このお話は原作をもとにしていますが、捏造過多です。オリキャラも出ます。
筆者はアニメしか見たことがないので公式設定とはズレてる箇所が多々あると思います。
キャラもあまり掴めてないので一部やむを得ないキャラ崩壊になるかもしれません。
最後どうなるかは決まってませんが、主人公はイタチさんに想いを寄せています。
物語の都合上、主人公はナルト達と同期ではありません。
色々原作ぶち壊しています。
主人公がキャラをナメてる描写があります(最初だけ)
主人公が一応天才という設定なのでいろいろすごいことしますが、ズバ抜けて強いわけではないので、ガチなチートじゃありません。
文才ないです。
以上の事項に少しでも抵抗がある方は閲覧をお控えください。
なんでも許せる方だけどうぞ。
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プロローグ
例えば目の前に大人しい女の子みたいな見た目をした美少年がいたとする。けして私に悪気があったわけではないが、その美少年に見た目そのまま女の子として接したとする。
当然この年頃の男の子ならば、頭にきた様子であてずっぽうにそこらへんにあった悪態をホイホイこちらに投げつけてくることだろう。
けど、いま目の前にいる少年は、そんな私の失礼極まりない態度に対して怒る様子もなく、ただちょっと困った感じで笑っていた。
もう一度言うが私には本当に悪気はなかった。ただ私は、少年の名前を教えてくれる母親たちの台詞にいちいち「君」や「ちゃん」をつけているか否かを気にする年頃ではなかったとだけ言っておこう。一応男と紹介し直されたのでここでは「少年」と表記しておくが、その修正すらも微妙なものである。
つまり私的には、どこをどうみても目の前の子供が女の子にしか見えない、と言いたい。
「こんにちは、アカネちゃん。せっかく女の子のお友達を楽しみにしてくれているところ申し訳ないんだけど…この子、男の子なのよ。」
「うっ、そだあ…」
美少年の母上は大層お美しい笑みを浮かべてそう仰った。少年の母上、きっと何かの間違えだ。でなければ彼はきっと生まれてくる性別を間違えたのだ。だって私よりもこんなに女の子っぽくて、私よりも小柄で、私よりも弱そうな、そんな子が男の子なはずはない。彼が男だと言うのならば、私の方が実は男の子でしたーと言った方がまだ信憑性があるに違いない。いや、それもそれで遺憾なのだが。
「…やっぱりアカネちゃんは、女の子のお友達の方がよかったわよね……」
「いやいやミコト!イタチ君に罪はないってばね!
ほらアカネ!さっさと挨拶する!!」
背後から強引に前に押しやる力が働いて、私は二歩ほどよたよた前に出た。すると、少年の背後からもこちらへ寄せる力が働いたようで、可愛らしい顔がより一層近くに見えた。
一向に女の子だと信じて疑わないような私の態度に、少年殿は先ほどよりもニ割ほど困惑の色を濃くしてこちらに微笑んだ。
それよ、それ!その微笑み!!
普段私と遊んでいる男の子ならば、少し気にくわないことがあるだけで癇癪を起こしながら喚き散らすのだが、彼はあいつらとは対照的に、整った眉をハの字に歪めて儚げに笑うだけだった。その様子はまるで、「ふふ、仕方ないなぁ…」ってな風に子供達を見守る…聖母。そう、つまり女の子!!!!
