遊戯王ZEXAL 風の戦士たち   作:ナタタク

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侑斗
No.00ガスタの魔剣士ユウ
CNo.00ガスタの魔剣士ユウ・暴風
WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風(《RUM-サイクロン・フォース》と共に覚醒)
No.49秘鳥フォーチュンチュン
No.50ブラック・コーン号
No.74マジカル・クラウン―ミッシング・ソード
No.69 紋章神コート・オブ・アームズ 

蓮
No.7ラッキー・ストライプ
No.17リバイス・ドラゴン
No.32海咬龍シャーク・ドレイク
No.55竜騎兵グレン
CNo.55灼熱竜騎兵グレン
No.57奮迅竜トレスラグーン
No.82ハートランドラコ
No.85クレイジー・ボックス
No.91サンダー・スパーク・ドラゴン

竜司
No.10白騎士イルミネーター
No.11ビッグ・アイ
No.18ジェムナイト・アゲート
No.52ダイヤモンド・クラブ・キング

瑠那
No.16色の支配者ショック・ルーラー
No.20蟻岩土ブリリアント
No.23セイクリッド・ルナマリア
No.30破滅のアシッド・ゴーレム
No.87雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ


第65話 カオスの適合者? 侑斗VS蓮

「ちくしょう…!早くナンバーズを回収しねえと…」

あせるギラグが校内を歩き回る。

手に握られているのはミザエルから渡されたバリアンズ・スフィア・キューブ。

確かに、これを使用すれば人間界でも全力を発揮できるが、使い捨てという困った道具だ。

また、この道具が渡されることが何を意味するかを彼は理解していた。

「こうなったら、残った《バリアンズ・フォース》をばら撒くか…ん?1枚足りねえ…」

《RUM-バリアンズ・フォース》を彼は無限に持っているわけではない。

このカードはバリアン世界でなければ生み出すことができず、使い果たすと1度バリアン世界へ戻って、補給しなければならなくなる。

そして、ギラグはドルベに無理を言って20枚近くこのカードを受け取っていた。

バリアン世界に戻って、再び渡すよう頼んだらどうなるかは火を見るよりも明らかだ。

「ええっと、13枚残ってるはずだよなあ…。いや、12枚だったか…?」

 

「ユウ、あーん…」

「あ…あーん…」

屋上では、侑斗達が昼食を楽しんでいた。

いや、男性陣で楽しんているのは侑斗だけかもしれない。

「なあ…弁当ってこんなに甘ったるかったか?」

「うーん…同感。俺もなぜか今日の鮭の塩焼き、甘く感じるよ…」

「いまだに慣れないの?こういう空気はもういつものことよ」

塩味がついているはずの料理を甘く感じる蓮達に対し、瑠那は今までと変わらず、マイペースに料理を口に運ぶ。

「ユウ…」

「な…!!?」

彼女に呼ばれ、侑斗が目を向けると、いきなりキスされた。

そして、彼女の口から卵焼きが運ばれてくる。

「えへへ…ちょっと大胆になっちゃった…」

「…」

いつもなら甘く感じる卵焼き。

しかし、まさかの奇襲でとても恥ずかしくなった侑斗には、とてもそれを感じる余裕はなかった。

「うーん…今日の昼寝で侑斗とウィンダの夢を見そう…」

その日の竜司は珍しく昼寝せずに授業を受けたという…。

 

「はふう…洩らさなくてよかったぜ…」

5時間目の授業中、蓮はトイレから出てきた。

「くっそー…こんなんなるんだったら、10分休みにトイレに行くんだったぜ…うん…?」

トイレの入り口付近にあるカード。

裏向きになっているため、何のカードかはわからない。

「捨てられたのか?かわいそうにな…」

蓮はカードを拾い、何のカードかを確認する。

その瞬間、周囲が紫色の光に包まれた。

 

「うーん…今日の宿題難しーよー」

帰宅後、出された宿題と向き合うウィンダは頭を抱える。

今日の学校は5時間目で終わったため、生徒たちは明るいうちに帰宅できた。

「ええっと、この問題はこのページに書いてある公式にのっとって解けばいいんじゃないかな?」

「そっか!ありがとう、ユウ!!」

ピリリリリリ…。

「蓮から電話だ…。どうしたの?蓮」

(侑斗!今すぐ公園に来てくれ!デュエルをしようぜ!!)

「デュエル…?でも、今は宿題やってるし…」

(後でいいだろ?そういうの!今すぐだぜ!!じゃあな!)

