遊戯王ZEXAL 風の戦士たち   作:ナタタク

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侑斗
No.00ガスタの魔剣士ユウ
CNo.00ガスタの魔剣士ユウ・暴風
No.17リバイス・ドラゴン
No.37魔装天使テンペリアス
No.49秘鳥フォーチュンチュン
No.50ブラック・コーン号
No.74マジカル・クラウン―ミッシング・ソード
No.77堕天使長ヴァリアブル・エンジェル


No.55竜騎兵グレン
CNo.55灼熱竜騎兵グレン
No.57奮迅竜トレスラグーン
No.91サンダー・スパーク・ドラゴン

瑠那
No.16色の支配者ショック・ルーラー
No.23セイクリッド・ルナマリア
No.48シャドー・リッチ


第40話 密林の戦い 侑斗VS仮面の男トロン

「・・・・。」

車両が止まると、侑斗は黙って進んでいった。

蝶が飛び、熱帯雨林特有の植物が生い茂っていた。

そして、湖の向こう側の岸にトロンがいた。

「やあ、僕の名前は・・・。」

「トロン。知ってるよ。君が竜司のナンバーズを・・・。」

「へえ・・・これのことかい?」

トロンはデッキケースから《No.11ビッグ・アイ》、《No.18ジェムナイト・アゲート》、《No.24ビッグバンドラグーン》を取り出した。

「彼はなかなか頭の切れるデュエリストだったよ。まあ、僕の敵ではなかったけどね。」

「くっ・・・・!!」

「ユウ!落ち着いて!!」

「へえ・・・。《ガスタの巫女ウィンダ》かあ・・・。初めて見たけど、精霊ってこういう感じなんだ。」

「え・・・・?ウィンダが見えるの・・・!?」

「僕にはいろいろ力があってね。残りの力は、デュエルの中で教えてあげるよ。」

トロンは竜司とデュエルしているときに見せたあの残忍な笑みを再び浮かべた、

 

「うう・・・。痛え・・・痛すぎる・・・。」

「大丈夫?蓮。」

「まったく、運が悪かったな。」

蓮は大きなたんこぶを氷袋で冷やしながら瑠那、そしてチャーリーと共に観客席にいた。

「とても大きいたんこぶね・・・。何か硬い物で殴られたの?」

「ああ。何か、ハンマーで殴られたみてえな感覚だったぜ。あーあ・・・。チャーリーからもらったカードで決勝に出たかったぜ。」

蓮は《ギャンブラー・ドラゴン》と《No.7ラッキー・ストライプ》を見た。

《No.7ラッキー・ストライプ》はとある事情でチャーリーが手に入れたナンバーズで、それが済んだ後、遊馬の手に渡った。

そして、蓮が遊馬に頼み込んで半ば強引にそのカードを手に入れた。

浄化されたため、持ち主に強運を与える力は失われているが、その一か八かのギャンブル効果に蓮は惹かれたのだ。

「なら、決勝大会の後で俺とデュエルするか?真の決勝デュエルとしてな。」

「おお・・・!!いいな!チャーリー!」

「あなた達・・・いつ決勝大会に出場したの・・・?」

瑠那はあきれながらソリッドビジョンを眺めると、ジャングルが映し出された。

「(おーーーっと!《ジャングル・フィールド》を選んだのは、元大会運営委員、ドロワを下した今大会のダークホース、剣崎侑斗と謎の少年、トロン!!それぞれのデュエルフィールドにはそれぞれ特殊なフィールド魔法がかけられている!!)」

