!お前まさか!!」
「遊馬…シャーク…私を信じて、このカードを破壊するんだ!!」
カオスの球体から取り出された《ヌメロン・ネットワーク》が場に現れる。
その時、偶然凌牙はアストラルの目を見た。
何か大きな決心をした目を。
「(アストラル…お前…)俺は手札から魔法カード《海底噴火》を発動!俺の場にランク5以上の水属性エクシーズモンスターが存在するとき、場に存在するすべてのカードを破壊する!!」
場に地割れが発生し、そこから凄まじい量のマグマがあふれ出る。
「シャーク!!」
「凌牙!!どうして!!?」
「そんな!《ヌメロン・ネットワーク》を破壊したら、人間世界が…」
「まさか…アストラルがやろうとしていることって、もしかして!!」
マグマの熱が王宮を包み込む。
その熱によって、凌牙のモンスターが消滅し、更にドン・サウザンドの《ヌメロン・ネットワーク》も消滅した。
海底噴火(デプス・エルプション)(アニメオリカ・調整)
通常魔法カード
自分フィールド上にランク5以上の水属性エクシーズモンスターが表側表示で存在する場合にのみ発動できる。
フィールド上に存在するカードをすべて破壊する。
「海底噴火」は1ターンに1度しか発動できない。
「あ!!《ヌメロン・ネットワーク》が!!」
「そ…そんな!!」
「遊馬、聞こえているか?」
《ヌメロン・ネットワーク》の破壊を確認したアストラルがカオスの球体に入り込む。
「心配しなくていい。ここに蓄積されたエネルギーはすべて私が受け止める」
「ア…アストラル!!何を言ってるんだよ、お前!!」
世界を崩壊させるほどのエネルギーを受け止めれば、確実にアストラルは消滅してしまう。
球体の中で、アストラルはエネルギーを制御し、時間を稼ぐ。
「遊馬、君にすべてのナンバーズを託す。後は頼んだぞ」
満足そうな表情を遊馬に向ける。
まるで、あの時遊馬達をかばって命を落としたアリトとギラグのようだ。
「アストラル…てめえふざけんな!!てめえだけ犠牲になるなんて、俺は許さねえ!!」
自分のために多くの仲間が犠牲となった。
もう、誰も犠牲にしたくない。
そう願い、今遊馬は戦っている。
アストラルの行動はその思いを踏みにじるものだ。
遊馬からの非難を耳に入れず、アストラルは残された力で残りのナンバーズを解放しようとした。
ところが、急に何かに押され、アストラルが球体の外へ出されてしまう。
「な…!?」
自分を脱出させた存在を見て、アストラルは目を大きく開く。
球体の中には、アストラル世界にいるはずのエリファスがいたからだ。
「アストラル…」
「なぜ…あなたが…!?」
エリファスはカードを取り出す。
そのカードは《RUM-アストラル・フォース》。
アストラル世界で創造されたRUMだ。
「間違った道を進んでいたアストラル世界に希望と絆という新たな力が生まれた。君と遊馬によって…」
「エリファス…お前…!?」
「アストラル、君はまだ消えてはいけない。君たちに未来を託す。私達神が世界を操る時代は終わったんだ…」
エリファスの手から《RUM-アストラル・フォース》が離れ、アストラルの体内に吸収される。
「エリファス!!?」
「これからは…今を生きる君たちの意思が世界を動かすんだ…」
謎の重力に引かれ、アストラルが球体から、エリファスから離れていく。
そして、球体はエリファスと同化し、金と水色の粒子となって消滅した。
「エリファス…そ、そんな…」
また、目の前で遊馬は仲間を失ってしまった。
「エリファス…余計な真似を…!!」
「…」
エリファスの粒子を侑斗はじっと眺める。
遊馬とアストラル以外はエリファスについてよくは知らない。
だが、その短い時間の間にエリファスもまた遊馬によって救われた、共に戦う仲間だったということだけは分かった。
「なんで…なんでだよ!?」
哀しみ遊馬のそばにアストラルが現れる。
彼の手にはエリファスから託されたカードが握られていた。
「エリファスは言った。未来を…私たちに託すと。だから…泣いてなどいられないのだな…多くの仲間の意思を託された私たちは…」
アストラルの眼から始めて涙がこぼれる。
多くの仲間の死に目を見ても、涙1つ流さなかったあのアストラルが今泣いているのだ。
「遊馬、シャーク。このデュエル、必ず勝つぞ!」
「当然だ!いくぜ、ドン・サウザンド!!俺は《Dark Knight》の効果発動!カオスオーバーレイユニットを持つこのカードが破壊された時、墓地に《Ark Knight》がいる場合、このカードは復活する!リターン・フロム・リンボ!!」
溶岩の熱で槍と鎧が若干変形している状態で、《CNo.101S・H・Dark Knight》が再び現れる。
CNo.101S・H・Dark Knight ランク5 攻撃2800
「そして、このカードの元々の攻撃力分ライフが回復する!」
遊馬&凌牙
ライフ1300→4100
「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」
ドン・サウザンド
手札5
ライフ4000
場 なし
遊馬&凌牙
手札
遊馬3
凌牙6→0
ライフ4100
場 CNo.101S・H・Dark Knight ランク5 攻撃2800
伏せカード1
「シャーク…俺たちは絶対に負けねえ!!ドン・サウザンドーーー!!」
「やったポン、やったポン!!これで遊馬達の勝利がぐっと近づいたポン!!」
《ヌメロン・ネットワーク》が消えたことにより、ドン・サウザンドは次のターン、《CNo.1ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》の効果を発動できなくなった。
これで、遊馬達が大ダメージを受けることはなくなった。
「いいえ、まだ油断できないわ」
「ポン…?」
「見て、ドン・サウザンドの表情を」
ドン・サウザンドは切り札である《ヌメロン・ネットワーク》を失ったにもかかわらず、まだ余裕な表情を浮かべている。
「璃緒さん、それってまだドン・サウザンドには別の手をもっているってこと?」
「おそらくはそうね。遊馬、凌牙…油断しないで…」
「《ヌメロン・ネットワーク》を破壊し、ライフを回復した程度で我に勝つつもりか?ふん…我のターン、ドロー!」
ドン・サウザンド
手札5→6
「我はこの瞬間、除外された《CNo.1ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》の効果を発動。このカードを復活させる!!」
