とある欲望の幻想破壊《イマジンブレイカー》   作:歌音

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序章・第3話/仮面ライダー

「ある方からの誕生日プレゼントだ」

 

男…後藤はオーズに近づき、持っていた黒い箱を渡す。

 

「あ、あなたは…『鴻上ファウンデーション』私設部隊の…」

 

黒子は少し回復したのか立ち上がりながら、腕章を確認する。

 

『鴻上ファウンデーション』私設部隊。

 

『学園都市』で絶大な権力を誇る『鴻上ファウンデーション』が独自で組織した私設部隊。

 

その装備・規模・兵力全てが『学園都市』最高のもので、独自のシステムツールの技術は『学園都市』に対しても『極秘』としている。

 

そして…この私設部隊が一体何の為に組織されたのかさえ謎だ。

 

しかし、学園都市の『風紀委員(ジャッジメント)』と『アンチスキル』からの要請があれば、惜しまずに協力してくれる事から『学園都市』からは重宝されている部分もある。

 

「た、誕生日プレゼントって…俺に?」

 

オーズどころか、アンクと美琴も警戒する。

 

「開けてみろ」

 

後藤に言われ、オーズは開けてみると…

 

「こ、これは…剣、なのか!?」

 

「オーズ専用の剣…『メダジャリバー』だ」

 

男はニヤッと笑う。

 

「おぉ〜、すげぇ…」

 

メダジャリバーを眺めてドキドキするオーズ。

 

美琴もウズウズしている。

 

「バカな!?」

 

そう、箱には剣…『メダジャリバー』の他に『セルメダル』が数枚入っていた。

 

アンクは驚愕する。

 

(なぜ人間が『セルメダル』を持っている!どういう事だ!?本当に800年間の間に何があった!?)

 

「メダルをあの自販機に使え」

 

「へっ?」

 

後藤は後ろの自販機…『鴻上ファウンデーション』製の自販機を指す。

 

「べ、別に喉は渇いてないぜ」

 

「そうよ!今はそれどころじゃないでしょうが!」

 

「いそげ。中心にあるボタンだ」

 

「うっ…」

 

それを言われてオーズと興味が湧いたのか美琴と黒子も自販機に近づき、

 

「えっと…メダルを…」

 

オーズは投入口にセルメダルを投入する。

 

「それで…中心のボタンを…ポチッとな」

 

中間部のボタンを押すと、

 

ガチャンガチャ…ブォンッ!

 

『おぉぉぉぉぉぉぉっ!』

 

3人は驚いたが、黒子以外のオーズと美琴は感動も入っていた。

 

「自販機がバイクになったぞ!」

 

「しかもカッコいいじゃない!」

 

オーズはさっそく跨り、

 

「これですよ…仮面ライダー!」

 

「あんたやっぱりかわりなさい!ベルト寄越せ!」

 

「そ、そんな事やってる場合じゃありませんわよお姉さま!」

 

ブォォォォッ!

 

コンクリートの塊が飛んでくる。

 

「おおっととっ!」

 

オーズは美琴と黒子を片手で抱いて、バイクを走らせる。

 

「アブなかったぁ…」

 

「あ、あの…」

 

「あんた…気安く抱くんじゃないわよ!」

 

「あぁ、すまんすまん」

 

無理に抱いたまんまだったので、二人を下ろす。

 

「しっかし、すごいな。人間二人持ったのに片手で…」

 

オーズ状態の自分のパワーに感動する。

 

「にゃ…なんで、こんにゃヤツにぃぃぃ…」

 

「な、なんなんですのこの感じ…」

 

二人は抱かれた感触を思い出している時に

 

「ふっ…これも誕生日プレゼントだそうだ」

 

後藤が乗ってきたバイクのボタンを押す。

 

すると、バイクが自販機になる。

 

後藤がセルメダルを入れると、

 

ピッ、ピッ、ピッ…ピッ!