ツー…ツー…

「蓮が公園でデュエルをしようだって」

「じゃあ、私も行く!!」

「まだ宿題終わってないじゃんか?」

「夜じゃないし、まだまだ大丈夫だもん!!」

ほぼ毎晩、宿題に苦戦するウィンダがなぜか胸を張る。

そして、ウィンダがこういうことに関しては絶対に譲らないことを侑斗は知っている。

「まったく…。じゃあ、一緒に行こう」

「わーい!ありがとう、ユウ!」

はしゃぎながら、頬擦りするウィンダ。

(こうなったら、早くデュエルを終わらせないと…)

 

「遅せえぞ、侑斗!」

「ごめんごめん。何度も信号に捕まっちゃって…」

2人はデュエルの準備を整え、幼稚園児たちが穴を掘っている砂場の近くの広場で対峙する。

侑斗のそばにはいつも通りウィンダが、ジャングルジムの上で竜司と瑠那、凌牙、璃緒が観戦する。

「ったく、なんであいつは俺まで呼ぶんだよ?」

「あら、凌牙。そんなこと言って、他にやることがあったの?」

「…。別に」

「それにしても、凌牙はすごいなあ。遊馬の闘志を復活させるなんてなあ」

あの時、侑斗とウィンダがデュエルをしている間、凌牙は遊馬と皇の鍵をかけたデュエルを行った。

そのデュエルの本当の目的は、遊馬の闘志を蘇らせることだ。

凌牙はあと一歩のところまで彼を追い詰めたが、最後は遊馬が闘志を蘇らせたことで、逆転負けした。

「勘違いするなよ。あいつの腑抜けた顔にイラッとしただけだ」

「出たわね。素直じゃない凌牙」

「ってことは…凌牙君って…ツンデレ?」

「そういうことになるわね…。昨日の凌…」

「璃緒!お前は黙っていろ!!」

3人からの攻撃で大きな声を上げる凌牙。

すぐにイライラを不良どもにぶつけてやろう、そんなあまりに理不尽な考えをしながら侑斗と蓮を見た。

「それにしても、急に呼び出すなんて…。何かあったの?」

「へへっ!新しいカードを手に入れたんだよ!とんでもなく強いんだぜ?」

「そうなんだ!楽しみだなあ…」

2人のデッキか自動的にシャッフルされる。

「「デュエル!!」」

 

侑斗

手札5

ライフ4000

 

蓮

手札5

ライフ4000

 

「僕の先攻、ドロー!」

 

侑斗

手札5→6

 

「《ガスタ・ラビット》を守備表示で召喚!」

緑色の毛皮で、ガスタの印が付いた首飾りがある野兎が侑斗の場に現れる。

場に出た途端、周囲に生えた草を食べながらくつろぎ始める。

 

ガスタ・ラビット レベル2 守備1200

 

「わあ、可愛い!!!」

デュエル中にくつろぐ《ガスタ・ラビット》にウィンダはうっとりしている。

「そして、カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

侑斗

手札6→3

ライフ4000

場 ガスタ・ラビット レベル2 守備1200

  伏せカード2

 

蓮

手札5

ライフ4000

場 なし

 

 

「俺は手札から《ランス・リンドブルム》を召喚!」

 

ランス・リンドブルム レベル4 攻撃1800

 

「バトル!《ランス・リンドブルム》で《ガスタ・ラビット》を攻撃!」

《ランス・リンドブルム》が手持ちのランスを《ガスタ・ラビット》に投擲する。

ランスは《ガスタ・ラビット》を貫き、そのまま侑斗に突き刺さる。

「うわあ!!」

「こいつは守備モンスターを攻撃した時、貫通ダメージを与える!」

 

侑斗

ライフ4000→3400

 

「けど、《ガスタ・ラビット》が相手モンスターの攻撃によって破壊された時、デッキからガスタと名のつくレベル4以下のモンスターを2体を守備表示で特殊召喚できる!《ガスタの武器職人セイ》と《ガスタの神官ムスト》を特殊召喚!」

一気に2体の仲間のリクルートに成功した《ガスタ・ラビット》。

しかし、簡単にそれができる分、制約が設けられている。

「ただし、この効果で特殊召喚されたモンスターは攻撃できず、効果は無効化される!」

 

ガスタの神官ムスト レベル4 守備900

ガスタの武器職人セイ レベル4 守備1200

 

ガスタ・ラビット

レベル2 攻撃0 守備1200 効果 風属性 獣族

このカードが相手モンスターの攻撃によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキからレベル4以下の「ガスタ」と名のつくモンスター2体を表側守備表示で特殊召喚する。

この効果で特殊召喚されたモンスターは攻撃できず、効果も無効化される。

 

「あっさりとレベル4のモンスターを2体そろえたか…」

「これで、次のターンの侑斗のエースカードが現れるね」

「おいおい、そんな効果があるなら、攻撃しなけりゃよかったぜ…俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

侑斗

手札3

ライフ3400

場 ガスタの神官ムスト(《ガスタ・ラビット》の影響下) レベル4 守備900

  ガスタの武器職人セイ(《ガスタ・ラビット》の影響下) レベル4 守備1200

  伏せカード2

 

蓮

手札6→4

ライフ4000

場 ランス・リンドブルム レベル4 攻撃1800

  伏せカード1

 

「僕のターン、ドロー!」

 

侑斗

手札3→4

 

