飲み会に出ていた男は後悔した。

早く帰っていればよかったと。

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ダメ出し、誤字脱字指摘よろしくお願いします。


終電後にはご注意を

まもなく~⚪︎⚪︎、⚪︎⚪︎最終電車発車いたします~。

 

お出口にご注意して下さい。

 

そんな終電の発車する音をギリギリで間に合わなかった僕は聴きながら階段を上っていた。

 

「あちゃー間に合わなかったか、弱ったなあ。

 

あれが最終なら4時までは電車でないぞ」

 

僕は友達とお酒を飲みながらこんな時間になるまでしゃべっていて、

 

気がついたらこんな時間になっていた。

 

そのせいで家に着く最終電車に間に合わずこんな事になってしまったのだ。

 

「どうするかなぁ?一度ここから出てネットカフェにでもかぁ、面倒だなぁ」

 

僕はひとまず少し酔いを醒ます為に駅のホーム内を少しさまよう事にしたんだ、

 

でもこの時素直に出てネットカフェにでも言ってればよかったんだ、

 

あんな怖い思いをする前に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こうしてみると案外電車のホームって広いんだよなぁ。

 

あ、100円が落ちてる儲け♪」

 

意外に電車のホームは広く酔いを醒ますにはちょうど良く、

 

ぶらつくのにももってこいだ

 

そんな時だったふと前方に人の影が見えた、

 

やはり僕以外にも終電を逃した人もいるんだなぁと酔い冷ましがてらそこにいたおじさんに

 

話しかけた。

 

「こんばんは、あなたも飲んでて乗り遅れたクチですか?」

 

するとおじさんはこちらをふりむいて。

 

「いえいえ、私はこっちの方ですよ」

 

と、格闘ゲームをするような動きを見せた。

 

「へえ、こんな時間までやってるところなんてあるんですね」

 

僕は驚きながらおじさんの隣に腰掛けた。

 

「ええ、最近はめったに見なかったんですがやってるところがありまして。

 

一戦やってきちゃいましたよ」

 

おじさんは興奮したように話す、僕も多少はやるのでおじさんとは気が合いそう。

 

そんなこんなで僕らはゲームやアニメの話で盛り上がり終電が来るのを待っていた。

 

 

「世界チャンピオンに挑戦したって、そりゃあ負けますよ佐藤さん」

 

そう言って僕はおじさんもとい佐藤さんにダメ出しする。

 

「しかしプロゲーマーなら世界に挑戦したくなるじゃないですか近藤さん」

 

それを佐藤さんが悔しそうになりながら僕こと近藤に返す。

 

「まあ、そりゃあチャンピオンが秋葉原とかにいるなら確かに挑戦してみたくはあるかも、

 

負け確定ですけど」

 

そう僕が言うと。

 

「でしょでしょ!!やっぱり挑戦してみたくなるのがゲーマーの血ってやつですよ近藤さん」

 

佐藤さんが興奮して僕の顔もと近くに寄ってくる、正直近すぎて怖い。

 

「わかりました!わかりましたから佐藤さんめっちゃ近いです」

 

そう言ってベンチギリギリまで行き逃げる僕。

 

「っととそれは失敬失敬、なにぶんしばらくぶりに格ゲーのことで盛り上がったもので。

 

嬉しいんですよあなたみたいな若い人が古い格ゲーとかに興味を示してくれるのが」

 

佐藤さんが照れたように顔を背ける。

 

なるほど昔の人ってそういうのに嬉しくなっちゃうんだなぁ。

 

と僕はそう思った。

 

すると階段からまた人が降りてきた、だいたい高校生ぐらいだろうか?

 

いやそんなに若いなら補導されてしまうな、

 

そうすると成人してるのだろう、まだ電車も来ないうちから早いものだ。

 

「おや、あんなお若いのにこんな早い時間から入るなんて。

 

普通若い人はネットカフェにギリギリまで居る物だと思ってました」

    

佐藤さんが言うようにあんな若い女性の人がこんな時間のホームにいるのはおかしいな。

 

しかし佐藤さんは気にせずその女の人にも声をかけた。

 

「おーいお嬢さん、そんなところに立ってないでこっち来て椅子に腰・・・」

 

すると佐藤さんは何かを、見てどんどん顔を青ざめさせていく。

 

今になって言えることだがあれは人知を超えるものだった。

 

だって顔のパーツがぐじゃぐじゃで、

 

体は手や腕、足がなく。

 

どうやって立っているのかがわからないのだ、

 

正直見れた物ではなかった。

 

当時の佐藤さんと僕はその正体がわからなかった、

 

だがベンチから転がり落ちて這いずって逃げようと

 

するくらいには相当ヤバイものを見てたのだろう。

 

「さ、佐藤さん?」

 

当時の僕はそんなことがわからず佐藤さんを心配するかのように声をかけるが、

 

佐藤さんは泣きながらうずくまりその恐怖から逃れるように体を丸め込ませる。

 

「おたすけおたすけおたすけおたすけおたすけおたすけおたすけおた、

 

おたすけぇぇぇぇぇえぇ!!!」

 

そう言って佐藤さんは電池が切れた懐中電灯のように動かなくなった。

 

気絶してしまったのだろう、

 

僕はそんな佐藤さんの様子を見てこれは明らかにヤバイと僕の体が警報を鳴らしていた。

 

僕も逃げようと立ち上がり前を向いた瞬間、

 

 

 

 

 

 

 

 

女が前に立ち僕と同じ目線にいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女は何かを言っているが僕には聞こえない、

 

だって怖くて気絶してしまいそうだから。

 

アニメの勇者や伝説の英雄みたいに立ち向かう勇気なんて僕にはないのだから。

 

現実になってわかる、名も知れぬ恐怖感が僕を包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつくと僕と佐藤さんは駅員さんたちが使う仮眠室に寝かしつけられていた。

 

どうやら僕が気絶寸前に大きく助けを呼ぶ声を出したからだ。

 

この声に監視カメラ越しで聞こえた駅員は急いで行くと、

 

涙といろいろな物で顔やら下がグジョグジョな佐藤さんと

 

泡を吹いてうわ言を言う僕がいたそうだ。

 

とりあえず事情聴取のためそのまま駅員たちが使う調書室で話を聞かされた。

 

どうやらその駅には一人の幽霊がごく稀に出てくる事件があって僕らの前に結構な人数が被害に

 

あったそうだ。

 

そうして件の幽霊はこの駅で人に殺された女の子で、

                                           ・・・・・・・・・・

寂しくて波長があった人を自分と同じにしようとあの手この手を使ってあの世側に招待してるようだ。

 

これから僕らは彼女のお墓にお参りしに行くつもりだ、自分たちは波長が合う人間みたいで

 

連れて行かれないようにするにはお参りしてお清めしてもらうしかないようだ。

 

僕らはこの時のことはもう二度思い出したくない経験になってしまっていた。

 

遊ぶような間柄になってもお参りは欠かせないようにしてる、

 

なんせ駅に行くたび彼女がいつも見ているのだから。

 

 

 

end


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