No.00ガスタの魔剣士ユウ
CNo.00ガスタの魔剣士ユウ・暴風
WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風
No.49秘鳥フォーチュンチュン
No.50ブラック・コーン号
No.74マジカル・クラウン―ミッシング・ソード
No.69 紋章神コート・オブ・アームズ
蓮
No.7ラッキー・ストライプ
No.17リバイス・ドラゴン
No.32海咬龍シャーク・ドレイク
No.55竜騎兵グレン
CNo.55灼熱竜騎兵グレン
CNo.55竜闘士グレン
No.57奮迅竜トレスラグーン
No.82ハートランドラコ
No.85クレイジー・ボックス
No.91サンダー・スパーク・ドラゴン
竜司
No.10白騎士イルミネーター
No.11ビッグ・アイ
No.18ジェムナイト・アゲート
No.52ダイヤモンド・クラブ・キング
瑠那
No.16色の支配者ショック・ルーラー
No.20蟻岩土ブリリアント
No.23セイクリッド・ルナマリア
No.30破滅のアシッド・ゴーレム
No.87雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ
「ううーーー暑い!暑いよーーー!!」
マントをとっても容赦なく襲ってくる暑さに、ウィンダは文句を言う。
2人は今、ラヴァルが住んでいた樹海を歩いている。
そこをこえた先に、炎霊神が眠る火山がある。
「確かに…。でも、ここを通らないと火山へは…」
「わかってるけど…暑いものは暑いよ!!」
2人の服は汗でびしょびしょだ。
更に、ウィンダの上半身が白いシャツだけなので、下着がうっすら見えてしまっている。
そのため、侑斗はできる限り後ろを見ないようにしている。
「ウィンダ…ここかな?炎霊神が眠っている火山って…?」
樹海をこえ、見えてきた2つの火山のうち、大きく、溶岩があふれ出ている方を指差す。
「うん!やっと着いたね!!」
嬉しそうに万歳するウィンダ。
彼が指差したほうの火山はもともと存在していたものではなく、創星神との戦いの後で突然現れたものだ。
ラヴァルの伝承によれば、炎霊神は大昔に地中に埋もれた巨大な火山の中で眠っているらしい。
その火山に近づくと、2つのアミュレットがかすかに光始める。
「間違いない…。この火山の中に炎霊神がいる!」
ここで、時間を地霊神のアミュレットを手に入れた時に時間を戻す。
「あ…」
アミュレットからあるビジョンが目に飛び込んでくる。
精霊が一匹もいなくなったラヴァル炎火山地帯に巨大な地震が起こり、地中から巨大な火山が出現する。
「こ…これは…!!?」
「ユウ…どうしたの?何が見えるの??」
「もう1つの…火山…」
「炎霊神が眠る古代の火山のことだな?」
ローチの言葉に、侑斗は何も言わずにうなずく。
「3体目の霊神、≪炎霊神パイロレクス≫は古代火山の中で眠っている」
「古代火山…?」
「そうだ。お前という存在を確かめるために再び地上に現れた。だが、気をつけろ。炎霊神は力あるものの声しか聞かない」
(力でしたがえなきゃいけない…か…)
2人はその火山の前に立つ。
「ねえ、ユウ。ついたのはいいけど、どうやって入ればいいのかな?」
ウィンダは周囲をきょろきょろ見回すが、中に入れそうな穴は存在しない。
「もしかしたら、霊神が助けてくれるかも…」
侑斗はゆっくり火山に風霊神のアミュレットをかざす。
すると、アミュレットが輝き、侑斗とウィンダを緑色の心地よい風が包み込む。
「わあ…すごく気持ちいい風だね!」
「暑さを感じない…あ…!!」
風は次第に球体上に変化し、侑斗たちを入れたまま浮かび始める。
そして、火口の中へ入っていく。
膨大な量の溶岩をはねのけていき、どんどん地下へ進んでいく。
「すごい…」
「ユウ!!あそこに神殿があるよ!!」
溶岩の中に、ぽつんと存在する古代ギリシャ風の神殿に、風が入っていく。
そして、祭壇の前につくと、風が消えた。
「あれ…?ここはそんなに熱くないね」
「うん…。それにしても、守護者はどこに…」
「ここに守護者は存在せぬ」
急に地面が大きく揺れ始める。
「キャア!!」
「こ…これは…いったい…!?」
ウィンダを抱き支えながら、周囲を見渡す。
すると、周囲の溶岩が祭壇の前に集まっていき、全身の炎を宿した、黒い溶岩石の鎧を着た恐竜の姿となった。
