遊戯王ZEXAL 風の戦士たち   作:ナタタク

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侑斗
No.00ガスタの魔剣士ユウ
CNo.00ガスタの魔剣士ユウ・暴風
WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風
No.49秘鳥フォーチュンチュン
No.50ブラック・コーン号
No.64古狸三太夫
No.74マジカル・クラウン―ミッシング・ソード
No.69 紋章神コート・オブ・アームズ
CNo.69紋章死神カオス・オブ・アームズ


No.7ラッキー・ストライプ
No.17リバイス・ドラゴン
No.32海咬龍シャーク・ドレイク
No.55竜騎兵グレン
CNo.55灼熱竜騎兵グレン
CNo.55竜闘士グレン
No.57奮迅竜トレスラグーン
No.82ハートランドラコ
No.85クレイジー・ボックス
No.90ヒート・ガストラフェテス
No.91サンダー・スパーク・ドラゴン

竜司
No.10白騎士イルミネーター
No.11ビッグ・アイ
No.18ジェムナイト・アゲート
No.52ダイヤモンド・クラブ・キング

瑠那
No.16色の支配者ショック・ルーラー
No.20蟻岩土ブリリアント
No.23セイクリッド・ルナマリア
CNo.23セイクリッド・アーク
No.30破滅のアシッド・ゴーレム
No.87雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ


第83話 再びの精霊世界

「島さん…どうしてここへ!?」

「え?俺がここにいるのはおかしいってことかい?」

いつもの飄々とした表情で驚きが隠せない侑斗達と話す島。

「僕も驚いたよ。まさか、一馬の後輩に異世界研究を趣味でしている人がいたとは…」

「一馬さんの…後輩…!?」

「まあ、話せば長くなるけど…」

 

島と一馬は同じゼミで切磋琢磨した先輩後輩関係だ。

大学卒業後は一馬は考古学研究のための探検をしたが、島は一般企業に就職した。

しかし数年前、一馬からの手紙で人生が大きく変化した。

『島、元気にしているか?この前、雪山ですごいものを見つけたんだ。皇の鍵っていう見たことのない金属でできた鍵と何枚かのコインだ。そのコインの内の1枚を記念に贈る』

手紙と一緒に皇の鍵の写真と覇者のコインが1枚、封筒に入っていた。

また、手紙の裏側にはこのようなことも書かれていた。

『俺の息子、遊馬のデュエルには運命を動かす力があるらしい。できれば、あの子にそんなデュエルをしてほしくない。だが、もしあの子がそんなデュエルをする決心をしたら、そしてその時に俺がこの世界にいなかったら、力を貸してやってくれ』

そして、5年前に一馬とバイロンが行方不明となった。

島は一馬を探すため、そして一馬の願いをかなえるために、一馬がよく送ってきてくれた資料のコピーを基に異世界研究を始めた。

その研究のための時間を作るために脱サラし、カード屋兼カフェを作った。

遊馬が使用しているナンバーズや音楽魔人以外のエクシーズモンスターは彼が集め、WDC直前に匿名で遊馬に送ったものだ。

また、覇者のコインを研究する過程でアストラル世界のことを知り、アストラルの姿が見えるようになった。

そして、1年前に突然覇者のコインが生み出したホログラムで一馬と再会した。

「久しぶりだな、島」

「一馬先生。あんた、今どこに!?」

「アストラル世界にいる。なんとか人間世界に戻る術を探しているが、それ以上にやるべきことができた」

「やるべきこと…?」

「もう1つの異世界、バリアン世界がアストラル世界と人間世界を滅ぼそうとしている」

「バリアン世界…?」

「純粋さのみを追求したアストラル世界とは対極で、願いや欲望が集まった世界だ。遠からずこの世界に来る。そして、ナンバーズも…」

「ナンバーズ?ああ、ヌメロン・コードってもののありかが記されている異世界のカードでしたね」

「そうだ。だが彼らに対抗するにはナンバーズだけでは足りない。ってお前、なぜそれを知っている?」

「あなたを探すために仕事を辞めたんですよ。それに、約束もありますからね」

「島…。なら、頼みがある。遊馬のためにも、RUMを作ってほしい」

 