「よっしゃあ!侑斗が出てるぜ!」

「でも・・・・相手はトロンよ・・・。」

「大丈夫だ!侑斗なら倒せる!」

「・・・。そうね。彼なら・・・。」

蓮と瑠那がソリッドビジョンを見る中、チャーリーはD・ゲイザーで誰かから連絡を受けていた。

「悪い蓮。少しだけ出てくるぜ。」

「まゆみちゃんが目を覚ましたのか?」

「ああ。それで、起きてすぐにおじちゃんに会いたいって言ってたぜ。御嬢さんの願いはかなえてやらないとな。」

「それで、明里さんも一緒に行くんでしょう?」

「おいおい、なんでここで明里の名前が・・・。」

チャーリーは帽子で少しだけ顔を隠すと、そのまま観客席を後にした。

すると、急にソリッドビジョンの映像が乱れ、侑斗とトロンの姿が見えなくなった。

「(おおっと・・・これは一体どうしたことだ?)」

「おいおい。なんで急に・・・。おい!Mr.ハートランド!早く侑斗のデュエルを見せろー!」

蓮は立ち上がって、Mr.ハートランドに文句を言った。

「(これはとんだミステイク。誠に申し訳ありません。スタッフのみなさん!すぐに復旧を!!)」

Mr.ハートランドは帽子で少しだけ顔を隠すと、怪しい笑みを浮かべた。

「(ふふふ・・・。このデュエル、お客様にはお見せできないものなんですよね・・・。)」

 

「「デュエル!!」」

 

侑斗

手札5

ライフ3200

 

トロン

手札5

ライフ4000

 

ジャングル・フィールド(フィールド魔法)

 

「へえ・・・。若干ダメージを受けてここまで来たみたいだね。」

「この程度のダメージなら・・・問題ないよ。僕のターン、ドロー!」

 

侑斗

手札5→6

 

「僕は、モンスターを裏守備表示で召喚。そして、カードを2枚伏せて、ターンエンド。」

 

侑斗

手札6→3

ライフ3200

場 裏守備モンスター1

  伏せカード2

 

トロン

手札5

ライフ4000

場 なし

 

「ユウ。《ジャングル・フィールド》は自分のターンに手札からモンスターを召喚・特殊召喚、またはセットしていないプレイヤーはエンドフェイズ時に1000ポイントのダメージを受ける効果があるよ。」

「うん。でも、僕のデッキならあまり問題はないよ。」

 

ジャングル・フィールド

フィールド魔法カード

自分のターンに手札からモンスターを召喚・特殊召喚、またはセットしていないプレイヤーはエンドフェイズ時に1000ポイントのダメージを受ける。

 

一方、その頃《ジャングル・フィールド》の入り口に3台目の車両が到着した。

「ここって・・・。」

「ジャングルか・・・。」

その車両に乗っていたのは遊馬とアストラル、そして小鳥だった。

彼女はとあるアクシデントで遊馬の道連れになってしまったのだ。

「遊馬。ここではすでに誰かがデュエルをしているぞ。」

「何!?」

遊馬達は車両から降り、進んでいくと、ずぐに湖に到達した。

そして、彼らから見て右に侑斗、そして左にトロンがいて、デュエルをすでに始めていた。

「侑斗・・・・トロン!!」

「え・・・?遊馬君!?」

「それに・・・小鳥ちゃんもいるよ!!」

侑斗はびっくりしながら遊馬たちを見た。

「(遊馬・・・アストラル・・・君たちに悪夢を見せてあげないと・・・。)僕のターン、ドロー。」

 

トロン

手札5→6

 

「ほえろ!《紋章獣レオ》!」

トロンの場に白い獅子が金の装飾品を身に着けて現れた。

 

紋章獣レオ レベル4 攻撃2000

 

「そして、手札から魔法カード《紋章降臨》を発動。僕の場に紋章と名のつくモンスターが存在するとき、デッキからレベル4以下の紋章獣を特殊召喚できる。現れろ、《紋章獣ユニコーン》!」

続けてトロンの場に黒い鎧を装備した青い鬣で、白い一角獣が現れた。

 

紋章獣ユニコーン レベル4 攻撃1100

 

紋章降臨(コール・メダリオン)

