魔法少女リリカルなのは ~黒衣の魔導剣士~   作:夜神

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05 「レヴィはアホの子?」

 当初は俺にレーネさん、シュテルだけだったはずの初詣。それが今では3人も増えて計6人になっている。数だけで言えば2世帯か3世帯一緒に暮らしている家族と言えるだろう。

 しかし、大人1人に対して子供5人。はたから見た場合、俺達はいったいどのように見えるのだろう。叔母が5人も子供を産んだ、という風に見えるのだろうか。

 ……いや、さすがにそれはないよな。

 俺達の容姿は全くといっていいほど似ていない。叔母は保護者として付いて来ていると普通は思われるだろう。血に繋がりがあると思われるのは俺……ではなく、ディアーチェの方かもしれない。同じ髪色をしているのは叔母と彼女だけなのだから。

 

「ん……ショウ、こちらを見ているがどうかしたかね?」

「別に……」

「別に、ということはないだろう。素直に話したまえ」

「……分かった。あのさ、俺のやってることって普通はレーネさんの役割なんじゃないの?」

 

 俺はひとりの少女と手を繋いでいる。それはもちろん一番下であるユーリ――ではなくレヴィだ。

 なぜレヴィと手を繋いでいるかというと、彼女の性格を考えると土地勘がないのにも関わらずどこかに行ってしまう恐れがあるからだ。多くの人間が初詣に向かっている今日迷子になられでもしたならば、探すのに多大な労力を強いられることだろう。

 シュテルから聞いた話では、知り合ったばかりの少女達も魔法に関わっているらしい。念話も使えると聞いている。しかし、どちらにしろ土地勘のない彼女達が迷子になれば場所を特定するのは難しいだろう。

 ――いや、シュテルやディアーチェなら道を覚えていそうだから問題ない気も……そもそも迷子になるタイプじゃないか。ユーリは俺達よりも幼いだけに心配になるが、レーネさんと手を繋いでいるので問題はない。

 冷静に考えてみると、心配になるのはレヴィだけのようだ。それだけに、なぜ俺が彼女と手を繋いでいるのか分からない。叔母の手はまだひとつ空いているのだから、普通は叔母がレヴィと手を繋ぐべきなのではないだろうか。

 

「一般的にはそうだね。だが私には無理だ」

「地球人の服装は何だか変わってるね! あれって何て服?」

「何で? あぁ、あれは着物って言って今日みたいに特別な日とかに着たりするものだよ」

「簡単なことだよ。私も君達の年代からすればおばさんだ。それに仕事も身体を動かすものじゃない」

「そうなんだ。でも動きづらそうだよね。何で着るのかな?」

「基本的に着るのは女性だから俺にはちょっと……歴史を調べれば分かると思うけど」

「まあどうでもいいからいいや」

「……そう」

「続きになるが、君のようにレヴィの相手をできるほどの体力がないのだよ」

 

 数日徹夜できる人間なのだから体力や精神力は一般の人間よりもあると思うのは俺だけだろうか。それにただ単にレーネさんは、無駄にテンションの高いレヴィの相手をするのが面倒臭いだけなのでは?

 俺も正直このテンションの相手をするのはきつい。質問してくるだけならまだいいが、妙にキョロキョロしたり、どこかに向かおうとする。俺が制止をかけているため今のところ問題ないが、家に帰る頃にはぐったりしている気がしてならない。

 

「……シュテル」

「私に手を握れと?」

 

 名前を呼んだだけで話が通じるあたり頭の回転が速い。

 俺が首を縦に振ると、シュテルはこちらへと近づいて手を握った。レヴィではなく俺の手を。

 

「……何をやっているんだ?」

「手を握っただけですが?」

 

 それが何か? といった顔をするシュテルに苛立ちを覚えたのは言うまでもない。

 こいつ……なぜここでこういうことをするんだ。半年近くこの街で過ごしていたんだから、俺と手を繋ぐ必要性はないだろ。

 

「何で俺と繋ぐ?」

「迷子になったら大変ですので」

「誰が?」

「あなたとレヴィが」

 

