遊戯王ZEXAL 風の戦士たち   作:ナタタク

73 / 112
侑斗
No.00ガスタの魔剣士ユウ
CNo.00ガスタの魔剣士ユウ・暴風
No.49秘鳥フォーチュンチュン
No.50ブラック・コーン号
No.74マジカル・クラウン―ミッシング・ソード
No.69 紋章神コート・オブ・アームズ 


No.7ラッキー・ストライプ
No.17リバイス・ドラゴン
No.32海咬龍シャーク・ドレイク
No.55竜騎兵グレン
CNo.55灼熱竜騎兵グレン
No.57奮迅竜トレスラグーン
No.82ハートランドラコ
No.85クレイジー・ボックス
No.91サンダー・スパーク・ドラゴン

竜司
No.10白騎士イルミネーター
No.11ビッグ・アイ
No.18ジェムナイト・アゲート
No.52ダイヤモンド・クラブ・キング

瑠那
No.16色の支配者ショック・ルーラー
No.20蟻岩土ブリリアント
No.23セイクリッド・ルナマリア
No.30破滅のアシッド・ゴーレム
No.87雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ


第64話 強くなりたい

「う…うう…」

「遊馬君…大丈夫?」

「侑斗…?」

患者着と頬に張られた絆創膏、そして体に巻かれている包帯。

それらが遊馬に自らの非力さを思い知らせる。

「侑斗…デュエルは…デュエルはどうなって…!?」

「デュエルは中断したよ。《銀河眼の時空竜》のカオス化に《スフィア・フィールド》が維持できなくなって…」

「…」

そばに置かれた皇の鍵を手に取る遊馬。

「アストラルは鍵の中で休んでいるよ…」

「俺…アストラルに…絶対に守るって約束したのに…なのに、俺は…」

決意を妨げようと何度も襲ってくる敗北の記憶。

デュエルはカイトが引き継いだことで、アストラルの消滅だけは回避されたが、このままデュエルを続けていたら、間違いなく遊馬は敗北していた。

「侑斗…しばらく、1人にしてくれねえか…」

「遊馬君…。また来るよ」

 

「ユウ…」

病室の外では、連絡を終えたウィンダが待っていた。

「ウィンダ…明里さんは?」

「もう少ししたら到着するって」

「そっか…」

「遊馬は目を覚ましたのか?」

「え…?」

侑斗の背後には、いつの間にか凌牙の姿があった。

「凌牙君…。うん。お見舞いに来たの?」

「ふん…誰が来るか。あんなウジウジ野郎に…虫唾が走る」

舌打ちをし、不機嫌な凌牙。

病室に見向きもせずに立ち去って行った。

「凌牙君…」

「あ…ユウ。これ、凌牙君からの手紙…」

「…?」

渡された2枚の手紙。

青い紙の手紙と白い紙のそれ。

「遊馬君の傷が良くなったら、連絡してほしい。病院の入口で待っているから、皇の鍵を持って来てほしいだって」

「ユウ、それって…!!」

白いそれは遊馬宛への果たし状だった。

皇の鍵をかけたデュエルを、病院の屋上で…。

「はは…なんだかんだ言って、凌牙君は遊馬君のことが心配なんだ」

苦笑しながら、外から遊馬の病室を見ている凌牙に目を向けた。

 

「良かった…。もう少しで退院できるんだ」

「ああ…。これから包帯を取って、傷の確認をしてもらう…」

もうすぐ退院できるにもかかわらず、遊馬は暗い表情のままだった。

彼の心を現すかのように、天気は曇り。

昼間にもかかわらず、とても暗い。

「遊馬君、そろそろ機嫌直した方がいいと思うよ。その間に、またバリアンが来たら…」

「…」

「まあ…仕方ないかな?あんなに一方的にやられたんだから…」

ウィンダは花瓶の水を交換するためにいったん病室から出ている。

「でも、いつまでもふさぎ込んで、何かいいことがある?」

「それは…けど…」

「みんな、待ってるよ。遊馬君の笑顔が戻ってくることを…。君が笑顔にならないと、小鳥ちゃんや鉄男君、明里さんも春さんも、みんな落ち込んじゃう…。みんな、遊馬君の笑顔が大好きなんだよ」

「侑斗…」

(九十九遊馬さん…九十九遊馬さん、303検診室へ来てください、繰り返しま…)

「じゃあ、俺行くぜ」

「うん…」

迎えに来た看護師に連れられ、検診室へ向かう遊馬。

ベッドの上には皇の鍵が置きっぱなしになっていた。

「ユウ、凌牙君が入り口に着いたって」

交換を終えたウィンダが病室に入ってくる。

「遊馬君…ごめんね」

皇の鍵を手に取り、2人は病室を離れた。

 

「遅えぞ。侑斗…」

「ごめんごめん。けど、言われた通りにしたよ」

「ちっ…」

受け取った鍵を凌牙は懐にしまった。

「それにしても、凌牙君は素直じゃないな。自分の口で言えばいいのに…」

「勘違いするな。いつまでもあいつがこのままではストレスが溜まりまくりだからな」

「まあ、そういうことにしておこうか。じゃ、お願いね」

「ああ…」

侑斗に背中を押され、凌牙は不機嫌そうに病院に入って行った。

「遊馬君、これで大丈夫ね」

「うん。凌牙君なら、安心できる。…そろそろ現れたほうがいいよ?こそこそ隠れてないでさ」

「…」

物陰から2人のデュエリストが現れる。

1人が黒いドレッドヘアで、黒い袖なしシャツを着用した大柄な男、そしてもう1人は白と赤のシャツを着た、黒い坊主頭の男だ。

「気づいてたのかよ…?」

「こ…こいつは…に、兄ちゃん!」

坊主頭の男が侑斗を見て、少しおびえている。

(…?僕の顔に何かついてるのかな…?)

