拝啓編集長様   作:bui

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あと一回、あと一回と思っているはずなのに中々エピソードを回収しきれない上に、妄想広がって納まらない('Д')

今回はちょっと調子に乗って小さい子をいじめてしまう高野さんを書いてしまいました。

結果もう一回ぐらい続くことになっています 




第11話

「三月(みかづき)先生!次回こそはイチャラブキスでいってもらいますからね!」

「え?連載は好評だって言ってたじゃないですか…。」

「もちろん小説は最高です。でもこればBLなんですから、先生の年齢を鑑みて、本格的なエロは結構です。はじめからそういうお話ですから。でもですね!」

 

律の特別担当編集の相川は人差し指を律の鼻の先にビシっと突き立てるように差し出した。その勢いにビビッて短い悲鳴とともに身をすくませる律は実年齢よりももっと小さい子どものように見えた。

 

桜さくらの担当は秘密もあったために忙しい中をやりくりして井坂がやっていたそうだけど、月間ペースに慣れた途中から相川に移管されたのだそうだ。文芸を執筆する律は遅延などもなく淡々と物書き業務をこなしていたそうだけど、BLは勝手が違って思うように進まないらしい。

 

井坂との約束でBLを書くことになった桜さくらのBLペンネームは、同じく某小説家のBLペンネーム秋川弥生先生に倣い(律は秋川弥生先生の正体は知らない。⇒さすがに大好きな作家の別の顔にはショックだろうとの配慮)、春野三月(ハルノミカヅキ)となった。

(一応小野寺の“野”の字と、三月生まれという事で⇒秋川弥生先生は秋彦の“秋”と三月生まれから弥生となったから?)

 

未成年であることを考慮してBLではあっても直接的なエロシーンは(今はまだ)良いとしているけど、担当編集の相川は律に純愛以上エロ以下を求めた。実はその境目をうろうろとするもどかしい描写が桜の作風にぴったりだと踏んでいるらしい。

 

「でもですね、キスシーンぐらいは官能的に書いてください!先生は未成年でも作家なんですから!いくらガキ…、いえ若くてもキスくらいした事あるでしょ!?」

「え??キス!ですか???」

「ふぇ?まさかまだ?あ、コホン。まあ…、とにかく、文字書きなんですから体験と妄想をフルに活用してくださいね!では忘れないで下さいよ!(律の耳には『テメーわすれんなよ!』に聞こえる)」

 

まるで悪役の捨て台詞のようにそう言うと、親指より小さいスティックタイプのUSBをガツっと掴んで、相川嬢はバトンを受け取ったリレー選手(特にアンカー)のようにトップスピードで部屋から走り去った。

もはや末脚を自慢するゆとりも時間はないのだ。

 

そしてその瞬間、緊張から解き放たれたのか、いまだかつてない締め切り地獄を経験した律は、まるで一年も放浪した果てに実家にたどり着いた迷子にゃんこのようにぼろ雑巾と化して床にぺしゃりとへばりついた。

 

 

 

 

 

まだまだ経験が足りない上に今までの作家作業にプラスされた不慣れなジャンルは、律の未熟な筆を迷わせた。

井坂からはBLというジャンルではあるけど普通の恋愛小説のような感じで良い、BLで直森賞を取るぞともと言われていたから、互いのまぐわりのシーンなど想定していなかったのだろう。

 

しかし、担当となった相川はそれを許さず、(というか、井坂は初めからそういうつもりだったと思われる節あり)律に最低限のエロ描写を求めた。

 

「ソーニュー無しでいいんですよ。ソーニュー!」

「へ?ソーニュー?」

「カマトトぶってないでください先生!先生のお尻に!男の人のアレ!入れると思ってください!」

「はあ!!!!何のために!?」

「マジで言ってんですか!?男ならムラムラしたりゾワゾワしたりするんじゃないですか!?交わりたいとか深く触れ合いたいとか思わないんですか?」

「村ですか?ビレッジ?村と村の交流…、謝肉祭?」

 