ドン・サウザンドの背後に《CNo.1ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》が再び現れるが、その門を開くことなく瓦礫と化した。
「よし…まずは一安心。問題は…まだ5枚も残っている手札…」
「愚かな…これは神のデュエル、いずれにしても貴様らには絶望しか残されていないのだ。我は手札から魔法カード《ヌメロン・カオス・リチューアル》を発動。《ヌメロン―シニューニャ》が破壊されたターン、墓地に存在する《ヌメロン・ネットワーク》とナンバーズを4体選択し、それらをレベル12のモンスターとしてエクシーズ召喚を行う!」
「何!?」
「4枚のナンバーズとフィールド魔法でランク12のエクシーズモンスターを!?」
「我はレベル12となった5枚のカードでオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れよ、CNo.1000!混沌の憂えは、浅ましき人の業。天壌の夢は、無窮の幻。虚ろの神よ、闇をもて、光に鉄槌を。《夢幻虚神ヌメロニアス》!」
漆黒の翼となっている両腕を持つ白銀の巨大な神が現れる。
その神々しいともいえる肉体からはなぜか不気味さが感じられる。
これはドン・サウザンドがヌメロン・コードの力で自分自身のためだけに創造したナンバーズだ。
CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス ランク12 攻撃10000
ヌメロン・カオス・リチューアル(アニメオリカ・調整)
通常魔法カード
自分フィールド上の「CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ」が破壊されたターンに発動できる
自分の墓地に存在する「ヌメロン・ネットワーク」と「No.」と名のついたエクシーズモンスター4体をレベル12のモンスターとして扱いそれらをエクシーズ素材として「CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス」1体をエクシーズ召喚する。
「ヌメロン・カオス・リチューアル」を発動したターン、自分は「CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス」以外のカード効果でモンスターを特殊召喚できない。
「バカな!?攻撃力10000だと!?」
「あ…ああ…」
あまりにも圧倒的な力に小鳥は恐怖する。
4100まで回復した遊馬達のライフもこのモンスターの手にかかれば一撃で粉砕されてしまう。
「貴様らはこの力に屈するのみ。《ヌメロニアス》で《Dark Knight》を攻撃!10000の攻撃力の前に跡形もなく消え去るがいい!!」
《CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス》が怪しく翼を動かすと、目の前に膨大な量のカオスの力が凝縮される。
「そ…そんな!!」
「遊馬!!」
「遊馬君!!」
「させるか!!罠発動!《ガード・ブロック》!!俺たちが受ける戦闘ダメージを0にし、俺はデッキからカードを1枚ドローする!」
凝縮されたカオスが球体となり、遊馬達めがけて発射されるが、《CNo.101S・H・Dark Knight》が特攻し、相殺した。
凌牙
手札0→1
(…!!このカードは…)
《ガード・ブロック》の効果でドローしたカードを見て、凌牙は若干それに気を取られる。
そのカードはこのデュエルが始まる前に遊馬から渡されたカードだからだ。
「《Dark Knight》を失ったのは痛いけど、ダメージは0になった!」
「諦めの悪いことを…。だが、《ヌメロニアス》の恐怖はこれからだ。互いのターンのバトルフェイズ終了時にこのカード以外のすべてのモンスターを破壊し、その後墓地からこのターン破壊され墓地へ送られたモンスター1体を我の場に表側守備表示で特殊召喚する」
《CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス》の頭部から謎の波紋が発生する。
すると、地中から紫色のクリスタルによって封印された《CNo.101S・H・Dark Knight》が現れる。
「この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効となり、攻撃力・守備力は0となる」
CNo.101S・H・Dark Knight ランク5 守備1500→0
「我はこれでターンエンド」
ドン・サウザンド
手札6→5
ライフ4000
場 CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス(オーバーレイユニット5) ランク12 攻撃10000
CNo.101S・H・Dark Knight(《CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス》の影響下) ランク5 守備0
遊馬&凌牙
手札
遊馬3
凌牙0→1
ライフ4100
場 なし
「まさか、《Dark Knight》が奪われるなんて…」
「バトルフェイズ終了と同時にモンスターを全滅させるって…どうやって倒せば!?」
「くそ…このままでは」
「まだだーーーー!!」
侑斗達にあきらめの色が出る中、遊馬が叫ぶ。
「負けてたまっかよ!!俺たちには仲間から託された思いが、未来がこの胸の中に詰まってるんだよ!!いくぜ、アストラル!!」
「ああ」
「俺は俺自身と!!」
「私で」
「オーバーレイ!!」
「「強き絆が光を導く。エクシーズチェンジ、ゼアル!!」
遊馬とアストラルが融合し、かつて侑斗とWDC決勝戦の時に見せた最初のゼアルとなる。
「ドン・サウザンド!!お前は俺たちのすべてを使って、倒して見せるぜ!!」
「現れたか、ゼアル。だがそれで我に勝てるとでも?」
「ああ勝つさ!!見せてやる!!俺のターン、すべての光よ、力よ、我が右手に宿りて勝利の道筋を照らせ!!シャイニング・ドロー!!」
遊馬
手札3→4
シャイニングドローしたカードを見て、遊馬はわずかに笑む。
「いくぜ、六十郎のじいちゃん!!」
(いけ、遊馬)
(やれやれ、ようやく出番か)
遊馬の耳に闇川と六十郎の声が聞こえる。
「俺は手札から魔法カード《リ・エクシーズ》を発動!墓地に存在するエクシーズモンスター1体を選択し、そのモンスターの召喚に必要な素材を墓地から選ぶ!」
遊馬の場に《ブリキンギョ》と《幻蝶の刺客オオルリ》が現れる。
「俺はこの2体のモンスターでオーバーレイ!エクシーズ召喚!!現れろ、《No.39希望皇ホープ》!!」