男の怯えように、ポカンとしている。

「うろたえるな海王!俺たち、陸王・海王兄弟のコンビネーションなら、いくらデュエルチャンピオンでも負けねえよ!」

「そ…そうだな、兄ちゃん!こいつら倒して、シャークと遊馬に復讐を…!!」

「復讐…ああ…」

かつて、蓮と瑠那から聞いた話を思い出す。

荒れていたころ、遊馬とのアンティデュエルに負けた凌牙は完全にぐれてしまい、彼らと犯罪まがいの行動に手を染めていた。

しかし、遊馬の必死な説得により最終的に道を踏み外さずに済み、2人で彼らを撃破した。

「2人に用があるなら、申し訳ないですが、今取り込み中なんです。帰ってもらえますか?」

「うるせえ!俺たちは手に入れた!絶対無敵な力を…それと俺たちのコンビネーションがあれば…」

「なら、私も戦うよ!」

ウィンダがすでにデュエルの準備を整える。

「ウィンダ…」

「私だって、ユウを守れるくらい強くなりたいもん!」

「…。分かった。一緒に戦おう!」

4人はタッグデュエルの準備を整えた。

「へへへ…新しい子分からもらったカードで…」

「勝とうぜ…兄ちゃん」

「ユウとのラブパワーで…絶対勝つよ!」

(ラブパワーって…すごく恥ずかしいなあ…)

「「「「デュエル!!!」」」」

 

侑斗&ウィンダ

手札

侑斗5

ウィンダ5

ライフ4000

 

陸王&海王

手札

陸王5

海王5

ライフ4000

 

「僕のターン、ドロー!」

 

侑斗

手札5→6

 

「手札から魔法カード《希望の転生》を発動!手札のモンスターカード2枚を墓地へ送り、2ターン後の僕たちのターンにデッキからモンスター1体を手札に加える」

《希望の転生》は確かに手札2枚をコストに手に入るアドバンテージは少ない。

しかし、墓地にカードを仕込むことが可能で、場合によっては大きなプラスになるカードだ。

 

手札から墓地へ送られたカード

・ガスタ・ガルド

・ガスタの巫女ウィンダ

 

「えーーー!?ひどいよユウ!いきなり私を捨てるなんて―!」

大泣きしながら、いつの間に背後に回ったウィンダが彼の背中をポカポカ叩き始める。

「そして、手札から魔法カード《ガスタの恩返し》を発動!手札のガスタと名のつくモンスター1体をデッキに戻し、デッキから墓地へ送ったモンスターの攻撃力以下のガスタと名のつくモンスター1体を手札に加え、デッキからカードを1枚ドローする。僕は《カーム》をデッキに戻し、《ウィンダ》を回収して、カードを1枚ドローする!」

場に現れた《ガスタの静寂カーム》がウィンダを助け出し、侑斗に渡すと、デッキに静かに戻っていった。

 

手札からデッキに戻ったカード

・ガスタの静寂カーム

 

ガスタの恩返し

通常魔法カード

手札から「ガスタ」と名のつくモンスター1体をデッキに戻す事で発動する。

デッキに戻したモンスターの攻撃力以下の「ガスタ」と名のついたモンスター1体を墓地から選択し、手札に加える。

その後、デッキからカードを一枚ドローする。

このカードを使ったターン、このカードのコントローラーは「ガスタ」と名のつくモンスター以外を特殊召喚出来ない。

 

「更に、手札から《ガスタの巫女ウィンダ》を守備表示で召喚!」

 

ガスタの巫女ウィンダ レベル2 守備400

 

「カードを2枚伏せ、ターンエンド!」

 

侑斗&ウィンダ

手札

侑斗6→0

ウィンダ5

ライフ4000

場 ガスタの巫女ウィンダ レベル2 守備400

  伏せカード2

 

陸王&海王

手札

陸王5

海王5

ライフ4000

場 なし

 

「ははは…!手の込んだことをやった結果がこんなか弱い女の召喚かよ!笑えるぜ…俺のターン、ドロー!」

 

陸王

手札5→6

 

「お前の場にのみモンスターが存在する場合、こいつは手札から特殊召喚できる。《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚!」

電脳世界における最先端技術によって生み出された鋼の蛇竜。

かつてはその攻撃力と特殊召喚効果で制限カードとなった、サイバーシリーズの基盤だ。

 

サイバー・ドラゴン レベル5 攻撃2100

 

「いいぜ、兄ちゃん!俺は手札の《ブリザード・リザード》の効果発動!レベル5のモンスターの特殊召喚に成功した時、手札から特殊召喚できる!!」

陸王と海王の目の前に氷柱が現れ、その中から解けない氷でできたトカゲが現れる。

 

ブリザード・リザード レベル5 守備2100

 

ブリザード・リザード

レベル5 攻撃1000 守備2100 効果 水属性 爬虫類族

このカードはレベル5のモンスターがフィールド上に特殊召喚された時、手札から特殊召喚することができる。

この効果による「ブリザード・リザード」の特殊召喚は1ターンに1度しかできない。

 

「へへへ…海王の《ブリザード・リザード》の特殊召喚と同時に俺は《バーニング・リザード》の効果発動!俺たちの場にレベル5のモンスターの特殊召喚に成功した時、手札から特殊召喚してお前らに800ポイントのダメージを与える!くらえぇぇぇぇ!!!

侑斗とウィンダの目の前に巨大な岩石が現れる。

そして、その中から爆発とともに炎で構成された小型のトカゲが現れ、砕けた岩石は2人に降り注ぐ。

「くう…!」

「きゃあ!」

 

侑斗&ウィンダ

ライフ4000→3500

 

バーニング・リザード レベル5 攻撃2000

 

バーニング・リザード

レベル5 攻撃2000 守備0 効果 炎属性 爬虫類族

このカードは自分フィールド上にレベル5のモンスターが特殊召喚された時、手札から特殊召喚できる。

この効果で特殊召喚に成功した時、相手に500ポイントのダメージを与える。

「バーニング・リザード」は自分フィールド上に1体しか表側表示で存在することができない。

 

「そんな…1ターンでレベル5のモンスターが3体でできちゃった!」

「そして、俺は手札から《ヒート・トリケラトプス》を召喚!」

全身のいたるところから炎があふれ出ているトリケラトプスが現れる。

 

ヒート・トリケラトプス レベル5 攻撃2000

 

「なんで、レベル5のモンスターをリリースなしで!?」

「こいつは俺の場にレベル5のモンスターが存在する場合、リリースなしで召喚できる」

「そして、兄ちゃんの《ヒート・トリケラトプス》は俺たちの場のレベル5モンスターに貫通効果を与えるんだぜ!」

《ヒート・トリケラトプス》の咆哮により、3体のレベル5モンスターが彼の指揮下に置かれた。

 

