スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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55話です!

今回で最強トリオが結成します!

それではどうぞ!


第55話 誰も知らない明日へ

 

ービゾン・ジェラフィルだ。

 

俺はゾギリア艦の中へいた。

 

ビゾン「...エクスクロスはこちらに向かっているそうだ」

 

ヒナ「...」

 

ビゾン「俺達二人の力があれば、連合のカップリング機も敵ではない」

 

ヒナ「私は...お父様の仇を討ちます...」

 

ビゾン「そうだ。リャザン少佐の無念...二人で晴らそう」

 

ヒナ「スラーヴァ・ゾギリア」

 

ビゾン「ヒナ...!さあ、行こう!一緒に渡瀬 青葉を殺すんだ!」

 

ヒナ「はい...」

 

ビゾン「ハハ...!これでいい!ヒナは永遠に俺と一緒なんだ!」

 

レイ[Destiny]「ビゾン...」

 

ビゾン「レイ...!お前はレイ・ラングレンと共に俺達の後方支援だ」

 

レイ[Destiny]「お前...!」

 

レイ[ガンソ]「やめろ、レイ・ザ・バレル。落ち着けと言ったはずだ」

 

レイ[Destiny]「くっ...!」

 

待っていろ、渡瀬 青葉...!

 

レイ[Destiny]「(シン、俺は...)」

 

 

 

 

 

 

 

第55話 誰も知らない明日へ

 

 

 

 

ーアルフリード・ガラントだ。

 

エクスクロスがガラプーシカを狙いに来たのを知り、我々は守備体制に入った。

 

アルフリード「行政局は、こんなもので造らせていたとはな...」

 

ラーシャ「巨大ネクター砲、ガラプーシカ...」

 

タルジム「すごいな...。こいつさえあれば、簡単にアル・ワースを征服できるんじゃないか?」

 

アルフリード「その威力は50メガトンを超える...。都市一つを消滅させるだけの力だ。だが、あれを一発撃つために必要なネクトオリビウムは、ゾギリアの一年の採掘量に匹敵する」

 

タルジム「何だって⁉︎」

 

ラーシャ「いくら何でもそれは...」

 

アルフリード「そうだ...。戦いに勝っても国家が滅んでは無意味だ。(ましてや、それが異世界の征服のためだとしたら、愚かとしか言い様がない...。本国のマルガレタ特務武官には急いでもらわねばならんな...)」

 

バスコ「話している所、悪いけどさ...。何か来るよ、アルフリーちゃん」

 

現れたのは、四機の機体...。それに前衛にいる二機...あれが、噂のカップリング機か...?

 

タルジム「前衛にいるあれが噂のカップリング機か...!」

 

ラーシャ「試験運用に関わらず、凄まじい戦果を挙げていると聞くけど...」

 

ビゾン「お久しぶりです、アルフリード中佐」

 

アルフリード「ビゾン...。ヒナと共に行政局に転属になったと聞いてはいたが、カップリング機に乗っているとは...。という事は...」

 

ビゾン「はい。俺のバディはヒナです」

 

ヒナ「...」

 

ビゾン「俺達は行政局の管理ですので、好きにやらせてもらいます」

 

アルフリード「...わかった。君達の健闘を祈る」

 

ビゾン「中佐にもお見せしますよ、俺とヒナの力を」

 

ラーシャ「(ビゾン...ヒナ...)」

 

タルジム「(何か変わっちまったな、あいつ等...)」

 

バスコ「あれ?一緒にいるのはレジェンドガンダムとヴォルケイン・改だね...。Wレイちゃんか」

 

レイ[Destiny]「バスコ・タ・ジョロキア...。あなたもいたとはな」

 

バスコ「二人の実力、期待しているよ」

 

レイ[ガンソ]「無駄話は終わりだ。奴等が来る」

 

来たか、エクスクロス...!

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺達はゴーゴンが設置されている場所に着き、出撃した。

 

青葉「あれがゴーゴンか!」

 

倉光「全長420メートルにも及ぶ巨大ネクター砲...」

 

ディオ「この位置からミスルギの帝都を直接砲撃するとは...」

 

九郎「いくらエンブリヲの野郎がやられた後だからって、協力していた国を無差別に攻撃するなんて事、許せるかよ!」

 

ウェスト「確かに、ああいうものはさっさと壊すに限るのである!」

 

ルルーシュ「だが、気をつけろ...!場合によっては、敵はあれを我々に使ってくるぞ!」

 

アンジュ「アウラの助けもないんだから、撃たれたら、こっちの負けね!」

 

ジャンナイン「だったら、撃たれる前にあれを破壊すればいいだけの話だ」

 

万丈「ルルーシュ...!発射されるまでの時間はわかるか⁉︎」

 

ルルーシュ「今、計算結果が出た!発射可能になるまで、後6分だ!」

 

アマタ「それまでに敵をどうにかする!」

 

クリム「気をつけろ!ゾギリアのカップリング機もいるぞ!」

 

ディオ「あれがそうか!」

 

青葉「(あの機体...まさか...!)」

 

ヒイロ「気をつけろ、青葉。あの紫の機体に乗っている男はお前を狙ってくる」

 

青葉「どうしてわかるんだ⁉︎」

 

ヒイロ「ゼロが教えてくれた。(少しずつゼロが真実に近づいていく...。そして、その先に待つのは...)」

 

リディ「青葉、あの紫の機体から発せられる殺気は異常だ...!」

 

ヴァン「へえ、いい殺気してんじゃねえか」

 