No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500
リ・エクシーズ(アニメオリカ)
通常魔法カード
自分の墓地のエクシーズモンスター1体と、そのモンスターのエクシーズ召喚に必要な素材を自分の墓地から選択して発動できる。
選択したモンスターでエクシーズ召喚できる。
「やったーーー!《ホープ》が復活したよ!!」
「悪あがきを!!我は《ヌメロニアス》の効果を発動!1ターンに1度、相手のターンのメインフェイズ1にカオスオーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手の場に存在するモンスター1体を破壊する!」
カオスオーバーレイユニットを宿した《CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス》の翼が白く染まり、無数の羽が弾丸のように発射される。
羽の弾丸を受けた《No.39希望皇ホープ》はいともたやすく破壊されてしまった。
「《ホープ》!!」
「更に相手エクストラデッキからカオスエクシーズモンスター1体を選択し、召喚条件を無視して相手の場に特殊召喚する」
遊馬の場に《No.39希望皇ホープ》と入れ替わる形で《CNo.39希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》が現れるが、その姿はクリスタルに封印された状態にあった。
CNo.39希望皇ホープレイ・ヴィクトリー ランク5 攻撃2800
取り除かれたオーバーレイユニット
・ヌメロン・ネットワーク
「なんで《ホープレイ・ヴィクトリー》が!?それに…」
「《ヌメロニアス》が存在する限り、相手のカオスエクシーズの効果は無効となり、攻撃もできない。貴様らの持つカオスエクシーズは我の前では無力となる!」
「く…!!」
「そんな…!!それじゃあ遊馬達は…」
カオスナンバーズはいわゆるナンバーズの進化系と言えるカード。
それが使えなくなったことで、遊馬達の戦力が半減したといえる。
「まだだ!!あきらめて…たまっかよ!!」
だが、遊馬の眼にあきらめの色は無い。
それに反応したかのように、遊馬の体が金色のオーラに包まれる。
「言ったはずだ!!全ての力を使って、お前を倒すと!!うおーーーーー!!!!」
「遊馬君の姿が変わってく…」
「熱き情熱が勝利を導く!!セカンドエクシーズチェンジ、ゼアル!!」
白いコートのようなアーマーで赤とオレンジの髪のゼアル。
これはベクターと戦ったとき、《RUM-ヌメロン・フォース》を創造したゼアルだ。
「俺は手札から魔法カード《エクシーズ・トレジャー》を発動!場に存在するエクシーズモンスター1体につき1枚デッキからカードをドローする!!よって、3枚のカードをドローだ!!」
「「最強デュエリストのデュエルはすべて必然!ドローカードでさえ、デュエリストが創造する!トリプル・シャイニング・ドロー!!」
遊馬
手札4→2→5
「きたぜ、ドン・サウザンド!!このカードは俺の場に存在するモンスターが希望皇ホープと名のつくモンスター1体のみの場合にのみ召喚できる!現れろ、《ZS-双頭竜賢者》!!」
背中に輪となっている2体の蛇竜の飾りがついたオレンジ色のアーマーと杖を装備している賢者が現れる。
ZS、ZWとは異なるコンセプトで創造された遊馬の新たな仲間だ。
ZS-双頭竜賢者 レベル3 攻撃600
「このカードの召喚に成功した時、自分の墓地から光属性以外のナンバーズ1体を表側攻撃表示で特殊召喚する」
《ZS-双頭竜賢者》の杖から光線が上空に向けて放たれ、上空に水色の裂け目が現れる。
「現れろ、《No.101S・H・Ark Knight》!!」
水色の裂け目から現れたのは、槍術師の紋章が描かれていない《No.101S・H・Ark Knight》だった。
No.101S・H・Ark Knight ランク4 攻撃2100
「そして、場に存在する希望皇ホープと名のつくモンスター1体とこのカードをリリースすることで、この効果で特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまでリリースしたモンスターの攻撃力の合計の数値分アップさせる」
《ZS-双頭竜賢者》とクリスタルを自力で砕いた《CNo.39希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》がともに光の粒子と化すと、《No.101S・H・Ark Knight》の各砲門が開く。
No.101S・H・Ark Knight ランク4 攻撃2100→5500
「いくぜ!!俺は《Ark Knight》で《ヌメロニアス》を攻撃!!」
「どうして!?攻撃力は《Ark Knight》の方が下なのに!!」
「この瞬間、《双頭竜賢者》の効果発動!このカードが墓地に存在するとき、1度だけ自分の場に表側表示で存在する光属性以外のナンバーズ1体の攻撃力をエンドフェイズまで2倍にする!そして、この効果を受けたモンスターの効果はエンドフェイズまで無効となる!!」
No.101S・H・Ark Knight ランク4 攻撃5500→11000
「やったポン!!これなら、《ヌメロニアス》を倒せるポン!!」
「これが俺たちの力だ!!いっけぇぇぇぇ!!ミリオン・ホープ・バレッド!!」
《No.101S・H・Ark Knight》の各砲門から黄金のレーザーが発射され、それがすべて《CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス》に着弾する。
「ぐう…!!」
ドン・サウザンド
ライフ4000→3000
ZS-双頭竜賢者(ゼアルサーバス―ウロボロス・セイジ)(アニメオリカ・調整)
レベル3 攻撃600 守備0 効果 光属性 戦士族
このカードは特殊召喚できない。
このカードは自分フィールド上に存在するモンスターが「希望皇ホープ」と名のつくモンスター1体のみの場合にのみ手札から召喚できる。
このカードの召喚に成功した時、自分の墓地から光属性以外の「No.」と名のつくエクシーズモンスター1体を選択し、自分フィールド上に特殊召喚する。
その後、このカードと「希望皇ホープ」と名のつくモンスター1体をリリースする。
このカードの効果で特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力はこの効果でリリースされたモンスターの攻撃力の合計の数値分アップする。