「私の名はパイロレクス。炎霊神パイロレクスだ」
「うわあ…すごく強そうだね、ユウ!!」
「うん…。パイロレクス。僕は…」
「わかっている。我の力が必要なのだろう?ならば…」
パトロレクスの前の巨大なテーブルとデッキが表れる。
「我をこえる力を…示して見せよ。我は弱者には従わん」
「…。わかりました」
侑斗はデュエルの準備を整える。
(ユウ…気を付けてね)
「「デュエル!!」」
パイロレクス
手札5
ライフ4000
侑斗
手札5
ライフ4000
「我の先攻、ドロー」
パイロレクス
手札5→6
「我は手札からフィールド魔法≪炎霊神の聖域≫を発動」
発動した瞬間、神殿周囲の溶岩の量が増加し、無数の火の玉が縦横無尽に移動し始める。
「これが…炎霊神のフィールド…」
「そして、我は≪ヴォルカニック・エッジ≫を召喚」
緑色の堅い肌を持つティラノサウルスみたいな恐竜が表れる。
ヴォルカニック・エッジ レベル4 攻撃1800
「ヴォルカニック…バーン効果主体の炎属性デッキ…」
「≪ヴォルカニック・エッジ≫は1ターンに1度、攻撃を放棄する代わりに、500ポイントのダメージを汝に与える」
≪ヴォルカニック・エッジ≫の口から炎をともっている岩石が発射される。
「うわあ!!」
侑斗
ライフ4000→3000
「あれ…!?ユウのライフが500余計に減ってるよ!?」
「フィールド魔法の効果…?」
「そうだ。フィールド魔法≪炎霊神の聖域≫は灼熱火炎地獄。故に1ターンに1度、我の場に炎属性モンスターが存在するとき、相手に与える効果ダメージを2倍にすることができる」
炎霊神の聖域
フィールド魔法カード
自分フィールド上に炎属性モンスターが表側表示で存在している場合にのみ発動できる。
自分の魔法・罠・モンスター効果で相手に与える効果ダメージが2倍になる。
「炎霊神の聖域」の効果は1ターンに1度しか発動できない。
「くぅ…!!」
≪炎霊神の聖域≫は早期に除去すべきカードだ。
パイロレクスのデッキはバーン効果を持つカードの多いヴォルカニックデッキ。
放置すればするほど、侑斗の傷口が深くなっていく。
軽い火傷では済まされない。
「我はカードを2枚伏せ、ターンエンド」
パイロレクス
手札6→2
ライフ4000
場 ヴォルカニック・エッジ レベル4 攻撃1800
伏せカード2
炎霊神の聖域(フィールド魔法)
侑斗
手札5
ライフ4000
場 なし
「僕のターン、ドロー!」
侑斗
手札5→6
「ユウ、早く≪炎霊神の聖域≫を!」
「うん…。僕は手札から速攻魔法≪サイクロン≫を発動!≪炎霊神の聖域≫を破壊する!」
「カウンター罠≪ブレイズ・キャノン―スナイピング≫を発動」
「な…!?」
見たことのないカードに、侑斗の目が大きく開く。
≪ブレイズ・キャノン≫と≪ブレイズ・キャノン―トライデント≫は店で見たことのあるカードのだが。
「手札のヴォルカニックと名のつくモンスター1体を墓地へ送ることで、相手の魔法カードの発動を無効にし、破壊する」
3本足で、かなり長い砲身を持つ兵器が表れ、同じ形のモンスターである≪ヴォルカニック・エッジ≫よりも小型で、頭部が3つある赤い肌のモンスターがそれに装填される。
「あれは…≪ヴォルカニック・バックショット≫!!」
「そうだ。≪ヴォルカニック・バックショット≫は墓地へ送られたとき、汝に500ポイントのダメージを与える。そして、≪炎霊神の聖域≫の効果で、ダメージは2倍となる」
≪ブレイズ・キャノン―スナイピング≫が≪ヴォルカニック・バックショット≫を≪サイクロン≫に向けて発射する。
瞬きする前に、それが≪サイクロン≫を貫き、破壊した。
そして、≪サイクロン≫の破片に炎が宿り、侑斗に襲い掛かる。
「うわあああ!!」
侑斗
ライフ3000→2000
「そして、我はエンドフェイズ時にデッキ・墓地から≪ブレイズ・キャノン≫を1枚手札に加えることができる」
ブレイズ・キャノン―スナイピング
カウンター罠カード
手札に存在する「ヴォルカニック」と名のつくモンスター1体を墓地へ送ることで発動できる。
相手の魔法カードの効果を無効にし、破壊する。
このカードを発動したターンのエンドフェイズ時、自分はデッキ・墓地から≪ブレイズ・キャノン≫を1枚手札に加えることができる。
