遊戯王ZEXAL 風の戦士たち   作:ナタタク

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侑斗
No.00ガスタの魔剣士ユウ
CNo.00ガスタの魔剣士ユウ・暴風
No.49秘鳥フォーチュンチュン
No.50ブラック・コーン号
No.74マジカル・クラウン―ミッシング・ソード
No.69 紋章神コート・オブ・アームズ 


No.7ラッキー・ストライプ
No.17リバイス・ドラゴン
No.32海咬龍シャーク・ドレイク
No.55竜騎兵グレン
CNo.55灼熱竜騎兵グレン
No.57奮迅竜トレスラグーン
No.82ハートランドラコ
No.85クレイジー・ボックス
No.91サンダー・スパーク・ドラゴン

竜司
No.10白騎士イルミネーター
No.11ビッグ・アイ
No.18ジェムナイト・アゲート
No.52ダイヤモンド・クラブ・キング

瑠那
No.16色の支配者ショック・ルーラー
No.20蟻岩土ブリリアント
No.23セイクリッド・ルナマリア
No.30破滅のアシッド・ゴーレム
No.87雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ


第58話 璃緒の新デッキ

休日の午後2時。

昼時にもかかわらず、島のカフェの客は侑斗とウィンダだけだった。

「うーん…!!やっぱり島さんのパフェ最高だよー!」

「ありがとさん。客の好みに合うように作るのは大変だ。ま、その分やりがいはあるがね」

「あ…島さん。今日のオレンジパフェ、味代わってますね」

「お…気づいたか。今日のオレンジパフェには…」

カランカラン…

「あ…!璃緒ちゃんと蓮君だ!」

「あれ…?なんでここへ…?」

侑斗はなぜ2人がここに来たのかわからなかった。

今日は休日で、侑斗はウィンダと、蓮は璃緒と、瑠那は凌牙とデートへ行くことになっていて(ちなみに瑠那と凌牙はデートではないと主張している)、蓮は隣町に遠征するといっていたため、少なくとも夕方までは会うことは無いと思っていた。

そして、璃緒はなぜかかなり悔しげな表情を浮かべている。

「実はよ…」

蓮曰く、璃緒は隣町のカードショップの小さなデュエル大会の午前の部に蓮と参加していた。

しかし、璃緒が眠っていた1年の間でデュエルの環境が変化し、もはや彼女のデッキは通用しなくなっていた。

彼女が今使っているデッキは1年前に例の事故で失ったデッキを蓮達が集めてくれたカードで再現したもので、見舞いの品として侑斗から渡された。

さらに追い打ちをかけたのは、彼女を破ったのはまだ小学1年生で、1ポイントもライフを削れずに1回戦落ちしたことだ。

「それで、ここへ来た理由は…?」

「それがよ…」

「一からデッキを作るためです!!ここにはありとあらゆるカードがあると蓮が教えてくれましたから…」

「へえ、それはうれしいねえ。じゃ、まずは御嬢さんのデッキを拝見させてくれないか?」

「どうぞ」

璃緒は自身のデッキを島に見せた。

凌牙のデッキが手本であるためか、水属性・鳥獣族モンスター主体で、切り札は《零鳥獣シルフィーユ》。

しかし、その系統のモンスターの種類は小規模だ。

少し耐えればキーカードが来るようにデッキは整えられているが、ハイスピードなエクシーズ召喚やシンクロ召喚が主流の今ではキーカードが来る前に終わってしまうのがオチだ。

「ふむふむ…となったら、あのカードが使えるかもしれないな」

「あのカード…?」

「ちょっと古いカードだが、うまく組めば今でも十分通用する。それに、御嬢さんのカードの一部も使えるかもしれない」

「じゃあ…それでお願いします。それと、私は璃緒です!御嬢さんではありません!!」

「おおっと、それは失礼」

そして、侑斗達は数時間にわたって、璃緒の新デッキ構築に勤しんだ。

 

そして、夕方の6時ごろのカフェ2階…。

「よっしゃあ…できたな…」

「これが…私の新しいデッキ…」

璃緒は蓮達の尽力でできた新しいデッキに目を向けた。

「じゃあ、ためしにデュエルしてみるか?」

「ええ。このデュエルがあなたへのお礼よ」

蓮と璃緒はカードの代金を払った後、デュエルの準備をした。

「うわあ…カップルデュエルだ。いいなあ…」

(ギャンブル要素が多いけど、蓮のデッキはそれでもWDC予選を突破したほどの力量。璃緒ちゃんのデッキはどこまでやれるか…?)