にじり寄る相川のストレートすぎる要求に律が(混乱で)怪しいことを呟き始めたのを見てストップをかけたのは『律可愛い可愛い』の飼い主の高野だった。

 

「あ!い!か!わ!!男をなんだと思ってんだ。男だからって一年中欲情してるわけねーだろ!」

 

一応高野は相川に渾身の睨みを利かすが、文芸で宇佐美秋彦を相手に奮闘している女戦士相川は怯むことはなかった。

 

「リアルはどうでもいいのよ!全部ドリームなのよ(疲れきっているくせに目だけキラキラ)。だからキスくらい、あんたのクソ飼い猫(コホン)…、もとい…、先生に仕込んでやって。」

 

高野の凶悪な暴君顔に自分の顔を5センチまで近づけてそう言い放った。

 

その腐女子思想には呆れかえったものの、自分もエメラルドで『乙女思想なりきり』を部下に要求していることを考えると、新しく創刊されたエメラルドアネックス(少女向けのBL漫画と小説の雑誌)の看板作家になるべく鍛えられている(のであろう)律を甘やかしたり口出しをするのはお門違いだという気持ちもしなくははなかった。

 

月刊エメ別館(アネックスのことね。)の連載三回目。早くもエメラルド編集部を舞台とした話は人気投票でも上位に入り、相川のテンションはマックスに跳ね上がっている。

 

編集長とバイトの少年(一応16歳)の純愛以上エロ未満という煽り文句も功をそうしているのだろう。未成年だけに今のところ肉体的な描写は倫理的にもなしとなっているが、もし連載が長く続きバイトの少年が青年となれば、将来的にはそれもありだという思惑があることは明白だ。

今はまだ不慣れなロリを手練れが仕込む段階と言えよう。

 

そして訪れた試練は初めてのキス…。

この課題はタイトルとして読者に告知をされてしまっている。もはや経験云々を言っていられる状況ではなく、律はエロティックなキスシーンを書かねばならないのだ。

 

 

 

律の借りている高野の隣の部屋は、今は律の小説執筆のために使われている。そもそもこのマンション自体が小野寺の管理物件だったこともあって、部屋の空きにあわせて律の申し出に曾祖父が便宜を図ったという事だった。

 

律は曾祖父の住む本宅とこちらの別宅を適当に行き来しているが、執筆活動が本格的になってからあまり本宅に帰っていないようだった。

律が本格的にここに住むことになってから、小野寺出版がバックとなり、空いていたエントランス脇の大きな会議などに使う建物が改修され私設図書館になった。

 

それは、これからの紙書籍の未来を共に考える会(紙共の会)という小野寺出版の施策の一環で、電子化が進む中で紙本に触れて良さを感じてもらおうという目論見でもあったようだ。

 

一方で、電子化は止められないという事実もあり、デジタルコンテンツ用にタブレットを貸し出しし、電子書籍の閲覧も推奨している。

 

要するにとにかく読むことを楽しんで欲しいという良い意味での意図があるようだった。

 

 

私設図書館はこじゃれたカフェ風の内装になっていて、きちんと会員登録すれば外の人も利用できるようになっている。

さすがに本当のカフェのようには飲食のジャンル(設備や人出)は設けていないが軽い蓋つきの飲み物は自販機で買ってテーブルで飲めるのだ。

 

公立の図書館ではなかなか常備できないジャンルの漫画まで備えていて、一部書籍販売の窓口もあるために地元の活性化にも少しだけ役立っているようだった。

 

このマンションである程度の時間を過ごすようになった律は、その私設図書館の管理者に(名前だけ)なっていて、細かい雑用も任されるようになった。

まだ未成年のために、あくまでもスタッフ名簿に名前を連ねている程度なのだけど、やがて筆頭の管理者になることは目に見えている。

 

