遊戯王ZEXAL 風の戦士たち   作:ナタタク

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侑斗
No.00ガスタの魔剣士ユウ
CNo.00ガスタの魔剣士ユウ・暴風
WNo.00ガスタの魔剣士ユウ・清風
No.49秘鳥フォーチュンチュン
No.50ブラック・コーン号
No.64古狸三太夫
No.74マジカル・クラウン―ミッシング・ソード
No.69 紋章神コート・オブ・アームズ
CNo.69紋章死神カオス・オブ・アームズ


No.7ラッキー・ストライプ
No.17リバイス・ドラゴン
No.32海咬龍シャーク・ドレイク
No.55竜騎兵グレン
CNo.55灼熱竜騎兵グレン
CNo.55竜闘士グレン
No.57奮迅竜トレスラグーン
No.82ハートランドラコ
No.85クレイジー・ボックス
No.90ヒート・ガストラフェテス
No.91サンダー・スパーク・ドラゴン

竜司
No.10白騎士イルミネーター
No.11ビッグ・アイ
No.18ジェムナイト・アゲート
No.52ダイヤモンド・クラブ・キング

瑠那
No.16色の支配者ショック・ルーラー
No.20蟻岩土ブリリアント
No.23セイクリッド・ルナマリア
CNo.23セイクリッド・アーク
No.30破滅のアシッド・ゴーレム
No.87雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ


第85話 侵略者

「ポンー…。これで、全部だポン」

広場で、疲れ果てたポン太が緑色の木の実をカームに渡す。

「働き者ね、あなたは…」

「えへへ…」

カームに撫でられたポン太は嬉しそうに照れる。

「よし!後はこの水とこの薬で…」

ガスタの人々の手で、鏡の中の魔力を強化していく。

鏡には別世界の様子を見ることができるが、その世界へ移動するだけの力がない。

そのため、古い言い伝えと研究結果をもとに鏡を強化し、別世界へ移動できるようにしている。

「よし…これで準備が整ったぞ」

「オイラ、侑斗達を呼んでくるポン!」

「…これは??」

「どうしたんだ?カーム姉ちゃん」

「…。人間世界がまずいことになっているわ」

鏡を見ているカームの顔に冷や汗が出る。

 

「ユウ…あーん」

「あーん」

ウィンダの手で、侑斗の口にご飯が入る。

最近では、ようやく侑斗もこういう行動に慣れてきていた。

「おいしいね。ここのごはんは」

「それはそうだよ!だって私手作りだもん!」

「うん。春おばあさんに感謝しないとね」

「あ…。ばれてた?」

「一生懸命頑張ったんでしょ?ありがとう、ウィンダ」

「ユウ…」

箸をおくと、ウィンダはゆっくり唇を近づける。

「侑斗、ウィンダ!準備が整…た…ポン…」

「あ…」

状況を読み取ったポン太は顔を赤くしながら、回れ右をして出て行った。

2人はしばらく顔を赤くしたまま、動かなくなった。

 

一時間後、侑斗達が広場に到着する。

「遅いわよ」

「ごめん、カーム。それで…人間世界はどうなってるの?」

「…。見て」

鏡には空が紫色に染まっているハートランドシティが映し出されていた。

人々が紫色に光るカードを持ち、負の感情をあらわにしている。

感情を爆発させ、暴走する彼らの額にバリアンの印が現れると、光の粒子となっていく。

その光の粒子は一か所に集まっていき、大きな光の柱となる。

「バリアンの侵攻が始まった!?」

「あれは…ナンバーズ!?」

風の目を発現させ、カードを見ると、それからはナンバーズに似た力が感じられた。

「違うポン!あれはナンバーズそっくりに作られた偽物ポン!」

これはナンバーズの精霊であるポン太だからこそわかることだ。

彼にはそれらのナンバーズから同類と思える何かを感じることができなかったのだ。

「じゃあ、その偽物のナンバーズが町の人たちを…??」

「急いで戻って、ナンバーズを浄化しないと!!」

「待って…。港で誰かがデュエルをしているわ」

鏡の光景が町の港に変化する。

港にはクリス、トーマス、ミハエル、カイト、そして遊馬と徳之助以外のナンバーズクラブの面々がいる。

カイトはMr.ハートランドとデュエルをしている。

カイトの場には《銀河眼の光子竜》が、Mr.ハートランドの場には黒いローブをまとった不気味で巨大な蠅のエクシーズモンスターが存在する。

そのエクシーズモンスターがカイトの墓地ののナンバーズを1枚吸収した瞬間、彼の体が傷だらけになった。

「カイトさん!!」

「もしかして、バリアン世界の力で…」

「人間世界への扉を開くわ。急がないと、危ないわよ」

カームとカムイ、そしてリーズが鏡に魔力を注ぎ込む。

すると、鏡から光があふれ出し、侑斗達の目の前に人間世界への扉が現れる。

「いこう、ウィンダ!ポン太君!!」

「うん!」

「ポン!!」

「「ピーーーー!!」」

「クリー!」

フォーチュンとガルド、そして風クリボーが自分たちのことを忘れるなと言わんばかりに現れ、2匹の鳥はそれぞれの主を乗せる。

「よーし!出発進行!!」

侑斗達は勢いよく扉の中へ入って行った。

 