「「デュエル!!」」

 

手札5

ライフ4000

 

璃緒

手札5

ライフ4000

 

「俺の先攻だぜ、ドロー!」

 

手札5→6

 

「俺は手札から《サイコロ・ワイバーン》を召喚!」

 

サイコロ・ワイバーン レベル4 攻撃1500(チューナー)

 

「こいつの召喚に成功した時、デッキからサイコロ、またはダイスと名のつく魔法・罠カードを1枚手札に加えるぜ。俺は《サイコロン》を手札に加える!そして、こいつは俺の場にドラゴン族のチューナーが存在する場合、レベル2のモンスターとして手札から特殊召喚できる。《ジェントル・リザード》を特殊召喚!」

蓮の場に燕尾服とシルクハットを装備した竜人がコイントスをしながら洗われた。

 

ジェントル・リザード レベル4→2 攻撃1000

 

ジェントル・リザード

レベル4 攻撃1000 守備1800 効果 闇属性 ドラゴン族

このカードは自分フィールド上にドラゴン族のチューナーが表側表示で存在する場合、手札から攻撃表示で特殊召喚できる。

この方法で特殊召喚された場合、このカードのレベルは2となる。

 

「レベル2の《ジェントル・リザード》に、レベル4の《サイコロ・ワイバーン》をチューニング!シンクロ召喚!出やがれ、《C・ドラゴン》!!」

 

C・ドラゴン レベル6 攻撃2500

 

「そして、俺はカードを2枚伏せ、ターンエンド」

 

手札6→3

ライフ4000

場 C・ドラゴン レベル6 攻撃2500

  伏せカード2

 

伏せカードか手札のうち1枚(《サイコロン》)

 

璃緒

手札5

ライフ4000

 

「では、私のターン、ドロー」

 

璃緒

手札5→6

 

「手札から儀式魔法《リチュアの儀水鏡》発動!私は手札の《ヴィジョン・リチュア》をリリースし、《イビリチュア・ソウルオーガ》を儀式召喚します」

「おお…!いきなり儀式召喚か!!」

額に小さな儀水鏡をつけ、簡素なローブをつけている細身の青い魚人が自己催眠をし、自らの肉体を胸に儀水鏡をつけた巨大で鮮やかな魚人となった。

 

イビリチュア・ソウルオーガ レベル8 攻撃2800

 

「あれ?なんでレベル2の《ヴィジョン・リチュア》でレベル8の《ソウルオーガ》を儀式召喚できたの?」

「《ヴィジョン・リチュア》はそれ1枚でリチュアと名のつく儀式モンスターの儀式召喚のためのリリースとして使用できる、リリース軽減効果を持ってるんだ。それに、このカードを手札から墓地へ送ることで、デッキからリチュアと名のつく儀式モンスターを手札に加えることができる。《リチュアの儀水鏡》は自身の効果でデッキに復帰できやすいから、使い方が問われるカードなんだ」

「ふーん…」

「《ソウルオーガ》の効果発動!1ターンに1度、手札からリチュアと名のつくモンスター1体を墓地へ送ることで、相手の場に表側表示で存在するカード1枚を持ち主のデッキに戻すことができる!」

「げげっ!?」

蓮の場に表側表示で存在するカードは《C・ドラゴン》1体のみ。

これでデッキに戻されることは確定だ。

「私は《リチュア・ミラーセイジ》を墓地へ送り、《C・ドラゴン》をデッキに戻す!ソウル・トランスポーテーション!」

《イビリチュア・ソウルオーガ》は両手から禁術の光を放つと、《C・ドラゴン》をエクストラデッキへ戻そうとした。

「カウンター罠《運命のコイン》を発動!さあ、運試ししようぜ!俺はコイントスをし、お前は裏表のどちらかを宣言する。当たった場合は俺は1000ポイントのダメージを受け、外した場合はお前が発動したカード効果を無効にし、破壊できる!」

