スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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第61話です!

なんかもう色々詰め込み過ぎたかもしれません笑

それではどうぞ!


第61話 天を貫く螺旋と無垢なる翼

 

第61話 天を貫く螺旋と無垢なる翼

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺達はひずみから現れるアンチスパイラルの軍団に対抗するために宇宙へ出た。

 

ワタル「久々に見たね、アル・ワースの星」

 

ヒミコ「何度見てもキレイなのだ!」

 

クラマ「はしゃいでる場合じゃないぜ!周りを見てみろ!」

 

あれが例のひずみか…!

 

シン「宇宙が…歪んでいる!」

 

ルナマリア「この前に来た時とまったく違う事になっているわ!」

 

ハイネ「アンチスパイラルとかいう奴が何かやったからか⁉︎」

 

キラ「恐らく、そうじゃない…」

 

アスラン「キラの言う通りだ。これまでの状況から察するに宇宙がこんな状態になったからアンチスパイラルがやって来られたんだと思う」

 

ステラ「別の宇宙からやってくる敵…アンチスパイラル…」

 

エレクトラ「空間の歪み…加速度的に増大していきます…!」

 

ネモ船長「来るか…!」

 

アンチスパイラルの軍勢が来たか...!

 

ジェフリー「何という数だ…!」

 

號「だが、アル・ワースの人間を殲滅するためだとしたら、この程度では済まないだろう」

 

スメラギ「機動部隊は出撃して!ムガン部隊を迎撃するわよ!」

 

一夏「あ、ISで出ても大丈夫なのかよ⁉︎」

 

アンジュ「それにパラメイルの気密もどうなってるのよ⁉︎」

 

ジャン「メカニック全員でコックピット周りにフィールドを張れるように改造しました!これで空気漏れはありません!だから…お願いします!」

 

アンジュ「任せて、ジャン。あんな奴等の好きにさせるつもりはないから」

 

束「ISの方も束さんがちょこっと弄ったから大丈夫だよ!後、いっくん、ちーちゃん、箒ちゃんと…ついでに他の奴等のISも出力を上げておいたよ!」

 

セシリア「つ、ついで…ですか…」

 

鈴「してもらえないよりかはマシでしょ!」

 

ゼロ「レイ[大怪獣]、グランデ!お前等のゴモラとリトラ、レッドキングにもバリアを張った!これで宇宙でも戦えるぞ!」

 

レイ[大怪獣]「感謝するぞ、ゼロ!」

 

トビア「ジョーイは大丈夫なのか?」

 

ジョーイ「僕もバリアを張っているから大丈夫だよ!」

 

アスナ「これで心配はないということね!」

 

俺達は出撃した…。

 

ワタル「魔神は宇宙でも戦えるんだね」

 

龍神丸「全ての魔神はあのアンチスパイラルと戦う宿命にある…」

 

ワタル「そうなの⁉︎」

 

アマリ「どういう事なんですか、龍神丸さん⁉︎」

 

龍神丸「恐らくはアル・ワース創世に関係しているのだと思う…」

 

ワタル「恐らくって…龍神丸も、よくわかっていないの?」

 

龍神丸「今の私は、ある意味では不完全な存在なのだ。故に受け継がれたはずの記憶についてもよく思い出せないものがある」

 

ワタル「龍神丸…」

 

ホープス「話は後です。まずはアンチスパイラルを撃退しなくては全てが終わりです」

 

甲児「やるぜ!人間殲滅なんて絶対に認めない!」

 

マサキ「数を出しゃあ俺達が黙るなんて思うんじゃねえぞ!」

 

メル「そちらが物量で押してくるというのなら片っ端から叩き落としま...うっ…⁉︎」

 

アスナ「メル、どうかしたの⁉︎」

 

メル「な、何でもありません!(何なの、今の心臓を鷲掴みにされた様な痛みは…⁉︎)」

 

零「メル…?」

 

どうしたんだ…あいつ…?

 

ネモ船長「この戦いの指揮は私が執る!」

 

ルルーシュ「ネモ船長…」

 

ネモ船長「アトランティスの古い記録にもあのアンチスパイラルについての記述が残されている…。どうやら、我が祖先も奴等と戦った事があるらしい」

 

アマリ「古代アトランティス人もアンチスパイラルと戦っていたなんて…」

 

レナ「ユイ、油断したらダメだよ!」

 

ユイ「レガリアも関係しているんだよね?」

 

レナ「よくわからないけどね…!」

 

弘樹「零、アスナ!ゼフィルスネクサスはどうだ⁉︎」

 

アスナ「やっぱり、何処か怯えがあるようなの!」

 

カノン「戦えるのですか⁉︎」

 

零「それに対しては心配ない!」

 

ゼフィルスネクサス…。お前がどんな理由でアンチスパイラルを恐怖するかはわからねえ…。だが、アル・ワースを救う為だ、我慢してくれ…!

 

キタン「よくわからねえが、あいつ等がとんでもねえ敵だってのは確かなようだな!」

 

ネモ船長「各機攻撃開始!アル・ワースを守る為にも一機たりとも奴等を通すな!」

 

ヴィラル「やれるな、シモン!」

 

シモン「つまらん事を聞くな、ヴィラル!俺を誰だと思ってやがる!」

 

ヴィラル「フン…ニア姫の事で落ち込んでいるかと思ったが、それを聞ければ心配ないな」

 

シモン「こいつ等をぶっ倒せば、必ずニアも出て来る…!だったら、全てをぶち抜いてやるぜ!この俺のドリルでな!」

 

九郎「アル…。気をつけろ」

 

アル「どうしたのだ、九郎⁉︎」

 

九郎「今回は何か嫌な予感がする…!」

 

アル「だが、妾達は立ち止まっていられる状態ではないのだ!」

 

九郎「…ああ、そうだな!行くぜ‼︎」

 

戦闘開始だ!

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VS初戦闘〉

 

零「(ゼフィルスネクサスはオニキスで代々と受け継がれてきた機体…。まさか、前のパイロットがアンチスパイラルの軍勢と戦った事があるから、お前は怯えているのか、ゼフィルスネクサス...?)」

 

 

〈戦闘会話 メルVS初戦闘〉

 

メル「(この痛み…私に何が起こっているの…?)」

 

 

〈戦闘会話 ユイVS初戦闘〉

 

レナ「(古きレガリアがアンチスパイラルと戦ったのだとしたら、そこには必ずルクスエクスマキナが関係して来る…。でも、ヨハンもいない今、それはないのかもしれないけど…)」

 

ユイ「レナ、来るよ!」

 

レナ「え、ええ!わかっているわ、ユイ!」

 

 

 

 

アンチスパイラルの軍勢を倒している俺達…。

 

この気配は…!奴まで来たのか…!

 

すると、アルガイヤ、ナイトメア・ゼフィルスが現れた。

 

リチャード「オニキスか!」

 

サヤ「今はあなた達の相手をしている暇はないのですよ!」

 

ハデス「そう悲しい事を言わずに俺達も混ぜてもらおう」

 

マリア「ハデス!アンチスパイラルを放置すれば、アル・ワース…私達の故郷が滅びるのよ!」

 

ハデス「ならば、それはそれでいい。滅びによってアンチスパイラルを受け入れ、世界を一つとする」

 

アーニー「沢山の人が死ぬんだぞ!」

 

ハデス「世界を一つにする為だ…致し方ない」

 

弘樹「な、何て野郎だ…!」

 

アスナ「優香は連れてきていないのね」

 

ラゴウ「彼女とギルガ達は待機中だ。零!今度こそお前を倒す!」

 

零「正直の所を言うと、後にして欲しいんだけどな…。だが、俺もお前達に聞きたい事がある。ゼフィルスネクサスが怯えている理由だ」

 

ハデス「ゼフィルスは過去代々、オニキスのパイロットが乗っていたと言ったな?遥か昔、俺達の先祖もアンチスパイラルの軍勢と戦ったのだ。ゼフィルスに乗りな。しかし、圧倒的な戦力を前に撤退せざる得なかったようだが…」

 

零「それが理由か…!」

 

