No.00ガスタの魔剣士ユウ
CNo.00ガスタの魔剣士ユウ・暴風
WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風
No.49秘鳥フォーチュンチュン
No.50ブラック・コーン号
No.74マジカル・クラウン―ミッシング・ソード
No.69 紋章神コート・オブ・アームズ
蓮
No.7ラッキー・ストライプ
No.17リバイス・ドラゴン
No.32海咬龍シャーク・ドレイク
No.55竜騎兵グレン
CNo.55灼熱竜騎兵グレン
CNo.55竜闘士グレン(《RUM-ドラゴニック・フォース》により覚醒)
No.57奮迅竜トレスラグーン
No.82ハートランドラコ
No.85クレイジー・ボックス
No.91サンダー・スパーク・ドラゴン
竜司
No.10白騎士イルミネーター
No.11ビッグ・アイ
No.18ジェムナイト・アゲート
No.52ダイヤモンド・クラブ・キング
瑠那
No.16色の支配者ショック・ルーラー
No.20蟻岩土ブリリアント
No.23セイクリッド・ルナマリア
No.30破滅のアシッド・ゴーレム
No.87雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ
「バリアンズ・スフィア・キューブ…そして、ミザエルが来たってことは…」
テレビでは蝶野さなぎのライブが放送されているが、今日のギラグはそれを見る気にはなれなかった。
「もう、俺たちには時間がねえってことだな」
「そうすんだよ?アリト」
「決まってる!真っ向勝負だ!九十九遊馬とアストラルは俺が倒す!」
「何を言ってやがる、アリト!もし敗北したら、お前は…」
ギラグにも洗脳したデュエリストに戦わせることに限界があることはわかっている。
正面切ってデュエルを行うのも手だろう。
そのために、ミザエルはバリアンズ・スフィア・キューブを持ってきた。
だが、その中でデュエルをし、敗北すれば、たとえバリアンである自分たちでもただではすまず、最悪の場合、死ぬこともあり得る。
そして、使い捨てであるため、チャンスは1度しかない。
そのためにも、ギラグは可能な限り確実に勝てる状態にしてからそれを使いたいと思っていた。
しかし、正面切って戦うことにこだわるアリトにとっては確実に勝つということはどうでもいいことだった。
「分かっている!だが、そんなことじゃねえんだよ!あいつとのデュエルは、正面から全力でぶつかりてえんだよ!!」
「アリト…お前…」
何も言わずに立ち去るアリトをギラグはただ見ていることしかできなかった。
「分かっちゃいねえ…分かっちゃいねえよ、アリト…」
手元に残された《RUM-バリアンズ・フォース》は残りわずか。
「アリト…俺はお前を…仲間を見殺しにしたくねえ!!」
「はあ…はあ…はあ…」
「なんだろう…?急にいっぱい…」
朝の路上で、登校途中の侑斗とウィンダは疲れ果てていた。
周囲には大量に《RUM-バリアンズ・フォース》によって洗脳された生徒が存在し、そのうちの数人は2人に敗れて倒れている。
「このままじゃキリがないよ!ユウ!!」
「そうだね…このままだと…。ああ…!!」
包囲の外にも多くの洗脳された生徒がいて、遊馬と真月を追いかけている。
「遊馬君まで…!!仕方がない!」
風の目を発動し、フォーチュンのカードを場に置く。
「《No.49秘鳥フォーチュンチュン》を召喚!!」
「ピーーー!」
実体化したフォーチュンが巨大化し、侑斗とウィンダを背に乗せる。
生徒たちは脱出を阻止すべく、なんとバリアンの力で自分たちのモンスターを実体化させた。
「まだだ!《ダイガスタ・エメラル》!《ダイガスタ・フェネクス》!!」
これでもかと言わんばかりにさらに2体のモンスターを召喚、実体化させる。
そして、2体は強風を起こしてモンスターや生徒の多くを吹き飛ばした。
「いまだ!フォーチュン!!」
「ピピピピーーー!!」
フォーチュンは力強く飛翔し、包囲から脱した。
しかし、追跡の手は緩まず、空を飛べるモンスターを召喚した生徒の中にはそのモンスターに捕まり、追いかける人もいる。
「そう簡単に逃がしてはくれないか…」
1度に3体ものモンスターと精霊を実体化させたことにより、侑斗に急激な疲労が襲う。
《ダイガスタ・エメラル》と《ダイガスタ・フェネクス》、そして精霊に戻ったウィンダが応戦したことで、何とかまくことができた。
「大丈夫?ユウ」
「うん…。でも、遊馬君たちはどこに…?」
「ユウ、遊馬君たちが戦ってる!」
ウィンドが指差す方向は港のコンテナ置き場。
包囲された遊馬と真月は凌牙と璃緒、小鳥の手を借りて撃退しようとしている。
「助けないと…くっ…!」
スタミナの限界に達し、風の目が解除され、フォーチュンの実体化が解けてしまう。
「ユ…ユウ!!」
「うわあああああ!!」
落下する侑斗をウィンダは風のバリアで浮遊させ、落下のスピードを遅らせた。
「はあ…はあ…ウィンダ、ありがとうね」
デュエルの準備を整えながら、ウィンダに礼を言う。
「ユウ、鞄の中にデュエル飯があるから、食べて!」
「ウィンダ…」
鞄の中から大きなおにぎりを取り出し、口に含む。
ちょうど良い塩味と鮭が、そして何よりもそれを作ったウィンダの愛情が侑斗の体力を取り戻していった。
「ありがとう、ウィンダ。じゃあ、早く…」
「おい、剣崎侑斗!手を貸してやろうか?」
「き…君は…!?」
いつの間に侑斗とウィンダの前に現れ、浮遊している少年に侑斗は驚いた。
「《ビッグ・ジョーズ》でダイレクトアタック!!」
「《イビリチュア・マインドオーガス》でダイレクトアタック!!」
「《ガガガガンマン》でダイレクトアタック!!」
遊馬達が次々と相手を撃破していく。
そして、小鳥はフライパンで気絶させて時間を稼ぐ。
このまま順調に進めば、全滅させることができる。
「よし…このまま…!!?」