フリット「(あの機体に乗る者...もしや...!)」

 

バスコ「やあ、来たね、マベちゃん!」

 

ゴーカイレッド「バスコ!」

 

バスコ「残念だけど、ここで君達を倒すよ!」

 

ゴーカイレッド「ふん、やってみやがれ!」

 

ルナマリア「レジェンドガンダム...!」

 

シン「レイか...!」

 

レイ[Destiny]「シン、ルナマリア、キラ・ヤマト、アスラン...。ここで決着をつける!」

 

シン「くそっ...!何でなんだよ、レイ!」

 

プリシラ「ね、ねえ!あそこにいるのって...!」

 

ホセ「ヴォルケイン...⁉︎」

 

ジョシュア「兄さん...?レイ兄さん何ですか⁉︎」

 

レイ[ガンソ]「そうだ、ジョシュア」

 

ヴァン「レイ、お前何やってんだよ?」

 

レイ[ガンソ]「お前には関係ない」

 

ヴァン「ああ、俺にも興味はねえ...。だが、邪魔するってんならぶっ潰すまでだ!」

 

ビゾン「来たな、エクスクロス...!そして、渡瀬 青葉!ヒナ!カップリングするぞ!」

 

ヒナ「了解」

 

ビゾン「コネクティブ・ヒナ!」

 

ヒナ「アクセプ...」

 

青葉「雛!そのピンクのヴァリアンサーに乗っているのは雛なんだろ!」

 

ヒナ「!」

 

ビゾン「何をしている、ヒナ!アクセプトだろ!」

 

ヒナ「あ...ああ...」

 

ハーン「外部要因に左右されるとは、まだまだメンタルに問題があるようだね」

 

ヒナ「くうっ!」

 

ビゾン「Dr.ハーン!」

 

ハーン「彼女の障害は取り除いた。もう大丈夫」

 

ビゾン「気をつけろ!俺のヒナに何かあったら、どうするんだ!」

 

ハーン「すまないね」

 

ビゾン「行くぞ!コネクティブ・ヒナ!」

 

ヒナ「う、うあああっ!」

 

敵のヴァリアンサーがカップリングしたのか...⁉︎

 

まゆか「敵ヴァリアンサー、カップリングしました!」

 

エルヴィラ「どう考えても、おかしいわ!あのカップラー、強制的にカップリングされてるとしか思えない!」

 

アムロ「どういう事です、エルヴィラ博士⁉︎」

 

エルヴィラ「エンファティアレベルを上げるための薬物投与...。場合によっては、意識を一方向に向けるための精神制御...。ヴィルヘルム・ハーンならば、それらの非人道的な方法で無理矢理、カップラーを養成する事もあり得るわ!」

 

一夏「何て奴だよ...!」

 

青葉「雛が敵に操られてるって事か⁉︎」

 

ヒイロ「そして、そのバディはビゾン・ジェラフィルか...!」

 

シャア「だが、敵の中核であるあのカップリング機を突破しなければ、こちらに勝機はない!」

 

青葉「待ってくれ、シャア大佐!俺は雛を...」

 

スカーレット「ぐだぐだ言っている暇はない!あの子を救いたいのなら、お前がやれ、青葉!」

 

箒「そのフォローは私達がする!」

 

アルト「ランカを助け出すのを手伝ってくれた様に俺もお前の手助けをするぞ、青葉!」

 

アマリ「きっと、あの子も青葉君が助けてくれるのを待っています!」

 

零「行け、青葉!他の敵は俺達に任せて、お前は大切な女を救ってみせろ!」

 

ワタル「ファイトだよ、青葉さん!」

 

アスナ「救ったら、しっかりと手を握って上げるのよ!」

 

青葉「みんな...」

 

ディオ「雛がカップリング機に乗っていたのは想定外だったが、それ以外は当初の予定通りだ」

 

青葉「手を貸してくれるのか、ディオ?」

 

ディオ「そのつもりだ」

 

青葉「でも、相手はカップリング機でアメリア軍を壊滅するぐらいの力で...」

 

ディオ「自信がないなら、引っ込んでろ!」

 

青葉「何っ⁉︎」

 

ディオ「あんな無理矢理のカップリングに俺達が負けると思うか?」

 

青葉「...負けねえ!」

 

ディオ「決まりだ!行くぞ!」

 

青葉「ああ!」

 

倉光「彼等の覚悟も決まったようだね」

 

フリット「各機へ!カップリング機を突破しなければ、我々に勝機はない!」

 

ノブナガ「片方を止めれば、カップリングも止まる!どちらかに攻撃を集中させろ!」

 

ルリ「6分以内にゾギリア軍を突破して、ゴーゴンを破壊できないと私達の負けです」

 

スメラギ「各機はそれを忘れないでね!」

 

アルフリード「各機はカップリング機を中心に、エクスクロスを迎撃しろ!」

 

ビゾン「行こう、ヒナ!渡瀬 青葉を殺すんだ!」

 

ヒナ「スラーヴァ・ゾギリア」

 

青葉「待ってろよ、雛!今、行くからな!」

 

戦闘開始だ!

