スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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第60話です!

ある方のご希望で奴等を総登場させました!
それではどうぞ!


第60話 楽園の終わり

 

ー新垣 零だ。

 

俺達はメガファウナの格納庫で通信を送ってきた三人の女の人と話し合っていた。

 

由木「お久しぶりです、ハリケーンさん、ミスティさん、フラッシュさん!」

 

ミスティ「久しぶりだね、由木」

 

フラッシュ「あなた達の活躍は聞いていたわ」

 

真上「それならば、何故早くに合流しなかった?」

 

ハリケーン「私達もある調査をしていたんだ」

 

スカーレット「ある調査?」

 

ハリケーン「アイラ様がドアクダーに捕らえられている事がわかったんだ」

 

海道「何...?」

 

由木「アイラ様が⁉︎」

 

ミスティ「あたし達も助け出そうとしたんだけど...」

 

フラッシュ「ドアクダーの戦力は驚異的で迂闊に手が出せなかったの」

 

ハリケーン「それで同じくドアクダー軍団を倒そうとしているあんた達と合流しようって事になったんだ」

 

シバラク「そのアイラという女性はどの様な人物なのだ?」

 

ハリケーン「アイラ様は私達、八稜郭を治めるお方だよ」

 

ヒイロ「また世界に関連する人間か...」

 

零「ドアクダーはそんな人達を拐っていったい何がしたいんだ...?」

 

マリア「考えてもわからない以上、今は前に進むしかないわね」

 

アニュー「そうね、私達にはまだやるべき事がたくさんあるもの...」

 

ジャンヌ「そういえば、アウラはどうなっているの?」

 

サラマンディーネ「...ミスルギとわたくし達を守ってくれたアウラはかなりのダメージを受けています」

 

アンジュ「無理もないわね。帝都全体を守るために時空を歪めたんだから」

 

サラマンディーネ「現在、アウラはわたくし達の世界へ戻っていますが、エンブリヲに酷使されたせいもあり、力を取り戻すまで、かなりの時間がかかると思われます」

 

カノン「アウラの力を使って、元の世界へ戻るのは無理だという事ですね...」

 

ベルリ「だったら、やる事は一つ...」

 

ワタル「ドアクダーを倒そう!そして、創界山の虹を元に戻して、元の世界へ帰るんだ!」

 

ジョーイ「それがアル・ワースの人達にとっても一番だろうね」

 

青葉「ああ!救世主一行として務めを果たそうぜ!」

 

九郎「どちらにしろ、アウラが万全だったとしても元の世界へ帰るのは、ドアクダーを倒してからにするつもりだったしな」

 

ショウ「そうだな。アル・ワースの戦いの元凶である奴を放置しておくわけにはいかない」

 

シャア「もう片方の戦いの元凶であったエンブリヲは倒したが、あの男の下にいた異界人達は魔従教団に集められている」

 

ティエリア「おそらく、アリー・アル・サーシェスやリボンズもそちらにいるだろう」

 

アムロ「教団の動きがわからない以上、受け身に回るしかないな...」

 

束「多分だけど、ラクちゃん達もそこにいるよ!」

 

クロエ「エンブリヲの言っていた運命の場所というものがよくわかりませんが、おそらくそうでしょう」

 

シーブック「でも、あのセルリックはともかく、ドアクダーを倒せば、戦いは終結して、教団と和解する道があるかも知れません」

 

カミーユ「彼等の言う、法と秩序の番人という言葉が信じられるならな...」

 

アマリ「(教団の戦いの目的は導師キールディンが言っていたように世界の存続なの...?わからない...。どうして戦いを起こす事が世界を存続させる事になるの...)」

 

零「大丈夫か、アマリ?」

 

アマリ「不安はあるわ...。でも、先の事がわからないなら、目の前の事から片付けていくだけよ」

 

イオリ「俺も手伝うよ、アマリさん」

 

アマリ「ありがとう、イオリ君!」

 

ゼロ「それに敵は魔従教団やドアクダー軍団だけじゃないぜ」

 

ジャンボット「ベリアル軍にミッドナイト、ビート・スターもいる。それに...」

 

ヴァン「...あれっきりかぎ爪の情報も入らずじまいだな」

 

ウェンディ「仕方ないよ、ヴァン。ミスルギの一件以来、かぎ爪の人や兄さん達は出てきていないもの」

 

ミラーナイト「彼等も倒すべき敵ですね」

 

アルト「そして、エンブリヲが操っていたバジュラはオニキスの下にいるんだよな?」

 

零「奴等はエンブリヲの洗脳を上書きして自分達の思い通りに出来るようにしている...。元に戻す為にも攻撃する事はやむを得ないだろう」

 

...ハデス・エメラルド...。オニキスの目的は全並行世界を一つに融合させる事だった...,それなのにどうして、バジュラを操る必要がある...?ただ単に手駒が欲しかったのか...?

 

アスナ「何辛気臭い顔しているのよ」

 

弘樹「オニキスの事...考えても仕方ないだろう」

 

零「レイヤの幼い時の記憶...俺が生まれた時のかすかな記憶だが、ハデスはその様な野望を持つ人間ではなかったはずだ...。母さんは何か知らないのか?」

 

マリア「...私が愛していたハデスは今のハデスとは違うわ...。私に寄り添ってくれた優しい性格の持ち主だった...。でも、レイヤの物心がついた頃に性格が豹変したの」

 

メル「何かの野心がハデス・エメラルドを変えたという事ですか?」

 

マリア「わからない..,」

 

零「母さんはいいのか?このままいくとハデスを倒す事になる...愛する者を手にかける事になるかもしれないんだ」

 

マサキ「それはお前も一緒だぜ、零」

 

ユイ「あなたも実の父親をその手にかける事になるんですよ」

 

零「…俺はハデスを止めたい...。それがレイヤの…俺の意志だから...!」

 

