遊戯王ZEXAL 風の戦士たち   作:ナタタク

2 / 112
第1話 少女と会った日

始業式が終わり、侑斗と蓮は帰宅しながら話をしていた。

「え!?またあの夢を見たのか?」

「うん。もうこの夢を見た回数を数えるのをやめたよ。」

「それって・・・もしかしたら前世の記憶じゃね?」

「は・・・?」

侑斗は蓮の回答に開いた口がふさがらなかった。

「前見たテレビ番組であったんだよ!前世の記憶を夢で見るん人間がいるって話がよ!!」

蓮は興奮していた。

彼はとてもこういう迷信的なものに興味のある性格の持ち主だ。

彼曰く、これは遺伝的なものらしく、死んだ彼の祖父もそうであったらしい。

「・・・。あまり確証はないね。」

「でもよお!そうでなかったら、なんでその顔も知らない女の子が夢の中で出てくるんだよ!?」

「それは・・・・。」

「げっ!!もうこんな時間かよ!塾に遅れるぜ!じゃあな!侑斗!後でその話聞かせろよ!!」

蓮は腕時計を見て、顔を青くしながら走って行ってしまった。

「(前世の記憶・・・か・・・。)」

最初はあまりそうとは思えなかったが、一人で落ち着いて考えると、次第にそうだと思えるようになった。

そして、近くのカード屋についた。

「やあ。侑斗君。何かお探しで。」

見せに入ると、黒い長髪で、派手なバンダナと異国風の衣装を身に着けた三十代の男が口調軽く、侑斗に近づいた。

彼の名前は島豊という男で、このカード屋の店長だ。

彼はデュエルが好きで、自分のカフェの2階をカード屋に改造した変わり者だ。

「島さん。新しいブースターパックは入荷しましたか?」

「いやあ、今週はその予定はないな。あ、そうだ。デュエルターミナルを新しく設置したから、遊んでいきな。」

島はそれだけ言うと、カフェのカウンターへ戻っていった。

「デュエルターミナルかあ・・・。」

侑斗は100円玉を持って、デュエルターミナルがある場所へ向かった。

 

「これがデュエルターミナルかあ・・・。」

侑斗は初めてデュエルターミナルを見て、目を輝かせた。

デュエルターミナルは十数年前に流行したアーケードゲームだが、今ではもはや過去の遺物で、近場では見かけることがなかった。

だが、最近中学生を中心としたデュエリストが親から聞いた話からデュエルターミナルに興味を持ち出し、ゲームセンターなどで設置が店長に直談判されるほどだった。

「ちょっとやってみよう・・・。」

侑斗は100円玉を入れると、カードが出てきた。

「・・・!!!これは・・・。」

侑斗はカードを見て驚いた。

そのカードのイラストが夢の中で出てきた少女とそっくりだったからだ。

「《ガスタの巫女ウィンダ》・・・?ガスタ・・・?」

「ああ。侑斗君の世代は知らなくて当然だなあ。」

いつの間に、島が後ろにいた。

「うわ!!島さんいつの間に!」

「そんなに驚かなくてもいいでしょう。ガスタシリーズは俺が中学から高校の頃にできたカードだ。かわいらしいカードがいっぱいあってねえ・・・。最近ではなかなか手に入らないカードだ。」

「おい!!店長!アップルパイがまだだぞ!!」

「おっと・・・すっかり忘れてた。じゃあな。」

島は大急ぎで1階に戻っていった。

「ガスタ・・・かあ・・・。」

一人残された侑斗は《ガスタの巫女ウィンダ》のカードを見た。

 

店を出た後、侑斗は近くの河原で手に入ったカードをじっと見ていた。

「(夢に出てきた女の子とこのカードのイラストがすごく似ているのは偶然なのかな・・・?)」

そんなことを考えていると、急に空に虹色のオーロラが現れた。

「オーロラ・・・!?虹色の・・・。」

侑斗はその不思議な光景に見とれた。

すると、自分に向かって何かが落ちているのが見えた。

「え・・・??」

偶然持っていた望遠鏡でよく見ると、それは人で、更にいうと夢に出てきた少女であり、カードのイラストで見た少女であるウィンダだった。

だが、落ちるスピードがゆっくりだった。

「どうなってるんだろう・・・?」

侑斗はゆっくり彼女が落ちると思われる場所で待つことにした。

そこは川の中で、靴の中に水が入るが、今はそんなことを気にしている場合ではなかった。

そして、侑斗は彼女をお姫様抱っこするような形で彼女を受け止めた。

彼女は気絶していて、なぜか羽のように軽かった。

「これは・・・。」

侑斗は彼女の胸にかかっているペンダントが光っていることに気付いた。

それには不思議な印があった。

「(このペンダントが彼女を・・・?)」

そんなことを考えているうちに、オーロラが消え、ペンダントの光も消えた。

すると、急に彼女が重くなった。

「(重いなあ・・・やっぱり、あのペンダントに守られてたんだ・・・。)」

侑斗はそのまま彼女と一緒に川から出た。

そして、彼女が目を覚ますまで、河原でそのまま座っていることにした。

 

そして、1時間後・・・。

侑斗の腕の中で、ウィンダがかすかに目を開いた。

「気が付いた?」

「うん・・・。ああ・・・。」

ウィンダは目を開くと、侑斗を見て、涙を流し始めた。

「・・・・?どうしたの?」

「ユウ!!会いたかった!!」

ウィンダは涙を流しながら侑斗に抱きついた。

「(ユウ・・・もしかして・・・。)」

侑斗は頭を混乱させながら、ウィンダが泣き止むのを待った。




遊馬やシャークが登場するのはまだか、そしてデュエルはまだかと思っている人・・・すみません。(土下座)
近いうちに出しますので・・・。
感想待ってます!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。