ヒート・トリケラトプス

レベル5 攻撃2000 守備1000 効果 炎属性 恐竜族

このカードはアドバンス召喚・特殊召喚することができない。

自分フィールド上にレベル5のモンスターが表側表示で存在する場合、リリースなしで召喚できる。

このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する場合。自分フィールド上に表側表示で存在するレベル5モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が上回っていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

 

「そんな…!!このまま私の効果でリクルートしても、私たちのライフが減っちゃう!!」

今、陸王と海王の場にいるレベル5モンスターは4体で、いずれも攻撃力が2000近くある。

最悪の場合、1ターンキルされる恐れもある。

「兄ちゃん…このまま!」

「ああ!《サイバー・ドラゴン》で小娘を攻撃!エヴォリューション・バースト!!!」

《サイバー・ドラゴン》の口から放たれるのは真っ白な破壊光線。

まともに当たれば、灰すら残らない。

「ユウ!!」

「罠発動!《ガスタの歌》!僕の場のガスタと名のつくサイキック族モンスターが攻撃されるとき、そのモンスターと、墓地に存在するガスタと名のつくチューナーモンスターをデッキに戻すことで、エクストラデッキからデッキに戻したモンスターのレベルの合計と同じレベルのガスタと名のつくシンクロモンスターをシンクロ召喚できる!」

《希望の転生》の効果で墓地へ送られたガルドと場のウィンダが光を放つと、《ダイガスタ・ガルドス》に変化した。

 

ダイガスタ・ガルドス レベル5 攻撃2200

 

ガスタの歌

通常罠カード

自分フィールド上に表側表示で存在する「ガスタ」と名のつくサイキック族モンスター1体が攻撃されるときに発動できる。

そのモンスターと、自分の墓地に存在する「ガスタ」と名のつくチューナーモンスター1体をデッキに戻し、エクストラデッキからデッキに戻したモンスターのレベルの合計と同じレベルの「ガスタ」と名のつくモンスター1体をシンクロ召喚扱いにし、自分フィールド上に特殊召喚する。

「ガスタの歌」は1ターンに1度しか発動できない。

 

「攻撃力2200!?くそっ!」

今の2人の場に《ダイガスタ・ガルドス》を倒せるモンスターはいない。

ここで2人はバトルフェイズを終えた。

「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

侑斗&ウィンダ

侑斗0

ウィンダ5

ライフ3500

場 ダイガスタ・ガルドス レベル5 攻撃2200

  伏せカード1

 

陸王&海王

手札

陸王6→2

海王5→4

ライフ4000

場 サイバー・ドラゴン レベル5 攻撃2100

  ブリザード・リザード レベル5 守備2100

  バーニング・リザード レベル5 攻撃2000

  ヒート・トリケラトプス レベル5 攻撃2000

  伏せカード1

 

このターンの一斉攻撃は免れたものの、陸王と海王の場にはレベル5モンスターが4体。

海王のエクストラデッキにランク5のエクシーズモンスターがいたら、大きな被害を受ける恐れがある。

「いっくよー!私のターン、ドロー!」

 

ウィンダ

手札5→6

 

「私は手札から魔法カード《テイク・オーバー5》を発動!デッキトップから5枚のカードを墓地へ送るよ!」

過去に伝説のデュエリスト、遊城十代が使用したことのあるこのカードは墓地肥やしにはうってつけのカードの1枚だ。

しかし、早い段階で墓地から除外しなければカード効果で新たにデッキからカードを墓地へ送ることができなくなる。

 

デッキから墓地へ送られたカード

・ハーピィ・レディ1

・ヒステリック・サイン

・スワローズ・ネスト

・ハーピィ・チャネラー

・ハーピィ・ダンサー

 

「(やった!《ハーピィ・レディ》が3枚墓地に行った!)ユウ、あなたの力を貸して!」

「うん、ウィンダ!」

「私は手札から魔法カード《融合》を発動!手札の《ハーピィ・レディSB》とユウの《ダイガスタ・ガルドス》を融合!これが私とユウの愛の力、《ハーピィ・サイキッカー》!」

ガスタの印が付いたペンダントを首にかけ、右手に魔剣、左手に木彫りの鳥がついた杖を装備した緑髪の《ハーピィ・レディ》が現れた。

 

ハーピィ・サイキッカー レベル7 攻撃1800

 

「おいおい、せっかく融合召喚したモンスターの攻撃力がたったの1800だぜ?」

「笑っちまうよな、兄ちゃん!」

見下したように笑う2人の笑みを凍りつかせる言葉がウィンダの口から出る。

「このカードの攻撃力は、融合素材にしたサイキック族モンスターの元々の攻撃力分アップするよ!」

《ハーピィ・サイキッカー》の隣に《ダイガスタ・ガルドス》の幻影が現れ、彼女に力を与える。

 

ハーピィ・サイキッカー レベル7 攻撃1800→4000

 

「攻撃力4100!?」

「そして、《ハーピィ・サイキッカー》は1ターンに2回攻撃ができるよ!お願い、《ハーピィ・サイキッカー》!」

《ハーピィ・サイキッカー》の杖に青い旋風の球体が生み出される。

そして、それは《ヒート・トリケラトプス》に向けて放たれ、炎の恐竜の肉体をバラバラにした。

「くそっ…!《ヒート・トリケラトプス》が…!!」

「このカードは戦闘で相手にダメージを与えることはできないけど、1ターンに2度攻撃できるよ!もう1度お願い!《ハーピィ・サイキッカー》!」

攻撃を終えた《ハーピィ・サイキッカー》が風を纏っている魔剣で《サイバー・ドラゴン》を一刀両断する。

「くそぉ…!!」

「私はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」

 

ハーピィ・サイキッカー

レベル7 攻撃1800 守備1300 融合 風属性 鳥獣族

「ハーピィ・レディ」+サイキック族シンクロモンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードのカード名はフィールド・墓地に存在する限り、「ハーピィ・レディ」としても扱う。

このカードの融合召喚に成功した時、このカードの攻撃力は融合素材としたサイキック族モンスターの元々の攻撃力分アップする。

このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。

このカードが戦闘を行う場合、相手プレイヤーが受ける戦闘ダメージは0になる。

 

