遊戯王ZEXAL 風の戦士たち   作:ナタタク

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カードテキストはARC-Vの物に準拠します。


番外編 中等部卒業デュエル

「よし、完成!!…うーん、こうするとちょっと重たいかなぁ。となると、もう少しレベルの低いモンスターを入れて、でもこうだとウィンダ達との連携が乱れるし…」

深夜の寝室で、パジャマ姿の侑斗がデッキを組んでいる。

ウィンダと精霊たちは既に眠っていて、彼に机の上には大量のカードが散らばっている。

(卒業デュエル…。でも、なんで僕が卒業生代表に…?)

他にも生徒会長などふさわしい生徒はたくさんいるだろうと考えながらも、明日が楽しみでならない。

なぜなら、その卒業デュエルの在校生代表が遊馬だからだ。

(僕も遊馬君も、ナンバーズを手にしてからたくさんの人と戦ってきた。絶対にWDCの時よりもはるかに強くなってる…)

《No.00ガスタの魔剣士ユウ》を手に取る。

ヌメロン・コードが失われたためか、ナンバーズは固有の破壊耐性を失った。

アストラル曰く、カードがこの世界に定着したためらしいが、真相はよくわからない。

(全力を出さないと…。最強のデッキで。これが僕ができること!!)

そして、午前3時になってようやくデッキが完成する。

(遊馬君も…デッキを組んでるのかな?)

カーテンをわずかに開き、夜空を眺める。

 

「…。遊馬、明日は卒業デュエル。大丈夫なのか?」

「グガーーー…」

アストラルの声にこたえず、ハンモックの上で熟睡している。

彼のデッキは床に散乱していて、エクストラデッキのカードも混じっている。

「…これは…?」

アストラルは1枚のエクシーズモンスターを手に取る。

「こ…このナンバーズは…!!」

 

翌朝、ハートランドシティの運動場に侑斗と遊馬が対峙する。

「いよいよだね…」

「頑張れよー、侑斗!!」

「いつも通りにやれば、なんとかなるわ」

「遊馬ーーー!」

「かっとビングだ、遊馬!」

「絶対勝つウラー!」

侑斗と遊馬の仲間たちが運動場にセットされた観戦席の一番前で2人を応援する。

「無様なデュエルをしたら承知しねえぞ、遊馬」

「はあ…素直に声援を送ったらどうなの、凌牙」

「カイト様!そろそろ始まるであります!」

「そうか…」

「頑張れー!遊馬、侑斗ー!」

後ろの列では凌牙や璃緒、オービタル7、カイト、ハルトがいる。

他にもロビンやアンナ、ゴーシュ、ドロワ、六十郎、闇川など2人に縁のある人物がそろいにそろっている。

ロープで縛られ、赤い髪の女性に強制的に連れてこられたギャンブラーもいるが…。

「これより、中等部卒業生代表、剣崎侑斗君と在校生代表、九十九遊馬君の卒業デュエルを始めます!両者、勝敗を気にせず、思う存分全力でデュエルをしてください!!」

校長の開始宣言の後、両者はデュエルの準備を整える。

「いくぜ!!侑斗!!」

「こい、遊馬君!!」

「「デュエル!!」」

 

遊馬

手札5

ライフ4000

 

侑斗

手札5

ライフ4000

 

「いくぜ、俺の先攻だ!ドロー!!!」

 

遊馬

手札5→6

 

「俺はモンスターを裏守備表示で召喚!そして、カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

遊馬

手札6→3

ライフ4000

場 裏守備モンスター1

  伏せカード2

 

侑斗

手札5

ライフ4000

場 なし

 

「無難な立ち上がりだね、遊馬君…」

「頑張れーユウーー!」

ちなみにウィンダは精霊の状態で侑斗のそばにいる。

無論、アストラルも遊馬のそばにいる。

「いくよ、僕のターン、ドロー!」

 

侑斗

手札5→6

 

「相手の場にカードが3枚以上存在するとき、このカードは手札から特殊召喚できる。僕は手札から《ガスタの見習い剣士ユウ》を召喚!」

侑斗のフィールドに幼いころのユウが姿を現す。

武器は《No.00ガスタの魔剣士ユウ》と異なり、2本の木刀となっていて、膝には擦り傷がある。

 

ガスタの見習い剣士ユウ レベル4 攻撃500

 

「更に僕の場にモンスターが存在しない状態でこのカードの特殊召喚に成功した時、デッキからレベル4以下のガスタモンスター1体を特殊召喚できる。僕は《ガスタの霊使いウィン》を特殊召喚!」

 

ガスタの霊使いウィン レベル3 攻撃500

 

ガスタの見習い剣士ユウ

レベル4 攻撃500 守備100 効果 風属性 サイキック族

(1):このカードは相手フィールド上にカードが3枚以上存在するとき、手札から特殊召喚できる。

(2):このカードの特殊召喚に成功した時、自分フィールド上にほかのモンスターが存在しない場合、デッキからレベル4以下の「ガスタ」モンスター1体を特殊召喚できる。

 

「ふう…最後の最後で私の出番」

「ウィンお姉ちゃん、ユウを助けてあげて!」

「うん!」

ウィンが優しく微笑むと、彼女をやさしい緑色の風が包み込む。

「《ガスタの霊使いウィン》の効果発動!1ターンに1度、このカードのレベルを僕のガスタモンスター1体と同じにできる。僕はこのカードのレベルを《ガスタの見習い剣士ユウ》のレベルと同じにする!」

 

ガスタの霊使いウィン レベル3→4 攻撃500

 

「これでレベル4のモンスターが2体!」

「いっけーー、ユウ!!」

「僕はレベル4の《ユウ》と《ウィン》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!来い、《No.00ガスタの魔剣士ユウ》!!」

 

No.00ガスタの魔剣士ユウ ランク4 攻撃2500

 

「1ターン目からいきなり《ガスタの魔剣士ユウ》かよ…!?」

「まだだよ!僕はまだモンスターを通常召喚してない。手札から《ガスタの静寂カーム》を召喚!更に僕の場にガスタモンスターが2体以上存在するとき、《ガスタの武器職人セイ》は手札から特殊召喚できる!」

 

ガスタの静寂カーム レベル4 攻撃1700

ガスタの武器職人セイ レベル4 攻撃1900

 

1ターンで3体のモンスターを呼び出し、更にそのうちの1体がエクシーズモンスター。

侑斗は可能な限り、全力で遊馬を倒そうとしている。

「バトル!僕は《ガスタの魔剣士ユウ》で裏守備モンスターを攻撃!ウィンディ・ストラッシュ!」

「いっけーーー!!」

ウィンダがぶんぶん腕を振り回す。

そして、《No.00ガスタの魔剣士ユウ》で裏守備モンスターを切り裂こうとするが、岩石の腕が魔剣を受け止める。

「やっぱり、《ゴゴゴゴーレム》か…」

「そうだ!表側守備表示で存在するこのカードは1ターンに1度、戦闘では破壊されねえ!」

 

ゴゴゴゴーレム レベル4 守備1500

 

「でも、2度目の攻撃は受け止めきれない!《カーム》で《ゴゴゴゴーレム》を攻撃!」

魔剣を受け止め続ける《ゴゴゴゴーレム》の背後で《ガスタの静寂カーム》がオカリナを吹く。

すると、強烈な鎌鼬が発生し、《ゴゴゴゴーレム》をバラバラにした。

また、鎌鼬発生と同時に《No.00ガスタの魔剣士ユウ》は即座に後方へ退避した。

「遊馬君!このままだと《セイ》のダイレクトアタックで大ダメージを受けるよ?」

「いいやまだだ!俺は罠カード《ガードゴー!》を発動!俺のオノマトペモンスターが戦闘かカード効果で破壊され墓地へ送られた時、そのモンスターを特殊召喚できる!蘇れ、《ゴゴゴゴーレム》!!」

バラバラになったはずの《ゴゴゴゴーレム》が一瞬で修復し、再び遊馬の盾となる。

ちなみに、遊馬はドン・サウザンドとの戦いの後、アストラルの提案でゴゴゴ、ドドド、ガガガと名のつくモンスターをオノマトペモンスターと呼ぶようになった。

 

