語彙力向上のために頑張ろうと思います。(小並感)
たぶん遅筆&拙筆になるでしょうけど許してください何でも(ry
「おめでとうございます。君は転生者として選ばれました~!」
女はパチパチと拍手でも鳴らさんばかりに元気よく言う。
「……は?」
思わずそうとしか返せなかった。
何を言っているんだこいつは、そう懐疑の視線を向けると違和感に気づく。
白い。一面が白い。自分とその女だけが空間が切り取られたかのように色づいていて他は真っ白だ。
ここはどこだろうか、そう疑問に思う。
「まあ、さすがに気づくよね」
「……ここは……どこだ?」
「この世のどこでも無い場所。そう言えば君は理解できるかな?」
「……そうか」
目の前の衝撃に消す言葉が見つからない。
しかし、さっき転生者とか言ったな。
「お前がここに呼んだのか?」
「そうだよ」
女はにっこりと微笑む。
「何が目的で呼んだ?」
「行くんだよ」
「どこに?」
「ここじゃないどこか。私たちの本当の居場所に……」
「…………」
帰る方法があるなら帰ってやろうか――そう思案するほど気持ちが削がれたような気がする。
「さて、おふざけはここまでにして真面目な話をしましょうか」
自覚はあったのな。
そして真面目な表情で語り出す。
「橘旭君!君には転生してもらいます!」
「どこに」
「ここじゃ無ないどこか。私たちの――」
「そのネタはもういい。真面目な話はどこへ行った」
「ごめんごめん、つい」
再度真面目な表情をつくり語り出す。
「でも、ここじゃないどこか、あなたの知らない場所であるということは確かよ」
「そうか」
最初から真面目にやれと思いつつ相槌を返す。
「思ったより冷静なのね」
「今ここで俺に何ができるか、お前が何をできるかがわからないからな。取り乱しても仕方ないだろう」
「……そう。まあ、先入観を持って行ってほしくないから場所については何も言わないわ」
行くのは決定事項なのか。
「そうか。なら送る目的は」
「目的 ねぇ。そうね、あなたならその目的――その答えにたどり着くでしょう」
「己が目で見よ、そう言いたいのか?」
「そうね……そういうことにしときなさい」
前情報なしで送り込まされるのか。
「餞別とか、そういう何かは無いのか?」
「あなたには何も必要ないでしょう」
前情報どころか手ぶらかよ。
「そろそろ送ろうと思うけど何かある?」
「そうだな……お前は誰だ?」
そう聞くと女はにっこりと微笑み
「あなたなら、私を知っているでしょう」
答えにならない答えを述べ目を閉じる。
「――に平穏がありますように」
その言葉とともに真っ白だった視界が暗転し意識が遠のくような感覚を覚えた。
短いでしょうけど今回はここまで。
そしてたぶん、今後は分量が安定しない予感しかしない。