マリア「零...。(ハデス、私達の息子は立派に育っているわ...。それなのにどうして、あなたは変わってしまったの...?)」

 

零「でも、まずはドアクダー軍団討伐に専念したい。オニキスのことはそれからだ」

 

ヒイロ「ドアクダー打倒を決めたのなら、急ぐべきだ」

 

オルガ「奴の下には様々な人が捕らえられている」

 

チャム「時々シーラ様のオーラを感じるから、無事で入ると思うけど...」

 

ノブナガ「何のために彼女達をさらったのかははっきりとしないが、急ぐに越した事はない」

 

シノ「で、ドアクダーの打倒ってのは具体的にはどうすりゃいいんだ?」

 

クラマ「ドアクダーは、創界山の最上界層...第七界層にある魔神殿にいる」

 

ワタル「ちょっと待って!創界山の秘宝は全部で六つあって、その全てを揃えたら...。ドアクダーを倒す力が目覚めるんだよね!」

 

ケロロ「ドッコイ山の赤龍と青龍はそう言っていたでありますな!」

 

ワタル「神部の笛、真実の鏡、灼熱の剣、極寒の剣、ヨカッタネ、千光の腕輪...六つ揃ったのに何も起きてないじゃない!」

 

しんのすけ「全部、偽物とかじゃない?」

 

一夏「いや、少なくとも千光の腕輪以外はワタルが力を使ったじゃないか」

 

幻龍斎「その事何だがな、ワタル...。鍵は、その千光の腕輪にあると見ているウラ」

 

ワタル「千光の腕輪に...?」

 

トッド「ビビデ・ババ・デブーが守っていた秘宝...。秘められな力を解放すると言ってたが...」

 

ルカ[ゴーカイ]「でも、ワタルがつけても何も起こらなかったじゃない」

 

マサオ「じゃあ、しんちゃんの言う通り、偽物だったって事?」

 

幻龍斎「そうではないウラ。その千光の腕輪は、まだ完全ではない…。ワシはそう睨んでいるウラ」

 

マーベラス「完全ではない?」

 

ヒミコ「どういう事なのだ、父上?わかりやすく説明するのだ」

 

幻龍斎「要するに赤龍と青龍の言う秘宝はまだ完全に揃ってないという事ウラ。そして、その鍵を解く鍵は、創界山の第七界層にあると見ているウラ」

 

シバラク「創界山の一番上...ドアクダーがいる界層...」

 

幻龍斎「これまでの秘宝は界層ボスがそれぞれ待っていた...。ならば、それ以上を求めるのならば、その上..第七界層に行くしかないウラ」

 

ワタル「ドアクダーを倒すために第七界層きは行くって決まってるんだ。秘宝の謎もそこで解いてやる」

 

舞人「その意気だ、ワタル」

 

ジャン「さすが救世主!気合十分だ!」

 

ワタル「へへ…今の僕、ハッキシ言って、面白かっこいいぜ!」

 

アーニー「お得意の決め台詞が出たね」

 

零「俺達も頑張りましょう!アル・ワースの平和のため...そして、全ての世界のためにも!」

 

万丈「...そう言えば、シモンとルルーシュがいない様だが...」

 

スザク「ルルーシュは今、ドアクダー打倒の作戦を立てています」

 

ロロ「どうやら、少しは一人で考えたいというらしいです」

 

シャーリー「後で何か作っていってあげないとね」

 

カレン「(ルルーシュ...。あんたは本当に変わったわね...。自分の為ではなく、誰かの為にその知恵を使うだなんて...)」

 

ヴィラル「シモンは一人で覚悟を決めている。(ニア姫様を具体的には救う...。これからの戦い...シモンにとっても正念場となるな...)」

 

 

 

 

 

 

ールルーシュだ。

 

俺は今、自室でドアクダー軍団打倒のプランを考えていた...。

 

ルルーシュ「ふう...少し休むとするか...。あまり、考え過ぎるとシャーリーに文句を言われるからな...」

 

ふっ、それにしても俺が誰かの為にここまで考える時がくるなんてな...。かつて、自分やナナリーだけのために頭を使っていた頃とは大違いだ。

 

...いや、本来ならば使っていたはずだ...。俺が、ユフィにあの様なギアスをかけていなければ、今頃...。

 

...ユフィ...。今の俺を見たらお前は何と言うだろうな...。

 

?「あの頃より随分と丸くなった様だね、ルルーシュ」

 

ルルーシュ「!...誰だ⁉︎」

 

V.V.「酷いな、ルルーシュ。僕の事を忘れるなんて」

 

ルルーシュ「V.V.⁉︎何故、貴様が...⁉︎」

 

V.V.「死んだはずの人間がいるんだ、驚く事でもないだろう?」

 

ま、まさか…!

 

ルルーシュ「シャルルの奴もアル・ワースに来ているのか⁉︎」

 

V.V.「いいや、シャルルは来ていないよ」

 

シャルル、は...?

 

ルルーシュ「貴様はこのアル・ワースで何をする気だ⁉︎」

 

V.V.「それはまだ言えないよ。何せ、今日は君に会いに来ただけだからね」

 

C.C.「ルルーシュにだけ挨拶とは随分と寂しいじゃないか、V.V.」

 

V.V.「C.C.も久しぶりだね。それじゃあ、僕は失礼するよ。いずれまた、会う事もあるだろうし」

 

ルルーシュ「お前が何を企んでいようが、俺達が阻止してやる!」

 

V.V.「勇ましくなったね、ルルーシュ。それじゃあね」

 

そう言い残すとV.V.は消えた…。

 

C.C.「ここに来て、面倒な奴が出てきたな...」

 

ルルーシュ「C.C.、お前は何故ここに来た?」

 

C.C.「嫌な予感がしてな。坊やの身に何かが起こってはダメだと思ったんだよ」

 

ルルーシュ「相変わらず、勘の鋭い魔女だ」

 

C.C.「戻るぞ、ルルーシュ。シャーリーとジェレミアが心配している」

 

ルルーシュ「ああ」

 

V.V.、お前が何を企もうと俺は戦う…ただのルルーシュとして…。

 

 

 

 

 

ーシモンだ。

 

俺は外でニアの事を考えていた。

 

ニア…待っていろ…。必ずお前を救い出すからな…。

 

すると、ホープスが飛んできた。

 

ホープス「シモン様…」

 

シモン「ホープスか…」

 

ホープス「お気を付けて」

 

シモン「何…?」

 

ホープス「もうすぐ世界が壊れます…」

 

シモン「!」

 

世界が…壊れる…?