ハデス「故にお前達ではアンチスパイラルを倒す事など出来ない」

 

青葉「勝手に決めてんじゃねえ!」

 

ディオ「俺達は必ず、アンチスパイラルを止める!」

 

ハデス「フッ、何か勘違いをしているようだが、理の外から来るのはアンチスパイラルやキルルだけではない」

 

ケロロ「何ですと⁉︎」

 

ハデス「来たぞ…。最強最悪の大導師、背徳の獣がな」

 

ひずみから巨大な翼や髑髏を模した頭部、カッターナイフのように鋭い指先をしたロボットが現れた。

 

アーニー「な⁉︎あ、あれは…!」

 

ジョーイ「も、もしかして…!」

 

アル「忘れるはずがない…!あれは、リベル・レギス…!」

 

九郎「マスター…テリオン…!」

 

マスターテリオン「久しぶりだな、大十字 九郎、アル・アジフ…。そして、白き巨人を操る者と宇宙海賊」

 

ゴーカイレッド「何でてめえが…!」

 

マスターテリオン「余も理の外から再び、舞い戻ってきた…。それだけだ」

 

ジュドー「あいつはなんなんだよ⁉︎」

 

ゴーカイブルー「俺達の世界で暗躍を企てていた大導師…マスターテリオンだ」

 

ゴーカイピンク「あの方までこのアル・ワースに来てしまうとは…!」

 

ウェスト「性格は残忍なのである!」

 

エルザ「おまけにとんでもない強さロボ!」

 

瑠璃「この異世界に来た今、あなたは何をするつもりなのですか⁉︎」

 

マスターテリオン「余のすべき事はあの頃となんの変わりもない。大十字 九郎との戦い…。それが余の望みだ」

 

エンネア「変わらないね、マスターテリオン…!」

 

マスターテリオン「お前もいたか、暴君ネロ」

 

エンネア「違うね、今の私はエンネアだよ!」

 

マスターテリオン「どちらでも構わん。余は大十字 九郎と戦えればそれでいい。お前も構わぬな、エセルドレーダ?」

 

エセルドレーダ「マスターの逢瀬のままに」

 

マスターテリオン「フフフ…では、始めるとしよう、大十字 九郎」

 

九郎「勝手に話を進めてんじゃねえよ!今、お前に構っている時間はねえんだよ!」

 

マスターテリオン「貴公の理屈が余に通じると思うか?」

 

アル「九郎…」

 

九郎「やるしかねえか…!みんな、マスターテリオンは俺とアルに任せてくれ!」

 

一夏「アンチスパイラルとオニキスは俺達に任せてください!」

 

エンネア「その代わり、必ず勝ってね、九郎!」

 

九郎「当たり前だ!」

 

ラゴウ「(1人の者に執着するその目…。俺と通じるものがあるな)」

 

ハデス「この乱戦…お前達は対処できるか?」

 

零「どんな敵が来ようとお前達の思い通りにはさせてたまるかよ!」

 

戦闘再開だ!

 

 

 

〈戦闘会話 零VSラゴウ〉

 

ラゴウ「他の奴など関係ない。俺はお前を倒す!」

 

零「アル・ワースが滅んだとしてもか!」

 

ラゴウ「アル・ワースがどうなろうと俺の知った事ではない!」

 

アスナ「な、なんて奴なの…⁉︎」

 

零「この…馬鹿野郎!」

 

 

 

 

 

ゼフィルスネクサスの攻撃でナイトメア・ゼフィルスにダメージを与えた。

 

ラゴウ「ぐっ!し、しまった…!」

 

零「これで終わりだ、ラゴウ!」

 

ラゴウ「まだだ…!俺はまだ負けてはいない!」

 

そう言い残し、ナイトメア・ゼフィルスは撤退した…。

 

アスナ「しつこい所はギルガと一緒ね…」

 

ラゴウ…。お前は本当に他人を見捨てるような人間なのか…?俺はそう思えないんだ…。

 

 

 

〈戦闘会話 零VSハデス〉

 

ハデス「せめてもの情けだ。俺の手でお前を消してやる、新垣 零」

 

零「悪いが消されるわけにはいかねえんだよ!そして、アンチスパイラルも通さねえ!絶対にだ!」

 

アスナ「そして、あなたも止める!」

 

ハデス「ならば、苦しんで死ね!」

 

 

〈戦闘会話 弘樹VSハデス〉

 

ハデス「カノン・サファイア…。あのまま洗脳に身を委ねていれば、苦しい思いをしなくとも良かったのにな」

 

カノン「誰かに与えられた居場所など、幸せではありません!居場所と幸せは…自分の手で掴みます!弘樹さん共に!」

 

弘樹「よく言ったぜ、カノン!ハデス、俺達がお前をぶっ飛ばしてやるよ!」

 

 

 

 

ゼフィルスネクサスとヴァリアスデストロイの攻撃でアルガイヤはダメージを負った。

 

ハデス「…いいだろう。俺が直接手を下さずともお前達に待っているのは絶望だと知れ」

 

そう言い残し、アルガイヤは撤退した…。

 

弘樹「アンチスパイラルには敵わないって事なのか…?」

 

零「そんな事ねえ…!絶対に勝ってみせる…!」

 

 

 

 

これだけ倒してもまだ敵の数がいるのか…!

 

ビーチャ「くそっ!まだこんだけの数がいるのかよ!」

 

プル「もうやだ!倒しても倒しても敵がいる!」

 

オルガ「まずいな…!こっちの体力にも限界がある…!」

 

ビスケット「いくらエクスクロスの規模が大きいとは言え、これでは…!」

 

シノ「だが、やるしかねえだろ!アル・ワースを守る為に!」

 

マーベル「気をつけて、何か来るわ!」

 

あれは…!パープルの軍勢とディベリウスとかいう野郎のロボットか…!

 

ジョー「空中戦艦ブランカ!パープルが来たのか!」

 

パープル「その通りだよ、ジョー。旋風寺 舞人に尻尾を振るとはお前も堕ちたものだな」

 

ジョー「何とでも言え。お前の言葉など、聞くつもりはないがな」

 

マドカ「何をしに来た、パープル。こちらはお前に構っている時間はない」

 

パープル「随分と冷たいじゃないか、マドカ。あれだけ恨んでいた織斑 一夏に寄り添っている役立たずが」

 

マドカ「だ、黙れ…!」

 

ジョー「乗せられるな、マドカ。あいつの思う壺だ」

 

パープル「ふん、まあいい…。アル・ワースを守るというのか…。ご苦労な事だ」

 

舞人「何っ⁉︎」

 

パープル「異世界の人間が何人死のうと知った事じゃないってのに正義の味方というのは本当にお節介だよ!」

 

三日月「うるさいな…。めざわりだから、消えてよ」

 

ティベリウス「そうはいかないのよね〜」

 

マスターテリオン「ティベリウスか…」

 

ティベリウス「あら、大導師ちゃんじゃない!久しぶりね!」

 

エセルドレーダ「その様な小物と手を組むとは…随分と腕が堕ちましたね」

 

ティベリウス「悪いけど、もうあんた達の部下じゃないのよ!あんたもエクスクロス共々倒してやるわ!」

 

九郎「くそっ!この忙しい時に…!」

 

グレートマイトガイン「パープル!お前も邪魔をするというのか!」

 

パープル「当然だ。俺はパープル…!お前達と世界を地獄へと誘う者だ!」

 

真上「フッ、地獄である俺達の前でその言葉を使うとはな」

 

由木「あなた達は何を考えているの!ここで私達が戦わなければ、アル・ワースの人間が脅威にさらされるのよ!」

 

パープル「ドアクダーは、それが望みなんだよ!だから、あのメッセンジャーを覚醒させた!その協力者である俺達も、当然、その手伝いをするさ!」

 

海道「仕掛けて来るってか…!」

 

アキト「パープル!お前は悪党以下の存在…外道だ」

 

パープル「言ってくれるな、テンカワ・アキト…。だが、お前の相手をするのはこいつだ」

 

すると、一機の機体が現れたが…あの機体って…!

