遊戯王ZEXAL 風の戦士たち   作:ナタタク

80 / 112
侑斗
No.00ガスタの魔剣士ユウ
CNo.00ガスタの魔剣士ユウ・暴風
WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風
No.49秘鳥フォーチュンチュン
No.50ブラック・コーン号
No.74マジカル・クラウン―ミッシング・ソード
No.69 紋章神コート・オブ・アームズ 


No.7ラッキー・ストライプ
No.17リバイス・ドラゴン
No.32海咬龍シャーク・ドレイク
No.55竜騎兵グレン
CNo.55灼熱竜騎兵グレン
CNo.55竜闘士グレン
No.57奮迅竜トレスラグーン
No.82ハートランドラコ
No.85クレイジー・ボックス
No.91サンダー・スパーク・ドラゴン

竜司
No.10白騎士イルミネーター
No.11ビッグ・アイ
No.18ジェムナイト・アゲート
No.52ダイヤモンド・クラブ・キング

瑠那
No.16色の支配者ショック・ルーラー
No.20蟻岩土ブリリアント
No.23セイクリッド・ルナマリア
No.30破滅のアシッド・ゴーレム
No.87雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ


第70話 文化祭の決闘

「急げ!急げーーー!!」

運動場の一角があわただしくなる。

看板を作り、デュエルスペースを確保し、テントを立てる。

また、教室内でも衣装づくりが行われている。

「うー…眠いよー…」

「頑張って、あとちょっとで出来上がるから」

時計を見ると、まだ午前7時。

運動系の部活に参加しているのであれば、あまり問題なさそうだが、侑斗達にとっては酷だ。

また、竜司はもう自分がやる仕事をすべて終わらせてお休みタイムに入っている。

「くっそー竜司の奴。自分の分終わったらさっさと寝やがって…」

俺だって寝てえのに、そんな文句を言いながら蓮はテントを立てる。

「ふう…看板はこんな感じでいいわね」

看板には《ブラック・マジシャン》、《青眼の白龍》、《真紅眼の黒竜》の三つ巴の戦いをモチーフにしている。

そして、上部には『コスプレデュエル大会』と書かれている。

これは蓮の発案で、デュエルアカデミア本校でも毎年のように行われている。

 