 

ホープス「その戦いの渦…螺旋の中心に立つのはあなたでしょう」

 

そう言い残すとホープスは飛び去ってしまう。

 

シモン「あいつ…何を言ってるんだ…」

 

?「シモン…」

 

こ、この声は…!

 

シモン「ニア…なのか…」

 

ニア「…」

 

シモン「ニア!ドアクダーの所から逃げ出してきたのか!」

 

ニア「…」

 

シモン「ニア…?」

 

ニア「…」

 

シモン「どうしたんだ、ニア⁉︎何があったんだ⁉︎」

 

ニア「わかってしまったから…」

 

シモン「な、何が⁉︎」

 

ニア「あなたと私は…決して相容れる事はない…」

 

シモン「…!」

 

ニア「スパイラルネメシスは、この宇宙に滅亡をもたらす…。それを阻止する為に我等アンチスパイラルは存在する…」

 

シモン「アンチスパイラル…⁉︎熱でもあんのか⁉︎いつも以上に言ってる事がわかんないぞ!」

 

ニア「シモン…。あなたの持つコアドリルこそ、スパイラルネメシスの象徴…。その力…螺旋力こそが宇宙を滅ぼす…」

 

シモン「やめろ、ニア!どうしちまったんだ⁉︎」

 

ニア「これが本来の私…。アンチスパイラルのメッセンジャー…」

 

シモン「メッセンジャーだと⁉︎」

 

ニア「私が目覚めた事でこのアル・ワースに小さなほころびが生まれた…。そのほころびを破る姿が現れた時、世界は…楽園は終わりを迎える」

 

それを言い残すとニアは消えてしまった…。

 

シモン「ニア…。ニアァァァァァァッ‼︎」

 

ヴィラル「どうした、シモン⁉︎」

 

シモン「ニアが…現れた…。宇宙が滅びる…アンチスパイラル…スパイラルネメシス…楽園の終わり…。俺には…何を言ってるかわからない…」

 

ヴィラル「しっかりしろ!話は後で聞く!出撃だ!オリュンポスとスクラッグが来るぞ!」

 

ニア…。俺は…幻を見たのか…。

 

 

 

第60話 楽園の終わり

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

オリュンポススクラッグを迎え撃つ為に俺達は出撃した。

 

シモン「(ニア…。あれは幻だったのか…)」

 

ヴィラル「寝ぼけているな、シモン!もうすぐ敵が来るぞ!」

 

シモン「わかっている!」

 

エーコー「オリュンポスならびにスクラッグの軍勢、間も無く目視できる距離に入ります!」

 

エレクトラ「これは…」

 

ネモ船長「どうした、副長?」

 

エレクトラ「地磁気に微妙な偏りが見られます。宇宙空間の一点がひずみ、それの影響と思われます」

 

ネモ船長「過去のデータにない現象だ…。戦闘と並行して観測を続けろ」

 

ハリケーン「私達も行くよ、二人共!」

 

フラッシュ「ええ、エクスクロスの一員として!」

 

ミスティ「いいよね、由木?」

 

由木「勿論ですよ!」

 

スカーレット「サイコギア隊は私と由木の援護に回ってくれ」

 

スカーレット「了解!」

 

エーコー「オリュンポスとスクラッグ、来ます!」

 

オリュンポスとスクラッグの軍勢が現れた。

 

甲児「来やがったな、お前等!」

 

鉄也「俺達がドアクダーに攻め込む気配を察知したようだな!」

 

ガラダブラ「兜 甲児、剣 鉄也…。今日はお前達に用はない」

 

甲児「言ってくれるじゃねえかよ、ガラダブラ!用はないのは、お前の方だぜ!」

 

鉄也「ワタルを狙ってくるというなら、俺達全員であいつを守るまでだ!」

 

ウィル「暗黒大将軍とゴゴールはいないようだな…」

 

ガラダブラ「足掻くがいい、人間共。既にお前達では手の届かぬ所に戦いのステージは上がろうとしているのだ」

シモン「黙って聞いてれば、いい気になりやがって!」

 

ヴィラル「シモン…!」

 

シモン「オリュンポス、スクラッグ!今日の俺は機嫌が悪いんだ!八つ当たりをさせてもらうぞ!」

 

ガラダブラ「そうだ、螺旋の男!その血をたぎらせろ!そして、その戦いを我等に捧げろ!」

 

零「…!」

 

な、何だ…⁉︎さっきから背筋が凍りそうな何かを感じる…!

 

舞人「何を言っているんだ、あいつは…」

 

零「…嫌な予感がする…!ガラダブラを集中的に狙うぞ!」

 

アスナ「え、ええ…!(さっき、一瞬だけど、零の表情が驚きになった…。何かを感じたの…?)」

 

甲児「覚悟しやがれよ、ガラダブラ!お前を突破して、ドアクダーまで一直線だ!」

 

戦闘開始だ!