 ……それは俺がレヴィに連れられる形で一緒に迷子になるということか。シュテルの中のレヴィはどれだけパワフルな少女なんだ。ある意味でパワフルだということはすでに理解しているけど。

 

「シュテル、貴様がそやつのことを好いているのは分かるがそのへんでやめんか」

「……ディアーチェも繋ぎたいのですか?」

「バ、バカを言うでない! いい加減に我とそやつを一緒にしようとするのはやめよ!」

 

 ディアーチェが全力で反応しなければ、シュテルはすぐにでもやめるのではないだろうか。しかし、淡々と返事をするディアーチェというのは、出会って間もないが想像することが難しい。

 ディアーチェの必死の言葉にもシュテルは聞き流すような素振りを見せている。そんな様子を見つめるレーネさんとユーリの顔には笑みが浮かんでいる。

 ……俺の知らないところでこんな光景が何度もあったんだろうな。俺の知らないレーネさんを彼女達は知っている。もちろん彼女達の知らないレーネさんを俺は知っている。

 そう分かっているのに嫉妬めいた感情を抱いてしまうのは、俺がまだ子供だからなのだろうか。

 ……レーネさんは保護者としては決して立派だとは言えない。それでも、俺の保護者であり大切な人だ。彼女が俺のことを嫌っていないのは分かっている。しかし、深い部分までは分かっていない。

 一般の保護者ならば、子供が怪我をすれば心配し怒ったりもするだろう。俺も今までにレーネさんに注意や忠告をされたことはある。だけど彼女が本気で怒っている姿を見たことはない。

 そんな……今までなら些細なことだと切り捨てていたことで俺は不安なのか。強くなると決めたのに、あいつと約束したのにこれでは弱くなっているのではないのか。

 ふと手の平から何かがすり抜ける感覚に襲われた。反射的にレヴィがどこかに行ってしまう、と思った俺は視線を彼女がいた方へと向ける。

 

「ばあっ!」

「――っ!?」

「にっしっし! ショウが驚いた。シュテるんはショウは反応が薄いって言ってたし、ショウを驚かせたボクはきっと凄いぞ」

 

 今日出会ったばかりの人間に今みたいなことができるレヴィの方が凄いだろう。もしやっていた相手がバニングスだったならば怒声を浴びせられているだろうが。

 

「驚かせないでくれ。心臓に悪い」

「あはは、ごめんごめん。何か難しい顔してたから」

「え……あ、あぁごめん。ちょっと考え事してた」

「考え事? ……あっ! どんなお菓子を作ろうかってことだね!」

「お菓子のことは考えてない」

 

 というか、暗い顔をしていたのにお菓子のことを考えていると思ったのはどういう経緯の思考があったのだろうか。レヴィの思考は読めない。

 

「え……作ってくれるって言ったのに」

「いやいや、作ること自体を忘れたわけじゃないから。別のことを考えただけで」

「そっか、ならいいんだ。それでいつ作ってくれるの?」

「あのさ……俺達、今初詣に向かってくるよな? それが終わった後だって考えたら分かるよね?」

「おお! じゃあさっさと行って帰ろう!」

 

 言うや否やレヴィは俺の手を握って走り始める。突然のことに制止をかけることもできず、俺は走ることを余儀なくされた。

 体勢が崩れたまま走らされていることもあって止まることができない。シュテルが先ほど言っていた言葉の意味を痛感する。

 フェイトと変わらない身体のどこに子供とはいえ同じくらいの体格の人間を引っ張る馬力があるんだ。線が細いって言われるが、一応昔から鍛えてるんだぞ。

 

「こらレヴィ、待たんか!」

「不覚です。ディアーチェに言われて手を放してしまったばかりに」

「我が悪いのか!? って、貴様とじゃれ合ってる場合ではない!」

「おや? よほどショウのことが心配なようですね」

「なっ――何を馬鹿なことを言っておる! 心配なのはレヴィに決まっておるだろうが!」

「レ、レーネさん、どうしましょう?」

「ん、まあいいんじゃないかな。ショウも一緒だし……レヴィは本当に元気だね」

 