侑斗&ウィンダ

手札

侑斗0

ウィンダ6→1

ライフ3500

場 ハーピィ・サイキッカー レベル7 攻撃4000

  伏せカード3

 

陸王&海王

手札

陸王2

海王4

ライフ4000

場 ブリザード・リザード レベル5 守備2100

  バーニング・リザード レベル5 攻撃2000

  伏せカード1

 

「俺のターン!タッグデュエル最強の俺たち兄弟の力を見せてやる、ドロー!!」

 

海王

手札4→5

 

「永続罠《悪夢の空域Lv5》を発動!俺たちの墓地に存在するレベル5モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。兄ちゃんの《ヒート・トリケラトプス》を特殊召喚!」

 

ヒート・トリケラトプス レベル5 攻撃2000

 

悪夢の空域Lv5

永続罠カード

自分の墓地に存在するレベル5モンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターを召喚条件を無視して墓地から特殊召喚する。

この効果で特殊召喚されたモンスターが墓地へ送られた時、このカードを破壊する。

このカードがフィールドから離れたとき、この効果で特殊召喚されたモンスターは破壊される。

 

「行くぜ…!兄ちゃん!」

「ああ…あいつらに後悔させてやろう」

「俺はレベル5の《ヒート・トリケラトプス》、《ブリザード・リザード》、《バーニング・リザード》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろ、《氷炎恐竜》!!」

赤と青のオッドアイで、右腕に灼熱の炎、左腕に巨大な氷塊がある巨大なティラノザウルス。

大きさは記録で残されているティラノザウルスのそれと同じだ。

 

氷炎恐竜 ランク5 攻撃3000

 

「ランク5のエクシーズモンスター!?」

「そして、手札から装備魔法《デーモンの斧》と《エクシーズ・ユニット》を《氷炎恐竜》に装備!」

「《エクシーズ・ユニット》を装備したモンスターの攻撃力は装備モンスターのランク×200ポイントアップし、更に《デーモンの斧》を装備したモンスターの攻撃力は1000ポイントアップする!」

2枚の装備魔法カードのソリッドビジョンから、《氷炎恐竜》にエネルギーが与えられる。

 

氷炎恐竜 ランク5 攻撃3000→4000→5000

 

「攻撃力5000!?《ハーピィ・サイキッカー》の攻撃力を超えちゃった!!」

「バトル!《氷炎恐竜》で《ハーピィ・サイキッカー》を攻撃!!アイスヒート・ブレス!!」

《氷炎恐竜》の口から氷と炎という相反する属性を併せ持つブレスが放たれた。

そのブレスを受けた《ハーピィ・サイキッカー》はそのまま消滅した。

「きゃあああ!!」

 

侑斗&ウィンダ

ライフ3500→2500

 

「ウィンダ!!」

「大丈夫だよ…ユウ…!!罠発動!《ヒステリック・パーティー》!!手札を1枚墓地へ送り、墓地から《ハーピィ・レディ》を可能な限り特殊召喚するよ!」

コストとして墓地へ送られた《ハーピィ・チャネラー》の先導を受け、《ハーピィ・レディSB》、《ハーピィ・ダンサー》、《ハーピィ・レディ1》、そしてもう1体の《ハーピィ・チャネラー》が狂乱の舞をしながら侑斗達の前に再び舞い降りる。

 

ハーピィ・チャネラー×2 レベル4 守備1300

ハーピィ・レディ1 レベル4 守備1400

ハーピィ・レディSB レベル4 守備1300

ハーピィ・ダンサー レベル4 守備1000

 

「甘いぜ!《氷炎恐竜》の効果発動!相手が魔法・罠カードを発動した時、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手に1000ポイントのダメージを与える!」

「何!?」

オーバーレイユニットの口にオーバーレイユニットが宿ると、口から燃える氷塊が発射され、ウィンダに命中した。

「きゃあああ!!」

 

侑斗&ウィンダ

ライフ2500→1500

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・ヒート・トリケラトプス

 

氷炎恐竜(アイスアンドファイアティラノ)

ランク5 攻撃3000 守備2500 エクシーズ 炎属性 恐竜族

レベル5モンスター×3

このカードの属性は「水」としても扱う。

1ターンに1度、相手が魔法・罠カードを発動した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除くことができる。

この効果でこのカードのエクシーズ素材を取り除いた時、相手に1000ポイントのダメージを与える。

 

「うう…。ごめん、ユウ。ライフが大幅に減っちゃった…」

「ううん。場に5体の《ハーピィ・レディ》を残せたんだ。大丈夫だよ」

「俺はカードを2枚伏せ、ターンエンド!さあ、反撃して来いよ、ガキ!!」

 

 

侑斗&ウィンダ

手札

侑斗0

ウィンダ1

ライフ1500

場 ハーピィ・チャネラー×2 レベル4 守備1300

  ハーピィ・レディ1 レベル4 守備1400

  ハーピィ・レディSB レベル4 守備1300

  ハーピィ・ダンサー レベル4 守備1000

  ヒステリック・パーティー(永続罠)

  伏せカード2

 

陸王&海王

手札

陸王2

海王5→1

ライフ4000

場 氷炎の恐竜(オーバーレイユニット2 《エクシーズ・ユニット》《デーモンの斧》装備) ランク5 攻撃5000

  悪夢の空域Lv5(永続罠)

  伏せカード2

 

「僕のターン、ドロー!」

 

侑斗

手札0→1

 

(確かに、《氷炎恐竜》の効果は強力だけど、ユウにはあのカードがある!)