また、このカードが墓地に存在し、自分フィールド上に表側表示で存在する光属性以外のエクシーズモンスターが攻撃する時に発動できる。
そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで倍にする。
「ZS-双頭竜賢者」のこの効果はデュエル中1回しか発動できず、この効果を受けたモンスターの効果はエンドフェイズまで無効となる。
「よっしゃあ!!」
「やったーーー!!」
「やったねユウ!!これで《ヌメロニアス》は…」
「いや、よく見て!!遊馬君の今の攻撃は失敗だ」
「え…!?」
ウィンダは再びドン・サウザンドの場を見る。
「そんな…!?なんで…」
侑斗に指摘される前にドン・サウザンドの場を見ていた璃緒の眼が大きく開く。
なんと、《CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス》をかばう形で《CNo.101S・H・Dark Knight》がすべての光線を受け、破壊されていたのだ。
「なぜ、《Dark Knight》が…」
「我は攻撃を受けた瞬間、《ヌメロニアス》の効果を発動した。このカードが破壊されるとき、代わりに我の場に存在するカオスエクシーズモンスター1体を破壊することができる」
CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス(アニメオリカ・調整)
ランク12 攻撃10000 守備1000 エクシーズ 光属性 悪魔族
レベル12モンスター×5
このカードは「ヌメロン・ネットワーク」の効果でのみ特殊召喚することができる。
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
このカードが自分フィールド上に存在する限り、相手フィールド上に存在する「C」と名のつくモンスターの効果は無効され、攻撃宣言をする事ができない。
バトルフェイズ終了毎に、このカード以外のフィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
その後、このターン破壊され墓地へ送られたモンスター1体を自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化され、攻撃力・守備力は0となる。
このカードが破壊される場合、代わりに自分フィールド上に表側表示で存在する「C」と名のつくモンスター1体を破壊する事ができる。
1ターンに1度、相手のターンのメインフェイズ1にフィールド上に存在するモンスター1体を選択し、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
選択したモンスターを破壊する。
その後、破壊したモンスターのコントローラーのエクストラデッキから「C」と名のつくモンスター1体を、選択したモンスターの存在したフィールド上に
召喚条件を無視して特殊召喚する。
「く…そんな効果がまだ!!」
「さあ、《ヌメロニアス》の効果を受けよ!!」
《CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス》の頭部から波紋が放たれ、《No.101S・H・Ark Knight》が破壊され、ドン・サウザンドの場に再び《CNo.101S・H・Dark Knight》が現れる。
CNo.101S・H・Dark Knight ランク5 守備1500→0
「ゼアルの力でも…どうすりゃ奴を!?」
体力の限界により、侑斗とアストラルが分離する。
乾坤一擲の一撃をかわされ、モンスターも全滅してしまった。
これではもはやドン・サウザンドの独壇場だ。
「九十九遊馬、カオスの力には決して逆らえん。なぜなら、人間こそがカオスの根源だからだ」
「俺たちが…?」
「そうだ。お前たちのカオスの力が我を復活せしめたのだ」
「バリアン七皇の記憶を改ざんしたことか?」
「アストラル…あの古の戦いで確かに我は敗れた。だが、この戦いの衝撃で貴様の力は50枚のナンバーズとなり、更にヌメロン・コードの所在をそのカードに刻み込み、人間世界にばらまかれたのだ。そして我の力も、7枚のナンバーズに封印され、選ばれし7人の勇士、賢者たちに預けられた」
「それが…遺跡のナンバーズ!?」
「だからそのナンバーズを手にしたものに呪いを…」
前世にそれらを手にしていた凌牙達は例外なくバリアン世界へ落ちて行った。
他者よりもはるかに優れた人格であったゆえの必然、他社よりも力があったがための悲劇としか言いようがない。
「我が復活するための糧となってもらうために、カオスの力を与えたのだ。貴様ら人間は弱い、易々とカオスに飲み込まれる。そしてそれはお前が最も信頼する友、ドルベ!!己が命よりも大切な存在であったメラグも例外ではない」
「く…!!」
璃緒には否定することができなかった。
実際にバリアンに落ちたことが何よりの証拠だからだ。
きっと、ドルベにも蓮にも否定できないだろう。
「てめえ…」
「ナッシュ、お前も我の呪いでここまで導かれてきた。なぜお前がバリアンに生まれ変わったのか、やがてそれを知るだろう」
「なんだと!?」
まるで、璃緒たちとは違うやり方でバリアン世界に落ちて言ったかのような物言いに凌牙はわずかに動揺する。
強力な呪いなのか、それとももっと別の何かなのか。
「ドン・サウザンド!!」
遊馬の声が耳に入り、凌牙は考えるのをやめ、遊馬に目を向ける。
「確かに、人間は弱いかもしれねえ!でも、俺はカオスをお前のような使い方はしない!!俺たちのカオスは誰かを助けるための力だ!!みんなと生きるための力だ!!」
「そうだ…そうだよ遊馬君!カオスは人間の性なんだ。今こうしてドン・サウザンドと立ち向かう意思もカオスが生んでいるんだ」
「オイラには難しいことは分からないけど、分かるポン!カオスはドン・サウザンドのいうようなものじゃないってことは!」
「そう…。カオスがあるから、私は蓮を愛することができた…みんなと絆を深めることができた…」
「そうだよ!!カオスを自分のためにしか使えないあなたとは違うもん!!」
「それを証明するためにも…勝つんだ!!遊馬君、凌牙君!!」
「おう!!俺はカードを4枚伏せて、ターンエンドだ!!」
ドン・サウザンド
手札5
ライフ3000
場 CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス(オーバーレイユニット4) ランク12 攻撃10000