カードをドローしようとした遊馬を真月が羽交い絞めにする。
「お…おい、真月!?まさか…!!」
「ごめん、遊馬君。良かれと思って…」
彼の額にはバリアンの紋章がついていた。
「すべてはバリアン世界のために…」
「はははははは…」
身動きの取れない遊馬の前にギラグが現れる。
「お前は…!?」
「まだ分からねえかなあ?」
ギラグの手には《RUM-バリアンズ・フォース》が存在していた。
「遊馬!まさかこの男…バリアン!!」
「カードとフライパンを置け!置かねえと、ただではすまねえぞ!」
「くぅ…!」
「遊馬…」
「仕方ありませんわね」
遊馬を人質にとられた凌牙たちは手に持っているものすべてを置かざるを得なかった。
「お前が…みんなをこんなふうに!?」
「そう!俺はギラグ!バリアンの戦士だ!!さあ、行くぞ!まずは九十九遊馬たちを叩き潰せ!!」
ギラグの命令の元、大量のモンスターが召喚されていく。
「ふふふ…これで貴様らはおしまいだ!」
「まずいぞ…。これだけのモンスターを攻撃を受けたら!」
「だが、まずは九十九遊馬とアストラルに手を貸したこいつらから葬れ!」
「何!?」
多くのモンスターが凌牙と璃緒、更にはデュエルをしていない小鳥に攻撃しようとした。
「くっそお!!」
「蓮…」
「やめろーーーー!!」
「罠発動!《聖なるバリア―ミラーフォース―》!!」
3人を虹色のバリアが包み込む。
「相手モンスターの攻撃宣言時、相手攻撃表示モンスターを全滅させる!」
「何!?まさか、こいつは!!?」
虹色のバリアがモンスターたちに反撃の光線を放ち、彼らを消滅させた。
「ウィンダ!!」
「うん!私は罠カード《バースト・デストラクション》を発動!このターン、カード効果で破壊されたモンスター1体につき、800ポイントのダメージを相手に与えるよ!」
《聖なるバリア―ミラーフォース―》によって破壊されたはずのモンスターたちが復活し、大爆発を起こした。
凌牙たちを攻撃しようとした生徒たちは全員その爆発に巻き込まれ、倒れた。
バースト・デストラクション
通常罠カード
エンドフェイズ時にのみ発動できる。
このターン、カードの効果で破壊されたモンスター1体につき、800ポイントのダメージを相手ライフに与える。
「バースト・デストラクション」は1ターンに1度しか発動できず、このカードを発動したターン、自分はモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚することができない。
「凌牙君!璃緒ちゃん!小鳥ちゃん!大丈夫?」
「侑斗!!」
「ありがとうございます。でも、遊馬は!?」
「大丈夫だよ!もう1人味方がいるから」
「もう1人?蓮のこと?」
「ううん。遊馬君とユウのライバル!それにしても璃緒ちゃん…」
「な…何ですの?」
「真っ先に蓮君が思い浮かんだね!」
「あ…そ、それは!!」
「わあ!!赤くなってる!!」
「ち…違います!これは…」
ウィンダにからかわれ、顔を真っ赤にする璃緒だった。
侑斗達による妨害を受け、ギラグは憤る。
「ちぃ!なら、残ったモンスターたちで九十九遊馬とアストラルにダイレクトアタックだ!!」
残った生徒たちがモンスターを再び展開し、遊馬に直接攻撃を仕掛ける。
すると、遊馬達の前に予想外の人物が現れた。
「何…!?」
「お前は…!?」
「俺は手札から速攻魔法《ライトニング・クリンチ》を発動!ライフを3000支払うことで、バトルフェイズを終了させる!」
遊馬とアストラルが透明なバリアに包まれ、攻撃から守られた。
そして、2人はバリアの中でその人物の正体を知る。
「お前は…アリト!!?」
アリト
ライフ4000→1000
ライトニング・クリンチ(アニメオリカ)
速攻魔法カード
相手モンスターの攻撃宣言時、このカードは手札から発動できる。
3000ライフポイントを払い、バトルフェイズを終了できる。
自分のエンドフェイズ時、墓地のこのカードを手札に加える事ができる。
このカードの発動と効果は無効化されない。
「アリト…なぜ…?」
ギラグはそう言ってはいるが、本心では分かっていたのかもしれない。
このような策によって敵を追い詰めることを一番嫌っているのが彼だということを知っているからだ。
たとえ、それが自分のことを心配したうえでの行為であろうとも。
「俺のターン、ドロー!俺は手札から魔法カード《ブレイン・リブート》を発動!俺のライフが1000以下の時、相手の場に存在するモンスターをすべて手札に戻し、戻した数×500ポイントのダメージを与える!!うおおおおおお!!!!」
アリトの咆哮とともに、彼から赤い波動のようなものが解放される。
それにより、遊馬を襲ったモンスターたちが吹き飛んでいき、生徒たちはバタバタと倒れて行った。
膨大なコストを必要とする《ライトニング・クリンチ》を利用した、捨て身のカウンター戦術だ。
ブレイン・リブート(アニメオリカ)
通常魔法カード
自分のライフポイントが1000ポイント以下の時に発動できる。
相手フィールド上のモンスターを全て手札に戻す。
さらに手札に戻したモンスターのレベルの合計×500ポイントのダメージを相手に与える。
手駒を失い、残ったのはギラグのみとなる。
「く…。なぜだ、アリト!!バリアンの使命を忘れたのか!!?」
「ええ…!?」
「何!?アリトがバリアン…!?」
「やはり…彼はバリアンだったか」
周囲がアリトの正体に驚く中、先日の遊馬とアリトのデュエルを見て、半分疑っていたアストラルはそれほどではなかった。
「バリアン世界を救うためにはナンバーズを奪わなければならねえ!どんな手を使ってでも…!!」
「分かっている!んなことは分かってる。だが…俺はバリアンである前に、デュエリストだ!!この世界で出会った最強のデュエリストである九十九遊馬、そして剣崎侑斗は正面から全力でぶつかり、そのうえで倒す!!お前がやっていることは…デュエルじゃねえ!!」