「そんな…ユウのライフが一気に!!」
「僕は…手札から魔法カード≪トリック・エクシーズ4≫を発動!相手の場にのみモンスターが存在するとき、僕のデッキに存在する同じ属性のモンスター2体を使って、ランク4のエクシーズモンスターをエクシーズ召喚することができる」
「ほう…」
「僕はデッキから≪ガスタの静寂カーム≫と≪ガスタの神官ムスト≫でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!来い、≪電光千鳥≫!!」
風と電気で構成された実体のない鳥が侑斗の場に現れる。
電光千鳥 ランク4 攻撃1900
トリック・エクシーズ4
通常魔法カード
自分フィールド上にモンスターが存在せず、相手フィールド上にモンスターが表側表示で存在する場合にのみ発動できる。
自分のデッキに存在する同じ属性のレベル4モンスターを2体選択する。
そのモンスターをエクシーズ素材にして、エクストラデッキからランク4のエクシーズモンスター1体をエクシーズ召喚する。
「あ…!!このカード…」
≪電光千鳥≫は前にウィンダが侑斗に渡したカードだ。
「このカードのエクシーズ召喚に成功したとき、相手の場にセットされているカード1枚をデッキボトムに戻す!スパーク・シュート!!」
≪電光千鳥≫の口から電気の球体が発射される。
それに感電したパイロレクスの伏せカードがデッキボトムへ送られる。
場からデッキボトムに戻ったカード
・魔法の筒
「…」
「さらに、≪電光千鳥≫は1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手の場に表側表示で存在するカード1枚をデッキトップへ戻す!ウィンド・シックル!!」
オーバーレイユニットを翼に宿した≪電光千鳥≫がそれで≪ヴォルカニック・エッジ≫を攻撃する。
攻撃を受けた≪ヴォルカニック・エッジ≫が大きく跳ね飛ばされ、パイロレクスのデッキへ戻っていった。
取り除かれたオーバーレイユニット
・ガスタの神官ムスト
「なかなかやるな…」
「そして、僕は手札から魔法カード≪ガスタの毒払い≫を発動。墓地からレベル4以下のガスタと名のつくモンスター1体を特殊召喚する。僕は≪ガスタの神官ムスト≫を特殊召喚!」
ガスタの神官ムスト レベル4 攻撃1800
「そして、≪ガスタの武器職人セイ≫を召喚!」
ガスタの武器職人セイ レベル4 攻撃1900
「やったーーー!!このまま攻撃したら、1ターンキルだね!!」
勝利を確信したウィンダは嬉しそうに万歳する。
「バトル!≪電光千鳥≫でダイレクトアタック!!」
≪電光千鳥≫が旋回すると、パイロレクスに向けて突撃する。
パイロレクス
ライフ4000→2100
「我は手札から≪ヴォルカニック・ドラゴン≫の効果を発動。手札がこのカードのみの状態でダメージを受けた時、手札から特殊召喚できる」
パイロレクスの背後に巨大な火柱が発生し、その中から深紅の肌のプテラノドンに似た姿のモンスターが炎をまとって現れる。
ヴォルカニック・ドラゴン レベル7 攻撃2700
「く…」
攻撃力2700の≪ヴォルカニック・ドラゴン≫。
今の侑斗の場にこのカードを倒せるモンスターはいない。
「僕はレベル4の≪セイ≫と≪ムスト≫でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!来い、≪No.00ガスタの魔剣士ユウ≫!!」
No.00ガスタの魔剣士ユウ ランク4 守備2100
「(≪ヴォルカニック・ドラゴン≫の効果はよくわからないけど、≪炎霊神の聖域≫はまずい。それに、≪ガスタの魔剣士ユウ≫はナンバーズでしか倒せない。なら!!)僕は≪ガスタの魔剣士ユウ≫の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手の場に表側表示で存在するカード1枚の効果を無効にし、攻撃力を500ポイントダウンさせる!ウィンド・バインド!!」
≪No.00ガスタの魔剣士ユウ≫の風が周囲の溶岩の温度を下げていく。
「なるほど…効果ダメージ軽減を優先したか」
「そして、僕はカードを1枚伏せてターンエンド!」
「このターンのエンドフェイズ時に、我はデッキから≪ブレイズ・キャノン≫を手札に加え、デッキをシャッフルする」