「《希望の転生》の効果で、僕はデッキから《風クリボー》を手札に加える。そして、僕はレベル4の《ハーピィ・レディ1》、《SB》、《チャネラー》でオーバーレイ!エクシーズの力を奪い、支配する神!《No.69 紋章神コート・オブ・アームズ》!!」

かつては強大な敵として立ちはだかった《No.69紋章神コート・オブ・アームズ》。

だが、今の侑斗にとっては心強い味方となっていた。

 

No.69紋章神コート・オブ・アームズ ランク4 守備1400

 

「《コート・オブ・アームズ》の特殊召喚に成功した時、このカード以外のエクシーズモンスターの効果を無効にする!ゴッド・メダリオン・ハンド!」

怒りの神の触手が《氷炎恐竜》を絡め取り、その力を読み取った。

力を読み取られた恐竜は力を失い、膝をついた。

「そして、このカードは1ターンに1度、場のエクシーズモンスター1体にエンドフェイズまで変身できる!メダリオン・チェンジ!」

怒りの神は自らの遺伝子を変質させ、《氷炎恐竜》の姿に変身した。

前の《No.69紋章神コート・オブ・アームズ》は持ち主の怒りが相当であったため、変身無しでも他のエクシーズモンスターの強力な力を発動できた。

しかし、今の持ち主である侑斗の怒りがわずかで、怒りをエネルギーとする彼には全力を出すことができない。

そのため、彼は一時的な変身能力で代用している。

「やったあ!これで、《氷炎恐竜》の効果は封じたね!」

「ウィンダ、それでも《氷炎恐竜》の攻撃力は5000。ナンバーズはナンバーズでしか倒せないけど、まだ気休めでしかないよ。僕は手札から魔法カード《魔封印の宝札》を発動!デッキからカードを2枚ドローする!このカードを発動したターン、僕は魔法カードを発動できず、カードをセットすることができない。僕はこのままターンエンド…」

 

魔封印の宝札(アニメオリカ)

通常魔法カード

自分のデッキからカードを2枚ドローする。

このカードを発動するターン、自分はこのカード以外の魔法カードを発動できず、カードをセットする事もできない。

 

侑斗&ウィンダ

手札

侑斗1→3(うち1枚《風クリボー》)

ウィンダ1

ライフ1500

場 ハーピィ・チャネラー レベル4 守備1300

  No.69紋章神コート・オブ・アームズ(オーバーレイユニット3) ランク4 守備1400

  ハーピィ・ダンサー レベル4 守備1000

  ヒステリック・パーティー(永続罠)

  伏せカード2

 

陸王&海王

手札

陸王2

海王1

ライフ4000

場 氷炎恐竜(オーバーレイユニット2 《エクシーズ・ユニット》《デーモンの斧》装備) ランク5 攻撃5000

  悪夢の空域Lv5(永続罠)

  伏せカード2

 

「《氷炎恐竜》の効果が封じられちまった!!に…兄ちゃん!!」

「大丈夫だ、海王。俺たちにはあのカードがある!あのカギどもをあの世へ送るカードを…!俺のターン、ドロー!」

ドローしたカードが紫色に輝き、2人の額にバリアンの紋章が現れる。

「バリアンの印…!?まさか!!」

「《RUM-バリアンズ・フォース》発動!俺の場のエクシーズモンスター1体をランクアップし、カオス化させる!カオスエクシーズチェンジ!現れろ、《CXデストロイティラノ》!!!」

炎と氷の力を完全に調和させ、胴体に魔力が大量に注ぎ込まれている鎖がつけられた凶暴なティラノザウルス。

眼の色が紫色で、体中にバリアンの粒子を流している。

 

CXデストロイティラノ ランク6 攻撃4000

 

「カオスエクシーズモンスター…」

「《バリアンズ・フォース》の効果発動!相手のオーバーレイユニットを1つ奪い取る!《コート・オブ・アームズ》のオーバーレイユニットはいただくぞ!」

役目を終えた後も残り続ける《RUM-バリアンズ・フォース》が《No.69紋章神コート・オブ・アームズ》のオーバーレイユニットをカオスオーバーレイユニットに変換し、《CXデストロイティラノ》の力とした。

 

奪われたオーバーレイユニット

・ハーピィ・レディSB

 

「そして、《デストロイティラノ》は1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手の場のカード1枚に付き、400ポイントのダメージを与える!」

「そんな…!!」

今の侑斗たちの場に存在するカードは6枚。

このままでは2400ポイントのダメージを受けて、2人のライフが尽きてしまう。

《CXデストロイティラノ》の咆哮と共に、上空から流星群が降り注ぐ。

「罠発動!《ヒステリック・フェザーダンス》!!私の場のヒステリックと名のつく魔法・罠カード1枚を墓地へ送ることで、私たちがこのターン受ける効果ダメージは無効になり、その数値分ライフが回復するよ!」

《ヒステリック・パーティー》とともにその効果で特殊召喚された《ハーピィ・チャネラー》と《ハーピィ・ダンサー》が竜巻となって流星群を追い払った。

そして、場のカードが減ったことで侑斗達が受けるはずだったダメージが低下する。

 

侑斗&ウィンダ

ライフ1500→2700

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・バーニング・リザード

 

ヒステリック・フェザーダンス

速攻魔法カード

自分フィールド上に表側表示で存在する「ヒステリック」と名のつく魔法・罠カード1枚を墓地へ送ることで発動できる。

このターン、自分が相手から受ける効果ダメージが無効となり、その数値分自分のライフが回復する。

また、フィールド上にセットされているこのカードが破壊され、墓地へ送られた時、デッキからカードを1枚ドローする。

 

「くそぉ!!(速攻魔法じゃあ、こいつは発動できねえ!!)なら、《デストロイティラノ》で《コート・オブ・アームズ》を攻撃!スターストーム!!」

「ここで罠発動!《ストライクショット》!俺たちの場のモンスターの攻撃時に発動でき、攻撃モンスターの攻撃力をエンドフェイズまで700ポイントアップし、貫通効果を与える!」

「そんな…!!」

《ストライクショット》の恩恵を受けた《CXデストロイティラノ》の力で呼び寄せた流星の形が刃のような形になり、更に殺傷能力が高くなった。

《No.69紋章神コート・オブ・アームズ》はナンバーズであるため、破壊されることはない。

だが、流星は勢いをそのままに侑斗達に襲い掛かる。

このまま貫通ダメージを受けると、侑斗たちは敗北する。

「ユウ、私のカードを!!」

「うん!罠発動!《ガード・ブロック》!!戦闘ダメージを1度だけ0にし、デッキからカードを1枚ドローする!」

侑斗とウィンダを包む白銀のバリア。

それによって、わずかな安らぎを得た。

「く…!俺はこれでターンエンドだ!」

 