「ア…アリト…」
アリトはギラグがバリアンとしての使命を優先させたように、自身のデュエリストとしての信条を優先させた。
そして、彼が信条を決して曲げることはない。
「くっ…!!」
観念したギラグはそのまま姿を消した。
侑斗達はコンテナ置き場を出る。
「俺とのデュエル…受けるか?遊馬」
しばしの沈黙ののち、宣戦を布告する。
「待てよ、アリト!バリアンのお前とデュエルをするということは!!」
「ああ…。ナンバーズを、互いの存在をかけた戦いとなる」
「アリト…」
「俺はお前たちとデュエルがしたいだけだ!遊馬…そして、アストラル!!」
「やっぱり、アストラルが見えている…」
アストラルが見えているということ…それだけでただの人間ではないということを判断することができた。
「遊馬…彼の決心はそう変わらない。いずれにしても、戦わなければならない相手」
いかなる人物であっても、バリアンはバリアン。
そして、Dr.フェイカーの時のように、虎視眈々とナンバーズを手に入れること、そしてアストラル世界を滅ぼすことを目指している。
遅かれ早かれ、アリトとは闘う運命にある。
アリトは覚悟を決めた。
今度は遊馬が覚悟を決める番だ。
「分かったぜ、アストラル。やるからには、アストラルと一緒にお前を倒す!!」
「待ってたぜ!その言葉!」
「遊馬君…これを使ってほしい!」
遊馬に向け、1枚のカードが投げられる。
「こいつは…!?」
「アリト君は君との一騎討ちを望んでいる。なら、僕に入り込む余地はないけど、せめてそのカードで一緒に戦わせてほしいんだ」
「侑斗…。アリト、いいか?」
「別にかまわねえぜ!さあ行くぜ…バリアンズ・スフィア・フィールド展開!!!」
遊馬とアストラル、アリトがミザエルのデュエルの時に見た《スフィア・フィールド》、バリアンズ・スフィア・フィールドに包まれた。
「ユウ…」
「遊馬君、勝つんだ」
「さあ、遊馬!思う存分デュエルしようぜ!」
「おう!!」
遊馬はデュエルの準備を整える。
今のアリトにはこのような運命となってしまったことへの悲壮感はない。
ただ、最高のデュエリストと最高のデュエルができるという喜びだけだ。
アリトの左腕が赤い魔物のような腕に変化し、赤い炎を模したデュエルディスクが創造され、左目が赤く変化する。
「「デュエル!!」」
アリト
手札5
ライフ4000
遊馬
手札5
ライフ4000
「アリト…なんでお前がバリアンなんだよ…?」
「先攻はもらうぜ!俺のターン、ドロー!」
アリト
手札5→6
「俺は手札から《BKヘッドギア》を召喚!」
赤いヘッドギア、グローブ、そして黒に白いラインが付いたボクサーパンツを装備した小柄な青いボクサーが現れた。
BKヘッドギア レベル4 攻撃1000
「こいつは召喚に成功した時、デッキからBKと名のつくモンスター1体を墓地へ送ることができる。俺はデッキから《BKウィービング》を墓地へ送る!さらに、こいつは俺の場にBKと名のつくモンスターが存在する場合、バトルフェイズを放棄することで、手札から特殊召喚できる。《BKスパー》を特殊召喚!」
黄色いグローブと赤いサンドバッグ、白いヘッドギアと緑色のスーツを装備したボクサーが現れ、《BKヘッドギア》がそのサンドバッグを使ってスパーリングを開始した。
BKスパー レベル4 攻撃1200
「バトルフェイズを行えない先行1ターン目のハンデを逆手に取った戦略か…」
「俺は、レベル4の《スパー》と《ヘッドギア》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろ、《BK拘束蛮兵リードブロー》!!」
BK拘束蛮兵リードブロー ランク4 攻撃2200
「やっぱり、《リードブロー》だ…」
ナンバーズではないものの、《BK拘束蛮兵リードブロー》の破壊耐性効果とそれに便乗できる攻撃力上昇効果は非常に厄介だ。
「へへっ…。俺はカードを3枚伏せ、ターンエンド!」
アリト
手札6→1
ライフ4000
場 BK拘束蛮兵リードブロー(オーバーレイユニット2) ランク4 攻撃2200
伏せカード3
遊馬
手札5
ライフ4000
場 なし
「あの3枚の伏せカード…」
「遊馬。あの時の状況を再び作ろうとしているぞ」
遊馬とアリトのデュエル…。
カウンターにカウンターを重ねた凄まじいせめぎ合い。
それこそが彼のデッキの真骨頂で、遊馬は1度それを下している。
「あの時の興奮は…今でも心の中で響いているぜ」
「彼は同じ戦術で、決着をつけようとしている!」
「よっしゃあ!どんな戦略が待っているかわからねえが、やってやる!俺のターン、ドロー!」
遊馬
手札5→6
「俺は《ガガガマジシャン》を召喚!」
ガガガマジシャン レベル4 攻撃1500
「そして、こいつは俺の場にガガガと名のつくモンスターが存在するとき、手札から特殊召喚できる!《ガガガキッド》を特殊召喚!」
《ガガガマジシャン》に似た学ランと帽子、アクセサリーをつけた《ガスタの希望カムイ》と同じくらいの年齢の幼い少年がソーダ味のアイスキャンデーを持って現れた。
ガガガキッド レベル2 攻撃800
「更に、《ガガガキッド》がこの効果で特殊召喚に成功した時、バトルフェイズを放棄する代わりに俺の場のガガガと名のつくモンスター1体と同じレベルに変更することができる!」
《ガガガキッド》がアイスキャンデーを一口で頬張ると頭がキーンとしはじめ、レベルが変化した。
ガガガキッド レベル2→4 攻撃800
「《ガガガキッド》の効果の代償として、バトルフェイズは行えなくなるけど、《リード・ブロー》がアリト君の場にある以上、攻撃するのは危険…」
侑斗は言っていないが、もう1つの選択肢として《ガガガマジシャン》のレベルを変更した上で《ガガガキッド》の効果を利用し、《No.61ヴォルガザウルス》を呼び出す手もあるが、結局結果は同じだ。