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 由木VS初戦闘〉

 

ミスティ「何だか、久しぶりね、これ!」

 

フラッシュ「これで私達も戦えるわ!」

 

由木「皆さん、頼りにしています!」

 

ハリケーン「ああ、サイコギア隊…由木達に続くぞ!」

 

 

 

 

〈戦闘会話 海道VSガラダブラ〉

 

ガラダブラ「ドクロの魔神を操る者達…。貴様達でも越えられないものがある!」

 

真上「越えられない…だと…?」

 

海道「へっ!何の事だか知らねえが、負け惜しみ言っている暇があるんならかかって来やがれ!」

 

 

 

 

 

マジンカイザーはガラダブラにダメージを与えた。

 

ガラダブラ「やってくれるな、人間共…!」

 

鉄也「負け惜しみか、ガラダブラ!勇者の名が泣くな!」

 

ガラダブラ「時は満ちた...!我は使命を果たした!」

 

すると、暗黒大将軍、ゴゴール、カイザーベリアルが現れた。

 

甲児「暗黒大将軍!」

 

ジョーイ「ゴゴール!」

 

ゼロ「ベリアル…てめえまでいやがるのか!」

 

グランデ「へ〜。奴等が本命って事か!」

 

暗黒大将軍「そう焦るな、人間共」

 

ゴゴール「我々は案内役に過ぎん」

 

ジャンボット「何っ⁉︎」

 

暗黒大将軍「世界を混沌へと導くのは、この者の役目だ」

 

マ、マジンガーZEROが現れた…⁉︎

 

甲児「マジンガーZERO!」

 

グレートマイトガイン「あれが最凶の魔神と呼ばれる存在…!」

 

舞人「ついに奴と決着をつける時がきたのか!」

 

暗黒大将軍「そうではない。さあ、マジンガーZEROよ!アル・ワースの理を破壊するのだ!」

 

ジン[UX]「何…⁉︎」

 

アユル「理を破壊する…⁉︎」

 

マジンガーZERO「グオオオオオオッ‼︎」

 

弘樹「異界の門を開くつもりか⁉︎」

 

アマリ「何が起きてるの、ホープス⁉︎」

 

ホープス「次元が…世界が歪みます…」

 

しかし、何も起こらなかった…。

 

エイサップ「何が理の破壊だ!何も起こらないじゃないかよ!」

 

ノブナガ「悪いが、その手のハッタリは通用せんぞ!」

 

零「ち、違う…!お、お前等、気を緩めるな‼︎」

 

アスナ「ちょ、ちょっと!急にどうしたのよ、零⁉︎」

 

ゼフィルスネクサスが怯えている…。って事は相当の事が起きる…!

 

カイザーベリアル「へっ!これは始まりに過ぎねえよ!」

 

ゼロ「どういう事だ、ベリアル!」

 

カイザーベリアル「楽園の終わり…。てめえ等の目で確かめて見るんだな」

 

敵が全て撤退した…⁉︎

 

カレン「何なのよ、あいつ等…」

 

スザク「奴等が、脅しをかけに来ただけとは思えない」

 

C.C.「…」

 

ルルーシュ「どうした、C.C.⁉︎」

 

C.C.「なるほど…。理の外から来る者か」

 

ルルーシュ「何っ⁉︎」

 

零「この気配…上だ!」

 

あ、あいつ等が…ゼフィルスネクサスが怯えている元凶の機体…⁉︎

 

ジュドー「何だよ、あれ⁉︎」

 

シーブック「兵器…なのか?」

 

龍王丸「あれは…」

 

ワタル「知っているの、龍王丸⁉︎」

 

龍王丸「あれは…我々の敵だ…!」

 

こ、攻撃してきやがった⁉︎

 

リョーコ「攻撃してきたぞ!」

 

サブロウタ「クソっ!自己紹介も宣戦布告もなしかよ!」

 

サコミズ「パイロットの意思は感じられん…!」

 

アマルガン「無人機という事か!」

 

リュクス「何らかの組織が送り込んだ自動操縦兵器という事ですね…!」

 

ヴィラル「顔のない兵器…。ムガンとでも言えばいいのか…」

 

ジャンナイン「待て!まだ何か来るぞ!」

 

現れたのは…巨大なケロン人…⁉︎

 

冬樹「あれって…!」

 

ダークケロロ「ば、バカな…⁉︎」

 

九郎「おい!あの馬鹿でかいケロン人は何だよ⁉︎」

 

ケロロ「キ、キルル…⁉︎」

 

キルル「キルキルキル…」

 

ケロロ「自動判別型究極侵略兵器キルミランの"実行する者…キルルであります!」

 

エルザ「キルル…?」

 

クルル「クーククッ!古代ケロン人が作った最悪の侵略兵器だぜ」

 

ギロロ「一度動き出せば侵略するどころか惑星の全生物を死滅させその惑星を滅ぼす奴だ!」

 

タママ「僕達は何度も封印したです!」

 

ドロロ「よもや、このアル・ワースで蘇るとは…!」

 

夏美「キルルに謎の敵のムガン…!突然の事が多すぎるわね…!」

 

シモン「…」

 

ヴィラル「シモン…!」

 

シモン「(滅亡…楽園の終わり…。あれがニアの言っていたアンチスパイラルなのか…)」

 

ヴィラル「しっかりしろ、シモン!奴等は明らかに俺達の敵だ!」

 

シモン「あ、ああ…!」

 

ルルーシュ「各機へ!現時刻より、アンノウンをムガンと呼称する!コミュニケーションが不可能な以上、奴等を迎え撃つしかない!」

 

アルト「やむを得ないか…!」

 

ネモ船長「…」

 

エレクトラ「船長…」

 

ネモ船長「奴等が…来たと言うのか…」

 

零「落ち着け、ゼフィルスネクサス!怯えている場合じゃないだろう!」

 

アマリ「零君も焦っているよ、どうしたの⁉︎」

 

ホープス「ゼフィルスネクサスの怯えが零にも伝わっているのでしょう…」

 

メル「まるでゼフィルスネクサスと零さんの身体は…一心同体のようですね…」

 

アスナ「零、怯えているの…⁉︎」

 

零「…」

 

よくわからねえが…あのムガンって奴等がやばいって事はわかる…!

