遊戯王ZEXAL 風の戦士たち   作:ナタタク

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侑斗(ハートピース4)
No.00ガスタの魔剣士ユウ
CNo.00ガスタの魔剣士ユウ・暴風
No.17リバイス・ドラゴン
No.37魔装天使テンペリアス(満と龍騎から譲渡)
No.49秘鳥フォーチュンチュン
No.50ブラック・コーン号
No.74マジカル・クラウン―ミッシング・ソード
No.77堕天使長ヴァリアブル・エンジェル(満と龍騎から譲渡)

蓮(ハートピース4)
No.55竜騎兵グレン
CNo.55灼熱竜騎兵グレン
No.57奮迅竜トレスラグーン
No.91サンダー・スパーク・ドラゴン

竜司(ハートピース4)
No.11ビッグ・アイ
No.18ジェムナイト・アゲート
No.24ビッグバンドラグーン

瑠那
No.16色の支配者ショック・ルーラー
No.23セイクリッド・ルナマリア
No.48シャドー・リッチ



第37話 いざ、決勝大会へ!

「《C・ドラゴン》でダイレクトアタック!!」

「《ダイガスタ・ガルドス》でダイレクトアタック!」

侑斗と蓮のフェイバリットカードが2人のデュエリストを撃破し、最後のハートピースの入手に成功した。

「よし!!これでハートピース完成だね。」

「これで予選突破だ!竜司に連絡しようぜ!」

「うん!」

侑斗はD・パッドで竜司に連絡を取った。

 

「へえー。ハートピースそろったんだ。じゃあ、俺も頑張らなきゃね。」

「(竜司。夕方みんなで一緒に・・・。)」

「分かってる。じゃ、また夕方にね。」

「ねえねえ!!お兄ちゃん!」

「うん?」

竜司の背後から声をかけたのは白い髪で、身長は竜司よりも小さい子供だった。

そして、顔の半分が隠れている奇妙な仮面をつけていた。

「僕とデュエルしてよ!僕、デュエル大好きなんだ!」

男は4つのハートピースを取り出した。

「あ・・・ちょうどいいや!ここで勝って、ハートピースを完成させよっと!」

2人はD・パッドとD・ゲイザーを装着した。

「俺の名前は後藤竜司!よろしくー!」

「僕、トロン!!」

「うーん・・・。なんだか妙に本名っぽく聞こえなかったけど・・・。」

「えー?なんのことかなー?」

「ま、いいや。さあって、早く侑斗たちに追いつかないと。」

「「デュエル!!」」

その瞬間、その少年の表情が一気におぞましいものに変化したことを、竜司は気づいていなかった。

 

「ふうん・・・。これで侑斗と蓮は予選突破したのね。」

ハートランドの広場で瑠那はかけうどんを食べながら2人の完成したハートピースを見た。

「でも、瑠那。意外だなあ。まさか真っ先に脱落するなんてな。」

「一体・・・・何があったの?」

「別に・・・。」

「あ・・・侑斗!ここにいたのか!」

遊馬とアストラルが侑斗たちの姿を見て、駆けつけてきた。

「遊馬君!」

「よお、遊馬。ハートピース完成したか?」

「もちろんだぜ!!」

遊馬は完成したハートピースを見せた。

「いずれもギリギリのデュエルばかりだったがな。」

「う・・・うるせー!勝てばいいんだよ!勝てば!」

アストラルの言葉に遊馬は抗議したが、どう見てもその自覚があるとしか思えなかった。

「ははは・・・。でも、おめでとう。遊馬君。」

「おう!侑斗も蓮もな!!」

「おいおい!俺まで呼び捨てかよ!?」

蓮はまさか自分まで呼び捨てされるとは思わなかったようだ。

「そういえば、たしか今晩、WDC決勝大会の前夜祭だったね。」

本来ならば、前夜祭は予選終了の翌日に行われる予定だった。

しかし、某事件によって時間調整が余儀なくされ、予選終了の日の夜に前夜祭が行われ、翌日に決勝大会を行うことになった。

また、招待状は発行されず、ハートピースがその代わりになる。

そして、予選突破者に付き添いも出席可能だ。

「ああ・・・。前夜祭では、豪華な料理が出るって噂だったね。」

「・・・!!」

瑠那はかけうどんをおかわりしようとしていたが、侑斗の発言を聞いてやめた。

「瑠那・・・どうしたんだ?」

「私・・・前夜祭に参加できる・・・?」

「多分、大丈夫だと思うよ。僕か蓮の付き添いってことにしておけば。」

「・・・・。」

瑠那の表情がかなり晴れやかになっていた。

「お・・・おい・・・瑠那ってこんなに笑顔になるやつだったっけ・・・?」

「多分・・・。」

「瑠那ちゃん可愛い・・・。いっつもこういう顔になってればいいのに・・・。」

「まあ・・・食べ物が絡むといっつもこうな・・・。」

侑斗はあわてて口をふさいだが時すでに遅し。

「侑斗・・・・。」

瑠那の冷たい声が聞こえ、とてつもないプレッシャーを放ち始めた。

「ええっと・・・そ・・その・・・。」

「な・・なあ・・・・どうなってんだ?」

「侑斗の奴・・・地雷を踏みやがった・・・。」

「え・・・?地雷・・・。」

遊馬は何がどうなっているのかわからなかった。

その後、侑斗は瑠那から過酷な制裁を受けた。

その内容は読者の想像に任せることにする。

 