 

ボタンを押すと、

 

パラッパラパ〜

 

なんと缶がバラバラ落ちてきた。

 

後藤は缶を一つ取り、プルタプの部分を上げると、

 

《TAKO-KAN》

 

持っていた缶が変形し、タコ型の小型ロボットになった。

 

それに続いて、他の缶もタコ型ロボットになる。

 

「すげぇ!タコだタコ!」

 

「…!?」

 

(あの妙なヤツ…!セルメダルの力を感じる!)

 

大量のタコロボットは、連携し、ビルの上までの『道』となった。

 

「すげぇな…『学園都市』とはいえここまでの技術があるなんて…」

 

「剣にもメダルをいれておけ」

 

「へっ?」

 

オーズはメダジャリバーを見る。

 

見ると、セルメダルを入れる場所がある。

 

「誰だかしらねぇけど、サンキュな!」

 

オーズはバイクでタコの道を駆け上がった。

 

「待て当麻!」

 

アンクもオーズについていった。

 

後藤がその様子を見ていると、

 

「あんた…何者なの?どうして私達に協力…」

 

美琴がたずねてきた。

 

「『学園都市』が誇る『LEVEL5』第3位、常盤台中学校所属『超電磁砲(レールガン)』御坂美琴」

 

「な、なによ?」

 

後藤は一枚のカードを出す。

 

「我が社への協力に感謝する。これは我が社から…いや、ある方からのプレゼントだ」

 

「何コレ?」

 

美琴はカードを受け取り、首を傾げる。

 

「今後、このカードを鴻上ファウンデーション社製の自販機にいれると好きなだけ商品が得られる」

 

「え、マジ?…って!私が何を協力したのよ」

 

後藤はすばやくポケットからシステムツールを出し、データを出すと読み上げていく。

 

「我が社の『ライドベンダー』…自販機に対して回し蹴り53回、前蹴り26回、跳び後ろ回し蹴り33回、ドロップキック9回」

 

述べられていくと覚えがあるのか、次第に美琴が顔に汗をダラダラ掻く。

 

「電撃は最初は微電力だが、徐々に電力を上げていき、最後にはレールガンで一台破壊」

 

「…お姉さま」

 

黒子も流石に呆れ顔だ。

 

罪状を述べられている美琴の汗は止まらない。

 

「お陰で、我が社のライドベンダーの衝撃と『電』対策は万全だ。協力感謝する」

 

美琴はジュースカードを見る。

 

後藤の言葉をそのまま受け取ると、本来なら何台も壊さなければならない所を、低コストですんだのでそのお礼です、といっている。

 

しかし、それが120~150円のジュース飲み放題で済まされようとしているが、後藤の言葉の裏に、

 

『ところで窃盗罪と器物破損を知っているか?』

 

と言われていているみたいで怖い。

 

「あ、ありがとうございます」

 

 

 

 

オーズはライドベンダーを『タコカンドロイド』の上に走らせ、オトシブミヤミーに向かう。

 

オトシブミヤミーは避難を遅れた人に襲い掛かろうとしていた。

 

「させるかァァァァッ!」

 

タコカンドロイドの道から飛び上がり、そのままメダジャリバーで

 

ガキィンッ!

 

オトシブミヤミーの足を斬りつける。

 

オトシブミヤミーは痛みで暴れる。

 

傷口から出てくるセルメダルは…

 

「おおっと!とととっ!てりゃっ!」

 

アンクが回収していた。

 

「うおっ!」

 

その間にオーズはオトシブミヤミーに向かったが、ライドベンダーが吹っ飛ばされ、

 

「うわぁたたっ!」

 

攻撃しようとしたが、せっかくもらったメダジャリバーも弾き飛ばされ、攻撃に辺り、転がった。

 

オーズに吠えるオトシブミヤミー。

 

「で、でかくて、きしょくわりぃ!上条さんのトラウマになりますよコレ!」

 

「当麻…!まったく!何やってんだ!?」

 

アンクは『カマキリ・コア』をだし、オーズに投げる。

 

オーズはそれを受け取り、

 

「…悪い!ちょっと油断した!」

 

オーズは『トラ・コア』を抜き取り、代わりに『カマキリ・コア』をオーズドライバーに入れ、オースキャナを滑らせた。

 

《TAKA!》《KAMAKIRI!》《BATTA!》

 

オーズの周りに力の光が現れ、オーズに纏わせる。

 

オーズは『タカキリバ』にフォームチェンジした。

 

「はっ!」

 

刃を光らせ、オトシブミヤミーに走り、

 

「やぁっ!」

 

ガキンッ!