 

簪「あ、あの機体って…!」

 

ハーリー「夜天光です!」

 

アキト「北辰か…!」

 

北辰「随分と早く出会えたな、テンカワ・アキト」

 

シャルロット「あ、あいつって、アキトさんに負けたんじゃ…⁉︎」

 

北辰「言ったはずだ。我は何度でも蘇ると…」

 

アキト「俺も言ったはずだ。貴様が蘇る限り、俺が消すと…!」

 

北辰「フン、ドアクダーなるものには感謝しなければならんな」

 

万丈「ドアクダーが彼を蘇らせたとでもいうのか…⁉︎」

 

ユリカ「やれるの、アキト…?」

 

アキト「心配ないよ、ユリカ…。俺は戦える…!」

 

ネモ船長「奴等の戯言に付き合う必要はない!各機は攻撃を集中させろ!」

 

ティベリウス「てな訳で大十字 九郎、それから大導師ちゃん!纏めて消してあげるわ!」

 

マスターテリオン「フン、下郎が…。身の程を教えてやる」

 

九郎「おい、マスターテリオン!これでもやるってのかよ⁉︎」

 

マスターテリオン「この様な者達など知らん。余は余の為すべき事を果たすだけだ」

 

九郎「この…分からず屋が…!」

 

北辰「行くぞ、テンカワ・アキト」

 

アキト「来い、何度でも俺が闇へと落としてやる…!」

 

舞人「覚悟しろ、パープル!これで終わらせる!」

 

俺達はブランカを攻撃した。

 

パープル「無駄な事を!」

 

な、何…⁉︎

 

ブラックマイトガイン「バカな!ダメージが回復していく!」

 

パープル「恐れおののけ!これが魔のオーラの力だ!」

 

ガードダイバー「魔のオーラだと⁉︎」

 

バトルボンバー「はったりに決まっている、そんなもの!」

 

エセルドレーダ「この力は…!」

 

マスターテリオン「お前も感じるか、エセルドレーダ。この力…些か危険だな」

 

パープル「流石は大導師!この力に気がつくとはな!エクスクロス!認めたくないだろうが、これが現実だ!」

 

ヒナ「彼等には攻撃が通用しないの…⁉︎」

 

青葉「だとしたら、どうやって倒すんだ⁉︎」

 

パープル「フフフ…お前達の敵は俺達だけじゃないのをわすれちゃいないかな?」

 

エレクトラ「重力場に異常!宇宙のひずみから、何かが現れます!」

 

ネモ船長「あれは…!」

 

コーネリア「何だ、あれは⁉︎」

 

星刻「巨大な手と足だと⁉︎」

 

藤堂「あれもムガンの仲間らしいな!」

 

玉城「くそっ!数に苦戦しているところにいかにも面倒なのが来やがった!」

 

扇「どうする、ルルーシュ⁉︎」

 

ルルーシュ「パープル達は後回しだ!まずは奴等を叩く!」

 

パープル「賢明な判断だ。では俺達は、そこを後ろから攻撃させてもらう!」

 

舞人「パープル!」

 

パープル「ハハハ、旋風寺 舞人!自らの無力さに絶望しろ!ここは天国の裏側だ!全て黒く塗り潰されろ!」

 

メル「何が天国の裏側ですか…!っ…!(ま、また痛みが…!何なの、一体…⁉︎)」

 

マスターテリオン「…大十字 九郎」

 

九郎「何だよ⁉︎」

 

マスターテリオン「致仕方ないが…ここは休戦と行こうではないか」

 

アル「どういう風の吹き回しだ!」

 

マスターテリオン「邪魔が多い。それだけだ」

 

九郎「…わかったよ」

 

アル「九郎⁉︎」

 

九郎「この状況で手を貸すと言ってんだ…。敵に回すよりかはいい!」

 

マスターテリオン「利口な判断だ…。お前も良いな、エセルドレーダ?」

 

エセルドレーダ「イエス、マスター」

 

やるしかねえ…戦闘開始だ!

 

 

 

 

敵を倒している時だった…。

 

エレクトラ「重力場異常、さらに増大!これまで以上の何かが来ます!」

 

ネモ船長「敵の本隊か!」

 

何だ、あの馬鹿でかいのは…⁉︎

 

ヴィラル「何だ、あれは⁉︎」

 

リョーコ「人型だと…⁉︎」

 

サブロウタ「これまでのムガンとは違う…!」

 

シモン「あれが奴等の大将か!」

 

ニア「まだ諦めていなかったのですね」

 

シモン「ニア!そのデカブツに乗っているのか⁉︎」

 

ニア「このカテドラル・ラゼンガンはあなた達に絶望を与えるもの…」

 

キタン「ラゼンガンだと⁉︎」

 

ヨーコ「ロージェノムの乗っていたガンメンと同じ名前…」

 

パープル「こいつはいい!イカしたメインの登場でステージの興奮は最高潮だ!」

 

ジョー「お前は黙っていろ、パープル!」

 

ニア「理の外にある者…。この様な者まで集うとは…。やはり、この宇宙は消滅させなくてはなりません」

 

シモン「そんな権利が誰にある⁉︎」

 

ニア「権利の問題ではありません。これは全ての宇宙のためなのです」

 

シモン「もういい、ニア!全てはお前を取り戻してからだ!」

 

ヴィラル「待て、シモン!アル・ワースから何か来るぞ!」

 

シモン「あれは!」

 

アル・ワースから戦艦が来た…⁉︎

 

シモン「巨大戦艦!」

 

ダリー「アークグレン!来てくれたのね!」

 

ギミー「やったぜ、ロシウさん!間に合ったのか!」

 

シモン「あの戦艦…!ロシウが用意したものなのか⁉︎」

 

ダヤッカ「その通りだ、シモン!」

 

シモン「ダヤッカなのか⁉︎」

 

リーロン「乗っているのはダヤッカだけじゃないわよ!」

 

ブータ「ブーッ!」

 

シモン「リーロン!ブータ!お前達もいるんだな!」

 

ロージェノム「そして、私もいる」

 

シモン「お前は!」

 

ヴィラル「ロージェノム様!」

 

リーロン「問題ないわ。彼の細胞から再生した整体コンピュータよ。彼が丸ごと、蘇ったわけじゃないわ」

 

ロージェノム「そこにいるのはヴィラルか。まさか、こんな形で再会するとは思わなかったが、これもまた一興だ」

 

ヴィラル「ロージェノム様…。どの様な形でも、こうして共に戦える事を嬉しく思います」

 

ニア「ロージェノム…螺旋の戦士…。その存在は許されません」

 

戦艦が攻撃された⁉︎

 

ダヤッカ「いきなり集中砲火かよ!」

 

リーロン「もちこたえて!このアークグレンは私達の希望なんだから!」

 

北辰「笑わせる。姿形は立派であるが、戦力としては大した事はないようだ」

 

ティベリウス「それなら、あんた達の切り札に私達が引導を渡してあげるわ!」

 

一夏「やめろ、お前等!」

 

パープル「グッバイ、希望!ハロー、絶望!ジ・エンドだ!」

 

虎王「やめろ!」

 

邪虎丸が現れただと…⁉︎

 

ワタル「邪虎丸!虎王なの⁉︎」

 

パープル「これはこれは、魔界王子…。先程の言葉は、俺の聞き間違いですかな?」

 

虎王「聞こえなかったのなら、もう一度、言ってやる!やめろ、パープル!お前達はアル・ワースを滅ぼすつもりか⁉︎」

 

パープル「これは異な事を。アンチスパイラルを呼び寄せたのは、あなたのお父上なのですよ」

 

虎王「そ、それは…」

 

サリー「虎王君!自分の気持ちを言葉にして!」

 

舞人「サリーちゃん!邪虎丸にはサリーちゃんも乗っているのか!」

 

サリー「虎王君に頼んで連れてきてもらったんです。一目でいいから、舞人さんに会いたくて」

 

パープル「大事な生け贄を連れ出して、お父上のやろうとしている事の邪魔をするとはとんだ親不孝息子ですな」

 

