とある欲望の幻想破壊《イマジンブレイカー》   作:歌音

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かつて仮面ライダー1000回記念と、オーズの映画記念に書いたのを再編集しました。

当時のタイトルは

『正義の系譜 ~次週仮面ライダー通算放送1000回目&オーズ・電王オールライダー レッツゴー仮面ライダーもうすぐ公開!~』

という長ったらしいものでした。




第2章・第EX話/正義の系譜

「んあ?なんだここ?」

 

気づくと上条当麻は広い場所にいた。

 

『ワァァァァァァァァァァァァッ!』

 

「おわっ!」

 

突然大歓声が聞こえる。

 

当麻がいるのはどうやら闘技場のようだ。観客席には大勢の人間がいて、その中に、

 

「とうま~!」

 

「あんた負けんじゃないわよ!」

 

「がんばれ~」

 

「ファイト、と美官は貴方を応援します」

 

「当麻さん頑張って」

 

「主よ…彼をお守りください」

 

「まったく…こんな茶番でメダル使うなよ」

 

インデックス、御坂美琴、姫神秋沙、御坂妹こと美官、風斬氷華、オルソラ=アクィナス、アンクがいた。

 

「…状況がまったく解か…」

 

『レディィィィィス!アァァァァンドォ!ジェェェントルメェェェン!』

 

突如、アナウンスが猛り叫ぶ!当麻はその声に覚えがあった。

 

「土御門?」

 

『皆様ようこそ集まってくれたぜぃ!今ここに!学園都市&ガンバライド協賛!『ライダーコロシアム ~最強ライダーは誰だ!~』を開始するにゃぁぁぁぁぁっ!』

 

『ウォォォォォォォォォォォォォォォッ!』

 

アナウンス席で叫ぶ土御門の言葉に共鳴するように、観客の魂の叫びが響く。

 

『さぁて、初っ端から物凄い対戦カードだぜぃ!まずは!』

 

机に乗り出し、土御門は当麻を指す!

 

『最新のライダーにして、歴代の中でも最強クラスの仮面ライダー!上条当麻ことぉぉぉぉぉぉっ!』

 

土御門の叫びに当麻は少し戸惑うが、

 

「アンク!メダルメダル!?」

 

「まったく…ほらよ」

 

アンクは『タカ・コア』『トラ・コア』『バッタ・コア』を当麻に投げ渡す。

 

当麻は左手で受け取り、

 

「ライダー同士の戦うのか…じゃあ『右手』は駄目だな」

 

と、右手に黒い手袋をはめてから、ベルトを取り出し、メダルをセットする。

 

「変身!」

 

《TAKA!》《TORA!》《BATTA!》《TA・TO・BA!TATOBA!TA・TO・BA!》

 

当麻の周りに力のエフェクトが現れ、眼前に現れた『TAKA』『TORA』『BATTA』の紋章が当麻の姿を変えた。

 

『学園都市を!世界を護る!俺達の仮面ライダァァァァァ、オォォォォズ!頑張れ上やん!』

 

『ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!』

 

「いやぁ、どうもどうも」

 

少し圧倒されながらも当麻…『オーズ』は手を振った。

 

『さぁて…お待ちかねの対戦相手は…』

 

対戦相手の書かれた用紙を見て、土御門は固まる。

 

『こ、これは…』

 

「ん?どうしたんだ土御門の奴…はっ!?」

 

オーズは突然の威圧感に気がついた。

 

(な、なんだこの物凄いプレッシャーは…!?)

 

『お、オーズの対戦相手は…』

 

キュゴォォォォォォッ!

 

「!?」

 

突如、嵐のように風が吹き荒れる!そして、その中心にいる一人の男!

 

「ライダァァァァァ…」

 

それを聞いたオーズは戦慄する。

 

「ま、まさか…!?」

 

観客席のアンク達も

 

「なんだこの(かぜ)から感じる威圧感は!?」

 

アンクはその(かぜ)に身構える。

 

「それでいて…まるで慈愛に満ちた疾風(かぜ)…」

 

オルソラはその疾風(かぜ)を感じて、そう呟く。

 

「まさか…短髪!?」

 

「ええ、そのまさかよ…」

 

そう、彼は嵐と共に現れ、その光で悪の闇を蹴散らす。

 

「変身!とぉ!」

 

男が飛ぶと同時に命のベルトが光り輝く!