「俺はレベル4の《ガガガマジシャン》と《ガガガキッド》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろ、《No.39希望皇ホープ》!!」
No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500
「出やがったな…《ホープ》!!」
「そして、俺はカードを3枚伏せる!」
遊馬とアリトの場に3枚の伏せカードが配置された。
カウンターバトルのゴングを鳴らす時が近づいた。
「へっ!お前もあの時のデュエルを再現しようと…」
「へへ…!それはどうかな?俺はこのままターンエ…」
「おっと!俺はここで速攻魔法《オーバーレイ・フラッシュ》を発動!」
「何!?」
「このタイミングでトラップだと!?」
「俺の場にエクシーズモンスターが存在するとき、そのモンスターのオーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手モンスター1体の効果を無効にする!」
《BK拘束蛮兵リードブロー》の拘束具の1つが砕け散る。
そして、《No.39希望皇ホープ》が苦しみだし、ムーンバリアの展開が不可能になった。
「へへ…!これで俺のモンスターは《ホープ》を破壊できる!さらに、《リードブロー》のオーバーレイユニットが減ったことで攻撃力が800ポイントアップする!」
BK拘束蛮兵リードブロー ランク4 攻撃2200→3000
取り除かれたオーバーレイユニット
・BKスパー
オーバーレイ・フラッシュ(アニメオリカ)
速攻魔法カード
自分フィールド上のモンスターエクシーズ1体を選択し、そのエクシーズ素材1つを取り除いて発動できる。
相手フィールド上のモンスターエクシーズ1体の効果を無効にする。
選択したモンスターエクシーズがフィールド上から離れた時、このカードの効果は無効になる。
「速攻魔法たった1枚でアリト君は《ホープ》を倒すための条件を整えた…。強いなあ、彼は」
先手を打ち、有利に立ったのはアリトだった。
「く…。これでターンエンドだ」
アリト
手札1
ライフ4000
場 BK拘束蛮兵リードブロー(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃3000
伏せカード2
遊馬
手札6→1
ライフ4000
場 No.39希望皇ホープ(《オーバーレイ・フラッシュ》の影響下 オーバーレイユニット2) ランク4 攻撃2500
伏せカード3
「遊馬!俺はこのデュエルにすべてをささげる!お前も全力でこい!俺のターン、ドロー!」
アリト
手札1→2
「俺は《リードブロー》で《ホープ》を攻撃!」
《BK拘束蛮兵リードブロー》の解放された右腕の拳が力を失った《No.39希望皇ホープ》に襲い掛かる。
「これは前のデュエルの攻撃の再現。ならば!!」
「おう!罠発動!《バトル・ラッシュ》!戦闘による俺のモンスターの破壊を無効にし、戦闘ダメージを反射する!」
「やっぱり、そのカードを使ってくると思っていたぜ!俺はカウンター罠《アクセル・フットワーク》を発動!バトルフェイズ中に相手が使用した罠カードの発動を無効にし、破壊する!」
「だったら、あの時と同じように、このカードで決着だ!カウンター罠《エクシーズ・クロス》発動!エクシーズモンスター同士が戦闘を行い、相手が罠カードを発動した時、そのカードの発動を無効にし、破壊する!そして、デッキからカードを1枚ドローし、ドローしたカードがモンスターカードだった場合、戦闘を行うエクシーズモンスターの攻撃力を入れ替え、更に相手のエクシーズモンスターの攻撃力を0にする!」
あまりにも発動条件が限定され、ギャンブル性のあるカウンター罠カードだ。
(蓮だったら、欲しがるかも…)
「前回はこれを喰らって負けちまったが、今回はそうはいかねえ!俺はさらにカウンター罠《カウンターズ・ハイ》を発動!」
「何!?」
「更なるカウンターだと…!?」
アリトが伏せていた残り2枚のカードはカウンター罠カード、更に遊馬たちの行動を予測した配置だった。
カウンター合戦の軍配はアリトに上がる。
「相手がバトルフェイズ中に発動したカウンター罠カードの効果を無効にし、更に更に、戦闘で発生するお互いへのダメージが2倍になる!」
「何!?」
《トラップ・ジャマー》よりも発動条件を縛り、攻撃的な効果を持つカウンター罠《カウンターズ・ハイ》。
肉を切らせて骨を断つとはこのことを言うのか?
《カウンターズ・ハイ》で《エクシーズ・クロス》が無効となり、生き残った《アクセル・フットワーク》が《バトル・ラッシュ》を無効にした。
「行け!遊馬を貫け!ライトニング・ファースト!!」
《BK拘束蛮兵リードブロー》の拳が《No.39希望皇ホープ》を貫き、葬り去った。
「うわああああ!!」
遊馬
ライフ4000→3000
バトル・ラッシュ(アニメオリカ)
通常罠カード
相手モンスターとの戦闘時に発動出来る。
自分フィールド上のモンスターはこの戦闘では破壊されない。
この戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。
アクセル・フットワーク(アニメオリカ)
カウンター罠カード
バトルフェイズ中、罠カードが発動した時に発動できる。
その罠カードの発動を無効にし破壊する。
自分フィールド上に「BK」と名のついたモンスターが存在する場合に 相手のカウンター罠カードが発動した時、墓地のこのカードを手札に加える。
エクシーズ・クロス(アニメオリカ)
カウンター罠カード
自分フィールド上のモンスターエクシーズが相手のモンスターエクシーズと戦闘を行うバトルフェイズ中、
相手の罠カードが発動した時に発動できる。
そのカードの発動を無効にし破壊する。