実際の律の暮らしはどうなっているのかと言うと、イギリスにいる間に飛び級でIBまで取得済みのために、受験可能年齢に達するまで日本の大学の科目等履修生として三ツ橋大学に通っているという。経済を学ぶのかと思いきや、文芸のジャンルで履修しているそうだ。

 

だから比較的自由に小説を書いていられるということもあるわけで、しかし、海外の大学に進学する可能性もあるらしいから、実際に日本の大学の行くかどうかは検討中だそうだ。

 

随分賢い猫を拾ったらしいと高野は思った。

 

と言っても、本当に拾った猫は南米でサッカー三昧だそうだから文武をそれぞれ双子で分けたのかもしれない。今の律の運動能力のほどはわからないのだけど、その点は鋭利そうには見えないのは明らかだった。

 

そしてさっきの相川とのやり取りではちょっとだけ高野には気になることがあった。

 

色事に関して律はどの程度のスペックを有しているのだろうか?

一応年齢としては高校一年生相当の筈だ。自分がその頃どうだったかを思い出すけど、さすがにこいつよりは進んでいたような気がする…。

 

なんで恋愛系(BLだけど)書いているんだ?まあ、よくわからないから気にもしないで受けたんだろう?

とりあえず相川に言われたし、と…、高野はクッタリとへたっている律を吊り上げ、ソファーに仰向けに寝そべらせてから顎を支えた。

 

「ほら口開けてみ?」

「なに?」

「キス見本。」

 

瞬間はさすがに脳が動いていなかったのかキョトンとしていたけどその意味を知るや否や目を丸く見開いて青ざめた。

 

「はあ!?イヤダ!なんで!?」

「なんでって、実体験ないと小説書けねーってまでは思わねーけど、例えば殺人とかむりだし。だけどキスぐらいなあ」

「キスぐらいとか言うな!」

「はん…、まさか本当に経験ないとか?」

「なんで!悪いの!?」

 

律の言葉に高野は少しだけ驚いて「今時小学生だってキスぐらいしてるだろう?外国育ちのくせにレアだな」と悪く笑った。

 

高野の馬鹿にしたような態度にムッとしたらしく、「放してくれる!?」と律は掴まれている腕をほどこうとして身体を少し起こし腕を引きながら身をよじる。

しかしソファーのヘリが邪魔になって逃げようとする身体はそれ以上ずらすことはできなかった。

 

高野はそんな律の態度にフッと鼻で笑ってじたばたする律を上から押さえつけて口を近づけた。ひじ掛けが丁度首の裏に当たり、律の身体は軽く剃って高野からは丁度良い角度になっていた。

 

「なにするのさ!変態!」

「お前こそ嫌がりすぎだろ。」

「初めてのキスにはそれなりに理想があるんだからやめてよ!」

 

足までバタバタとさせて思い切りの力で律が高野の口を掌でふさぐ。その勢いはけっして照れや駆け引きなどという甘いものではなかった。

 

「好き好き言ってたくせに俺とキスするのになにがそんなに嫌なわけ?」

 

はじめは揶揄い半分だったはずなのにいらっとして意地の悪い気持が広がる。キスごときでグダグダ言うのがお子様だってことだ。初めてには理想があるだって?そういうのが幻想だって言うんだ。

 

「じゃあ口にキスしなきゃいのか?」

 

今度は頬を強く掴んで耳元に寄せた顔で誘うように低い声で言うけど、律の態度は相変わらずの全身での拒絶だった。

 

ある程度の過去の経験値(これで大概はうまくいった。)を否定されて、余計にムッとした高野は思いっきりしかめっ面で逃げようとする律の腰骨の際どい所をグイっと押して、足の間に腰から太ももを差し込む。

 

身体の重みで律に覆いかぶさって、うなじから耳の下へ、そして耳朶を細くした舌を差し込んだりベロリと舐めたりしながら背骨をグリグリと数えるように摩ると「ひゃ!」っと律が小さく悲鳴を上げた。