そして、文化祭開始の30分前になった。

校舎前では多くの屋台があり、教室内では喫茶店やゲーム、写真館などがある。

侑斗のクラスの準備がようやく完了する。

「うー眠いよー…」

「ウィンダ、お疲れ様」

「さーって…俺たちの衣装を選ばねえとな…」

「じゃ、まず俺からね」

いつの間に起きていた竜司が衣装のうちの1つを手に取る。

「じゃあ、僕はこれ」

「私はこれね」

「おいおい!!俺、まだ迷ってるんだぞ!!」

蓮が迷っている間に、次々と衣装がなくなっていく。

そして…。

「うーん…これでいいか」

「いい感じね」

竜司は《疾風の暗黒騎士ガイア》、瑠那は《アマゾネスの聖戦士》の衣装姿。

「ウィンダ…もっと別の衣装がなかったんじゃないかな?」

「そうかな?でも、これすっごく可愛いし、いいでしょ?」

顔を赤くしている侑斗にウィンダは首をかしげる。

ウィンダの衣装は《ブラック・マジシャン・ガール》の衣装で、かなり露出度が高い。

ちなみに、侑斗は《ブラック・マジシャン》の衣装だ。

「お…重てえ…重てえよお…」

着替え終えた蓮がふらふらになっている。

「しょうがないでしょ?早く決めなかったんだから」

「せっかくの文化祭だから、いいじゃねえか!!」

蓮の衣装は《VWXYZ-ドラゴン・カタパルト・キャノン》。

最後の残り物で、なかなかのかっこよさだが…かなり重たい。

「くっそー…これじゃあ、デュエルできねえよ…」

「じゃあ、蓮は裏方だね」

「お…さっそく来たわよ」

「ったく、なんで俺がお前らに付き合わなきゃなんねえんだ」

最初の客に相手をするのはなぜか凌牙で、衣装は《伝説のフィッシャーマン》。

「だって…暇でしょ?」

「ひ…暇だと…!?」

はっきり言おう。

これは図星であると。

凌牙のクラスでは劇をやるのだが、凌牙は準備を全部サボり、裏方にも役にも入らなかった。

そのため、瑠那に連行されて助っ人にされてしまった。

「なんだよこいつ!!こいつだったら余裕で勝てそうだ!!」

「な…何だと…!?」

やりたくもないコスプレをさせられ、更に客に笑われたことで、彼の怒りが頂点に達する。

 

「出直してこい!!《エアロ・シャーク》でダイレクトアタック!!」

「うわあああ!!」

 

客A(《ジャンク・シンクロン》衣装)

ライフ1200→0

 

「《ブラック・レイ・ランサー》で《ターレット・ウォリアー》を攻撃!!ブラック・スピア!!」

「な…なんでー…」

 

客B(《切り込み隊長》衣装)

ライフ600→0

 

「《牙鮫帝シャーク・カイゼル》で《F・G・D》を攻撃!カイザー・バスター!!」

「きゃあああ!!」

 

客C(《リトル・フェアリー衣装》)

ライフ2000→0

 

「はあ…はあ…はあ…」

「おいおい、何なんだよあの《フィッシャーマン》」

「レベルが全然違うじゃねえか…」

「さすが凌牙君!!10人抜きだね!!」

(うーん…力量もあるけど、かなり怒ってるのも理由の一つかな…?)

もはや、瑠那に強引に付き合わされたことへのうっぷん晴らし。

そして、11人目のデュエリストが現れる。

彼は制服でも私服でもなく、《ジャンク・ウォリアー》の衣装姿で顔もわからない。

「次の相手はお前か?」

「…」

彼は何も言わずにデュエルディスクを装備する。

侑斗達が見たことのある旧型のデュエルディスクを…。

(…!このデュエルディスクは…!!)

 

そして、1時間後…。

「ど…どういうことだ…!?」

凌牙はここまで追いつめられたことがとても信じられなかった。

凌牙の残りライフ500に対して、彼のライフは4000。

そして、凌牙の最後のモンスター、《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》が破壊されてしまった。

「つ…強すぎる…何者なんだ、こいつは…!!?」

「《ライトニング・ウォリアー》でダイレクトアタック。ライトニング・パニッシャー」

「うわああああ!!!」

 

凌牙

ライフ500→0

 

「つ…強すぎる…」

大量展開したエクシーズモンスターをあっという間に対処し、更には行動も完全に読まれてしまった。

「あの凌牙がここまでいいようにやられるなんて…」

びっくりしながら、瑠那は《ジャンク・ウォリアー》衣装の男を見る。

そして、その男は侑斗に指をさした。

「え…!?」

そして、次に自身のデュエルディスクに指をさす。

侑斗が指名されたらしい。

「ユウ…」

「…。指名された以上は、引き受けないと」

苦笑しながら、デュエルの準備を整える。

「…」

「(あの人は…今度は僕に何を…?)デュエル!!」

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

手札5

ライフ4000

 

侑斗

手札5

ライフ4000

 

「俺の先攻だ…」

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

手札5→6

 

「(今のお前にバリアン世界の神と戦う力があるか…見極める)俺は手札のジャンクと名のつくモンスター1体を墓地へ送り、《ジャッキー・ジャンパー》を特殊召喚する」

スキー用の装備をしている小さな人型機械がフェイスガードをつけて現れる。

 

ジャッキー・ジャンパー レベル3 攻撃1000(チューナー)

 

手札から墓地へ送られたカード

・ジャンク・アーマー

 

ジャッキー・ジャンパー(漫画オリカ・調整)