「島さんと一馬さんにそんなことが…」

「彼には本当に感謝しているよ。彼の研究のおかげでこのカードを作ることができた」

バイロンは懐から3枚の魔法カードを取り出す。

「《RUM-アージェント・カオス・フォース》…」

「ってことは、島さんが竜司君と瑠那ちゃんのRUMを作ったの?」

「ご名答。作るのにはかなり苦労したよ。結局、完成が遊馬君がRUMを手に入れた後になってしまったよ。まあ、侑斗君たちの手助けになったからよかった」

そんなことを言いながら、覇者のコインを機械にはめ込む。

そして、島のオボットが電源の調整を始める。

「これから覇者のコインのエネルギーを増幅させて、異世界への扉を開く。でも、大きな問題が1つだけ残ってるんだ」

「大きな問題…?」

「覇者のコインはアストラル世界のエネルギーが凝縮されたものだ。だが、これから開くのは精霊世界への扉。無理やりそのためにエネルギーを使うから、きっと精霊世界に着き、一度扉が閉じた時点でコインが負荷で壊れるかもしれない。ここがデュエルアカデミア本校を除くと一番精霊世界とのつながりがある場所であるにも関わらずだ。その時は侑斗君たちの手で人間世界へ戻る術を探さなければならなくなる」

「ということは、片道切符ってことですね」

一度精霊世界へ向かったら、おそらく試練を果たすまでこの世界へは戻ってこれない。

アストラルを失った遊馬、意識を失った蓮と璃緒、戻ってきてから悩み続ける凌牙、復活したMr.ハートランド、襲い掛かるバリアンからの刺客。

気がかりなことがたくさんある。

侑斗の表情に不安の色が浮かぶ。

「ユウ!」

「え…?ウィンダ…!!?」

急にキスをされ、顔を赤くする。

前には島とバイロンがいて、ばっちり見られている。

「大丈夫だよユウ。みんなを信じよ。みんながユウのことを信じてくれてるように。でも、一番ユウを信じてるのは私だよ!」

彼女のやさしい言葉、キス、抱擁が侑斗の心から不安を取り除いていく。

「ええっと、お熱いところ悪いけど、そろそろ扉が開くよ」

見ている方が恥ずかしくなったのか、バイロンと島が顔をそらす。

球体に膨大なエネルギーが注がれ、扉のようなものが出現する。

「クリクリー!!」

風クリボーは嬉しそうに扉を見る。

「風クリボー…そっか、精霊たちにとっては里帰りになるんだったね」

「エネルギー充填完了!さあ、急いで扉をくぐるんだ!!」

扉が開き、侑斗とウィンダが扉をくぐろうとした。

「侑斗君、これを持って行け!」

「え…!?」

島から投げ渡されたカードを見る。

「このカードがきっと侑斗君の助けになる!!」

「ありがとうございます!!」

「ユウ、早く行こ!」

ウィンダに手を引かれ、侑斗は扉をくぐる。

そして、2人が扉をくぐり終えると、覇者のコインが負荷で砕け、扉が消滅した。

「成功したね。さあ、問題は北極にある装置だ。クリス…成功させてくれ」

 

「ここは…?」

赤い水晶や赤い空がある世界で、蓮は目を覚ます。

本能がこれがバリアン世界の光景だということを教えた。

彼の前を茶色い体で、マフラーのようなものをつけたバリアンが通り過ぎる。

「こ…こいつ、俺と同じ髪型…!?」

「おい、また人間世界に行っていたのか!?ホーク!」

そのバリアンの前にドルベが現れ、彼に叱責する。

「まったく、何度もナッシュから人間世界へまだ行くなと言われただろう!?それなのにお前は…」

「おいおい、こんなほぼ何もない退屈な場所にずっといるのは無理だぜ。じゃ、戻ってるぜ」

「ま…待て!まだ話が終わって…。ふう、ナッシュにもっときつく言わせた方がいいか…」

姿を消したホークに頭を抱えながら、ドルベは城へ戻って行った。

「あいつの声…俺に似ていた?…あれ??」

蓮は正面にある水晶にもう1度目を向ける。

よく見ると、自分の体が映っていなかった。

「え…?えーーーーーー!!!??」

 