侑斗&ウィンダ

手札

侑斗3→4(うち1枚《風クリボー》)

ウィンダ1

ライフ2700

場 No.69紋章神コート・オブ・アームズ(オーバーレイユニット2) ランク4 守備1400

 

陸王&海王

手札

陸王3→2

海王1

ライフ4000

場 CXデストロイティラノ(オーバーレイユニット2) ランク6 攻撃4000

  悪夢の空域Lv5(永続罠)

  伏せカード1

 

CXデストロイティラノ

ランク6 攻撃4000 守備3000 エクシーズ 炎属性 恐竜族

恐竜族レベル6モンスター×3

自分のターンのドローフェイズ時、自分フィールド上にこのカードが表側表示で存在し、このカードのエクシーズ素材がない場合、通常のドローを行う代わりに自分の墓地に存在する恐竜族のエクシーズモンスター1体をこのカードの下に重ね、このカードのエクシーズ素材とすることができる。

また、このカードが「氷炎恐竜」をエクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る。

●1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除くことで発動できる。

相手フィールド上に存在するカード1枚につき400ポイントのダメージを与える。

 

「攻撃力4000…。しかも、効果ダメージを与える効果のせいで、僕たちは場にたくさんカードを置くわけにはいかなくなってしまった…」

ここから反撃しなければならないが、今のウィンダの手札は1枚で、場は《No.69紋章神コート・オブ・アームズ》1体のみ。

「大丈夫大丈夫!ユウと一緒なら、逆転できるよ!私のターン、ドロー!」

 

ウィンダ

手札1→2

 

「手札から魔法カード《エクシーズ・トレジャー》を発動!この効果で、私はデッキからカードを2枚ドローするよ!」

エクシーズ召喚主体のこの時代、言うまでもないが、《エクシーズ・トレジャー》は大量ドローできる可能性をはらんでいるカードだ。

もしかしたら、ノーコストで5枚ドローというのも夢ではなくなるかもしれない。

「《コート・オブ・アームズ》の効果発動!《デストロイティラノ》に変身して!」

再び遺伝子を変質させた《No.69紋章神コート・オブ・アームズ》が《CXデストロイティラノ》に変身した。

「よーし、ここで変身した《コート・オブ・アームズ》の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手の場のカード1枚につき、400ポイントのダメージを与えるよ!」

《No.69紋章神コート・オブ・アームズ》の《CXデストロイティラノ》よりも若干低い方向により、陸王と海王に3つの流星が降ってきた。

「「ぬあああああ!!」」

 

陸王&海王

ライフ4000→2800

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・ハーピィ・レディ1

 

「そして、手札から魔法カード《ヒステリック・ボム》を発動!私の墓地に存在する《ハーピィ・レディ》1体につき、300ポイントのダメージを与えるよ!」

ウィンダの墓地から4体の《ハーピィ・レディ》が現れ、なぜか爆薬が詰まっている羽根の弾丸を放つ。

羽根は陸王と海王に突き刺さると、そのまま爆発する。

「ぬあああ!!」

 

陸王&海王

ライフ2800→1600

 

ヒステリック・ボム

通常魔法カード

自分の墓地に存在する「ハーピィ・レディ」1体につき、300ポイントのダメージを与える。

「ヒステリック・ボム」は1ターンに1度しか発動できない。

 

「やったね、ウィンダ!」

「うん!私はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

侑斗&ウィンダ

手札

侑斗4(うち1枚《風クリボー》)

ウィンダ2→3→1

ライフ2700

場 No.69紋章神コート・オブ・アームズ(オーバーレイユニット1) ランク4 守備1400

  伏せカード1

 

陸王&海王

手札

陸王3→2

海王1

ライフ1600

場 CXデストロイティラノ(オーバーレイユニット2) ランク6 攻撃4000

  悪夢の空域Lv5(永続罠)

  伏せカード1

 

「くそぉ…よくもここまで俺たちを!!俺のターン、ドロー!」

 

海王

手札1→2

 

「手札から魔法カード《バリアンズ・クリード》を発動!俺たちの場にカオスエクシーズモンスターが存在するとき、墓地のRUM1枚を除外することで、相手の場のカード1枚を破壊し、俺たちのライフを1000ポイント回復させる!」

《バリアンズ・クリード》から無数の赤い触手が現れ、《No.69紋章神コート・オブ・アームズ》を分解していった。

 

陸王&海王

ライフ1600→2600

 

バリアンズ・クリード

通常魔法カード

自分フィールド上に「CX」または「CNo.」と名のつくエクシーズモンスターが表側表示で存在するとき、自分の墓地に存在する「RUM」と名のつく魔法カード1枚を除外することで発動できる。

相手フィールド上に存在するカード1枚を破壊し、自分のライフを1000ポイント回復させる。

 

「《コート・オブ・アームズ》が…!?」

「まだだぜ!カードを1枚伏せ、バトル!《デストロイティラノ》でダイレクトアタック!死ねぇぇぇぇ!!」

《CXデストロイティラノ》の咆哮によって呼び寄せられた流星が降ってくる。

「なら、罠発動!《攻撃の無力化》!!」

2人の目の前に時空の渦が現れ、流星を吸収しようとした。

「カウンター罠《トラップ・ジャマー》!これで《攻撃の無力化》を無効にする!」

「えっ!?」

《トラップ・ジャマー》から放たれる紫色の魔力で《攻撃の無力化》が石化し、消滅した。

そして、流星が侑斗達を飲み込もうとした。

「これで終わりだぁぁぁ!!!」

「僕は手札から《風クリボー》の効果発動!ダイレクトアタックを受ける時、手札から特殊召喚でき、戦闘ダメージを半分にする!」

「クリクリーー!!」

風クリボーが笑顔で場に現れると、風で流星を真っ二つにし、半分は侑斗とウィンダに、もう半分は陸王と海王に襲い掛かった。

「うわああ!!そして、受けた戦闘ダメージと同じ数値分のダメージを相手にも与える!」

「きゃあああ!!」

「どわぁぁぁぁ!!」

 

侑斗&ウィンダ

ライフ2700→700

 

陸王&海王

ライフ2600→600

 

風クリボー レベル1 守備0

 