レベル3 攻撃1000 守備1200 チューナー 地属性 機械族

このカードは手札の「ジャンク」と名のついたモンスターを1体墓地へ送り、手札から特殊召喚する事ができる。

 

「更に、手札から《ジャンク・リペアラー》を召喚」

右手にスパナ、左手にドライバー、そして左目だけゴーグルをつけたゴブリンが灰色の作業着を身に着けて現れる。

 

ジャンク・リペアラー レベル3 攻撃1000

 

「このカードの召喚に成功した時、墓地からレベル4以下のジャンク、またはシンクロンと名のつくモンスター1体を特殊召喚できる。俺は墓地から《ジャンク・アーマー》を特殊召喚する」

多くの廃棄された機械でできたツギハギの鎧が現れる。

 

ジャンク・アーマー レベル2 守備1200

 

ジャンク・リペアラー

レベル3 攻撃1000 守備100 効果 地属性 機械族

このカードの召喚に成功した時、自分の墓地からレベル4以下の「ジャンク」、または「シンクロン」と名のつくモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚することができる。

この効果を発動したターン、自分は「シンクロン」チューナーを素材とするシンクロモンスター以外のモンスターをエクストラデッキから特殊召喚することができない。

 

「カードを2枚伏せ、ターンエンド」

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

手札6→1

ライフ4000

場 ジャンク・アーマー レベル2 守備1200

  ジャンク・リペアラー レベル3 攻撃1000

  ジャッキー・ジャンパー レベル3 攻撃1000(チューナー)

  伏せカード2

 

侑斗

手札5

ライフ4000

場 なし

 

「たった1ターンで3体のモンスターを特殊召喚しちゃった!!」

「けどよお、3体とも攻撃力が1000以下だぜ。しかも、シンクロ召喚してねえんじゃあ…」

「うん…?あれ?凌牙君は…?」

「凌牙なら…」

瑠那が指をさした方向に、蝶野さなぎのコンサートをやっているステージがある。

そして、そこで凌牙がベースをやっている。

「あ…逃げた」

「仕方ないわね。本来ベースをやる人が風邪をひいたって聞いたし」

「おーい、誰か相手をしてくださーい!」

「じゃあ、俺がやるよ」

 

「僕のターン、ドロー!」

 

侑斗

手札5→6

 

「僕は手札から《ガスタの霊使いウィン》を召喚!」

 

ガスタの霊使いウィン レベル3 攻撃500

 

「ウィンおねえちゃん!!」

侑斗の場に現れたウィンにウィンダは手を振る。

「ウィンダ。お仕事がんばってるみたいね」

「うん!」

「更に、手札から魔法カード《ガスタの最前線》を発動。手札からレベル4以下のガスタと名のつくモンスター1体を特殊召喚できる。僕は手札から《ガスタの静寂カーム》を特殊召喚!」

 

ガスタの静寂カーム レベル4 攻撃1700

 

「《ウィン》の効果発動!1ターンに1度、このカードのレベルを僕の場のガスタと名のつくモンスターと同じにする!」

 

ガスタの霊使いウィン レベル3→4 攻撃500

 

(これで、レベル4のモンスターが2体か…)

「僕はレベル4の《ウィン》と《カーム》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!来い、《ガスタの剣豪オキクルミ》!!」

茶色いマントの下に白銀の鎧をまとった、立派な白くて長いひげがある老齢の戦士が2本の魔剣を装備して現れた。

 

ガスタの剣豪オキクルミ ランク4 攻撃2300

 

「師匠…」

前世の侑斗の記憶が訴える。

彼が前世で自分に魔剣術のすべてを授けてくれた師であることを。

「バトル!《オキクルミ》で《ジャッキー・ジャンパー》を攻撃!」

《ガスタの剣豪オキクルミ》が老人とは思えないほどのスピードで動き始める。

「罠発…」

「《オキクルミ》の効果発動!このカードが攻撃するとき、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、このターン、ガスタと名のつくモンスターの攻撃宣言時、相手は魔法・罠カードを発動できない!」