「手札から《ガスタ・イグル》を召喚!」

「ピー!」

元気よくイグルが侑斗の周囲を旋回し、彼の肩の上に乗る。

 

ガスタ・イグル レベル1 守備400(チューナー)

 

「そして、レベル4の《ムスト》と《セイ》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!来い、《No.00ガスタの魔剣士ユウ》!」

 

No.00ガスタの魔剣士ユウ ランク4 攻撃2500

 

エクシーズ召喚された《No.00ガスタの魔剣士ユウ》が《ランス・リンドブルム》に右手に装備されている魔剣の先を向ける。

「2ターン目で《ガスタの魔剣士ユウ》か…。やるな、侑斗!」

「バトル!《ガスタの魔剣士ユウ》で《ランス・リンドブルム》を攻撃!ウィンディ・ストラッシュ!」

「いっけーーー!!」

《ランス・リンドブルム》に襲い掛かる音速の剣。

「罠発動!《モンスターBOX》!!」

「やっぱり…」

《モンスターBOX》の登場は予測していたものの、やはり出されるとつらい。

2分の1の確率で攻撃力が奪われ、返り討ちにされてしまう。

「さっそくいくぜ…表!!」

気合を入れ、コイントスをする。

結果は表だった。

「《モンスターBOX》の効果発動!コイントスで正解した場合、相手攻撃モンスターの攻撃力を0にするぜ!」

《モンスターBOX》から放たれるスギ花粉。

花粉が鼻に入った《No.00ガスタの魔剣士ユウ》が大きなくしゃみをして、攻撃をミスしてしまった。

 

No.00ガスタの魔剣士ユウ ランク4 攻撃2500→0

 

「あ…!《ガスタの魔剣士ユウ》がくしゃみしちゃった!」

「え…?前世の僕、花粉症だったの?くしゅん!!」

《モンスターBOX》から出ているスギ花粉は言うまでもなく、ソリッドビジョンだ。

分かっているものの、くしゃみをせずにはいられなかった。

「反撃しろ!《ランス・リンドブルム》!」

花粉によって、鼻水と涙でくしゃくしゃになっている《No.00ガスタの魔剣士ユウ》が《ランス・リンドブルム》のランスを受ける。

ナンバーズであるため、破壊されることはないが、侑斗にダメージを与えるには十分だった。

「うわああ!!」

 

侑斗

ライフ3400→1600

 

「ユウのライフが一気に!!」

「1800程度で済んでよかったととるべきかな…?《No.00ガスタの魔剣士ユウ》の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手の場のカード1枚の効果を無効にし、攻撃力を500ポイントダウンさせる。ウィンド・バインド!」

《No.00ガスタの魔剣士ユウ》から解放される聖なる風が《モンスターBOX》から放たれる花粉を吹き飛ばし、機能を停止させた。

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・ガスタの武器職人セイ

 

「僕はこれでターンエンド」

 

侑斗

手札4→3

ライフ1600

場 No.00ガスタの魔剣士ユウ(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃0→2500

  ガスタ・イグル レベル1 守備400(チューナー)

  伏せカード2

 

蓮

手札4

ライフ4000

場 ランス・リンドブルム レベル4 攻撃1800

  モンスターBOX(《No.00ガスタの魔剣士ユウ》の影響下)(永続罠)

 

「無効にされちまったか…。俺のターン、ドロー!」

 

蓮

手札4→5

 

「《ガーランド・ドラゴン》を召喚!」

右腕が狙撃銃になっていて、ゴーグルをつけている《ワイバーンの戦士》のような竜人が蓮の場に現れる。

 

ガーランド・ドラゴン レベル1 攻撃200

 

「こいつは1ターンに1度、デッキトップから3枚までカードを墓地へ送ることで、その数だけこいつのレベルを上げることができる!」

《ガーランド・ドラゴン》の右腕に3枚のカードが装填された。

 

ガーランド・ドラゴン レベル1→4 攻撃200

 

デッキから墓地へ送られたカード

・アレキサンドライドラゴン

・レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン

・バタフライ・ドラゴン

 

ガーランド・ドラゴン

レベル1 攻撃200 守備1000 効果 炎属性 ドラゴン族

1ターンに1度、デッキの上から3枚までカードを墓地へ送ることができる。

このカードのレベルはエンドフェイズまでこの効果で墓地へ送られたカードの数だけ上がる。

「ガーランド・ドラゴン」のこの効果は1ターンに1度しか発動できない。

また、エクシーズ素材にされているこのカードがエクシーズモンスターの効果で取り除かれたターンのエンドフェイズ時、自分はカードを1枚ドローする。

 

「これで蓮の場にレベル4のドラゴン族モンスターが2体…。あのモンスターが現れるわ」

「俺はレベル4の《ガーランド・ドラゴン》と《ランス・リンドブルム》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!来やがれ、《No.55竜騎兵グレン》!!」

 

No.55竜騎兵グレン ランク4 攻撃2400

 

