スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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シークレットシナリオです!

スパロボTのCMであの人が出ると聞いて、驚きました!

それではどうぞ!


シークレットシナリオ4 シュワルビネガーの秘密

 

シークレットシナリオ4 シュワルビネガーの秘密

 

 

 

ーエレクトラです。

 

私はレーネ副長も共にメガファウナの格納庫にいました。

 

レーネ「…もう…終わりかも知れない…」

 

エレクトラ「ええ…。まさか、こんな強敵が潜んでいたなんて…」

 

レーネ「潜んでいた…と言うより、私達が目を背けてきた結果だと思います」

 

エレクトラ「おっしゃる通りです。戦い続けていれば、いつか状況は好転する…。その希望にすがりついて、今日まで過ごしてきましたが」

 

レーネ「所詮は幻想だったという事ですね」

 

エレクトラ「残念ながら…」

 

レーネ「認めるしかないのですね…」

 

エレクトラ「はい…。計算の結果、このままでは我々は資金繰りが出来ず、破産します」

 

レーネ「まさか、ドアクダーとの決戦を前にしてエクスクロスの活動資金が底を突くなんて…」

 

エレクトラ「世知辛い話ですが、お金がなければ、活動できません。我々にとっては、なによりも恐るべき敵と言えるでしょう」

 

レーネ「今までは倒した敵のスクラップを売ったり、アメリア軍やエナストリアからの資金救助を受けたりでやってきましたが…。ここ最近の激戦の連続によって完全に支出が収入を上回っていますね」

 

エレクトラ「さらにこれからの事を考えると各機体も、もっとチューンしたいでしょう」

 

レーネ「何か打開策はないのですか?」

 

エレクトラ「元の世界では資産家で知られる万丈君や舞人君もこのアル・ワースではどうしようもないですし…」

 

エレクトラ「シモン総司令を通じて獣の国に救助をお願いしたいところですが、あちらもカテドラル・テラの整備がありますし…」

 

エレクトラ「ルルーシュ君やミツヒデ君にも資金調達のプランをお願いしたのですが、合法的な手段では時間がかかると言われましたし…」

 

レーネ「こうなると何やかの方法で即効性のある資金稼ぎをやるしかありませんね…」

 

すると、メガファウナの副長が来ました…。

 

副長「こんな所にいたんですね、お二人さん」

 

レーネ「何かあったんですか?」

 

副長「偵察に出ていたシバラク先生から連絡が入ったんですが、この先の村が山賊団の被害にあっているそうです」

 

エレクトラ「またですか…」

 

レーネ「…困っている村の方々には申し訳ありませんが、これはチャンスですね」

 

エレクトラ「ええ…。山賊退治で資金稼ぎをしましょう」

 

そうと決まれば…行動開始よ!

 

 

 

 

ーシュワルビネガーだ。

 

獣人「監督…。みんな、揃ったぜ」

 

シュワルビネガー「監督ではない!隊長…または大佐と呼べい!」

 

獣人2「って言うけどよ…」

 

獣人「監督は、監督って呼び方がぴったりだもんな」

 

シュワルビネガー「そ、そうか…?確かに俺も、それが一番しっくり来る…。理由はわからんが…」

 

獣人2「で、俺達を集めたって事は…」

 

シュワルビネガー「機は熟した!我等、レッドゴリラ団はこれより村を攻め、一気に制圧する!」

 

獣人「おお!ついにこの日が来たか!」

 

獣人2「しかし、監督も強欲だな。まだ稼ぎ足りないとは」

 

シュワルビネガー「ヌフフ…あれのおかげでこうして俺は自前の軍団を備えるまでになった…。だが、もっとだ!この混乱のアル・ワースでレッドゴリラ団は天下を取るぞ!」

 

獣人「ついて行くぜ、監督!」

 

獣人「俺達は監督の強運に惚れ込んだんだ!見せてくれ、アル・ワース・ドリームを!」

 

シュワルビネガー「行くぞ、お前等!金と力は我にありだ!」

 

我々は機体に乗り、出撃した。

 

シュワルビネガー「いくぞ、レッドゴリラ団!突撃だ!」

 

獣人「ちょっと待った、監督!何か来るぜ!」

 

あ、あれは…⁉︎

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺達は山賊によって被害に遭っている村にまで来たが、既に山賊の部隊が展開されていたようだな。

 

それを見て、俺達は出撃した。

 

シュワルビネガー「な、何だ⁉︎村の奴等が雇った用心棒か!」

 