通常魔法カード

自分フィールド上に「紋章」と名のつくモンスターが表側表示で存在する場合にのみ発動できる。

自分のデッキからレベル4以下の「紋章獣」と名のつくモンスター1体を特殊召喚する。

「紋章降臨」は1ターンに1度しか発動できない。

 

「バトル。《紋章獣レオ》・・・。裏守備モンスターにかみつけ!」

《紋章獣レオ》は猛スピードで侑斗の裏守備モンスター、《ガスタの希望カムイ》にかみついた。

かみつかれた《ガスタの希望カムイ》は悲鳴を上げながら消滅した。

 

ガスタの希望カムイ レベル2 守備1000

 

「《ガスタの希望カムイ》のリバース効果発動!デッキからガスタチューナー1体を特殊召喚する。僕はデッキから《ガスタ・ガルド》を特殊召喚!」

 

ガスタ・ガルド レベル3 守備500(チューナー)

 

「なら、《紋章獣ユニコーン》で《ガスタ・ガルド》を攻撃!」

《紋章獣ユニコーン》はその角で《ガスタ・ガルド》の胴体を貫き、撃破した。

「《ガスタ・ガルド》が場から墓地へ送られた時、デッキからレベル2以下のガスタモンスター1体を特殊召喚できる。僕はデッキから・・・・。」

「私・・・・私かな?わくわく・・・。」

「《ガスタ・イグル》を特殊召喚。」

「がーーーん・・・。」

 

ガスタ・イグル レベル1 守備400(チューナー)

 

「出たかったのに・・・・出たかったのに・・・・。」

「ウィンダ・・・。ごめん。今は我慢して。罠発動!《ガスタの救命劇》。このターン、戦闘で破壊されたガスタモンスターを2体まで特殊召喚できる。僕は《カムイ》と《ガルド》を守備表示で特殊召喚!」

 

ガスタの希望カムイ レベル2 守備1000

ガスタ・ガルド レベル3 守備500(チューナー)

 

「うっとうしいモンスターたちだ・・・。なら僕はレベル4の《紋章獣レオ》、《ユニコーン》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろ、《No.18紋章祖プレイン・コート》!」

トロンの場に「18」が刻まれた蝙蝠の羽根とも鎌とも見える青い物体に守られたクリスタルが現れた。

そのクリスタルの中央部には赤い紋章が光っていた。

 

No.18紋章祖プレイン・コート ランク4 攻撃2200

 

(あれ…!?No.18!?《ジェムナイト・アゲート》と同じ番号…!!?)

「そして、カードを2枚伏せて、ターンエンド。」

 

侑斗

手札3

ライフ3200

場 ガスタの希望カムイ レベル2 守備1000

  ガスタ・ガルド レベル3 守備500(チューナー)

  ガスタ・イグル レベル1 守備400(チューナー)

  伏せカード1

 

トロン

手札6→2

ライフ4000

場 No.18紋章祖プレイン・コート(オーバーレイユニット2) ランク4 攻撃2200

  伏せカード2

 

ジャングル・フィールド(フィールド魔法)

 

「僕のターン、ドロー!」

 

侑斗

手札3→4

 

「僕はレベル2の《カムイ》に、レベル3の《ガルド》をチューニング。族長の意思を代行する少女よ、友たる鳥獣の背に乗り、今こそ飛翔せよ!シンクロ召喚!《ダイガスタ・ガルドス》。」

「やったーーー!!私の登場だよ!」

ウィンダは先ほどの姿が嘘だったかのような明るさで《ガスタ・ガルド》に乗って、飛翔した。

 

ダイガスタ・ガルドス レベル5 攻撃2200

 