 

そして…『伝説』はオーズの目の前に現れた。

 

『伝説の男!悪の組織『ショッカー』に改造され、『化物』にされても『人間』で在り続けた改造人間!あらゆる世界の中でも最初の仮面ライダー!』

 

「仮面ライダー…1号!?」

 

「君が…オーズか」

 

『新しき仮面ライダー』は『最初の仮面ライダー』と向き合った。

 

 

 

 

 

 

「はっ!この勝負楽勝だな」

 

観客席にいたアンクは1号を確認するとアイスをかじりだした。

 

「どういうことでしょうか?」

 

アンクの言葉に『仮面ライダー』をよく知らないオルソラが尋ねる。

 

「見てみろ、奴のデータだ」

 

アンクはツールフォンに1号のデータを映す。

 

 

身長:187cm

体重:74kg

パンチ力:3t 

キック力:10t 

ジャンプ力:一跳び15.30m 

走力:100mを5.0秒で走る

 

 

「そして、これがオーズのデータだ」

 

 

身長:194cm

体重:86kg

パンチ力:4.5t 

キック力:12t 

ジャンプ力:一跳び190m 

走力:100mを4.5秒で走る

 

 

「まぁ、これは」

 

「そう、あの旧型のポンコツは全てオーズ以下だ。あのポンコツがオーズに勝てる要素なんて何もない」

 

「はたしてそうかしら?」

 

「あん?」

 

美琴は1号を憧れの眼差しで見ながら、

 

「『仮面ライダー』の力が、そんなに単純なものかしら。あの当麻(バカ)だってそうじゃない」

 

その言葉にインデックス、秋沙、美官、氷華が頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、まさか1号と戦うことになるなんてな」

 

オーズは力を込め、『トラ・クロー』を構える。

 

(落ち着け…俺も『仮面ライダー』だ。俺だって…)

 

「はぁっ!」

 

オーズは1号に向かって走り出した。

 

(まずは先手だ!)

 

オーズは持てる限りの力で1号にトラ・クローを振り降ろし…

 

ガキンッ

 

「なっ!?」

 

1号は素手でトラ・クローを受け止め、

 

「ライダァァァァ…」

 

「まっ…!?」

 

「パァァァァァンチ!」

 

ガッ!

 

「ぐっ…!?」

 

1号の何の変哲のない飾り気のない『ライダーパンチ』は

 

「ぐあぁぁぁぁぁっ!」

 

ドンッ!ドガンッ!

 

そのままオーズを吹っ飛ばした。

 

吹っ飛んだオーズは一度地面にバウンドした後、そのまま壁に激突した。

 

「う、うぐ…」

 

ダメージで膝をつく、オーズ。近づいてくる1号。

 

「く、これならどうだ!」

 

オーズはバッタ・レッグに力をいれ、

 

「はぁっ!とりゃぁぁぁっ!」

 

1号に蹴りつけたが、

 

シュンッ!

 

(き、消えた!?)

 

「とうま!後ろ!?」

 

「え?」

 

「ライダーチョップ!」

 

ザンッ!

 

「ぐぁっ!」

 

倒れるオーズに

 

ガシッ!

 

1号は首根っこをつかむ。

 

「能力に頼りすぎだ」

 

「え?」

 

「ライダァァァァッ!」

 

「うわぁっ!」

 

1号はオーズを抱え上げ、回転させる。

 

「きりもみシュートっ!」

 

オーズはそのまま高速で錐揉み回転を加えられ空高く投げ飛ばさた。

 

そのまま地面に受け身も取れず、叩きつけられる。

 

「がぁっ!」

 

オーズは立ち上がれなかった。

 

 

 

 

 

「なぜだ!?なぜ、あんなにも強い!」

 

アンクは『右手』で席を握りつぶす。

 

「仮面ライダーが単なるスペックで図れるならとっくに『仮面ライダー』は負けてるわよ」

 

「なに?」

 

