「さぁ早くチェーロを渡すべき。」
「そうはさせません!貴女達みたいな人をチェーロさんに近づけることはできません!」
「キシャーーーーー!!!!!」
「アルシェさんは少し落ち着いてください。まるで獣の様ですわよ。まったく、あれから落ち着いたと思ったのですけど。」
「鬼リーダーは二人っきりでナニをしているのか。私もチェーロなら男の娘でも問題ない。」
「ティアさんはそれをチェーロさんの前では言わないでくださいね。」
「男だというのはいいけど童貞ではないのが悔しいな。お前らの誰かが初物の相手をしたのか?」
「「「・・・・・・・・」」」
「いい加減にしなさい!!まったく!チェーロさんすいません。でも性別に関しては言ってくれてもいいかと思うんですよ。どうして隠していたんですか?」
「ははは 隠していたわけではないんですけど。性別が分かったところであの二人には意味がないかなって思ったのが大きいですね。あとは油断も誘えますから。アルシェ、エンリとレイナもちょっといいかな?」
白百合は泊まっていた宿屋が使い物にならなくなった結果、ラキュースからの提案で蒼の薔薇が泊まっている宿屋に泊ることになった。ラキュースはチェーロから事情を確認するために別の空いている部屋にて話し合いをしていた。また、部屋数の関係で蒼の薔薇で1部屋、白百合(ハムスケ含む)で1部屋になってしまいチェーロの取り合いが発生していた。ここまでのやり取りは蒼の薔薇の部屋で行われており、ネムとクーデリカ、ウレイリカ、ツアレはハムスケ護衛の元、部屋で寝てしまっていた。
「おう!それで二人だけで何を話してたんだ?」
「「ナニをしていたのかを聞くよりも、私もチェーロのナニをあれこれしたい。」」
「ああああアアァァァ チェイン・ドラゴン・ライトニン「はい。ストップ!」ムギュッ!」
「おい そこの色欲狂いの二人。これ以上、俺の仲間の心を乱すな。」
「ひゃわッ!!」
ラキュースとチェーロが話し合いを終えて部屋に入ってくるとティナとティアが目を輝かせながらチェーロにジリジリと近づいてきた。チェーロは第七位階を放とうとしているアルシェの口を塞ぐように胸に抱き寄せて詠唱を中止させながら、笑顔で殺気を放ち二人を威圧するが、別方向から変な声が聞こえて、全員の目が声の発生源へと移動する。
「どうしたのイビルアイ?」
「そういえばやけに静かだったな。もしかしてお前・・・・」
「「さすがちょろイン!!」」
「な なにを言っているんだお前たちは!!わ 私が自分よりも弱い相手に欲情するなど・・・・」
「弱い・・・」
「ムームムムムーーームームーム!!!!」
「チェーロさんいい加減アルシェさんを離して差し上げた方がよろしいかと・・・。エンリも鞭を仕舞いなさい。」
「あ!ごめんね。苦しくない?」
「ふぅ 大丈夫。むしろご褒美。今日はあのまま寝てもよかった。でもあのアンデットと忍者は許さない。」
「それです!!アルシェさんはどうしてイビルアイのことをアンデットと判断したのですか?そしてチェーロさんがイビルアイに言った意味!詳しく教えてください!」
イビルアイは指をモジモジとさせながらいつもよりも高くなった声でガガーラン達が言ったことを否定していたが、分かり易すぎる言動をラキュースとガガーランは微笑ましく見ていたが、アルシェの口からアンデットという言葉がでると場の空気が一転した。
「ん~お話するのは構わないのですが、こちらとしては切り札を明かすことにもなりますので、イビルアイさんにお願いが・・・・仮面を取ってはくれませんか?」
「それは!!」
「ラキュース それくらいなら構わん。すでに正体がばれているのであれば仮面で隠す必要はないからな。」
「なるほど・・・吸血鬼ですか。しかもそれなりの力のある。でも・・・・可愛いですね。」
「きゃ きゃわいいなどと。わ 私は250年は生きているんだぞ。そんなことを言われても。」
「「チェーロはちっこいのが好き!キタコレ!なら私達にもチャンスはある!」」
「そうなんですか!?」
「聞き捨てなりませんね。」
「ぱっと出のロリババアにちっこい担当は渡さない。」
「誰がロリババアだ!第七位階が使えるからって戦いの年季が違うんだ。口のきき方には気をつけろよ。」
「ああ!はいはい また話が脱線してる!アルシェのタレントは他人が第何位階まで行使することがわかるんです。種族によって色が違って見えるらしくて、イビルアイさんのは違って見えたのが答えですよ。ちなみにアイテムでの阻害は通用しません。それと俺が言った意味は亜人や他種族だからって差別したり批判をするつもりはないって意味ですよ。最初は不当な扱いを受けているようなら保護しようかと思っていたので。」
「素晴らしいです!!私も亜人族の方々を不当に扱うのは許せないんです!それにしてもアルシェさんのタレントは凶悪ですね。私達にとってはイビルアイの強さは切り札も兼ねていますので対処ができないのには困りました。タレントを持っているのはアルシェさんだけなのですか?あとチェーロさんの持っているマントを見せてもらえませんか?」
「ラキュースさんアルシェの件は話すと約束しましたが、これ以上の検索は無用でお願いします。マントは構いませんが、普通のマントですよ?」
チェーロからの要望でイビルアイが仮面を外すと、チェーロはその姿から吸血鬼と断定して一瞬目を伏せるが、そのまま顔を覗き込みように近づくと目を見ながら可愛いと褒める。
急に褒められたイビルアイは顔を赤くしながら否定をするが、ティアとティナのちっこい子好きの発言から、エンリとレイナが反応し、アルシェはイビルアイをロリババアと呼んで牽制した。当のイビルアイはロリババア発言にはイラッとしたのか口元を引き攣らせながらアルシェに対して殺気を送るが、チェーロが手を叩きながら早口で説明を開始した。
それを聞いたラキュースはチェーロに迫りながら鼻息を荒くして自論を語り、あわよくば他の情報を聞き出そうとしていた。
ゼロはチェーロに石化された後、クライムに引き渡されてラナー王女のもと厳重な管理下にあります。