「うう…ぐう…!!」

ライフが4000であるにも関わらず、カイトの体がぼろぼろになっている。

彼らにはなぜカイトが肉体へのダメージを受けたのかわからなかった。

「ほう、《No.1インフェクション・バアル・ゼブル》の効果でナンバーズを奪われたにもかかわらず立ち上がるか」

カイトが奪われたナンバーズは《No.2蚊学忍者シャドー・モスキート》。

とある理由で遊馬と小鳥を北極へ連れて行ったときに現れたバリアンの刺客を倒し、手に入れたナンバーズだ。

ちなみに、ミハエルとトーマスも資格から手に入れたナンバーズ、《No.3地獄蝉王ローカスト・キング》と《No.4猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》を所持している。

「苦しいか?カイト。だが、サレンダーは認めんぞ?」

「貴様なんぞにサレンダーするなら、死んだ方がましだ…うう!!」

「ならば、死んでもらおう!!」

 

(Mr.ハートランドのターンのメインフェイズ1)

Mr.ハートランド

手札2

ライフ4000

場 No.1インフェクション・バアル・ゼブル(オーバーレイユニット1) ランク8 攻撃3000

  伏せカード1

 

カイト

手札2

ライフ4000

場 銀河眼の光子竜 レベル8 攻撃4500

  伏せカード1

 

No.1インフェクション・バアル・ゼブル(アニメオリカ・調整)

レベル8 攻撃3000 守備2500 エクシーズ 闇属性 悪魔族

闇属性・悪魔族レベル8モンスター×3

このカードがエクシーズ召喚に成功した時、相手のエクストラデッキからモンスター1体を選択して墓地へ送る事ができる。

このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。

1ターンに1度、相手の墓地に存在する「No.」と名のつくモンスター1体を このカードの下に重ねてエクシーズ素材とする事ができる。

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。

相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を破壊し、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

 

No.2蚊学忍者シャドー・モスキート(アニメオリカ・調整)

ランク2 攻撃0 守備0 エクシーズ 風属性 昆虫族

風属性・昆虫族レベル2モンスター×2

このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。

このカードが攻撃対象に選択された時、以下の効果から1つを選択して発動する事ができる。

●このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。

このカードはその戦闘では破壊されず、その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

その後、フィールド上に存在するモンスター1体に幻覚カウンターを1つ置く。

幻覚カウンターが乗ったモンスターの効果は無効化される。

●幻覚カウンターが乗ったモンスターがこのカードを攻撃対象に選択した場合、このカードはその戦闘では破壊されず、その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。

 

No.3地獄蝉王ローカスト・キング(アニメオリカ・調整)

ランク3 攻撃1200 守備2500 エクシーズ 風属性 昆虫族

風属性・昆虫族レベル3モンスター×3

このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。

相手フィールド上に存在する効果モンスターの効果が発動した時、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。

そのモンスターの効果を無効にし、このカードの守備力は500ポイントアップする。

「No.3地獄蝉王ローカスト・キング」のこの効果は1ターンに1度しか発動できない。

 

No.4猛毒刺胞ステルス・クラーゲン(アニメオリカ・調整)

ランク4 攻撃1900 守備1500 エクシーズ 水属性 水族

水属性レベル4モンスター×2

このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。

1ターンに1度、フィールド上に存在する水属性モンスター1体を選択して破壊する。

この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

このカードが破壊された場合、自分のエクストラデッキまたは墓地から、 このカードのエクシーズ素材の数だけ、このカード以外の「No.4猛毒刺胞ステルス・クラーゲン」 または「ステルス・クラーゲン・エフィラ」を特殊召喚する事ができる。

さらに、このカードが破壊された時のエクシーズ素材1つを、 この効果で特殊召喚したエクシーズモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする。

このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、自分は水属性以外のモンスターを特殊召喚できない。

 

ステルス・クラーゲン・エフィラ(アニメオリカ・調整)

