遊戯王ZEXAL 風の戦士たち   作:ナタタク

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侑斗
No.00ガスタの魔剣士ユウ
CNo.00ガスタの魔剣士ユウ・暴風
WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風
No.49秘鳥フォーチュンチュン
No.50ブラック・コーン号
No.74マジカル・クラウン―ミッシング・ソード
No.69 紋章神コート・オブ・アームズ 


No.7ラッキー・ストライプ
No.17リバイス・ドラゴン
No.32海咬龍シャーク・ドレイク
No.55竜騎兵グレン
CNo.55灼熱竜騎兵グレン
CNo.55竜闘士グレン
No.57奮迅竜トレスラグーン
No.82ハートランドラコ
No.85クレイジー・ボックス
No.91サンダー・スパーク・ドラゴン

竜司
No.10白騎士イルミネーター
No.11ビッグ・アイ
No.18ジェムナイト・アゲート
No.52ダイヤモンド・クラブ・キング

瑠那
No.16色の支配者ショック・ルーラー
No.20蟻岩土ブリリアント
No.23セイクリッド・ルナマリア
No.30破滅のアシッド・ゴーレム
No.87雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ


第73話 ナンバーズとなった風

「前世の僕自身が…?」

「そうだ。だが…説明するよりは…」

レヴァテインが侑斗に手をかざす。

すると、睡魔に襲われ、静かに横たわった。

「ユウ兄ちゃん!!」

「ユウ…!!一体何を!?」

「見せているのだ…。前世の彼のその後を…」

 

「あ…」

目覚めた侑斗がいたのは夢の中で見た神殿。

ユウがウィンダを別世界へ送り終えた直後だった。

唯一異なる点は、自分がその場にいて、ユウとウィンダの動きを見ていることだ。

裁きの光が徐々に神殿を飲み込んでいく。

「さよなら…ウィンダ…」

その言葉を最後にユウは裁きの光に飲み込まれていく。

侑斗も裁きの光に飲み込まれたが、なんともなかった。

 

周囲が白一色となり、何も聞こえない。

「これが…裁きの光の中…」

数分すると、目が慣れてきて、だんだん何かが見えてくる。

さまざまな色の魂が周囲を漂っている。

魂は静かに動き、ある場所を見つけるとそこで来世までの眠りについた。

巨大な樹木、氷で閉ざされた神殿、活火山、地下迷宮…。

裁きの光の中ではいろんな環境の空間が存在し、まるでゆりかごだ。

ただ1つだけ眠らず漂い続ける魂があった。

何日も、何十日も…。

「これが…前世の僕の魂…?」

侑斗は気になって、その魂に触れた。

(…。守りたい…)

「え…?」

(ウィンダ…君を一人ぼっちにさせたくない)

魂から感じるのは彼のウィンダに対する一途な思いだった。

(ウィンダ…もし許されるのなら、もう1度君に…)

魂が輝きはじめ、侑斗の視界を埋め尽くす。

 

数時間後、光が失った空間で、侑斗と肉体を取り戻したユウが立っていた。

目の前に広がるのは危なげないほどの細さの1本道と、底なしの崖。

そして、その道の先には…。

「これは…」

侑斗は言葉を失う。

あまりにもおぞましい形をした、鎖付きで厳重に閉ざされた巨大な扉。

「この扉を開けるものは新たな力を得る」

「新たな力…!?」

「しかし、そのものは代償として一番大事な物を失う」

「一番大事な物…!?」

何かの本である言葉が書かれていたことを思い出す。

大いなるものを得るには大きな代価が必要となる。

等価交換、絶対なる巨大な法則。

「なら…僕に命を与えてほしい…」

「命…だと?」

「うん。力はいらない。ただ、ウィンダがいるかもしれないどこかの世界へ行きたい」

ユウの言葉に扉はしばらく沈黙する。

「確かに、望むのであればそれも可能だ。だが、代償は重いぞ」

「分かっているよ。でも…それでも一緒にいたい。今僕が願うのは…たったそれだけだ」

「…。いいだろう。扉を開くがよい」

ユウの手に皇の鍵ににた灰色の石が出現する。

そして、その石を鍵穴にはめると、扉が開き始めた。

 

「それで…僕が人間に生まれ変わって…」

侑斗に視界が一瞬だけ真っ暗になると、手術室の中に移動していた。

そこでは、侑斗にとって見覚えのある女性が苦しんでいた。

「母さん…?」

「妻は…子供は大丈夫なんですか!?」

医者から借りた手術服を着た父親が入ってくる。

「大丈夫です。赤ちゃんはもうすぐ生まれますよ」

「和泉…大丈夫か?」

「孝介さん…あと少し…あと少しだから…」

侑斗の父、孝介は目を閉じ、和泉の手を握る。

それから、6時間がたち…。

「オギャー!オギャー!!」

「男の子ですよ…お父さん、お母さん」

「ああ…」

孝介が涙を流しながら、嬉しそうに赤ん坊を抱く。

「よろしく…これからよろしくな、侑斗」

「おや、名前をもう決めていらっしゃったんですか?」

「ええ…。あの人は何日も前から生まれたら侑斗って名前にしようって何度も何度も…」

和泉は優しく微笑むと、疲れから少しだけ眠りについた。

 