虎王「黙れ、エグゼブの腰巾着!」

 

ジョー「エグゼブ…⁉︎それがパープルの上位にいる人間の名か!」

 

パープル「プリンス・虎王…。おふざけも、それぐらいにしておかないとお仕置きでは済まないぞ」

 

虎王「俺様はふざけてなんていない!父上が何を考えているか知らないが、人間がいなくなったアル・ワースなんて意味がないじゃないか!そんなのは俺様は絶対に認めないからな!」

 

ワタル「虎王!」

 

虎王「勘違いするなよ、ワタル!これはお前を助けるためにやってるんじゃないからな!これは俺様が自分で決めた事だ!俺様のアル・ワースを荒らそうとする奴は許さない!」

 

パープル「…ここは戦場…。何が起こってもおかしくない…」

 

マドカ「まさか…!やめろ、パープル!」

 

パープル「もう遅い!グッバイ、魔界王子!のこのこ戦場に出て来たお前は流れ弾に当たって、この世とおさらばだ!」

 

虎王「!」

 

ワタル「逃げろ、虎王!」

 

パープル「だから、遅いと言っている!」

 

舞人「サリーちゃん!」

 

サリー「ダメぇぇぇぇっ‼︎」

 

な、何だ今のは…⁉︎

 

パープル「何っ⁉︎」

 

ゼロ「あいつ等を守っていた力が消えていくぞ!」

 

零「よくわからねえけど、魔のオーラが消えた今なら…!」

 

弘樹「奴等を倒す事が出来るって事だな!」

 

パープル「何だ…⁉︎何が起こったんだ⁉︎」

 

ワタル「虎王!今の内に逃げろ!」

 

虎王「ワタル…」

 

ワタル「アル・ワースは僕達が守る!だから…!」

 

舞人「頼む…!サリーちゃんはお前が守ってくれ!」

 

虎王「…わかった」

 

サリー「聞いてください、皆さん!私の他に囚われている人達も無事です!みんな、信じています!エクスクロスが助けに来てくれる事を!」

 

ショウ「シーラ様が…!」

 

刹那「マリナ・イスマイール…!」

 

ノブナガ「イチは無事なのか…」

 

ハリケーン「アイラ様の無事が聞けただけでも良かった!」

 

ヒイロ「…リリーナに伝えろ。必ず助ける、と」

 

三日月「アトラと俺の息子にも伝えて…。家族で必ず会おうって」

 

サリー「はい!」

 

虎王「負けるなよ、ワタル!俺様とお前の決着のためにも!」

 

ワタル「約束する!必ずまた会おう、虎王!」

 

虎王「おう!またな、ワタル!」

 

邪虎丸は撤退した…。

 

パープル「あのチンピラ王子め!よくも邪魔をしてくれたな!」

 

ジョー「パープル!インチキが効かなくなった以上、お前に勝ち目はないぞ!」

 

パープル「黙れ!魔のオーラは完全に消えたわけではない!旋風寺 舞人…そして、ジョー!次の機会には、必ずお前達を消してやる!」

 

ティベリウス「ちょっと、勝手に逃げてんじゃないわよ!」

 

北辰「汝は逃げぬのか?」

 

ティベリウス「いいわ。ここで奴等を倒せば、私の株もグンと上がるもの!」

 

北辰「欲深い者め…」

 

舞人「パープルは逃げたか…!」

 

ジョー「エグゼブ…。どうやら、その男こそが俺の追い求める本当の敵らしい…」

 

ニア「想いが力となる…。それこそが宇宙を滅ぼす…」

 

シモン「ニア!まだ、そんな事を言ってるのか!」

 

巨大な手が一機、グレンラガンに迫った…⁉︎

 

ニア「シモン…。螺旋力は…あなたの存在は許されない」

 

シモン「ニア‼︎」

 

ダヤッカ「シモン!アークグレンを使え!」

 

シモン「巨大戦艦を⁉︎」

 

リーロン「あなたなら、このアークグレンを使えるはず!そのために私達は、ここに来たのよ!」

 

シモン「わかったぜ!逆転の秘策が!」

 

ヴィラル「シモン!」

 

シモン「ヴィラル!お前の生命、俺が預かる!見せてやるぜ、ニア!俺の…人間の力を‼︎」

 

お、おい…!見せるってまさか…!

 

シモン「因果も宿命も突破して!」

 

ヴィラル「生命の叫びが銀河に響く!」

 

シモン「怒涛合体!アークグレンラガン!やるぜっ‼︎」

 

グレンラガンは攻撃を仕掛けた…。

 

シモン「ニアを取り戻す邪魔をするなら、容赦はしねえ!やるぞ、ヴィラル!」

 

ヴィラル「上等だ!」

 

グレンラガンの下半身がドリルになり、巨大な手にぶつかった。

 

リーロン「シモン、OKよ!いっちゃって!」

 

シモン「うおおおおおっ‼︎」

 

そして、グレンラガンはアークグレンと合体した。

 

アークグレンラガンとなり、拳を構え、巨大な手に接近し、左手で殴り、右手に力を込めた。

 

シモン「くらえ!時空烈断!」

 

ヴィラル「バーストスピニングッ!」

 

シモン&ヴィラル「「パアァァァァンチッ‼︎」」

 

そして、最後に強力な一撃を叩き込み、巨大な腕は粉々に爆発した…。

 

キタン「よっしゃ!さすがはシモンだ!」

 

ダリー「アークグレンと…合体した!」

 

ノリコ「もう何でもありじゃない!」

 

リーロン「いいじゃない!あれがラガンの…ううん、シモンの力なんだから!」

 

ギミー「シモンさんの力…」

 

ヨーコ「そう…土壇場で信じられない力を出すのが、シモンよ」

 

アマタ「もうEVOLの力をとやかく言えませんね、シモンさん」

 

竜馬「どっこいどっこいだろ」

 

甲児「だから、ゲッターも相当ですって…」

 

さやか「甲児君、マジンガーも相当よ…」

 

シモン「見たか、ニア!アークグレンラガンの力を!」

 

ニア「アークグレンラガン…」

 

ロージェノム「グレンラガンから送られた螺旋エネルギーを使い、本艦は次元潜航が可能となった」

 

ダヤッカ「つまり?」

 

リーロン「この艦は亜空間に待機し、グレンラガンの呼び出しに応じて通常空間に復帰する戦術でいく…って事ね」

 

ロージェノム「その通りだ」

 

シモン「流石だな、リーロン!」

 

リーロン「そういうのも嫌いじゃないわ!でも、ただの褒め言葉じゃイヤーン!あなたの熱いハートが欲しいの!」

 

しんのすけ「お、おぉぉぉぉっ…⁉︎」

 

ひろし「これまた強力なのが来たな…!」

 

みさえ「私達が関わる人って、こういう人、多いわよね…」

 

ひまわり「たいや…」

 

ヴィラル「…殺していいか?」

 

リーロン「それはダメ!ってなわけで、私達は亜空間に退却!」

 

ダヤッカ「頼むぞ、シモン、エクスクロス!必ずアル・ワースを守ってくれ!」

 

アークグレンは亜空間に消えた…。

 

ニア「まだ諦めないのですね」

 

シモン「お前も知っての通り、それが俺だ!」

 

楯無「BD連合の機体にもダメージが通るようになったわよ!」

 

マスターテリオン「お前達は飽きた…。余が終わらせる」

 

ティベリウス「キーッ!勝った気でいるんじゃないわよ!」

 

北辰「滅する…!」

 

アキト「シモン…!周りの敵は俺達に任せて、お前はカテドラル・ラゼンガンを狙え…!」

 

シモン「そうさせてもらう!」

 

ニア「シモン…」

 

シモン「待ってろよ、ニア!今、そのデカブツをぶち抜いて、お前の所に行くからな!」

 

逆襲開始だ‼︎

 

 

 

 

〈戦闘会話 アキトVS北辰〉

 

アキト「お前は随分と迷惑な奴となったな」

 

北辰「貴様の事情など知った事ではない」

 

アキト「悪いがお前に構っている時間はない。消えろ…!」

 