 

それにゼフィルスネクサスが怯えているのなら、俺達で気を和らげるしかねえ…!

 

零「だ、大丈夫だ、お前もいけるだろ、ゼフィルスネクサス!」

 

俺の言葉に呼応するかのようにゼフィルスネクサスの出力が上がった。

 

零「さすがは俺の機体だ!」

 

アスナ「みんな、ごめん!何とか大丈夫みたい!」

 

アマリ「無理はしないでね、二人共!」

 

戦闘…開始だ!

 

 

 

 

 

あの動き…本当に無人機のようだな…!

 

エーコー「上空より、また来ます!」

 

ムガンの増援か…!

 

グレンファイヤー「なんて数だよ!」

 

ジャンボット「敵は数により、こちらを圧倒する戦術のようだぞ!」

 

ミラーナイト「このままでは体力の前に気力が尽きてしまいますよ!」

 

シモン「…」

 

ヴィラル「シモン!奴等はグレンラガンを標的にしているぞ!」

 

シモン「やっぱり、あいつ等…ニアに関係しているのか…」

 

ニアさんがムガンに関係しているだと…⁉︎

 

ヴィラル「ニア姫と⁉︎」

 

三日月「ニアはドアクダーに捕らえられているんじゃないの?」

 

シモン「ニアが俺の前に現れて言った…。螺旋力こそが宇宙を滅ぼす…と」

 

ワタル「え…え…?どう言う事なの⁉︎」

 

シモン「何もわからない…」

 

ヴィラル「シモン…」

 

シモン「だが…」

 

シモン…!

 

シモン「だが、こいつ等がニアに関係しているんなら、やる事は一つ!こいつ等をぶっ飛ばす!そうすりゃ、ニアの事だってきっと何かがわかる!」

 

ルルーシュ「それでこそ、お前だ。シモン」

 

一夏「ああ!何が立ちふさがろうとドリルでぶち抜くのがシモンさんのスタイルだ!」

 

キオ「僕達も続きます!考えるのは後でも出来るから!」

 

シモン「よし!やるぜ、みんな‼︎」

 

ルルーシュ「各機はシモンに続け!ここで奴等を殲滅する!」

 

すると、何処かから援護射撃を放たれた。

 

ドニエル「援護射撃⁉︎何処からだ⁉︎」

 

倉光「あれは…⁉︎」

 

現れたのは一機の戦艦と9機とガンメン、8機のナイトメア・フレームだった。

 

ロザリー「ガンメン!それもとてつもなく巨大な奴が来た!」

 

クリス「グレンラガンに似た機体もいる!サイズは全然違うけど!」

 

ナオミ「それに見慣れない戦艦とナイトメア・フレームまでいるよ!」

 

シモン「お前達は…!」

 

キタン「よう、シモン…!相変わらず、飛ばしてやがるな!」

 

ヨーコ「助っ人なんていらなかったかもね」

 

ギミー「って言うけど、ヨーコさん!俺達、ロシウさんからの指示で来たんだから!」

 

ダリー「そう言う事です、シモン総司令!これより援護します!」

 

シモン「キタン、ヨーコ!それにギミーもダリーも!」

 

ゾーシィ「おいおい、シモン!俺達の事はスルーかよ!」

 

アイラック 「せっかく助けに来てやったのによ!」

 

キッド「ありがたく思えよ」

 

マッケン「間に合ったようだな」

 

ジョーガン「うぉー!シモォォォォン‼︎」

 

バリンボー「助けに来たぞォォォォッ‼︎」

 

シモン「何言ってんだよ、大グレン団の仲間をスルーするわけないだろ!ゾーシィ、アイラック 、キッド、マッケン、ジョーガン、バリンボー!」

 

舞人「あれは…ヨマコ先生か!」

 

アンジュ「じゃあ、他の連中もシモンの仲間って事⁉︎」

 

ヨーコ「そうよ。大グレン団のメンバーが再び終結したの」

 

アイラック 「まあ、大グレン団じゃあ、ない奴らもいるけどな」

 

シモン「それって、その戦艦とナイトメア・フレームの事か?」

 

ルルーシュ「お、お前達は…!」

 

扇「ようやく出会えたな、ルルーシュ、カレン」

 

玉城「助けに来たぜ!」

 

カレン「斑鳩…⁉︎扇さんと玉城…⁉︎」

 

C.C.「ほう、黒の騎士団が来たか」

 

藤堂「我々もいるぞ」

 

朝比奈「久しぶりだな、この感じ…」

 

ルルーシュ「藤堂、朝比奈、千葉…」

 

千葉「…無事で何よりだ」

 

星刻「まあ、感動の再会とはいかないがな」

 

カレン「星刻さんまで…」

 

コーネリア「随分、苦戦しているようではないか、ルルーシュ、枢木」

 

ギルフォード「だからこそ、私達がいるのですよ、姫様」

 

ダールトン「そうだな。何より、枢木の腕は確かだったからな」

 

スザク「コーネリア副総督、ギルフォード副官、ダールトン将軍まで…!」

 

ジノ「俺もいるぜ!」

 

カレン「ジノ!」

 

アーニャ「あなたもいたんだ」

 

ジノ「いたらダメのような言い方をするな、アーニャは…」

 

レナ「今度はルルーシュ達の仲間なの…?」

 

ルルーシュ「今の俺には仲間と言い難いがな…」

 

扇「ルルーシュ、お前には話したい事が沢山ある」

 

コーネリア「だが、今はこの場を乗り切るぞ!」

 

ルルーシュ「扇、姉上…」

 

玉城「俺達も手を貸すぜ!」

 

星刻「早くいつもの指揮をしてくれ」

 

藤堂「皆、お前の指揮力だけは認めているからな」

 