そして、場面が移り変わり、夜の病室となる。

和泉に添い寝されている赤ん坊の侑斗は気持ちよさそうだった。

「母さん…」

和泉の肩に手を当てようとしたが、すり抜けてしまう。

「…。当然か…」

これは見せられている夢でしかないことを知っているのに…。

そんなことを考えながら、赤ん坊の自分を見る。

「これは…!!?」

彼の手にはいつの間にか変化する前の《No.00ガスタの魔剣士ユウ》のカードが握られていた。

「そのカードは…!?」

「扉は確かに、彼を人間に生まれ変わらせた」

背後にレヴァテインが現れる。

「しかし、代償は魂から記憶を抜き取り、それをナンバーズとすることで、お前を世界をかけた戦いに駆り立てさせることだった」

「戦いに…」

「そうだ。あの扉が何者なのかは私にもわからない。だが、それは存在しないはずの数字、00を持つナンバーズを生み出し、浄化する力を与えた」

「…」

侑斗は何も言わず、自分の手にある《No.00ガスタの魔剣士ユウ》のカードをそっとなでた。

 

「ううん…?」

「ユウ…ユウ!!」

「ウィンダ…ここは?」

「里の家だよ。レヴァテインが私たちを送ってくれたの」

「そうなんだ…」

抱きついてきたウィンダの頭をなでながら、窓から外を見る。

試練と夢でかなりの時間を使ったのだろう、外は夜更けで、そばでカムイが眠っている。

「ウィンダ…」

「ん?」

「約束する。ずっとそばにいて…君を守るから…」

ウィンダを守ること、それが侑斗とユウの今の望みだ。

「ユウ…ありがとう」

しばらく、眠るまでの間、侑斗とウィンダは抱き合ったまま過ごした。

 

そして、翌日の昼…。

「よしよし。これで準備はいいな」

里の出入り口で、巨大化したフォーチュンとガルドにリーズの手で鞍が新調されていた。

「リーズ、これは?」

「ああ。長時間の移動するだろ。今のままの鞍じゃあ物足りないと思ってな」

歯を見せながら、ウィンダに笑みを向ける。

「今、氷山はひどい雪で入れねえ。天候が安定するまでの間に地下迷宮へ行ったらどうだ?」

「地下迷宮?」

「おう。ここから北東へ4時間くらい飛ぶと、ダイヤモンドでできたでかい山があるんだ。そのふもとが入り口だ」

「あれ…?確かに、そこは元々ジェムナイトが住んでいたところだけど、ダイヤモンドでできた山ってあったっけ?」

「今までは無かったけど、少し前の地震で突然出てきたんだ。まるで、兄ちゃんと姉ちゃんを待ってたかのように」

「分かった。じゃあ、行ってきます」

「行ってくるね!」

侑斗がフォーチュンに、ウィンダがガルドに乗ると、2体の鳥が飛翔し始める。

「おう!!カームが飯を作ってっから、早く帰ってこいよー」

「いくら自分が料理ができないからって、カーム姉ちゃんにずっと任せてたら、どこにもお嫁にいけないよ」

「う…うるさい!このクソガキ!!」

「痛ってて…本気で叩くことないだろー?」

大人げないリーズのげんこつを受けたカムイは半べそをかきながら、頭をさすった。

 

「すごい…。ウィンダの言うとおりだ。本当に宝石だらけ…」

「うん!だってここはジェムナイトがいたところだから!!」

山だけでなく、木々や道端に転がっている石ころまでもが宝石でできている不思議な空間。

あまりの美しさに目を奪われているウィンダに対して、侑斗はあまりにも摩訶不思議な空間に呆然としていた。

前世では、噂で場所が存在することを聞いていたが、実在するかどうかは半信半疑だった。

「ねえねえ、この宝石、持って帰っていい??」

うきうきしながら、エメラルドに似た緑色の石ころ、いや宝石を拾い、侑斗に見せる。

「うん。いいお土産が見つかってよかったね」

「えへへ…あ、ここだよ!!カムイ君とリーズちゃんが言ってた山!!」

純度100パーセントのダイヤモンドでできた巨大な山。

「ここから中に入れるかな…?」

人一人が何とか入れるくらいの大きさの小さな穴を見つけた。

すると、再び…。

「うわあ!!すごい揺れ!!」

「また地震!?」

揺れは数分で収まり、周囲には大した影響はなかった。

「一体…なんで地震が…」

「ユウ!早く行こ!」

真っ先にウィンダが穴の中に入る。

「あ…待ってよ、ウィンダ!!」

侑斗も穴に入っていく。

はたして、この穴の先に待つ守護者は何者なのか…?

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