その美しい姿から花言葉の「清浄」「ピュア」「尊厳」「純潔」「堂々たる美」が由来。また、周りにアンデットの死体が転がっている中での一人一人の綺麗な立ち姿が「死者に捧げる花」の様に見えたとの意見もある。
チェーロが女性と認識されているため抱き合っている姿に百合百合しさを感じているわけではない。この世界に男の子は男の子同士、女性は女性同士でという概念があるのかが不明。
冒険者組合に呼び出されたチェーロ達は冒険者組合に入ると周りから一斉に視線を向けられた。その視線は畏怖の視線も複数あったが英雄をみるような尊敬の眼差しが多かった。チェーロ達に気付いた受付嬢により二階にある応接室まで案内された。
そこには冒険者組合長のプルトン・アインザックと魔術師組合長のテオ・ラケシルがソファーに座っており、四人はその対面に座るように促された。
「まずはお礼を言いたい。都市を救ってくれてありがとう。そして、君達四人をオリハルコン級に昇格することが決まった。本当はアデマンタイト級でもと思ったのだが・・・私の力不足だ。すまない。これがオリハルコンのプレートになる。受け取ってくれ。」
「ありがとうございます。」
「それであのアンデットについて直に戦った者から話を聞きたいのだが、気づいたこととかがあったら教えてほしい。」
「それよりも!!スケリトル・ドラゴンを倒したあの魔法についてききたい!!魔法に絶対的な耐性をもつ相手を魔法で倒すなんて!!」
「ヒッ!!」
「落ち着けラケシル。はぁ すまない。こいつも君達の戦いを見ていて興奮が収まらない様なんだ。もちろんここで聞いた能力については他言はしないと約束しよう。教えてはくれないだろうか。」
呼び出しに関してはランクの昇格と未知のアンデットに対する情報共有が目的の様だった。チェーロがデス・ナイトについて話そうとしたが、その前にラケシルが興奮した様子で身を乗り出してきた。
その様子に顔を向けられたアルシェは気持ち悪いという感じで身を捩りチェーロへと助けを求めるように寄りかかっていた。
「アルシェ大丈夫?」
「ふーー問題ない。少し驚いただけ。倒した魔法は第七位階のチェイン・ドラゴン・ライトニング。スケリトル・ドラゴンは第六位階までの耐性があるだけでそれ以上の位階であれば攻撃が効く。」
「なんと!!第七位階!!ぜひ!ぜひ!その魔法を教えてくれ!!」
「教えるのは無理。あれは私とチェーロの愛の結晶。」
「ではチェーロ殿も使えるのか!!私にもご教授いただきたい!!」
「申し訳ありませんが、ラケシル殿では第七位階を扱うに至っていないかと、まずは順を踏むのをお勧めします。」
「そんな!!なら「いい加減にしろラケシル!お前の為にこの場を設けたわけではないんだぞ!!」・・・・」
「申し訳ない。こいつも悪気があるわけではないんだ。未知のアンデットの件なんだが・・・・」
ラケシルが暴走して話が脱線してしまっていたが、アインザックは話を元に戻してアンデットの確認をし始める。チェーロはこの街に縛られることを嫌い召喚モンスターであることは伏せてデス・ナイトの能力について話し始めた。
話が終わった一行は余計な話に捕まる前にと足早に組合を後にし宿屋へと戻る。宿屋に戻ると、なにかしらの柵が生まれる前にと急いで出立の準備を開始した。
「お姉ちゃん。これはどうする?」
「ネム、薬草は必要になるから腰のベルトに巻いていなさい。チェーロさん、いまから出発するんですか?」
「そうだね。このままここにいたら戦力としてカウントされて容易に街から離れられなくなると思う。この街の人達に恨みはないけど守らないといけない義務もないからね。」
「チェーロ 怖かった。夢に出てきそう。今日は一人では寝れないかもしれないから抱きながら寝てほしい。子供は二人がいい。」
「アルシェさん。戯言を言っていないで手を動かしてください。」
「お姉ちゃんどうしたの?」
「私達もいっしょにねる?」
「私の天使達が純粋で優しくて可愛すぎて辛い。うん、今日は一緒に寝よう。」
荷物を纏め終えた一行は、馬車に乗りハムスケと門へと向かう。そして難なく門を突破すると、次の街へハムスケを急がした。