ゴゴゴゴーレム レベル4 守備1500

 

「更に、我々は手札からオノマトペモンスターを2体まで守備表示で特殊召喚できる!現れろ、《ドドドガッサー》、《ガガガマジシャン》!!」

青いマントと青い鎧を装備し、三度笠をかぶっている武者と《ガガガマジシャン》がさらに現れる。

 

ドドドガッサー レベル8 守備3000

ガガガマジシャン レベル4 守備1000

 

「すげぇ…《ゴゴゴゴーレム》を復活させただけじゃなくて、さらに2体のモンスターを特殊召喚した…」

「でも、まだ《セイ》が残ってるわ」

小鳥の言うとおり、攻撃力1900の《ガスタの武器職人セイ》はまだ攻撃を行っていない。

この状況で攻撃対象となるモンスターは分かりきっている。

「なら僕は《セイ》で《ガガガマジシャン》を攻撃!風のトンカチ!」

《ガスタの武器職人セイ》のトンカチと《ガガガマジシャン》の拳がぶつかり合う。

ぶつけ合った結果、《ガガガマジシャン》が吹き飛ばされ、破壊された。

「よし…!更に僕はレベル4の《セイ》と《カーム》でオーバーレイ!来い、《No.50ブラック・コーン号》!!」

 

No.50ブラック・コーン号 ランク4 攻撃2100

 

「《ブラック・コーン号》の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことでこのカードの攻撃力以下の相手モンスター1体を墓地へ送り、1000ポイントのダメージを与える!」

「何!?」

《No.50ブラック・コーン号》からアンカーが発射され、それが《ゴゴゴゴーレム》を捕縛する。

そして、そのモンスターを弾丸代わりに主砲に装填し、遊馬に向けて発射した。

「うわああああ!!」

 

遊馬

ライフ4000→3000

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・ガスタの静寂カーム

 

「やったーーー!!《ゴゴゴゴーレム》を倒したね!」

「うん」

侑斗とウィンダがハイタッチをする。

「僕はカードを1枚伏せ、ターンエンド」

 

遊馬

手札3→1

ライフ3000

場 ドドドガッサー レベル8 守備3000

  伏せカード1

 

侑斗

手札6→2

ライフ4000

場 No.00ガスタの魔剣士ユウ(オーバーレイユニット2) ランク4 攻撃2500

  No.50ブラック・コーン号(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃2100

  伏せカード1

 

「どうしたの?遊馬君、君の力はその程度なの?」

遊馬の場には守備力3000の《ドドドガッサー》が残された。

しかし遊馬のデッキにはレベル8のモンスターは少なく、更に攻撃力が0であるため、ただの壁でしかない。

更に《No.50ブラック・コーン号》の効果で次のターンに墓地へ送られることは目に見えている。

「へへ…まだまだだぜ。にしても、俺たち、いろんな奴、いろんなナンバーズと戦ったよな…」

「うん…忘れられないね」

2人の始まりは《No.39希望皇ホープ》と《No.00ガスタの魔剣士ユウ》だった。

その2枚は常に自分たちの味方となり、大きな力となった。

そしてその2枚に引きつけられたかのように数多くのナンバーズが集まり、今ではすべてのナンバーズが遊馬達の手にある。

ちなみに、オーバーハンドレッドナンバーズもヌメロン・コード消滅と同時に闇の力が失われ、他のナンバーズと同様普通のエクシーズモンスターとなった。

それらのカードは今では元バリアンである蓮達が所持している。

ドン・サウザンドから与えられたまがい物の力であったとしても、今の彼らならそのカードを正しく使えるだろう。

「侑斗!思う存分楽しもうぜ、このデュエル!!」

「うん。そうじゃないと、ここで戦う意味はない!」

「いくぜ、俺のターン、ドロー!!」

 

遊馬

手札1→2

 

「きたぞ、遊馬!!」

「おう!俺は《ガガガマンサー》を召喚!」

右目を隠すような形の白い髪で黒いマントと燕尾服姿のモンスターが現れる。

 

ガガガマンサー レベル4 攻撃100

 

「このカードは1ターンに1度、墓地から《ガガガマンサー》以外のガガガモンスター1体を特殊召喚できる!俺は墓地から《ガガガマジシャン》を特殊召喚!」

《ガガガマンサー》が口に咥えていた青薔薇を杖剣で斬る。

空中に舞う花弁と共に、《ガガガマジシャン》が姿を現す。

 

ガガガマジシャン レベル4 攻撃1500

 

(《ガガガマンサー》の効果の代償として、遊馬君はこのターンガガガモンスター以外のモンスターを特殊召喚できない。そして、遊馬君のエクストラデッキの中にある瞬間的で一番爆発力を持っているガガガモンスターは《ガガガガンマン》…)

「いくぜ!俺はレベル4の《ガガガマンサー》と《ガガガマジシャン》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろ、《ガガガガンマン》!!」

 

ガガガガンマン ランク4 攻撃1500

 

(やっぱり《ガガガガンマン》!!)

「更に《ガガガガンマン》の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、このターンこのカードが相手モンスターを攻撃するとき、ダメージステップの間このカードの攻撃力は1000ポイントアップし、相手モンスターの攻撃力を500ポイントダウンさせる!」

オーバーレイユニットを宿した《ガガガマジシャン》の右ガントレッドが銃に変形する。

そして、なぜか銃弾が青薔薇になっている。

「なんで青薔薇を…?」

「《ガガガマンサー》のおかげさ!オーバーレイユニットになっているこのカードがエクシーズモンスターの効果発動のために取り除かれた時、俺のエクシーズモンスター1体の攻撃力をターン終了時まで500ポイントアップさせる!」

 

ガガガガンマン ランク4 攻撃1500→2000

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・ガガガマンサー

 

「バトルだ!!俺は《ガガガガンマン》で《ブラック・コーン号》を攻撃!!」

《ガガガガンマン》の銃から青薔薇が発射される。

その薔薇は《No.50ブラック・コーン号》を貫通、撃沈させた。

「うわあああ!!」

 

ガガガガンマン ランク4 攻撃2000→3000

No.50ブラック・コーン号 ランク4 攻撃2100→1600

(どちらもダメージステップ時のみ)

 

侑斗

ライフ4000→2600

 

「痛た…けど迂闊だよ、遊馬君!」

「何!?」

侑斗が伏せカードを発動すると、《ドドドガッサー》が上空に現れたブラックホールに吸収される。

そして、破壊されたはずの《No.50ブラック・コーン号》が現れる。

 

No.50ブラック・コーン号 ランク4 守備1500

 

「なんで《ブラック・コーン号》が…!?」

「それに、遊馬の《ドドドガッサー》が破壊されたぞ!」

「僕が発動したのは《ナンバーズ・テンペスト》。僕のナンバーズが相手モンスターの攻撃によって破壊された時、攻撃モンスター以外の相手モンスター1体を破壊することで、墓地から守備表示で復活できるんだ。効果は無効になって、攻撃もできなくなるけどね」

 

ナンバーズ・テンペスト

通常罠カード

「ナンバーズ・テンペスト」は1ターンに1度しか発動できない。

(1):自分フィールド上に表側表示で存在する「No.」Xモンスターが相手モンスターの攻撃によって破壊され墓地へ送られたときに発動できる。相手フィールド上に表側表示で存在する攻撃モンスター以外の相手モンスター1体を破壊し、その時破壊された自分のXモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化され、攻撃できない。

 

「なら、俺は手札から魔法カード《エクシーズ・トレジャー》を発動!このカードの効果で俺は場に存在するエクシーズモンスターの数だけカードをドローできる!」

場に存在するエクシーズモンスターは3体。

よって、遊馬は3枚のカードをドローした。

 

遊馬

手札2→1→3

 

「そして、俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」

 

遊馬

手札3→2

ライフ3000

場 ガガガガンマン(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃2000→1500

  伏せカード2

 