自分のデッキからカードを1枚ドローする。
この効果でドローしたカードをお互いに確認し、モンスターカードだった場合、バトルフェイズ終了時まで、戦闘を行うお互いのモンスターエクシーズの攻撃力を入れ替え、さらに相手モンスターエクシーズの攻撃力を0にする。
モンスターカード以外だった場合、自分が受ける戦闘ダメージは倍になる。
この効果でドローしたカードは墓地へ送る。
カウンターズ・ハイ(アニメオリカ)
カウンター罠カード
戦闘中に発動した相手のカウンター罠カードの効果を無効にし破壊する。
このカードを発動した戦闘によって発生するお互いのプレイヤーへの戦闘ダメージは倍になる。
「そして、俺は手札から魔法カード《カウンターズ・ラック》を発動!カウンター罠カードを3回以上発動されたターンのメインフェイズ2に発動でき、デッキからカードを2枚ドローする!俺はこれでターンエンド!」
カウンターズ・ラック
通常魔法カード
カウンター罠カードが3回以上発動された自分のターンのメインフェイズ2にのみ発動できる。
自分はデッキからカードを2枚ドローする。
「カウンターズ・ラック」は1ターンに1度しか発動できない。
アリト
手札1→2
ライフ4000
場 BK拘束蛮兵リードブロー(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃3000
遊馬
手札1
ライフ3000
場 伏せカード1
「すごい…」
「うん。あんなデュエル、今まで見たことないね」
侑斗とウィンダは戦う遊馬とアリトをうらやましく思った。
バリアンとの戦いであることは分かっている。
だが、真剣勝負をここまで楽しんている遊馬とアリト、そしてあの壮絶なカウンター合戦が2人をそうさせた。
2人の魂に響いたのだ。
「すげえ…すげえよ、アリト!やっぱ、お前とのデュエルは否が応でも必死になっちまう!燃えてきたぜ…熱くなってきたぜ!!」
「そうだ遊馬!そして、楽しもうぜ!全力でぶつかりあって、全力でこのデュエルを楽しもうぜ!!」
「デュエルを…楽しむ…」
「デュエルを…楽しむ…か…」
侑斗の中で懐かしい記憶がよみがえる。
幼少期、父親がデュエルの小さな大会で優勝した時のことだ。
「ねえ、父さん」
「うん?どうした、侑斗」
「父さんは、どうしてそんなに強いの?ねえ、なんで?」
息子の無垢な質問に、侑斗の父親は微笑みながら答えた。
「いいか、侑斗。デュエルは本来はカードゲーム、遊びなんだ。そして、遊びだから熱中で来て、楽しむことができる」
「楽しむ…?」
「そうだ。思いっきり楽しむんだ。楽しむデュエリストはどこまでも強くなれるんだ」
「父さん…」
「ん?どうしたの、ユウ」
「ああ…。ごめん。ちょっと、考え事してた」
再び、遊馬とアリトに目を向ける。
(こうなったら、2人のデュエルを最後まで見届けないと)
「行くぜ、アリト!俺のターン、ドロー!」
遊馬
手札1→2
「俺は手札から魔法カード《エクシーズ・リベンジ》を発動!相手の場にオーバーレイユニットを持つエクシーズモンスターが存在するとき、墓地からエクシーズモンスターを特殊召喚し、相手のオーバーレイユニットを1つ奪う!戻ってこい、《ホープ》!!」
No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500
復活した《No.39希望皇ホープ》が光り輝き、その光に誘われた《BK拘束蛮兵リードブロー》の最後のオーバーレイユニットがそのモンスターのものになった。
奪われたオーバーレイユニット
・BKヘッドギア
「だが、《リードブロー》のオーバーレイユニットが減ったことにより、《リードブロー》の攻撃力はさらに800ポイントアップする!」
《BK拘束蛮兵リードブロー》のもう1つの拘束具が砕け散り、ついに彼が自由の身となる。
BK拘束蛮兵リードブロー ランク4 攻撃3000→3800
「まずい!《リードブロー》の攻撃力がまたあがっちゃいました!」
「ううん…これでいい!」
「え…?」
「俺は罠カード《ギア・チェンジ》を発動!俺のターンに相手がモンスターの攻撃力をアップさせたとき、俺の場のエクシーズモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで2倍にすることができる!」
《No.39希望皇ホープ》の中の闘志というギアが最高レベルに変更され、全身が赤く輝き始める。
No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500→5000
ギア・チェンジ
通常罠カード
自分のターンに相手モンスターの攻撃力がアップした時にのみ発動できる。
自分フィールド上に表側表示で存在するエクシーズモンスターの攻撃力が2倍になる。
「ギア・チェンジ」は1ターンに1度しか発動できない。
「攻撃力…5000!?」
「行っけぇぇぇぇ!!《ホープ》!《リードブロー》を攻撃!ホープ剣・スラッシュ!」
《No.39希望皇ホープ》の真紅に染まった剣が《BK拘束蛮兵リードブロー》を切り裂いた。
「うわあああああああ!!!!!」
アリト
ライフ4000→2800
「遊馬!このまま押し切っちゃえ!」
「いいや、まだこのデュエルは終わらねえ…」
「え…?」
凌牙の言葉を小鳥は理解したくなかった。
まだアリトには遊馬を倒すカードが残っていることを暗にしてしているように思えたからだ。
そして、真月は表情一つ変えずに、ただじっとデュエルを見ていた。
「アリト!このデュエル、まだまだこれからだ!!」
「ああ…!遊馬!!」
状況が逆転したが、彼らの熱い心はますます燃え上っていた。
(遊馬とアリト…2人がそれぞれを引き寄せあっている…。このデュエルの果てには…ああ…!!)
体の中で何かが悲鳴を上げている。
(なんだ…この痛みは…。まさか、このフィールドは!?)