「罠発動!《刻まれた名前》!」

「このタイミングで罠カードを!?」

「相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。君の場のモンスターの名前を見てみなよ。」

「え・・・・?」

侑斗は《ガスタ・イグル》を見ると、その名前が《ダイガスタ・ガルドス》に変化していた。

「名前が・・・変わってる・・・!?」

「《刻まれた名前》の効果で、僕たちの場に存在するモンスターの名前はエンドフェイズまで君が出したモンスターと同じ名前になる。そして、《紋章祖プレイン・コート》の効果発動!場に同名モンスターが2体以上存在する場合、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、そのうちの1体を選択する。僕は、《ダイガスタ・ガルドス》になった《プレイン・コート》を選択する。」

《No.18紋章祖プレイン・コート》の紋章がオーバーレイユニットを吸収すると、侑斗の《ダイガスタ・ガルドス》と《ガスタ・イグル》が徐々にクリスタル化し始めた。

「あ・・・ああ・・・ユウ・・・助けて・・・・。」

「これは・・・・一体・・・?ウィンダ!!」

「そして、選択したモンスター以外の同名モンスターはすべて破壊する。」

「ユウーーーーー!!!」

《ダイガスタ・ガルドス》と《ガスタ・イグル》はそのままクリスタルの彫像と化してしまった。

 

刻まれた名前

通常罠カード

相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時にのみ発動できる。

このターンのエンドフェイズ時までフィールド上に表側表示で存在するモンスターのカード名は召喚・反転召喚・特殊召喚されたモンスターと同じ名前となる。

「刻まれた名前」はデュエル中1回しか発動できない。

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・紋章獣ユニコーン

 

「バカな・・・。侑斗の場のモンスターが全滅しただと・・・。」

「そんな・・・・ウィンダ・・・。」

侑斗は呆然としながらウィンダの彫像を見た。

「あはははー!可愛い女の子の彫像が出来上がっちゃったね。」

「くっ・・・・・。」

拳を握りしめ、怒りを込めた目で侑斗はトロンを見た。

「怖いなあ。そんな目で・・・大人げないよ。」

「黙れ!!」

「ああ、それと、《プレイン・コート》が場に表側表示で存在する限り、君はこのカードの効果で選んだモンスターと同じ名前のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できないよ。気を付けてね。」

「・・・。僕は・・・《ガスタの静寂カーム》を召喚。」

 

ガスタの静寂カーム レベル4 攻撃1700

 

「《カーム》の効果発動・・・。1ターンに1度、墓地のガスタモンスター2体をデッキに戻し、デッキからカードを1枚ドローする。」

 

墓地からデッキの戻ったカード

・ガスタ・ガルド

・ガスタ・イグル

 

「更に、手札から魔法カード《ガスタの最前線》を発動。この効果で手札からレベル4以下のガスタモンスター、《ガスタの武器職人セイ》を特殊召喚!」

 

ガスタの武器職人セイ レベル4 攻撃1900

 

「レベル4の《セイ》と《カーム》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろ、《No.00ガスタの魔剣士ユウ》!!」

 

No.00ガスタの魔剣士ユウ ランク4 攻撃2500

 

「(ははは・・・・そうだよ。そのまま怒りを見せてよ・・・。)」

トロンは笑みを浮かべながら伏せたカードを見た。

伏せカードの正体は《紋章障壁》だ。

 

紋章障壁(バリア・メダリオン)

通常罠カード

自分フィールド上に表側表示で存在する「紋章」と名のつくエクシーズモンスターを相手が攻撃対象に選択した時に発動できる。

相手の攻撃モンスターを破壊する。

その後、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

「紋章障壁」は1ターンに1度しか発動できない。

 

「更に、手札から魔法カード《サイクロン》を発動!その効果で僕は右側の伏せカードを破壊する!」

「何!?」

《サイクロン》のソリッドビジョンから竜巻が起こり、伏せカード《紋章障壁》を破壊した。

「バトル!《ガスタの魔剣士ユウ》で《紋章祖プレイン・コート》を攻撃!ウィンディ・ストラッシュ!!」

《No.00ガスタの魔剣士ユウ》の2本の魔剣が繰り出す神速の剣劇は《No.18紋章祖プレイン・コート》のクリスタルを砂になるまで切り裂いた。

「うわあああ!!」

 