デッキがシャッフルされたことで、≪ヴォルカニック・エッジ≫と≪魔法の筒≫がデッキ脳から何番目に存在するかわからなくなった。
パイロレクス
手札2→1(≪ブレイズ・キャノン≫)
ライフ2100
場 ヴォルカニック・ドラゴン レベル7 攻撃2700
炎霊神の聖域(≪No.00ガスタの魔剣士ユウ≫の影響下)(フィールド魔法)
侑斗
手札6→1
ライフ2000
場 電光千鳥(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃1900
No.00ガスタの魔剣士ユウ(オーバーレイユニット1) ランク4 攻撃2500
伏せカード1
「我のターン、ドロー」
パイロレクス
手札1→2
「我は≪ブレイズ・キャノン―トライデント≫を墓地へ送り、手札から≪ヴォルカニック・デビル≫を特殊召喚する」
「ヴォ…≪ヴォルカニック・デビル≫!!?」
≪ブレイズ・キャノン―トライデント≫は場になく、手札がたった2枚。
そんな状況でそのモンスターを特殊召喚できないと侑斗は思いこんでいた。
「≪ヴォルカニック・ドラゴン≫が我の場に存在するとき、カード名を≪ブレイズ・キャノン―トライデント≫として扱う」
「そ…そんな…!!」
≪ヴォルカニック・ドラゴン≫が灼熱の炎に包みこまれ、その中から頭部や関節から高温の炎を噴出している悪魔が現れる。
ヴォルカニック・デビル レベル8 攻撃3000
ヴォルカニック・ドラゴン
レベル7 攻撃2700 守備2000 効果 炎属性 炎族
手札がこのカードのみの状態で、自分がダメージを受けた時に発動できる。
このカードを手札から表側攻撃表示で特殊召喚することができる。
このカードがフィールド上に存在する限り、カード名を「ブレイズ・キャノン―トライデント」として扱う。
「攻撃力3000!?」
「ウィンダ…恐ろしいのは攻撃力だけじゃないよ…」
≪ヴォルカニック・デビル≫の効果。
あだなす存在をすべて焼き尽くす効果に、侑斗は恐れを抱いている。
「さらに、手札から魔法カード≪獄炎の宝札≫を発動。手札の≪ブレイズ・キャノン≫を墓地へ送ることで、デッキからカードを2枚ドローする」
獄炎の宝札
通常魔法カード
自分の手札に存在する「ブレイズ・キャノン」と名のつくカード1枚を墓地へ送ることで発動できる。
自分はデッキからカードを2枚ドローする。
このカードを発動したターン、自分は「ブレイズ・キャノン」と名のつくカードを発動できない。
「さらに、手札から魔法カード≪テイク・オーバー5≫を発動。デッキトップから5枚のカードを墓地へ送る」
デッキから墓地へ送られたカード
・ヴォルカニック・バレット×2
・ヴォルカニック・ハンマー
・クレイジー・ファイヤー
・ヴォルカニック・エッジ
「5枚中4枚が炎属性モンスター!?」
これで、パイロレクスの墓地に存在する炎属性モンスターは5体。
侑斗とウィンダはあのモンスターの登場を予感した。
「我の墓地に存在する炎属性モンスターは5体。よって、我を手札から特殊召喚する」
カードを置いた後、パイロレクスは自ら場へ移動する。
「やっぱり…」
≪地霊神グランソイル≫の例があり、侑斗はパイロレクスの効果に警戒した。
炎霊神パイロレクス レベル8 攻撃2800
「我の特殊召喚に成功したとき、相手の場のモンスター1体を破壊し、破壊したモンスターのもともとの攻撃力の半分の数値分のダメージを互いに受ける」
「何!?」
「≪破壊輪≫みたいな効果を…!?ユウ!」
「消え去れ。≪ガスタの魔剣士ユウ≫」
パイロレクスの口から溶岩の数倍の熱がこもった炎が解放される。
「罠発動!≪デストラクト・ポーション≫!!」
≪No.00ガスタの魔剣士ユウ≫が緑色の風に変化し、侑斗の体をいやす。
「僕の場のモンスター1体を破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分、僕のライフを回復する!!」
侑斗
ライフ2000→4500
「やったー!これなら、効果は空振りだね!」
「ならば、《ヴォルカニック・デビル》で《電光千鳥》を攻撃。ヴォルカニック・キャノン」
《ヴォルカニック・デビル》の口から巨大な火炎弾が発射され、《電光千鳥》が焼き尽くされた。
「うわああ!!」
侑斗
ライフ4500→3400