 みんなとの距離はどんどん離れて行き、初詣に行こうとしている人達が多かったこともあってすぐに見えなくなってしまった。

 ――ディアーチェとユーリはどうにかしようとしてくれていたが、シュテルとレーネさんは俺にレヴィを押し付けたんじゃないのだろうか。

 薄情と思われるふたりに色々と思っている内に、いつの間にかお参りに来ていた人達の後ろに並んでいた。後ろにも並び始めているため、さすがのレヴィも身動きが取れなくなりつつある。

 

「凄い人だね。初詣って大規模なイベントだったんだ」

 

 見た限り人数だけは大したものだが、初詣でやることはお参りやおみくじを惹くくらいで大したことはしない。このことを正直に言ってもいいのだが、わくわくしているレヴィを見ると気が引く。とはいえ、伸ばせば伸ばす分だけ何をするのか理解したときの落胆はひどいものになるだろう。

 

「あのなレヴィ」

「ん、……あれ? シュテるん達は?」

 

 自分から離れておきながら今更この子は何を言っているのだろう、と俺は頭を抱えた。こちらの反応にレヴィは小首を傾げ、状況を全く理解していないように見える。

 

「……はっ!? もしかして」

「分かったのか。そうだよ俺達……」

「シュテるん達、迷子になったんだな。全くみんなダメダメだな。特にレーネはダメダメだ。大人なのに迷子になるなんて」

 

 この子はあれか……単刀直入に言ってアホなのか。普通に考えれば俺達が迷子だろう。レーネさんは確かに大人としてダメな部分のある人だが。

 ……というか、迷子になったの生まれて初めてだぞ。巻き込まれる形で迷子になってるし、このへんの地理は理解してるから迷子と言っていいのか分からないけど。いやいや、こんなことよりもどうやって合流するかを考えるべきか。

 普通に考えればケータイだが……これだけ人がいると繋がらない可能性がある。地球ではトレーニング以外で念話であっても魔法はあまり使いたくないのだが、そうも言っていられないか。レヴィのことを考えると、本当に迷子になってしまう可能性もありえるのだから。

 

「レヴィ……迷子なのは俺達のほうだ」

「え……えぇ!? ど、どどどうしよう! ボ、ボク、来た道とか覚えてないよ!」

「あのな、俺はこの街に住んでるんだけど」

「シュテる~ん! 王さま~!」

 

 レヴィは周囲に人がいるにも関わらず泣きそうな顔で大声を上げ始めた。人々から向けられる視線が俺を射抜く。

 これではまるで俺が泣かせたみたいではないか。強引にレヴィの口を塞げば、より視線を浴びることになるだろう。

 何か良い方法はないか、と思考を巡らせると、ポケットにレーネさんからもらっていた棒付きキャンディがあるのを思い出した。

 このキャンディをレヴィの口に入れればきっと黙るだろう。あまり良いやり方ではないが、効果あることは身を持って知っている。

 

「ユーリ! レー……っ!?」

 

 キャンディを入れられたレヴィの顔は驚愕に染まった。が、口に入ったのがキャンディだと理解すると一瞬にして笑顔になる。

 レヴィはそのへんの子供よりも扱いやすいかもしれない。というか、この変わり身の早さを見る限り、彼女はエサを与えれば誰にだってついていくんじゃないだろうか……この子をひとりにしてはいけない。

 

「いいかレヴィ、お前はひとりじゃない。俺がどうにかするから慌てるな。いいな?」

「……うん!」

 

 レヴィは元気良く返事をすると俺の手を握った。異性に握られているというのに全くといっていいほど意識しないのは彼女の性格が大きく影響しているのだろう。

 念話でシュテルと連絡を取った俺は、待ち合わせ場所を決めて移動を開始する。

 レヴィの手を引く俺は、周囲から見ればどのように見えているのだろう。容姿は似ていないため血の繋がりのある兄とは思われていないだろうが、親戚くらいには思われているのかもしれない。