ルルーシュ「玉城、星刻、藤堂…。ふっ、いいだろう。だが、今の俺はただのルルーシュだ。だから、各機、俺に続け!」

 

カレン「ルルーシュ…」

 

C.C.「(王の力は人を孤独にする…。フ、だが、やはり。少しだけ違っていたかな…。な?ルルーシュ…)」

 

ギミー「取り敢えず、紹介だ!俺はギミー・アダイ!カミナシティ防衛隊の隊長だったけど、エクスクロスのさぽーとにきた!」

 

ダリー「私はダリー・アダイと言います。ギミーの双子の妹です。よろしくお願いします」

 

キタン「キタン・バチカだ!元法務局長で、今は最強の助っ人だ!」

 

キッド「キッド・コイーガだ」

 

アイラック 「アイラック ・コイーガだ。キッドとは相棒同士だ」

 

ゾーシィ「ゾーシィ・カナイだ。よろしくな!」

 

ジョーガン「ジョーガン・バクサ!」

 

バリンボー「バリンボー・バクサ!」

 

マッケン「マッケン・ジョーキンだ。よろしく頼む」

 

幻龍斎「防衛隊の隊長に法務局長…!獣の国の重鎮が来たウラ!」

 

ヨーコ「そりゃそうよ。総司令のピンチなんだから」

 

ひろし「総司令…⁉︎」

 

ヨーコ「シモンの事よ」

 

ヒルダ「総司令って事は…!」

 

サリア「一番偉い人って事⁉︎」

 

ルルーシュ「シモン…!何処か普通の人間とは違うとは思っていたが、その様な大物だったとはな...!」

 

シモン「違うぜ、ルルーシュ。おれもお前と一緒でただのシモンだ。そして惚れた女を救い出すために全力で戦う、ただの男だ!」

 

キタン「それでこそだ、シモン!やっぱり、お前は俺達のリーダーだぜ!扇達もいいな!」

 

扇「扇 要です。一応、黒の騎士団の事務総長で今は日本国首相です」

 

ショウ「扇さん、お久しぶりです!」

 

玉城「ショウもいるのか!こりゃ、百人力だぜ!」

 

デュオ「相変わらず騒がしい奴だな、玉城!」

 

星刻「言ってやるな、デュオ。五飛も久しぶりだな」

 

五飛「身体は大丈夫なのか?」

 

星刻「あの後、治療を受けてな…。徐々に回復していっている」

 

カトル「良かったです、星刻さん!」

 

トロワ「コーネリア副総督やギルフォードも久しぶりだな」

 

コーネリア「相変わらず、落ち着いているな、トロワ・バートン」

 

ジノ「ダイターンもいるとなると心強いな!」

 

万丈「取り敢えず、ジノ。これが終わったら、カレンに会ってやったらどうだい?」

 

ジノ「そうだな」

 

カレン「ちょ、ちょっと二人共!」

 

藤堂「やれるか、枢木!」

 

スザク「当然です!」

 

藤堂「そうか。では、千葉、朝比奈。私の援護を頼む」

 

千葉「わかりました!」

 

朝比奈「久しぶりに暴れるとしますか!」

 

コーネリア「グロースター・エアの性能も試したい…。援護を頼むぞ、ギルフォード、ダールトン」

 

ギルフォード「了解!」

 

ダールトン「何処まででも姫様についていきますと決めましたからね!」

 

キタン「キッド、アイラック 、ゾーシィ、ジョーガン、バリンボー、マッケン!一緒にやるぜ!」

 

キッド「ああ」

 

アイラック 「やってやるか!」

 

ゾーシィ「仕方ねえ」

 

マッケン「ふっ、ならば合わせるぞ、キタン」

 

ジョーガン&バリンボー「「やるぞ!やるぞ!やるぞ!」」

 

キタン「へっ、準備万端の様だな!なら、行くぜ、シモン!」

 

シモン「ギミー、ダリー…」

 

ギミー「おう!」

 

ダリー「はい!」

 

シモン「キッド、アイラック 、ゾーシィ、ジョーガン、バリンボー、マッケン…」

 

キッド「行くぞ」

 

アイラック 「おう!」

 

ゾーシィ「よっしゃあ!」

 

ジョーガン「うおおおおっ‼︎」

 

バリンボー「うおおおおっ‼︎」

 

マッケン「任せろ」

 

シモン「キタン、ヨーコ…」

 

キタン「いつでもいいぜ!」

 

ヨーコ「こっちもOKよ!」

 

シモン「みんなの力を貸してくれ…!やるぜ!顔無し野郎をぶっ飛ばして、俺はニアを救い出す!」

 

戦闘再開だ!

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VS初戦闘〉

 

零「(ゼフィルスネクサスが奴等に怯える理由…。まさか、今までのゼフィルスのパイロットが何か関係しているのか…?)」

 

 

〈戦闘会話 ユイVS初戦闘〉

 

レナ「ユイ、手を抜いて勝てる相手じゃないわ!油断せずにいくよ!」

 

ユイ「わ、わかった…!(レナがここまで真剣になるなんて…もしかして、過去のレガリアと何か関係しているの…?)」

 

 

〈戦闘会話 キタンVS初戦闘〉

 

キタン「ロシウの奴、まさか、こんな馬鹿でかいガンメンを用意していたとはよ!」

 

ゾーシィ「これで俺達も後腐れなく戦えるな!」

 

マッケン「容赦なく切り捨てる」

 

キタン「まあ、やっぱ俺は机の前に座ってるより現場の方が性に合ってるぜ!」

 

キッド「同感だ」

 

アイラック 「ストレス解消とさせてもらうぜ!」

 

キタン「やるぞ、お前等!久々に暴れるぜ!」

 

ジョーガン「うおおおおおおっ‼︎」

 

バリンボー「やるぞォォォォッ‼︎」

 

 

〈戦闘会話 扇VS初戦闘〉

 