ワタル「お前は、モンジャ村で戦ったシュワルビネガー!」

 

シュワルビネガー「救世主ワタル!ここまで戦力を集めていたとは…!」

 

シバラク「そう言えば、あいつ…いつの間にかドアクダー軍団から見えなくなっていたのう」

 

零「それが、こんな所で山賊団のリーダーをやっているなんてな…」

 

シュワルビネガー「うるさい!もう俺はドアクダー軍団のやり方にはついていけないのだ!」

 

龍神丸「何…?」

 

ショウ「って言うけど、やってる事が山賊団じゃそんなに変わらないと思うが…」

 

獣人「黙れ!うちの監督はすごいんだぞ!」

 

獣人2「そうだ、そうだ!俺達は監督についていくって決めたんだ!」

 

ベルリ「へえ…あいつ、人望があるんだ…」

 

九郎「確かにこれだけの戦力を揃えた事は褒めてやってもいいな」

 

ワタル「シュワルビネガー!ドアクダー軍団を抜けたお前がどうやって山賊団を作ったんだ⁉︎」

 

シュワルビネガー「知りたいか、ワタル?ならば、教えてやる!それは、俺が金鉱山を発見したからだ!」

 

アマリ「金⁉︎」

 

ホープス「話の途中ですが、何か来ます」

 

あれは…金色のゴーレム…⁉︎

 

ティア「金色のゴーレムだ!それも、あんなにたくさん!」

 

イオリ「術士がいないという事は逸れゴーレムか」

 

ホープス「今、分析してみましたが、教団の使っているものよりもかなり多くの金を含有しています」

 

…へえ、成る程ね…。

 

レーネ「何っ⁉︎」

 

エレクトラ「もしかして、これって…天の助け…」

 

弘樹「このタイミングでこの地点に現れたって事は…」

 

カノン「あのシュワルビネガーという人の見つけた金鉱山の金を吸収したと見ました!」

 

シュワルビネガー「ちょっと待て!じゃあ、あのゴーレムの金は俺のものじゃないか!」

 

優香「いいえ、それは違うと思います」

 

しんのすけ「あのゴーレムを放っておいたら、村の人達が困るゾ!」

 

一夏「しんのすけの言う通りだな」

 

ゼロ「正義の味方のエクスクロスとしてはゴーレムも退治しないとな」

 

シュワルビネガー「お、お前等!俺の大事な金を!」

 

甲児「心配するな!お前も一緒に退治してやるさ!」

 

海道「今日は人助けと金儲けがいっぺんにできそうだぜ!」

 

シュワルビネガー「そ、そうはさせるか!金のゴーレムは絶対に渡さないぞ!」

 

マスターテリオン「貴様のものではない」

 

アイーダ「欲しいものは奪っていく…。ふふ…まるで本当の海賊になったみたいですね」

 

トビア「それなら、海賊らしく…」

 

ゴーカイレッド「いただくぜ!」

 

メル「…い、いやいや!何か皆さん、理由を無理矢理こじつけてますけど、これは流石に…」

 

零「何言ってんだよ、メル」

 

弘樹「俺達は人助けをするだけだ」

 

アスナ「やましい事なんて、何も考えてないわよ」

 

メル「…え、いや…でも…」

 

優香「メルちゃん…」

 

メル「は、はい…?」

 

優香「つべこべ言わずにやるのよ!」

 

メル「りょ、りょりょりょ…了解しましたですー‼︎」

 

さあ、戦闘開始だ!

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSウォルンタス〉

 

アスナ「ここが稼ぎ時って所ね!」

 

零「ああ…。容赦なくいただく!一機残らずな!」

 

アスナ「(私が言えた事じゃないけど、目の色が変わりすぎよ、零…)」

 

 

 

 

龍王丸の攻撃でシュワルビネガーの魔神はダメージを負った。

 

シュワルビネガー「う、うおおおおおっ!お、俺は必ず帰ってくるぞぉぉっ‼︎」

 

シュワルビネガーの魔神は爆発した…。

 

ヒミコ「やられちゃったのか?」

 

幻龍斎「いや、脱出したウラ」

 

ワタル「ドアクダー軍団を抜けたんなら、真面目に働けばいいのにね」

 

終わったな…。

 

レーネ「山賊団ならびにゴーレムの壊滅、確認しました!」

 

エレクトラ「これで私達の抱えていた問題の殆どが解決するでしょう!」

 

倉光「そ、そうか…」

 

ネモ船長「それは良かった…」

 

ワタル「ところでシュワルビネガーは…?」

 

ヒミコ「あそこ、あそこ!見ーつけた!」

 

…ん?なんだアレ…?