《ガスタの剣豪オキクルミ》の魔剣にオーバーレイユニットが宿り、男の伏せカードが風で拘束される。

「バトル続行!ウィンディ・オリジン・ストラッシュ!」

《ガスタの剣豪オキクルミ》の刃が《ジャッキー・ジャンパー》を部品1つまでばらばらにした。

その剣の速度は《No.00ガスタの魔剣士ユウ》とは勝るとも劣らない。

「…」

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

ライフ4000→2700

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・ガスタの静寂カーム

 

ガスタの剣豪オキクルミ

ランク4 攻撃2300 守備2000 エクシーズ 風属性 サイキック族

「ガスタ」と名のつくレベル4モンスター×2

このカードが攻撃するとき、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除くことで発動できる。

このターン、自分フィールド上に表側表示で存在する「ガスタ」と名のつくモンスターが攻撃するとき、相手は魔法・罠カードを発動できない。

 

「やったー!さすがユウだね!!」

「僕はカードを1枚伏せ、ターンエンド」

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

手札1

ライフ2700

場 ジャンク・アーマー レベル2 守備1200

  ジャンク・リペアラー レベル3 攻撃1000

  伏せカード2

 

侑斗

手札6→2

ライフ4000

場 ガスタの剣豪オキクルミ(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃2300

  伏せカード1

 

「俺のターン」

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

手札1→2

 

「手札から《ダーク・バグ》を召喚」

6本の足以外がブロック状になっている奇妙な虫が現れる。

 

ダーク・バグ レベル1 攻撃100

 

「このカードの召喚に成功した時、墓地からレベル3のチューナーを1体特殊召喚する。俺は墓地から《ジャッキー・ジャンパー》を特殊召喚する」

 

ジャッキー・ジャンパー レベル3 攻撃1000(チューナー)

 

「更に、このカードは俺のライフが相手よりも1000ポイント以上下回っているとき、手札から特殊召喚できる。《ライジング・シンクロン》を召喚」

体の一部一部から電気をほとばしらせている金髪の剣士が現れる。

 

ライジング・シンクロン レベル3 攻撃1400(チューナー)

 

ライジング・シンクロン

レベル3 攻撃1400 守備1200 チューナー 光属性 雷族

このカードは自分のライフポイントが相手より1000ポイント以上下回っている時、手札から特殊召喚できる。

このカードを特殊召喚したターン、自分はエクシーズ召喚を行えない。

 

「レベル2の《ジャンク・アーマー》にレベル3の《ライジング・シンクロン》をチューニング。シンクロ召喚。《TGハイパー・ライブラリアン》」

白い古代の諸機関のような服装をした若者がわけのわからない文字で書かれた本を持って現れる。

 

TGハイパー・ライブラリアン レベル5 攻撃2400

 

「(よかった…。無事に完成しているようだな)更に、レベル3の《ジャンク・リペアラー》とレベル1の《ダーク・バグ》に、レベル3の《ジャッキー・ジャンパー》をチューニング。シンクロ召喚《セブン・ソード・ウォリアー》」

黄金の鎧をまとい、日本刀や騎士剣、刃付きの盾などの計7つの武器を装備した戦士が現れる。

 

セブン・ソード・ウォリアー レベル7 攻撃2300

 

「1ターンで2体のモンスターをシンクロ召喚!?」

「《ハイパー・ライブラリアン》の効果発動。俺かお前がシンクロ召喚に成功した時、デッキからカードを1枚ドローする」

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

手札2→0→1

 

「手札から装備魔法《錆びた剣―ラスト・エッジ》を《セブン・ソード・ウォリアー》に装備。このカードを装備した戦士族モンスターの攻撃力は800ポイントアップする」

2本の騎士剣をしまい、目の前に落下した錆がひどく、原型をとどめていない剣を手に取る。

 