「やっぱアンタ女だってばね!」
このとき、少年は初めて表情を怒りに歪めた。
うちは一族の集落。そこは木の葉隠れの里の一角に存在する。里の一部と言えどもうちは自体が元来閉鎖的な一族であるためか、うちはでないものがそこを訪れるとどこか疎外感というか、余所者を監視するかのような視線や雰囲気が取り巻く。
それでも少し賑やかなその通りは、建前上里の人々を拒まない。一方の私は、そんな厚い壁を何重にも築き上げられたこの場所を苦手だと感じた。もともとまどろっこしいことが嫌いな私は一族だとか他国だとか、そういう小難しいことはお断りなのである。
そんな私がなぜここの集落を歩いているのかというと、目の前にいる黒髪の美しい女性、うちはミコトさんに会うためである。正確にいうと私がミコトさんに会いに来たわけではない。
今ミコトさんと喋っている見慣れた女性、うずまきクシナは私の母親である。母の話によると、母とミコトさんはアカデミー時代からの付き合いで所謂親友というやつなのだ。そういう訳で、久々に会う約束をしていたらしい二人の為に、私は疎外感しか感じられない街を歩きながら、楽しそうに話すお母さんの手を握っている訳である。
母親二人の会話の話題はもっぱら自分たちの子供のことのようだが、それらは全て右から左へ流れた。仕方あるまい。それが子供というものだ、うんうん。
楽しげな声を聞き流す一方で、私は特にやることがなくただひたすら歩き続けているこの状況に不満を抱いていた。というか…二人で喋るだけならこんなところじゃなくて、うちの近所にでも待ち合わせすればよかったのに。近所の公園であったならば幾分か楽しかったに違いない。そしたらいつも一緒に遊ぶ友達もいたに違いないのだ。
終わりそうにない会話にふてくされた私は、ついに握っていた母親の手の平を押したりニギニギしたりして遊び始めた。お喋り好きの母には申し訳ないが、娘を放ったらかしにするのは大変よろしくない。
女性らしい母の手は、柔らかくしなやかで、ほっそりとした白い指がとても綺麗だった。それでも子供の私から見れば大きく、しっかりとして見えた。指が短く全体的に丸い小さな私の手とは大違い。
母親の手で遊ぶ私を、当のお母さんはまたいつものイタズラが始まった、というような視線を一瞬だけちらに向け、やがて気にしないことにしたのか、また会話に戻った。
だからこそ、彼女はこの時私が何を考えていて、何をしようとしていたのかを知るよしもなかっただろう。
私は母の手を握る一方で、隣を歩く同じ背丈の彼を盗み見た。肩にかからない程度の黒髪。日焼けを知らなさそうな白いふっくらとした頰。私の探るような視線に気づかない彼は、そのぱっちりとした黒い瞳を街にやりながら、時々母親二人の会話に視線をやっていた。
そんな彼の白いほっそりとした、手。
やはり母と違って小さく丸みを帯びているものの、いつも泥んこ遊びばっかりしてる私と違って、彼の手は真っ白で綺麗だ。思わずもう一度自分の手を見ると、此処に来る前に遊んでる際についた泥が適当に洗ったまま少し残っていた。
その差がなんだか、気に入らない。
だからかも知れない、自分でも意識しないまま私は母から手を離した。
「えいっ」
無性にムシャクシャしたわたしは、人差し指を彼のほっぺにぶっさした。
くっ、このふわふわすべすべ肌、女としての自分が恥ずかしくなる。
いつの間にか私も含め四人の足取りが止まっていることに気がついた。お母さんとミコトさんは私たちを見てあらあら、と目をパチクリさせていた。現在進行形で彼のほっぺをつつく私に、彼は身体をこちらにも伝わるくらい硬直させ、先ほどつまらなさげに街を眺めていた黒曜の瞳を今度はまん丸にしてこちらを凝視していた。
そこで初めて私は自分のやったことに気づき、少し焦った。初対面でこれはないだろう私…
でも動揺を表に出すのは恥ずかしいし、かえって母親に揶揄われそうだったので、無理矢理何でもないかのような表情に見えるように取り繕った。きちんと取り繕えたかどうかは残念ながら自信はない。
「…何?」
「えっ、と…お肌、キレイだなーっとおもって。」
「…あの、俺は男だってさっきも言ったはずだけど…」
硬直から解放された彼は、今度は訝しげにこちらを眺めていた。
な、なによ。ただ肌がキレイだって、言っただけじゃない。
もしかしてさっきの私の対応をまだ気にしているのか?私はネチネチ引きずる奴は嫌いだ。男の子だと主張したいのならいちいち根に持たないでくれたまえ。
彼は私より成熟していそうに見えたのだが、案外子供っぽいのかも知れない。いや、子供っぽいと言うより、根に持つのは女の子の性質だ。
「女の子みたいなんて一言もいってないわ。それに肌がキレイなのはべつに悪いことじゃないってばね。この男女!」
「今言った。しかも今のは悪意があった。」
「あら、自分でそう思ってないなら気にしなきゃいいじゃない。まさか気にしてるの?」
「………。」
彼は一段と不愉快そうにこちらを見ている。そんな彼に私も負けじと睨み返す。こう言うのは先に舐められた方が負けである。
バチバチと音を立てそうなほどお互いを睨み合っていた私たちに、慌ててお母さんが口を開く。
「ちょ、ばっ!アカネ!変なこと口走ってんじゃないわよ!!」
「変なことじゃないよ、ただ…」
母親に一喝されてから私はふと気づいた。彼の生意気な返しについヒートアップしてしまったが、ほぼやらかしてんのって私じゃない?別に私は彼と喧嘩したいわけでも、自分の子分にしたいわけでもない。ただ…
「今はちょっと女の子らしい顔をしてるんだけど…もう少し大きくなったら父さんに似てくると思うのよ…」
「いや、違うんだってばミコト!
