「くそっ…カザリが何故!?」
ウヴァは急激なダメージを和らげる為、『
「まさか…アンクのデマカセか…?奴ならその可能性が…「違うよ」…!?」
突如、ウヴァの口調が変わる。
「間違いなく、あのアンクとかいう子供が言っているのは本当だよ」
『ナニィ…お前、何故そんなことがわかる』
統真は苦笑して、
「まず、カザリは何かを隠して行動するタイプだ。アンクが言っていたように君達は『
『グッ…まあ、そうだな』
「多分、大っぴらに独り占めしたら、ウヴァとあのメズールも流石に敵に回る。特にガメルはメズールにべったりだ。今仲違いしたら確実にメズールが勝つ」
『お前…結構使えるな。お前みたいな奴を手に入れて俺は…』
ウヴァは笑い、
『運がいい。頼りになる』
「!?」
突然、統真は泣き出した。
『おい!?どうした!』
「ううん…なんでもない」
ウヴァの何気ない言葉…それは統真の心をえぐった。
親にも反対を押し切って学園都市に来た結果、親は統真を見放した。
学校は教師も他の生徒も自分を落ちこぼれ扱いする。
そんな自分を…必要としてくれたのは、人間じゃなかったが、統真にとって救いだった。
「…ぐすっ…まあ、それよりこれからだ。ウヴァはあまり聞いてなかったけど、カザリは今『
『なんだ?』
統真は息を吐いて、
「ウヴァの戦闘能力のダウンを埋めなきゃな…コアメダル、2枚も取られたし…」
『うっ…』
統真は体を見て、
「とりあえずはセルメダルだね。でもな、思ったけどヤミーを造って行動させたらどうしても目立っちゃうね」
『しかし、それ以外に方法はないぞ』
「ねえ…確かウヴァは他のグリードにはない『能力』があったよね」
『ん?ああ…『クズヤミー』か?』
昆虫をベースに創造されたウヴァには昆虫のように『群体』の能力がある。
そして…完全体になるとその能力をフルに発揮できる。
「この間ウヴァと頭脳をリンクさせた時、ウヴァ…君、『完全体』になったら『最強』じゃない?」
『ふん、当たり前だ』
「まあ、今はその『クズヤミー』だ。ねぇ、こいつら力弱いし感づかれないけど…セルメダル作れないの?」
『ん?作れることは作れるが効率が悪い。できて一日一枚程度だ』
「それだ」
統真は邪悪に笑う。
「一日一枚も作れるんなら物凄いよ。流石ウヴァ!」
『な、何がだ?』
ウヴァはまだ状況が飲み込めていない。
「説明するよ。手始めに僕の学校に行こう。安心して…」
統真はにっこり笑って、
「相棒の僕が…君を本当の『最強』にしてあげるよ」
『お、おう。よろしくな』
その笑顔にウヴァは
(まあ…悪くないな)
そう思った。