侑斗と蓮が最も信頼するナンバーズが互いに武器を構え、相手をじっと見る。

「そういえば、この状況はあの時以来だっけ・・・?」

あの時…それは侑斗達が初めてナンバーズと出会った時だ。

その時、蓮は浄化されていない《No.55竜騎兵グレン》によって暴走していた。

しかし、今はこのように彼の心強い相棒になっている。

本当に人生とはわからないものだ。

「行くぜ…相棒。《竜騎兵グレン》の効果発動!手札を1枚墓地へ送り、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、墓地に存在するレベル4以下のドラゴン族モンスターをこいつに装備できる!」

墓地から《アレキサンドライドラゴン》が現れ、オーバーレイユニットを宿すことでグレネードランチャーに変形した。

「そして、こいつは装備しているドラゴン族モンスターの元々の攻撃力の半分の数値分攻撃力がアップするぜ!《アレキサンドライドラゴン》の元々の攻撃力は2000!!」

 

No.55竜騎兵グレン ランク4 攻撃2400→3400

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・ガーランド・ドラゴン

 

手札から墓地へ送られたカード

・ダイス・チューン

 

「いきなり攻撃力3400!?」

「《竜騎兵グレン》で《ガスタの魔剣士ユウ》を攻撃!アレキサンドライトグレネード!!」

グレネードランチャーからアレキサンドライトでできたグレネードが発射される。

「ユウ、避けて!!」

「分かってるよ。罠発動!《ドレインシールド》!!」

「何!?」

「相手モンスター1体の攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力分ライフを回復させる!」

 

侑斗

ライフ1600→5000

 

「ちっ!ここで《ドレインシールド》かよ…。俺はカードを2枚伏せ、ターンエンド!そして、《ガーランド・ドラゴン》の効果で、デッキからカードを1枚ドローするぜ!」

《ガーランド・ドラゴン》のささやかなドロー効果。

《No.55竜騎兵グレン》の効果で手札を消費する蓮にとってはありがたい効果だ。

 

侑斗

手札3

ライフ5000

場 No.00ガスタの魔剣士ユウ(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃2500

  ガスタ・イグル レベル1 守備400(チューナー)

  伏せカード1

 

蓮

手札5→1→2

ライフ4000

場 No.55竜騎兵グレン(《アレキサンドライドラゴン》装備 オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃3400

  モンスターBOX(《No.00ガスタの魔剣士ユウ》の影響下)(永続罠)

  伏せカード2

 

「侑斗の場には攻撃力2500の《ガスタの魔剣士ユウ》。そして、蓮の場には攻撃力3400の《竜騎兵グレン》」

「でも、《ガスタの魔剣士ユウ》には相手のカード効果を封じ、攻撃力を下げる能力がある」

「ああ。だが、おそらく蓮はすでにあのカードを…」

凌牙が思い浮かべたカード…それは前に自分たちを救ったことのあるカードだ。

 

「僕のターン、ドロー!」

 

侑斗

手札3→4

 

「《ガスタの魔剣士ユウ》の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手の場のカード1枚の効果を無効にし、攻撃力を500ポイントダウンさせる!ウィンド・バインド!」

《No.00ガスタの魔剣士ユウ》から放たれた風が《No.55竜騎兵グレン》を取り込もうとした。

これで、彼のギャンブルの準備が整う。

「カウンター罠《運命のコイン》!コイントスを行い、お前が外せば《ガスタの魔剣士ユウ》の効果の発動を無効にし、破壊する!正解すれば、俺に1000ポイントのダメージだ!さあ、ギャンブルの時間だ!」

「じゃあ、表で」

特に考えることなく、即答する。

考えてもどの道確率は2分の1だということもあるが、それ以外にももう一つ理由がある。

「じゃあ…いくぜ!」

蓮がコウイントスをする。

結果は裏だった。

「はずれだぜ!これで《ガスタの魔剣士ユウ》の効果は無効だ!!」

上空から大量の金貨が降り注ぎ、《No.00ガスタの魔剣士ユウ》が破壊されてしまった。

「そんな!!《ガスタの魔剣士ユウ》が破壊されちゃった!!」

「それにしても…空から大量の金貨かあ…」

竜司はかつての史上最強ドローカード《天よりの宝札》、そしてそれが原因となった大弱体化事件を思い浮かべた。

 

before

天よりの宝札

通常魔法カード

お互いに手札が6枚になるようにデッキからカードをドローする。

 

after

天よりの宝札

通常魔法カード

自分の手札と自分フィールド上に存在する全てのカードをゲームから除外する。

自分の手札が2枚になるようにカードをドローする。

 

