プリキュアオールスターズ 闇からの挑戦状 作:風紀@ボカロ厨
若い世代が次々と次のステップへ上がっていき、様々なものが育まれる季節。
私は一人、憂鬱なため息をこぼしていた。そう、もとはといえば、河野さんが悪いのだ。
河野さんは私の会社に入って来た凄腕の社員。一応、「ブンビーカンパニー」という会社を経営している私だけれどその経営はあまり芳しくなく、仕方なしに他の会社のアルバイトをしよう。と、思った矢先に河野さんがこの会社のアルバイト募集のチラシを持って来たのだ。
「ディストピアカンパニー…ねぇ……」
私がその会社の支部に向かった時のあの雰囲気は明らかに昔の職場と同じ匂いだった。
社員が仮面をつけてないのが唯一の救いかな…。兎にも角にも、正直言ってこの仕事は投げたい。でも、お給料がいい、っていうのはなかなか捨てがたいものだ。
仕事内容もまだよくわかってない以上、とやかくは言えないけど……
「ひとまず、頑張るか!」
平日の正午の公園の温かな空気を思い切り吸い込み私は立ち上がり、ディストピアカンパニーへと向かう。
しばらく、一通りの少ない路地を歩いていると通りが開け、それと同時に巨大なディストピアカンパニーの支部が姿を現した。
改めて、ネクタイを締め直し、建物の中に入ると、この前来た時とは違い、中のロビーはがらんどうだった。
いるのはロビーの真っ赤なソファの上で眠る黒い制服をまとった女の子だけ。平日の正午に学校以外の場所にいるってことはサボりかなぁ?
「おーい、君!起きたまえ」
放置しておくのも気がひけるのでその子に近づき、肩を揺さぶる。すると、うっすらと目を開き何度か目を瞬いて私を見た。赤色のルビーのような瞳が目立つ女の子である。
「起きたかね?君のような女の子がこんなところで何をしているんだ?」
しかし、女の子は私の質問を無視すると冷たい顔でエレベーターを見た。
「え?あれに乗るの?ってか、無視しないでくれない!?」
しかし、それすらも無視され、仕方なく私は彼女の行動を見守ることにする。
まず、目覚めた彼女はソファに思い切り寝転がっていたせいか乱れていた真っ黒なロングスカートのしわを伸ばし、綺麗に揃えられていた黒のシューズを履くとエレベーターに向かった。
どうせ、私も上に上がるので彼女について行く。エレベーターに乗り込み彼女が押したのは7階のボタンだった。
重苦しい雰囲気が流れるエレベーター。
到着すると彼女は真っ先に降りて奥にある会議室に向かう。
この会社に親でもいるのか…?
どうせどこにいけばいいのかわからないのでついて行き、部屋の中に入る。
部屋の中は真っ暗でなにも見えない。とその時ライトがつい…え?
部屋は円形をしており、真ん中には円卓が置いてある。しかし、それよりも私が気になったのは、私が気にしたのは壁に掛けてある複数の絶望の仮面だった。
そして、その周りにかけてあるものは赤や黒のピエロの鼻やら、黒色の錠前、黒色のハートのオブジェにエターナルの仮面。
それらが部屋の壁一面を覆っていた。
そして、その部屋の真ん中にはあの無愛想そうな女の子。彼女はしばらく壁の装飾を眺めていたけれどしばらくして私の方を向いていい笑顔で言った。
「これから、一緒にプリキュア退治を頑張りましょうね?先輩」
彼女の頰には先ほどまでなかったはずの黄色の星がペイントされていた。
設定
ブンビーさん
元、エターナル、ナイトメアに所属していた男性。たまたまディストピアカンパニーのバイトを引き受けてしまい、ディストピアカンパニーのアルバイトとなる。
蜂をもした怪人に変身し、プリキュア5を苦しめていたが改心したが、果たしてこの物語では…
ライア
ブンビーさんが出会った女の子。黒色の制服に赤色の瞳、そして水色の髪が特徴。歳は14歳
ディストピアカンパニー
プリキュアの抹殺及び世界滅亡を掲げる組織。ブラック企業。
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ふたりはプリキュアMaxHeart編
