死ぬ気の炎のこと。一般向けに展開した際に死ぬ気の炎から聖なる炎に名称変更した。
大空と夜のみ扱える。
「「「「「ご馳走様でした。」」」」」
チェーロ達はアルシェの家で食事を済ました。食事はチェーロが材料を購入しアルシェが調理したもので、一般的な家庭料理だったがレイナースも美味しそうに食べていた為、アルシェの料理の腕が証明された瞬間だった。
「さて、チェーロさん。貴方は本当に呪いが解けるのですか?」
アルシェがクーデリカとウレイリカが眠そうにしていた為、二人を寝かせるために寝室に移動する。三人がいなくなったタイミングでレイナースは解呪についてもう一度確認する。
「このスクロールを使えば解けるはずだよ。」
「チェーロ。二人はもう寝た。あっごめんなさい。席を外す。」
「いえ構いません。」
チェーロがアイテムボックスからスクロールを取り出してレイナースに見せる。すると二人を寝かしつけたアルシェが戻ってきてしまう。アルシェは気を遣って席をはずそうとするが、レイナースがアルシェを呼び止めて立ち会って欲しいとお願いしてきた。
チェーロはスクロールを投げてこめられた魔法を発動させる。するとスクロールは燃えてなくなりレイナースの身体が光り輝いた。
レイナースは光が消えて慌てて顔に手をやると、いつもの不快な感触が完全に消えていた。それでも信じられず、急いで手鏡で確認する。
鏡に映っているのは、元の自分の素顔であった。
「~~~~~~~~っ!」
声にならない声が出た。それは絶叫であったのかも知れない。自然に涙が溢れでて手で顔を覆い隠す。
「良かったら使って。」
チェーロはハンカチを取り出してレイナースに手渡す。レイナースは静かに受け取ると涙を拭く、拭いても拭いても涙が溢れでてくる。チェーロとアルシェは静かにその光景を見守っていた。
数分後、落ち着いてきたレイナースは顔を赤くしながら
「お恥ずかしい所をお見せしました。チェーロさんアルシェさんありがとうございました。」
「私は何も・・・」
「お礼ならクーデリカとウレイリカに。」
「そうですね。あの二人がいなければお二人にもあうことはなかったでしょうから。」
レイナースは今までと違い心からの笑顔でチェーロとアルシェに向き合い感謝を伝えた。アルシェは困惑するがチェーロはアルシェの妹がレイナースさんを導いたんだよと伝えるとレイナースも納得した。
「お二人は冒険者ですよね?ずっと帝国に?」
「いえ、王国に行く予定です。」
「馬車が手に入り次第、早急に旅立ちたいかな。帝国は亜人とはいえ奴隷がいて・・・壊したくなってくる。」
チェーロはアルシェと神殿に向かう途中で、エルフの奴隷を連れた男とすれ違っており、その男の奴隷に対する扱いに憤りを感じ、それを許している帝国自体に対しても不愉快に感じていた。
王国に移動をすると聞いたレイナースは
「私もパーティに入れてもらえませんか?レイナという名前で冒険者登録していますの。ランクは同じカッパーですわ。馬車なら私物がありますのでそれを使用しましょう。」
「いいんですか?」
「アルシェさん、チェーロさんもパーティになるならお互いに敬語は無しで行きましょう。私のは貴族時代の癖ですが、アルシェさんは無理をしている気がしますので。」
「わかった。正直助かる。」
「こちらもレイナースさんがパーティに入ってくれたら嬉しいな。騎士としての仕事は大丈夫なの?」
「陛下には置き手紙をして行きます。呪いが解けるまでと約束していますが・・・抵抗されそうですから。」
チェーロは食事中にレイナースの立場を聞いて、帝国最強の攻撃力をもつ彼女が加入するのは歓迎だった。アルシェも優秀な前衛が増えることは後衛の立場からしたら否定する必要もなく歓迎した。
しかし、帝国最強の攻撃力をもつ彼女を皇帝が簡単に手放したりしないだろという考えが三人の頭によぎる。
「明日の朝一にここに馬車を手配します。そしたらそのまま王国に向かいましょう。」
「後回しにしたら感づかれる可能性があるから私も賛成。」
「追っ手がくるとしたら残りの三騎士かな?最悪この三人ならなんとかなるでしょ。」