「痛たた・・・。」

「ユウ、大丈夫?」

「な・・・・なんとか・・・かな・・・・?」

侑斗は近くの水道で傷を洗っている。

「でも、珍しいね。瑠那ちゃんがあんなことするなんて・・・。」

「認めてないんだよ・・・。瑠那は食べ物にとても弱いって・・・。」

「ユウ。女の子はこういうのデリケートだから、気を付けたほうがいいよ。」

「うん・・・。肝に銘じておくよ・・・。」

侑斗はようやく傷を洗い終えた。

「じゃあ、ユウ。これからどうするの?」

「ええっと、まずは会場前で・・・・。」

急にD・パッドが鳴り始めた。

「誰からだろう・・・?もしもし。」

「ゆ・・・侑斗・・・。」

「え・・・?」

D・パッドから聞こえたのは竜司の弱弱しい声だった。

「どうしたの?竜司!?」

「侑斗・・・トロンに・・・紋章には・・・気を付け・・・・。」

「トロン・・・・紋章・・・・竜司!それはどういう・・・。」

「・・・・・。」

「竜司!!竜司!!」

侑斗は必死に呼びかけたが、返事はなかった。

「竜司君・・・どうしたんだろう・・・?」

「とにかく、2人に連絡しなきゃ!フォーチュン!」

「ピー!」

侑斗のデッキケースからフォーチュンが飛び出してきた。

「フォーチュン!竜司を探して!」

「ピッピピ!!」

フォーチュンは羽で敬礼をすると、飛翔していった。

「(なんでだろう・・・?こんなに胸騒ぎがするなんて・・・。)」

これから恐ろしいことが起こる、ウィンダはそう感じた。

 