「よっしゃあ!これで侑斗の場はがら空きだぜ!」

「僕は手札から魔法カード《ランクアップ・ウィンド》を発動!」

「《ランクアップ・ウィンド》…!!?」

「ランクアップ…まさか侑斗が!?」

侑斗とウィンダ以外の全員が《ランクアップ・ウィンド》を見て、目を疑った。

「墓地に存在するガスタと名のつくモンスター2体をデッキに戻すことで、デッキからランクアップマジックを手札に加える。僕は《サイクロン・フォース》を手札に加える!」

「《バリアンズ・フォース》じゃないランクアップマジック…!?」

《ガスタの静寂カーム》と《ガスタ・ラビット》が力を合わせて侑斗の手に風を宿し、その風に誘われるかのように《RUM-サイクロンフォース》が現れた。

 

ランクアップ・ウィンド

通常魔法カード

自分の墓地に存在する「ガスタ」と名のつくモンスターを2枚デッキに戻して発動する。

自分のデッキから「RUM」と名のついた通常魔法カードを1枚選択し、手札に加える。

 

「更に、永続罠《幻風―イリュージョン・ウィンド―》を発動!手札の《ガスタの希望カムイ》を墓地へ送り、墓地から《ガスタの魔剣士ユウ》を特殊召喚!」

侑斗の場に風が吹き、周囲の目を惑わせる万華鏡のような風景が生まれた。

そして、風景が次々と変化して《No.00ガスタの魔剣士ユウ》が現れる。

 

No.00ガスタの魔剣士ユウ ランク4 攻撃2500

 

「そして、《RUM-サイクロン・フォース》を発動!!《ガスタの魔剣士ユウ》でオーバーレイネットワークを再構築!ウィルダネスエクシーズチェンジ!!来い、WNo.00!今ここに遠き過去に眠りし力がよみがえる!強き心と優しき心がすべてを守る!《ガスタの魔剣士ユウ・清風》!!」

 

WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風 ランク5 攻撃2800

 

「《サイクロン・フォース》のもう1つの効果!風属性エクシーズモンスターは相手のカード効果を受けない!!」

《RUM-サイクロン・フォース》から放たれる風のバリアに《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》が包み込まれる。

「これが《ガスタの魔剣士ユウ》の新しい姿…ってちょっと待て!火縄銃って、《竜騎兵グレン》と被ってるじゃねえか!!」

「蓮!そんなことを言っている場合なの!?」

「こういうのは、すごく重要なんだよ、璃緒!!」

「《ガスタの魔剣士ユウ・清風》の効果発動。1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手の場のカード1枚の効果を無効にし、攻撃力を0にする!シューティング・ウィンド!!」

「げげっ!」

蓮が璃緒とささやかな口論をしている間に、《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》の2丁の火縄銃から風の弾丸が放たれる。

2つの風が《No.55竜騎兵グレン》の力を奪っていく。

 

No.55竜騎兵グレン ランク4 攻撃3400→0

 

「攻撃力0!?」

「《ガスタの魔剣士ユウ・清風》で《竜騎兵グレン》を攻撃!ウィンディ・ガーベラストラッシュ!」

《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》の魔刀が《竜騎兵グレン》の波の更迭よりも固い皮膚を紙のように容易く切り裂いていった。

「のわあああああ!!」

 

蓮

ライフ4000→1200

 

「わーい!やったね、ユウ!」

侑斗とウィンダがハイタッチをした。

「うん。僕はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

侑斗

手札4→1

ライフ5000

場 WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風 ランク5 攻撃2800

  ガスタ・イグル レベル1 守備200(チューナー)

  伏せカード1

 

蓮

手札2

ライフ1200

場 モンスターBOX(《No.00ガスタの魔剣士ユウ》の影響下)(永続罠)

  伏せカード2

 

「俺のターン、ドロー!」

 

蓮

手札2→3

 

「罠発動!《エクシーズ・リボーン》!こいつをオーバーレイユニットにして、エクシーズモンスター1体を復活させる!」

《エクシーズ・リボーン》の前に黒い魔法陣が現れ、そこから《No.55竜騎兵グレン》が現れた。

 

No.55竜騎兵グレン ランク4 攻撃2400

 

「更に、罠発動!《ディメンション・スライド》!!」

「あ…!《ディメンション・スライド》!?」

まさかの罠カードに侑斗は驚く。

「《ディメンション・スライド》は自分の場にモンスターが特殊召喚された時、相手の場に表側表示で存在するモンスター1体をゲームから除外できる」

「そんな…!《ガスタの魔剣士ユウ・清風》は1ターンに1度、破壊されないけど、除外には対処できないよ!!どうするの?ユウ!?」

《ディメンション・スライド》から次元の渦が現れ、《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》を飲み込んでいった。

「しまった…!《ユウ・清風》が…!!」

これで侑斗を守るモンスターが《ガスタ・イグル》のみとなった。

「行くぜ…俺は手札から《RUM-ドラゴニック・フォース》を発動!」

「ええ!?ランクアップマジックを蓮が!!?」

「嘘…!?」

「なぜ、あいつがランクアップマジックを…!!?」

 