 

 

ブラックサレナの攻撃で夜天光はダメージを負った。

 

北辰「不覚…!」

 

アキト「トドメだ…!」

 

北辰「否、ただでは死なん。こうなれば、電子の妖精とミスマル・ユリカをも道連れに…!」

 

なっ⁉︎あの野郎、ナデシコC目掛けて突撃しやがった…⁉︎

 

アキト「!…ルリちゃん!ユリカ!」

 

ユリカ「ルリちゃん、来たよ!」

 

ルリ「ハーリー君、回避を…!」

 

ハーリー「ま、間に合いません!」

 

北辰「我と共に…散れ…!」

 

メル「させ…ません…!」

 

すると、メサイアが夜天光とナデシコCの前に立ち、夜天光の攻撃を受けた…。

 

メル「ぐっ…!っはあぁぁぁぁっ!ハイバスタードモード…‼︎」

 

しかし、ハイバスタードモードを発動させて、夜天光のボディを撃ち抜いた。

 

北辰「ふ、フフフ…。よもやテンカワ・アキト以外の…ましてや女子に敗れるとはな…。我、一生の…不覚、だ…」

 

そう言い残し、夜天光は爆発した…。

 

メル「はあ…はあ…はあ…!」

 

零「メル、大丈夫か⁉︎」

 

メル「な、何とか…」

 

ユリカ「ありがとう、メルちゃん!」

 

ルリ「おかげで助かりました」

 

メル「い、いえ!ご無事で何よりです!」

 

アスナ「まだ戦えるの?」

 

メル「当然です!」

 

アキト「(北辰…。今回のお前の敗因は俺やユリカしか見ていなかった事だ…。俺達の仲間…エクスクロスをな…)」

 

 

 

 

〈戦闘会話 九郎VSティベリウス〉

 

ティベリウス「あんた達もいい加減、私にやられなさいよ!」

 

アル「フン、お前の様な奴に妾達が負けるものか!」

 

九郎「それからいい加減はこっちのセリフだよ!ここで終わりにしてやる!」

 

 

〈戦闘会話 マスターテリオンVSティベリウス〉

 

マスターテリオン「余の力の前に消えるがいい」

 

ティベリウス「大導師だからって、調子に乗るんじゃないわよ!」

 

エセルドレーダ「調子に乗っているのはあなたです。マスターに敵うはずのないあなたが前に立たないでください」

 

マスターテリオン「そういう事だ。この余が直々に異界の地へと送ってやろう」

 

 

 

 

デモンベインのレムリア・インパクトでベルゼビュートにダメージを与えた。

 

ティベリウス「キィィィィィッ‼︎腹が立つわね!」

 

エルザ「倒せてないロボ!」

 

ウェスト「やはり、倒すにはシャイニング・トラペゾヘドロンしかないある!」

 

箒「ですが、あれは前回、ギリギリのところで避けられたではないですか!」

 

マスターテリオン「…避けられない様にすれば良い」

 

アル「…何?」

 

エセルドレーダ「マスター…!まさか…!」

 

マスターテリオン「そのまさかだ…。合わせろ、大十字 九郎」

 

九郎「!」

 

マスターテリオン「今の貴公ならば、余と合わせる事など造作もないはずだ」

 

九郎「…へっ、当たり前だろ!遅れるなよ、マスターテリオン!」

 

マスターテリオン「余の台詞だ」

 

アル「何をするつもりだ、九郎⁉︎」

 

九郎「俺達のシャイニング・トラペゾヘドロンだけでダメなら…もう一発を撃てばいい!」

 

アル「汝は正気か⁉︎そんな事をしてみろ!少しでも力が弱い方が異界へと跳ばされるぞ!」

 

九郎「だから、力を合わせるんだよ!俺を信じてくれ、アル!」

 

アル「…仕方がない…。だが、消える時は一緒だぞ、九郎」

 

九郎「そんな事にさせてたまるかよ!行くぞ、マスターテリオン!」

 

マスターテリオン「待ちわびたぞ!」

 

デモンベインとリベル・レギスは同時に攻撃を仕掛けた…。

 

九郎「これで終わりだ、ゾンビ野郎!」

 

マスターテリオン「今、二つのシャイニング・トラペゾヘドロンが衝突し合う…!」

 

九郎「違うな、一つに合わさるんだよ!」

 

デモンベインとリベル・レギスは同時にシャイニング・トラペゾヘドロンを発動させる。

 

アル「荒ぶる螺旋に刻まれた、神々の原罪の果ての地で…」

 

エセルドレーダ「血塗れて、磨り減り、朽ち果てた」

 

マスターテリオン「聖者の路の果ての地で」

 

九郎「我等は今、聖約を果たす」

 

エセルドレーダ「深き昏き怨讐を胸に」

 

アル「その切実なる、命の叫びと胸に…」

 

マスターテリオン「埋葬の華に誓って」

 

九郎「祝福の華に誓って」

 

九郎&マスターテリオン「「我は世界を紡ぐ者なり!」」

 

シャイニング・トラペゾヘドロンを発動させ、ベルゼビュートに狙いを定めた。

 

アル&エセルドレーダ「「最終必滅兵器!」」

 

九郎「シャイニング…!」

 

マスターテリオン「トラペゾヘドロン!」

 

九郎「いけぇぇぇぇっ‼︎」

 

マスターテリオン「はあぁぁぁぁっ‼︎」

 

一つになった光の刃はベルゼビュートごと空間を斬り裂き、空間の裂け目を作り出した。

 

九郎&アル「「リベル…レギスゥゥゥゥッ‼︎」」

 

マスターテリオン&エセルドレーダ「「デモン…ベイィィンッ‼︎」」

 

ティベリウス「こ、こんなの逃げられない…!嫌ァァァァァァッ‼︎」

 

巨大な空間の裂け目から逃げられるはずもなく、ベルゼビュートは引き摺り込まれていく…。

 

ティベリウス「こ、こんな事で…!この、私がァァァァァァッ‼︎」

 

空間の裂け目に引き摺り込まれたベルゼビュートは空間を閉じられ、消え去った…。

 

ジャンナイン「凄いエネルギーだ…!」

 

カンタム「冗談でもあれは受けたくないね」

 

ベルリ「デモンベインも…相当に何でもありだと思ってきました…」

 

アルト「そ、そうだな…」

 

マスターテリオン「これは前座に過ぎん」

 

九郎「そうだな、まだまだやれるぜ!」

 

 

 

 

アークグレンラガンの時空烈断バーストスピニングパンチでカテドラル・ラゼンガンを吹き飛ばした。

 

アンジュ「やったの⁉︎」

 

ミツヒデ「あれだけの巨体だ…!戦闘能力を奪いはしたが、爆発まではいかないか!」

 

あ、あいつ…!アル・ワースに近づいていく…!

 

ブレラ「あいつ…!アル・ワースに突っ込む気か!」

 

ルカ「ダメです!このままじゃ止められません!」

 

シモン「だったら、俺のドリルで…!」

 

すると、亜空間からアークグレンが現れた。

 

ロージェノム「待て。あれを止める方法はある」

 

シモン「本当か、ロージェノム!」

 

ロージェノム「あれは、かつて我が旗艦だったものだ」

 

シモン「旗艦?」

 

ロージェノム「そのコアに螺旋力の源を差し込め。それで制御可能になる」

 

シモン「要するにグレンラガンで突入して、コアドリルを突っ込めって事だな!」

 

鉄也「急げ、シモン!」

 

ウー「こうなれば、貴様が頼りだ!」

 

メリッサ「お願い、シモン!アル・ワースを救って!」

 

カロッサ「頼む…!」

 

シモン「任せろ‼︎」

 

グレンラガンはカテドラル・ラゼンガンに接近した…。

 

シモン「いくぞぉぉぉぉぉっ‼︎」

 

グレンラガンはカテドラル・ラゼンガンの中にへと入っていった…。

 

リーロン「頼むわよ、シモン」

 

ロージェノム「だが、あの中で奴を待っているのは…」

 

 

 

 