「ちっくしょー…。どうなってんんだよ。どの水晶にも俺の姿映らね―し…」

愚痴をこぼしながら、そこらじゅうを歩き回る。

歩いても歩いても、七皇とホークというバリアン以外のバリアンが見当たらない。

そして、そのうちに城内に足を踏み入れる。

「ホークってバリアンの言うとおりだぜ…。水晶以外何もねえな…」

王座がある部屋に到着すると、そこにはドルベと紫色で赤いマントを身に着け、凌牙そっくりな髪型のバリアンと水色の体で璃緒そっくりの髪型と服装をしたバリアンがいる。

「ナッシュ、メラグ。またホークが人間世界に行っていた」

「そうか…。相変わらずだな、あいつは」

「ナッシュ。彼にもっと強く言ったらどうだ?人間世界では我々は全力を出せない。もしわれわれのことを知られてしまったら…」

「それは心配いらねえ。あいつはただ退屈しのぎがしたいだけだ。別に今すぐ人間を取って食おうとはしねえだろう」

「それはそうだが…」

(凌牙と璃緒にそっくりなバリアン…あいつらがドルベが言っていた残りの七皇か)

 

部屋を出た蓮は再び城の中を歩き回る。

「もしかして俺…何かにとらわれてんのか??」

夢かと思い、自分の頬をつねる。

しかし、痛みだけが伝わり、景色は変わらない。

「す…すげえリアルな夢なんだな」

「《ライトパルサー・ドラゴン》でダイレクトアタック!!」

「ん?デュエルか!?」

声が聞こえた方向に向けて走っていくと、そこにはホークとダイレクトアタックを受けるアリトがいた。

「くっそー!負けたぜ」

「へへっ!今日の俺はついてるな」

彼の場にいるのは《ライトパルサー・ドラゴン》と《時の魔術師》。

おそらく、《時の魔術師》の効果でアリトの場のモンスターを全滅させ、《ライトパルサー・ドラゴン》でとどめを刺したようだ。

「これで50勝50敗だな!次のデュエルでまた勝ち越してやる!」

「なら、やるか?」

「当たり前だ!こんな熱いデュエル、1回で終わらせたくねえからな!!」

2人は再びデュエルを始めようとする。

すると、2人の間にミザエルが割り込む。

「アリト、ホーク。ここまでにしておけ」

「なんだよ、ミザエル。デュエルの邪魔をするのか?」

「デュエルなら別の場所でやってくれ。それにお前たち、この城を壊したいのか?」

彼らの周囲には穴だらけになった壁と崩れた天井の残骸。

ミザエルはため息をつきながら、壁と天井の修理を始めた。

(あいつ…本当に俺そっくりだ…)

これまでの彼の口調、デッキ構築、髪型、声色、いずれも自分とよく似ている。

そう考えると、なぜか自分の正体がバリアンだと思ってしまう。

すると、急に景色が人間世界のカジノに変化した。

「今度は元の世界…。俺、いかれたのか!?」

涙目になった蓮は周囲を見渡す。

すると、ポーカーテーブルの席で自分とうり二つの容姿をした少年が遊んでいた。

「え…俺…!?」

「よっしゃあ!!また俺の勝ちだぜ!」

「さすがだなあ、ホークの坊ちゃん。これで6連勝か?」

「へへ…。今日も俺の運は最高潮だ」

満足そうにコインを受け取り、景品交換所へ向かう。

(あいつの人間の姿、完全に俺じゃねえか…。にしても、未成年でカジノって…気にしねえほうがいいか)