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 ヴァンVSレイ[ガンソ]〉

 

ヴァン「お前、ミスルギなんかについてかぎ爪への復讐はどうするんだよ?」

 

レイ[ガンソ]「心配しなくとも奴は俺がこの手で殺す...!」

 

ヴァン「いいや、奴を殺すのは俺だ!」

 

レイ[ガンソ]「いい機会だ、ここでお前を消せば、かぎ爪は俺が殺せる」

 

ヴァン「奇遇だな、俺も同じ事を考えたぜ...。悪く思うなよ、レイ!」

 

 

〈戦闘会話 カロッサorメリッサVSレイ[ガンソ]〉

 

レイ[ガンソ]「お前達がかぎ爪を裏切るとはな」

 

カロッサ「俺達を、殺した奴...!」

 

メリッサ「今度は負けない...!」

 

レイ[ガンソ]「(あの時と気迫が違う...。これは気を抜けばこちらがやられるな...)」

 

 

 

 

ダン・オブ・サーズデイの攻撃でヴォルケイン・改はダメージを負った。

 

レイ[ガンソ]「ここまで持てば十分か...。後退する...。(後は時間の問題だ)」

 

ヴォルケイン・改は撤退した。

 

ヴァン「...レイ、お前...」

 

ジョシュア「(今の戦い、兄さんは全力じゃなかった...。いったい、どうして...)」

 

 

 

 

〈戦闘会話 シンVSレイ[Destiny]〉

 

シン「レイ!戦いたくない人間を操ってまで戦わせる奴の味方に着くのかよ!」

 

レイ[Destiny]「それが今の俺に与えられた命だ!」

 

シン「この世界にデュランダル議長はいない!お前はお前の意思で生きればいいんだよ!」

 

レイ[Destiny]「これが...俺の意思なんだ...!」

 

 

〈戦闘会話 キラorアスランVSレイ[Destiny]〉

 

レイ[Destiny]「キラ・ヤマト、アスラン...。シンとルナマリアを狂わせた元凶...!今度こそ俺が引導を渡す!」

 

アスラン「俺達の戦いは終わった...!もう俺達が戦い合う必要はないだろ、レイ!」

 

レイ[Destiny]「終わっていない...何一つとして!」

 

キラ「やろう、アスラン」

 

アスラン「キラ...」

 

キラ「これが僕達に与えられたすべき事なんだ...。シンのためにも...未来を託してくれたデュランダル議長のためにも...僕達は負けない!」

 

 

 

ディスティニーガンダムはアロンダイトでレジェンドガンダムを斬り裂いた。

 

レイ[Destiny]「ダメージが限界を超えたか...!後退するしかないのか...!(これで終わりだ、シン。そして、ビゾン、ヒナ...。必ず救い出すから待っていろ)」

 

レジェンドガンダムは撤退した...。

 

ステラ「シン、あの人...」

 

シン「ああ...。本当に不器用な奴だな、お前は...」

 

 

 

 

〈戦闘会話 ゴーカイレッドVSバスコ〉

 

バスコ「先にはいかせないよ、マベちゃん達!」

 

ゴーカイブルー「通してくれなくてもいい...。無理矢理にでも通るだけだ」

 

ゴーカイピンク「それが海賊ですから!」

 

ゴーカイレッド「そういう事だ...。覚悟しろ、バスコ!」

 

 

 

 

 

カンゼンゴーカイオーの攻撃でグレートバスコはダメージを負った。

 

バスコ「さっすがにまずいね...。ここは退くとするよ...。じゃあね」

 

グレートバスコは撤退した...。

 

ゴーカイレッド「(バスコ...。お前はまだ本気を出しちゃいねえ...。一体何を考えてやがるんだ...?)」

 

 

 

 

トールギスIIIのメガキャノンでアルシエルはダメージを負う。

 

アルフリード「ここまでか...!後退する!(エクスクロス...。この様な事を言えた義理ではないが、今日ばかりは健闘を祈る。そして、ビゾン、ヒナ...。死ぬなよ)」

 

アルシエルは撤退した...。

 

ゼクス「(アルフリード・ガラント...。今回も、その真意は聞けなかったか...)」

 

 

 

 

〈戦闘会話 シンVSビゾン〉

 

シン「青葉の元へはいかせるか!」

 

ビゾン「シン・アスカ...。何処までも邪魔を!」

 

シン「俺が言えた義理じゃない...。だが、過去に...憎しみに囚われたまま戦うのはもうやめろ!」

 

ビゾン「黙れ...お前には関係のない事だ...!俺の...邪魔をするなぁぁぁっ‼︎」

 

 

〈戦闘会話 フリットVSビゾン〉

 

フリット「お前も大切な存在に縛られているのか...」

 

ビゾン「知った様な口を!貴様に何がわかる⁉︎」

 

フリット「経験者だからだ。だが、お前はまだ若い...。この様な老いぼれよりもまだ早くやり直せるんだ!」

 

 

〈戦闘会話 リディVSビゾン〉

 

リディ「お前の気持ちはわかる、だが...」

 

ビゾン「情けの言葉なんて必要ない!俺はヒナと共にお前達を倒す!」

 

リディ「...止めなければ...。君は俺の様になってはいけない!」

 

 

〈戦闘会話 ヴァンVSビゾン〉

 

ヴァン「いい殺気だ。やっぱり、愛する女のために戦う奴は違うな」

 

ビゾン「そうだ。だからこそ、俺は負けない!」

 

ヴァン「だが、まだお前の愛している女は生きてる...。それに女を無理矢理、戦わせるなんて気に入らねえんだよ!」

 

 

 

 

ルクシオンネクストとブラディオンネクストのカップリング攻撃でネルガルにダメージを与えた。

 

ビゾン「うおおおおっ!ヒナァァァァァッ‼︎」

 

ネルガルの出力が落ちた...?

 

ディオ「デカップリングした!」

 

ミシェル「今だ、青葉!」

 

青葉「雛‼︎」

 

カルラも止まった!