侑斗

手札2

ライフ2600

場 No.00ガスタの魔剣士ユウ(オーバーレイユニット2) ランク4 攻撃2500

  No.50ブラック・コーン号(《ナンバーズ・テンペスト》の影響下) ランク4 守備1500

 

「ライフが遊馬よりも下回ったとはいえ、侑斗の場にまたナンバーズが復活したか」

「けれど、《ナンバーズ・テンペスト》の効果で特殊召喚された《ブラック・コーン号》は効果も攻撃も封じられている。どうするつもりなの?侑斗…」

「僕のターン、ドロー!」

 

侑斗

手札2→3

 

「手札から魔法カード《エクシーズ・トレジャー》を発動!その効果で僕もデッキからカードを3枚ドローするよ」

 

侑斗

手札3→5

 

「僕は手札から装備魔法《エクシーズの宝冠》を発動!このカードを装備したモンスターのランクをレベルに変換し、更に2体分のエクシーズ素材として扱うことができる。僕はこのカードを《ブラック・コーン号》に装備!」

《No.50ブラック・コーン号》がレベル4モンスターとなり、更に2体に分身する。

「僕は2体分のエクシーズ素材となった《ブラック・コーン号》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!来い、《ガイガスタ・エメラル》!!」

 

ダイガスタ・エメラル ランク4 攻撃1800

 

《No.00ガスタの魔剣士ユウ》と《ダイガスタ・エメラル》。

かつて、とある戦争でばら撒かれた毒霧から里を守るために戦った2人が集う。

「さすがね…。復活させた《ブラック・コーン号》をオーバーレイユニットにできるようにしたなんて…」

「あれはたしか、凌牙が使った戦略だな」

「けど、今の侑斗は《ダイガスタ・エメラル》の効果発動の条件を整えていないね」

竜司の言うとおり、侑斗の墓地にはモンスターは2体で、通常モンスターは存在しない。

これでは《ダイガスタ・エメラル》の2つの効果を使うことができない。

「僕は《ガスタの魔剣士ユウ》の効果発動!1ターンに1度オーバーレイユニットを1つ取り除くことで相手の場に存在するカード1枚の効果を無効にし、攻撃力を500ポイントダウンさせる!ウィンド・バインド!!」

《No.00ガスタの魔剣士ユウ》の呪文で発生した緑色の風が《ガガガガンマン》を縛り付ける。

 

ガガガガンマン ランク4 攻撃1500→1000

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・ガスタの見習い剣士ユウ

 

「そして、《ダイガスタ・エメラル》の効果を発動!1ターンに1度オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、墓地のモンスター3体をデッキに戻し、デッキからカードを1枚ドローする!」

《ダイガスタ・エメラル》に導かれた3体のモンスターがデッキへ舞い戻り、デッキトップのカードが自動的に侑斗の手に渡る。

 

侑斗

手札5→4→5

 

デッキに戻ったカード

・ガスタの静寂カーム

・ガスタの武器職人セイ

・ガスタの見習い剣士ユウ

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・No.50ブラック・コーン号

 

「バトル!僕は《エメラル》で《ガガガガンマン》を攻撃!」

緑色の盾から放たれた風が動けぬ《ガガガガンマン》を吹き飛ばす。

「うわあああ!!」

 

遊馬

ライフ3000→2200

 

「これで最後だ、遊馬君!!《ガスタの魔剣士ユウ》でダイレクトアタック!!ウィンディ・ストラッシュ!!」

《No.00ガスタの魔剣士ユウ》が魔剣で遊馬にとどめを刺そうとする。

「この攻撃が決まったら、遊馬の負けだ!!」

「遊馬!!」

「まだ終われないだろう…?遊馬!!」

「当たり前だぜ、アストラル!!俺は罠カード《皇の幕開け》を発動!俺のライフ以上の攻撃力を持つ相手モンスターがダイレクトアタックをするとき、その攻撃を無効にする!!」

遊馬とアストラルが金色のバリアに包まれ、魔剣を弾く。

「更に、俺のエクストラデッキから《希望皇ホープ》をエクシーズ召喚できる!現れろ、《No.39希望皇ホープ》!!」

金色のバリアが次第に形を変え、その姿を《No.39希望皇ホープ》へ変えていく。

 

No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500

 

「でも遊馬君。オーバーレイユニットがない《ホープ》は攻撃されるとき、自壊するよ?」

「《皇の幕開け》の効果でエクシーズ召喚された《ホープ》の効果は無効になり、次の俺のターン終了時まで攻撃力が1000ポイントアップする!」

《No.39希望皇ホープ》に装備されているムーンバリアが強制排除され、2本の剣が金色に輝く。

 

No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500→3500

 

皇の幕開け

通常罠カード

「皇の幕開け」は1ターンに1度しか発動できない。

(1):自分のLPを超える攻撃力を持つ相手モンスターによる直接攻撃宣言時に発動できる。その攻撃を無効にする。その後、自分のエクストラデッキから「No.39希望皇ホープ」1体をX召喚扱いとして特殊召喚する。

(2):この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化され、次の自分のターン終了時まで攻撃力が1000ポイントアップする。

 

「すげえ…まさか遊馬、こうなることも想定していたのかよ?」

「効果が無効になるなら、《ホープ》の自壊効果も消滅する。そして、攻撃力3500なら…」

「《ガスタの魔剣士ユウ》を戦闘で破壊できるわね」

このわずかな間での一進一退。

まだまだ序盤であり、それだけで大勢を見るのは軽率だが、2人はかなり互角な戦いをしている。

「じゃあ…僕はカードを2枚伏せてターンエンド」

 

遊馬

手札2

ライフ2200

場 No.39希望皇ホープ(《皇の幕開け》の影響下) ランク4 攻撃3500

  伏せカード1

 

侑斗

手札5→3

ライフ2600

場 No.00ガスタの魔剣士ユウ(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃2500

  ダイガスタ・エメラル ランク4 攻撃1800

  伏せカード2

 

「俺のターン、ドロー!!」

 

遊馬

手札2→3

 

「俺は手札から魔法カード《希望皇の宝札》を発動!俺の場に《ホープ》がいる時、このターン手札からモンスターを特殊召喚できなくする代わりに、デッキからカードを2枚ドローする!」

 

遊馬

手札3→4

 

希望皇の宝札

通常魔法カード

「希望皇の宝札」は1ターンに1度、自分フィールド上に「No.39希望皇ホープ」が存在する場合にしか発動できず、発動したターン自分は手札からモンスターを特殊召喚できない。

(1):デッキからカードを2枚ドローする。

 

「バトルだ!!俺は《ホープ》で《ユウ》を攻撃!ホープ剣・スターティングスラッシュ!!」

《No.39希望皇ホープ》の金色に輝く2本の剣と《No.00ガスタの魔剣士ユウ》の攻撃がぶつかり合おうとしていた。

「罠発動!《聖なるバリア―ミラーフォース》!!」

「何!?」

「このカードの効果はよく知ってるよね?相手の攻撃宣言時、相手の攻撃表示モンスターをすべて破壊する!!」

虹色のバリアが金色の剣を受け止め、それに収束していた力がすべて《No.39希望皇ホープ》を襲い、破壊した。

「まだだ!俺は罠カード《リベンジ・エクシーズ》を発動!俺の場に存在するエクシーズモンスターがカード効果で破壊された時、相手の一番攻撃力の低いモンスターを破壊し、破壊された俺のエクシーズモンスターを特殊召喚できる!!」

《リベンジ・エクシーズ》から破壊された《No.39希望皇ホープ》の剣が発射され、《ダイガスタ・エメラル》を貫き、破壊した。

そして、ムーンバリアがついた《No.39希望皇ホープ》が復活する。

 

No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500

 

「そしてこの効果で特殊召喚されたモンスターはこのターン、攻撃しなければならない」

「もう1度攻撃だ!《希望皇ホープ》!!」

《No.39希望皇ホープ》と《No.00ガスタの魔剣士ユウ》が何度も剣をぶつけ合う。

剣をぶつけ合ううちにそれぞれの剣が砕ける。

その後はあろうことか拳のぶつけ合いに発展する。

「遊馬君、今ここで《ユウ》と《ホープ》が決着をつける必要はないよ。罠発動!《未来への約束》!!エクシーズモンスター同士が戦闘を行う時、互いのモンスターを3回目の遊馬君のターン終了時まで除外する!!」