「ありがとう!風クリボー!」

「ク…クリー…」

笑顔のウィンダにキスされた風クリボーは顔を赤くする。

「ユウも、ありがとう!」

「!!?」

そして、侑斗も同じ原因で顔を赤くした。

「くそぅ!兄ちゃん、次のターンでとどめを刺してくれ!《デストロイティラノ》の効果でダメージを与え、ターンエンド!」

オーバーレイユニットを宿した《CXデストロイティラノ》の咆哮により、流星が侑斗に降ってくる。

「うわあああ!!」

 

侑斗&ウィンダ

手札

侑斗4→3

ウィンダ1

ライフ700→300

場 風クリボー レベル1 守備0

 

陸王&海王

手札

陸王2

海王2→0

ライフ600

場 CXデストロイティラノ(オーバーレイユニット2) ランク6 攻撃4000

  悪夢の空域Lv5(永続罠)

  伏せカード1

 

「僕の…ターン…」

デッキトップに指を掛けるが、なかなか引こうとしない。

「ユウ…どうしたの?」

「へへ…!今更怖がってんのか?もう遅せえよ!」

「サレンダーは認めねえ!負けるまで、徹底的に叩き潰してやるよ!」

陸王と海王が勝利を確信し、せせら笑う。

(このドローで…もし逆転のカードが来なかったら、ウィンダが…!!)

急に侑斗のデッキトップが光り始める。

「カ…カードが…!!」

あまりのまぶしさに、侑斗は目を閉じた。

 

「ここは…?」

再び目を開いた侑斗がいたのは太陽が見え、生命あふれる木々が集まる森。

「剣崎侑斗」

「その声は…?ウィンドさん!?」

背後に振り向くと、そこにいるのはウィンドだった。

「時が来たようだな。お前がそのカードを使う時が…」

「え…?」

「デッキトップを引いてみろ」

言われ斗通り、カードを引く。

そのカードはデッキに入れた覚えのないあの白いカードだった。

「これは…?」

「これは俺の協力者が開発したカード。バリアンの力で生み出された《バリアンズ・フォース》に対して、このカードには精霊の力で生み出している」

「精霊の力…?」

白いカードが徐々に緑色のフレームのカードに変化していく。

「俺もかつて、世界をかけた戦いに参加したことがある。まるで何かに導かれるように。そして、その何かが…今度はお前を選んだようだ」

「僕が…どうして?」

「お前が、精霊の生まれ変わり。精霊と人間の魂を持つ存在だからだ」

ウィンドの言葉に目を大きく開く。

なぜ、自分のことを知っているのか?

それを問おうとしたが、再びカードから強い光が放たれる。

「悪いが、いきなりすべてを説明するほど、俺はお人好しではない。お前が戦わなければならない理由…お前の手で見つけ出して見せろ」

その言葉を最後に、ウィンドの言葉が聞こえなくなった。

 

光が消えると、侑斗は元の場所に戻っていた。

「おいおい!早くカードを引きやがれ!!」

「ひかねえと、コンクリート詰めにするぞ!!」

「僕のターン…ドロー!!」

陸王と海王の声を無視し、侑斗は静かに白いカードを引く。

 

侑斗

手札3→4

 

「僕は《ガスタの風読みレラ》を召喚!」

緑色の長髪で、左目が髪で隠れている茶色い厚着の優男。

左手には大きな方位磁石のようなものを持っていて、それは常に風向きを指している。

 

ガスタの風読みレラ レベル4 攻撃1400

 

「このカードの召喚に成功した時、手札からガスタと名のつくカードを1枚墓地へ送り、このカードをリリースすることで、デッキからレベル4以下のガスタと名のつくモンスター2体を特殊召喚できる!」

《ガスタの風読みレラ》が場から消えると、急に優しい風が吹き始め、《ガスタの武器職人セイ》と《ガスタの静寂カーム》が現れた。

「そして、この効果で特殊召喚されたモンスターの攻撃力は0になる」

 

ガスタの武器職人セイ レベル4 攻撃1900→0

ガスタの静寂カーム レベル4 攻撃1700→0

 

手札から墓地へ送られたカード

・ガスタの救出劇

 

ガスタの風読みレラ

レベル4 攻撃1400 守備800 効果 風属性 サイキック族

このカードの召喚に成功した時、手札の「ガスタ」と名のつくカードを1枚墓地へ送ることで発動できる。

このカードをリリースすることで、自分のデッキに存在するレベル4以下の「ガスタ」と名のつくモンスター2体を選択して、自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する。

この効果で特殊召喚されたモンスターの攻撃力は0となる。

「ガスタの風読みレラ」のこの効果は1ターンに1度しか発動できない。

 

「レベル4のモンスターが2体!?」

「ってことは、あのカードだね?ユウ!」

「うん…。僕はレベル4の《セイ》と《カーム》でオーバーレイ!来い、《No.00ガスタの魔剣士ユウ》!!」

 

No.00ガスタの魔剣士ユウ ランク4 攻撃2500

 

「へへ…!たかが攻撃力2500かよ!?そんなんじゃあ、俺たちの《デストロイティラノ》は倒せねえぞ!(まあ、どちらにしても、攻撃したらお前らはおしまいだけどな…)」

陸王と海王は自分たちの伏せカードを見る。

《聖なるバリア―ミラーフォース―》…攻撃表示モンスターを全滅させるカードだ。

「僕は…手札から《RUM-サイクロン・フォース》を発動!」

「何!?ランクアップマジックだと!?」

「そのカードって…」

白いカードがついに真の姿を見せる。

光り輝くガスタの印が描かれた緑色のフレームのカードだ。

「このカードは僕の場の風属性エクシーズモンスターをランクアップさせ、ウィングエクシーズモンスターをエクシーズ召喚する!」

「ウィングナンバーズだと…!?」

《No.00ガスタの魔剣士ユウ》を中心に緑色の風でできた球体が生み出される。

そして、なぜかエクストラデッキに入っているもう1枚の白いカードが徐々に真の姿を取り戻していく。

「ウィルダネスエクシーズチェンジ!!来い、WNo.00!今ここに遠き過去に眠りし力がよみがえる!強き心と優しき心がすべてを守る!《ガスタの魔剣士ユウ・清風》!!」