「相変わらず、ギャンブルが好きね」

「仕方ねえだろ?これが俺の性分だからよ。さあ、宣言してくれ」

「そうね…なら、私は表で」

「よし…コイントス!!」

蓮はコイントスをした。

結果は表だった。

「正解ね。なら、あなたに1000ポイントのダメージ。そして《C・ドラゴン》はデッキに戻るわ!」

禁術によって魂と肉体を分離された《C・ドラゴン》はエクストラデッキへ戻って行った。

そして、上空から無数のコインが蓮に襲い掛かる。

「痛ててててててて!!!!」

 

ライフ4000→3000

 

「そして、手札から《リチュア・ビースト》を召喚!」

璃緒の場に儀水鏡がペンダントになっていて、腕がカエルのそれに似た構造になっている緑色の獣が現れた。

 

リチュア・ビースト レベル4 攻撃1500

 

「このカードの召喚に成功した時、墓地に存在するレベル4以下のリチュアと名のつくモンスター1体を守備表示で特殊召喚できるわ。私は墓地から《リチュア・ミラーセイジ》を特殊召喚!」

璃緒の場に盾替わりに儀水鏡を左腕に装備し、右手にはドクロがついた杖を装備している青い髪の青年が現れた。

 

リチュア・ミラーセイジ レベル4 守備1000

 

「これで2体のモンスターの攻撃が通れば、蓮君のライフはなくなる」

「私は《イビリチュア・ソウルオーガ》でダイレクトアタック!ソウル・ブレイク!」

《イビリチュア・ソウルオーガ》の拳が蓮に襲い掛かる。

「罠発動!《ピンポイント・ガード》!相手モンスターの攻撃宣言時、俺の墓地に存在するレベル4以下のモンスター1体を守備表示で特殊召喚する!俺は墓地から《サイコロ・ワイバーン》を特殊召喚!」

 

サイコロ・ワイバーン レベル4 守備1100(チューナー)

 

「そして、《ピンポイント・ガード》で特殊召喚されたモンスターはこのターン、破壊されねえ!」

「なら私は《ソウルオーガ》の攻撃を中断します。そして、レベル4の《リチュア・ビースト》、《ミラーセイジ》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!舞い降りろ、《ラヴァルバル・チェイン》!!」

璃緒の場に脚部が炎の翼で、2本の腕があり、全員にリチュアの紋章が刻まれている邪悪な海竜が現れた。

 

ラヴァルバル・チェイン ランク4 攻撃1800

 

「《ラヴァルバル・チェイン》の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除き、デッキからカードを1枚選択して墓地へ送る。私は《イビリチュア・ガストクラーケ》を墓地へ送る!」

《ラヴァルバル・チェイン》はオーバーレイユニットを身に宿すと、禁術で《イビリチュア・ガストクラーケ》の魂を操作し、その肉体を墓地へ誘った。

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・リチュア・ミラーセイジ

 

「そして、《リチュアの儀水鏡》の効果発動!私のターンのメインフェイズ時にこのカードを墓地からデッキに戻すことで、私の墓地に存在するリチュアと名のつく儀式モンスター1体を手札に加える。私はデッキから《イビリチュア・ガストクラーケ》を墓地から手札に加える!そして、カードを1枚伏せ、ターンエンド」

 

手札3

ライフ3000

場 サイコロ・ワイバーン レベル4 守備1100(チューナー)

  伏せカード1

 

伏せカードか手札のうち1枚(《サイコロン》)

 

璃緒

手札6→1(《《イビリチュア・ガストクラーケ》)

ライフ4000

場 イビリチュア・ソウルオーガ レベル8 攻撃2800

  ラヴァルバル・チェイン(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃1800

  伏せカード1

 

「すっごーい!璃緒ちゃんがすごく有利になったよ!!」

「でも、蓮の場には《ピンポイント・ガード》で復活した《サイコロ・ワイバーン》がいる。まだまだどうなるかわからないよ」

 

「俺のターン、ドロー!