ーシモンだ。

 

俺はカテドラル・ラゼンガンの中に入った…。

 

ニア「…待っていました、シモン」

 

シモン「ここにいたのか、ニア」

 

ニア「…」

 

シモン「そこをどけ、ニア!俺はコアドリルを差し込んで、このデカブツを止める!」

 

ニア「それは出来ません。私はアンチスパイラルのメッセンジャー…。この宇宙を消滅させるのが、私の使命…」

 

シモン「御託はいい。どけ」

 

ニア「だったら、私を砕いてそのドリルを差し込めばいい」

 

シモン「…」

 

ニア「出来ないでしょう。それが、螺旋族の限界なのです。私がメッセンジャーとなり、あなたが螺旋の戦士となった事…。全ては運命だったのです」

 

シモン「…」

 

ニア「あなた方、螺旋族の生存本能はとてつもなく強い…。だから、一つずつ希望の芽を潰していくのです。希望があるように見えながら、それがダメだとわかった時、あなた方は深く絶望する。恐怖と絶望こそ上昇する螺旋への最大の抑止力なのです」

 

シモン「…それはどうかな?」

 

ニア「何が言いたいのです?」

 

シモン「お前も見たはずだ。俺達が魔のオーラを打ち破ったのを。俺達は決して絶望しない!どんな時でも、その絶望を打ち砕いて、前へ進む!」

 

ニア「ならば、ここでも絶望を…私を砕くのですか?」

 

シモン「お前は絶望なんかじゃねえ!いつだって俺の希望だ!」

 

ニア「…!」

 

シモン「お前がいるから、俺は戦える!お前を救うためなら、どんな敵が来ても俺はぶち抜いて進む!お前だってそうだろ、ニア!希望があるから、俺の前に現れるんだろ!」

 

ニア「それは違います。私は…あなたに絶望を与えるために…」

 

シモン「違う!自分でも気付いてないかも知れないが、お前は俺の前に現れた時、助けを求めていたんだ!」

 

ニア「違う…私は…」

 

シモン「ニア!俺はお前を必ず救い出す!どんな障害があろうと、どんな敵が来ようと!だから、そこをどいてくれ!俺達と俺達の住む世界の明日のために!」

 

ニア「私は…私は…」

 

シモン「ニアァァァァァァッ‼︎」

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

シモンがカテドラル・ラゼンガンに入ってから、少し経ったが…まだなのか…⁉︎

 

すると、カテドラル・ラゼンガンが止まった。

 

エイサップ「カテドラル・ラゼンガンが止まった!」

 

アマリ「シモンさん、やったんですね…!」

 

すると、カテドラル・ラゼンガンからグレンラガンとニアさんが出てきた…。

 

ニア「…」

 

シモン「ありがとう、ニア」

 

ニア「でも、運命は変わりません」

 

シモン「…」

 

ニア「今回の侵攻が失敗した事でアンチスパイラルは全面戦闘状態に入ります。彼等が本気になれば、いくらあなた達でも敵わない…。アンチスパイラルの本隊は発見した螺旋族を滅ぼすため、この宇宙へとやってくるでしょう」

 

ヴィラル「まだ戦いは続くのか…」

 

シモン「もし俺達が勝ったら、お前は元に戻るのか?」

 

ニア「その可能性は果てし無くゼロに近い…」

 

シモン「でも、ゼロじゃないんだな」

 

ニア「…」

 

シモン「だったら、俺にとっては100%と同じだ」

 

ニア「迎えに来てくれるのですか…?」

 

シモン「ああ!俺を誰だと思ってる?」

 

ニア「シモン…。待っています!」

 

ニアさんは消えた…。

 

でも、今…一瞬だけど元のニアさんみたいに笑っていたな…。

 

シモン「約束するぜ、ニア…」

 

終わった…。いや、まだ終わってないな…!

 

マスターテリオン「邪魔者は消えた…。大十字 九郎。さあ、踊ろうではないか」

 

九郎「…まあ、約束だからな。やってやるよ!みんな!これは俺達にやらせてくれ!」

 

シモン「おう!必ず勝てよ、九郎!」

 

九郎「おう!」

 

デモンベインを残し、俺達はそれぞれの艦へ戻り、デモンベインの戦いを見守る事にした…。

 

マスターテリオン「参るぞ、エセルドレーダ」

 

エセルドレーダ「イエス、マスター」

 

九郎「行くぞ、アル!」

 

アル「いつでもいいぞ、九郎!」

 

デモンベインとリベル・レギスは戦い始めた…。

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 九郎VSマスターテリオン〉

 

マスターテリオン「輪廻が解放されたとしても余達が相見える事は運命的に決まっていた」

 

九郎「因縁って奴かもな…。それもここまでにしてやる!」

 

エセルドレーダ「マスターの望みを果たすのが私の使命…。それを今ここで…!」

 

アル「妾達も負けるわけにはいかない!見せてやるぞ、妾達の力を!」

 

九郎「そうだな、アル!これで全て、終わりにしてやるぜ、マスターテリオォォォンッ‼︎」

 

 

 

 

デモンベインとリベル・レギスは互角の戦いを見せていた。

 

九郎「姫さん!」

 

瑠璃「はい!ナアカル・コード、送信!」

 

九郎「はあぁぁぁぁっ…!レムリアァッ…!」

 

マスターテリオン「こちらも見せてやろう、エセルドレーダ」

 

エセルドレーダ「イエス…。ハイパーボリアァッ…!」

 

九郎「インパクト‼︎」

 

マスターテリオン「ゼロドライブ‼︎」

 

二つの技がぶつかり合う…だが…。

 

九郎「うぐっ…⁉︎」

 

アル「ぐっ…!」

 

デモンベインが吹き飛ばされた…⁉︎

 

マスターテリオン「終焉の時だ」

 

リベル・レギスがデモンベインに攻撃を仕掛けた。

 

マスターテリオン「決着だ、大十字 九郎…。深き暗き怨讐を胸に!」

 

エセルドレーダ「埋葬の華に誓って!」

 

マスターテリオン「我は世界を紡ぐ者なり!」

 

あの構えは…シャイニング・トラペゾヘドロン…!

 

マスターテリオン&エセルドレーダ「「デモン…ベイィィィン‼︎」」

 

九郎「ぐあぁぁぁぁぁっ‼︎」

 

デモンベインごと空間を切り裂き、デモンベインは空間の裂け目の中に引き摺り込まれ、爆発しながら、空間の裂け目は閉じてしまった…。

 

瑠璃「だ、大十字さん…?」

 

エルザ「そ、そんなロボ…!」

 

エンネア「う、嘘だよね、九郎…⁉︎」

 

ワタル「デ、デモンベインが…!空間の裂け目に…!」

 

カノン「デモンベインが…九郎さんとアルさんが…負けた…?」

 

瑠璃「嫌…嫌…大十字さぁぁぁん‼︎」

 

マスターテリオン「終焉は呆気ないものだな」

 

エンネア「九郎…」

 

ウェスト「大十字 九郎…」

 

ワタル「そんな…そんな…」

 

マスターテリオン「受け入れろ、これが現実だ」

 

ジョーイ「九郎さんは…アルさんは…消えていない!」

 

舞人「ジョーイ…」

 

ジョーイ「九郎さんはデモンベインは…どんな時でも這い上がって、負けなかった!九郎さん達を見て、僕とヒーローマンも負けないくらいにヒーローになろうと思ったんだ!」

 

ゴーカイレッド「あいつはバカだ…。だが、簡単に負ける様な奴じゃねえ!それは俺達が一番わかっているんだよ!」

 

マスターテリオン「白き巨人を操る者、宇宙海賊、ならば、問おう。理の外へと消えた奴等がどうやって戻ってくるというのだ?理論的に不可能だ」

 

ゴーカイレッド「てめえ、あいつの宿敵のくせしてあいつの事をわかっていねえみたいだな」

 

マスターテリオン「何…?」

 

ジョーイ「不可能を可能にする…それが、大十字 九郎さんだ!」

 

 

 

 

 

ー大十字 九郎だ

 

俺は…どうなったんだ…?

