とある欲望の幻想破壊《イマジンブレイカー》   作:歌音

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第3章/吸血殺し
第三章・第1話/『巫女さん』との出会い。


 

『3000円で何ができた?』

 

「………」

 

上条当麻の心が『白』と『赤』の精神攻撃にダメージを受ける。

 

「まったく…バカが今更あがいてどうすんだ?」

 

「3000円って色々食べれるよね」

 

「そういうのをな、無駄って言うんだよ」

 

「とうま、無駄な事したの?」

 

「まあ、一つだけ…」

 

「なに?」

 

「こいつのバカがまた証明された」

 

「なんだ無駄なんだよ。解かりきってるんだよ」

 

「まったくだな」

 

「うるせぇ!テメェら、もうちょっと勉学に励もうとしている上条さんに優しい一言かけられないのか!?」

 

当麻は少年と少女に怒鳴り声を上げる。

 

「まったく、ヤミー探しに来てみればバカが参考書を買うか…暑さでついにおかしくなったか?」

 

「いいだろうが、また補習があるんだよ」

 

アンクは少し考える。

 

(こいつの能力が『レベル0』だと聞いた時は驚いたが…まあ、あのお節介が絡んでいるなら解かる。何かしらの手配をしたんだろうな)

 

「ん?」

 

アンクは突然立ち止まる。

 

「………」

 

「どうしたのアン…」

 

インデックスも立ち止まる。

 

怪訝に思った当麻は、二人が見ている物を見る。

 

アイスクリーム店の看板だった。

 

「…買ってくる」

 

「待つんだよ!」

 

グイッ!

 

「ぐぇ!?」

 

インデックスはいきなりアンクの首根っこを、後ろから引っ張る。

 

「な、なにをす…なんだその嘘臭い偽善の笑みは?」

 

「アンク。あなたは欲望の海に溺れています。でも諦めてはいけません。救いの道はいつも傍にあります」

 

「あん?」

 

インデックスの言葉を聞き、アンクは怪訝な顔をする。

 

「善行を行う事…人にやさしくすることです」

 

「ほうほう」

 

取り敢えず大人しく聞くアンク。

 

「例えば、自身の糧を他者に分け与える。素晴らしい善行です。例えば神に仕える者は暑さに苦しんでいます。あなたの慈愛を示す時です」

 

「…さぁて、トリプルいくか」

 

「待つんだよ!この悪魔!目の前で暑くて苦しんでいる私を見捨てるの!?この人でなし!」

 

「人じゃないんだよ!それに欲望塗れのお前に言われてたくねぇ!」

 

ギャイギャイ騒ぐ二人。

 

「はあ…まあ、悪くないか」

 

 

 

 

 

 

「はぁ、それなら相席にしていただくしか方法はありませんねー」

 

床掃除をしている店員さんの言葉に溜息をつきながらも当麻は了承した。

 

あの後、一頻りふたりは喧嘩したとアイスクリーム屋に行くと、自動ドアに張り紙が張ってあった。

 

張り紙の内容はよくあることだった。

 

『お客様各位 誠に申し訳ありませんが、店舗改装のため、しばらく休業させていただきます』

 

その張り紙を見てタダでさえケンカをしていた二人の怒りが沸点に達っしようとした時、当麻は苦し紛れにファーストフード店をさし、

 

「お、お二人はまだ、シェイク飲んだことないですよね!アイスのように冷たくて美味しい飲み物ですよ!」

 

苦し紛れの言葉だったが、ふたりは『シェイク』に異様なほど興味を示し、ファーストフード店い入ることにした。

 

しかし、店内が混んでいたため、席がない。

 

シェイクを買ったとはいえこの暑さでいつまたこの二人が暴れだすか分からない。

 

だからこそ、相席の了承を取ったのだ。

 

(さてと…人様に迷惑かけねぇようにふたりを抑えなきゃな。はぁ~、不…)

 

『………』

 

当麻は眼を疑う。

 

この満員のファーストフード店で唯一つ、ブラックホールの如くぽっかりと人ごみの穴に開いている四人掛けのテーブル。

 

そこに、そのテーブルに、巫女さんがいた。

 

巫女さんがテーブルに突っ伏して眠っていた。

 

長くサラサラの絹のような黒髪が浜に打ち上げられたクラゲみたいに広がっている。

 

当麻の不幸アンテナが、警告を告げる。

 

『カカワルナ!アレニカカワルトゼッタイフコウニナル!』

 

(よし、帰ろう。アレに関わるぐらいなら『アイス大戦』に巻き込まれた方がまだマシ…げっ!)