「昔、ショッカーが1号と2号のよりも能力が高くて、しかも特殊装備を持った『ショッカーライダー』を6体造った。それでもショッカーライダー6体に1号と2号は勝った」

 

美琴は熱く語る。

 

「仮面ライダーには『何か』があるのよ。だから…」

 

美琴は1号を見る。

 

「40年経っても知らない奴はいないのよ!」

 

 

 

 

 

 

「くそ…やっぱり、1号には勝てねぇのか。流石伝説の…」

 

「そんな事でどうする」

 

1号はオーズに問いかける。

 

「俺を超えられなきゃまだまだだ」

 

「でも、俺は…」

 

弱音を吐こうとした当麻に1号は胸倉をつかみ、

 

「もし、俺が『敵』になったらどうする」

 

「え…?」

 

「その時もお前は『勝てない』といって諦めるのか?」

 

「そ、それは…」

 

「お前は、なぜ『魔王(オーズ)』になった…思い出せ!」

 

「!?」

 

浮かぶのは大切な人達の笑顔…

 

「は、ははっ…そうだよな。そうだよ!」

 

バシッ!

 

オーズは1号の腕を払う。

 

「1号ライダー…俺はあんたを倒して、あんたを超える。『正義の系譜(でんせつ)』は俺が引き継ぐ!俺は…」

 

オースキャナーを手に取り、

 

「護りたいモノを護る為に強くなる!『仮面ライダー』だ」

 

《Scanning Charge!》

 

「そう…人が望む時、俺達はそこに現れる」

 

1号が構える。

 

「いくぜ!『仮面ライダー1号』!」

 

「いくぞ!『仮面ライダーオーズ』!」

 

『とぉっ!』

 

二人の『仮面ライダー』が

 

「電光ォォォォッ!」

 

1号の脚が光る!

 

「ライダァァァァァッ!」

 

オーズの前にタカ・トラ・バッタのエフェクトが現れる。

 

『キィィィィィィィィックッ!』

 

『電光ライダーキック』と『タトバキック』が衝突した。

 

 

 

 

 

 

「はっ!?」

 

当麻は飛び起きた。

 

「な、なんだ今の…」

 

「どうしましたか?」

 

優しい声でオルソラが当麻に声をかける。

 

「あ、ああ。なんかとんでもない夢をみたような…覚えてないけど」

 

「大丈夫ですか」

 

「う、うぅ…なんかすっげぇ大切な事教えられたような…」

 

ぽみゅん

 

「…ところでオルソラさん?」

 

「なんでしょう?」

 

「なんでここに…ここ、俺の寝室ですよね」

 

オルソラは顔を朱に染める。それがとても綺麗で当麻は喉を鳴らす。

 

「あなた様は私をお救いくださいました。しかし、あなたは魔王様…」

 

よくみると、オルソラは黒の下着姿(ガーターベルト付き)だった。体のラインが神の芸術のようだ。

 

「私に出来る御恩返しは、これ以上あなたを苦しめない事…情欲が極限になると魔王として覚醒すると聞きました。ですから…」

 

オルソラは指を妖艶に咥えて、

 

「私を奉げて貴方様を救います。さあ、私をあなたの好きなように…」

 

「なにそのデマ!?大丈夫だから!俺、バリバリの仮面ライダーになれるから!」

 

「無理をなさらずに…」

 

「してない!無理してない」

 

「…こうなれば力ずくで既成事実を…」

 

「え?今、なんか黒い発言しなかった?」

 

「さあ、私を…!」

 

バンッ!

 

突如扉が開く。その向こうには

 

「とうま…何してるのかな?」

 

歯を凶悪に光らせるインデックス。

 

「ふぅん…金髪巨乳がそんなにいいわけね」

 

外泊許可が出た(佐天の部屋に泊まると嘘ついて。黒子は撒いた)ので、泊まりに来ていた美琴が般若の面で電流を迸らせる。

 

「この非国民め…」

 

無表情で特殊警棒に電流を走らせる振り回す秋沙。

 

「肉欲獣め、と言いながらミカンはこれからあなたを攻撃する態勢をとります」

 

当たれば強烈に痛いゴム弾の入った機関銃を持つ美官。

 

「当麻さん…不潔です」

 

凶悪な力で拳をギュッと握る。

 