 

そうだ…。確か、リベル・レギスのシャイニング・トラペゾヘドロンを受けて…。

 

ここは…異界の地なのか…?それにしても何もない…真っ暗だな…。

 

アル「九郎…!」

 

九郎「アル、か…?無事の様だな」

 

アル「無事とは言い難い状況だがな…」

 

九郎「俺達…負けたんだな…」

 

アル「…ああ」

 

…こんな所で終わりだなんて…!くそッ…!

 

アル「暗いな…。それに少し肌寒い…。九郎よ、寄り添っても良いか?」

 

九郎「ああ…。2人しかいないんだ、側にいよう、アル…」

 

俺とアルは身体を寄せ合った…。

 

アル「暖かいな、九郎は…」

 

九郎「アルもな…」

 

俺とアルはお互い見合って、笑った。

 

アル「九郎…。妾は…嫌だ…!」

 

九郎「え…」

 

アル「九郎と共に居れる事は嬉しい…。でも、こんな形は嫌だ!九郎の周りには沢山の人がいる…。妾はその者達とも一緒にいたい!」

 

九郎「アル…」

 

アル「お前は…こんなワガママな妾は嫌か?幻滅したか…?ならば、妾は…!」

 

俺はアルを抱きしめた。

 

アル「!」

 

九郎「馬鹿野郎…!幻滅するわけないだろ。お前は…俺の大切な…大切な存在なんだから…!」

 

アル「九郎…」

 

九郎「俺が…お前を帰してやる…!みんなにまた会わせてやる!」

 

アル「うつけが…!」

 

ジョーイ「九郎さん!アルさん!」

 

ゴーカイレッド「帰って来い、お前等!」

 

この声…!ジョーイとマーベラスか…!

 

アル「聞こえる…!皆の声が…!」

 

九郎「行こう、アル…!みんなが待っている場所へ…俺達の帰るべき場所へ!」

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

突然、空間にヒビが入り、割れるとそこからデモンベインが現れ、空間は元に戻る。

 

エルザ「デモンベインロボ!」

 

九郎「みんな、心配をかけて悪かったな!」

 

瑠璃「本当です…!でも、よかった…!」

 

エセルドレーダ「バカな…!この様な事が…!」

 

マスターテリオン「フ、フフフフ…!」

 

エセルドレーダ「マ、マスター…⁉︎」

 

マスターテリオン「そうだ…!それでこそだ、大十字 九郎!」

 

九郎「今度は…こっちの番だ、マスターテリオン‼︎」

 

デモンベインはリベル・レギスに攻撃を仕掛けた…。

 

九郎「ケリをつけるぜ、マスターテリオン!こいつで全てを断ち切る!」

 

アル「この力…使いこなすのならば、今だ!最終必滅兵器、シャイニング・トラペゾヘドロン!」

 

九郎「うおおおおおっ!」

 

デモンベインもシャイニング・トラペゾヘドロンを発動した。

 

九郎「アル、ずっと側にいてくれ。お前がいればなんだってできる!」

 

アル「勿論だ、妾が愛する者よ!」

 

九郎&アル「「祈りの空より来たりて、切なる叫びを胸に我等は明日への路を拓く!汝、無垢なる翼!デモンベインッ!」」

 

マスターテリオン「見事だ、大十字 九郎…!」

 

最大出力のシャイニング・トラペゾヘドロンを受けたリベル・レギスは空間の裂け目に引き摺り込まれた。

 

九郎「させるかよ…!」

 

ベルリ「な、何する気なんですか、九郎さん!」

 

だが、それを追って、デモンベインも裂け目の中にへと入っていってしまう…。

 

 

 

 

 

ー余はマスターテリオンだ。

 

余とエセルドレーダはデモンベインの攻撃を受け、異界の地へと飛ばされようとしていた…。

 

エセルドレーダ「マスター…」

 

マスターテリオン「また、余の私欲に付き合わせてしまったな、エセルドレーダ」

 

エセルドレーダ「いえ、マスターのいる先は私のいる先でもありますから」

 

マスターテリオン「だが、これでいい。余の欲は満たされた…。もう、これで…!」

 

九郎「勝手に満足してんじゃねえぞ、マスターテリオン!」

 

この声…大十字 九郎…?

 

 

 

 

ー大十字 九郎だ!

 

ようやくリベル・レギスを見つけたぜ!

 

マスターテリオン「何っ…⁉︎」

 

エセルドレーダ「何故、デモンベインが…⁉︎」

 

マスターテリオン「大十字 九郎、何故、異界の地へ来た?ここは貴公の居るべき場所ではない」

 

九郎「そんな事、わかってんだよ!俺は…俺とアルはお前等を連れ戻しに来たんだよ!」

 

エセルドレーダ「何故…?」

 

アル「邪神ナイアルラトホテップに縛られていた汝達…だが、奴を倒した事によって、汝達は自由を得た」

 

マスターテリオン「自由…」

 

九郎「だから、お前は俺と戦う為に異世界であるアル・ワースにまで来たんだろう?だからよ、違う生き方を知る機会くらいはあってもいいんじゃねえのか?」

 

マスターテリオン「違う…生き方…」

 

エセルドレーダ「マスター…」

 

マスターテリオン「エセルドレーダ…お前はどうしたい?」

 

エセルドレーダ「え…」

 

マスターテリオン「永劫の刻の中、余に付き従い続けてくれた礼だ。一度ぐらい、お前の意思に従うのも悪くない」

 

エセルドレーダ「私は…もし、赦されるのなら…私はマスターと共に違う未来を歩みたい…。滅びを待つのではなく、ただこの世界を生きていく、比翼の鳥として…」

 

マスターテリオン「フ、長き輪廻の果てに、ようやくたどり着いた終焉だ…。最後にそのような生き方をしてみるのも、また一興と言えよう。ならば、共に行こう、エセルドレーダ…果てなき未来へ…」

 

エセルドレーダ「イエス、マスター」

 

マスターテリオン「頼む、大十字 九郎、アル・アジフ…。余とエセルドレーダを…助けてくれ…!」

 

九郎「言われなくてもやってヤラァ!」

 

デモンベインはリベル・レギスに手を伸ばすが、あと少しのところで届かないでいた。

 

アル「早くしろ、九郎!このままでは此奴等を助け出す前に妾達も帰れなくなるぞ!」

 

九郎「後、少しなのに…クソォっ‼︎」

 

?「ならば、手を貸そう」

 

九郎「お、お前は…!」

 

俺はある機体と人物の手助けによって、リベル・レギスの腕を掴む事に成功した…。

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

空間の裂け目が少しずつ、閉じ始めた。

 

エンネア「何やっているの、九郎!このままじゃ…!」

 

ホープス「いえ、どうやら両方無事の様です」

 

空間の裂け目が閉じる寸前でデモンベインとリベル・レギスが出て来た。

 

チャム「デモンベインだ!」

 

シルキー「リベル・レギスもいます!」

 

九郎「ふー、間一髪だったぜ!」

 

リチャード「よく無事だったな、2人共」

 

九郎「こいつが助けてくれたんだ」

 

すると、空間が閉じると同時にある機体が現れる。

 

そう…エンシェントAQだ…。

 

弘樹「エンシェントAQだと…⁉︎」

 

イオリ「もしかして、また誰かが操っているのか⁉︎」

 

ミカゲ「そうではない」

 

アマタ「ミカゲ!」

 

ミコノ「どうして、あなたが…⁉︎」

 

ミカゲ「アポロニアスから君達の手伝いをしてくれと頼まれてね…。そちらがいいのなら、私もエクスクロスとして戦わせて欲しいのだが…」

 

ゼシカ「いいですよね、皆さん」

 

スメラギ「構わないわよ」

 

ミカゲ「感謝する。これでアクエリオンLOVEも使える様になったな」

 

カグラ「へっ、戦力増加って事か!」

 

ゴーカイイエロー「所でどうして、リベル・レギスが?」

 

九郎「こいつも俺達の仲間に入れてやりたくてよ」

 

ウィル「正気か、九郎⁉︎」

 

名瀬「良いじゃねえか、偶然とはいえ、彼だってアル・ワースを守る為に戦ってくれたんだからよ」

 

ショウ「それにもう悪いオーラは感じない」

 

ジェフリー「では、マスターテリオン、エセルドレーダ…。君達の仲間になるのを認めよう」

 

マスターテリオン「…」

 

エセルドレーダ「不満ですか、マスター?」

 

マスターテリオン「…いいや、このだけ居心地のいい場所を見つけられたのはいつぶりだろうと考えに浸っていた所だ」

 

エセルドレーダ「ふふ、そうですね」

 

これで本当に終わった…。

 

ドニエル「取り敢えず、何とかなったようだな…」

 

倉光「ですが、あのアンチスパイラルなる者が再び襲来したら…」

 

ホープス「皆さん、ご注意を。彼等が来ます」

 

魔従教団か…!