「このコインであのぼろっちいボウガンと交換してくれ」

「かしこまりました。それにしても坊主は物好きだねえ。こんなものを欲しがるなんてな」

「初めて見たときからなぜか欲しいと思っちまってな」

ボロボロのボウガンを満足そうに手に取るホーク。

矢もなく、ボルトも切れてしまっているが、それがあまりにも遺跡にあったボウガンとそっくりだった。

「遺跡のボウガン…。もう、何がどうなっているのか、頭が痛くなってきたぜ…」

 

「あー…。今日も勝てたな」

海岸で、ホークは近くのコンビニで買ったハンバーガーとフライドポテト、コーラで夕食を取っている。

「あーあ…。俺、人間として生まれたほうがよかったな。ナッシュたちはいい奴なんだけど、あの世界、退屈なんだよなあ…」

食べ終え、ため息をつくと、突然クロスボウが光り始める。

「お…おい!?どうなってんだ!!?」

クロスボウが勝手に修復され、光った鏃がついている矢が現れる。

そして、クロスボウが勝手にその矢を放ち、ホークの胸に突き刺さった。

「うわあああ!!」

「な…何だよこれ!?ボウガンが、あいつの胸を…!!」

蓮にもホークにも何がどうなっているのかわからなかった。

誰もボウガンに手を付けておらず、矢も誰が持ってきて装填したのかわからない。

「う…うう!!なんだよこれ…!?」

矢が刺さったホークの頭に突然激痛が起こる。

頭痛による衝動によってか、彼はボウガンを海に投げ捨ててしまった。

「うぐ…!!頭が…!!

蓮の頭にも激痛が起こる。

そして、2人の眼にあるビジョンが映し出される。

 

王座に座る凌牙とその隣にいる璃緒にひざまずくホーク。

彼は王からベクター軍からの襲撃をうけている同盟国への救援を命令された。

戦場での彼は鬼神のごとき強さを発揮し、ベクター軍が召喚したモンスターですら、例のあのボウガンで撃破していった。

しかし、多勢に無勢。

次々とベクター軍の増援が現れ、退路がふさがれていく。

このままでは逃げ遅れた住民を含め、全員が虐殺されてしまう。

そこで、彼が下した決断。

それは住民と友軍を逃がすために自らが殿となることだった。

人々が船に到達に、海へ逃げている中、彼はたった1人で船に向かって攻撃しようとするベクター軍を撃退していく。

しかし、住民の1人が逃げ遅れ、ベクター軍の兵士に斬られそうになった。

そこで彼はその住民をかばった。

しかし、彼に襲い掛かる刃は兵士の刃ではなく、その住民が隠し持っていた短剣だった。

薄れる意識の中、住民から紫色の霧が発生し、それが中央にバリアンの印をつけ、腰に巨大な目を持つ黒と紫色の巨人に変化していった。

そして、その巨人が次の言葉を告げる。

「我はバリアンの神、ドン・サウザンド!!貴様の不屈なる精神、我には貴様の力が必要だ。貴様の力、アストラル世界に転生させるわけにはいかん!」

ドン・サウザンドの手に紫色のカードが創造され、それが1枚のナンバーズ、No.108のカードに変化する。

そのカードの光を受け、彼の眼が紫色に染まり、憎悪の表情を浮かべる。

「貴様は守るべき民に殺害された悲劇の戦士。その憎悪と共にバリアンとなって転生するがよい!!」

その言葉を最後に、彼は力なく崩れ落ち、愛用のボウガンはその手から離れた。

 

「はあ…はあ…」

ビジョンが消えると、2人の頭痛が嘘みたいにおさまった。

刺さった矢を抜くと、その矢にはNo.108のカードが刺さっていた。

「今のが…あいつの記憶」

蓮もホークも真実の記憶に対する驚きが隠せなかった。

 