 

手札3→4

 

「俺は手札から魔法カード《カップ・オブ・エース》を発動!」

「またギャンブルカード…!?」

「コイントスを1回行い、表なら俺が、裏ならお前がデッキからカードを2枚ドローする!」

「ふう…。これだけギャンブルカードを入れているのに、《セカンド・チャンス》が無いのは不思議なくらいね」

「ふざけんな。俺はイカサマは大嫌いなんだよ!天国か地獄かのスリルがなくなっちまう!」

「ふふ…。分かってるわ。そうじゃなかったら、あなたらしくないわ」

璃緒は夢の中とは全く変わらない蓮を見て微笑んだ。

「行くぜ…コイントス!!」

蓮はコイントスをした。

結果は裏だった。

「裏なら、私はデッキからカードを2枚ドローするわ」

「へへっ。どうやら、今回はお前の方に運が向いてる見てえだな!」

「それにしても、嬉しそうね。私に手札を2枚も与えてしまったのに」

「デュエルもギャンブルも楽しんだ方の勝ちだぜ!俺はカードを1枚伏せ、手札から速攻魔法《サイコロン》を発動!サイコロを1回振り、出た目が2から4の場合は1枚、5の場合は2枚場の魔法・罠カードを破壊する!だが、1か6の場合、俺は1000ポイントのダメージを受ける!」

「まったく、もしかしたらあなたは100回負けても、ギャンブルはやめないみたいね…」

璃緒は蓮からもらったサイコロと手に取り、それを見つめた。

「行くぜーーー!!」

蓮は力いっぱいサイコロを振った。

出た目は5だった。

「よっしゃあ!俺はこの効果でさっき俺が伏せたカードとお前の伏せカードを破壊するぜ!」

サイコロを中心に巨大な竜巻が起こり、蓮と璃緒の伏せカードを破壊した。

 

破壊された伏せカード

璃緒

・邪神の大災害

 

・ドラゴン・導きのドラ

 

「《ドラゴン・導きのドラ》がカード効果で破壊された時、手札・デッキ・墓地から《ロード・オブ・ドラゴン―ドラゴンの支配者―》か《ドラゴン・ウィッチ―ドラゴンの守護者―》を特殊召喚する!俺はデッキから《ロード・オブ・ドラゴン》を特殊召喚するぜ!」

 

ロード・オブ・ドラゴン―ドラゴンの支配者― レベル4 攻撃1200

 

「行くぜ…。俺はレベル4の《ロード・オブ・ドラゴン》に、レベル4の《サイコロ・ワイバーン》をチューニング!シンクロ召喚!来やがれ、《スクラップ・ドラゴン》!!」

蓮の場に機械で肉体を補強された不格好な竜が現れた。

 

スクラップ・ドラゴン レベル8 攻撃2800

 

「そして、俺は手札から《ドラゴン・タンク》を召喚!」

蓮の場に戦車のような形の体になった赤色の竜が現れた。

 

ドラゴン・タンク レベル4 攻撃1500

 

「そして、《スクラップ・ドラゴン》の効果発動!1ターンに1度、俺とおまえの場のカードを1枚ずつ破壊できる!俺は《ドラゴン・タンク》と《ソウルオーガ》を破壊するぜ!」

《スクラップ・ドラゴン》は小人によって全身のビーム砲を取り付けられ、一斉発射した。

《イビリチュア・ソウルオーガ》は無数のビームで炭化したものの、《ドラゴン・タンク》だけは無傷だった。

「そう…。《ドラゴン・タンク》は1ターンに1度カード効果では破壊されない。考えたわね」

 

ドラゴン・タンク

レベル4 攻撃1500 守備400 効果 光属性 ドラゴン族

このカードは1ターンに1度、カード効果では破壊されない。

 

「行くぜ!《スクラップ・ドラゴン》で《ラヴァルバル・チェイン》を攻撃!スクラップ・トルネード!!!」

《スクラップ・ドラゴン》の口から巨大な旋風が起こり、《ラヴァルバル・チェイン》はバラバラになった。

「ううう…!!」

 

璃緒

ライフ4000→3000

 

「更に、《ドラゴン・タンク》でダイレクトアタック!徹甲弾発射!!」

《ドラゴン・タンク》は璃緒に照準を合わせると、徹甲弾を発射した。

「きゃああああ!!」

 

璃緒

ライフ3000→1500

 

「俺はこれでターンエンドだ!」

 