ランク4 攻撃1900 守備1500 エクシーズ 水属性 水族

水属性レベル4モンスター×2

1ターンに1度、フィールド上に存在する水属性モンスター1体を選択して破壊する。

この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

このカードが破壊された場合、自分のエクストラデッキまたは墓地から、 このカードのエクシーズ素材の数だけ、このカード以外の「No.4猛毒刺胞ステルス・クラーゲン」 または「ステルス・クラーゲン・エフィラ」を特殊召喚する事ができる。

さらに、このカードが破壊された時のエクシーズ素材1つを、 この効果で特殊召喚したエクシーズモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする。

このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、自分は水属性以外のモンスターを特殊召喚できない。

 

「《インフェクション・バアル・ゼブル》の効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、相手の場のモンスター1体を破壊し、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

「何!?」

「ふふふ…。私は《銀河眼》を破壊する!」

「まずい!《銀河眼》の攻撃力は3000!!」

「このままではライフが尽きる前にカイトが…!」

《No.1インフェクション・バアル・ゼブル》が胸にオーバーレイユニットを宿すと、そこから紫色の光線を発射する。

「カイト様ーーー!!」

ちなみに、オービタル7もいたのだがみんなの陰に隠れていて、侑斗達には鏡から見えなかったことをここではっきり言っておく。

「く…。罠発動!《プリベント・ドロー》…。相手のカード効果で発生する俺へのダメージを半分にし、デッキからカードを1枚ドローする」

光線が《銀河眼の光子竜》を貫くと、そのモンスターが大爆発を起こす。

虹色の薄いバリアがカイトを守るが、爆発の勢いがそれを上回り、バリアが砕け散る。

「うわああああ!!」

 

カイト

ライフ4000→2500

 

プリベンド・ドロー(アニメオリカ)

通常罠カード

自分にダメージを与える魔法・罠・モンスター効果を相手が発動した時にのみ発動できる。

その効果で発生するダメージを半分にし、デッキからカードを1枚ドローする。

 

攻撃を受けたカイトが倒れ、意識がもうろうとしている。

「すばらしい!!これがNo.1の力か!!」

「ミハエル、トーマス!バリアンの刺客から奪ったナンバーズを捨てろ!何かある!」

クリストファーの言葉を受け、2人はナンバーズを手放す。

すると、それらがMr.ハートランドの手に渡り、2人に激痛が発生する。

「「うう…!!」」

しかし、幸いにもデュエル中でなかったためか、軽傷で済んだ。

「おお、ナンバーズを捨てるとは。もったいないもったいない」

「何なんだ…?あのナンバーズは…??」

「おお…。みなぎる。力がみなぎってくる」

手にした4枚のナンバーズから邪悪な力があふれ出す。

まるで、Mr.ハートランドの邪悪な心に適合しているようだ。

「まずいわ…。今のカイトのライフは2500。攻撃力3000の《インフェクション・バアル・ゼブル》の攻撃を受けたら、終わりだわ」

「く…。《プリベンド・ドロー》の効果でカードを1枚ドロー…」

しかし、ドローするだけの力がカイトには残っていなかった。

彼はゆっくり力尽きた。

「カイト!!」

「さあ、次のダイレクトアタックで終わりだーーー!!カイトーーーー!!」

「そこまでだ!悪党!!」

どこからともなく遊馬の声が響き渡る。

「ああ…」

「今の…声…」

「ふう…。もうちょっと早く戻ってくれば、ぐっすり寝れたのに」

紫色の空を貫き、赤と青の光が港に飛んでくる。

その光は地に降りると、その真の姿を現す。

光の真の姿は遊馬…そしてアストラルだ。

遊馬の胸には復活した皇の鍵がある。

「遊馬!!アストラルー!!」

大粒の涙を流しながら、小鳥は2人の帰還を喜んだ。

「おう!!小鳥!!帰ってきたぜ!!」

「ば…バカな!?戻ってきたというのか…!?」

信じられない、彼の表情を一言で表すとまさにそれだ。

なぜ、そう思ったのか?