2体のモンスターが上空に現れたオーバーレイネットワークの中に消えていく。

「《希望皇ホープ》と《ガスタの魔剣士ユウ》が消えた…」

(さすがは侑斗だ…。《聖なるバリア―ミラーフォース》をかわしてくることまで想定していたというのか…)

今、互いの場にはモンスターがいない。

攻撃モンスターがいない以上、もう遊馬にバトルフェイズを続ける理由はない。

「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

リベンジ・エクシーズ

通常罠カード

(1):自分フィールド上に存在するXモンスターがカード効果で破壊されたときに発動できる。相手フィールド上に表側表示で存在する一番攻撃力の低いモンスター1体を破壊し、墓地から破壊された自分のXモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターはこのターン、攻撃しなければならない。

 

遊馬

手札4→3

ライフ2200

場 伏せカード1

 

侑斗

手札3

ライフ2600

場 なし

 

「ユウ、場にモンスターがいなくなっちゃったね」

「ダメージを受けなかっただけでもまだいいよ。僕のターン、ドロー!」

先程、侑斗は《未来への約束》を発動せず、《ガスタの霊使いウィン》の効果を使うことでモンスターを特殊召喚することもできた。

しかし、そうしなかったのは心の底から最後の最後に《No.00ガスタの魔剣士ユウ》と《No.39希望皇ホープ》に決着をつけさせたいからだ。

 

侑斗

手札3→4

 

「手札から魔法カード《テイク・オーバー5》を発動!デッキトップから5枚のカードを墓地へ送る!」

 

デッキから墓地へ送られたカード

・ガスタ・スクイレル

・ガスタのつむじ風

・ガルドスの羽ペン

・次元幽閉

・ガスタ・ペンギン

 

「そして、手札から《ガスタの神裔ピリカ》を召喚!」

 

ガスタの神裔ピリカ レベル3 攻撃1000

 

「《ピリカ》の効果発動!このカードの召喚・特殊召喚に成功した時、墓地から風属性チューナー1体を特殊召喚できる。僕は《ガスタ・スクイレル》を特殊召喚!」

嬉しそうに現れた《ガスタ・スクイレル》はウィンダの頭の上に乗る。

 

ガスタ・スクイレル レベル2 守備1800(チューナー)

 

「レベル3の《ピリカ》にレベル2の《スクイレル》をチューニング!!」

「ってことは、出番だね!ユウ!!」

「族長の意思を代行する少女よ、友たる鳥獣の背に乗り、今こそ飛翔せよ!シンクロ召喚!来い、《ダイガスタ・ガルドス》!!」

「よーし!がんばるよー!」

巨大化した《ガスタ・ガルド》に乗ったウィンダが上空から遊馬を見る。

 

ダイガスタ・ガルドス レベル5 攻撃2200

 

「バトル!《ダイガスタ・ガルドス》でダイレクトアタック」

「えーい!ウィンディ・ストーム!!」

ウィンダの杖から巨大な旋風の弾丸が遊馬に向けて放たれる。

「この攻撃で、侑斗の勝ちだ!!」

「俺は手札から《ガガガガードナー》を特殊召喚!このカードは俺がダイレクトアタックを受ける時、手札から特殊召喚できる!更にこのカードが攻撃対象となった時、手札を1枚捨てることで自身を戦闘による破壊から守る!」

破壊力の高い旋風を盾で受け止め、しのぎ切る。

しかし、盾にはひびが入りこれ以上攻撃を防げるかどうかは不透明だ。

 

手札から捨てられたカード

・オノマトキッズ

 

「じゃあ、僕はメインフェイズ2に《ダイガスタ・ガルドス》の効果を使う!1ターンに1度墓地のガスタモンスター2体をデッキに戻すことで表側表示モンスター1体を破壊できる!僕は《ガガガガードナー》を破壊!エクシーズ素材となるモンスターは残さないよ!」

「ガルド!《ガガガガードナー》を破壊して!」

「ピーーーー!!」

巨大な《ダイガスタ・ガルドス》が竜巻を起こし、《ガガガガードナー》の盾を打ち砕く。

更に《ガガガガードナー》は校舎の壁まで吹き飛んで行った。

 

墓地からデッキに戻ったカード

・ガスタの静寂カーム

・ガスタ・スクイレル

 

「今だ、遊馬!!」

「分かってる!!俺は《オノマトキッズ》の効果を墓地から発動!」

「ええっ!?」

「このカードは俺の場のオノマトペモンスターがカード効果で破壊されたときに発動できる!」

侑斗が《ダイガスタ・ガルドス》の効果を使うことを想定したコンボ。

完全に《オノマトキッズ》の効果発動の手助けをした形だ。

「破壊された俺のモンスターと《オノマトキッズ》を素材にエクシーズ召喚を行う!その時、《オノマトキッズ》のレベルは破壊されたモンスターと同じになる!俺は《ガガガガードナー》と《オノマトキッズ》でオーバーレイ!」

胴体が《ゴゴゴゴーレム》の石でできた鎧、足と腕は《ガガガマジシャン》の靴と手甲、そして《ドドドガッサー》の三度笠をかぶった遊馬そっくりのモンスターが校舎の壁にめり込んだ《ガガガガードナー》の手を取り、友にオーバーレイネットワークに取り込まれていく。

「ランク4のエクシーズモンスター…まさか!!」

「光纏いて現れろ!闇を切り裂くまばゆき王者!《H-Cエクスカリバー》!!」

 

H-Cエクスカリバー ランク4 攻撃2000

 

オノマトキッズ

レベル1 攻撃0 守備0 効果 光属性 戦士族

「オノマトキッズ」の効果はデュエル中1回しか発動できない。

(1):自分フィールド上に表側表示で存在する「ガガガ」、「ゴゴゴ」、「ドドド」モンスターがカード効果で破壊されたときに発動できる。墓地に存在するこのカードとその時破壊されたモンスターでX召喚を行う。その時、このカードのレベルはそのモンスターと同じになる。

 

「まさか…《ダイガスタ・ガルドス》の効果を誘導するなんてね」

「アストラルからアドバイスを受けた様子はないし…やっぱり強くなってる。WDCの時よりもとても…。僕はカードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

遊馬

手札3→1

ライフ2200

場 H-Cエクスカリバー(オーバーレイユニット2) ランク4 攻撃2000

  伏せカード1

 

侑斗

手札4→1

ライフ2600

場 ダイガスタ・ガルドス レベル5 攻撃2200

  伏せカード1

 

「《ダイガスタ・ガルドス》と《エクスカリバー》…」

「どちらも2人が戦いの中で見つけたエースカード」

「ある意味では、あいつらの魂のカードってやつだな!ナンバーズ以外での」

「…。そうね…」

「うん!」

3人は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》、《ジェムナイトマスター・ダイヤ》、《セイクリッド・トレミスM7》を手に取る。

「魂のカード…か…」

「なんだか、この後すぐに蓮か凌牙、瑠那とデュエルがしたくなるわ…」

凌牙と璃緒も《バハムート・シャーク》と《イビリチュア・ガストクラーケ》を手に取る。

「いくぜ、侑斗!!俺のターン、ドロー!!」

 

遊馬

手札1→2

 

「バトルだ!!俺は《エクスカリバー》の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを2つ取り除くことで次の相手のターン終了時までこのカードの攻撃力を元々の攻撃力の倍にする!!」

《H-Cエクスカリバー》の大剣に2つのオーバーレイユニットが宿ると、遊馬の闘志を現すかのように刀身が燃え上がる。

 

H-Cエクスカリバー ランク4 攻撃2000→4000

 

