~~~side???~~~
「俺達八本指に逆らった奴がいるというのは本当か?」
「わたしの所にくる予定だったツアレちゃんがバカたちのせいで逃げ出しちゃってね。それを冒険者が保護しちゃったみたいなのよ。もちろんバカたちは処分したわよ。」
「つまり俺達警備部門にその冒険者を始末してほしいということか?冒険者風情にわざわざ六腕全員でという指定をしてきた意味はなんだ?俺達をバカにでもしているのか!!」
「その冒険者達は生け捕りにしてほしいのよ。白百合っていう女の子だけのチームなんだけどね。綺麗所が集まっているの。幼子もいるから色んな趣向の集客が見込めると思うのよね。集めた情報によると本来はアデマンタイトのプレートを渡される予定だったらしいのよ。メンバーは使役魔獣を入れて四人と一匹、幼子が三人。本当にアダマンタイト級なら全員での方が確実じゃないかしら?」
「アダマンタイト級の冒険者か・・まあいい。そのかわり依頼料は弾んでもらうぞ。今夜宿屋を襲撃するが、お前は問題にならないように貴族に根回し手でもしておけ。」
「それは任せて。じゃあお願いね。くれぐれも白百合ちゃん達は殺さないでちょうだいね。」
~~~side out~~~
周囲を警戒しながら宿屋に戻ってきた白百合は助けたツアレという女性から話を聞いていた。
「つまりツアレさんは貴族に攫われて、その後に娼館で働かされていたということですね。」
「はい。」
「はぁ 帝国では粛清があったおかげで無能な貴族は減りましたが、やはり王国は貴族が腐っていますか。どうしますかチェーロさん。あの男の態度からして娼館のバックにいる貴族が黙っていないかと思います。このまま王都にいるよりかは他国に移るか、エ・ランテルに戻るという手もありますが。」
「いやエ・ランテルに戻っても一緒だろうね。それに・・・・動くなら今夜かな。他にもお客さんが来るみたいだしこのまま王都で活動しよう。」
「私のせいでごめんなさい。」
「気にしないで大丈夫だよ。あの場で見捨てることはできないし、ツアレさんが悪いわけではないですから。」
アルシェとエンリはクーデリカとウレイリカ、ネムにツアレの話を聞かせるべきではないということと護衛も必要だろうという判断をして別の部屋にいた。チェーロは話を聞きながら顔を怒りの表情に変えており、その瞳にはオレンジ色の炎が渦巻いていた。
「他にもお客さんですか?もしかして私関連でしょうか?」
「レイナ関連ではないから大丈夫。どちらかというと俺のお客さんになるのかな~。ちょっと悪ふざけがすぎたみたい。ハハハ。でも敵にはならないだろうから安心して。」
「なら良いのですが。それでどうしますか?今夜だとすると宿屋で戦うと制限されますし、広い場所に移動しますか?」
「いや、移動はやめておこう。宿屋にいたままの方が対応しやすい。俺とアルシェが外に出て対処をするから、レイナとエンリはツアレさんと三人の護衛をお願いしたいかな。アルシェは室内だと使える魔法も制限されちゃうしね。レイナにこれを渡しておくね。念のため身に付けておいて。」
「ありがとうございます。それならエンリも外の方が良い気がしますが。いえ、今回は対人戦ですし、まだエンリには荷が重いということですかね。対人戦に関してはアルシェも危ないような気がしますが・・・あの子ならチェーロさんがご褒美とかなんとか言えば割り切りそうですわね。」
「ツアレさんもそれでいいですよね?とりあえず、今夜中にケリをつけたいと思いますので安心してください。ご褒美って・・・もしかしてレイナもほしいの?」
「今夜中に解決ってあなた方はいったい?」
「只の冒険者ですよ。ツアレさんもレイナと一緒にあの子たちと一緒にいてあげてください。」
「ご褒美ですか・・・欲をいうならば私にもお姫様抱っこを、いえ!なんでもありません。」
「そう?なにかあったら遠慮しないで言ってね。仲間なんだから。」
ツアレは目の前で行われている貴族に立ち向かい返り討ちにする気満々の会話に驚いているが、その疑問を口に出してもチェーロからは笑いながら冒険者という答えしか返って来ずに、巻き込んでしまったことを後悔していたが、チェーロという女性の表情を見ていると安心する気持ちにもなり、貴族の妾時代や、地方都市にいた時の娼館時代からくる男性に対しての恐怖心などが和らいでいた。