 

斬る!

 

「やっ!とりゃ!てりゃ!そりゃ!」

 

キンッ!ガンッ!キィン!ザシュッ!

 

斬る!斬る!斬る!斬る!

 

あまりの猛攻にオトシブミヤミーは地についた。

 

「へへっ…やっぱこれ使いやすいな」

 

オーズが刃を見ていると…

 

『ガァァァァァァッ!』

 

油断しきっていてそのまま弾き飛ばさた。

 

「おわぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

地面に自由落下するオーズ。

 

すぐにタコカンロイド達が飛び、オーズを捕まえた。

 

オーズは寸でのところで地面との直撃を回避した。

 

「た、たすかった〜…おお、こんな所に貰った剣が!もしかして今日の上条さんはツイてる!?」

 

こんなことに巻き込まれている時点で不幸だと言う事を忘れて、地面に刺さっていたメダジャリバーの柄を掴むと、

 

ググッ…

 

「へっ…おい!ちょっとま…」

 

ビヨヨヨヨンッ!

 

「うわぁぁぁぁぁ!」

 

本日何回目の空中浮遊。

 

だが、

 

「もう一度…やっぱ力はこれが一番出るな…」

 

(カマキリ・コア)を(トラ・コア)に変えて、再びスキャンする。

 

《TAKA!》《TORA!》《BATTA!》《TA・TO・BA!TATOBA!TA・TO・BA!》

 

『タトバコンボ』にフォームチェンジし、反動を利用して、オトシブミヤミーの背に乗って、

 

「やりゃぁぁっ!」

 

メダジャリバーを突き刺す!

 

『グギャァァァァァァァァッ!』

 

「ぐうぅぅぅぅぅぅっ!」

 

暴れまわるオトシブミヤミー!

 

ガシャァァァァァンッ!

 

その結果、オトシブミヤミーはビルから落ちて、

 

ドガァァァァァァンッ!

 

地面に激突した。

 

 

 

 

 

「あいつ!また無茶やって!」

 

美琴はオーズの戦い方を見てそういった。

 

(あいつ…あいつはなんなの!?本当のバカ!?さっきだってそうだ…!)

 

オーズ…上条当麻は分は悪いが、アンクを脅した。

 

しかし、それは自分の為じゃない。

 

誰かの為に…怒って、アンクを脅したのだ。

 

(なんで…そんな事ができるの?アンクの話じゃ…その化物作ったのは…『人間』じゃない!)

 

美琴はオーズから…上条当麻から目を離せなかった。

 

 

 

 

「よっ」

 

落下する前にオトシブミヤミーから離れたオーズはトランポリンのような状態になったタコカンロイドで衝撃を殺し、なんなく地面に着地した。

 

「まだ、倒せてないか…」

 

向かってくるオトシブミヤミー!

 

オーズは一枚セルメダルを出して、『自販機』に向かう。

 

自販機の前に着くと、流れるような動作で、コインを入れ、変形させ、飛び上がって、バイクにのり、走らせる。

 

(なんか…ベルトをつけてから、『戦える』…な?)

 

体から溢れる妙か感触を感じながら走る。

 

オトシブミヤミーが止まる。どうやら先程のダメージが効いているようだ。

 

オーズはその瞬間を見逃さず、

 

「確か…メダルをいれるんだっけな」

 

オーズはセルメダルを3枚、メダジャリバーに入れ、

 

ガチャッ!

 

セットする!すると、剣が光り、切れ味が増す。

 

ブォンッ!