手札4→0

ライフ3000

場 スクラップ・ドラゴン レベル8 攻撃2800

  ドラゴン・タンク レベル4 攻撃1500

  伏せカード1

 

璃緒

手札1(《イビリチュア・ガストクラーケ》)

ライフ1500

場 なし

 

「これで璃緒ちゃんのライフは1500…。モンスターを召喚しても、《スクラップ・ドラゴン》の効果で破壊されてしまう…」

「でも、璃緒ちゃんはまだあきらめてないよ!」

ウィンダはあきらめずにデッキトップに指を掛ける璃緒を見た。

(蓮…やっぱりあなたはすごい。ギャンブルで発生するデメリットすら、笑顔で受け入れてる)

「どうしたんだ?璃緒。もう諦めるのか?」

「誰がもうあきらめたといったの?私のターン、ドロー!」

 

璃緒

手札1→2

 

「私は手札から魔法カード《鏡の継承》を発動。手札のリチュアと名のつく儀式モンスターを墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローする!」

 

璃緒

手札2→3

 

手札から墓地へ送られたカード

・イビリチュア・ガストクラーケ

 

鏡の継承

通常魔法カード

自分の手札に存在する「リチュア」と名のつく儀式モンスター1体を選択して発動する。

デッキからカードを2枚ドローする。

「鏡の継承」の効果は1ターンに1度しか発動できない。

 

「更に、手札から魔法カード《リチュアの儀水鏡》を発動し、手札から《イビリチュア・ジールギガス》を儀式召喚!」

璃緒の場に胸に儀水鏡を宿し、4つの腕を持つ巨大な青い悪魔が現れた。

 

イビリチュア・ジールギガス レベル10 攻撃3200

 

「何!?リリースなしで儀式召喚だと!?」

「私は墓地に存在する《リチュア・ミラーセイジ》の効果を発動していたわ。このカードが墓地に存在する場合、1度だけ私はリチュアと名のつくモンスターをリリースなしで儀式召喚できる!」

 

リチュア・ミラーセイジ

レベル4 攻撃1200 守備1000 効果 水属性 魔法使い族

このカードが墓地に存在し、自分が「リチュア」と名のつく儀式魔法を発動した時、リリースなしで手札の「リチュア」と名のつく儀式モンスター1体を儀式召喚することができる。

「リチュア・ミラーセイジ」のこの効果はデュエル中1回しか発動できない。

 

「わあ…璃緒ちゃんすごーい!!」

「《ジールギガス》の効果発動!1ターンに1度、ライフを1000支払うことで、デッキからカードを1枚ドローし、ドローしたカードをお互いに確認する!うう…!!」

《イビリチュア・ジールギガス》は璃緒のライフを儀水鏡に吸収すると、璃緒のデッキトップのカードを映し出した。

 

璃緒

ライフ1500→500

 

「私がドローするカードは《ヴィジョン・リチュア》。それにより、《ジールギガス》のもう1つの効果を発動!この効果でドローしたカードがリチュアと名のつくモンスターだった場合、場のカード1枚をデッキに戻す!ソウル・グラトニー!」

「しまった…!!」

《イビリチュア・ジールギガス》は自信を復活させたものから得た力で《スクラップ・ドラゴン》の魂を操作し、エクストラデッキへ誘った。

「そして、墓地に存在する《儀水鏡》の効果発動!このカードをデッキに戻し、墓地から《ソウルオーガ》を手札に加える。バトル!《イビリチュア・ジールギガス》で《ドラゴン・タンク》に攻撃!ソウル・クラッシャー!」

《イビリチュア・ジールギガス》は目の前の獲物に狂喜しながら、6本の剛腕で連続攻撃をした。

攻撃を受けた《ドラゴン・タンク》は悲鳴を上げながら消滅した。

「うわああああ!!」

 

ライフ3000→1500

 

「そして、私はカードを1枚伏せ、ターンエンド」

 

手札0

ライフ1500

場 伏せカード1

 

璃緒

手札3→2(《ヴィジョン・リチュア》《イビリチュア・ソウルオーガ》)

ライフ500

場 イビリチュア・ジールギガス レベル10 攻撃3200

  伏せカード1

 

「今度は蓮が一気に不利になった…」

「蓮君…ここからどうするのかな??」

ウィンダはとてもわくわくしていた。

 