「うん…?なんだ…アリトか誰かがデュエルをしてんのか?」

デュエリストを集めているギラグはカオスの力を感じ取る。

その力は《RUM-バリアンズ・フォース》に似ているが、若干異なっている。

「まあ、あいつなら負ける理由はねえな。まあ、適当に集まったら、助けに行ってやるか」

残りの《RUM-バリアンズ・フォース》の枚数を気にしながら、ギラグはデュエリスト探しを再開した。

 

「こいつは俺の場のドラゴン族エクシーズモンスター1体をランクアップし、カオス化させる!俺は《竜騎兵グレン》でオーバーレイネットワークを再構築!」

上空に炎でできた雲が生まれ、《No.55竜騎兵グレン》がその中に入っていく。

「カオスエクシーズチェンジ!出やがれ、CNo.55!!燃える闘志で竜の鎧を操る戦闘者!《竜闘士グレン》!!」

カオスエクシーズチェンジを果たし、《No.55竜騎兵グレン》の姿がピストルとナイフ、そして赤が基調で紫色のラインがついている戦闘スーツを装備したものとなった。

そして、彼のナンバーの配置は元のままだ。

 

CNo.55竜闘士グレン ランク5 攻撃1800

 

「あれ…?ランクアップしたのに、攻撃力が下がってる…」

「それに、《竜騎兵グレン》よりも細い」

「おいおい、俺の新しい切り札を舐めるなよ?《ドラゴニック・フォース》の効果発動!お前の場のモンスター1体を破壊する!」

「イグル…!!うわあ!!」

イグルが地中から突然発生した火柱に焼き尽くされる。

 

RUM-ドラゴニック・フォース

通常魔法カード

自分フィールド上に表側表示で存在するドラゴン族エクシーズモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターよりランクが1つ高い「CNo.」または「CX」と名のつくエクシーズモンスター1体を選択したモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

その後、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を破壊する。

 

「こいつはエクシーズ召喚に成功した時、墓地のドラゴン族モンスター1体を装備できる。俺は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を装備だ!!」

蓮の場に《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》が現れる。

そして、《CNo.55竜闘士グレン》がそのモンスターと合体し、装備が黒い6枚羽と2本の剣、そして魔法反射装甲になっている黒い戦闘アーマーを装備した姿になった。

「そして、こいつは装備したドラゴン族モンスターの攻撃力と効果を得るぜ!」

 

CNo.55竜闘士グレン ランク5 攻撃1800→4600

 

CNo.55竜闘士グレン

ランク5 攻撃1800 守備1000 エクシーズ 炎属性 ドラゴン族

ドラゴン族レベル5モンスター×3

このカードは「No.」と名のつくエクシーズモンスター以外のモンスターとの戦闘では破壊されない。

このカードの特殊召喚に成功した時、自分の墓地に存在するドラゴン族モンスター1体を選択して、装備カード扱いとしてこのカードに装備する。

このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。

この効果によって装備カードとなったドラゴン族モンスターはカード効果では破壊されない。

また、このカードが「竜騎兵グレン」と名のつくエクシーズモンスターをエクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る。

●このカードがドラゴン族モンスターを装備しているとき、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除くことで発動できる。

このカードはエンドフェイズまでそのモンスターの効果を得る。

 

「攻撃力4600!!?」

「いけっ!!《竜闘士グレン》でダイレクトアタック!ダークネスメタル・スラッシュ!!」

《CNo.55竜闘士グレン》の漆黒の剣が侑斗を切り裂こうとした。

「ユウ!その伏せカードを!!」

「うん!罠発動!《ディメンションUターン》!!ゲームから除外されている僕のモンスター1体を特殊召喚できる。僕は《ガスタの魔剣士ユウ・清風》を守備表示で特殊召喚する!」

次のターンに再起を図るために侑斗はそのカードを発動した。

 

WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風 ランク5 守備2000

 

ディメンションUターン(アニメオリカ)

通常罠カード

ゲームから除外されている自分のモンスター1体を選択して発動できる。

選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは、このターンのエンドフェイズ時にゲームから除外される。

自分の墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。

自分フィールド上のモンスター1体をゲームから除外する。

この効果でゲームから除外したモンスターは、このターンのエンドフェイズ時に自分フィールド上に戻る。

 

漆黒の刃はそのまま《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》に攻撃対象を変え、つばぜり合いを始める。

「(《ディメンションUターン》の効果で、特殊召喚されたモンスターはエンドフェイズ時に除外される。ガスタは墓地にあるときが一番厄介だからな…)俺は攻撃をここでやめるぜ!そして、《竜闘士グレン》の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、装備しているドラゴン族モンスターの効果をエンドフェイズまで得る!」

《CNo.55竜闘士グレン》はオーバーレイユニットを宿すと、装備している《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の力を解放した。

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・エクシーズ・リボーン

 

「こいつは1ターンに1度、手札か墓地からドラゴン族モンスター1体を特殊召喚できる。俺は手札から《オメガブレイズ・ドラゴン》を特殊召喚!!」

 