「攻撃力4000!!」

「バトルだ! 《エクスカリバー》で《ダイガスタ・ガルドス》を攻撃!一刀両断! 必殺真剣!!」

《H-Cエクスカリバー》の燃え上がる大剣がウィンダとガルドに襲い掛かる。

「ピーーーー!!」

「助けて、ユウ!!」

「僕は墓地に存在する《ガスタ・ペンギン》の効果を発動!」

「!?そいつは侑斗が《テイク・オーバー5》で墓地へ送った…!!」

ウィンダとガルドの前にガスタの印が付いた首飾りをつけた緑色の子供ペンギンが現れ、必死に両腕をばたつかせながらエールを送る。

「可愛いーーー!」

《ガスタ・ペンギン》に小鳥はすっかりメロメロな様子だ。

「このカードを墓地から除外することで、僕のガスタと名のつくシンクロモンスター、もしくはエクシーズモンスターを破壊から守る!」

「ピーーー!!」

応援されたガルドはバレルロールで炎の剣を回避する。

「くっそーー!だが、ダメージは受けるぜ!!」

「別にかまわないさ」

 

侑斗

ライフ2600→800

 

「《ガスタ・ペンギン》の効果で僕はカードを1枚ドロー。そして、罠カード《瞬間同調》を発動!このカードは相手モンスターの攻撃によって僕がダメージを受け、僕のシンクロモンスターが破壊されなかったとき、受けたダメージ以下の攻撃力を持つシンクロチューナーをエクストラデッキから特殊召喚できる!」

「おい…ちょっと待てよ!シンクロチューナーだって!!?それって…何だっけ??」

「遊馬!!シンクロチューナーはあの不動遊星しか持っていないカードなんだぞ!!」

真剣勝負であるにもかかわらず、ボケをかます遊馬に鉄男が教える。

こういう点だけはいくらデュエルが上達しても変わらないようだ。

「僕が呼び出すシンクロチューナーは…《ガスタ・フォーチュン》!!」

「ピーーー!!」

フォーチュンが桜が咲いている木の枝を咥えた状態で侑斗の頭の上に乗る。

 

ガスタ・フォーチュン レベル4 攻撃400(シンクロチューナー)

 

ガスタ・ペンギン

レベル1 攻撃0 守備0 チューナー 風属性 鳥獣族

(1):自分フィールド上に表側表示で存在する「ガスタ」SモンスターかXモンスターが攻撃対象となった時、墓地に存在するこのカード1枚を除外することで発動できる。攻撃対象となったモンスターはその戦闘では破壊されない。その後、デッキからカードを1枚ドローする。

 

瞬間同調

通常罠カード

(1):自分フィールド上のSモンスターが戦闘で破壊されず、自分が戦闘ダメージを受けたときに発動できる。受けたダメージ以下の攻撃力を持つSモンスターのチューナー1体をエクストラデッキから特殊召喚する。

 

「なんで、侑斗がそのシンクロチューナーを…!?」

「それが正直、僕でもよくわからないんだ。遊馬君。ここからはどうするの?」

「く…。俺はこれでターンエンド!」

 

遊馬

手札2

ライフ2200

場 H-Cエクスカリバー ランク4 攻撃4000

  伏せカード1

 

侑斗

手札1→2

ライフ800

場 ダイガスタ・ガルドス レベル5 攻撃2200

  ガスタ・フォーチュン レベル4 攻撃400(シンクロチューナー)

 

「僕のターン、ドロー!更に《テイク・オーバー5》を除外してもう1枚ドロー!」

 

侑斗

手札2→4

 

「僕は《ガスタ・フォーチュン》の効果発動!このカードをシンクロ素材とするとき、レベルを5としても扱うことができる。僕はレベル5の《ガルドス》にレベル5の《フォーチュン》をチューニング!」

「ピーーーー!!」

フォーチュンがウィンダとガルドの周りと飛び回っていると、次第にその身を緑色の風に変え、彼女たちを包み込んでいく。

「優しき風よ、可憐なる巫女の祈りにこたえよ!シンクロ召喚!来い、《AF-ダイガスタ・ウィンダ》!!」

「これが私の最強フォームだよ!!」

緑色の風が消えると、《ブラック・マジシャン・ガール》のローブを緑色にした物を身に着け、腰には《No.00ガスタの魔剣士ユウ》の剣、そして手にはいつもの杖があるウィンダが姿を現す。

また、ローブは腹部が露出したセパレートタイプになっている。

 

AF-ダイガスタ・ウィンダ レベル10 攻撃3200

 

ガスタ・フォーチュン

レベル4 攻撃400 守備900 シンクロチューナー 風属性 鳥獣族

「ガスタ」チューナー+チューナー以外の風属性モンスター1体

(1):このカードをシンクロ素材としてシンクロ召喚を行う時、レベルを5としても扱うことができる。

(2):相手メインフェイズに発動できる。このカードを含む自分フィールドのモンスターをS素材としてS召喚する。

(3):このカードが破壊されるとき、代わりに自分の墓地に存在する「ガスタ」チューナーモンスター2体をデッキに戻すことができる。

 

「す…すっげーー!ウィンダがまた強くなった!!」

「わあ!!《ブラック・マジシャン・ガール》の服だー!これ、ずっと着てみたかったんだ!ユウ、似合ってる?」

侑斗の前でウィンダが嬉しそうにくるんと一回転する。

「うん、よく似合ってて可愛いよ」

「わーい!」

褒められたのがうれしいのか、少々過激な服装であるにもかかわらずぴょんぴょん飛び跳ねる。

それを見た一部の男子生徒は気を失っていた。

「じゃ、じゃあ…行くよ!遊馬君!!僕は《AF-ダイガスタ・ウィンダ》の効果を発動!このカードは1ターンに1度、場のカード1枚を破壊できる。その効果に対して相手はカード効果を発動できない!」

「何!?」

「フェザー・バーニング!!」

ウィンダの杖から青い羽根が数本放たれる。

そして、羽に触れた《H-Cエクスカリバー》が青い炎に包まれ灰となった。

「《エクスカリバー》!!」

「バトルだ!僕は《ウィンダ》で遊馬君にダイレクトアタック!!」

「えーい!ウィンディ・ストーム・スペシャル!!」

ウィンダは杖から青い旋風を放ち、それを魔剣で受け止める。

そして、風を纏った魔剣で遊馬を切り裂こうとした。

「このまま終われっかよ!!罠カード《ピンポイント・ガード》を発動!このカードは墓地からレベル4以下のモンスター1体を守備表示で特殊召喚できる!蘇れ、《ガガガマジシャン》!!」

《ガガガマジシャン》が紫色の魔法陣から現れると、ウィンダの魔剣を鎖で受け止める。

「そっか…。《ピンポイント・ガード》で特殊召喚されたモンスターはそのターン、破壊されないんだったね」

ウィンダが魔剣から風を消すと、それを鞘に納める。

「じゃあ、僕はカードを1枚伏せてターンエンド!」

 

遊馬

手札2

ライフ2200

場 ガガガマジシャン レベル4 守備1000

 

侑斗

手札4→3

ライフ800

場 AF-ダイガスタ・ウィンダ レベル10 攻撃3200

  伏せカード1

 

「とことん容赦がないな、侑斗…」

「《AF-ダイガスタ・ウィンダ》の効果で遊馬は毎ターン1回ずつ問答無用にカードを破壊されてしまう。その点では侑斗は圧倒的なアドバンテージを得てる」

竜司の言うとおり、この状況での侑斗の新たな切り札である《AF-ダイガスタ・ウィンダ》は遊馬にとってこの上なく脅威だ。

だが、最終形態になったからと言って無敵になったわけではない。

「俺のターン!(このターンのエンドフェイズ時、俺と侑斗の場に《ガスタの魔剣士ユウ》と《希望皇ホープ》が戻ってくる)ドロー!!」

 

遊馬

手札2→3

 

「いくぜ、俺は手札から《ガガガガール》を召喚!」

 

ガガガガール レベル3 攻撃1000

 

「そして《ガガガガール》の効果発動!このカードのレベルを《ガガガマジシャン》と同じにすることができる!」

 

ガガガガール レベル3→4 攻撃1000

 

「いくぜ、俺はレベル4の《ガガガマジシャン》と《ガガガガール》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろ、《ガガガザムライ》!!」

青と赤の袴を身に着け、左目に眼帯をつけた侍が姿を現す。

 

ガガガザムライ ランク4 攻撃1900

 