アストラルはバリアンズ・スフィア・フィールドの真の力の秘密に近づきつつあった。
「俺は手札から魔法カード《ドレイン・グリード》を発動!攻撃力が元々の攻撃力よりも2000ポイント以上上回っているモンスターが俺の場にいる時、そのモンスター1体の攻撃力を元に戻すことで、デッキからカードを2枚ドローする!俺はこれでターンエンドだ!」
本来、2000ポイント以上もの攻撃力ダウンは大きすぎる代償だ。
しかし、《ギア・チェンジ》の効果終了タイミングを見越してのこの的確な発動。
遊馬のデュエリストとしての成長がうかがえる。
アリト
手札2
ライフ2800
場 なし
遊馬
手札2→1→2
ライフ3000
場 No.39希望皇ホープ(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃5000→2500
ドレイン・グリード
通常魔法カード
自分フィールド上に表側表示で存在する攻撃力が元々の攻撃力よりも2000ポイント以上高いモンスター1体を選択して発動できる。
そのモンスターの攻撃力を元々の数値に戻し、デッキからカードを2枚ドローする。
「ドレイン・クリード」は1ターンに1度しか発動できない。
「2人とも、すごい気迫…」
「ああ…。あいつらは本気だ」
「遊馬…気を付けて」
「行くぜ!俺のターン、ドロー!」
アリト
手札2→3
ダメージを受け、肉体からかすかに悲鳴が上がっている。
だが、彼は痛みをも楽しみとしている。
なぜなら、これこそが本気の戦いであることを実感させているからだ。
「俺は《BKスイッチヒッター》を召喚!」
BKスイッチヒッター レベル4 攻撃1500
「こいつの召喚に成功した時、墓地からBKと名のつくモンスター1体を特殊召喚できる!《リードブロー》を特殊召喚!」
BK拘束蛮兵リードブロー ランク4 攻撃2200
「更に、手札から魔法カード《エクシーズ・トレジャー》を発動!その効果で、俺はデッキからカードを2枚ドローする!そして、俺は手札から装備魔法《エクシーズの宝冠》を発動!」
「何!?そのカードは…?」
エクシーズモンスターのランクをレベルに変換し、2体分のエクシーズ素材にすることができるカード。
遊馬とデュエルをしたゴーシュ、そして凌牙が愛用するカードだ。
BK拘束蛮兵リードブロー ランク4→レベル4 攻撃2200
エクシーズの宝冠(アニメオリカ)
装備魔法カード
エクシーズモンスターにのみ装備可能。
このカードを装備したエクシーズモンスターはランクをレベルとして扱う。
このカードを装備したエクシーズモンスターをエクシーズ素材とする場合、1体で2体分の素材とする事ができる。
「これで…レベル4のモンスターが3体になった…」
低レベルモンスターをオーバーレイユニットにするエクシーズモンスターでも、多くのモンスターを必要とする場合は同じランクでも段違いの効果を持つものが多い。
「遊馬…来るぞ!」
「おう!!」
「見せてやるぜ…俺の本気を!俺はレベル4の《リード・ブロー》と《スイッチヒッター》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!現れろ、《No.105BK流星のセスタス》!!」
青と黄色が基調となっている、まさに名前の通り流星をイメージさせる強化アーマーを装備した巨大なボクサーが現れる。
そのモンスターの番号は左肩に刻まれている。
No.105BK流星のセスタス ランク4 攻撃2500
「これが…アリトのオーバーハンドレッドナンバーズ…」
「行くぜ!遊馬!!《流星のセスタス》で《希望皇ホープ》を攻撃!」
「何!?《セスタス》と《ホープ》の攻撃力は2500!相討ち狙いかよ!?」
「俺は行くときゃ行くんだぜ!」
せっかく召喚した自身のオーバーハンドレッドナンバーズで相討ち狙いとも取れる攻撃を仕掛けている。
この攻撃に裏がないわけがない。
「気をつけろ、遊馬!」
「分かってるって!俺は《希望皇ホープ》の効果発動!オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、攻撃を無効にする!ムーン・バリア!!」
「俺は《流星のセスタス》の効果を発動!俺の場のBKと名のつくモンスターが相手モンスターと戦闘を行うバトルステップ時にオーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手モンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にし、俺のモンスターのその戦闘での破壊を無効にする!」
「何…!?」
「ムーン・バリアを突き破れ!スターダスト・インパクト!!」
オーバーレイユニットを身に宿した《No.105BK流星のセスタス》が両肩のアーマー部分から無数のビームを放つ。
そのビームはムーン・バリアを突き破り、次々と《No.39希望皇ホープ》に着弾、それを撃破した。
取り除かれたオーバーレイユニット
・BKスイッチヒッター
「へっ…!!俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」
アリト
手札3→1
ライフ2800
場 No.105BK流星のセスタス(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃2500
伏せカード1
遊馬
手札2
ライフ3000
場 なし
「《ホープ》が破壊されてしまった…。」
「あれが…オーバーハンドレッドナンバーズ…」
「このままじゃまずいぜ…遊馬!!」
ライフの差はわずか200。
だが、遊馬の場にカードは無く、アリトの場にはオーバーハンドレッドナンバーズがいる。
「どうした?これで俺たちの楽しいデュエルはしまいかよ?」
「まだまだ…!!もっと全力で楽しもうぜ…!!」
「しかし遊馬!今の我々の場にはカードがない!!そして、敗北したら私たちは…」
「分かってる!!でも、俺はこのデュエルを特別なものにしてえんだ!俺たちは今まで、いろんな奴らとデュエルをしてきた。ナンバーズを集めるため、奪われないため…。でもよお…アリトとデュエルをしていると、どうしようもなく熱くなっちまうんだよ!!」
「遊馬…私に君のその熱い思いを抑えることはできないようだな。いいだろう、遊馬。私も君と共に戦おう!」
「行くぜ…アストラル!!今度は俺たちの最強パワーを見せてやる!」
「行くぞ、遊馬!!」
「俺と「私で」オーバーレイ!!俺とアストラルで、オーバーレイネットワークを構築!遠き2つの魂が交わるとき、語り継がれし力が現れる!エクシーズチェンジ!!ゼアル!!」
遊馬とアストラルの絆の象徴、ゼアルが再び戦場に降臨する。