セブン・ソード・ウォリアー ランク7 攻撃2300→3100

 

「《セブン・ソード・ウォリアー》の効果発動。1ターンに1度、このカードが装備カードを装備した時、相手に800ポイントのダメージを与える。イクイップ・ショット」

《セブン・ソード・ウォリアー》に装備された《錆びた剣―ラスト・エッジ》から金色の光線が放たれる。

「うわああ!!」

 

侑斗

ライフ4000→3200

 

「《セブンソード・ウォリアー》の効果発動。1ターンに1度、装備カード1枚を墓地へ送ることができる。そして、このカードに装備されたカードが墓地へ送られた時、相手の場に表側表示で存在するモンスター1体を破壊できる」

「そんな…!!」

《セブンソード・ウォリアー》は《錆びた剣―ラスト・エッジ》を《ガスタの剣豪オキクルミ》に投げつけた。

投げつけられた剣が胸に刺さり、《ガスタの剣豪オキクルミ》が消滅した。

 

セブン・ソード・ウォリアー ランク7 攻撃3100→2300

 

錆びた剣―ラスト・エッジ(漫画オリカ)

装備魔法カード

戦士族モンスターにのみ装備可能。

装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップする。

装備モンスターが破壊された時、相手ライフに800ポイントダメージを与える。

 

「く…!!僕は《ガスタの霊使いウィン》の効果発動!このカードをエクシーズ素材としたガスタと名のつくモンスターが破壊された時、デッキからレベル3以下のガスタと名のつくモンスターを特殊召喚する。僕はデッキから《ガスタ・ガルド》を特殊召喚!」

「ガルド!行っておいで!!」

「ピー!」

ガルドが嬉しそうに、侑斗の周りを飛び回る。

 

ガスタ・ガルド レベル3 守備500

 

「罠発動《帰還命令》。このターンに特殊召喚されたモンスターを2体まで手札に戻す」

「そんな…!!」

ガルドが侑斗に羽根を振ると、手札に戻って行った。

 

帰還命令

通常罠カード

発動したターンに特殊召喚されたモンスターを2体まで持ち主の手札に戻すことができる。

「帰還命令」はデュエル中1回しか発動できない。

 

「これで、侑…いやいや、《ブラック・マジシャン》の場ががら空きだ!!このまま2体のモンスターの攻撃が成功すれば、《ジャンク・ウォリアー》の勝利!!」

「蓮…MCの仕事、ちゃんとしてくれてるみたいね」

MCの仕事をさせられている《VWXYZ-ドラゴン・カタパルト・キャノン》…。

衣装の中がどれほどの涙でぬれているかは、本人以外にはわからないだろう。

「《セブン・ソード・ウォリアー》でダイレクトアタック。セブン・ソード・スラッシュ」

7本の武器が侑斗の周囲に展開される。

そして、《セブン・ソード・ウォリアー》が7人に分身し、それぞれが武器を持って侑斗に攻撃を仕掛ける。

「ユウ!!」

「僕は《風クリボー》の効果発動!ダイレクトアタックを受けたとき、手札から特殊召喚し、戦闘ダメージを半分にする!」

「クリクリー!」

風クリボーが嬉しそうに場に現れると、風のバリアで攻撃を防ぐ。

 

侑斗

ライフ4000→2850

 

「そして、僕が受けたダメージと同じダメージを相手にも与える!!」

攻撃エネルギーを吸収した《風クリボー》が彼にぶつかろうとした。

「罠発動《シニカル・ポッド》。相手から受ける効果ダメージを半分にする」

見る人々に怒りを覚えさせる皮肉な笑みを浮かべる奇妙な壺が《風クリボー》の力の一部を吸い取る。

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

ライフ2700→2125

 