その日から、ホークの生活が変わった。

彼はバリアン世界の自室に閉じこもるようになり、一睡もせず、何かに取りつかれたかのように研究を始めた。

ドン・サウザンドはバリアン世界の神で、悪意の海で眠っていることが伝説で伝わっている。

しかし、伝説だというだけで信ぴょう性がなく、彼はバリアン世界中から資料をかき集めた。

そのような日常が10日続いた。

心配したドルベがホークの部屋に強行突入する。

「ホーク!心配したぞ」

「よお、ドルベか…」

「この書物は…」

部屋の中はバリアン世界でかき集めた資料が散乱していた。

「…。許せねえ…」

「何…?」

「俺は許せねえ…。お前らを狂わせたあの野郎を!!」

激昂し、ホークは城を飛び出していった。

「おい…待て、ホーク!!一体何があったんだ!!?」

ドルベは追いかけようとしたが、突然部屋にある資料に火がともる。

その火は資料をすべて灰にするまで燃え続けた。

まるで、ドン・サウザンドが己のことを知られぬようにしたかのように…。

「ホーク…」

灰になった資料に気を取られているうちに、ホークを見失ったドルベには何もできることがなかった。

 

悪意の海に向けて、ホークは高速移動する。

「待っていやがれ、ドン・サウザンド!!封印以上の眠りをくれてやるからよ…!?」

突然、デッキからNo.108が実体化し、ホークに立ちはだかる。

「《No.108フレイムロード・アクイラ》が!?」

紫色の炎でできた巨大な鷹。

その鷹がホークを炎で焼き尽くす。

「うおおお!!ちくしょお!ドン・サウザンドーーーーー!!!」

ドン・サウザンドの呪いの象徴、オーバーハンドレッドナンバーズ。

それらが創造主であるドン・サウザンドを裏切るはずがなかったのだ。

炎に焼かれるホークの肉体を《No.108フレイムロード・アクイラ》が喰らい尽くし、カードは悪意の海へと帰って行った。

そして、蓮の視界がバリアン世界からあの遺跡に変化する。

「ここは…!?」

死んだはずのホークがその遺跡の中で倒れている。

そして、そのホークの前にラスールが現れる。

「わが友、ホークよ…。お前をここで死なせはしない」

彼の手には海に沈んだはずのあのボウガンが握られている。

光の矢がすでに装填されていた。

「この矢がお前の魂を人間として生まれ変わらせる。これまでの記憶は私が預かろう。これが…私を常に使ってくれたお前への恩返しだ」

光の矢がホークを貫く。

すると、ホークの体が光の球に変化し、どこかへ行ってしまった。

「人間に生まれ変わらせるだって…!?まさか、そのホークの生まれ変わりは…!!?」

光景が今度はハートランドシティの病院に変わる。

その一室には蓮の両親と赤ん坊のころの自分、そして複数の看護師と医者がいる。

「駄目ですね…。この子は息をしていない。心肺も停止している。死産です…」

「そんな…」

絶望する両親。

そんな中、光の球がその赤ん坊の体に入った。

すると、両親にとっての奇跡が起こる。

「おぎゃあああ!!おぎゃああああ!!」

「な…泣いた…」

「生き返った!?死んだはずの赤ん坊が生き返ったぞ!!」

 

「やったー!精霊世界に到着!!」

扉をくぐった侑斗達を待っていたのは、あの時の湖だった。

「まずは里へ行って、準備をしようか」

「ポポン、ポン!!」

鞄の中から、実体化したポン太が出てくる。

「ここが精霊世界…。すっごくきれいな世界だポン!!」

「当然だよ!だって、ユウと私の故郷だもん!!」

「故郷…か…」

故郷の世界が違うだけで、敵対することになってしまった自分たち。

もし、同じ世界の出身者として出会えたならば、どんなの良かったことか。

(この戦いを…終わらせなきゃ)

決意を新たに、侑斗はウィンダとポン太、精霊たちと共に歩き始めた。

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