ラクシャータ「斑鳩の準備は万端だよ」

 

扇「俺達はこんな所で負けるわけにはいかない…!やるぞ、みんな!」

 

玉城「おうよ!砲撃は任せろ!」

 

 

〈戦闘会話 星刻VS初戦闘〉

 

星刻「悪いが私はこの様な所で死ぬわけにはいかないのでな!天子様の待つ世界へと戻るために…!」

 

 

〈戦闘会話 藤堂VS初戦闘〉

 

朝比奈「いつでもいけますよ、藤堂さん!」

 

藤堂「ふっ、頼りにしているぞ、二人共」

 

千葉「私達はいつでも藤堂さんに付いていきます!例え、別の世界へ来ても!」

 

 

〈戦闘会話 コーネリアVS初戦闘〉

 

ダールトン「姫様、参りましょう!」

 

ギルフォード「我々の心はいつでも姫様と共にあります!」

 

コーネリア「信じているぞ、二人共!では、行くとしようか!」

 

 

〈戦闘会話 ジノVS初戦闘〉

 

ジノ「この世界にスザクもアーニャも…そして、カレンもいる!だったら、俺も生き抜いてやるよ!エクスクロスでな!」

 

 

 

 

〈戦闘会話 ケロロVSキルル〉

 

ドロロ「このアル・ワースでキルルと戦う事になるとは…!」

 

クルル「クーククッ!これはマジでやらないとやばいぜ」

 

タママ「やるって言うのなら、容赦なくやるです!」

 

ギロロ「行くぞ、ケロロ!」

 

ケロロ「わかっているであります!キルル!我輩達が何度でも相手をするであります!」

 

 

〈戦闘会話 夏美VSキルル〉

 

夏美「あんたの顔はもう見たくないのよ!デカかろうとぶん殴ってやるから、覚悟しなさい!」

 

 

〈戦闘会話 ダークケロロVSキルル〉

 

シヴァヴァ「この状況はマジでやべえぞ!」

 

ドルル「強敵出現」

 

ダークケロロ「だが、ここで退くわけにはいかん!それが吾が決めた道なのだからな!」

 

 

 

 

ゴッドケロンの攻撃でキルルはダメージを受けた。

 

キルル「キルキルキル…」

 

キルルは撤退した…。

 

ドルル「撤退確認」

 

ギロロ「倒しきれなかったか…!」

 

ケロロ「だけど、絶対にまた我輩達が止めるであります!我輩達、ケロロ小隊が…!」

 

 

 

全ての敵を倒した…。

 

レーネ「敵部隊の壊滅を確認…」

 

倉光「増援はない様だね、取り敢えず…」

 

シモン「…」

 

ヴィラル「聞かせてもらうぞ、シモン。ニア姫の事を」

 

シモン「俺にも…よくわからない…。だが、ニアは…」

 

ニア「あなた達に通告します」

 

二、ニアさん…⁉︎

 

キタン「お、おい…!あれって…⁉︎」

 

ヨーコ「ニアなの…⁉︎」

 

シモン「ニア…」

 

ニア「楽園への逃亡者よ…。我々、反螺旋族アンチスパイラルはアル・ワースと呼ばれる閉鎖宇宙への侵入ルートを確保しました。我々は、螺旋力危険レベルが規定値を突破した、この世界の住人に対し…。殲滅を決定します」

 

トオル「殲滅って…!」

 

イングリッド「皆殺しにすると言うの!」

 

シモン「ドアクダーに操られているのか、ニア⁉︎だから、そんな訳のわからない事を言うのか⁉︎」

 

ニア「違います。私の覚醒の契機は彼が関与してきますが、私は私の使命を果たしているだけです。私はアンチスパイラルのメッセンジャー…。螺旋遺伝子の中に潜伏し、機が来れば目覚める仮想生命…。ドアクダーには感謝します。これで私は使命を果たす事が出来ます」

 

シモン「頼む、ニア!頼むから、俺の通じる言葉で言ってくれ!お前は、そんな言葉で話さなかっただろ?もっと取り留めがなくて、意味わかんなくて…でも、もっと温かくて気持ちよくて…。うまく言えないが、そんなんじゃない!お前は、そんな奴じゃなかったはずだ!」

 

ニア「これが本当の私です」

 

シモン「そんなバカな…!」

 

ニア「反螺旋因子を遺伝子に隠した人間が、螺旋王ロージェノムの娘に生まれてきたのも皮肉な宿縁です。しかし、一度発動してアンチスパイラルとなった私が再び人間に戻る事はない…」

 

それを言い残し、ニアさんは消えてしまった…。

 

シモン「ニアーッ‼︎」

 

イオリ「消えた…⁉︎」

 

アマリ「ホープス!ニアさんの行方を追って!」

 

ホープス「残念ながら、不可能です。彼女は我々とは違う理の存在となったのです」

 

エレクトラ「船長…。マジンガーZEROが出現してから、宇宙のひずみが拡大しています」

 

ネモ船長「そこから、あのムガンが来たと見るべきだろう」

 

アムロ「彼女の言っていた侵入ルートとはそのひずみを指すのか…!」

 

カミーユ「そして、このアル・ワースの人間を殲滅すると言う事は…」

 

バナージ「そのひずみから何かがやってくる…!」

 

シモン「だったら、そこへ行く!」

 

ヨーコ「シモン…!」

 

キタン「お前一人に行かせやしねえ!」

 

アキト「これはアル・ワース全ての問題だ。だから、エクスクロス全員で行く」

 

ルルーシュ「扇…。話は落ち着いてからでいいか?」

 

扇「言っていられる状況ではないようだからな…!」

 

ルルーシュ「すまない。各機は速やかに帰還しろ。我々はアンチスパイラルなる者を迎撃するために宇宙へ上がる!」

 

シモン「(待ってろよ、ニア…。お前が何者だろうと知った事か…!俺は…必ずお前を救い出すからな!)」

 