…ごめんね、イタチくん。この子ったら私に似て負けん気強いから、ちょいちょい突っかかってくるんだけど、本当は仲良くしたいだけだと思うの…」
「…そうですか」
とりあえず返事をしておく、とでも言うような表情で彼は頷いた。
そんなに私が不服ならはっきり言えばいいじゃない。いや、きっと彼は言えないだろう。私だって気づいているのだ、彼がすごく優しい人間だと言うことを。ただ初対面でかました私の対応で思わず拗ねているだけなのだろう。いや、それを引きずっているあたりそうでもないんじゃないか。まあでもそんなことは私が気にしなきゃいいい話しだし…
「…さっきはごめん。」
「いや、それは俺のほう。本当はそんなに怒ってないよ。
ごめんね。」
「じゃあ何でちょっといじわるな返事をしたの?」
「…自分でもわかってるから。」
何を、と聞くのは今度こそ無粋な気がしてやめた。
それでも子供というのは面白いおもちゃを手に入れると、自分が飽きるまで遊びたくなるのだ。もちろん私も例に漏れるはずはなかった。
「そのねばっこい精神、さすが男女だってばね。」
今度は先ほどの皮肉ではなく、ただ純粋に彼をからかって見たくなった。ここでまた拗ねられても、あとでまた謝ればいい気がした。きっと彼は、許してくれるだろうから。
「だから、俺は男だってば。」
言葉に反して彼は私の思案とは全く違う様に、楽しそうにクスクス笑っていた。その笑顔は、真顔の時以上に可愛らしく花が咲いたかのようなものだった。しかし私はそれにもう一度揶揄うことはしなかった。彼のそんなところは、嫌いじゃない。
お母さんはそんな彼の表情にツボをつかれたのだろう、急に彼を構い倒し始めた。彼女は元から子供が好きな性分であるし、親友の息子なら尚更だ。
その間、私はミコトさんの隣でそれを眺めていた。こっそりミコトさんを盗み見ると、お母さんに頭をグリグリと撫でられている息子に、彼とそっくりな笑顔でクスクス笑っていた。彼女には申し訳ないが、将来は彼のお父さんではなくてきっとこの美人な人に似ていくのだろうと密かに思った。
「アカネちゃん、あの子と仲良くしてくれてありがとうね。」
急に話しかけられたものだから、一瞬心のうちがバレたのかと思った。今度はこっそりとはならず目を見開いてミコトさんを凝視すると、彼女は二人の楽しそうな光景からチラとこちらに目線を外し、そしてまた戻した。
「ふふ、実はね、安心したの。
貴女はそうではないと思うかもしれないけど、あの子、普段からあまり感情を表に出さない子でね。もちろん周りの子に比べて、だけど。
だからここだけの話、あんな風にムキになって言い返すなんて、いままであんまりなかったのよ。」
きっとアカネちゃんに気兼ねなく話せている証拠ね。
そして彼女は今度こそこちらを見て綺麗に笑った。
ミコトさんの笑顔のせいか、はたまた彼女から聞いた事実のせいか、私は胸のあたりが何だかこそばゆくなる感じがして、思わず彼女から目をそらしてしまった。
そらした視線の先は、丁度母親が彼を解放しているところだった。
戸惑う彼を気にすることなく、満足した様子の母はミコトさんのもとに歩いてきたので、同時にミコトさんも歩みを進めて先ほどと同じように歩を進めはじめた。
「イタチ、いこっ!」
「ああ、アカネ。今いく。」
穏やかに受け答えた彼、イタチに反して、私は焦りがもろ出ているかのように声が上ずってしまっていたのでやはりおもしろくなかった。
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波風アカネ
母親と瓜二つ。負けん気強い。周りの子供より少しだけ精神年齢高いけどあんまり素直になれないお年頃。
両親が大好き。友達は男の子ばっか。
イタチと幼馴染←new
*設定は後々増えていきます。