ラナー王女との話し合いが終わったチェーロ達は青の薔薇をなんとか引き剥がして白百合のみで商業ギルドに来ていた。ハムスケは中に入ることができないため、チェーロとアルシェ・エンリの三人が建物の中に入り、レイナは幼い組とツアレの護衛としてハムスケと待機していた。
「チェーロ。なんでまた商業ギルドに?」
「ちょっと長くなりそうな予感といつまでも宿屋よりかは拠点を持つのもいいかなって。」
「家ですか?え?王都に住むことにしたんですか?」
「それについてはここでは話せないから後でみんなに説明するね。」
受付で条件と予算の話をしながら超直感で倉庫区にある一軒家を購入する。このお金はゼロを引き渡した際にラナー王女から報酬として手渡された一部から使用していた。
購入した家に着いた白百合は家の掃除を開始し、その中でもチェーロは各部屋の四隅に紙を貼っていく。
「チェーロお兄さんこれはな~に?」
「チェーロお兄ちゃんの字きたな~~い。これじゃあ読めないよ?」
「クーデリカとウレイリカ達を悪い人達から守るためのおまじないだよ。これは意味のある字ではなくて模様みたいなものだから読めなくて大丈夫なんだ。はい!ここは終わったから次に行くよ。手伝ってくれる?」
「「いいよ!」」
「グハッ」
途中でチェーロの貼った紙に興味を持ったクーデリカとウレイリカがチェーロの服を引っ張りながら疑問をぶつけてくる。そんな二人に対して笑顔を向けながら説明をして他の部屋に貼る手伝いをお願いした。また、三人が戯れている姿をみたアルシェが天に召されかけてエンリに介抱されていた。
「はい。みんなお疲れ様。気になっているかと思うから説明するね。まず家を購入したのは、今回の八本指の問題は時間がかかると思ったのと、安全面を考慮すると専用の拠点を用意した方がいいと思ったんだ。で、俺が貼っていた紙は悪意がある人間は立ち入れないようにする一種の結界の効果があるんだ。」
「そんなすごいアイテムがあるんですね。」
「確かに宿屋に泊まって今朝みたいなことになるよりかはいいのですが・・・。それにしても悪意ですか・・・判断基準が難しいですね。」
「悪い人達を入れさせないってことではないんですか?」
「エンリそれは違う。何を持っての悪意なのかにもよる。例えば私にとって青の薔薇は悪意の塊の分類だけど、チェーロにとっては違うはず、あれは行き過ぎた好意からくる行動だと思う。あの双子忍者は・・・性欲だけではなく好意だと、たぶん・・・きっと・・・そう信じたい。」
チェーロからの説明に対してレイナとアルシェは引っかかることがあるのか考え始めるが、エンリやツアレからしたら悪い人を入れさせないすごいアイテムという認識だった。
「そうだね。アイテムも万能ではないから、常に警戒していろとは言わないけど気を抜きすぎないことが大事かな。こんな風に「「チェーロ!!」」ね。はぁ・・・・」
「ここが私達の愛の巣?口では嫌がっててもやることは大胆。夜の方も期待できる。」
「大丈夫。お風呂は済ませてきた。もしかして汗臭いのが好き?問題ない、すぐに汗臭くなる。」
チェーロがアイテムに頼りすぎないように説明をしていると部屋の隅から双子忍者が飛びついてきた。その光景と発言を聞いたアルシェは手のひらから雷撃を生み出し、レイナは武技を発動し、エンリは幼い組とツアレを奥に避難させていた。