 ――それくらいならいいが……知り合いに会ったりしたら面倒なことになりそうだな。

 特にレヴィに瓜二つな少女やその親友である少女。レヴィの性格も考えて、彼女達に出会ったら騒がしくなるだろう。

 まあ初詣に仲良しの全員で来るのか家族で来るのか分からない。そもそも来ない可能性だってある。出会う確率は低いだろう。

 それにこの場にいたとしても、これだけ大勢の人間がいるのだ。偶然目の前に現れでもしない限り、俺に気づくことはない――

 

「――……あっ」

「あっ、ショウくん」

「……何で君達が」

「えっと、一緒に初詣に行こうって前に約束してたから。アリサ達はもう少ししたら来ると思うけど」

 

 何故だ……何故このタイミングで出会う。それもよりによって高町とフェイトに……月村やバニングスだったらまだ良かったのに。

 

「だ、大丈夫? 何か疲れてるみたいだけど」

「もう疲れちゃったの? ショウはだらしないな」

「え……」

 

 自分に近い声色の言葉に、フェイトはすぐさま驚きの声を漏らした。高町に至っては口をパクパクさせながらレヴィを指差している。彼女は近いうちに大声を上げるに違いない。

 

「フェフェフェフェイトちゃんがもうひとり!?」

 

 ……いくら何でも驚きすぎじゃないか。見た目は似ているとは思うが、髪色とかかなり違うし。

 そんなことを思っていると、指を差されているレヴィは「ボクはレヴィだぞ」と言う。ほんの少し前までキャンディを舐めていたはずだが、一瞬にして噛み砕いたのだろうか。

 まあたとえそうであっても、彼女は朝食を数人前は食べていたためあまり不思議だとは思わないが。

 

「ショウ、まだアメある?」

「はぁ……少しの間でいいから噛まずに舐めててくれ」

 

 レヴィを会話に参加させると面倒な展開になると思った俺は、キャンディを渡しながら指示を出し高町達のほうへと視線を戻す。ふたりの顔は説明してと言っているように見えた。

 

「ショウくん……その子は?」

「ちゃんと説明するから……この子はレヴィ・ラッセル。俺の身内の知り合いの子で……まあ遊びに来てて今に至るって感じかな」

「そうなんだ……ほんとフェイトちゃんにそっくり」

「うん……」

 

 高町は驚きに表情でレヴィを見ているが、フェイトは不安げな顔を浮かべている。自分とそっくりな人間に会うと何かしら思うことがあるのだろうか。

 ――……いや、そういえばフェイトは生まれが生まれだ。自分と瓜二つな人間を見れば、もしかして……と思ってもおかしくない。不安に思うのも当然か。

 

「大丈夫だよ。ただのそっくりさんだから」

「え……そっか」

 

 フェイトの顔から不安が消えていった。が、自分にそっくりな人間に負の要素以外で思うところはあるようで、彼女はレヴィの顔色を窺う。

 一方レヴィは、俺との約束を守っているのかキャンディを味わっているだけでフェイト達に興味を示していない。彼女達は自己紹介をしたい素振りを見せているが、レヴィの頭はキャンディで一杯のようだ。

 

「レヴィ」

「ん?」

「ん、じゃなくて……とりあえず挨拶くらいしてくれ」

「おおっ、そういえばまだしてなかった! えっと……こんにちわだっけ? まあいいや。ボクは……そういえばさっきショウがボクの名前を言ってた気がするから……ボクのことはレヴィでいいよ!」

 

 無駄と思えるほど大きな声を出したり、表情を変えるよなこの子。会ったばかりの俺では言ってもあまり効果がないだろうし、早めにシュテル達と合流しなければ。ただ目の前にいるふたりを連れて合流はしたくない。似たようなやりとりが起きてしまうだろうから。

 

「うん、レヴィちゃんだね。私、高町なのは。よろしくね」

「高町なにょは?」

 