 

思いがけない感触に律は首を竦めて高野の腕の中から逃げようとするけど、身体は今までのように自由には動かないようで力なくくねくねと揺れるだけになった。

 

だんだんとほんやりとした瞳になる律を見ながら顔じゅうにキスを落としていくと自虐的な興奮が止まらなくなりそうで「ほら、お前、俺にキスしたくなっただろう。チョロイ。」と自分を止める意味を込めて揶揄う口調で言うと、律は我に返ったらしく、ハッとした顔で自分を押さえつけている高野を見てから腕に思いっきり噛みついた。

 

「イテ!」

 

律の犬歯が腕の筋の隙間にギッと食い込んで驚くほどの痛みが走った。力を入れていた手を慌てて引くと「俺の上からどいてください。」と桜の時と同じ冷ややかな目の律がそう言った。

 

怯んだ高野を押し飛ばして立ち去ろうとする律に「どこ行くんだお前!」

と高野が声を掛けると「今から出かけて一番初めに会った人に告白してキスしてセックスしてきます!」と律が眉間に皺を寄せたままの顔でそう言った。

 

ひどく冷たい瞳は不安に揺れる風でもなく、興奮に光るわけでもなく、ただビスクドールの瞳のような命の光のない色だった。その翡翠色にぞくりと背を撫でられたような気がして高野は軽く身震いをした。

 

「そんなにバカにするなら自分の理想の形でさっさと済ましてきますからご心配なく。」

 

一瞬立てた優位の位置に気をよくした律が、バッグを掴もうと屈んだ腕をリーチの長い高野の腕は素早く掴んで、投げるように律を床に引きずり倒す。どしっと鈍く尻もちをつく音がして、はずみで開いたバッグの口から中身がバラっと転がり出た。律がそちらに目を奪われた隙に高野は律に馬乗りになって首をグイっと押さえつけるから、息が出来なくなって身動きもできなくなっていた。

 

「お前はめんどくせーんだよ」

 

前髪を掴まれて上を向けさせられて、抵抗する間もなく律の唇は高野の唇にふさがれる。

とっさに逃げようとするけど、身体はがっちりと高野の足にホールドされて身動きはできなかった。

 

「口開けろ!」

キスの隙間の高野の強い口調の命令に、怯えた律はビクリとして震える唇を少しだけ開く。

 

それは恋人の甘い口づけではなく命令に贖えない『従わざるを得ない飼い猫』への態度でしかなかった。

何度も何度も角度を変えられて、こんなことまでされるのか?と思うほどに律は口の中をいじられ続ける。互いの存在を確認するために唇の先で小鳥がついばみあうような甘い慈しみのキスではなく、それは情交の前戯としか思えない行為だった。

 

さんざん弄び、もうどこもかしこも堪能しつくしたとばかりに高野が唇を離すと、ツルリとした律の頬にポロポロと雫が伝う。象牙のように硬質に見えるのに指を這わせると薄い産毛に触れて、無機質のようだと思った肌はベルベットのように滑らかだった。

 

「いやだって言ったのに…。」

 

小さな抗議は涙と同様にこぼれ続ける。頬を濡らす真珠玉が綺麗で、つい舌で掬い上げて、そのまま目じりにもキスを落とす。

年齢以上の知識がぎっしり詰まっているはずの頭蓋骨は、手の中にすっぽり納まるくらい小さくて、玉子をあつかうように丁寧に触れたい気持ちと、残酷にグショリと握りつぶしたい衝動に揺れる。

 

「お前は誰の飼い猫なんだ?」

 

ぎゅっと瞑ったままのまぶたを唇でついばむように吸いながらそう言うと、ヒクヒクとしゃくり上げだした律が「た、かのさんの...。」と切れ切れに言った。

 

さきほどまでの猛獣のような激しい律から、母親から引き剥がされたばかりの仔猫のような弱々しい律になって胸がキュっと詰まるような庇護欲が湧く。

どちらも律なのに瞬間で変わるアンバランスな振り幅の広さにゾクゾクとした。

 