流石に命の危険を感じる当麻。

 

「ちょ、誤解だ。俺は何もしてない!」

 

「そうです」

 

オルソラが穏やかな声で言う。

 

「オルソラ…」

 

「これからまさに魔王の如く、私を貪って…ポッ」

 

彼女達のゲージがMAXを迎える。超必殺技はいつでも発動できる状態になり、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「も~、こんな夜更かしして、ミサカはミサカは怒られないかと心配してみたり」

 

打ち止め(ラストオーダー)は『ベルト』の確認をしている一方通行(アクセラレーター)をゆすりながら言う。

 

「あ~、うっせぇ。俺が何時まで起きてようが勝手だろうが」

 

「いくら気に入ってるからって触りすぎなの、ってミサカはミサカは『ベルト』に嫉妬しながら『かまってオーラ』をだしてみたり」

 

一方通行(アクセラレーター)打ち止め(ラストオーダー)の言っている通り、『ベルト』をいじっていた。

 

「うるせぇ…やっぱりスペック上よりメダルの消費が激しいな。くそ、演算のせいか?こんなんであの『最弱』に勝てんのか…」

 

ドゴォォォォォォォォォンッ(不幸だァァァァァァ!)!

 

突如の爆音。

 

「な、なんだ今の…」

 

一方通行(アクセラレーター)…」

 

「あん?」

 

みると、自分の下に、服が肌蹴た打ち止め(ラストオーダー)がいた。どうやら反射的に庇う態勢にしてしまったようだ。

 

「あの…その…」

 

「あん?」

 

「痛くしないで…優しくして下さい、ってミサカはミサカは獣欲のままに絶対激しく貪るあなたに無意味なお願いをしちゃったり」

 

「するかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

爆発で様子を見に来た芳川と黄泉川により、この場はさらにややこしくなった。

 

 

 

 

 

 

 

「なんだ今の爆発は!?」

 

 

(いちいち気にしないでよ、ウヴァ。どうせあの気に食わない『偽善者』が取り巻きに殺されかけてるだけだろうから)

 

「…妙に具体的だな」

 

蟲型グリード・ウヴァは頭から響いてくる統真に何気ない返事をする。

 

「ところで…『コレ』はいつ使う」

 

(決まってるじゃないか。あの『偽善者』かカザリを確実に仕留める時だ。その為にあの『人形マニア』にバカみたいにセルメダルを提供したんだから)

 

ウヴァの手には金色に光る『セルメダル』が数枚あった。

 

「しかし、たった『3分』か」

 

(最強の君には十分な『プレゼントタイム』だろ、ウヴァ)

 

「ふっ、そうだな」

 

(さてと…僕も特訓しないと。少し『変わって』くれないか)

 

「わかった」

 

ウヴァの姿が銀色のセルメダルに包まれると、そこから『神城統真』が現れる。

 

「待ってろよ『偽善者(オーズ)』。僕達こそが…」

 

『人形マニア』から、セルメダル5000枚で購入した『ウヴァの紋章が刻まれたベルト』…

 

「『邪神(さいきょう)なんだ」

 

《GA-TAGATAKIRIBA!GATAKIRIBA!》

 

 

 

 

『会長』

 

木山春生はだるそうな顔で、アウレオルスは泰然自若な顔で会長室を訪ねた。

 

「何かね?木山君にアウレオルス君。君達が直接来るなんて珍しいね」

 

鴻上光世はケーキを作りながら疑問を上げる。

 

「バースなんですが、今回のメダル納入…わずか134枚です。あと子供達にケーキ寄越せ」

 

「ふむ…超高度な演算システムを使っている分『一方通行(アクセラレーター)』君のメダル消費はやはり激しいか。もうすぐできるから待ちなさい」

 

「当然。しか『博士』の不穏な行動もある、インデックスの分も作ってほしい」

 

「学園都市の『レベル7』も我社の頭脳も問題だね。まあ、二人とも待ちたまえ。おいしく作るにはそれなりの時間が必要だよ」

 

生クリームをかき混ぜながら鴻上は学園都市を見る。

 

「我が社の『バース』…『邪神』と『魔王』。どれも真の誕生に相応しき者達だ」

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