それは、遊馬がクリストファーたちの協力を受け、アストラルを復活させるためにアストラル世界へ向かったからだ。

そこで、Mr.ハートランドの仲間の1人が襲撃した。

しかし、カイトとクリストファーの妨害によって、遊馬がその世界へ行くことを許してしまうが、転送装置に多大なダメージを与えたため、人間世界へ戻れないと思っていた。

現実はMr.ハートランドの思い通りにはならなかったのだ。

アストラルがここに存在するということは、遊馬がアストラル世界でアストラルを取り戻し、そのまま何らかの手段で戻ってきたことに他ならない。

「遊馬ーーー!!信じてたにゃー!」

「とどのつまり、万々歳です!!」

「遊馬!!」

「おう!!心配かけたな!!」

「遊馬…カイトが」

アストラルの言葉を受け、遊馬は倒れているカイトに駆け寄る。

「おいカイト!!しっかりしろよ、カイト!!」

「遅かったな…」

「すまねえ!!」

「クズめ…」

ボロボロであるにもかかわらず、カイトの口調は相変わらずだ。

そして、遊馬の帰還に安心したかのように、静かに意識を失った。

「カイト!!」

彼の姿を見ているだけで、どれだけ苦しい戦いをしていたのかが一瞬で分かってしまう。

そして、ある決心を固める。

「クリストファー、カイトを頼む」

「分かった」

遊馬の思いを察したクリストファーはカイトの墓地のカードを遊馬のD・パッドに移動させる。

彼が竜司たちの元へ移動したのを確認すると、遊馬はじっとMr.ハートランドを見る。

「Mr.ハートランド!!お前だけは…絶対に許さねえ!!」

「ふっ…。ならばどうする?」

「このデュエル…俺が引き継ぐ!!」

「ふふふふ…愚かな。自ら残りライフ2500の負けデュエルを引き継ぐとは…。手間が省けるというもの。ありがたい!!これで私の七皇入りは確定したも同じ!!」

Mr.ハートランドの姿が灰色の蠅を模した化け物に姿を変える。

「うわあ…。これじゃあ見る影もないね」

「こんな姿になってまで、力がほしいのかしら…」

「それがお前の本当の姿か!?」

遊馬はデュエルの準備を整える。

「Mr.ハートランド。デュエルはお前のターンのメインフェイズ1から始める。そのかわり、遊馬の手札は5枚から始めさせてもらう」

「ふん、いいだろう。どうせこのまま《インフェクション・バアル・ゼブル》のダイレクトアタックで終わるのだからな」

Mr.ハートランドの言っていることは正しい。

遊馬の最初の手札は5枚、《プリベンド・ドロー》の効果によるドローを含めると6枚。

しかし、場にはカードがなく、《No.1インフェクション・バアル・ゼブル》の攻撃力は3000。

このまま攻撃すれば、邪魔されることなく、そのままMr.ハートランドの勝利が確定する。

場だけを見ればだが…。

「「デュエル!!」」

 

(Mr.ハートランドのターンのメインフェイズ1)

Mr.ハートランド

手札2

ライフ4000

場 No.1インフェクション・バアル・ゼブル ランク8 攻撃3000

  伏せカード1

 

カイト→遊馬

手札5

ライフ2500

場 なし

 

「ふ…」

デュエルの直前に、遊馬とアストラルに紫色の稲妻が降り注ぐ。

「うわあああ!!なんだ!?このダメージは…??」

「この人間世界はバリアンズ・フィールドに変わりつつある。はははは!!苦しめ、苦しめ」

「くう…。大丈夫か?アストラル…」

「ああ、勝つぞ。このデュエル」

「おう!!俺はカイトが残した《プリベンド・ドロー》の効果でカードを1枚ドロー!!」

 

遊馬

手札5→6

 

「…!!遊馬君がデュエルをしている」

異次元空間の中を疾走する侑斗の風の目が人間世界の現状を伝える。

「遊馬君が!?」

「一体誰と戦ってるポン??」

「Mr.ハートランド…。バリアンの手先に成り果ててる…。彼の場にはナンバーズがいて、状況は遊馬君が圧倒的に不利」

「それじゃあ急がないと!!」

「心配ないよ。アストラルが復活してる。今の遊馬君ならMr.ハートランドには負けないよ。それに…」

デッキケースから風クリボーを取り出す。

「風クリボーがどうかしたの?」

「遊馬君のデッキには、風クリボーの兄弟がいる!」

「クリクリー!」

 

「貴様らはこの一撃で終わりだ!!《バアル・ゼブル》でダイレクトアタック!!」

《No.1インフェクション・バアル・ゼブル》の胸から紫色の光線が再び発射される。

「俺は手札から《虹クリボー》の効果発動!」

額に虹色の飾りがついていて、白と紫、濃い青のトリコロールが特徴の丸い体を持ったクリボーが現れる。

そして、虹色のバリアで攻撃を防ぐと、《No.1インフェクション・バアル・ゼブル》を虹色の光線で縛り上げた。

「何!?」

「相手モンスターの攻撃宣言時、手札に存在するこのカードを装備させることで、そのモンスターは攻撃できなくなる!」

「く…。お楽しみはあとに取っておこう。私はカードを1枚伏せてターンエンド」

 

Mr.ハートランド

手札2→1

ライフ4000

場 No.1インフェクション・バアル・ゼブル(《虹クリボー》装備) ランク8 攻撃3000

  伏せカード2

 