 

アンクとインデックスは当麻の心情など知らず、すでに席に座っていた。

 

二人はそれぞれ三種類のシェイクを飲み、機嫌よく満喫している。

 

仕方なく、当麻が近づくと、巫女さんの肩がピクンッと動く。

 

「く…」

 

(なんだこのデジャヴ!)

 

「…食い倒れた。」

 

 

 

 

「えーと…食い倒れたてなんざましょ?」

 

「おい、バカ。かかわるな」

 

アンクの制止した時はすでに遅かった。

 

「1個58円のハンバーガー。お徳用の無料(クーポン)券がたくさんあったから。」

 

「うん」

 

「ふむ」

 

「へぇ」

 

「とりあえず30個ほど頼んでみたり。」

 

「お得すぎだ馬鹿」

 

アンクは反射的に暴言を吐く。

 

その言葉を聞いた瞬間巫女さんはピクリとも動かなくなってしまった。

 

どうやら傷ついてしまったらしく、哀しみのオーラが溢れてくる。

 

「こ、こらアンク。すまん、こいつは言葉が足りなかったんだ。『馬鹿だ、しかし何故そんな事を?』という一連の会話を円滑に進めるものであり乱暴な言葉遣いはこいつの親愛の証で決して悪意ある台詞じゃないんだ、それと業務連絡そこの古代生物とシスターは後で顔かせそんな目でこっちを見るなー!」

 

「…やけぐい。」

 

『は?』

 

「帰りの電車賃、400円。」

 

これには3人とも首を傾げる。

 

「それで?」

 

「全財産300円。」

 

「…その心は?」

 

「買いすぎ。無計画。」

 

「………」

 

「だからやけ食い。」

 

(やばい、馬鹿だ)

 

当麻は溜息をつきながら財布を取る。

 

実は後で気付いたことだが、『上条当麻』は結構持っていた。

 

アンクの復活させた『記憶』の中に、『鴻上会長』という人物が、セルメダルを集めいている。その人物から当麻は多額の報酬を貰っていた。

 

「ほらよ」

 

当麻は100円玉を取り出して、巫女さんに渡す。

 

巫女さんは100円玉と当麻を交互に見る。

 

「これで帰れるだろ。そのうち返せよ」

 

巫女さんは何を考えているかよく分からない視線をさまよわせた後、

 

「100円ぽっちでこの美少女の肉体に何する気?。」

 

「何故そうなる!」

 

「…とうま。100円で女の人をどうこうしようとするなんて心まで魔王に堕ちてきたんだね」

 

「んなわけないだろ!」

 

「まおう?。」

 

巫女さんは首をかしげて、

 

「なるほど、だから私を助けて手篭めにしようとするのか。」

 

「何故そういう結論になる!」

 

「だって…私、巫女じゃなくて。」

 

 

 

 

「魔法使いだから。」

 

 

 

 

当麻とインデックスが黙り込む。

 

「だから、あなたはこういう。『もっと力やるからエロい事させろへっへっへっ』…淫欲魔王?。」

 

「ちが…!」

 

巫女の豊富な想像力がどんどん自分を極悪な外道に仕立てていくのには流石に抗議しようとした当麻の声を

 

「魔法使いって何!」

 

バンッ!

 

インデックスが机を叩く。

 

「カバラ!?エノク!?ヘルメス学とかメルクリウスのヴィジョンとか近代占星術とか!『魔法使い』なんて曖昧な事言ってないで専門と学派と魔法名と結社(オーダー)名を名乗るんだよオバカぁ!」

 

「ここでそんな事を叫ぶ時点でお前もオバカだこの暴食シスター」

 

アンクは『4つ目』のシェイクを飲みながら呟くと、ツールフォンをいじり始めた。どうやら、呆れて興味がなくなったらしい。

 

「???」

 

「この程度の言葉も分からず魔術師を名乗っちゃダメ!大体あなたのその格好卜部の巫女なんだからせめて陰陽道の東洋占星術師ぐらいのホラ吹かなきゃだめなんだよ!」

 

「うんじゃあそれ。」

 

「じゃあ!?あなた今じゃあって言った!?」

 

「ねぇ…魔王様。」

 

巫女さん改め魔法使いはインデックスを無視して当麻に声をかける。

 

「だから俺は…」

 

「どうして…。」

 

「えっ…」

 

それは深く、真っ黒な哀しみの眼…そして、憎悪にも似た視線。

 