「そして《ガガガガール》の効果発動!このカードとガガガモンスターだけでエクシーズ召喚を行ったとき、相手の特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力を0にする!ゼロゼロコール!!」

《ガガガガール》の幻影が最近購入したピンク色のスマートフォンから電波をウィンダに送る。

「あ…!ガールちゃんからメールだ!」

嬉しそうにウィンダがD・パッドを取り出し、《ガガガガール》とのメールに夢中になった。

「ウィンダー!今はメールしてる場合じゃないのにー」

 

AF-ダイガスタ・ウィンダ レベル10 攻撃3200→0

 

今の侑斗のライフはわずか800。

《ガガガザムライ》の攻撃を受ければ、その時点でデュエルが終わる。

「バトルだ!俺は《ガガガザムライ》で《ダイガスタ・ウィンダ》を攻撃!!」

《ガガガザムライ》が2本の刀を抜き、メールに夢中になっているウィンダに襲い掛かる。

「全く…。《ダイガスタ・ウィンダ》の効果発動!このカードが攻撃対象となった時、墓地に存在する風属性シンクロモンスター1体を選択することで、ターン終了時までそのモンスターの攻撃力を得る!」

効果説明をしながら、侑斗はD・パッドでウィンダにメールを送る。

「あ、ユウからのメールだ。何々?」

侑斗からのメールを見て、ウィンダはびっくりする。

「え…?攻撃してくる!?キャア!!」

悲鳴を上げながら降った杖が偶然にもカウンター攻撃となって《ガガガザムライ》に直撃する。

当たり所が悪かったのか、侍は泡を吹きながら倒れ、消滅した。

「そ、そんなのありーーー!?」

 

AF-ダイガスタ・ウィンダ レベル10 攻撃0→2200

 

遊馬

ライフ2200→1900

 

「そして、遊馬君!このターンのバトルフェイズ終了時に何が起こるかわかってるね?」

「お、おう!!《未来への約束》の効果で俺たちのナンバーズが戻ってくる!!」

上空にオーバーレイネットワークが現れ、侑斗と遊馬の始まりのナンバーズが帰還する。

 

No.00ガスタの魔剣士ユウ ランク4 攻撃2500

No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500

 

未来への約束

通常罠カード

(1):Xモンスター同士が戦闘を行う時に発動できる。戦闘を行う互いのモンスターをゲームから除外する。発動後3回目の相手のバトルフェイズ終了時にこの効果で除外されたモンスターがフィールドに戻る。

 

「いくぜ!!俺は手札から《RUM-ヌメロン・フォース》を発動!俺の場に存在するナンバーズをカオス化する!俺は《希望皇ホープ》でオーバーレイネットワークを再構築。カオスエクシーズチェンジ!!混沌の力まといて勝利を目指せ!進化した勇姿が今ここに現れる!現れろ《CNo.39希望皇ホープレイV》!!]

 

CNo.39希望皇ホープレイV ランク5 攻撃2600

 

「《ホープレイV》、ここで来るの!?」

「いくぜ、《ホープレイV》の効果発動!1ターンに1度カオスオーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手モンスター1体を破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える!Vブレードシュート!!」

《CNo.39希望皇ホープレイV》が赤く染まった剣を《ダイガスタ・ウィンダ》に向けて放たれる。

「この効果を受けたら、2200のダメージで侑斗の負けだ!!」

「僕は罠カード《逆風―ディフェンス・ハリケーン―》を発動!僕の場に存在するガスタと名のつくシンクロモンスターかエクシーズモンスター1体をリリースすることで、僕のモンスターの破壊と僕へのダメージをこのターン無効にする!」

《No.00ガスタの魔剣士ユウ》が緑色の風となり、ウィンダを守る。

「くっそーー、防がれた!!」

「遊馬、まだ手はある!!」

「お、おう!!俺は手札から魔法カード《ガガガドロー》を発動!墓地のガガガモンスター3体を除外し、デッキからカードを2枚ドローする!」

 

遊馬

手札3→1→2

 

墓地から除外されたカード

・ガガガザムライ

・ガガガガンマン

・ガガガガール

 

(…!!このカードは…!)

手にしたカードを見て、遊馬の目が大きく開く。

「…。俺はカードを2枚伏せてターンエンド」

 

遊馬

手札2→0

ライフ1900

場 CNo.39希望皇ホープレイV ランク5 攻撃2600

  伏せカード2

 

侑斗

手札4→3

ライフ800

場 AF-ダイガスタ・ウィンダ(《RUM-ヌメロン・フォース》の影響下) レベル10 攻撃2200

 

《RUM-ヌメロン・フォース》の効果で《FA-ダイガスタ・ウィンダ》は効果を失ってしまった。

更に攻撃力もわずか2200。

それでは《CNo.39希望皇ホープレイV》を倒すことはできない。

「僕のターン、ドロー!!」

 

侑斗

手札3→4

 

「ウィンダ。少し早いけど…」

「《ガスタの魔剣士ユウ》で戦いたいんだよね?分かってる!」

「ありがとう…。僕は《ダイガスタ・ウィンダ》の効果を発動!このカードを自分のターンのメインフェイズ1にオーバーレイユニットとすることで、墓地からガスタエクシーズモンスター1体を復活させる。僕は墓地から《ガスタの魔剣士ユウ》を特殊召喚!」

ウィンダが元の姿に戻って、侑斗のそばに戻る同時に《No.00ガスタの魔剣士ユウ》が場に現れる。

 

No.00ガスタの魔剣士ユウ ランク4 攻撃2500

 

AF(アクセルフォース)―ダイガスタ・ウィンダ

レベル10 攻撃3200 守備3000 シンクロ 風属性 サイキック族

風属性シンクロモンスターのチューナー+チューナー以外の「ガスタ」シンクロモンスター1体以上

「AF-ダイガスタ・ウィンダ」の(1)(3)の効果は1ターンに1度しか発動できない。

(1):自分のターンのメインフェイズ時、相手フィールド上に存在するカードを1枚選択して発動できる。そのカードを破壊する。この効果の発動に対して、相手はカード効果を発動できない。

(2):このカードが相手モンスターの攻撃対象となった時、自分の墓地に存在する風属性シンクロモンスター1体を選択して発動できる。このカードの攻撃力はそのモンスターと同じになる。

(3):自分のターンのメインフェイズ1に自分の墓地に存在する「ガスタ」Xモンスター1体を選択して発動できる。選択してモンスターを自分フィールド上に特殊召喚し、このカードを下に重ねてエクシーズ素材にする。

 

「《ガスタの魔剣士ユウ》の効果発動!その効果で僕は《ホープレイV》の効果と攻撃力を封じる!ウィンド・バインド!!」

《No.00ガスタの魔剣士ユウ》が放った風により、《CNo.39希望皇ホープレイV》の剣に宿っていたカオスの力が消滅する。

 

CNo.39希望皇ホープレイV ランク5 攻撃2600→2100

 

「これで《ガスタの魔剣士ユウ》の攻撃力が《ホープレイV》を上回ったぞ!!」

「《ガスタの魔剣士ユウ》で《ホープレイV》を攻撃!ウィンディ・ストラッシュ!!」

《No.00ガスタの魔剣士ユウ》が魔剣を抜き、猛スピードで《CNo.39希望皇ホープレイV》を切り裂いていく。

「うわああ!!」

 

遊馬

ライフ1900→1500

 

「やった!!これで遊馬君の場にモンスターは…」

「まだだ!!俺は罠カード《不確定の未来》を発動!俺の希望皇ホープと名のつくエクシーズモンスターが戦闘で破壊された時、そのモンスターと墓地のレベル4モンスター2体をエクシーズ素材として《未来皇ホープ》をエクシーズ召喚できる!」