「飼い主に噛み付く悪い子はおしおきされて当然だ。」

「だって…、」

「どんな理想だったんだ?」

覗き込む高野の瞳に顔をそらしたいらしく律は首を回そうとするけれど、がっちりと大きな手で掴まれたままなので、頬に高野の指が食い込むだけでそっぽを向くことはできなかった。

 

わからずやの唇に噛み付くように再び高野が唇で唇を襲うと、キュッと瞑った目じりからまた涙が溢れた。

 

「言って。」

 

わざとチュッと音を立てるように吸いながら唇をはがして、なだめるように今度は優しく言うと律が小さい声で「言わないでもわかって欲しい。」と言った。

 

言わなくても察してほしい、

言わなくても分かるでしょ?

言わなきゃわからないの?

過去の恋人との戯言の五段活用(笑)が脳裏を横切る。

 

なんでみんなそういうエスパーみたいなことを期待するんだ?言わなくて通じることなんて世の中には何にもないのに。呆れる気持ちがため息になって吐き出される。

 

「そんなのわかるわけねーだろ。」

「だって、言ったらやってくれるってわかってるから…。でも言ったからやってくれるってそんなのやだ…。」

言ってやってくれるならそれでいいじゃん。言ってもやってくんねーって怒られるならまだしも、言ってやってもらうのがイヤだって、ホント「めんどくせーな。」お前…。

 

「だから言いたくないって…。」

「じゃあ分かった。お前が言わないから勝手に俺がこう思うってことをお前にしてやる。」

「え?!」

 

律の肩を押さえていた手が下に這いだし、おもむろにベルトのバックルをガチャガチャといじり始めた。

 

「や!なに!?」

「お前がして欲しい事だろ?」

 

留め金をさっさと外してズボンのボタンを外すと律の顔は本日一番の蒼白になった。

ファスナーも下ろしてズボンの前をくつろげるけど、さすがにそういう気持ちはないらしくその中は存在感を主張させはしなかった。

 

律はまた足をばたつかせるけど、押さえつけるまでもなく中途半端にずり落ちてまとわりついているズボンのせいで可動範囲は至極狭いようだ。

 

「やだ!やだ!!」

もはや意地も見栄もなくなったと見えて律が本格的に泣き出すからさすがにやりすぎたかと(少しだけ)良心が痛んでそれ以上ことを進めるのは止めた。

身体を引き寄せてぺったりと張り付かせてから耳もとでもう一度「じゃあ言って。」とささやくように言う。

飴と鞭?オンオフ?晴れとケ?

色々な言葉が脳裏に浮かんで、不思議にこの状況を楽しんでいる自分が居ることを高野は面白く思った。

 

「ぅ…、」

強情な律はそれでも中々言おうとしないから、その間も耳朶をはむはむと唇と歯で弄び、首筋に手をやって離れようとする顔を身体ごと引き寄せ続ける。

 

恋人との駆け引きが駄々っ子をなだめることになるのは妙だな。子どもとの恋愛は未経験だからこっちもどう出ていいかわかんねーし…。

 

「ちゃんとどうしたいのか言って。」

「…、高野さんと…、」

「俺と?」

「お出かけしてから食事もして…、」

 

切れ切れの言葉を聞きながらもぐしょぐしょの顔をシャツで拭き、濡れた長い睫毛を指で擦ると赤みのかかった目じりがフルフルと震えた。

 

「綺麗な景色の場所で好きって言いたい。」

 

乙女か!?

 

という言葉をグっと飲み込めた自分を偉いと思った高野は、とりあえず『普通のデート』をして、ムードある初キッスのやり直しをするというミッションを請け負うことになったと、分かった。

 

この時は、来月のエメ別館に自分の鬼畜無理やりキスと、恥ずかしい初デートのシーンが載るとも知らずに(笑)

 

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