大空と死の支配者   作:ばすけばすけ

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天空のマントについて
聖なる炎を纏わせることにより触れた相手を石に変えることができる。ガントレッド同様にスキルや耐性などの抵抗を受け付けない。形状変化可能、伸縮自在で全長は10mほどに。炎を纏わせながら布槍術を用いてナザリック侵入者を全て石に変えた過去があるとかないとか。


呪い

チェーロとアルシェは冒険者組合に戻り依頼の達成報告とモンスター討伐の報酬をもらった。

あの後、ゴブリン10体、オーガ5体、トロール2体を討伐していたため、討伐報酬が結構な金額になった。

 

報酬を受け取った二人は神殿へと足を運ぶ。

 

少し時間が遡りチェーロ達が薬草採取をしている最中、神殿には帝国四騎士の【重爆】レイナース・ロックブルズが神殿にて治療を受けていた。

 

「また失敗ですか・・・。ハァ いつになったらこの忌々しい呪いから解放されるのでしょう。」

 

四騎士というコネで解呪の魔法が込められていたスクロールを購入することはできたが、それをもってしても解呪に失敗してしまった。

レイナースは肩を落としながら神殿内を歩いていると、ガシャンという音と共に何かが足に当たった衝撃を受けた。

何事かと後ろを振り向くと尻餅をついた女の子と介抱している女の子が泣きそうな顔で様子を伺ってきていた。

 

「大丈夫ですか?」

 

レイナースは溜息をつきながらもしゃがんで二人に話しかける。女の子二人組は目線を合わせて対応してくれたレイナースを良い人だと判断してパッと笑顔になった。

 

「ぶつかってごめんなさい。」

 

「もうすぐお姉ちゃんがむかえにくるじかんだからいそいでたの。」

 

二人は素直に頭を下げてぶつかった理由を説明してきた。説明を聞いて怪我がないならと立ち去ろうとするが、再び足に衝撃を感じて下を見ると

 

「いっちゃやだ。」

 

「お姉ちゃんがくるまであそんでほしい。」

 

とまたも涙目になっている二人が足にしがみついていた。レイナースはなぜ懐かれているのか理解できずに首を傾げた。

 

「なぜ私が一緒に待たないといけないのですか?」

 

「さみしいの。」

 

「ふあんなの。」

 

必死に足にしがみついて見上げてくる二人の頭に手を置いて

 

「お迎えが来るまでですからね。」

 

と優しく微笑みながら頭を撫でる。二人も笑顔になりながら、クーデリカ、ウレイリカと自己紹介をしてきた。

 

「ハァ 私はレイナースです。(なんで私が子守などをしなければならないのですか。二人の姉が来たらどうしてくれましょうか。)」

 

レイナースも名乗りながら心の中では悪態をついていた。

 

三人が待つこと数十分、クーデリカとウレイリカは相変わらず足にしがみついたままだが二人は楽しそうにレイナースにも色々と話しかけていた。

 

すると

 

「あ!お姉ちゃん!」

 

「しらないひとといるよ!」

 

「あれがお姉ちゃんですか。(やっと来ましたか。どちらかはわかりませんが保護者を名乗るならきちんと教育しなさい!!)」

 

「クーデリカ!ウレイ・・・リカ、ヒッ!!」

 

「どうしたのアルシェ?」

 

アルシェは二人の姿を確認するが、二人は誰かの足にしがみついており、視線を上に向けていくと睨んでいるレイナースと目があってしまう。レイナースはアルシェとチェーロに向かって殺気を飛ばしており、殺気を感じとったアルシェは顔を青くして足がガタガタと震えてしまっていた。

 

「お迎えがきたなら行きなさい。(まだマジックキャスターの方が見所があるわね。冒険者のくせに殺気を感じないとかありえないわ。)」

 

「「うん!」」

 

「アルシェはここにいて。」

 

足にしがみついていた二人はレイナースに促されてアルシェの元に駆け寄っていく、入れ替わりにチェーロがレイナースに近づいてきた。

 

「面倒を見てくれていたみたいでありがとうございました。申し訳ありませんが連れが辛そうなんで殺気を抑えていただけると助かります。」

 

「!!(気づいていてあの態度ですか、前言撤回です。これでカッパー?)」

 

「もしかして・・・呪われていますか?ん〜今回のお詫びとお礼を兼ねて、解呪しましょうか?」

 

「な!!これが解けるのですか!?だったら解いてください!嘘だったら容赦しませんよ!」

 

全く殺気を感じていないわけではなく、単純に受け流していただけだと理解したレイナースは驚いて身体が揺れてしまう。その拍子に前髪で隠れていた顔の右半分がチェーロの目に入った。

いつもみたいに気持ち悪がられるだろう、そうした反応をしたら叩っ斬ってしまおうかと槍に手を伸ばすが、帰ってきた反応は解呪の提案であり、思わず胸グラを掴んで脅してしまう。

 

「ここだと目立つから場所を変えましょう。良かったら一緒にご飯でも食べませんか?」

 

「チェーロ。なにを勝手に。」

 

「レイナースさんといっしょにたべる!」

 

「きょうはおおにんずうでたのしいごはんだ!」

 

「二人も懐いてるから・・・ね?俺の我儘だから買い物のお金は俺が出すよ。貴女も構いませんよね?」

 

「それで解いてくれるなら構わない。」

 

チェーロもここで解いたら目立ってしまうことを考えて場所の移動として食事に誘う。殺気がなくなり復活したアルシェが恐る恐る近づいてきてチェーロの小脇を突く。クーデリカとウレイリカはレイナースも一緒に食事をすると聞いて、また足にしがみついていた。アルシェはそんな二人の様子を見て小さく悲鳴をあげて心臓が止まりかける感覚に襲われる。

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