 

 

 

ーロシウ・アダイだ。

 

ロージェノム「…まさか、このような形で楽園が終わりを迎えるとはな…」

 

ロシウ「楽園…?」

 

ロージェノム「忘れろ。過ぎ去りし日を懐かしんだだけだ」

 

ロシウ「既に事態は抜き差しならない所にきている。そのような煙を巻くような物言いはやめてもらおう。今日こそ、答えてもらうぞ。アンチスパイラルの正体…そして、奴等がシモンさんを狙う理由を」

 

ロージェノム「…」

 

ロシウ「お前達の居城であったテッペリンに残されていた資料を調べ、僕は人類の根源的な敵の存在を知った…。杞憂に終わるのなら、それでいい…。だが僕は、いつかその敵との戦いの日が来る事を感じ、それに備えようとした」

 

ロージェノム「お前のような男を指揮者に迎えた人類は幸運だったな」

 

ロシウ「勘違いするな。僕達の指導者は、シモンさんだ。あの人の戦う姿が僕に未知の敵に備える決意をくれたんだ」

 

ロージェノム「…よかろう。いつまでも私も傍観者のままではいられないようだからな。アンチスパイラル…。その存在を語る前にまずは螺旋力について語ろう」

 

ロシウ「…」

 

ロージェノム「螺旋力とは進化する力…。螺旋遺伝子を持つ生命、螺旋構造を持つ銀河も全て上昇する螺旋エネルギーにより無限増大する。それが、この宇宙の理だ。だが、その力を恐れる者達も現れた。それが反螺旋族、アンチスパイラルだ。我が肉体、ロージェノムもかつては銀河を守るため、アンチスパイラルと戦う螺旋の戦士だった」

 

ロシウ「螺旋の戦士…」

 

ロージェノム「螺旋王ロージェノムの持っていた戦力も元はアンチスパイラルと戦うための兵器…。そしてそれは、このアル・ワースの兵器の原型となった…」

 

ロシウ「まさか、創界山の魔神とガンメンが似ているのは…⁉︎」

 

ロージェノム「そうだ。それは、このアル・ワースが誕生した時の戦いを契機とする。ロージェノムも楽園のために光の龍と共に暗黒の龍と戦った…。そして、螺旋の男の乗るガンメンは我々の最強兵器の一つだ」

 

ロシウ「シモンさんのラガンが…」

 

ロージェノム「あれは合体したメカを支配できる螺旋力発動のコアマシンだ。もう使う者はいないと思い、地中に封印していたものを人間が見つけるとはな…。因果なものだ」

 

ロシウ「しかし、何故だ⁉︎お前が螺旋の戦士…人間ならば、何故、同じ人間を弾圧した⁉︎何故、獣人を使い、人間を地下に押し込めた⁉︎」

 

ロージェノム「ロージェノムは恐れたのだ。いつか、螺旋力が高まった者が、このアル・ワースを突破する事を。それはつまり、奴等を…アンチスパイラルを呼び込む事になるからな。確かにアル・ワースにほころびを作ったのはドアクダーとオリュンポスかも知れない…。だが、螺旋の男のような存在がロージェノムを打ち破った以上、この日が来るのは時間の問題だったのだろう」

 

ロシウ「シモンさんの…人間の力がアンチスパイラルを呼んだと言うのか…⁉︎」

 

ロージェノム「その通りだ」

 

ロシウ「何故はっきり、そう言わなかった!そうすれば、もっとやり方があったのに!」

 

ロージェノム「無駄だ。螺旋の本能に突き動かされた愚かな生命は闇雲に天を目指す。言動や理性では、その衝動は抑えきれない。それが出来るのは恐怖だけだ。それでもお前達は反抗した」

 

ロシウ「…」

 

ロージェノム「だが、全ては無駄だった…。闇の力を持つ者達の手によってアル・ワースは開かれた…。螺旋遺伝子の中に潜伏し、アンチスパイラルに螺旋族の動向を伝える役目を持ったメッセンジャー…。閉じた世界、アル・ワースの中でそのシステムは目覚める事はないはずだった。だが、ドアクダーの手によりメッセンジャーは目覚め、それによって生じたわずかな宇宙のひずみを闇の魔神が強引に広げた」

 

ロシウ「いったい何のためにそんな事を…⁉︎」

 

ロージェノム「このアル・ワースを無にして、創り変える気にでもなったのだろう。今となっては、どうでもいい事だが。しかし、メッセンジャーがロージェノムの娘とは皮肉なものだな…」

 

ロシウ「この後、何が起きる?」

 

ロージェノム「圧倒的な物量を以て、アンチスパイラルは、この宇宙を破壊するためにやってくる。それを止める術はない」

 

ロシウ「…」

 

キノンが焦った表情で走って来た。

 

キノン「リーロン長官から報告が入りました!宇宙のひずみが、一気に加速したとの事です!」

 

ロシウ「シモンさんとエクスクロスは?」

 

キノン「宇宙に上がりました。恐らく、アンチスパイラルを迎え撃つためだと思われます」

 

ロージェノム「無駄な事を…」

 

ロシウ「それを決めるのはお前ではない。キノン!関係各所に連絡を!これより最終計画を発動する!」

 

キノン「では…!」

 

ロシウ「僕達は…座して死を待つつもりはない…!アークグレンを起動する!僕達の希望を彼等に託すぞ!」

 

シモンさん…!待っていてください…!

 





ー中断メッセージ

〈アスナの願い〉

アスナ「みんな、お疲れ様。アスナ・ペリドットよ。実はみんなにお願いがあるの…。ドアクダー打倒までに25人のエースパイロットを作って欲しいの。すると、みんなには知らない大きな事が起こるかもしれないわ。でも、そうなったとしても…あなた達ならば乗り越えれると私は信じているわ!それじゃあ、またね!」

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