トロン

ライフ4000→3700

 

「よっしゃあ!《プレイン・コート》を倒した!さすがだぜ!侑斗!」

「でも・・・今の侑斗さん・・・怒ってるわ。」

小鳥はおびえながら侑斗を見た。

「トロン・・・。お前を倒して・・・・ウィンダと・・・・竜司を救う・・・!!」

「ははは・・・。まさか、ダメージが実体化するなんてね・・・。」

トロンはわずかにひびが入った仮面を触りながら、再び立ち上がった。

「え・・・ダメージが・・・実体化した・・・!?」

「なら、思う存分君を叩き潰すことにしようか。《プレイン・コート》の効果発動!このカードが墓地へ送られた時、デッキから2体の紋章獣、《紋章獣アバコーンウェイ》と《ツインヘッド・イーグル》を墓地へ送る。」

「僕はカードを1枚伏せて、ターンエンド。」

 

侑斗

手札4→1

ライフ3200

場 No.00ガスタの魔剣士ユウ(オーバーレイユニット2) ランク4 攻撃2500

  伏せカード2

 

トロン

手札2

ライフ3700

場 伏せカード1

 

ジャングル・フィールド(フィールド魔法)

 

「僕のターン、ドロー。」

 

トロン

手札2→3

 

「僕は手札から魔法カード《高等紋章術》を発動。墓地から2体の紋章獣を特殊召喚し、そのモンスターを素材としてエクシーズ召喚を行う。僕は墓地から《紋章獣レオ》と《アバコーンウェイ》を特殊召喚し、オーバーレイ!現れろ、《No.8紋章王ゲノム・ヘリター》!」

トロンの場に「08」が刻まれた白い不気味な仮面のつけた不気味な馬型のモンスターが現れた。

 

No.8紋章王ゲノム・ヘリター ランク4 攻撃2400

 

「2体目のナンバーズ!?」

「でも、《ガスタの魔剣士ユウ》の攻撃力は2500。攻撃力は少しだけ低いわ。」

「《ゲノム・ヘリター》の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手のエクシーズモンスター1体の力を奪う。」

「何!?」

《No.8紋章王ゲノム・ヘリター》は頭部の髪で《No.00ガスタの魔剣士ユウ》を絡め取り、遺伝子を読み取った。

そして、その姿は《No.00ガスタの魔剣士ユウ》そのものになったが、顔には仮面が付いたままになっちえた。

「力を奪われたエクシーズモンスターはエンドフェイズ時までその力と効果を失う。そして、擬態した《ゲノム・ヘリター》の名前、力、効果はエンドフェイズ時まで《ガスタの魔剣士ユウ》そのものになる。」

 

No.8紋章王ゲノム・ヘリター ランク4 攻撃2400→2500

No.00ガスタの魔剣士ユウ ランク4 攻撃2500→0

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・紋章獣アバコーンウェイ

 

「更に、墓地の《紋章獣ユニコーン》の効果発動。このカードを墓地から除外することで墓地からサイキック族エクシーズモンスター、《紋章祖プレイン・コート》を硬化を無効にして特殊召喚する。」

 

No.18紋章祖プレイン・コート ランク4 攻撃2200

 

「まずいぞ・・・・!侑斗のライフは3200。このままトロンの攻撃を許すと・・・。」

「侑斗ーーー!!」

「さあ、これで終わりだ!《ゲノム・ヘリター》で攻撃!ウィンディ・ストラッシュ!」

《No.8紋章王ゲノム・ヘリター》は2本の魔剣で力を失った《No.00ガスタの魔剣士ユウ》をバラバラにしようとした。

「罠発動!《ハーフ・アンブレイク》。これで《ガスタの魔剣士ユウ》はこのターン、戦闘では破壊されず、僕が受ける戦闘ダメージは半分になる!うわあああ!!」

無数の剣劇の余波がそのまま侑斗に襲い掛かった。

「うわあああ!!」

 