怨敵襲来!?こんなの絶対ありえなーい!⑴
ベローネ学園は今日も平和である。友達と語らいふざける生徒、友達と高め合い学び合う生徒。
その中でもひときわ目立つのがこの3人、雪城ほのかと美墨なぎさ、九条ひかりだ。
3人とも成績はもちろん性格、運動神経、学年も違うが常に一緒である。
仲の良さは折り紙付きで先生や周りの級友たちからもあの3人は特別な共通点がある訳でもないのにいつも一緒だね、と不思議がっている。
その正体はかの伝説の戦士【プリキュア】なのだけれども
「ほのかー、ひかりー。明日さ、TACOCAFE行かない?」
下校中に、雑談の会話が途切れたところを狙ってなぎさが2人に問いかけた。すると、二人はキョトンとした顔で、
「でも……」
「いつも行ってますよね…?」
と言うと顔を見合わせた。一週間に4回のペースで訪れているTACOCAFE。ひかりの従兄弟であるあかねさんが経営しているので、正直、わざわざ話を変えてまでいう必要がないはずだ。
「そうなんだけど!明日は新作のクレープが出るんでしょ!?絶対に行かなきゃダメだってば!!」
なぎさの言葉にひかりも、「あっ、そうだった…」と今更思い出したらしく言葉を返す。
「そういうことなら、明日は学校お休みだし一緒に遊びに行きましょうか」
その言葉になぎさは勢いよくコクコクと勢いよく頷く。
「あんまり食べすぎると太るメポ」
「おデブさんになっちゃうポポ?」
スクールバックから二人の要請が顔を出した。メップルとポルンである。メップルはなぎさを見つめてニヤニヤしている。
「この前、体重計に乗った時に『少し痩せないとなぁ…』と言っていたのはどこの誰メポ?」
その言葉になぎさが顔を真っ赤にする。
「ちょ、二人がいるのに辞めなさいよっ!!!っていうか、女の子に体重の話するなんて遠慮なさすぎっ!」
「ふーんだ。なぎさはおデブ街道まっしぐらメポぉ!」
「あーもう、うっさいっ!!」
というなり、無理やりメップルをスクールバッグの中に押し込めてしまったなぎさ。それをみてほのかとひかりは顔を見合わせて笑った。
「なんだかんだで仲がいいんですね。2人とも」
「うふふ。そうね」
「これのどっこが、仲がいいように見えるのよ!?」
と、3人は中学生らしいあどけない笑顔で笑った。
ドツクゾーンによる敵襲が頻繁に起こっていたせいか今のなぎさたちにとってこの平和な日常こそがなによりも大切でかけがえのないものだった。
地球のため、みんなのため、そんなことを言っていたってなぎさたちは普通の女の子なのだ。
いつ襲ってくるかわからない【非日常的】な出来事で悩むより、恋のトラブルや部活動、そんな普通の女の子の悩みで、頭を悩ませたい。というのも彼女たちの本音なのである。
(この日々がずっと続きますように)
少女たちは今日も平和を祈って1日を消費する。
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禍々しい赤色の月が細い弧を描き星を雲が隠すどこか怪しげな夜。一人の少女が上空でそんな月を眺めていた。
「・・・きれい」
制服のロングスカートをたなびかせ、くくった水色の長い髪が絹織物のように滑らかに波打つ。その目は満月と同じ禍々しい、赤。口はきゅっと真一文字に結ばれ、眉間にはシワがよっている。可愛らしさよりもかっこよさが勝る顔立ちだ。
体の方は随分とスレンダーで胸の凸はない。胸元にあるのは色褪せた赤色のリボン。黒を基調とした制服の中では特にその赤が映える。そして、キュッと引き締まった肉体と、170ほどはありそうな身長。もし彼女が制服を着ていなければ男と間違えても不思議ではなかっただろう。
長袖の中に隠れた腕は細いながらも筋肉がしっかりついていることがわかる。右腕には赤色革でまかれた腕時計がハマっており、そこには数字の0という文字が書いてあった。
「さぁ、明日から仕事だ・・・」
彼女は陰鬱なため息を吐くと夜空から姿を消した。