遊戯王ZEXAL 風の戦士たち   作:ナタタク

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侑斗(ハートピース1)
No.00ガスタの魔剣士ユウ
CNo.00ガスタの魔剣士ユウ・暴風
No.17リバイス・ドラゴン
No.74マジカル・クラウン―ミッシング・ソード

蓮(ハートピース2)
No.55竜騎兵グレン
No.57奮迅竜トレスラグーン
No.91サンダー・スパーク・ドラゴン

竜司(ハートピース1)
No.11ビッグ・アイ
No.18ジェムナイト・アゲート
No.24ビッグバンドラグーン

瑠那(ハートピース1)
No.16色の支配者ショック・ルーラー
No.23セイクリッド・ルナマリア
No.48シャドー・リッチ


第31話 幸運の名を持つ小鳥

「どうなんですか・・・?あの子は治るんですか!?」

「分かりません・・・。可能な限り治療はしまするが、確実には言えません・・・。」

獣医はそういうと、青い小鳥と一緒に手術室へ入って行った。

侑斗は手術室のドア付近の椅子に座った。

「(お願いだ・・・。死なないで・・・。)」

祈りながら、侑斗は手術の終わりを待った。

 

「ねえ・・・ユウ・・・。大丈夫?もう8時間たつよ。」

ウィンダは心配そうに侑斗を見た。

「大丈夫・・・。それよりも、あの鳥が・・・。」

「ねえ、ユウ。あの鳥と会ったことがあるの?」

「それが・・・分からないんだ。なぜか遠い昔に会った・・・そんな気がして・・・。」

侑斗は自分の記憶を何度もたどるが、全くあの青い鳥の存在はなかった。

「もしかして・・・。」

「ウィンダ?」

「あ・・・なんでもない!!なんでもないよ!!」

ウィンダはあわてて手を振った。

「(あの鳥・・・ユウの鳥と似てた・・・。)」

ウィンダはユウと彼の鳥の出会いを回想し始めた。

 

その時、森の中で剣術の修業をしているユウにウィンダはいつも通り、手作り弁当を持ってきていた。

「ユウーー!!お弁当持ってきたよ!・・・あれ?その鳥は・・・?」

「羽根を痛めてるんだ。ウィンダ。治療できる?」

「うん。任せて!」

ウィンダは巫女の力で小鳥の羽根を癒した。

「ピー!!ピー!!」

小鳥は嬉しそうにユウの肩の上にのった。

「小鳥さん。ユウにすっごく懐いてる!」

「そ・・・そうかな・・・?」

「そうだよ!早くお父様に見せようよ!!」

ウィンダはユウの腕を引っ張った。

「あ・・・そうだ。名前をつけなきゃ・・・。」

ユウの頭に浮かんだのは、小さいころにウィンダールから聞いた幸運を告げる青い鳥の童話。

「フォーチュン・・・。」

「ん?」

「フォーチュン・・・この子の名前はフォーチュンだ!」

 

「(フォーチュン・・・。)」

フォーチュンはあれからずっとユウと一緒に暮らし、生きてきた。

そして、創星神の攻撃からユウとウィンダをかばって消えてしまった。

「(フォーチュンも・・・生まれ変わって、私たちのそばにいてくれたらいいなあ・・・。)」

ウィンダがそんなことを思っていると、手術室から獣医が出てきた。

10時間に及ぶ手術だった。

「あの・・・あの子は・・・?」

「手術は成功しました。しかし、あくまで峠を越えただけです。傷の完治までは時間がかかります。」

「先生・・・・ありがとうございます!!」

侑斗は獣医に頭を下げた。

「いえいえ。それにしても、青い鳥・・・小さいころに読んだ童話を思い出させますねえ。」

「童話・・・。」

侑斗は死んだ両親がよく読ませてくれた童話を思い出した。

幸せの象徴である青い鳥を探すという物語だ。

「・・・。決めた。あの子の名前はフォーチュンだ。」

「フォーチュン・・・・幸運ですか。いい名前ですね。」

獣医は青い鳥のカルテにフォーチュンと書いた。

「あの・・・今日は病院に泊まっていいですか?フォーチュンのことが心配で・・・。」

「分かりました。幸い、今いる患者はフォーチュンだけですから、場所はありますよ。」

そういうと、獣医は倉庫へ寝袋を取りに行った。

 