 

青葉「よし!雛も止まった!雛!俺の声が聞こえるか!」

 

ヒナ「あお...ば...。青葉!」

 

ジャンボット「デカップリングの影響で正気を取り戻したか!」

 

青葉「待ってろ、雛!今、行く!」

 

ビゾン「渡瀬 青葉!ヒナは渡さん!Dr.ハーン!もう一度、カップリングだ!」

 

ヒナ「やめて、ビゾン!」

 

ビゾン「何を言っている、ヒナ⁉︎お前はゾギリアを裏切るのか⁉︎」

 

ヒナ「Dr.ハーンにおかしな薬を打たれてからもおぼろげに記憶がある...。人の心を操ったり、無差別に市民を攻撃したりするようなゾギリアは私の愛したゾギリアじゃない!お父様も嘆いていた!ゾギリアがおかしな風に変わっていくのを!」

 

ビゾン「ヒナ!連合につく気か!」

 

ヒナ「違う...。私は...本当の事が知りたい...」

 

青葉「雛...!」

 

ヒナ「私は幼い頃の記憶がない...。もしかしたら、青葉の言っていた弓原 雛という子が本当の私かも知れない...。だから、私は...!青葉と行く!お父様と私の愛したゾギリアはもうこの世にないから!」

 

ビゾン「ヒナァァァァァッ‼︎」

 

ハーン「大丈夫だ、ジェラフィル中尉。君の機体には、様々な試験的な装備が搭載されている。その一つとして、リャザン少尉のカップリングを強制する機能もある」

 

エルヴィラ「ハーン!あなたはカップラーの意思を無視したカップリングを可能としたのね!」

 

ハーン「エルヴィラか...。君の開発したコックピットシステムは見事だったよ。だが、そのように既成概念に囚われるのは科学の進歩を止めてしまうな」

 

ビゾン「やるぞ‼︎コネクティブ・ヒナ!」

 

ヒナ「あああああっ!」

 

青葉「雛!雛ーっ‼︎」

 

ヴァン「あの野郎...!」

 

リディ「ここまでに彼女へ対する想いが強いのか...!」

 

アイーダ「ですが、あの紫の機体を落とせば...!」

 

エルヴィラ「ダメ!この状態で刺激を与えれば、彼女の精神が破壊される可能性もある!」

 

ディオ「じゃあ、どうすれば...⁉︎」

 

青葉「雛!今から俺達でカップリングするぞ!」

 

ヒナ「え...」

 

青葉「大丈夫だ、雛!俺を信じてくれ!」

 

ヒナ「青葉...」

 

ビゾン「うおおおおっ!コネクティブ・ヒナァァァァァッ‼︎」

 

ディオ「行け、青葉!」

 

青葉「コネクティブ・雛!」

 

 

 

 

ー渡瀬 青葉だ。

 

俺と雛は金色の空間にいた。

 

ヒナ「青葉...」

 

青葉「雛...」

 

ヒナ「私は最初、あなたを憎んでた...」

 

青葉「そうだな」

 

ヒナ「でもあなたは、私をずっと信じてくれていた...。だから今度は、私があなたを信じるわ、青葉」

 

青葉「雛...!」

 

ヒナ「アクセプション」

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

この気配...来たか...!

 

現れたのはナイトメア・ゼフィルスとガルム部隊だった。

 

リオン「オニキスだと...⁉︎」

 

零「今回はお前一人か、ラゴウ?」

 

ラゴウ「ほう...今日はお前なのか」

 

零「な、何...?」

 

マリア「オニキスもしつこいわね」

 

違う方向からスペリオルが現れた。

 

零「スペリオル...マリア、さん...?」

 

マリア「ええ、そうよ。零」

 

何だ、マリアさんの顔を見ると頭、が...⁉︎

 

零「あ...あぁ...グアァァァァッ‼︎」

 

ま、また記憶が...!

 

メル「零さん!」

 

ゴーカイシルバー「零君に何を⁉︎」

 

マリア「別に何もしていないわ、そろそろだし...」

 

零「え...」

 

い、痛みがひいた...?

 

ラゴウ「あくまでも邪魔をされるつもりですか、マリア様?」

 

マリア「私がここに出て来た時点でわかるでしょう、ラゴウ?」

 

ラゴウ「だったら、今度こそあなたを...!」

 

零「待て、ラゴウ!この人には沢山話があるんだ!」

 

ラゴウ「お前の事など知った事か!マリア様もろとも消す!」

 

マリア「あら、零?私もあなたを狙っているのよ?」

 

零「だったら、止める!そして、話を全て聞かせてもらう!」

 

ホープス「マスター、気をつけてください」

 

アマリ「来たのね!」

 

ワース・ディーンベルとルーン・ゴーレムにディーンベルか...!

 

魔従教団も来たようだな...!

 

アマリ「法師セルリック!」

 

セルリック「アマリ・アクアマリン、そして、エクスクロスとオニキス...。お前達は...目障りだ」

 

バーン「ミスルギの時も思ったが、奴のまとう空気が変わった...?」

 

C.C.「(何だ、あれは...)」

 

アマリ「法師セルリック...。今はあなたと戦うよりもゴーゴンを止める事を優先します」

 

ラゴウ「貴様達、魔従教団に構っている時間はない」

 

セルリック「俺を...無視するなぁぁぁっ‼︎」

 

零「な、何...⁉︎」

 

マリア「この気迫は...⁉︎」

 

マサキ「何だ、ありゃ⁉︎」

 

アマリ「嘘...。あんな量のオドが収束するなんて...。あれが...法師セルリックの力...」

 

ラゴウ「(いや、この力は奴の物というよりも...)」

 

セルリック「アマリ・アクアマリン!教主の座はお前には渡さない!」

 

ディオ「まだか、青葉!」

 

青葉「今、届いた‼︎」

 

ヒナ「アクセプション!」

 

青葉「雛!」

 

カルラが自由になったのか!