カイト→遊馬

手札5

ライフ2500

場 虹クリボー(装備魔法状態)

 

「…」

病室の中で、蓮が目を覚ます。

とある理由で、隣のベッドで寝ていたはずの璃緒がいない。

「凌牙…璃緒…。バカ野郎が…!!」

バリアンの記憶を取り戻したことで、体内に残留していたバリアンの力が覚醒している。

蓮はその力を使い、港へ急いだ。

 

「何とか凌いだか…」

《虹クリボー》の効果で、遊馬はしばらく生きながらえることができる。

しかし、それはMr.ハートランドが代わりのモンスターを呼び出すか《虹クリボー》を破壊できるカードを手にするときまでだ。

そこまでに《No.1インフェクション・バアル・ゼブル》を破壊しなければならない。

「俺のターン、ドロー!」

 

遊馬

手札5→6

 

「遊馬!」

「OK!!俺は《ガガガカイザー》を召喚!」

他のガガガと名のつくモンスターと異なり、真っ白な貴族風の服とマントをつけ、右手に杖を持った名前の通り、皇帝をイメージさせる人型モンスターが現れる。

 

ガガガカイザー レベル3 攻撃1800

 

「更に、このカードは俺の場に《ガガガクラーク》以外のガガガと名のつくモンスターが存在するとき、手札から特殊召喚できる!俺は《ガガガクラーク》を特殊召喚!」

明るいルージュの髪をした少女が記録用のノートを持った状態で現れる。

 

ガガガクラーク レベル2 攻撃400

 

「そして、《ガガガカイザー》の効果発動!」

「私たちの場にこのカード以外のガガガと名のつくモンスターが存在するとき、自分の墓地のモンスター1体を除外することで、私たちの場に存在するガガガと名のつくモンスターのレベルを除外したモンスターのレベルと同じにする!」

《光子竜の聖騎士》が除外され、2体のガガガと名のつくモンスターのレベルが変動する。

 

ガガガカイザー レベル3→4 攻撃1800

ガガガクラーク レベル2→4 攻撃400

 

「そして俺はレベル4の《ガガガカイザー》と《クラーク》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!現れろ、《No.39希望皇ホープ》!!」

 

No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500

 

「バトルだ!俺は《希望皇ホープ》で《インフェクション・バアル・ゼブル》を攻撃!」

「そんな!《ホープ》の攻撃力は《バアル・ゼブル》よりも下にゃ!!」

Mr.ハートランドには遊馬の常套戦術を理解し、対策を整えていた。

「なるほど。そのまま《ホープ》の効果で攻撃をやめ、《ダブル・アップ・チャンス》で攻撃力絵緒倍にして再び攻撃するのだろう?バカめ!!罠発動!《オーバーレイ・ハント》!!私の場のエクシーズモンスターが相手のエクシーズモンスターに攻撃されるとき、そのモンスターをオーバーレイユニットをすべて奪う!!」

「何!?」

《No.39希望皇ホープ》の周囲を旋回していたオーバーレイユニットがすべて《No.1インフェクション・バアル・ゼブル》へ向かっていこうとした。

「はははは!!これで《ホープ》の攻撃は止められまい!!」

「舐められたものだな」

「俺たちの勝利の方程式はまだ崩れちゃいねえ!」

「はい?」

「攻撃を止める方法はほかにもある!」

「俺は手札から速攻魔法《ストップ・ハンマー》を発動!」

攻撃を行っていた《No.39希望皇ホープ》がSTOPと書かれたピコピコハンマーでたたかれ、攻撃を中断した。

「何!?」

「《ストップ・ハンマー》はモンスター1体の攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力を500ポイントダウンさせる」

そのカードは本来なら相手モンスターの攻撃を止めるためのカードだが、《ダブル・アップ・チャンス》を使う遊馬にとっては自分のモンスターにも使えるカードだ。

 

オーバーレイ・ハント(アニメオリカ・調整)

通常罠カード

相手エクシーズモンスターが自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターを攻撃対象としたときにのみ発動できる。

攻撃モンスター1体のエクシーズ素材をすべて攻撃対象となったモンスターの下に重ねてエクシーズ素材にする。

 

ストップ・ハンマー(アニメオリカ)

速攻魔法カード

攻撃宣言時に発動できる。

その攻撃を無効にし、攻撃モンスター1体の攻撃力を500ポイントダウンさせる。

 

奪われたオーバーレイユニット

・ガガガカイザー

・ガガガクラーク

 

「俺は手札から速攻魔法《ダブル・アップ・チャンス》を発動!自分の場のモンスターの攻撃うが無効となったとき、そのモンスターの攻撃力を倍にして、もう1度攻撃できる!!」