オメガブレイズ・ドラゴン レベル8 攻撃2900

 

「(くそっ…!ここはバトルフェイズ前に発動すりゃあ良かったぜ)俺はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ!!」

 

侑斗

手札1

ライフ5000

場 なし

 

蓮

手札1

ライフ1200

場 CNo.55竜闘士グレン(《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》装備 オーバーレイユニット1) ランク5 攻撃4600

  オメガブレイズ・ドラゴン レベル8 攻撃2900

  モンスターBOX(《No.00ガスタの魔剣士ユウ》の影響下)(永続罠)

  伏せカード1

 

ライフは圧倒的に侑斗の方が有利だが、彼の場のカードはない。

そして、蓮の場には圧倒的攻撃力を誇る《CNo.55竜闘士グレン》と《オメガブレイズ・ドラゴン》がいる。

「ユウ…大丈夫?」

「大丈夫だよ。僕のターン、ドロー!」

 

侑斗

手札1→2

 

いまだに侑斗の中にはなぜ蓮がランクアップマジックを持っているのかという疑問が渦巻いている。

だが、今はデュエルに集中するしかない。

「僕はモンスターを裏守備表示で召喚!カードを1枚伏せ…ターンエンド」

 

侑斗

手札2→0

ライフ5000

場 裏守備モンスター1

  伏せカード1

 

蓮

手札1

ライフ1200

場 CNo.55竜闘士グレン(《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》装備 オーバーレイユニット1) ランク5 攻撃4600

  オメガブレイズ・ドラゴン レベル8 攻撃2900

  モンスターBOX(《No.00ガスタの魔剣士ユウ》の影響下)(永続罠)

  伏せカード1

 

「行くぜ!俺のターン、ドロー!」

 

蓮

手札1→2

 

「永続罠《竜の逆鱗》を発動!これで、俺の場のモンスターは貫通効果を得る!バトル!《オメガブレイス・ドラゴン》で裏守備モンスターを攻撃!バーサーカー・フレア!!」

《オメガブレイズ・ドラゴン》の力により、裏守備モンスターに灼熱の火柱が襲い掛かる。

 

ガスタの希望カムイ レベル2 守備1000

 

「《ガスタの希望カムイ》のリバース効果発動!デッキからガスタと名のつくチューナーモンスター1体を特殊召喚する。僕はデッキから《ガスタ・スクレイル》を守備表示で特殊召喚する!」

スクレイルが《ガスタの希望カムイ》の呼び出しにこたえるかのように現れた。

 

ガスタ・スクレイル レベル2 守備1800(チューナー)

 

「けど、貫通効果は受けてもらうぜ」

「くっ…!」

火柱の熱気が侑斗の体力を奪っていく。

 

侑斗

ライフ5000→3100

 

「そして、《竜闘士グレン》で《ガスタ・スクレイル》を攻撃だ!ダークネスメタル・スラッシュ!!」

《CNo.55竜闘士グレン》の漆黒の刃によって、スクレイルは破壊されてしまった。

そして、剣を振るったときに鎌鼬が発生し、侑斗にダメージを与える。

「ぐうう…!!」

 

侑斗

ライフ3100→300

 

「侑斗のライフが一気に300まで…!!」

「やったぜ!俺はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」

 

侑斗

手札0

ライフ300

場 なし

 

蓮

手札2→1

ライフ1200

場 CNo.55竜闘士グレン(《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》装備 オーバーレイユニット1) ランク5 攻撃4600

  オメガブレイズ・ドラゴン レベル8 攻撃2900

  モンスターBOX(《No.00ガスタの魔剣士ユウ》の影響下)(永続罠)

  龍の逆鱗(永続罠)

  伏せカード1

 

「まずいよ、ユウ!もう場にも手札にもカードがないよ!!」

「分かってるよ…。でも、あのカードが来れば…。僕のターン、ドロー!」

 

侑斗

手札0→1

 

「手札から魔法カード《逆境の宝札》を発動!ライフが1000以下で、自分の場にモンスターが存在せず、相手の場に特殊召喚されたモンスターが存在するとき、デッキからカードを2枚ドローできる!」

 

侑斗

手札1→2

 

逆境の宝札(アニメオリカ・調整)

自分のライフが1000以下かつ、相手フィールド上に特殊召喚されたモンスターが存在し、

自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動できる。

自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

「来た…!!僕は《ガスタの神裔ピリカ》を召喚!」

「げっ…!ここで《ピリカ》かよ!?」

ガスタの中でも優秀な効果を持っている《ガスタの神裔ピリカ》に蓮は焦った。

 

ガスタの神裔ピリカ レベル3 攻撃1000

 

「このカードの召喚に成功した時、墓地から風属性チューナーモンスター1体を特殊召喚できる!僕は《ガスタ・スクレイル》を特殊召喚!」

《ガスタの神裔ピリカ》から手当てを受けたスクレイルが嬉しそうに尻尾を振りながら、場に現れる。

 