 

ヒナ「私はあなたの言う弓原 雛ではないのかも知れない...,。でも、青葉...。私はあなたといきます」

 

まゆか「し、信じられません!三人でカップリングしています!」

 

エルヴィラ「青葉君とディオの完璧なカップリング...!それは二人の人間が一人になったと言える...!あのゾギリアの少女は、その一人になった人格とカップリングしているんだわ!」

 

ビゾン「何故だ、ヒナ⁉︎何故だぁぁぁぁぁっ⁉︎」

 

すると、ネルガルに銃撃が襲う。

 

ビゾン「こ、今度は何だ⁉︎」

 

銃撃を放ったのは...ヴォルケイン・改...⁉︎

 

レイ[ガンソ]「これがお前の彼女への対する想いが間違っていた証拠だ」

 

ジョシュア「兄さん!」

 

ビゾン「レイ・ラングレン...!貴様も俺の邪魔をするのかぁぁぁっ‼︎」

 

ハーン「大丈夫だ、ジェラフィル中尉。君には別の力を与える」

 

ネルガルに力が...⁉︎

 

ビゾン「うおおおおおおおっ‼︎」

 

ユイ「一人でカップリングを起動させた⁉︎」

 

レナ「エルヴィラ博士!これはどう言う事なの⁉︎」

 

エルヴィラ「わからない...。どうなってるの、これは...⁉︎」

 

ハーン「スタンドアローンモードさ」

 

エルヴィラ「スタンドアローン⁉︎カップリングとは違うの⁉︎」

 

ハーン「システム内に造り上げた擬似人格とのリンクでカップリングを発生させるのさ!まだ試作段階だけど、うまくいったようだ」

 

ビゾン「うおおおおおおっ!ヒナ!渡瀬 青葉!俺は...俺はっ‼︎」

 

レイ[Destiny]「もうやめろ、ビゾン!」

 

レジェンドガンダムが現れた...⁉︎

 

シン「レイ!」

 

レイ[ガンソ]「来たか、レイ・ザ・バレル」

 

レイ[Destiny]「ビゾン、俺がお前を止める...!」

 

ビゾン「俺の邪魔をするな、レイィィィィッ‼︎」

 

銃撃がレジェンドガンダムを襲おうとするが、それをディスティニーガンダムとインパルスガンダムが防ぐ。

 

レイ[Destiny]「シン、ルナマリア...」

 

ルナマリア「無事よね、レイ⁉︎」

 

レイ[Destiny]「何故、俺を庇った...?俺は...」

 

シン「うるさい!何であってもお前は俺達の仲間で俺の大切な友達だ!」

 

レイ[Destiny]「シン...」

 

シン「だから、お前が止めようとしている相手は俺達も一緒に止める!それでいいだろ⁉︎」

 

レイ[Destiny]「フッ...負けたよ、お前達には...」

 

ルナマリア「レイ...」

 

レイ[Destiny]「ならば、頼む、二人共...。ビゾンを助ける為に力を貸してくれ...!」

 

シン「おう!行くぞ!」

 

ディスティニーガンダム、インパルスガンダム、レジェンドガンダムは同時に仕掛けた...。

 

シン「憎しみを止めてやる...絶対に!」

 

3機は一斉に動き出した。

 

ルナマリア「さあ、張り切って行くわよ!」

 

シン「やってやるさ!」

 

レイ[Destiny]「フォローは任せろ!」

 

3機はそれぞれ、ライフルやドラグーンでネルガルを牽制する。

 

ルナマリア「このぉっ!」

 

シン「ルナ、ソードシルエットで!」

 

レイ[Destiny]「こちらにもエクスカリバーを!」

 

ルナマリア「トドメよ!」

 

レイ[Destiny]「各機、突っ込むぞ!」

 

ルナマリア「はああああっ!」

 

まずはエクスカリバーを装備したインパルスガンダムとレジェンドガンダムがネルガルを斬り裂いた。

 

シン「これで、終わりだ!」

 

最後にアロンダイトを構えたディスティニーガンダムがネルガルを突き刺した。

 

シン「いっけぇぇぇぇっ‼︎」

 

ビゾン「レイィィィィ...!シン・アスカァァァァァッ!」

 

そして、突き刺したまま、突撃し、ネルガルに大ダメージを与えた。

 

ビゾン「何故だ...何故、俺の邪魔をするんだ‼︎」

 

ヒナ「ビゾン...」

 

青葉「やるぞ、雛!俺達の力で、あいつを止めるんだ!」

 

ディオ「青葉!俺もいるのを忘れるな!」

 

青葉「最高のバディを忘れてなんているものか!」

 

ビゾン「殺してやる...!殺してやるぞ、二人共!」

 

ヒイロ「ビゾン・ジェラフィル...。感情に従う事と感情に呑まれる事は違う」

 

シン「もう憎んだりするのはやめるんだ!」

 

レイ[Destiny]「お前はその様な人間ではなかったはずだ!」

 

ビゾン「黙れ、ヒイロ・ユイ!シン・アスカ!レイ!お前達に俺の何がわかる⁉︎俺は...ヒナを守りたかったんだ‼︎」

 