「そして、受けた効果ダメージ以下の攻撃力を持つチューナーを1体、デッキから守備表示で特殊召喚する。俺はデッキから《ネジマキの見習い戦士》を特殊召喚」

さまざまな大きなのねじのみで体と装備が構成された機械が現れる。

 

ネジマキの見習い戦士 レベル2 守備800(チューナー)

 

シニカル・ポッド

カウンター罠カード

自分のライフが相手のモンスター効果でダメージを受けるときにのみ発動できる。

自分がその時に受ける効果ダメージを半分にする。

その後、自分が受けたダメージの数値以下の攻撃力を持つチューナーをデッキから表側守備表示で特殊召喚する。

この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化される。

 

「《ハイパー・ライブラリアン》で《風クリボー》を攻撃。ライブラリー・マジック」

《TGハイパー・ライブラリアン》の書物から魔法陣が現れ、そこから光線が発射される。

光線を受けた風クリボーは目を回しながら精霊になって、侑斗の肩の上に乗った。

「クリリー…」

「お疲れ様。風クリボー」

「俺はレベル5の《ハイパー・ライブラリアン》にレベル2の《ネジマキの見習い戦士》をチューニング。シンクロ召喚。《ライトニング・ウォリアー》」

雷鳴の力を両手と胸部の魔石に宿した金髪の戦士が現れる。

 

ライトニング・ウォリアー レベル7 攻撃2400

 

「更に、墓地に存在する《ジャンク・アーマー》の効果発動。このカードが墓地に存在し、俺が戦士族シンクロモンスターのシンクロ召喚に成功した時、墓地からレベル6以下のシンクロモンスターを1度だけ特殊召喚できる。俺は墓地から再び《TGハイパー・ライブラリアン》を特殊召喚する。俺はこれでターンエンド」

 

ジャンク・アーマー(漫画オリカ・調整)

レベル2 攻撃800 守備1200 効果 地属性 機械族

このカードが墓地に存在し、自分フィールド上に戦士族シンクロモンスターのシンクロ召喚に成功した時、墓地からレベル6以下のシンクロモンスター1体を特殊召喚することができる。

「ジャンク・アーマー」のこの効果はデュエル中1度しか発動できない。

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

手札1→0

ライフ2125

場 ライトニング・ウォリアー レベル7 攻撃2400

  セブン・ソード・ウォリアー レベル7 攻撃2300

  TGハイパー・ライブラリアン レベル5 攻撃2400

  伏せカード1

 

侑斗

手札2

ライフ2850

場 伏せカード1

 

「シンクロモンスターが3体に増えちゃった!!」

男の場には復活した《TGハイパー・ライブラリアン》がいる。

このカードがいる限り、シンクロ召喚するたびに手札補充され、更に厳しくなる。

「僕のターン、ドロー!」

 

侑斗

手札2→3

 

「罠発動!《幻風―イリュージョン・ウィンド―》!手札の《ガルド》を墓地へ送り、墓地から《ガスタの剣豪オキクルミ》を特殊召喚する!」

「ピー!ピー!」

ガルドが墓地へ行き、同胞に呼び掛ける。

呼びかけに応じた《ガスタの剣豪オキクルミ》が侑斗の場に舞い戻る。

 

ガスタの剣豪オキクルミ ランク4 攻撃2300

 

「そして、僕は《ガスタの神裔ピリカ》を召喚!」

 

ガスタの神裔ピリカ レベル3 攻撃1000

 

「このカードの召喚に成功した時、墓地から風属性チューナー1体を特殊召喚することができる。僕は墓地から《ガルド》を特殊召喚!」

 

ガスタ・ガルド レベル3 守備500(チューナー)

 

「そして、手札から《RUM-サイクロン・フォース》を発動!」

(待っていたぞ…そのカードの発動を)

「このカードは風属性エクシーズモンスターをウィンドエクシーズにランクアップさせる!僕は《オキクルミ》でオーバーレイネットワークを再構築!ウィルダネスエクシーズチェンジ!!来い、《WXガスタの魔剣士オキクルミ》!!」