CNo.101S・H・Dark Knight(《CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス》の影響下) ランク5 守備0
遊馬&凌牙
手札
遊馬5→0
凌牙1
ライフ4100
場 伏せカード4
「かすかな希望とやらにすがるか…。我のターン、ドロー!!」
ドン・サウザンド
手札5→6
「我は手札から魔法カード《ヌメロン・ストーム》を発動!我の場に《ヌメロニアス》が存在するとき、相手の場にセットされているカードをエンドフェイズまで除外する!!このカードの発動に対し、相手はカード効果を発動できない!」
青い稲妻が発生する竜巻に遊馬の伏せカードがすべて消滅してしまった。
ヌメロン・ストーム
通常魔法カード
自分フィールド上に「ヌメロニアス」と名のつくモンスターが表側表示で存在する場合にのみ発動できる。
相手フィールド上にセットされているカードをすべて裏向きのままゲームから除外する。
このカードの発動に対して、相手は魔法・罠・モンスター効果を発動できない。
このカードを発動したターンのエンドフェイズ時に、この効果で除外されたすべてのカードをすべてそのカードのコントローラーのフィールドにセットする。
「これで貴様らはすべてを失った」
「そんな…遊馬のカードが…」
涙を浮かべながら、小鳥は悪化していく状況を見守るしかなかった。
場にカードがなく、手札は凌牙が持つ1枚しかない。
「さあ、滅びの時だ。《ヌメロニアス》!!ダイレクトアタック!!!」
《CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス》の胸にカオスの力が凝縮されていく。
「あ…ああ…」
「遊馬君!!!!凌牙君!!!アストラル!!」
「凌牙!!」
「遊馬ーーーー!!」
今の遊馬達にはこの攻撃を止める術がない。
凌牙の手札に残っているカードも攻撃妨害のカードではない。
万策尽きたのだ。
観念したかのように、遊馬は顔を下に向ける。
「みんな…すまねえ!!」
(あきらめるのか?遊馬)
「な…!?」
(この程度であきらめるのか?)
もう二度と聞くことはできないと思っていた声が遊馬達に聞こえる。
遊馬達の目の前に青くてまぶしい光が発生する。
「バカな…お前は…」
ドン・サウザンドも自らの想定をはるかに超えたこの状況に唖然とする。
「嘘…」
(いつものかっとビングはどうした?クズめ)
青い光の中にいたのは、月で死んだはずのカイトだった。
「カイトさん…」
「カイト!!」
(俺はお前にすべてを託した。勝て…遊馬)
少しだけ笑みを浮かべながら、そう言い残すと、そのまま光とともに消えて行った。
「カイト…これは…!?」
エクストラデッキから急に《No.100ヌメロン・ドラゴン》が飛び出し、遊馬の手元へ向かう。
そのカードを手に取った瞬間、何も書かれていないカードテキストにその効果が刻みこまれていく。
「カイトが俺たちに…」
遊馬の眼に涙が浮かぶ、
カイトは死したのちも他の仲間たちと同じように力を貸してくれたのだ。
その思いにこたえなければならない。
「いくぜ…アストラル、シャーク!!俺は《No.100ヌメロン・ドラゴン》の効果発動!!このカードは通常の方法ではエクシーズ召喚できないが、俺の場にカードがなく、敵のダイレクトアタックを受ける時、エクストラデッキから守備表示で特殊召喚できる!!」
再びの想定外にドン・サウザンドは驚く。
なぜ彼はここまで自分の想定を超える行動をとることができるのか?
なぜ彼の手にそのカードがあり、覚醒させているのか?
わずかな時間の中で自問自答を繰り返す。
「宇宙創造の鍵、今こそ闇の扉を開き、未来を、その咆哮とともに導け!降臨せよ、《No.100ヌメロン・ドラゴン》!」
No.100ヌメロン・ドラゴン ランク1 守備0
「《ヌメロン・ドラゴン》…」
あまりの神々しい姿に侑斗は心奪われる。
「ならばそいつから吹き飛ばしてくれる!!《ヌメロン・ドラゴン》を攻撃!」
《CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス》の胸に凝縮されたカオスが巨大な弾丸となって《No.100ヌメロン・ドラゴン》に襲い掛かる。
「俺は《ヌメロン・ドラゴン》の効果発動!このカードが相手モンスターから攻撃を受ける時、その相手モンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで0となる!!」
《No.100ヌメロン・ドラゴン》が咆哮すると、カオスの弾丸はまるで元から存在しなかったかのように消えてしまった。
「ええい、まだそのような効果を!?ならば《ヌメロニアス》の効果を発動!バトルフェイズが終了するたびにこのカード以外のモンスターを全滅させる!!」
《CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス》の波紋により、《No.100ヌメロン・ドラゴン》が光の粒子に変化する。
「いまだ、遊馬!!」
「おう!!俺は《ヌメロン・ドラゴン》の効果を発動!このカードが破壊された時、場に存在するすべてのモンスターが破壊される!!」
粒子が一瞬で元の肉体に戻り、《No.100ヌメロン・ドラゴン》の口から炎が放たれる。
炎を受けたドン・サウザンドの場のモンスターはすべて消滅した。
それを見届けると、《No.100ヌメロン・ドラゴン》は消滅した。
「これでお前の場にモンスターはいなくなった!!そして、エンドフェイズ時に《ヌメロン・ストーム》の効果で消えた伏せカードがすべて戻ってくる!まだ俺たちの希望の光は消えてねえ、ドン・サウザンド!!」
「愚かな…まだわからぬようだな。自らが更なる絶望の扉を開けたことを。破壊され、墓地へ送られた《ヌメロニアス》を素材として、オーバーレイ!!」
墓地から再び《CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス》が現れると、オーバーレイネットワークに取り込まれていく。
「エクスターミネーション・カオスエクシーズチェンジ!!降臨せよ、CiNo.1000!我が天は長し、地は久し。人のすがる夢は一場の幻に過ぎず。虚無の大神よ、闇をもて、光に鉄槌を!《夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア》!」
「破壊されたエクシーズモンスターを素材にカオスエクシーズチェンジだって!?」