「遊馬…アストラル…。これがお前らのフルパワーなのかよ!?かっけえ、かっけえぜ!!」
アリトの瞳の輝きが増していく。
更なる実力を見せようとする強者に興奮している。
「行くぜ!俺のターン!!」
遊馬の右手に光が集まっていく。
「最強デュエリストのデュエルはすべて必然!ドローさえ、デュエリストが創造する!これが…我々の運命の1枚!!」
「「シャイニング・ドローーーーー!!」」
遊馬
手札2→3
「俺は手札から魔法カード《死者蘇生》を発動!その効果で、墓地から《希望皇ホープ》を特殊召喚する!」
No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500
「更に、俺は手札から魔法カード《エクシーズ・トレジャー》を発動!」
「何!?お前もそのカードを!?」
「その効果で俺は、デッキからカードを2枚ドローする!」
デッキトップから2枚のカードが光り輝き、遊馬の手に渡る。
遊馬
手札3→4
「俺は手札から装備魔法《NoWビッグバン・アーマー》を《ホープ》に装備!」
「何!?そのカードは…!?」
「来た!ユウのナンバーズウェポン!!」
《No.39希望皇ホープ》が《NoWビッグバン・アーマー》を装備し、《No.105BK流星のセスタス》以上の巨体に変化した。
「こいつは俺の仲間が貸してくれたカードだ!行くぜ!《希望皇ホープ》で《流星のセスタス》を攻撃!」
「突っ込め!《流星のセスタス》!!」
《No.105BK流星のセスタス》が巨体で襲ってくる《No.39希望皇ホープ》に拳を向ける
「《流星のセスタス》の効果発動!これで、破壊されるのは《ホープ》だけだ!!」
「いいや!《ビッグバン・アーマー》を装備した《ホープ》の効果は無効化され、更に相手モンスターを攻撃するとき、戦闘では破壊されず、俺へのダメージは0になる!!」
《No.39希望皇ホープ》に装備された《NoWビッグバン・アーマー》の巨大な拳と《No.105BK流星のセスタス》の拳がぶつかり合う。
「そして、攻撃した相手モンスターをダメージステップ終了時に破壊する!」
「何!!?」
拳がぶつかり合い、《NoWビッグバン・アーマー》に若干ひびが入ったものの競り勝ち、《No.105BK流星のセスタス》が破壊される。
「くっ…!!やるな、遊馬!!うれしいぜ!!」
エースカードが倒されたにもかかわらず、アリトのテンションが上がっていく。
「なら俺も、さらなる全力を見せねえとな!罠発動!《エクシーズ・リボーン》を発動!こいつをオーバーレイユニットにし、《流星のセスタス》を復活させる!!」
No.105BK流星のセスタス ランク4 攻撃2500
「《流星のセスタス》が復活した!?」
「それだけじゃない。《エクシーズ・リボーン》がオーバーレイユニットになったことで、《流星のセスタス》はもう1度あの効果を使うことができる」
《NoWビッグバン・アーマー》はナンバーズのモンスターからの攻撃に対する耐性を持っていない。
このままでは確実に破壊されてしまう。
「俺は、カードを2枚伏せてターンエンド…」
アリト
手札1
ライフ2800
場 No.105BK流星のセスタス(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃2500
遊馬
手札4→1
ライフ3000
場 No.39希望皇ホープ(《NoWビッグバン・アーマー》装備) ランク4 攻撃2500
伏せカード2
「へへへへへ…ははははは!!最高だぜ、遊馬!!」
「へっ…」
「お前たちの全力を見ることができて…こんなデュエルを俺は望んでいたんだ!!俺の想いをすべて力に変えて、お前たちにぶつけてやる!!」
「おう!俺も全力をお前をぶつけてやるぜーーーー!!!」
遊馬とアリトの闘争心がこれでもかというくらい高まっている。
もはや、あの2人の頭の中から人間界もバリアン世界も消えてしまったいる。
ただ、目の前の相手と最高の戦いをしたいという欲望のみだ。
「おおおおお!!バリアルフォーゼ!!」
以前デュエルをしたミザエルと同じように、アリトが光に包まれる。
「見せてやる!俺の全力を!俺の思いを!!!」
アリトの姿が真紅の革製ジャケットに似た肉体と蟹に似た仮面をつけた状態になる。
「アリト…お前、そこまで…」
近くの建物の屋上から気になってデュエルを見ていたギラグにもアリトの思いがこれでもかというくらいに伝わってくる。
「これが…アリトの真の姿!!」
「ということは…ユウ!」
「うん。カオスナンバーズが現れる!」
全員の頭の中にあの光景が再生される。
バリアンズ・スフィア・フィールドを破壊するほどの膨大な力を持つミザエルのカオスナンバーズが登場する光景を。
(あれがアリト…?いや、アリトはアリトだ!!)
「へへへっ…。これですべてそろった!!お楽しみはこれからだぜ!俺のターン、ドロー!」
アリト
手札1→2
「行くぞ、遊馬!俺は《RUM-バリアンズ・フォース》を発動!《流星のセスタス》をランクアップし、カオス化させる!闇を飲み込む混沌を! 光を以て貫くがよい! カオスエクシーズ・チェンジ! 現れろ、《CNo.105BK彗星のカエストス》!」
黒と赤を基調とした細身のボクサーが混沌の中から現れる。
背中についている巨大な4枚翼の飾りの中にはバリアンの粒子をため込んでいる。
CNo.105BK彗星のカエストス ランク5 攻撃2800
「これが…カオスナンバーズ!?」
侑斗と凌牙から話では聞いていたものの、カオスオーバーハンドレッドナンバーズを遊馬がその眼で見るのは初めてのことだ。
「これが…俺の思いの丈だ!《カエストス》の効果発動!カオスオーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手モンスター1体を破壊して、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える!!」
「何!!?」
翼飾りからバリアンの粒子が放出し、大出力ビームとなって《No.39希望皇ホープ》を貫いた。
「うわああああ!!」
貫いたビームはそのまま遊馬とアストラルにも襲い掛かる。
遊馬
ライフ3000→500
取り除かれたオーバーレイユニット
・エクシーズ・リボーン
「ああ…!!遊馬君のライフが一気に…!」
「まずい…。このまま《カエストス》の攻撃を受けたら、終わりだ!!」
「遊馬…」
一瞬で戦況を掌握した《CNo.105BK彗星のカエストス》の力に侑斗たちは戦慄する。
「行っけぇぇぇぇ!!《カエストス》!遊馬にダイレクトアタック!コメット・エクスプロージョン》!!!」
《CNo.105BK彗星のカエストス》の拳が遊馬とアストラルに襲い掛かる。
「遊馬君!!!」
「いやぁぁぁぁ!!」
