脳内卓で逝くクトゥルフ神話TRPG   作:河影 御月

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異形の紋様:導入4

201×年8月2日、6:00

 

 

朝陽がさしこみ雀のさえずり声が静かに響く道場に、手に棒を持ち歩き回る細めの長身な人物と、5人の道場着を着て座禅を組んでいる十代位の少年少女がいた。

 

「........」 「「「「「........」」」」」

 

「........」 「「「「「........」」」」」

 

「........」 「「「「........」」」」 「........ZZZZZ」

 

 

 

「喝‼️‼️」ブンッ

 

  ズパンッ‼️

 

「うわ痛ぁ‼️!?」

 

 

 

「藤村!寝るな!今は座禅中だ!心を静め、精神統一をするための行為中に寝るとはどうゆうことだ?」

 

「い、いやー昨日は勉強で遅くなって.....」

 

「言い訳無用‼️罰として基礎メニューを二倍とする!」

 

「えー!そんなに増やされたら私、実践メニューでくたくたに........」

 

「だまらっしゃい‼️弟子ゼロ号として自分から弟子入りを志願しておいて最近怠け過ぎだ‼️丁度いい、今からみっちりと武道の心得その他諸々をもう一度叩き込み直してやる!」

 

「ヒ、ヒエェェェェェェ‼️」

 

 

 

 

 

静かだった道場に怒号と悲鳴が轟いた。

 

 

 

 

 

怒号の主は東風谷苗彦。

 

今年で二十歳になったばかりでありながら武道界に新たな風をふかし、嵐を巻き起こした期待の新星である。

 

 

悲鳴をあげたのは藤村(ふじむら)射牙(じゃが)

 

清掃会社「冬虎清掃」社長の孫娘であり、近所では『冬木のジャガー』、友達や道場仲間からは『弟子ゼロ号』もしくは『ゼッちゃん』と呼ばれて親しまれている苗彦の門下生の一人である。

 

ちなみに、苗彦とは小さい頃からの知り合いである。

 

 

 

「~~~~~と、いうことだ。分かったか?」

 

「は、はいっす.....」

 

「それと藤村、お前三日前に伝えたことも忘れたのか?」

 

「へ?ええっと、何でしたっけ?」

 

「........基礎メニュー三倍は確定として。藤村、今日は私用があるから朝の座禅と基礎メニューをこなしたら各自解散と伝えたはずだが?」

 

 

そう言いながら苗彦は一週間前に届いた携帯メールを脳内でもう一度確認する。内容はこんな感じ。

 

 

『7月25日 城島イリヤから東風谷苗彦へ

 

 

一週間後に開店する新しいショッピングモールに行かない?

買いたいものがあるんだけど、一人じゃ寂しいし.....

集合は8:00に駅前だから。

なるべく来てほしいな。

 

 

 

 

P.S.いつまでも道場に引きこもってねえでたまには表に出ろや脳筋‼️』

 

 

PL4「相変わらずメールの最後が酷いですね.....というか最初の茶番は何ですか?」

 

いやー、1と2の導入を改めて見てみたら地味だったから.....

 

PL4「まあ、別にいいですけど.....うん?」

 

どしたの?

 

PL4「いえ、このメールの最後の部分。『引きこもってる』ってどういうことですか?」

 

ああ、それはね、渡したメモがあるだろう?つまりはそういうことだ。

 

PL4「?........ひょっとして、そういうことですか?」

 

そういうことだろうね。ちなみにイリヤはこのあとも出かけることを熱心に誘ってたぞ。

 

めんどくさいから書かないけど、必ずメールの最後に口汚い文章(メッセージ)を添えてな。

 

まあ、今日がメモのアレ(・・)がおきた日だから仕方ないとも言えるけど。

 

.....さて、何かしたいことはあるかい?

 

PL4「うーん、欲しい情報はもう出ちゃってますし、今は思いつきませんね。」

 

そうかい?ならば幸運を振るがいい。

 

 

 

 幸運(60)→01 クリティカル‼️

 

 

 

........................はぁ?

 

 

え?いやいやいや待て待て待てwait wait wait........え?クリティカル?しかも1クリ?