ガスタ・スクレイル レベル2 守備1800(チューナー)

 

「おいおい、お前のデッキに入っているレベル5のシンクロモンスターと言えば、《ダイガスタ・ガルドス》か《ジャンク・ウォリアー》くらいだろ?」

「僕は手札から魔法カード《ミニマム・ガッツ》を発動!僕の場のモンスター1体をリリースし、相手モンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまで0にする!」

「何!!!?」

《ガスタ・スクレイル》が元気よく蓮の《オメガブレイズ・ドラゴン》に飛びついた。

そして、体を震わせて電気をため始める。

「ま…まずい!俺は罠カード《シフトチェンジ》を発動!効果対象を《竜闘士グレン》に変更するぜ!!」

「し…しまった!!」

《ミニマム・ガッツ》のもう1つの効果、それは発動したターンに選択したモンスターが戦闘によって破壊され相手の墓地へ送られた時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

しかし、ナンバーズでしか戦闘で倒せない《CNo.55竜闘士グレン》だと、それは無意味になってしまう。

スクレイルは《CNo.55竜闘士グレン》に対象を変え、飛びついた。

そして、スクレイルの体から強烈な電気ショックが発生し、《CNo.55竜闘士グレン》が黒こげになった。

疲れたのか、スクレイルは笑顔でウィンダの元へ向かい、昼寝を始めた。

「スクレイル…今回はちょっと失敗しちゃったね」

苦笑いしながら、ウィンダはスクレイルの頭をなでた。

 

CNo.55竜闘士グレン ランク5 攻撃4600→0

 

「勝つためとはいえ、俺の相棒を黒こげにしちまうなんて…。すまねえ」

「…。バトル。《ピリカ》で《竜闘士グレン》を攻撃!」

《ガスタの神裔ピリカ》はせめて最後の一撃を与えるため、《CNo.55竜闘士グレン》に接近した。

そして、杖に風を纏わせ、叩きつけた。

 

蓮

ライフ1200→200

 

「僕はこれでターンエンド。《ミニマム・ガッツ》の効果は消えるよ」

 

侑斗

手札2→0

ライフ300

場 ガスタの神裔ピリカ レベル3 攻撃1000

 

蓮

手札1

ライフ200

ライフ1200

場 CNo.55竜闘士グレン(《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》装備 オーバーレイユニット1) ランク5 攻撃0→4600

  オメガブレイズ・ドラゴン レベル8 攻撃2900

  モンスターBOX(《No.00ガスタの魔剣士ユウ》の影響下)(永続罠)

  龍の逆鱗(永続罠)

 

「蓮…。次は負けないよ!」

「いいや、次も俺が勝つぜ!俺のターン、ドロー!《竜闘士グレン》で攻撃だ!!」

《CNo.55竜闘士グレン》は《ガスタの神裔ピリカ》を剣ではなく、手刀で攻撃して気を失わせた。

そして、隙だらけになった侑斗を剣で切り裂いた。

 

侑斗

ライフ200→0

 

「よっしゃあああああ!!俺の勝ちだぜ!!!」

「それにしても、ランクアップマジックをどこで手に入れたの?」

「ああ…。こいつのことか?」

《RUM-ドラゴニック・フォース》を手にし、蓮は入手した時のことを話しはじめた。

「トイレから出たときに拾ったんだよ」

「トイレって…確か5時間目の時の?」

「ああ。拾ってみたらそれが《バリアンズ・フォース》だったんだよ」

「えーーーー!!?」

まさかの言葉に、一時騒然となる。

「じゃ…じゃあ、どうして《ドラゴニック・フォース》になってるの!?それに、体は何ともないの!?」

「それがよお、表面を見た瞬間紫色の光って、気を失ったんだよ。それで、目覚めたときにはこのカードに変わってた。あと、俺は操られていねえし、体にも異常がねえから、そこは安心してくれ。ま、運が良かったってことじゃねえか?」

自慢げに笑いながら、《RUM-ドラゴニック・フォース》をデッキケースに入れたが、侑斗達の中には更なる疑問が残った。

(《バリアンズ・フォース》が変化したとはいえ、それはバリアンの力で生まれたカード。洗脳されなかったし、使いこなしている…。一体、どういうことなんだろう…?)

 

「ば…バカな…!!」

バリアン世界の場内で、侑斗と蓮のデュエルを見ていたドルベが驚愕していた。

「まさか…生まれ変わっていたというのか!?彼が…!!」

退屈嫌いで、謎の言葉を残してドルベ達の前から姿を消した男…。

(俺は許せねえ…。お前らを狂わせたあの野郎を!!)

彼の最後の言葉をドルベは今も覚えている。

「…。ホーク…」

いなくなってしまった友の名を無意識に口にした。




かなり強引な展開になってしまいました・・・。
No.5のカオス化する前のカードについて最近気になっているのですが、誰か知りませんか?
知っている人がいればぜひ教えてください。
感想待ってます。
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