侑斗

ライフ3200→1950

 

「まだだ!《プレイン・コート》で攻撃!クリスタル・シュート!」

《No.18紋章祖プレイン・コート》は赤い紋章に力を集結させ、それをビームに変換して放った。

「うわああ!!!!」

攻撃を受けた侑斗の体は傷だらけになり、D・ゲイザーにひびが入った。

 

侑斗

ライフ1950→850

 

「あ・・・。いいこと思いついた。」

トロンは笑みを浮かべると、右目から紋章を侑斗に向けて放った。

「こ・・・・これは・・・・!?」

紋章を受けた侑斗をDNAの形をした縄が拘束した。

「君から・・・精霊の記憶を消してあげるよ。これで、君とその彫像のつながりはなくなる。」

「はあ・・・・はあ・・・・はあ・・・・。」

侑斗の手は震えはじめた。

全身は冷や汗でぬれ、表情は恐怖一色だ。

「しっかりしろよ!!侑斗!ウィンダと竜司を助けるんじゃなかったのかよ!?トロンの力なんかに負けるんじゃねえよ!」

「竜司・・・・ウィンダ・・・・。ウィンダ・・・誰・・・・?」

「はははは!!いい味だ!全部食いつくさなきゃ!!」

「トロンーーーー!!!!!」

「(負ける・・・勝てない・・・。僕は・・・・僕は・・・もう・・・・。)」

侑斗は右手をデッキトップに近づけはじめた。

「まさか・・・サレンダーする気か!?」

「そんな・・・・侑斗!!」

「侑斗!君はここで負けるようなデュエリストではないだろう!!」

「侑斗さん!あきらめないで!!お願い・・・・。」

「あーあ・・・。精霊というより、その彫像の記憶がないと、こうなっちゃうなんて。」

「(もう・・・あきらめるしか・・・。)」

「ピーピーーーー!!」

侑斗の右手がデッキトップに置かれる寸前に、フォーチュンが飛び出し、侑斗の右手をつついた。

「痛っ・・・痛たた・・・。何だ・・・この鳥は・・・!?」

「ピピピピーーー!ピピー!!」

フォーチュンは今度は侑斗の目の前に移動し、鼻をつついた。

「あの精霊は・・・彼の記憶を呼び起こそうとしているのか・・・?」

「無駄だよ。記憶は僕が食べたんだ。もう、彼の中に記憶はない。」

トロンは笑いながら、フォーチュンを見た。

「ピピピ・・・ピーーーーー!!」

フォーチュンは涙を流しながら、青い光を放った。

「なんだ・・・この光は・・・?」

光に飲み込まれた侑斗はあまりのまぶしさに目を閉じた。

 