オーバーレイネットワークから色彩が黒・白・紫のトリコロールで、カオスが溜め込まれた8つの球体と3枚の羽根を持つ柱が現れる。
自身の番号は中央部分の球体の右側に刻まれていて、その大きさは先ほどの《CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス》をはるかに上回る。
CiNo.1000夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア ランク13 攻撃100000
「こ…攻撃力100000!!?しかも、ランク13!!?」
「それに、カオスイマジナリーナンバーズって…」
カオスエクシーズモンスターを上回る新たなナンバーズに侑斗達は戦慄する。
「このカードは自ら攻撃することはできない。だが、このカードはカード効果では破壊されず、相手は必ずモンスターでこのモンスターを攻撃しなければならない。もし攻撃しなかった場合、そのターンのエンドフェイズ時に相手は敗北となる」
「攻撃力100000の化け物に必ず攻撃を…」
「そんな…勝てるわけない」
今の遊馬達の眼には《CiNo.1000夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア》は死神に見えて仕方がなかった。
「勝てるとしたら、凌牙君のあのナンバーズを使うしかない…」
侑斗の頭に浮かんだのは、ベクターにとどめを刺したカード、《CNo.73激瀧瀑神アビス・スープラ》。
そのカードであれば、如何に相手モンスターに攻撃力があろうとも、それをさらに上回る力で攻撃することができる。
だが、今の凌牙の手札は1枚。
「分かったか?貴様らにはもはや希望が残されていないことが。ハッハッハッハッハ…」
ドン・サウザンドの高笑いが場を包み込む。
自らの勝利を確信した笑いだ。
しかし、その笑いを止める人物がいた。
「あきらめない…」
全員が遊馬に目を向ける。
「俺は絶対にあきらめない!最後の最後まで!!俺たちに思いを託して散ったみんなのために!!あきらめて…たまっかよ!!いくぜシャーク、アストラル!!」
「当たり前だ、遊馬!!」
「共にいくぜ、遊馬!!」
遊馬によって闘志を取り戻した2人は立ち上がる。
「俺は俺自身と!!」
「私で!!」
「「オーバーレイ!!眩き希望の光が未来を導く!!アルティメットエクシーズチェンジ、ゼアル!!」
遊馬とアストラルがMr.ハートランドを倒したときのゼアルに変化する。
「ええい、3回目のゼアルだと!?我はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ」
ドン・サウザンド
手札6→5
ライフ3000
場 CiNo.1000夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア(オーバーレイユニット1) ランク13 攻撃100000
伏せカード1
遊馬&凌牙
手札
遊馬0
凌牙1
ライフ4100
場 伏せカード4
「いくぜ遊馬、アストラル」
「おう!!これが俺たちのラストターンだ!!」
凌牙の右手にカオスの力が凝縮されていく。
「(頼む、もう1度だけでいい…お前たちの力を貸してくれ!!)バリアンズ・カオス・ドロー!!!」
凌牙
手札1→2
「このカードは俺の場にモンスターが存在しないとき、リリースなしで召喚できる!俺は《デプス・シャーク》を召喚!!」
チョウチンアンコウと鮫を融合させたかのような鈍い色の魚が現れる。
デプス・シャーク レベル5 攻撃1400
「更に俺は手札から装備魔法《オーバーレイ・サテライト》を発動!!こいつを装備したモンスターは2体分のエクシーズ素材とすることができる!」
「ユウ!!あのカードはトーマスさんの…」
「いつの間に渡していたのか…遊馬君…」
小型の人工衛星が現れると、《デプス・シャーク》の周囲を旋回し始める。
(ようやく俺の出番か。しくじるんじゃねえぞ、凌牙)
「(ああ…分かっているさ。トーマス!!)俺は2体分となった《デプス・シャーク》でオーバーレイ!!エクシーズ召喚!現れろ、No.73!カオスに落ちたる聖なる滴。その力を示し、混沌を浄化せよ!《激瀧神アビス・スプラッシュ》!」
No.73激瀧神アビス・スプラッシュ ランク5 攻撃2400
「そして、《オーバーレイ・サテライト》を装備したモンスターがエクシーズ素材となったとき、このカードはエクシーズ召喚されたモンスターのオーバーレイユニットとなる。そして、この効果でこのカードをエクシーズ素材としたモンスターは攻撃できない」
オーバーレイ・サテライト(アニメオリカ)
装備魔法カード
装備モンスターをエクシーズ召喚の素材とする場合、1体分で2体分の素材とする事ができる。
またこの時、このカードをそのエクシーズモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする。
この効果でこのカードをエクシーズ素材としたエクシーズモンスター1体は攻撃できない。
「更に罠発動!《ライジング・ホープ》!!俺の墓地に存在する《希望皇ホープ》を特殊召喚し、このカードを装備させる!!」
遊馬の場に再び《No.39希望皇ホープ》が現れると、《ライジング・ホープ》が胸にある緑色のコアに吸収された。
No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500
「罠発動!《希望の絆》!!俺の場にエクシーズモンスターが特殊召喚された時、自分の墓地からエクシーズモンスター1体を特殊召喚する!蘇れ、《No.100ヌメロン・ドラゴン》!!」
No.100ヌメロン・ドラゴン ランク1 攻撃0
「そして、俺の場のオーバーレイユニットをすべて俺の場のエクシーズモンスター1体に加える!」
《No.73激瀧神アビス・スプラッシュ》のオーバーレイユニットが虹色の光に包まれ、《No.39希望皇ホープ》に宿る。
希望の絆(アニメオリカ・調整)
通常罠カード
自分フィールド上にエクシーズモンスター1体が特殊召喚された時、自分の墓地からエクシーズモンスター1体を特殊召喚する。
その後、自分フィールド上の全てのエクシーズ素材とこのカードを、自分フィールド上のエクシーズモンスター1体の下に重ねてエクシーズ素材とする事ができる。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズ時に破壊される。
「更に伏せカード発動!《RUM-アージェント・カオス・フォース》!!」
(我ら兄弟の力、今こそ見せる!)