「フォーチュン・・・。」

侑斗は包帯をまかれているフォーチュンを見た。

まだ麻酔が効いているためか、目を覚ましていない。

「ねえ、ユウ・・・。フォーチュンについてなんだけど・・・。」

「・・・?どうしたの?」

「実は・・・前世のユウも自分の鳥の名前をフォーチュンって・・・。それに、その鳥も青い鳥だったよ。」

「え・・・?」

侑斗はびっくりしながらフォーチュンを見た。

「(だからなんだ・・・。フォーチュンと遠い昔に会ったことがあると思えたのは・・・。)」

疲れが急に襲い掛かったのか、そのまま眠りについてしまった。

 

「剣崎侑斗・・・。剣崎侑斗・・・。」

「うん・・・・?」

自分の名を呼ぶ声が聞こえ、目を覚ました侑斗がいるのは森の中だった。

「誰なの・・・?姿を見せて。」

「今の私はあなたに姿を見せることはできません・・・。ですが・・・。」

侑斗の目の前にフォーチュンが現れ、嬉しそうに侑斗の頭を上にのった。

「フォーチュン・・・。」

「これだけを伝えたくて・・・あなたを呼んだのです。あなたとその鳥は・・・時を・・・世界を超えた深い縁でつながれています。あなたと前世のあなたが愛するウィンダと同じように・・・。彼は永遠にあなたの翼・・・あなただけの風・・・・。」

「あ・・・・。」

侑斗の手にカードが創造された。

「彼の過去の名前は《ガスタ・フォーチュン》・・・。そして、今の彼は・・・。」

創造されたカードはフォーチュンそっくりの鳥で、名前は《No.49秘鳥フォーチュンチュン》。

「ピーー!!」

フォーチュンは侑斗の目の前でふわふわ飛んだ。

「フォーチュン・・・。」

侑斗がフォーチュンに触れると、周囲が光に包まれていった。

 

「うん・・・・?」

侑斗が目を覚ますと、そこは自宅のベッドの中だった。

「あれ・・?病院じゃない・・・?」

「ピーピー!!」

「フォーチュン・・・。」

フォーチュンは楽しそうに飛ぶと、デッキケースの上にのり、消えてしまった。

「え・・・?フォーチュン!?」

びっくりした侑斗がデッキケースの中を見ると、そこにはあのカード、《No.49秘鳥フォーチュンチュン》があり、そこからフォーチュンの鳴き声が聞こえた。

「フォーチュン・・・。」

侑斗は微笑むと、カードをデッキにしまい、未だに寝ているウィンダを起こしに行った。

 

「あれ・・・?病院がない?」

「ねえユウ。ここに病院があったよね?」

「うん・・・。」

2人はすぐに獣医にお礼を言いに病院へ向かったが、そこには病院は無く、ただの空き地になっていた。

「私たち・・・・夢を見てたのかな?ユウ・・・。」

「ううん・・・夢なんかじゃないよ・・・絶対に・・・。」

侑斗はフォーチュンのカードを出すと、すぐに彼がカードの中から出てきた。

「ピー!!ピピピー!!」

「あ・・・!!フォーチュン!!」

ウィンダは嬉しそうにフォーチュンと一緒にはしゃいだ。

「行こう。ウィンダ。フォーチュン。早くハートピースを集めて、蓮たちに追いつかなきゃ。」

「うん!」

「ピー!!」

侑斗はバイクに乗ると、ハートランドへ疾走した。




デュエルなしでナンバーズをゲット!!
かなりベタだったかも・・・。
ナンバーズ特有の耐性を手にするこのカードが一体どんな活躍を見せてくれるのか・・・?
感想待ってます!
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