 聞き間違ったのか、それとも上手く発音できないのか……どちらにせよ、ここでそれは反則だろう。全く予想しなかった出来事に俺だけでなくフェイトも笑ってしまう。高町に失礼だと思ったので、声を出さないようにはしたが。

 

「高町なのはだよ! な・の・は!」

「なにょ……何でもいいや」

「良くないよ!? というか、ショウくんもフェイトちゃんも笑うなんてひどい!」

 

 笑うな、と言うほうが無理があるだろう。下手をすれば、何も打ち合わせをせずに笑いを取れる組み合わせかもしれないのだから。

 

「ご、ごめんなのは……えっと、フェイト・テスタロッサです。よろしくレヴィ」

「うん、よろしくへいと!」

 

 差し出された手をしっかりと握り返しながら答えたレヴィだが、これまた高町と同様なことが起きてしまった。

 とはいえ、『なにょは』に勝てるほどの威力はなかったので笑いはしない。が、フェイトには何かしらのダメージがあったようだ。

 

「あの……フェイトなんだけど」

「へいと?」

「フェ・イ・ト!」

「へ・い・と?」

「だから……フェイト」

 

 小声で呟きながらフェイトはがっくりと項垂れる。その姿は見ていた何だか可哀想だ。

 レヴィはもしかしてわざと――やってるわけないよな。これまでの言動から頭が弱そうなのは分かるし。

 もしかして……ディアーチェに対する「王さま」、シュテルに対する「シュテるん」のようにあだ名をつけたのだろうか。可能性としては充分にありえる。無論、純粋に間違ってる可能性も充分にあるが。

 

「……ところで、さっきから気になってたんだけど、何でふたりは手を繋いでるの?」

「そんなのボクとショウが友達だからさ!」

 

 いや違う。

 少なくとも俺は友達だから手を繋いでるわけじゃない。手を繋いでおかないとレヴィがどこかに行って迷子になりそうだから繋いでいるんだ。

 

「仲良いんだね」

「まあね。このあとお菓子を作ってもらうし! あれ? 何でショウは頭を抱えてるの?」

 

 お前が話をややこしい方向に持って行ってるからだよ。自分で言うのもなんだけど、俺は友達が多いほうじゃない。手を繋いだり、お菓子を作る相手なんかはやてぐらいで……予想通り高町達も驚いた顔でこっちを見てる。

 

「どんなお菓子を作ろうか考えてるの?」

「いや……それよりは作るのをやめようかなって考えてる」

「えぇッ!? 作ってくれるって言ったじゃん! 作ってくれないとボク嫌だよ!」

 

 ジタバタと駄々をこねるレヴィの姿は同い年には見えない。というか、ジタバタするなら手を放してほしい。何でこういうときに限って放さずにするのだろう。やはり俺の関節を外そうとしているのか?

 

「作る、作るから……少しの間大人しくしてくれ」

「約束……だよ?」

「ああ……」

 

 レヴィを大人しくすることは出来たが、高町達の対応もしなければならない。正直もう疲れた……さっさと家に帰りたい。

 

「えっと、この子と手を繋いでる理由だったかな?」

「その……何となく分かったかな」

「そっか……ありがとう」

「えーと、どういたしまして」

 

 苦笑いを浮かべている高町はどう考えても気を遣ってくれているだろう。何だか申し訳ない。

 なぜ保護者でもない俺がこんな目に遭わなければならないのだろう、とシュテル達がいないか周囲を見渡すと、遠目にだがシュテルらしき人物と目が合った。無表情にしか見えないが、今の俺には彼女がにやりと笑っているように見えた。

 

「その悪い、俺達も待ち合わせしてるから」

「あっうん……今更だけど明けましておめでとう。今年もよろしくお願いします」

「あぁー、こちらこそよろしく」

「え、えっと……明けましておめでとう。今年もよろしくね」

「ああ……じゃあその急ぐから」

「うん。またね……レヴィも」

「うん、じゃあね高町なにょはにへいと!」

「だからなのはだよ!」

「フェイトだってば……」

 

 

 

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