竜司が大きなけがをして、意識を失っているところをほかの参加者が発見し、救急車を呼んだ。

ボロボロになったD・パッドが、そのデュエルの恐ろしさを物語っていた。

そして、医者曰く、傷は完治できるらしいが、意識がいまだに戻らず、なぜこうなっているのか皆目見当がつかないという。

「そんな・・・竜司が・・・?」

「おい・・・。なにかの冗談だろ?いつもの昼寝だろ・・?だったらさっさと目を覚ませと!竜司!!」

蓮は眠り続ける竜司の体を揺らしたが、結果は変わらなかった。

「誰が・・・こんなことを・・・・?」

「クリクリー。」

「《風クリボー》・・・・。」

「ええっと・・・。え!?」

ウィンダは《風クリボー》の言葉を聞いて驚いた。

「ウィンダ。どうしたの?」

「ユウ!《風クリボー》が竜司君のデッキからナンバーズがなくなってるって!!」

「え・・?竜司のナンバーズがない!?それに、ウィンダ・・・精霊の言葉分かるんだ・・・。」

「うん。通訳なら任せてってそんなこと言ってる場合じゃないよ!」

ウィンダはピースをしながら得意げに言っていたが、すぐに侑斗の後半ののんびりした発言を突っ込んだ。

「おい、侑斗!竜司のナンバーズがないってどういうことだよ!?」

「・・・。」

瑠那は竜司のデッキケースの中を見た。

彼が持っているはずの3枚のナンバーズがなくなっていた。

「侑斗の言ってることは本当よ。《ビッグ・アイ》も、《ビッグバンドラグーン》も、《ジェムナイト・アゲート》もないわ・・・。」

「・・・!!もしかして・・・。」

侑斗は即座に脳裏にカイトの姿が浮かんだ。

「(・・・!いや、違う!カイトさんとのデュエルではあれだけの傷を受けなかった・・・・!!)」

「・・・。きっと、トロン一家の仕業ね・・・。」

「トロン・・・!?」

侑斗は竜司の言葉を思い出した。

「トロン・・・紋章・・・・。」

「瑠那。なんだよその家族っぽい組織。」

「トロン一家はトロンを首領にする組織で、ナンバーズを集めているわ。」

「ナンバーズを・・・?」

「そして、彼らに敗れたデュエリストは・・・。」

瑠那は竜司をじっと見た。

「敗れたデュエリストは意識不明となり、目を覚まさなくなる・・・。」

「ということは・・・・竜司はそのトロン一家のデュエリストに敗れて・・・。」

「ちくしょう!!許さねえ!!」

蓮は拳を壁にたたきつけた。

「ねえ、瑠那。なんでトロン一家のことを知ってるの・・・?」

「私もその組織に用があるからよ。」

「・・・・用?」

「・・・。ずっと、秘密にしていたけれど、話しておかないといけないわね・・・。」

瑠那は凌牙とその妹、璃緒との関係と、1年前に起こった事件について話した。

「え・・・!?瑠那が・・・シャークの女友達だったのかよ!?・・・なんで今まで・・・!!」

「いいよ。瑠那が自分のことについてあまり話さないのはいつものことだし。」

侑斗は蓮を制止した。

「それより、そのトーマスって人はそのトロン一家の一員ってことでいいんだよね?」

「ええ。私と凌牙がWDCに参加している理由は、トロン一家を倒すため。だけど・・・・。」

瑠那は顔を下に向けると、侑斗が瑠那の肩に手を置いた。

「僕と蓮に任せて。」

「侑斗・・・・。」

「ま、陰気なのはお前らしくねえからな。」

「蓮・・・。」

瑠那は少しだけ笑顔になると、また真面目な表情に戻った。

「トロン一家は全員予選を突破しているわ。そして、凌牙は璃緒のことで頭がいっぱいになっているわ。その状態では、トーマスには絶対に勝てない。だから・・・。」

「万が一の時は僕が蓮で彼を止めるか、トーマスを倒す・・・。それでいいんだね?」

「ええ。お願い。凌牙と・・・璃緒を・・・。」

「ん・・・?璃緒・・・。あーーーー!!」

「!!?どうしたの?蓮!!」

「璃緒って確か・・・!!」

蓮は病室にあるメモ帳に青い髪の美少女の似顔絵を描いた。

「その璃緒って、こういう顔の奴だろ!?」

「そ・・・そうだけど・・・。」

「うわあ・・・すごくきれいな絵・・・。」

ウィンダは璃緒の似顔絵をじっと見た。

実は、蓮は小さいころから絵についてはかなりの才能が有り、コンクールでは高い成績を収めている。

「・・・!?なんで・・・それを・・・・。」

「毎晩、夢の中で会うんだよ!!」

「「えーーーーー!?」」

侑斗と瑠那はかなりびっくりした。

「その1年前から、突然夢の中であいつが出てきて・・・。いっつも話したりデュエルするんだ!!原因はわからねえけどよ・・・。」

そのあと、侑斗と瑠那、ウィンダは蓮の夢の中での出来事を聞いた。

 

病院からの帰り道、蓮は塾のため、途中で別れた。

そのため、今は侑斗とウィンダの2人で帰っている。

「それにしても、びっくりしたなあ。蓮が璃緒ちゃんと夢で会うなんて・・・。」

「もしかして、璃緒ちゃんって何か不思議な力があるのかな?」

「うーん・・・どうだろう?それよりも・・・・。」

侑斗は竜司の言葉を思い出す。

「トロンと紋章に気をつけろ・・・。竜司。絶対目を覚ましてよ・・・。」

「ユウ・・・・。」

「侑斗。」

「・・・!?」

侑斗は後ろを向くと、そこにはウィンドがいた。

「ウィンドさん!?お久しぶりです!」

「久しぶりだな。どうやら、いろいろ仲間が増えたようだな。」

「クリクリー!」

「ピー!」

フォーチュンと《風クリボー》は侑斗のデッキケースから飛び出してきた。

「侑斗。これを受け取れ。」

「え・・・?」

侑斗が受け取ったのは、数枚のカードだった。

「トロン一家、そして彼らを狂わせた男に対抗するためのカードだ。」

「トロン一家を狂わせた男・・・!?」

彼からの言葉に侑斗は目を大きく開いた。

「ああ・・・。だが、詳しいことは本人から聞くのが一番いい。」

「ま・・・待ってください!ウィンドさん!」

「それは俺の本名ではない。」

「え・・・?」

「次に会ったときに教える。」

ウィンドはそのまま立ち去って行った。

「ユウ!それって何のカードなの?私にも使える?」

ウィンダはわくわくしながら数枚のカードを見た。

「ナンバーズウェポン・・・?なーんだ。私には使えないカード・・・。」

「ナンバーズ・・・?なんで、あの人がナンバーズのことを・・・。」

侑斗の頭の中に浮かぶのは、彼への疑問ばかりだった。

 

「ああ。ルカスは元気にしているか・・・・?そうか。すまないな。お前にまかせっきりで・・・・。・・・そうか。少し時間はかかるが、この問題が解決したらすぐに帰る。・・・。ああ。お前も早く休めよ。」

ウィンドは路地裏で誰かと電話していた。

電話を切ると、視線をハートの塔に向けた。

「(Dr.フェイカー・・・。トロン・・・いや、バイロン・アークライトと九十九一馬を異世界へ飛ばした男・・・。)」

「クリクリリー!」

ウィンドの頭の上に、《クリボー》よりも一回り小さく、頭にバンダナをつけている《クリボー》がのっかった。

「大丈夫だ。彼らは勝つ。そして、本当の敵を知ることになる・・・。ナンバーズウェポン・・・。はたして使いこなせるかどうか・・・。」

ウィンドは精霊の頭をなでると、そのまま夜の街の中へ足を踏み入れて行った。




竜司、何者かの手で意識不明となり、ナンバーズを失う!!
決勝大会へ向かう侑斗と蓮。
はたしてその運命は・・・・?
そして、新たなカード、ナンバーズウェポンとは・・・・?
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