「《未来皇ホープ》…!?」

遊馬の墓地から《CNo.39希望皇ホープレイV》と《ガガガマジシャン》、《ゴゴゴゴーレム》が現れ、オーバーレオネットワークに取り込まれていく。

「今こそ現れろ、FNo.0! 天馬、今ここに解き放たれ、縦横無尽に未来へ走る。これが俺の、天地開闢! 俺の未来! かっとビングだ、俺!《未来皇ホープ》!!」

遊馬のフィールドに体の構造は《No.39希望皇ホープ》だが、基調としている色が赤と白になっていて、ムーンバリアの代わりに翼がついた戦士が現れる。

胸についている皇の鍵のような飾りから、そのモンスターがなぜか遊馬そっくりな印象を持っている。

 

FNo.0未来皇ホープ ランク0 攻撃0

 

不確定の未来

通常罠カード

(1):自分フィールド上に表側表示で存在する「希望皇ホープ」Xモンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られたときに発動できる。そのカードと墓地に存在するレベル4モンスター2体をエクシーズ素材とすることでエクストラデッキから「FNo.0未来皇ホープ」1体をX召喚扱いにして特殊召喚する。

 

「新しいナンバーズ…!?」

「そうだ。私も驚いたが、まさか遊馬が新たなナンバーズを手にするとは思わなかった…」

遊馬とアストラルは今朝のことを思い出す。

彼らはエクストラデッキの中に見たことのないカード、つまりこのカードを見て大いに驚いた。

更に遊馬は夢の中であの門を再び見て、それから新たなエクシーズモンスターをお礼として受け取ったという。

「侑斗!お前と俺のナンバーズは同じ無限の可能性を秘めているんだ!そして、その可能性がもたらす未来は何も決まってねえ!だから、このデュエルで一緒に見つけようぜ。俺たちの未来を!!」

「遊馬君…。分かった。けど《未来皇ホープ》の攻撃力は0!それでどうやって戦うんだい?僕はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」

 

遊馬

手札0

ライフ1900

場 FNo.0未来皇ホープ(オーバーレイユニット3) ランク0 攻撃0

  伏せカード1

 

侑斗

手札4→2

ライフ800

場 No.00ガスタの魔剣士ユウ ランク4 攻撃2500

  伏せカード2

 

「俺のターン、ドロー!!」

 

遊馬

手札0→1

 

「いけ、《ホープ》!!《ガスタの魔剣士ユウ》を攻撃だ!!」

「そんな…!?攻撃力0の《ホープ》で攻撃だなんて…」

《FNo.0未来皇ホープ》が翼を広げ、飛翔する。

そして上空から無数の羽根を放ち、《No.00ガスタの魔剣士ユウ》を消滅させた。

「そんな…!?」

「こいつは戦闘では破壊されず、俺たちが受ける戦闘ダメージを0にする!更にこのカードと戦闘を行った相手モンスターのコントロールをバトルフェイズ終了時まで得る!!」

消滅した《No.00ガスタの魔剣士ユウ》が遊馬の場に姿を現す。

「コントロール奪取!?いや…それよりも…」

侑斗は遊馬の場にいる自身のナンバーズを見て、そのモンスターの効果の本質を感じた。

デュエルをすればみな友達だという遊馬の考え。

《FNo.0未来皇ホープ》はそれを体現している。

「これで侑斗の場にモンスターがいなくなった」

「このまま《ガスタの魔剣士ユウ》が攻撃すれば、遊馬の勝ちね」

《No.00ガスタの魔剣士ユウ》がちょっとだけ困った顔をしながら、侑斗に魔剣を向ける。

「これで決まりだ、侑斗!!《ガスタの魔剣士ユウ》でダイレクトアタック!!ウィンディ・ストラッシュ!!」

《No.00ガスタの魔剣士ユウ》の魔剣が侑斗を切り裂こうとする。

「ユウーーー!!」

「そうはいかない!罠発動!!《ハーフ・アンブレイク》!!これで《ガスタの魔剣士ユウ》は戦闘では破壊されず、僕が受けるダメージは半分になる!」

「足りないぜ侑斗!!それでもダメージは1250だ!」

「更に僕は手札から《風クリボー》の効果を発動!!」

「クリクリーーー!!」

嬉しそうに風クリボーが出てくると、魔剣を白刃どりして纏っている風を吸いこんでいく。

「これで更に僕が受ける戦闘ダメージを半分にし、もう半分を遊馬君に反射させる!!」

吸いこんだ風を球状にして遊馬に向けて放たれる。

「うわああ!!」

 

風クリボー レベル1 守備0

 

侑斗

ライフ800→175

 

遊馬

ライフ1900→1275

 

「しのいだ…!!」

「けど、《未来皇ホープ》の効果はさすがにきついぜ。もう《ガスタの魔剣士ユウ》にはオーバーレイユニットがねえし…」

バトルフェイズ終了と同時に、《No.00ガスタの魔剣士ユウ》が侑斗の場へ戻っていく。

「さすがだね、遊馬君。僕、今すごく楽しいよ」

「俺もだぜ、侑斗!!最高にわくわくするぜ!!」

(遊馬…侑斗…。ここまで白熱するデュエルを見せるとは…。私の出る幕がまるでない…)

出会った当初は自身のアドバイス無しではろくなデュエルができず。時に衝突することもあった遊馬。

しかし、WDCでは準優勝し、そしてアストラル世界では独力でエリファスを撃破した。

今の彼の力量はプロデュエリストに匹敵するだろう。

「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

遊馬

手札1→0

ライフ1275

場 FNo.0未来皇ホープ(オーバーレイユニット3) ランク0 攻撃0

  伏せカード2

 

侑斗

手札2→1

ライフ175

場 No.00ガスタの魔剣士ユウ ランク4 攻撃2500

  風クリボー レベル1 守備0

  伏せカード1

 

「僕のターン、ドロー!!」

 

侑斗

手札1→2

 

「(来た…!!)僕は手札から《RUM-サイクロン・フォース》を発動!このカードで僕は《ガスタの魔剣士ユウ》でオーバーレイネットワークを再構築!ウィルダネスエクシーズチェンジ!!」

《No.00ガスタの魔剣士ユウ》緑色の風に包まれていくと、侑斗とウィンダは手をつなぎ、言葉を重ねる。

「「来い、WNo.00!今ここに遠き過去に眠りし力がよみがえる!強き心と優しき心がすべてを守る!《ガスタの魔剣士ユウ・清風》!!」」

緑色の風が消え、《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》が姿を現す。

 

WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風 ランク5 攻撃2800

 

「《ユウ・清風》の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手の場のカード1枚の効果を無効にする!そして、その対象がモンスターだった場合、攻撃力を0にする!シューティング・ウィンド!!」

「まずい!!この効果を受けたら、《未来皇ホープ》が攻撃力0のただのモンスターになってしまう!!」

《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》の2丁の火縄銃から放たれた膨大な風が《FNo.0未来皇ホープ》の力を根こそぎ奪い取っていく。

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・No.00ガスタの魔剣士ユウ

 

「バトルだ!!《ユウ・清風》で《ホープ》を攻撃!ウィンディ・ガーベラストラッシュ!!」

《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》が火縄銃を捨て、2本の刀で《FNo.0未来皇ホープ》を切り裂こうとする。

「これが決まれば、侑斗の勝ちだ!!」

「罠発動!《ハイ・アンド・ロー》!!」

「え…!?そのカードは…」

「こいつは俺のモンスターが攻撃対象となった時、デッキの一番上のカードを墓地へ送り、それがモンスターだった場合、攻撃対象となったモンスターの攻撃力にそのモンスターの攻撃力を加える!」

「この効果は3回まで繰り返すことができるが、攻撃モンスターよりも攻撃力が上回った場合、攻撃対象のモンスターは破壊される!」

遊馬とアストラルの指がデッキトップへいく。

「それも未来を掴むためのカードなんだね、遊馬君!」

「おう!!俺は諦めねえ!絶対に勝つ!!1枚目!!」

思いっきり1枚目を引く。

「1枚目は《ズババナイト》!!攻撃力は1600だ!!」

 

FNo.0未来皇ホープ ランク0 攻撃0→1600

 

「2枚目!!2枚目は《ガガガクラーク》!!攻撃力は400だ!!」

 

FNo.0未来皇ホープ ランク0 攻撃1600→2000

 

「攻撃力2000。これで、少なくとも敗北は…」

「まだだ!!俺は《ハイ・アンド・ロー》の効果をもう1度繰り返す!」

「遊馬君!その効果で攻撃力801以上のモンスターを引いたら、その瞬間敗北が決まるよ!」

「そんなの分かってる!!これが俺たちの運命のドローだ!!」

遊馬は大きく息を吸い込みながら、デッキトップに指を掛ける。

「かっとビングだ、俺!!!!!」

気合を入れ、3枚目のカードを引く。

(何が出たんだろう…?)