老いた肉体が徐々に若々しいそれに戻っていき、髪の色が緑色に、そして装備が《No.00ガスタの魔剣士ユウ》に近くなった。

 

WXガスタの魔剣士オキクルミ ランク5 攻撃2600

 

「更に、レベル3の《ピリカ》に、レベル3の《ガルド》をチューニング!機械天使に与えられし鎧を装備した風の女戦士よ。その報いの精神で仲間を守れ!シンクロ召喚!《ダイガスタ・スフィアード》!」

 

ダイガスタ・スフィアード レベル6 攻撃2000

 

「…《ハイパー・ライブラリアン》の効果で、俺はデッキからカードを1枚ドローする」

「《ダイガスタ・スフィアード》の効果発動!このカードのシンクロ召喚に成功した時、墓地からガスタと名のつくカードを1枚手札に加えることができる!」

墓地から排出された《ガスタの神裔ピリカ》を手札に加える。

「バトル!《ガスタの魔剣士オキクルミ》で《TGハイパー・ライブラリアン》を攻撃!ウィンディ・ストラッシュ!」

《WXガスタの魔剣士オキクルミ》の神速の魔剣が《TGハイパー・ライブラリアン》を切り裂いていく。

「…」

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

ライフ2125→1925

 

「《ガスタの魔剣士オキクルミ》の効果発動!このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手の効果モンスター1体の効果を無効にし、もう1度だけ攻撃することができる!」

「何…!?」

「《セブン・ソード・ウォリアー》を攻撃!ウィンディ・ストラッシュ・セカンド!!」

《セブン・ソード・ウォリアー》が7つの武器で応戦する。

しかし、それでも神速のスピードに対応することができず、最終的にはバラバラにされ、消滅した。

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

ライフ1925→1626

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・ガスタの剣豪オキクルミ

 

WX(ウィンドエクシーズ)ガスタの魔剣士オキクルミ

ランク5 攻撃2600 守備2200 エクシーズ 風属性 サイキック族

「ガスタ」と名のつくレベル5モンスター×3

このカードは「RUM-サイクロン・フォース」の効果でのみ特殊召喚することができる。

このカードが戦闘を行う時、相手は魔法・罠・効果モンスターの効果を発動することができない。

また、このカードが「ガスタの剣豪オキクルミ」をエクシーズ素材としている時、以下の効果を得る

●このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動できる。

選択したモンスターの効果を無効にし、そのモンスターを対象にもう1度だけ攻撃する。

 

「やったーー!2体のシンクロモンスターを一気に倒した!!」

「《ダイガスタ・スフィアード》で《ライトニング・ウォリアー》を攻撃!ウィンド・シュート!」

《ダイガスタ・スフィアード》が光の力を取り込んだ風を発生させる。

その風は《ライトニング・ウォリアー》を破壊できないが、男にダメージを与えるのには十分だ。

「…」

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

ライフ1925→1525

 

「僕はこれで、ターンエンド!」

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

手札0

ライフ1525

場 ライトニング・ウォリアー レベル7 攻撃2400

 

侑斗

手札3→1(《ガスタの神裔ピリカ》)

ライフ2850

場 ダイガスタ・スフィアード レベル6 攻撃2000

  WXガスタの魔剣士オキクルミ ランク5 攻撃2600

 

「俺のターン」

 

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

手札0→1

 

「手札から魔法カード《貪欲な壺》を発動」

やはり、困ったときの《貪欲な壺》。

墓地のモンスターが次々とデッキに戻り、手札が補充される。

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

手札1→2

 

墓地からデッキに戻ったカード

・ジャッキー・ジャンパー

・ダーク・バグ

・ジャンク・リペアラー

・ネジマキの見習い戦士

・ライジング・シンクロン

 