リディ「守る、だと...?」

 

フリット「お前は何もわかっていない!」

 

ヴァン「お前のしている事はその女自信を傷つけているだけだろ!」

 

レイ[ガンソ]「それは彼女を縛り、自由をなくしているだけだ」

 

ビゾン「黙れ...黙れ黙れ!」

 

ヒナ「ありがとう、ビゾン...」

 

ビゾン「ヒナ...」

 

ヒナ「だから、ビゾン...!あなたは私が止める!」

 

青葉「違うぜ、雛。俺とディオの三人でやるんだ!」

 

零「青葉!ディオ!ヒナ!オニキスと魔従教団はこっちに任せて、お前達はあの人を止めろ!」

 

アスナ「もう時間もあまりないわ!お願い!」

 

青葉「ああ、任せとけ!あいつとは決着をつけなきゃならない!」

 

ビゾン「渡瀬 青葉!」

 

青葉「どういう理屈かわからないが、お前...あの時の奴だよな...」

 

ディオ「あの時...?」

 

青葉「だから、俺はお前を止める。お前を止める事が、きっと雛を救う事になるんだ!」

 

戦闘再開だ!

 

 

 

〈戦闘会話 零VSマリア〉

 

零「行きますよ、マリアさん!」

 

マリア「ええ、いいわよ。来なさい、零!今度は全力で相手をしてあげるわ!」

 

零「(この人なら知っているはずだ...。ずっと俺の頭によぎる記憶の事...その真実を!)」

 

 

 

 

俺はスペリオルにダメージを与えた。

 

マリア「くっ...!ここまでゼフィルスの力を引き出せているなんてね...!」

 

零「おとなしく投降してください!」

 

マリア「それは出来ないわ...。まだその時じゃないもの」

 

零「その時じゃない...?」

 

マリア「じゃあね、零」

 

そう言い残し、スペリオルは撤退した...。

 

やっぱり、あの人は俺の何かを知っている...。あの口ぶりだといずれわかるって事なのか...?

 

 

 

〈戦闘会話 零VSセルリック〉

 

零「お前...本当にあのセルリックなのか...?」

 

セルリック「何を訳のわからない事を...。お前はここで滅する、新垣 零!」

 

零「俺だって、簡単に消えるわけにはいかねえんだよ!」

 

 

 

 

ゼルガードの攻撃でワース・ディーンベルはダメージを受けた。

 

セルリック「フ...フフフ...。ハハハハハ‼︎」

 

アマリ「法師セルリック...?」

 

セルリック「ぬるい!ぬるい、ぬるい、ぬるい、ぬるい!ぬるいな、アマリ・アクアマリン!お前ごときの力で教主の座をつかめると思うなよ!魔従教団の教主...!それに相応しいのは、このセルリック・オブシディアンだ!」

 

そう言い残し、ワース・ディーンベルは撤退した...。

 

アマリ「法師セルリック...どうして...」

 

マサキ「アマリ!あいつが言っていた教主ってのは何だ⁉︎」

 

アマリ「後で話します!今は、あのゴーゴンを止める事に全力を傾けましょう!」

 

ホープス「(法師セルリック...。ついに目覚めたのですね...)」

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSラゴウ〉

 

ラゴウ「確かに前よりかは強くなった様だが、俺に勝てるのか?」

 

零「勝てるかじゃない...勝つんだ!お前に勝てないと...首領にだって勝てないんだからな!」

 

 

 

ゼフィルスの攻撃でナイトメアにダメージを与えた。

 

ラゴウ「なる程、やはりお前は強い...。だが、その力はお前だけのものではない」

 

零「何だと...?どういう意味だ⁉︎」

 

ラゴウ「いずれしれ...。そして、もっと強くなれ、零」

 

そう言い残し、ナイトメアは撤退した...。

 

零「ラゴウ...。お前も俺の何かを知っているのかよ...?」

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 レイ[Destiny]VSビゾン〉

 

ビゾン「お前も許さないぞ、レイ!俺の邪魔をする者は誰であろうと殺す!」

 

レイ[Destiny]「そんな事はさせない...。何度でも俺がお前を止めてやる!」

 

 

〈戦闘会話 レイ[ガンソ]VSビゾン〉

 

ビゾン「レイ・ラングレン...!貴様の裏切りさえなければ...!」

 

レイ[ガンソ]「ビゾン・ジェラフィル...。お前は大切な者を失わないためにも此処で正気に戻す...。俺は、それぐらいしかしてやれないからな...!」

 

 

 

ルクシオン・ネクストとカルラのカップリング攻撃でネルガルは大ダメージを負った。

 

ビゾン「馬鹿な!馬鹿なぁぁぁぁっ‼︎」

 

ヒナ「ビゾン...」

 

青葉「もうあいつは戦えない!」

 

ディオ「急げ!ゴーゴンを破壊するぞ!」

 

倉光「各機、ゴーゴンに火力を集中させろ!」

 

俺達はゴーゴンを攻撃した。

 

カガン「いかん!これねはガラプーシカが!」

 

ハーン「カガン中尉、ガラプーシカを発射したまえ」

 

カガン「しかし、エネルギーの充填が不完全な状態では...!」

 

ハーン「此処で撃たなければ、連中にガラプーシカが破壊されるだけです。さあ...!」

 

カガン「...ガラプーシカ、発射だ!」

 

ミツヒデ「まずい!奴等は無理矢理、巨大砲を撃つつもりだ!」

 

ウー「そうなる前に潰す!」

 

俺達はさらにゴーゴンを攻撃した。

 

カガン「だ、だめだ!ガラプーシカのエネルギーが逆流する!」

 

よし!ゴーゴンが爆発した!