「…」

カードを見た遊馬は笑顔を浮かべる。

「3枚目は《ガガガキッド》!!攻撃力800だ!!」

 

FNo.0未来皇ホープ ランク0 攻撃2000→2800

 

「攻撃力が《ユウ・清風》と並んだ!!?」

「いっけーーーー!!」

2体のナンバーズが刀と剣をぶつけ合う。

《No.00ガスタの魔剣士ユウ》がわずかに離れると呪文で風を放ち、《FNo.0未来皇ホープ》は羽を放つ。

そして最終的に互いに差し違える形で撃破、消滅した。

 

ハイ・アンド・ロー(アニメオリカ)

「ハイ・アンド・ロー」の(1)の効果は3回まで繰り返すことができる。

通常罠カード

(1):自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが攻撃対象に選択された時に発動する事ができる。自分のデッキの一番上のカードを墓地へ送る。そのカードがモンスターだった場合、エンドフェイズ時まで攻撃対象モンスターの攻撃力は墓地へ送ったモンスターの攻撃力分だけアップする。攻撃対象モンスターの攻撃力が攻撃モンスターの攻撃力より上の場合、攻撃対象モンスターを破壊する。

 

「《ユウ・清風》と《ホープ》が相討ちに…!!」

「まだだ!!俺は罠カード《オーバーレイ・ライズ》を発動!俺の場に存在するオーバーレイユニットがないエクシーズモンスターが戦闘で破壊された時、エクストラデッキからランク4のエクシーズモンスター1体を特殊召喚し、このカードをオーバーレイユニットにすることができる!現れろ、《CNo.39希望皇ホープレイ》!!」

 

CNo.39希望皇ホープレイ ランク4 攻撃2500

 

オーバーレイ・ライズ

通常罠カード

「オーバーレイ・ライズ」は1ターンに1度しか発動できない。

(1):自分フィールド上に存在するX素材のないXモンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られたときに発動できる。エクストラデッキからランク4のXモンスター1体を特殊召喚し、このカードを下に重ねてX素材とする。

 

「そうだね…。僕はこれでターンエンド!」

 

遊馬

手札0

ライフ1275

場 CNo.39希望皇ホープレイ ランク4 攻撃2500

 

侑斗

手札2→1

ライフ175

場 風クリボー レベル1 守備0

  伏せカード1

 

「俺のターン、ドロー!!」

 

遊馬

手札0→1

 

「バトルだ!!俺は《ホープレイ》で《風クリボー》を攻撃!!ホープ剣・カオススラッシュ!!」

《CNo.39希望皇ホープレイ》の2本の剣が《風クリボー》を切り裂き、撃破した。

「罠発動!《エンジェル・リフト》!!このカードは墓地からレベル2以下のモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚できる!!」

「再び、私参上!!」

侑斗が宣言する前に、ウィンダが場に飛び出す。

 

ガスタの巫女ウィンダ レベル2 攻撃1000

 

「けど、ウィンダの攻撃力は1000!それじゃあ俺の《ホープレイ》は倒せないぜ!俺は手札型装備魔法《ホープ剣スラッシュ》を《ホープレイ》に装備!これで《ホープレイ》はカード効果では破壊されない!俺はこれでターンエンド!」

 

遊馬

手札1→0

ライフ1275

場 CNo.39希望皇ホープレイ(《ホープ剣スラッシュ》装備) ランク4 攻撃2500

 

侑斗

手札1

ライフ175

場 ガスタの巫女ウィンダ(《エンジェル・リフト》の影響下) レベル2 攻撃1000

  エンジェル・リフト(永続罠)

 

「僕のターン、ドロー!!」

 

侑斗

手札1→2

 

「僕は手札から魔法カード《ガスタの再生術》を発動!墓地のガスタモンスター4体をデッキに戻し、デッキからカードを2枚ドローする!!」

 

侑斗

手札2→3

 

墓地からデッキに戻ったカード

・No.00ガスタの魔剣士ユウ

・WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風

・ダイガスタ・エメラル

・ダイガスタ・ガルドス

 

「更に手札から装備魔法《不死鳥の闘翼》を《ウィンダ》に装備!」

「よーし、燃えてきたよー!!」

ウィンダの服装が《火霊使いヒータ》のようなものに代わり、炎のシルエットが浮かび上がる。

「更に手札から魔法カード《ウィンダの清風》を発動!僕の場に《ウィンダ》がいる時、このターン僕の魔法・罠カードはカード効果では破壊されない!」

ウィンダの杖から緑色の風が吹き、《不死鳥の闘翼》を包み込む。

 

ウィンダの清風

速攻魔法カード

自分フィールド上に「ガスタの巫女ウィンダ」が存在するときに発動できる。

(1):このターン、自分フィールド上の魔法・罠カードはカード効果では破壊されない。

 

「そして手札から魔法カード《パラレル・ツイスター》を発動!このカードは僕の魔法・罠カード1枚を破壊することで、場のカード1枚を破壊する!」

「無駄だぜ!《ホープ剣スラッシュ》の効果で《ホープレイ》は破壊されねえ!!」

「まずは《不死鳥の闘翼》を破壊する!」

「何!?」

《不死鳥の闘翼》が発生した竜巻を吸収し、炎へ変えていく。

「このカードは1ターンに1度、破壊されない。そして、このカードの破壊が無効になった時、装備モンスターの攻撃力は倍になる!!」

「パワー全開ーーー!!」

ウィンダは炎を纏い、力を増していく。

 

ガスタの巫女ウィンダ レベル2 攻撃1000→2000

 

「そして、《パラレル・ツイスター》の効果で次に破壊するのも《不死鳥の闘翼》!!」

「何!?またそのカードを…。ということは!?」

「そう!《ウィンダの清風》の効果で破壊をまぬがれ、更に攻撃力を倍増できるんだ!!」

 

ガスタの巫女ウィンダ レベル2 攻撃2000→4000

 

パラレル・ツイスター(漫画オリカ)

通常魔法カード

(1):自分フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。その後、フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。

 

「攻撃力4000!!?」

「ウィンダ、ハイパーモード!!!なんてね!」

火炎と風が融合した球体を生み出しながら、ウィンダはおどけてみせる。

「バトル!!僕は《ウィンダ》で《ホープレイ》を攻撃!」

「いっくよーーー!巫女の風・ハイパーバージョン!!」

灼熱の旋風でできた巨大な球体を《CNo.39希望皇ホープレイ》に向けて放つ。

《CNo.39希望皇ホープレイ》も3本の剣で対処しようとするが、自身よりもはるかの大きいその球体に対処することができず、押しつぶされていった。

「うわああああ!!!」

 

遊馬

ライフ1275→0

 

「はあ…はあ…はあ…」

疲れ果てた侑斗はその場に座り込む。

「ユウ、大丈夫?」

「ピィ?」

ウィンダとフォーチュンが精霊に戻り、侑斗に駆け寄る。

「はは…かなり疲れちゃったなぁ…」

「侑斗…やっぱりお前、すげえよ…」

倒れた遊馬が言葉を発する。

敗北したにもかかわらず、悔しさではなく全力を出し切ったことへの満足感であふれている。

「待ってろよ…。高校へ上がったら、今度は俺が勝つ!!」

「そっか…。楽しみだよ、遊馬君」

「おいおい…こういう時は次も俺が勝つみたいなことを言えよ?」

「ごめんごめん、そこまで気が回らなかったな…」

「「アハハハハハ!!」」

倒れたまま、2人は一斉に笑い出す。

そして、そんな2人の健闘に周囲の生徒及び教師たちは拍手で祝福する。

こうして、この年の卒業デュエルは幕を下ろした。

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