(遊馬!今こそ、僕たちの力を…)
クリストファーとミハエルの声が遊馬の耳に響く。
「このカードは俺の場のランク5以上のエクシーズモンスターをカオス化する!俺は《アビス・スプラッシュ》を選択!」
「カオスエクシーズチェンジ!現れろ、CNo.73!!渦巻く混沌の水流を突き破り、今、かの地へ浮上せよ! 《激瀧瀑神アビス・スープラ》!」
CNo.73激瀧瀑神アビス・スープラ ランク6 攻撃3000
「《アージェント・カオス・フォース》の効果発動!俺の場にランク5以上のモンスターがエクシーズ召喚された時、1度だけこのカードを墓地から手札に戻す!」
「更に、《ライジング・ホープ》を装備した《ホープ》は俺の場のエクシーズモンスターのオーバーレイユニットを使って発動する効果を得る!」
「バカな…」
自分が生み出した絶望的な状況が次々と覆されている。
ドン・サウザンドにとっては万全の策を練り、完全勝利できるはずのデュエルだ。
しかし、神でもなく、アストラルなしでは何も力を持っていないとみなしていた遊馬、そして自らの手で何度も運命を操ってきた凌牙にあきらめの色はない。
「遊馬、俺たちの希望をすべてお前に託したぜ!!」
「おう!!」
「《希望皇ホープ》…《激瀧瀑神アビス・スープラ》、そして…《ヌメロン・ドラゴン》」
「遊馬君と凌牙君…そしてカイトさんの力が集まってる…」
「遊馬…」
「蓮…見てる?もうすぐ凌牙と遊馬があなたの仇を…」
2体の仲間の力を受け、《No.39希望皇ホープ》が託されたオーバーレイユニットと同じように虹色の光を発している。
ライジング・ホープ(アニメオリカ)
通常罠カード
自分の墓地から「No.39 希望皇ホープ」1体を特殊召喚し、このカードを装備カード扱いとして装備する。
この効果によってこのカードを装備した「No.39 希望皇ホープ」は自分フィールド上のエクシーズモンスターの「エクシーズ素材を取り除いて発動する効果」を得る。
このカードがフィールド上から離れた時、装備モンスターを破壊する。
「いくぜ、ドン・サウザンド!!俺は《ヌメロン・ドラゴン》から得た効果を発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、バトルフェイズ時にのみこのカードの攻撃力は場に存在するすべてのエクシーズモンスターのランク1つにつき、1000ポイントアップする!」
「《ホープ》のランクは4で、《ヌメロン・ドラゴン》のランクは1…」
「《アビス・スープラ》のランクは6」
「《ヌメロニア》のランクは13…ということは!!」
「24000ポイントアップだポン!!」
No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500→26500
取り除かれたオーバーレイユニット
・オーバーレイ・サテライト
No.100ヌメロン・ドラゴン(アニメオリカ・調整)
ランク1 攻撃0 守備0 エクシーズ 光属性 ドラゴン族
レベル1モンスター×2
このカードはエクストラデッキからエクシーズ召喚することができない。
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
自分フィールド上にカードが存在しない場合、相手エクシーズモンスターの直接攻撃宣言時、このカードはエクストラデッキから特殊召喚する事ができる。
このカードを攻撃するモンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで0になる。
このカードが破壊された時、フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
このカードの攻撃力はバトルフェイズの間だけ、フィールド上に存在するモンスターエクシーズのランクの合計×1000ポイントアップする。
《No.100ヌメロン・ドラゴン》を《No.39希望皇ホープ》は左手の剣で受け止める。
その剣の刀身は金色に染まる。
「バトルだ!!《希望皇ホープ》で《ヌメロニアス・ヌメロニア》を攻撃!!」
《No.39希望皇ホープ》は2刀流となり、《CiNo.1000夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア》に襲い掛かる。
「更に《アビス・スープラ》の効果発動!俺の場のモンスターが相手モンスターと戦闘を行う時、カオスオーバーレイユニットを1つ取り除くことで、ダメージステップ時のみそのモンスターの攻撃力に相手モンスターの攻撃力を加える!よって、《ホープ》の攻撃力は100000ポイントアップする!!」
《CNo.73激瀧瀑神アビス・スープラ》の力を右手の剣に宿し、刀身が青く染まる。
No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃26500→126500
取り除かれたオーバーレイユニット
・デプス・シャーク
「攻撃力126500だと!?」
「これが俺たちの希望だ!!ドン・サウザンドォ!!」
《No.39希望皇ホープ》の青と金の剣が《CiNo.1000夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア》を十字に切り裂こうとした。
「愚かな、希望など存在せん。《ヌメロニア》の効果発動。1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手モンスター1体のこのカードへの攻撃を無効にする」
「な…何!?」
「まだそんな効果が!?」
カオスオーバーレイユニットが紫色のバリアとなり、《No.39希望皇ホープ》の攻撃を阻んだ。
取り除かれたオーバーレイユニット
・CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス
CiNo.(カオスイマジナリーナンバーズ)1000夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア(アニメオリカ・調整)
ランク13 攻撃100000 守備100000 エクシーズ 光属性 悪魔族
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
自分フィールド上に存在する「CNo.1000夢幻虚神ヌメロニアス」が破壊された時、
そのカードをこのカードの下に重ねて、このカードを自分のエクストラデッキからエクシーズ召喚する事ができる。
このカードはカードの効果では破壊されず、攻撃宣言をする事ができない。
このカードが自分フィールド上に存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象に選択しなければならない。