「手札から魔法カード《宝札破棄》を発動。手札の宝札と名のつく魔法カード1枚を墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローする」

 

手札から墓地へ送られたカード

・代償の宝札

 

「そのカードは…!?」

「そうだ。《代償の宝札》が手札から墓地へ送られた時、俺はデッキからカードを2枚ドローする」

 

《ジャンク・ウォリアー》衣装の男

手札2→4

 

宝札破棄

通常魔法カード

手札に存在する「宝札」と名のつく魔法カード1枚を墓地へ送ることで発動できる。

自分はデッキからカードを2枚ドローする。

このカードを発動したターン、自分は「宝札」と名のつく魔法・罠カードを発動できない。

 

代償の宝札(漫画オリカ)

通常魔法カード

このカードが手札から墓地へ送られた時、自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

たった1ターンで、一気に手札を4枚まで増幅させた。

侑斗は彼の引きの良さに舌を巻く。

「俺は手札から魔法カード《死者蘇生》を発動。その効果で、俺は墓地から《TGハイパー・ライブラリアン》を特殊召喚」

 

TGハイパー・ライブラリアン レベル5 攻撃2400

 

「更に、手札から《アタック・ゲイナー》を召喚」

赤い髪のウェーブをなびかせながら、緑色のアームガードとブーツ、ヘルメットを身に着けた戦士が身軽な動きをしながら参上する。

 

アタック・ゲイナー レベル1 攻撃0(チューナー)

 

「またチューナー!?」

「レベル7の《ライトニング・ウォリアー》に、レベル1の《アタック・ゲイナー》をチューニング。深海に眠りし破邪の水龍よ!敵の技を無にし、激流の如く邪悪を薙ぎ払え!シンクロ召喚!出でよ、《マリンフォース・ドラゴン》」

全身に不思議な紋章が刻まれた人型の龍。

その体には精霊の力が満ち溢れている。

 

マリンフォース・ドラゴン レベル8 攻撃2600

 

「《マリンフォース・ドラゴン》…!!?そのカードは…!!」

《マリンフォース・ドラゴン》は世界でたった1枚しかないカード。

それを持っている人物は彼しか考えられない。

「《アタック・ゲイナー》をシンクロ素材として墓地へ送ったとき、相手の場のモンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまで1000ポイントダウンさせる」

 

WXガスタの魔剣士オキクルミ ランク5 攻撃2600→1600

 

「《マリンフォース・ドラゴン》の効果発動。1ターンに1度、場のカード1枚を手札に戻すことができる。マリン・パニッシュ」

《マリンフォース・ドラゴン》が起こした大波に《ダイガスタ・スフィアード》が飲み込まれていく。

「そんな…!《ダイガスタ・スフィアード》が!!」

「《マリンフォース・ドラゴン》で《ガスタの魔剣士オキクルミ》を攻撃。マリン・ブラスト」

《マリンフォース・ドラゴン》の口から放たれる清らかな水流。

その水流の前に《WXガスタの魔剣士オキクルミ》は屈し、消滅する。

「うわああ!!」

 

侑斗

ライフ2850→1850

 

「終わりだ。《ハイパー・ライブラリアン》でダイレクトアタック」

《TGハイパー・ライブラリアン》からのとどめの一撃が、侑斗を沈め、デュエルを終了させた。

「うわああ!!」

 

侑斗

ライフ1850→0

 

「侑斗が…負けた…」

「すごい…」

男がデュエルディスクを収納すると、彼のそばに近づく。

そして、小声で…。

「精霊世界での試練に備えろ…」

「え…?」

男が立ち去って行く。

侑斗は何も言わずに、ただじっと彼を見送った。

(試練…?どういう意味なんだろう…?)

 

とある活火山最深部…。

人の手で作られた神殿のような空間がある。

そして、中心の台座にある赤いオーブの中で何かが眠っている。

(ヌメロン・コード…。神の力の目覚めは近い…)

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