「罠発動!《エクシーズ・ブロック》!!俺への戦闘ダメージを0にし、《希望皇ホープ》を復活させる!」
透明のバリアが遊馬の窮地を救う。
そして、《No.39希望皇ホープ》が現れる。
No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500
エクシーズ・ブロック
通常罠カード
相手の直接攻撃宣言時に発動できる。
自分の墓地に存在するエクシーズモンスター1体を特殊召喚し、その戦闘で発生する自分へのダメージを0にする。
「何!?なら、俺は墓地の《BKウィービング》の効果発動!相手が俺のターンのバトルフェイズ時に罠カードを発動した時、墓地のこのカードとBKと名のつくエクシーズモンスター1体を除外することで、相手の墓地から通常罠カード1枚を手札に加えることができる!《バトル・ラッシュ》を手札に!!」
遊馬の墓地に存在する《バトル・ラッシュ》が紫色に輝き、アリトの手に渡った。
BKウィービング
レベル3 攻撃0 守備1200 効果 炎属性 戦士族
自分のターンのバトルフェイズ時に相手が罠カードを発動した時、このカードと自分の墓地に存在する「BK」と名のつくエクシーズモンスター1体をゲームから除外することで発動できる。
相手の墓地から通常罠カードを1枚選択して手札に加える。
「BKウィービング」のこの効果は1ターンに1度しか発動できない。
「さすがだな…!遊馬、アストラル!!俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」
アリト
手札2→0
ライフ2800
場 CNo.105BK彗星のカエストス(オーバーレイユニット1) ランク5 攻撃2800
伏せカード2(《バトル・ラッシュ》)
遊馬
手札1
ライフ500
場 No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500
「《彗星のカエストス》の攻撃を防ぐとは…おもしれえ…おもしれえ!!おもしれえぞーーー!!さあもっとこい!遊馬!アストラル!!もっとお前の全力を、俺にぶつけてこい!!!」
とどめの一撃をかわした遊馬とアストラルに更に興奮し、さらなる全力を要求する。
「アリト…!!こんなに熱いデュエルなのに…俺は人間で、お前がバリアンで…!!」
「デュエルを楽しもうぜ!遊馬!!俺たちのデュエル、最後の最後まで全力で楽しもうぜ!!」
「アリト…」
「遊馬。彼の思いにこたえよう。最後まで!」
「遊馬----!!」
「アストラル…。アリト!俺もこのデュエル、とことん楽しみぬいてやる!!」
2つの世界を隔て、であった似た者同士のデュエリスト。
その白熱するデュエルは終わりに近づいていた。
「俺のターン!シャイニング・ドロー!!!」
遊馬
手札1→2
「このカードは俺のライフが相手より2000ポイント以上低い場合、手札から特殊召喚できる!俺は《ZW-荒鷲激神爪》を特殊召喚!!」
2つの頭を持つ、鉤爪のような翼をもった赤い鷲。
遊馬とアストラルが創造した、猪突猛進を支援する武器だ。
ZW-荒鷲激神爪 レベル5 攻撃2000
「そして、こいつは《希望皇ホープ》と名のつくモンスターの装備カードとなる!!イーグルチャージ!!」
《ZW-荒鷲激神爪》を《No.39希望皇ホープ》に装着する。
「このカードを装備した《ホープ》の攻撃力は2000ポイントアップする!!」
No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500→4500
「忘れたのか遊馬!俺の場にはお前の罠カード《バトル・ラッシュ》がある!返り討ちにあうぞ!!」
「俺は…《希望皇ホープ》で《カエストス》を攻撃!!」
《No.39希望皇ホープ》が伏せカードにおそれることなく、ただまっすぐに《CNo.105BK彗星のカエストス》に突撃する。
「罠発動!《バトル・ラッシュ》!!これで、《カエストス》は破壊されず、お前にダメージが跳ね返る!!」
「俺は《荒鷲激神爪》の効果発動!このカードが装備カードとなっている時、1ターンに1度、相手の罠カードの発動を無効にし、破壊できる!!」
《No.39希望皇ホープ》の両肩にある《ZW-荒鷲激神爪》の翼が《バトル・ラッシュ》を切り裂こうとした。
「読んでいたぜ!カウンター罠《コークスクリュー・クロス》!!バトルフェイズ中に相手がモンスター効果を発動した時、その発動を無効にし、相手に500ポイントのダメージを与える!!」
「まずい…!!遊馬君のライフは500!このままだと…」
《CNo.105BK彗星のカエストス》の拳が《ZW-荒鷲激神爪》を打ち砕こうとしていた。
「これで終わりだぁぁぁぁぁ!!!!」
「いいや、まだだ!俺は手札からカウンター罠《ラスト・チャンス》を発動!!」
「何!?手札からカウンター罠だと!?」
「こいつは俺のライフが500以下の時、手札から発動できる!相手がカウンター罠を発動した時、相手の墓地に存在するカウンター罠を発動できる!俺はお前の墓地から《カウンターズ・ハイ》を発動!!」
《カウンターズ・ハイ》はバトルで発動したカウンター罠を無効にし、破壊する。
そして、発動したターンに発生するお互いへの戦闘ダメージが2倍になる。
紙一重の差で、遊馬がアリトを上回った。
《コークスクリュー・クロス》が破壊され、生き延びた《ZW-荒鷲激神爪》が《バトル・ラッシュ》を切り裂いた。
「ば…バカな!!?」
「かっとビングだ、俺!!イーグル・カウンター・ブロウ!!!」
《No.39希望皇ホープ》のカウンターパンチが《CNo.105BK彗星のカエストス》を打ち砕き、アリトに追撃する。
「…」
「ホープ剣・イーグルスラッシュ!!!」
《No.39希望皇ホープ》の《ZW-荒鷲激神爪》によって燃え上がる剣によって、アリトのライフが削り取られた。
アリト
ライフ3000→0
コークスクリュー・ブロウ(アニメオリカ・調整)
カウンター罠カード
自分フィールド上に「BK」と名のつくモンスターが表側表示で存在するバトルフェイズ中に相手がモンスター効果を発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
さらに、相手ライフに500ポイントダメージを与える。
ラスト・チャンス(アニメオリカ・調整)
カウンター罠カード
相手がカウンター罠カードを発動した時、発動できる。
また、自分のライフが500ポイント以下の場合、手札から発動できる。
相手の墓地のカウンター罠カード1枚を選択し、自分のカウンター罠カードとして発動する。
遊馬とアリトの全力デュエルは遊馬の勝利!!
それにしても、改めてアニメでそのデュエルを見ると、2人とも本当に楽しそうでうらやましかったです。
感想待ってます!