 

...って、何だ...⁉︎ゴーゴンの前に時空の右図のようなものが...!

 

青葉「何だ、あれは⁉︎」

 

まゆか「特異点です...!特異点が発生しました!」

 

ワタル「何なの、特異点って⁉︎」

 

エルヴィラ「無限大の重力の場よ!そこでは時間も空間も意味を成さないわ!」

 

まゆか「重力異常増大!内部質量、級数的に増加中!」

 

ビゾン「う、うああああっ‼︎」

 

ネルガルが特異点に吸い込まれていく...!

 

レイ[Destiny]「ビゾン!」

 

ディオ「あのカップリング機、特異点に吸い込まれるのか!」

 

青葉「わかった...!全て分かったぞ!」

 

鈴「何が分かったのよ、青葉⁉︎」

 

青葉「俺も、あの特異点って奴に入って、70年後の世界に跳ばされた!あれはタイムトンネルなんだ!」

 

ヒナ「タイムトンネル⁉︎」

 

青葉「あのビゾンって奴、あれに呑み込まれて70年前に跳ばされて俺を襲ったんだ!」

 

ヒナ「青葉が襲われる...。タイムトンネル...。そうか...!」

 

カルラが特異点に近づいた...⁉︎

 

青葉「雛⁉︎」

 

ディオ「何をする気だ⁉︎」

 

ヒナ「青葉...。あなたの言う通りだったわ。ビゾンが70年前に跳ばされるなら、私も行かなくてはならない。70年前の世界であなたをビゾンから救い、そして、ディオと引き合わせるために」

 

青葉「そんな事をしたら...!」

 

ヒナ「そう...。歴史は繰り返される...。私は70年前の世界に跳び、あなたを救って、その後、今から10数年前の世界に戻る...。記憶を失い、身体は子供に戻ってヴィクトル・リャザンに育てられ、敵としてあなたに会う...。そして、またあなたを救うために70年前へ跳ぶ...」

 

エルヴィラ「閉じた時間の環...。繰り返される運命...」

 

青葉「それが...雛の運命...。雛はずっとずっと同じ事を繰り返して、そして俺はいつも雛を止められずに...」

 

ヒナ「またね、青葉...」

 

青葉「行くな、雛!繰り返しは終わりだ‼︎」

 

ヒナ「何言ってるの⁉︎私が行かないと、ビゾンがあなたを殺しに来るのよ!」

 

青葉「わかってる!でも...!」

 

っ...!ウイングゼロのゼロシステムが発動した...⁉︎

 

ヒイロ「今、全てがつながった」

 

デュオ「何言ってんだ、お前!こんな時に!」

 

ヒイロ「ゼロが教えてくれた。繰り返す時間の環を断ち切る方法を」

 

青葉「本当か、ヒイロ!」

 

ヒイロ「青葉...!お前は、あの女を救え!」

 

青葉「わかった‼︎」

 

そして、ウイングゼロはネルガルの前に、ルクシオン・ネクストはカルラの動きを止める。

 

ビゾン「ヒイロ・ユイ!」

 

ヒイロ「ビゾン...!お前を解放してやる!」

 

ビームサーベルでネルガルを弾き飛ばした...⁉︎

 

ビゾン「ぐうっ‼︎」

 

ヒイロ「ビゾン・ジェラフィル...。不完全だが、お前にゼロの出した推論を送る...。後はお前次第だ」

 

ビゾン「くそぉぉぉぉっ‼︎」

 

ネルガルが撤退した...。

 

ハーン「おおっ‼︎」

 

ヒイロ「これで時間の環は断ち切られた」

 

ディオ「あの男が過去に跳ばなかったという事は...」

 

青葉「俺は襲われないから、雛も過去に行く必要はない!」

 

サコミズ「歴史が変わるというのか⁉︎」

 

エイサップ「どうなるんだ、それ⁉︎」

 

青葉「わからねえ!わからねえけど、雛!お前は解放されたんだ!」

 

ヒナ「青葉!」

 

まゆか「特異点の範囲拡大!この周辺を呑み込みます!」

 

倉光「各機、退避だ!急げ‼︎」

 

メル「ダメです!間に合いません!」

 

俺達は特異点の光に包まれた...。

 

 

 

 

ーヴィルヘルム・ハーンだ。

 

カガン「全て...消えた...」

 

ハーン「その結果は果たして...」

 

すると、通信が入った。

 

エフゲニー「私だ」

 

ハーン「おめでとうございます、局長。無事に世界は分岐したようです。ここからは誰も知らない明日...。あなたの思い通りの未来なのです」

 

 

 

 

ーエフゲニー・ケダールだ。

 

私は魔従教団の神殿内にいた。

 

エフゲニー「...この時をずっと待っていた...」

 

導師キールディン「...」

 

エフゲニー「ヒナ・リャザンの繰り返される運命...。その中でビゾン・ジェラフィルの果たす役割は共に70年前の過去へ跳ぶ事であった」

 

導師キールディン「ですが今、ビゾン・ジェラフィルもヒナ・リャザンも過去へと跳ばなかった...。繰り返される運命の環は断ち切られたのです」

 

エフゲニー「そう...。だが、俺はこうやって存在している...。繰り返される運命の環の中...70年前の世界からヒナと渡瀬 青葉が特異点を通り、今という時代に来る時...。ビゾン・ジェラフィルは特異点からはじき出され、70年前の世界に取り残される事になった...」