《No.39希望皇ホープ》が2刀流となり、さらなる力を以て《No.1インフェクション・バアル・ゼブル》と対峙する。

 

No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2000→4000

 

「しまったーーー!!」

「行っけーーー!!《希望皇ホープ》!!《インフェクション・バアル・ゼブル》を攻撃!!ホープ剣・ダブルスラッシュ!!」

《No.39希望皇ホープ》の2本の剣が《No.1インフェクション・バアル・ゼブル》を一撃で切り裂き、消滅させる。

「ブーーーブブブブブ…」

 

Mr.ハートランド

ライフ4000→3000

 

「よっしゃーーー!!」

「そして、攻撃を終えた《ホープ》の攻撃力は元に戻る」

 

No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃4000→2000

 

Mr.ハートランドは遊馬を侮りすぎていた。

これまでの数多くの戦いがハートランド学園最弱とされていた遊馬を歴戦の猛者に成長させた。

とある紳士曰く、北風が勇者ヴァイキングを生み出したように。

「己…許さん!許さんぞーーーー!!私は永続罠《インフェクション・ミーディアム》を発動!!私の場のランク5以上の悪魔族エクシーズモンスターが戦闘で破壊された時、私の場に存在するすべてのモンスターを破壊し、《インフェクション・バグ・トークン》5体を特殊召喚する!!」

赤・青・紫・黄・緑の眼をしたコバエのようなモンスターが現れる。

 

インフェクション・バグ・トークン×5 レベル1 攻撃300

 

「またハエのモンスター…」

「ハートの次はハエって…Mr.ハートランドってかなり悪趣味だね」

もしかしたら、Mr.ハートランドにも殺虫剤が効くかもしれないと竜司は無意識にそう思えた。

「一気に5体のトークン?」

「けど、攻撃力はたったの300だ。けど…」

苦い表情で遊馬はオーバーレイユニットがない《No.39希望皇ホープ》を見る。

オーバーレイユニットのない《No.39希望皇ホープ》は攻撃対象となったとき、自爆してしまう。

これでは、5体の《インフェクション・バグ・トークン》の攻撃を許してしまう。

「遊馬。私達が《ホープレイ》を持っていると知っているにもかかわらず、わざわざ攻撃力300のトークンを攻撃表示で出している。ここはカオスエクシーズチェンジをせずに様子を見るんだ」

「分かった!俺はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」

 

Mr.ハートランド

手札1

ライフ3000

場 インフェクション・バグ・トークン×5 レベル1 攻撃300

  インフェクション・ミーディアム(永続罠)

 

遊馬

手札6→2

ライフ2500

場 No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500

  伏せカード1

 

「ふふふ!!行くぞ!私のターン、ドロー!」

 

Mr.ハートランド

手札1→2

 

「いけ!!5体の《インフェクション・バグ・トークン》!!九十九遊馬に一斉攻撃だ!!」

5体の《インフェクション・バグ・トークン》が突撃を開始する。

まず1体がオーバーレイユニットを失った《No.39希望皇ホープ》を破壊し、そのまま遊馬に襲い掛かる。

「俺は《虹クリボー》の効果発動!相手のダイレクトアタック宣言時、墓地から特殊召喚する!!」

 

虹クリボー レベル1 守備100

 

遊馬の身代わりに攻撃を受けた《虹クリボー》は異次元へと消えて行った。

「この効果で特殊召喚された《虹クリボー》は場から離れたとき、除外される」

しかし、残り4体の《インフェクション・バグ・トークン》が遊馬とアストラルに襲い掛かる。

「うわああああ!!」

 

遊馬

ライフ2500→2200→1900→1600→1300

 

「更に、私は手札から永続魔法《インフェクション・エクステンション》を発動!私が通常召喚を行わなかったターンのエンドフェイズ時、《インフェクション・バグ・トークン》1体を特殊召喚する!」

 

インフェクション・バグ・トークン レベル1 攻撃300

 

「またくそ虫が増えやがった!!」

「このカードが発動している間、相手は攻撃表示でしかモンスターを召喚・特殊召喚できない!!」

「何!?」

裏守備表示でモンスターを召喚すれば、まだ逃げ道があるものの、Mr.ハートランドはそのことも対策済みだ。

「(ふふふ…。私の手札には《聖なる輝き》。これでお前はモンスターをセットすることすらできまい。そして、《バグ・トークン》は戦闘で破壊された時、発生する私へのダメージを0にし、戦闘を行った相手モンスターを破壊する。そして、相手に300ポイントのダメージを与える。これで私の勝ちだ!!)私はカードを1枚伏せ、ターンエンド」

 

インフェクション・ミーディアム(アニメオリカ・調整)