 

ワタル「え!あれって…⁉︎」

 

戦闘を終えた俺達はシュワルビネガーがいる場所まで来たが…。

 

どういう事だ、これは…?

 

?「…」

 

ワタル「シュワルビネガー…なの?」

 

シュワルビネガー「少し前は、そんな名前で呼ばれていたような気がします」

 

姿が変わりすぎだろ…。

 

何かの罠か…?

 

シバラク「よくわからんが、ドアクダーによって姿を変えられていたのか…?」

 

クラマ「だろうな。ついでに精神制御も受けていたらしい」

 

そのパターンか。

 

シュワルビネガー「本来の私は、工事の現場監督をやっておりました」

 

獣人「道理で穴掘りが上手いと思った!」

 

獣人2「だから、監督って呼ばれるのにも慣れてたんだ!」

 

エイサップ「ドアクダーに姿を変えられていたのはわかったけど、それがどうして元に戻ったんだ?」

 

ナディア「クラマみたいに呪いが解けたようなものなの?」

 

クラマ「多分、それだな。ワタルに負け続けて、ドアクダー軍団にいるのがイヤになって…。その結果、ドアクダーの精神支配から逃れたんだろうさ」

 

トッド「もしかして、ドアクダー軍団の連中ってのは、みんな、姿を変えられてるのか⁉︎」

 

零「その可能性が高いですね」

 

ワタル「あの界層ボス達も元は普通の人間だったのか…」

 

幻龍斎「あいつ等も完全に負けを認めれば、シュワルビネガーのようにドアクダーの支配から逃れる事が出来るかも知れんウラ」

 

グランディス「要するにぶん殴って目を覚まさせりゃいいってわけか」

 

ハンソン「じゃあ、やる事は変わらないね」

 

サンソン「余計な遠慮はいらないって事だな」

 

ワタル「よぉし!ドアクダーを倒して、みんなを元の姿に戻すぞ!」

 

シュワルビネガー「では、少ないですが、レッドゴリラ団の蓄えも使ってください」

 

トオル「いいんですか⁉︎」

 

シュワルビネガー「もちろんです。もっとも金のほとんどは、あのゴーレムが吸収してしまいましたが…」

 

獣人「か、監督…!それを渡しちまったら…」

 

獣人2「レッドゴリラ団は解散なのか⁉︎」

 

シュワルビネガー「今日から、我々は土木工事を請け負うレッドゴリラ組に転職だ。みんなには社員として働いてもらう。ちゃんと給料も出すから心配するな」

 

獣人「監督…」

 

シュワルビネガー「私についてくると言った言葉はもう無効かな?」

 

獣人2「そんな事はねえ!これからも監督の下で働かせてもらうぜ!」

 

シュワルビネガー「ありがとう。みんなで一緒に頑張っていこうな」

 

シバラク「これにて一件落着だな」

 

ワタル「(虎王…。もしかしたら、君もドアクダーに心を操られているのかな…。僕は君と、もう一度友達になると決めたんだ…。だから、君との戦い…必ず勝ってみせるぞ…)」

 





ーエーストーク。

〈マリア〉

ホープス「コングラチュレーション・エースパイロット。おめでとうございます、マリア様」

マリア「この様な場を作ってもらったのは嬉しいけど、私は祝われる資格はないわ」

ホープス「零の事でしょうか?」

マリア「それだけじゃないわ。私があの時、ハデスを止めていれば、この様な事にはならなかった…。そんな、私が…」

ホープス「ですが、あなたは変わろうとしているではないですか。零もそれは見ています」

マリア「ホープス…」

ホープス「あまり、自分を責めないでください。罪を背負った戦う…それがあなたと思います」

マリア「…ふふっ。そうね。ありがとう、ホープス」

ホープス「これからもよろしくお願いします。(愛する息子と世界の為に戦うあなたの意志…。マリア様、あなたこそ良き母親だと思います…。)」


〈優香〉

ホープス「コングラチュレーション・エースパイロット。おめでとうございます、優香様」

優香「ありがとう、ホープス!でも、このエースはメルちゃんと一緒に掴んだ様なものだからね」

ホープス「そうですね。それでは、また今度、メル様と共に祝わせていただきます」

優香「期待しているわ、ホープス!」

ホープス「お楽しみに。(迷いなき、正直な心…。優香様、それがあなたの強さなのですね。マスターも随分な強敵と競い合う事になりそうですね…)」

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