選択しなかったターンのエンドフェイズ時に、相手はデュエルに敗北する。
このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
相手モンスター1体の攻撃を無効にする。
「これで、お前の攻撃は終了。もはや《希望皇ホープ》にはオーバーレイユニットはない。そして、エンドフェイズ時には《ヌメロン・ドラゴン》が破壊される。決したな…」
「く…ドン・サウザンド…」
まだ遊馬達の場には《CNo.73激瀧瀑神アビス・スープラ》が残っていて、オーバーレイユニットも1つだけある。
しかし、ドン・サウザンドにはまだ手札が豊富に残っていて、そのモンスターが次のターンまで生き延びることが可能かどうか疑問符がつく。
「さあ…滅びの覚悟を…」
「まだだ…」
「…何?」
「まだ俺たちのバトルフェイズは終わってねえぞ!!罠カード《ランクアップ・ギャラクシー》発動!こいつは俺の場のエクシーズモンスター1体を選択して発動する!」
上空に銀河が現れ、《No.39希望皇ホープ》がそれに取り込まれる。
「俺はデッキからカードを1枚ドローし、互いに確認する。それがモンスターカードだったら、そのモンスターを同じ属性と種族を持つエクシーズモンスターにランクアップさせる。だが、モンスターカード以外の場合、相手は相手の場に存在するモンスター1体を選択し、そのモンスターの攻撃力分俺たちはライフを失う!」
「そ…そんな!!」
「今、ドン・サウザンドの場には《ヌメロニア》がいる!外したら100000ポイントライフを失って、遊馬君たちの負けになってしまう!!」
そのカードはロビンが《超次元ロボギャラクシー・デストロイヤー》を簡単に出すために入れていたカードで、使用する際はデッキ操作などで万全の準備を整えていた。
遊馬はゆっくり深呼吸をする。
(ふん…今の九十九遊馬のデッキの中で光属性・戦士族のエクシーズモンスターは《ホープレイV》と《ホープレイ》のみ。カード効果では破壊されない《ヌメロニア》の敵ではない)
余裕な表情を崩さないドン・サウザンド。
そんな彼をよそに、遊馬の手に光が宿る。
「いくぞ、遊馬!!」
「おう!!デスティニー・シャイニング・ドロー!!!」
ドローしたカードを見て、遊馬は笑う。
「きたぜ、モンスターカード《工作列車シグナルレッド》!!」
(いくぞ、正義の大盤振る舞い!!)
(どうだ、遊馬!!やっぱり俺がいないとな!!)
「これにより、《ホープ》はランクアップする!!」
すると、デッキケースから《RUM-アストラル・フォース》が飛び出すと、銀河の中へ飛んでいく。
「《アストラル・フォース》が!!」
「一体どうなっているんだ!?」
銀河がアストラル世界の力を得て、凄まじい青い光を放つ。
「何…!?こ…これは…」
「そうか…進化するんだな、《ホープ》!!いくぜ、ドン・サウザンド!!俺は《希望皇ホープ》でオーバーレイネットワークを再構築!ランクアップエクシーズチェンジ!!」
光の中から白と黒を基調とした鎧と複数の金色の刀身で構築された翼がついた新たな希望の戦士が現れる。
「現れろ、No.39!人が希望を越え、夢を抱くとき、遥かなる彼方に、新たな未来が現れる!限界を超え、その手につかめ!《希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》!」
遊馬の手に《No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》が創造され、場に置かれる。
No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ ランク6 攻撃3000
「バカな…カオスナンバーズを超えるナンバーズだと!?」
「こいつは俺に思いを託してくれたみんなが生み出してくれた力、新たな希望だ!!《ビヨンド・ザ・ホープ》の効果発動!」
「このカードのエクシーズ召喚に成功した時、相手の場に存在するすべてのモンスターの攻撃力は0となる!」
《No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》の手に青い光が収束され、ドン・サウザンドの場に解き放つ。
彼の場が青い光に包まれ、《CiNo.1000夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア》の力が消失していく、
CiNo.1000夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア ランク13 攻撃100000→0
「更に、《ランクアップ・ギャラクシー》の効果でエクシーズ召喚されたモンスターの攻撃力は倍になる!!」
No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ ランク6 攻撃3000→6000
ランクアップ・ギャラクシー
通常罠カード
自分フィールド上に表側表示で存在するエクシーズモンスター1体を選択して発動する。
自分はデッキからカードを1枚ドローし、ドローしたカードをお互いに確認する。
そのカードがモンスターカードだった場合、エクストラデッキから選択したモンスターと同じ属性・種族のエクシーズモンスター1体をそのモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚する。
この効果でエクシーズ召喚されたモンスターの攻撃力は2倍になる。
モンスターカード以外だった場合、相手は自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、自分は選択されたモンスターの攻撃力分ライフを失う。
「ランクアップ・ギャラクシー」は1ターンに1度しか発動できない。
「バカな…神である我が敗れるだと…!!!?」
静かな声ではあるが、表情は驚愕に満ちていた。
「いっけぇ、《ビヨンド・ザ・ホープ》!!《ヌメロニアス・ヌメロニア》に…ドン・サウザンドに攻撃!!」
《No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》の右拳に3本の羽根となっている刃が集結し、それが天に掲げられる。
すると、3本の刃が天に伸びるほどの長さの光の剣となる。
「ホープ剣・ビヨンド・スラッシュ!!!!」
光の剣は一撃で強大な《CiNo.1000夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア》を切り裂き、消滅させた。
「うわあああああああ!!!」
ドン・サウザンド
ライフ3000→0