永続罠カード

自分フィールド上のランク5以上の悪魔族エクシーズモンスターが戦闘で破壊され、墓地へ送られたときに発動できる。

自分フィールド上のモンスターをすべて破壊し、「インフェクション・バグ・トークン」5体を表側攻撃表示で特殊召喚する。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分はモンスターを手札から召喚できない。

このトークンが破壊された時、相手フィールド上のモンスター1体を破壊し、相手ライフに300ポイントダメージを与える事ができる。

 

インフェクション・バグ・トークン

レベル1 攻撃300 守備300 トークン 闇属性 悪魔族

「インフェクション・ミーディアム」または「インフェクション・エクステンション」の効果で特殊召喚される。

 

インフェクション・エクステンション(アニメオリカ・調整)

永続魔法カード

自分がモンスターを召喚しなかったターンのエンドフェイズ時に発動できる。

自分フィールド上に「インフェクション・バグ・トークン」1体を特殊召喚する。

このトークンとの戦闘によって発生するプレイヤーへの戦闘ダメージを0にできる。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手はモンスターを召喚・特殊召喚する場合に攻撃表示で召喚しなければならない。

このカードが破壊された時、相手フィールド上のモンスター1体を破壊し、相手ライフに300ポイントダメージを与える事ができる。

 

Mr.ハートランド

手札2→0

ライフ3000

場 インフェクション・バグ・トークン×5 レベル1 攻撃300

  インフェクション・ミーディアム(永続罠)

  インフェクション・エクステンション(永続魔法)

  伏せカード1(《聖なる輝き》)

 

遊馬

手札2

ライフ1300

場 伏せカード1

 

アストラルは遊馬のセットしたカードを確認する。

伏せカードの正体は《ライト・バック》だが、発動する機会がない。

これでは、場にカードがないも同然だ。

 

ライト・バック(アニメオリカ)

永続罠カード

相手フィールド上にモンスターが特殊召喚した時に発動できる。

自分の墓地から光属性モンスター1体を特殊召喚し、このカードを装備カード扱いとして装備する。

この効果によってこのカードを装備したモンスターの攻撃力は1000ポイントダウンする。

このカードがフィールド上から離れた時、装備モンスターを破壊する。

 

「遊馬…。次にドローするカードが、私たちの運命を分ける」

「ああ…」

「貴様らが次に何を使うかわかっている!ゼアルだろう?だが、そうはいかん!!バリアンよ…今一度我に力をーーー!!」

Mr.ハートランドの肉体から上空に向けてバリアンの力が解き放たれる。

そして、遊馬の真上から紫色の光が降り注ぐ。

「うわああああああ!!」

膨大な熱と電撃が遊馬とアストラルを傷つけていく。

「遊馬!!アストラル!」

「どうだ!これで、お前たちにゼアルになる力など残っていまい?」

「く…う…」

「遊馬…」

「苦しかろう?こんな苦しい思いをしてまでデュエルはしたくなかろう?いっそ、戻ってこなかった方が幸せだっただろう?」

火傷やしびれによって、傷ついているにもかかわらず、遊馬は笑みを浮かべる。

「冗談じゃねえ…。どんなに苦しくても、アストラルとまたデュエルができる!お前とまた…デュエルができる。こんな幸せなことがあるかよ…」

一度、失ってしまったからわかる。

遊馬とアストラルはもはや一心同体だということを。

「遊馬…今なら私にも、この気持ちが理解できる。この程度の痛みなど…」

遊馬とアストラルは互いに手を伸ばし、手を取る。

「な…何!?バカなーーー!!」

「俺と…」

「私で!!」

「「オーバーレイ!!」」

紫色の光が砕け、虹色の光が遊馬とアストラルを覆う。

「絆は進化する!より強く!より固く!」

「「絆結ばれし時!力と心が一つとなり、光の奇跡と伝説が生まれる!エクシーズ・チェンジ!ゼアル!」」

新たなゼアル、それは黄金の鎧をまとった《No.39希望皇ホープ》にあまりにもそっくりだ。

「己ーーーー!!なぜだーーー!?」

「いくぞ!俺のターン!!デュエリストはカードを導く! 我が身が放つ一点なる光を目指し、来たれ勝利と希望のカード!シャイニング・ドロー!!」

 

遊馬

手札2→3

 

「来たぜ、アストラル!!」

「当然だ!」

「俺は手札からフィールド魔法《希望郷―オノマトピア―》を発動!!