 

 

 

「どうして私に『こんな力』を与えたの?。」

 

 

 

 

静かだが、その言葉は憎悪と怒り…そして哀しみに満ちた声だった。

 

 

 

 

 

その言葉の瞬間、当麻は周りの異常に気付いた。

 

同じようなスーツを着た20~30代の『完全すぎる無個性』を持った10人近い男が当麻達のテーブルを取り囲んでいた。

 

そして、今もなお、満員満席の他の客は誰一人何も異常に気付いていないように見えた。

 

流石のアンクもツールフォンを見ていたアンクも『右手』を戻して、警戒する。

 

ところが巫女さんは立ち上がり、彼等の一人に、

 

「あと100円。」

 

すると男達は道を譲るように一歩下がり、100円を巫女さんに渡す。

 

「お、おい」

 

色々聞き出したかった当麻は彼女に声をかけるが、

 

「100円はいらない。欲しければ私も上げる。だから…」

 

巫女さんは感情が死んだような眼で当麻を見て、

 

「私が殺してしまった人をかえして、魔王様。」

 

 












もし、22巻ラストで上条さんが帰らぬ人となっていた場合

バージョンA

「オーズが再び学園都市に現れました」

その言葉に、学園都市が揺れる。





街で暴れるグリード。

「助けてよ…とうま」

少女は帰らぬ人を待つ。

《TAKA!》《TORA!》《BATTA!》

それは少女が待ち望んでいた歌。

《TA・TO・BA!TATOBA!TA・TO・BA!》





「とうま!どこいって…」

変身をといて現れたのは…

「たん…ぱつ」

目から光を失った同じ人を想う少女だった。




「君じゃオーズを扱いきれない」

「わかってるわよ…でも!私にはこれしかないの!」

「じゃあさ、手を組まない?君もほしいんでしょ?セルメダル」






「私が絶対…あんたを…」

少女は新しい『コアメダル』を握り締める。


(だって…私。まだあんたに好きって言ってない…)






「私は…絶対に…」

「そのメダル…たんぱつ!それって!」

「そうよ!」

少女はメダルをオードライバーに入れる。

「『あいつ』のメダルよ!」


《RYUU!》《KAMI!》《MAOU!》


涙のコンボ…《リュウカオー》




「たんぱつ…そんなことしても、とうまは喜ばないよ…」

「わかってるわよ…笑いなさい。私…」

御坂美琴は笑いながら…

「こんなに弱かったのよ」

泣いていた。















バージョンB

「オーズが再び学園都市に現れました」

その言葉に、学園都市が揺れる。





街で暴れるグリード。

「助けてよ…とうま」

少女は帰らぬ人を待つ。

《TAKA!》《TORA!》《BATTA!》

それは少女が待ち望んでいた歌。

《TA・TO・BA!TATOBA!TA・TO・BA!》





「とうま!どこいって…」

変身をといて現れたのは…

「たん…ぱつ」

目から光を失った同じ人を想う少女だった。




「君じゃオーズを扱いきれない」

「わかってるわよ…でも!私にはこれしかないの!私は…」

カザリと一緒にいる人形を持つ男に向かって

「あんたを殺して…奪ってやるわ」






「私が絶対…あんたを…」

少女は『紫のコアメダル』を握り締める。


(だって…私。まだあんたに好きって言ってない…)






「私は…絶対に…」

「そのメダル…たんぱつ!それって!」

「そうよ!」

少女はメダルをオードライバーに入れる。

「『あいつ』のメダルよ!」


《PTERA!》《TRICERA!》《TYRANNO!》


涙の紫のコンボ!

《PU・TO・TYRAaaaaNNOSAURUS!》






「たんぱつ…そんなことしても、とうまは喜ばないよ…」

「わかってるわよ…笑いなさい。私…」

御坂美琴は笑いながら…

「こんなに弱かったのよ」

泣いていた。


上条さんが死んだと思った時に考えた奴です。

Aはオーズ本編でプトティラグリードが現れる前に考えたもので、上条さんがオーズの使いすぎでグリードとなった上条さん。ゲコ太ストラップと共にあった、オードライバーと上条さんのオリジナルコアメダルと、美琴が蘇らす為に、上条さんのコアメダルと共に、セルメダルを集めます。

Bがプトティラグリードが出現した後に考えたもの。ゲコ太ストラップと一緒に見つけたオードライバーと紫のメダルを使い、セルメダルとドクターを殺して紫のメダルを奪おうとします。



というのを考えていた作者。
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