「まだだ。我でダイレクトアタック。霊神の炎」
パイロレクスの灼熱の炎が侑斗を焼き尽くす。
「うわあああ!!」
侑斗
ライフ3400→400
「ユウ!!」
「我はこれでターンエンド」
パイロレクス
手札2→0
ライフ2100
場 炎霊神パイロレクス レベル8 攻撃2800
ヴォルカニック・デビル レベル8 攻撃3000
炎霊神の聖域(《No.00ガスタの魔剣士ユウ》の影響下)(フィールド魔法)
侑斗
手札1
ライフ400
場 なし
「ユウ…」
手札1枚のみとなった侑斗を心配そうに見つめる。
すると、侑斗は微笑みながらウィンダの頭をなでた。
「大丈夫だよ、ウィンダ。僕のターン、ドロー!」
侑斗
手札1→2
「(…よし!!)僕は手札から魔法カード《死者蘇生》を発動!その効果で、僕は墓地から《ガスタの魔剣士ユウ》を特殊召喚!」
No.00ガスタの魔剣士ユウ ランク4 攻撃2500
「更に、手札から《RUM-サイクロン・フォース》を発動!!」
「何…!?そのカードは…」
「僕の場の風属性エクシーズモンスター1体をランクアップさせ、風の力を与える!」
《No.00ガスタの魔剣士ユウ》の周囲に緑色の風が集まっていき、《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》に進化していく。
「ウィルダネスエクシーズチェンジ!!来い、WNo.00!今ここに遠き過去に眠りし力がよみがえる!強き心と優しき心がすべてを守る!《ガスタの魔剣士ユウ・清風》!!」
WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風 ランク5 攻撃2800
「《ユウ・清風》の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手の場に表側表示で存在するカード1枚の効果を無効にし、攻撃力を0にする!シューティング・ウィンド!!」
「何…!?」
《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》が火縄銃で圧縮した膨大は風を《ヴォルカニック・デビル》に撃ち込む。
風を受けた《ヴォルカニック・デビル》の炎が吹き飛ばされていき、大きく弱体化していく。
ヴォルカニック・デビル レベル8 攻撃3000→0
「…」
攻撃力を失った《ヴォルカニック・デビル》を見て、パイロレクスは潔く攻撃を受ける覚悟を決めた。
「バトル!!《ユウ・清風》で《ヴォルカニック・デビル》を攻撃!ウィンディ・ガーベラストラッシュ!!」
《WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風》は2本の魔刀で《ヴォルカニック・デビル》を一撃のもとに切り捨てた。
攻撃の衝撃がパイロレクスに襲い掛かる。
「…」
パイロレクス
ライフ2100→0
デュエルが終わると、パイロレクスと侑斗の目の前に彼の石版が置かれる祭壇が現れる。
「見事だ。汝は我を従える力を証明した」
「あ…」
侑斗の目の前にカード状の炎が現れる。
その炎が《炎霊神パイロレクス》のカードに変化し、侑斗の手に渡る。
そして、石版が徐々に赤色の魔石が付いたアミュレットに変化した。
「4つのアミュレット…ヌメロン・コードの鍵にして試練を越えし証。試練の中で示した己の意思…」
「僕の…意思…」
「ヌメロン・コードが要求するのは意思。モンスターたちがデュエリストの意思によって召喚、使役されるように、それもまた、意思を求めている。そして、その意思に答えた代償が必要となる」
代償という言葉と共に侑斗の頬から冷たい汗が一滴床に落ちる。
「その代償を…これからの戦いの中で知るがいい」
パイロレクスが再び溶岩に姿を変え、消えて行った。
すると、侑斗達が緑色の風に包まれる。
「ユウ…」
風に火山の外へ運ばれる中、ウィンダは心配そうに侑斗を見つめる。
(代償…。一体、何を代償にするんだ…?)
謎の扉の言葉を思い出す。
「一番大事な物を失う…」
(一番大事な物…)
直感的に、侑斗はウィンダを見た。
(ウィンダが代償…?…考えすぎかな)
「どうしたの?なんだか暗いよ」
「な…なんでもないよ…なんでも…」
不安が心を覆う中、2人は火山の外に出た。