発動した瞬間、港を覆っていたバリアンの力が消滅していく。

そのかわりに、アストラル世界の力を象徴する青い光が遊馬達を包み込んだ。

「そんな…バリアンのフィールドが!!!?」

「そして、俺は手札から魔法カード《死者蘇生》を発動!その効果で俺は《希望皇ホープ》を特殊召喚する!!」

 

No.39希望皇ホープ ランク4 攻撃2500

 

「そして、《オノマトピア》の効果発動!」

「希望皇ホープと名のつくモンスターの特殊召喚に成功するたびに、かっとビングカウンターが1つ置かれる」

遊馬の場の上空に覇者のコインを模したカウンターが現れる。

 

希望郷―オノマトピア― かっとビングカウンター0→1

 

「更に、俺は《希望皇ホープ》でオーバーレイネットワークを再構築!!カオスエクシーズチェンジ!!現れよ、CNo.39!!混沌を光に変える使者!《希望皇ホープレイ》!!」

 

CNo.39希望皇ホープレイ ランク4 攻撃2500

 

希望郷―オノマトピア― かっとビングカウンター1→2

 

「これで、かっとビングカウンターは2つ!!」

「ふん!《ホープレイ》を召喚し、カウンターを増やしたとしても、私の勝利に変わりはない!!」

「俺は《オノマトピア》のもう1つの効果発動!1ターンに1度、かっとビングカウンターを2つ取り除くことで、デッキからズババ、ガガガ、ゴゴゴ、ドドドと名のつくモンスターの内、1体を特殊召喚できる!現れろ、《ゴゴゴジャイアント》!!」

2つのかっとビングカウンターが融合すると、光のゲートが現れ、その中から《ゴゴゴジャイアント》が現れる。

 

ゴゴゴジャイアント レベル4 攻撃2000

 

希望郷―オノマトピア― かっとビングカウンター2→0

 

「そして、俺は手札から魔法カード《ランクアップ・フォース》を発動!俺の場に《オノマトピア》が存在するとき、デッキからRUM1枚を手札に加える!」

「な…何!?」

「俺はデッキから《ヌメロン・フォース》を手札に加え、発動!その効果で俺は《ホープレイ》でオーバーレイネットワークを再構築!カオスエクシーズチェンジ!!」

「「現れろ、CNo.39! 希望に輝く魂よ! 森羅万象を網羅し、未来を導く力となれ! 《希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》!」」

 

CNo.39希望皇ホープレイ・ヴィクトリー ランク5 攻撃2800

 

ランクアップ・フォース

通常魔法カード

「希望郷―オノマトピア―」が表側表示で存在する場合にのみ発動できる。

自分のデッキから「RUM」と名のつくカードを1枚選択して手札に加える。

 

「更に、《ヌメロン・フォース》の効果発動!この効果で特殊召喚されたモンスター1外のすべての場に存在するカードの効果を無効にする!」

《RUM-ヌメロン・フォース》から波動が放たれる。

その波動がMr.ハートランドの鉄壁の布陣を崩壊させた。

「バ…バカな!!?己ーーーー!!」

「《ゴゴゴジャイアント》で《バグ・トークン》を攻撃!ゴゴゴナックル!!」

《ゴゴゴジャイアント》の正拳突きで《インフェクション・バグ・トークン》が突き飛ばされる。

「うおおおお!!」

 

Mr.ハートランド

ライフ3000→1300

 

「そして、《ホープレイ・ヴィクトリー》!!ハートランドをぶっ潰せ!!ホープ剣・ビクトリースラッシュ!!」

《CNo.39希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》が2本剣でもう1体の《インフェクション・バグ・トークン》を切り裂き、その攻撃の余波がMr.ハートランドに襲い掛かる。

「ぐああああああああ!!!」

敗北と同時にMr.ハートランドの体が元に戻った。

 

Mr.ハートランド

ライフ1300→0

 

「遊馬!アストラル!!」

「己…貴様らなんぞに、この燃えるハートのハートランドが…!?」

突然、Mr.ハートランドの胸に激痛が走る。

そして、彼の4枚のナンバーズが黒い炎に変化し、Mr.ハートランドに襲い掛かる。

「な…なんだこれは!?私が蠅バーニング!!アチ!アーチチチ!!ベクター様---!!燃えております!なぜーーーー!?ベクター様ーーーーー!!!!!」

炎の色が次第に赤く染まり、Mr.ハートランドを焼き尽くしていく。

そして、その形がドン・サウザンドの姿に一度変化すると、そのまま消滅した。

「アストラル!ナンバーズが!!」

「いや、あれはナンバーズではない」

「何!?じゃああれは…」

(ドン・サウザンド…)

Mr.ハートランドは灰すら残らないくらい焼き尽くされていた。

Dr.フェイカー、そしてバリアンの下僕となり、人であることを捨てた男の惨めな最期だった。

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