「ここは・・・・?」

再び目を開いた侑斗は彼にとって見覚えのある病室に立っていた。

そして、目の前には2つのベッドがあり、そのベッドには包帯だらけになっている父親と母親がいた。

2人の手を握っているのは、額に包帯が巻かれている幼い侑斗だった。

「これは・・・・父さんと母さんが死んだときの・・・。」

「父さん・・・母さん・・・死なないで・・・。僕を一人にしないで!!」

侑斗の涙を、母親が優しく拭う。

「侑斗・・・。あなたは一人じゃない・・・。私たちはずっと・・・・あなたを見守っているわ。」

「母さん・・・。」

「侑斗・・・誰もお前を一人にはしない。そして、いつか・・・お前に・・・私たちよりも大切な人が・・・。」

それが、2人が遺した最期の言葉だった。

「大切な人・・・?」

「そうか・・・。これが侑斗の両親との別れ・・・。」

「え・・・?君は・・・!?」

侑斗はびっくりしながら、突然隣に現れたユウを見た。

トロンに精霊の記憶を奪われた侑斗には、彼が自分の前世であるという記憶すら失っていた。

「でも・・・大切な人と言えば、蓮や竜司、瑠那や遊馬君が・・・。」

「ええっと・・・たぶん、彼らのことじゃないよ。」

「え・・・?」

「侑斗。その存在はもう君の手の中にあるよ。」

「手の中に・・・?」

侑斗は突然、自分の手に創造されたカード《ガスタの巫女ウィンダ》を見た。

「これは・・・《ガスタの巫女ウィンダ》のカード・・・。」

「そう。そして、君の世界で一番大切な存在だ。」

「この・・・カードが・・・?」

「厳密に言えば、違う。そのカードに宿っている精霊だ。」

「精霊・・・・?」

「・・・。時が来たみたいだ。侑斗。」

「え・・・?」

ユウがだんだん光の粒子になりつつあった。

「僕は・・・最期に願ったんだ。もう一度、ウィンダの笑顔を見たいって。そうしたら、君に生まれ変わることで、それが叶ったんだ。」

「え・・・じゃあ・・・君は・・・?」

「僕はユウ。君の前世。そして、これから僕は君自身となる。」

「僕自身に・・・?あ・・・!」

ユウの粒子化が加速していき、その粒子が侑斗に取り込まれつつあった。

「侑斗・・・。僕の命、希望、記憶・・・全部受け取ってほしい。そして・・・ウィンダを・・・。」

侑斗が粒子をすべて吸収すると、ユウはいなくなってしまった。

「ウィンダ・・・・フォーチュン・・・・。」

徐々に蘇りつつ記憶の中で、侑斗は世界一大切な人、そして相棒の名前を口にした。

すると、再び光が侑斗を包んだ。

 

「こ・・・これは・・・!?」

「一体・・・どうなってるの?」

突然、青い光に包まれた侑斗を見て、遊馬たちは驚きを隠せなくなった。

「どうなっているんだ・・・?奴は・・・精霊が見えるだけの人間じゃないのか・・・!?」

「・・・。トロン・・・。あなたに何があったかは知らない。だけど!」

侑斗がトロンに目を向けると、自身のD・ゲイザーが砕け散った。

そして、左目が黒から緑に変化し、ガスタの印が出現した。

「僕には・・・・負けられない理由があるんだ!」

左目から緑色の光が解放され、侑斗を縛っていた縄が砕け散った。

そして、クリスタルの彫像が砕け、ウィンダ達が解放された。

「バ・・・バカな・・・これは・・・計算外だ!」

「ユウ!!」

「ウィンダ・・・フォーチュン・・・。僕はもう忘れない!罠発動《ショック・ドロー》!このターン、受けたダメージ1000ごとに1枚カードをドローする!」

「このターン、侑斗が受けたダメージは合計2350ポイント。2枚カードをドローすることになるな。」

 

侑斗

手札1→3

 

「くう・・・。僕はこれでターンエンドだ。」

「ユウ・・・その眼は・・・?」

「前世の僕と一体になった証だって・・・。」

「ピピピーーー!」

フォーチュンは嬉しそうに侑斗の周囲を飛んだ。

「詳しい説明は後!行こう!ウィンダ!フォーチュン!」

「うん!反撃開始だよ!!」

「ピーーーー!」

ウィンダとフォーチュンは嬉しそうに闘志を燃やした。

 

侑斗

手札3

ライフ850

場 No.00ガスタの魔剣士ユウ(オーバーレイユニット2) ランク4 攻撃0→2500

 

トロン

手札3→2

ライフ3700

場 No.8紋章王ゲノム・ヘリター(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃2400

  No.18紋章祖プレイン・コート ランク4 攻撃2200

  伏せカード1

 

ジャングル・フィールド(フィールド魔法)




記憶を取り戻し、左目が変化した侑斗!
いよいよ反撃が始まるのか・・・・?
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