風の球体が破裂し、装備が大幅に変化した《No.00ガスタの魔剣士ユウ》が現れる。

左右にガスタの印が刻まれた陣羽織を着て、腰には大量の魔力が困られ、「00」が刻まれている刀、そして背中には2丁の火縄銃のような形状の銃が装備されていた。

 

WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風 ランク5 攻撃2800

 

「これが…ユウの新しい姿…」

先日、学校の授業で取り上げられた戦国時代の武将をモチーフとしたかのような《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》。

彼からは《CNo.00ガスタの魔剣士ユウ・暴風》以上の何かを感じられた。

「《ユウ・清風》の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手の場のカード1枚の効果を無効にする!そして、その対象がモンスターだった場合、攻撃力を0にする!」

「何…!?」

「シューティング・ウィンド!!」

《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》が2丁の火縄銃の銃身に膨大な風を凝縮させる。

そして、最大限まで凝縮した風を《CXデストロイティラノ》に向けて放つ。

左右に回転する二つの巨大な風の力がそのモンスターの力と能力をすべて削り取っていった。

 

CXデストロイティラノ ランク6 攻撃4000→0

 

「そんな…俺たちの《デストロイティラノ》が…」

「バトル!《ユウ・清風》で《デストロイティラノ》を攻撃!ウィンディ・ガーベラストラッシュ!」

《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》が2本の刀で《CXデストロイティラノ》を切り裂こうとした。

折れず、曲がらず、よく切れる武器を追求し、更に膨大な風の魔力が取り込まれた日本刀には、魔剣以上の破壊力を持っている。

そして、海王は反撃の罠を発動する。

「罠発動!《聖なるバリア―ミラーフォース―》!!これでそのモンスターは…!!?」

《CXデストロイティラノ》の前に展開された虹色のバリア。

そのバリアの反撃を《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》は華麗に回避し、光速の剣さばきで目の前の恐竜をバリアもろともバラバラにした。

「《ユウ・清風》は1ターンに1度、戦闘およびカード効果では破壊されない…そして、《サイクロン・フォース》の効果で、このターン僕の場の風属性エクシーズモンスターは相手の魔法・罠・モンスター効果を受けない」

「何…!?うわあああああ!!」

「に…兄ちゃんーーーーー!!!」

陸王と海王は自らの敗北を認めることができないまま、風に飲み込まれていった。

 

陸王&海王

ライフ600→0

 

WNo.(ウィングナンバーズ)00ガスタの魔剣士ユウ・清風

ランク5 攻撃2800 守備2000 エクシーズ 風属性 サイキック族

「ガスタ」と名のつくサイキック族レベル5モンスター×3

このカードは「RUM」と名のつくカードの効果でのみ特殊召喚することができる。

このカードは「No.」と名のつくエクシーズモンスター以外のモンスターとの戦闘では破壊されない。

このカードは1ターンに1度、戦闘およびカード効果では破壊されない。

自分フィールド上の風属性モンスターがこのカードよりも攻撃力が高い相手モンスターの攻撃対象となったとき、攻撃対象をこのカードに変更することができる。

また、「ガスタの魔剣士ユウ」と名のつくエクシーズモンスターをエクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る。

●1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上に表側表示で存在するカードを1枚選択して発動できる。

選択したカードの効果を無効にする。

また、選択したカードがモンスターだった場合、そのモンスターの攻撃力を0にする。

 

RUM-サイクロン・フォース

通常魔法カード

自分フィールド上に表側表示で存在する風属性エクシーズモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターと同じ種族でランクが1つ高い「WX」または「WNo.」と名のつくモンスター1体を、選択したモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

また、このカードを発動したターン、自分フィールド上に表側表示で存在する風属性エクシーズモンスターは相手の魔法・罠・モンスター効果を受けない。

 

「はあ…はあ…はあ…」

倒れた陸王と海王、そしてバリアンの紋章の消滅によって、はじめて勝利を確信した。

「やったね!ユウ!!」

嬉しそうにウィンダが抱きつく。

微笑みながらウィンダの頭をなでる侑斗。

その右手には《RUM-サイクロン・フォース》、そして《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》という新しい力が握られていた。

 

「これは…まずいことになった…」

病院から少し離れた所に位置するビルの屋上で、黒いマントをつけた少年が侑斗の姿を見ていた。

「ウィングナンバーズ…カオスナンバーズじゃないだと…?そのようなランクアップを…あいつがやったとでもいうのか?」

「そういうことになるな…」

「何!?」

急に背後から聞こえた声に反応し、後ろを向く。

そこにはウィンドの姿があった。

「お前は…!?」

「お前がけしかけてきたデュエリスト…大した技量は無かったな。あれはバリアン世界でもアストラル世界でもない。精霊の力でランクアップするものだ。そして…!!」

ウィンドが急に少年に攻撃を仕掛ける。

少年は高く跳躍してかわすと、反撃として蹴りをくわえようとした。

しかし、すでに予測されていて、あっさりかわされた上にマントを奪われてしまう。

オレンジ色の髪と紫色の眼、そしてハートランド学園の制服姿。

「いいかげん姿を現したらどうだ?俺も早く家族に会いたいからな…」

「ちぃっ…!!」

憎悪に満ちた表情をウィンドに向け、少年は紫色の粒子となって姿を消した。

「ふん…。逃げ足だけはいいか…」

気配が消えたことを感知し、屋上を後にするウィンド。

(剣崎侑斗…。まさか、あの時の少年がここまで…)

数年前のことを思い出す。

豪雨の街の中で、炎上する車の中から親子3人を必死で助け出した。

3人とも傷だらけで、更に車の破損状況から、即死しなかっただけでも奇跡に等しかった。

そして、助けた幼い少年からはわずかながら精霊の力を感じられたことを覚えている。

 

誰もいなくなったビルの屋上。

そこに、なぜか季節外れの花びらを風が運んできていた。




カオスナンバーズとは異なる侑斗だけのナンバーズ、ウィンドナンバーズ出現!
それにしても、アニメでも遊馬と凌牙はあの転落でよく生きてたなあと今でも思います。(見舞いに来た明里曰く、『骨は折れていない』)
そして凌牙は何度入院し、不死鳥の如く蘇ったことか…。
これはバリアンの力によるものなのか、もしくは本人の強い生命力によるものか…?
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