 

導師キールディン「そして、彼は憎しみと共に70年の時を生きる...。エフゲニー・ケダールと名乗って」

 

エフゲニー「そう...。それが俺...ビゾン・ジェラフィルの運命だった」

 

導師キールディン「いかがします、エフゲニー・ケダール。これからは本当の名...ビゾン・ジェラフィルとお呼びしましょうか?」

 

エフゲニー「いや...。今更の話だ」

 

導師キールディン「繰り返される運命の環の中であなたが...エフゲニー・ケダールが存在するためには、ビゾン・ジェラフィルが特異点に呑まれる必要があった。そのためにあなたはアル・ワースへの門が開かれた後も、そこは同じ歴史を歩むように調整してきた」

 

エフゲニー「もし、ビゾン・ジェラフィルが特異点に飲み込まれる前に死亡していたり、他の要因が揃わなかったりした場合...。ビゾンが過去に跳ばない事によって俺という人間の70年の人生が存在しない事になるからな」

 

導師キールディン「ですが、並行宇宙の概念で見れば、それは正しくはありません。ビゾン・ジェラフィルが過去へ跳ばなかった場合でも、既にあなたが存在している以上...。それは時間の環とはならず、別の並行宇宙が誕生し、ビゾンとエフゲニーは別の人物として存在するだけです...。そう、アムロ・レイとリボンズ・アルマークの様に...」

 

エフゲニー「知っているさ。だが、俺達の生きてきた世界は並行世界への分岐が許されなかった...。世界そのものが時間の環の中にあり、タイムパラドックスという矛盾が発生する宇宙...。そこはエンブリヲによって管理された閉じた世界だった」

 

導師キールディン「ドラグニウム...聖獣の力を使い、調律者を自称する男の実験場...。それが、あなた達のいた世界...。つまり、あなたとヒナ・リャザン...いや、渡瀬 青葉も何もかもが繰り返される運命の中にいたわけです」

 

エフゲニー「俺達の世界でウルトラマンキングが何度か、世界の修復を行おうとした...。だが、エンブリヲはウルトラマンキングの力が通らない様に結界を張った...。そのカラクリを教えてくれた教団には感謝している」

 

導師キールディン「それには及びません。世界の理を歪めるエンブリヲの存在は放置できないものでしたから。彼を支援したのは世界に戦いを起こすために過ぎません」

 

エフゲニー「あの男は、玩具であった俺達の世界にも、自分の住むアル・ワースにも飽きていた...。だから、新しい世界を創るための協力者を集め、その目処たってからは世界に破滅を起こそうとした」

 

導師キールディン「調律者を気取りながら、子供のような身勝手さを持つ者...。それがエンブリヲという男の本性でしょう」

 

エフゲニー「俺は俺自身の存在が確立するまで、奴の下に甘んじるしかなかった...。だが、エクスクロスはビゾン・ジェラフィルが過去に跳ぶ前にエンブリヲを始末してくれた」

 

導師キールディン「そして、彼等の手により繰り返される運命の環は断たれた...」

 

エフゲニー「だが、俺は生きている!エンブリヲの管理から俺達の世界は解放され、並行世界が誕生したのだ!」

 

導師キールディン「あなたの世界とアル・ワースが接触した事も含め、ここからは誰も知らない未来です」

 

エフゲニー「わかっている。だが、どんな事になろうと俺は俺の手で渡瀬 青葉とヒナに復讐する!」

 

導師キールディン「その意思は理解しました。引き続き、魔従教団はあなたに協力しましょう。エクスクロスの行方についてもすぐに調査します」

 

エフゲニー「何故、俺に手を貸す?」

 

導師キールディン「そうする事が必要だからです。このアル・ワースの存続のためにもより大きな混乱が必要とされる...。あなたには、その力となってもらいます」

 

フフフ...いいだろう...!

 

 

 

 

 

ー氷室 弘樹だ。

 

?「エクスクロスが特異点と呼ばれるものに呑み込まれた様だな」

 

弘樹「何処に行ったのか、わかるのか?」

 

?「勿論...。その事でお前に命令を与える」

 

命令だと...?

 

?「その世界で...お前が新垣 零をひっ捕らえろ」

 

弘樹「!」

 

?「嫌とは言わせないぞ...。白木 優香がどうなってもいいのなら、な」

 

くそッ...!

 

弘樹「わかってるっての...。俺が零を捕まえてきてやるよ!」

 

俺はそれを言い残し、部屋を出た...。

 

悪く思うなよ、零...。これも優香のためなんだ...。

 

?「...奴もそろそろ捨てどきなのかもしれないな...。あいつの穴はお前達に埋めてもらうぞ」

 

カノン「...はい」

 

優香「...了解しました...」

 

サファイアと優香が部屋にいた事も気づかずに...。

 

 





ー中断メッセージ

〈シンと仲間達〉

シン「ここで終わりだなんて何考えてんだよ!」

レイ[Destiny]「やめろ、シン!」

シン「こんな所で…こんな所で終わるなんて 俺はっ!」

ルナマリア「ゲームを中断されるくらいで怒るなんて…」

ステラ「シンって子供っぽい所もあるんだ...」

ルナマリア「画面の前のみんなは、ゲームが思うようにいかなくても、あんな駄々こねないように!」

ステラ「それじゃあ、ゆっくり休んでね!」

ルナマリア&ステラ「「お疲れ様でした!」」

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