 

「いっくぜぇ!」

 

バイクは走しらせ、オトシブミヤミーに向かう。

 

ギャリリリリリリリ…

 

オーズはオトシブミヤミーの下を走り、そのまま斬りつけ、走らせる。

 

「ついでに、これもだ!」

 

オースキャナーで剣に入れたメダルを読み取ってみる。

 

 

《Triple Scanning Charge!》

 

オトシブミヤミーの後ろにまわり、

 

「お前の『欲望(げんそう)』…」

 

メダジャリバーを!

 

「破壊してやる!」

 

振り切った。

 

その瞬間!世界に『斬り口』が走る!

 

「へっ?」

 

オトシブミヤミーだけではなく、後ろのビルまで…いや、『世界』が斜めに切れて、断裂している!

 

『世界』の法則が働き、『世界』は元に戻るが、

 

ドガァァァァァァンッ!

 

オトシブミヤミーはそのまま爆裂した。

 

「…威力ありすぎだよ。空間断裂って…ありか?」

 

セルメダルの雨が降る。

 

「うぉぉぉ…こんなにたくさん…フィーバーだな。いた!いたた!」

 

「メダル!俺のメダルだ!小娘共!キリキリ拾え!」

 

「あんた!バイト代に何枚か寄越しなさいよ!」

 

「なんで私まで~!」

 

後藤はその光景を見ながら、その場から去っていった。

 

 

 

 

「アンク。拾ったなら帰るぜ」

 

オーズは変身を解かないまま、アンクに声をかける。

 

「あんっ…そうだな」

 

アンクはバイクのシートに掴む。

 

「ちょ、ちょっとアンタ!」

 

「あ、スマン。なんか適当に誤魔化しといてくれないか」

 

オーズは手をあわせて、美琴にいう。

 

「あんた『また』名乗りでないの!」

 

過去にオーズ…上条当麻は自分の友達を助けた時も名乗らずに去っていった。

 

「今、あんたは本当の『ヒーロー』なのよ!」

 

「ん~、必要ねぇだろ」

 

オーズは少し離れている黒子を見て、

 

「お前の後輩も大丈夫だったんだろ。それでいいじゃねぇか。それに…」

 

「あん?」

 

オーズはアンクを見て、

 

「こいつは『約束』するっていったから、俺もこいつが不利になる事は極力さけねぇとな」

 

「むっ、むむっ…」

 

「あ、あんた…」

 

確かにアンクの事がばれると、アンクにとってかなり不利だろう。でも…

 

「こいつが約束守ると思ってんの?」

 

「知らねぇよ。でも、約束は約束だしな。だから頼む」

 

オーズは頭を下げて、

 

「正体…黙っといてくれ」

 

「………」

 

「ば、バカじゃない!こんな化物の為に…!?」

 

美琴はそう言うが、

 

「わかったわよ…とっと行きなさい」

 

「そうか!ありがとな!」

 

ドキンッ…

 

その時、オーズの顔が『当麻の笑顔』にみえた。

 

 

 

 

 

 

 

ブロォォォォォォッ…

 

オーズは走り去っていく。

 

「…何よ。カッコつけちゃって…『本物』かっての」

 

「あの、お姉さま」

 

美琴に黒子が声をかける。

 

「あの人は…いったい何者なんですの?」

 

「あいつ…あいつは…」

 

美琴は少し考えて、

 

(腹立つけど、付き合ってあげるわよ)

 

美琴は少し笑って、

 

「あいつは『オーズ』…『仮面ライダーOOO』よ」

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ…お腹すいたんだよ」

 

一人の少女が学園都市を歩く。

 

美少女とも言って良い顔立ちに、日本では目立つ銀髪、そして着ている服は白い修道服である。

 

「わぷっ!」

 

いきなり一枚のチラシが彼女の顔にかかった。

 

「うぅ~なんなんだよコレ…わっ!?」

 

チラシの内容を見て、彼女は驚く!

 

チラシの内容は…!

 

『『フードファイトッ!in 学園都市』開催中!食べきったら無料(タダ)のメニューが満載!OIDEMASE!』

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