「璃緒…。お前すごいぜ!さっきできたばかりのこのデッキをここまで使いこなしてやがる!」

「蓮…」

「けど、勝つのは俺だぜ!俺のターン、ドロー!」

 

手札0→1

 

「俺は手札から《時の魔術師》を召喚!」

蓮の場に顔が青と緑の時計になっていて、青いマントと赤い帽子、そしてルーレットがついているステッキを装備した奇抜な魔術師が現れた。

 

時の魔術師 レベル2 攻撃500

 

「《時の魔術師》!?」

「おう!こいつは1ターンに1度、コイントスをして裏表を当てる。当たったらお前の場のモンスターが全滅!外れた場合は俺の場のモンスターが全滅!そして、破壊したモンスターの攻撃力を合計した数値の半分のダメージを受ける!!」

《時の魔術師》…。

遊戯王史上初のギャンブルカードで、蓮が初めてもらった誕生日プレゼントらしい。

「行くぜ!出てくれ表!!!」

蓮は思いっきりコイントスをした。

(もし、表が出たら璃緒ちゃんの場ががら空きになって、そのままダイレクトアタックをすれば蓮の勝ち…)

(蓮…あなたがたとえ《時の魔術師》の効果を発動しても、私の場には、このカードがある)

璃緒は先ほど伏せたカードを見た。

そして、コイントスの結果は表だった。

「よっしゃあ!《時の魔術師》の効果発動!タイム・マジック!!!」

《時の魔術師》は顔の時計の針を超高速で進めた。

すると、璃緒の《イビリチュア・ジールギガス》の肉体が急速に老化していき、最終的には骨だけになってしまった。

「《ジールギガス》が…!!」

「《時の魔術師》でダイレクトアタック!!」

《時の魔術師》は璃緒をステッキで叩こうとした。

「うかつよ、蓮!罠発動!《アイス・プレッシャー》!!」

「やっぱりそう来るか…」

「《アイス・プレッシャー》は私の場にモンスターが存在しないとき、墓地に存在する水属性モンスターを素材にしてエクシーズ召喚を…」

「ああ…璃緒。悪い。やっぱりお前の負けだぜ」

「え…?」

「カウンター罠《トラップ・ジャマー》だ…。これで《アイス・プレッシャー》は無効だぜ」

「そんな…」

《アイス・プレッシャー》は役目を果たせぬまま消滅し、《時の魔術師》がステッキで璃緒の頭を軽くたたいた。

「痛っ…!!」

 

璃緒

ライフ500→0

 

アイス・プレッシャー

通常罠カード

相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合にのみ、発動できる。

自分の墓地に存在する水属性モンスターを素材として水属性エクシーズモンスター1体をエクシーズ召喚する。

この効果でエクシーズ召喚されたモンスターはこのターン、戦闘では破壊されない。

 

「はあ…負けた…」

「けど、すごかったぜ!璃緒!もし俺があの時《時の魔術師》の効果が成立していなかったら、俺が負けてたかもしれなかったしよ!」

「ふう…でも、これで250勝251敗ね」

璃緒は子供っぽく悔しがりながら、とんでもない数字を口にした。

「え…!?」

「ねえ…璃緒ちゃん。それって、蓮君と500回以上デュエルしたってこと?」

「そういうことになるわね」

「ま、夢の中にあるのはデッキくらいだったからな。じゃあ、さっそくデッキの改造をするか?」

「ええ…。まずは…」

蓮と璃緒はすぐに2人だけの世界へ行ってしまった。

 

「あーあ…蓮と璃緒ちゃんは忙しいみたいだし、僕とデュエ…」

「スースー…」

ウィンダは急に眠気に襲われ、椅子に座ったまま眠っていた。

「ウィンダ…風邪ひいちゃうよ」

侑斗は彼女に自分の上着を掛けると、隣の席に座って彼女の頭をなではじめた。

(うわあ…これは、邪魔しないほうがよさそうだなあ)

島は苦笑しながら、閉店ギリギリまで彼らをそっとした。




この小説での璃緒のデッキはリチュア!!
そういう設定にしたいがためのデュエルでした。
次回は久しぶりにあのキャラを出してみようかな・・・?
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