 

 

 

 

(いやちょっと待て、これは本当に予測してなかったぞ。えー、クリティカル、しかも1クリ報酬、どうすれば.....仕方ない、この情報を明かすか。どのみち調べれば出てくる情報だし。.....でもなるべくショッピングモールで入手してほしかったな。........仕方ないか、うん。)

 

 

 

 

.......苗彦がメールの内容を思い出して苦笑していると、基礎メニュー増加に対する不満を垂れていた射牙がふと思い付いたように喋り出した。

 

「そう言えば師匠、私用って何をするんですか?」

 

「うん?ああ、久しぶりに幼馴染みと出掛けるんだ。今日開店するっていうショッピングモールに。」

 

「ショッピングモール、ですか?」

 

「ああ、何でも幼馴染みの一人がそこで買いたいものがあるらしくてな。」

 

「...............師匠、そのショッピングモールの名前って『アルス・パウリナ』ですか?」

 

「?ああ、そうだが.....どうしたんだ?」

 

射牙はそれを聞くと、苗彦の耳に口を寄せて小さな━━それでいてとても不安そうな━━声で、こう言った。

 

 

 

「........そのショッピングモール、少し気を付けた方がいいと思います。」

 

 

 

「.....どういうことだ?」

 

苗彦がそうきくと、射牙は「あくまで噂ですよ?」と前置きしてから話始める。

 

「実はそのショッピングモールの社長の剣菱勝(けんびしまさる)って人、ヤバい人たちと繋がってヤバいことをしてるって噂があるんです。」

 

「.....本当か?」

 

「.....少なくとも、うちのお祖父さんは本当だと思ってるみたいです。お祖父さんの部下が建設途中のショッピングモールで仕事をしていた時に、剣菱さんが明らかにカタギじゃない風貌の人と何かを話しているのを見たらしいです。」

 

 

 

 

PL4「...一気に怪しくなってきましたね。」

 

本当は出したくない情報だったんだけどね。1クリだし、これくらいはダイジョブなはず........多分。

 

PL5「(もう少し情報を渋ってもよかったのでは?)」

 

しょうがないだろう!?やったことないからさじ加減がいまいちわからないんだよ‼️

 

PL5「(メタいよ!?)」

 

んんっ!失礼、取り乱した。では続きを...

 

 

 

 

射牙は不穏な話題を話したあと、「あくまで噂ですからね!」と言って基礎メニューをこなすために他の門下生のもとへと戻って行った。

 

少し時間をとばしてあなたは後片付け等を門下生に任せて出掛ける準備を始める。さて、あなたは【何を持っていきますか?】

 

PL4「そうですね、ならメリケンサックの代わりに少し太めのチェーンを持って行っていいですか?」

 

メリケンサックの代わり?........ああ、拳に巻き付けてってこと?

 

PL4「はい、メリケンサックは現代日本だと所有しちゃ駄目ってことになってますから。それにそれなりに長ければ相手に巻き付けて動けなくすることもできるはずなので。」

 

なるほど、ってそれ思いっきり身構えてるよね?〈巻き込まれ組〉が物騒な物を持ち込むことは...

 

PL4「でも私のキャラの性質上、射牙ちゃんの話を聞いたら警戒すると思うんです。ほら、あのメモの感じだったらそうでしょう?」

 

む、まあ、確かにそうだけど........

 

PL4「それに.......TRPGでは、常識に囚われてはいけないのですよ!」(* `・∀・´ *)

 

常識に囚われないならメリケンサックで良くない?

 

PL4「時には法律の壁に従わなければならない時もあるのです!」

 

................まあいいか、めんどくさいし許可しよう。

 

ただし、チェーンはそれなりの長さを持っていくんだろ?だったら取り出したり、拳に巻き付ける時には少々時間がかかる筈だ。チェーンを使用する時は取り出すにしても巻き付けるにしても1ターンかかることにする。ちなみに拳に巻き付けた場合のダメージは+1にするよ。

 

それでいいね?

 

PL4「問題ありません!では持ち物は財布、携帯、冷却スプレー、スポーツドリンク入りの水筒(1リットル)、太めのチェーン、でお願いします!」

 

了解。では彼は少しショッピングモールを警戒しながらも、余裕をもって待ち合わせ場所の駅へと向かいました。

 

 

さて、次はPL5だね。導入は次でラスト.....やっと本編に入れる.....

 

 

 

 

to be continued...




NPCについて
本作品のNPCは「元シナリオのキャラに近い性質を持つ物」と「全く別の物(完全オリジナル)」、「そして元シナリオのままの物」の三種類です。

NPCデータ
藤村射牙

性別:女性  

職業:学生  出身:日本  年齢:1●歳

東風谷苗彦の幼少期からの知り合いであり、門下生。
清掃会社「冬虎清掃」の社長「藤村雷画」の孫娘。
努力家であり、かなりの負けず嫌い。
最近少々サボり気味であるが、道場での実力はトップクラス。
なお勉強方面は......
こたつとみかんが大好き。
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