 

アマリ「ワース・ディーンベル!法師セルリックが来たの⁉︎」

 

セルリック「アマリ・アクアマリン…。今日は君に用はないよ」

 

アマリ「え…」

 

セルリック「各機、展開」

 

な、何をする気だ…⁉︎

 

セルリック「記憶の底に眠る原初の炎…。今一度、世界を燃やせ…」

 

マスターテリオン「これは…!」

 

ケロロ「何事でありますか⁉︎」

 

俺達は光に包まれ、光が消える…。

 

アマリ「さっきのドグマ…一体何なんです…」

 

フリット「宇宙空間が…!」

 

アセム「ひずみができる前の状態に戻ってやがる…!」

 

エレクトラ「船長…。この宙域の重力場異常が停止しました」

 

ネモ船長「世界の理が正されたか…」

 

アマリ「法師セルリック…」

 

セルリック「この世界を守るのは、我々魔従教団の務めだよ。応急処置はした…。これで当面は奴等の侵攻は食い止められる」

 

シモン「教えてくれ!アンチスパイラルとは何だ⁉︎ニアは、今どこに⁉︎」

 

セルリック「それに答える義理はないな」

 

アスナ「何ですって⁉︎」

 

アマリ「…」

 

セルリック「アマリ・アクアマリン…。お前と私の実力の差がこれではっきりしただろう。自らが教主に相応しいか、今一度、考えてみるのだな」

 

魔従教団は撤退した…。

 

シモン「くそっ…!」

 

アムロ「魔従教団はアンチスパイラルについても知っているようだな」

 

ルルーシュ「どうなんだ、アマリ?」

 

アマリ「ごめんなさい…。私には…わかりません…」

 

サラ「じゃあ、零は?」

 

ティア「ゼフィルスネクサスはアンチスパイラルと戦った事があるんだよね?」

 

零「…見えないんだ」

 

レナ「え…?」

 

零「何とかして見ようとしているが、これ以上のゼフィルスネクサスの記憶が見れないんだ…。それに…これ以上、踏み込んじまうと…ゼフィルスネクサスも…俺まで壊れてしまいそうなんだ…」

 

ケイ「ど、どうしたの、零⁉︎」

 

アスナ「(同じく、ゼフィルスネクサスに乗る私には理解できるわ…。これは確実に零とゼフィルスネクサスの心が一つになりかけている…。一心同体…に…)」

 

ロージェノム「急ぐ必要はない。いずれ、お前達は全てを知る事になる」

 

リーロン「その口ぶり…自分からは話すつもりはないようね」

 

ロージェノム「出来る事ならば、このまま奴等が現れない事を願う身だからな」

 

シモン「だが、それではニアが…!」

 

ロージェノム「焦るな、螺旋の男…。時はいずれ来る。その日に備え、我々は、あのカテドラル・テラを整備しよう」

 

ダヤッカ「あのデカブツか…」

 

リーロン「シモン…。このアークグレンは、あなた達に預けるわ。使い方は、これまでと同じ…。必要な時には亜空間から呼び出してね」

 

シモン「…わかった。ロシウには礼を言っておいてくれ」

 

リーロン「これから、あなた達はどうするつもり?」

 

シモン「…アンチスパイラルと戦う為にはもっとこの世界の事を知る必要がある…」

 

アマリ「私も同感です。私の知る創世神話では語られていない何かがこれからの戦いでは重要になる様に思えます」

 

イオリ「でも、どうやってそれを…」

 

零「ドアクダーなら、何か知っているんじゃねえか?」

 

弘樹「そうだな、アンチスパイラルを呼び込んだのもあいつだし」

 

ネモ船長「おそらく、奴に接触するのが一番の近道だろう」

 

ノブナガ「イチを救い出し、ドアクダーを叩く…」

 

アレクサンダー「同時に、この世の謎を解き明かす…」

 

ケンシン「それが私達の次の戦ですね」

 

シモン「(待っていろよ、ニア…。俺はかならず約束を果たす…。俺はまだ…お前にプロポーズするっていう大勝負が残っているんだ…)」

 

デモンベイン、リベル・レギス、エンシェントAQも艦に戻り、俺達はアル・ワースの星へと戻った…。

 

 

 

ー導師キールディンです。

 

私はエンデの神樹の前にいた。

 

導師キールディン「…仰せの通り、処理をいたしました。これでアンチスパイラルも当分の間は干渉する事は出来ないでしょう。…かしこまりました。もう少しだけ時間を稼ぎます」

 

な…⁉︎

 

導師キールディン「…しかし、それでは法と秩序の番人であった教団の威信というものが…。も、申し訳ありません…!決して、そのようなつもりはなく…!…こ、心得ております。全ては御心のままに…それが私共の悦びなのですから…」

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

メガファウナの格納庫に集まり、今日のメルの頑張りについて話していた。

 

零「それにしても今日はメルも大活躍だったな」

 

メル「そ、そんな事ないですよ…」

 

アスナ「あらあら照れちゃって」

 

ルリ「ナデシコCを代表させて言わせていただきます。本当にありがとうございました」

 

メル「も、もういいって、ルリちゃん!」

 

カノン「メルちゃんの照れ顔可愛い!」

 

メル「やめて〜!」

 

弘樹「にしても土壇場でハイバスタードモードを発動しちまうとはな」

 

イオリ「メルさんの努力の結果だと思う。彼女、至る所で努力しているからな」

 

零「へー?よく見ているんだな」

 

イオリ「ちゃ、茶化すなよ、零!」

 

アマリ「でも、メルさんは本当に努力家ですね」

 

アキト「その努力が、今回俺達を助けてくれたんだからね」

 

一夏「これからも頼りにしているよ、メル」

 

メル「はい!これから…も…みな、さん…と…」

 

アスナ「メル…?」

 

メル「うぐっ…⁉︎」

 

突然、メルが胸を抑えて倒れた。

 

弘樹「お、おい!どうしたんだよ⁉︎」

 

カノン「メルちゃん⁉︎」

 

零「おい、しっかりしろ、メル!メルゥゥゥゥッ‼︎」

 





ー中断メッセージ

〈スパロボでも貧乏〉

九朗「だあーっ!資金が足りなくてデモンベインを改造できねー!」

瑠璃「大十字さん、あなたゲームでも金欠なのですか?」

九朗「ううっ…それを言われると」

エンネア「ねえねえ、九郎!戦闘の時には獲得資金の多い敵を倒すとき…または、マップ兵器で複数の敵をまとめて倒す時…精神コマンド『幸運』を使う事をお勧めするよ!」

瑠璃「まあ、常識ですわね」

九朗「俺が『幸運』持ってるように見えるか⁉︎見えないだろ⁉︎いや、むしろ見えてこない!…自分で言ってて悲しくなってくる」

エンネア「ごめんごめん!じゃあ、誰かに『祝福』をしてもらったら?」

九朗「『祝福』!そうだよ、その手があったんだ!」

九朗「これで改造資金だけじゃねえ、食費もがっぽり!ジャムも塗り放題!わはははは!…ははは…は…。はあ…。こんなところでも、俺はタカる生活から抜け出せないのね…」

次作のスパロボTの小説について、どれの方がいいでしょうか?

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