スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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鉄仮面が出る回です!

今回は本編で仲間にならないあいつらが仲間になります!

それではどうぞ!


第68話 光る風の中

ー新垣 零だ。

 

俺達は一度、帰還し、外にいるジット団を迎え撃つためにそれぞれの艦は慌ただしく準備をしていた。

 

このシグナス内もそうだった。

 

ドン「手の空いている奴はヴァリアンサー隊のチェックに回れ!想像以上にダメージを受けてるぞ!急げ!敵はもう目の前にいるんだ!補給が終わった機体から出すぞ!」

 

エルヴィラ「忙しいわね、もう…!」

 

ハーン「カップリングシステムの調整だろう?僕にも手伝える事があるはずだ!」

 

エルヴィラ「…手伝ってくれるの?」

 

ハーン「こんなもので罪を償えるのは思わないが、動かないよりかはマシだ」

 

エルヴィラ「頼りにしているわ、ハーン」

 

アマリ「…じゃあ、エンブリヲの異空間に囚われていた別働隊は…」

 

青葉「もう大丈夫のはずです」

 

ディオ「俺達の開けた特異点によって閉鎖された空間であったエンブリヲの拠点…真実のアルゼナルは崩壊を始めました。奴の不死身の秘密は並行世界の分岐点である、その空間から自らの可能性を引き出していたんです」

 

バナージ「よくわからないけど…」

 

青葉「要するにエンブリヲのスペアが何人もいて、一人が死んだら、完全に記憶や経験を共有した次が出てくるだけだったんだ」

 

ディオ「だが、あの空間が崩壊した以上、もうスペアを呼ぶ事は出来ない」

 

青葉「あいつ等なら、残ったエンブリヲを倒して、あの空間から脱出できるさ」

 

九郎「だけど、カップリングシステムに時空を制御する力があるなんてな…」

 

ディオ「現時点で安定性も確実性もありませんが…」

 

青葉「今回うまくいったのはサイコミュとGN粒子のサポートと火事場の馬鹿力のおかげだよ。とてもじゃないが、もう一回同じ事をやれって言われてもお手上げだ」

 

アムロ「今はそうかもしれないが、未来はわからない…」

 

シャア「エンブリヲが恐れていたのはカップリングシステムだけではない…。君達の持つ可能性もだ」

 

青葉「可能性か…」

 

ディオ「先の事はわからない…。だが、その未来に進む為にも俺達は今を乗り越えていかなければならない」

 

ベルリ「行こう…!レコンギスタ軍との戦いを終わらせる為に!」

 

ヒナ「ビゾン…」

 

ビゾン「お前は何も気にする事はない。全ては俺の…エフゲニー・ケダールの弱さが招いた事だ」

 

ヒナ「でも…」

 

ビゾン「…お前に一言だけ言わせてくれ。すまなかった」

 

ヒナ「ありがとう、ビゾン…。私はあなたにずっと守られてきた…」

 

ビゾン「子供だったんだ、お前も俺も…。これからは奴に…渡瀬 青葉に守ってもらえ」

 

青葉「お前…」

 

ビゾン「渡瀬 青葉…。ヒナを頼むぞ」

 

青葉「約束する。いつか、俺達の世界に還るまで、ヒナは俺が守る」

 

ヒナ「青葉、ビゾン…」

 

アルフリード「一人の少女を守る為に連合とゾギリアの男が手を取り合う光景を拝める事となるとはな…」

 

ビゾン「アルフリード中佐…⁉︎」

 

ヒナ「タルジムとラーシャも…!」

 

タルジム「よう、さっきぶりだな、二人共!」

 

ラーシャ「ビゾン…今の君、すごく格好いいよ」

 

ビゾン「3人はゾギリアを纏める為に戻ったのでは…?」

 

アルフリード「実はな。マルガレタ特務武官殿がこちらは任せて、我々はエクスクロスに同行しろとの通達が来たんだ」

 

ヒナ「という事は…」

 

アルフリード「我々もエクスクロスの一員になるという事だ。既に倉光艦長の許可は取っている。微力ながら、よろしく頼む」

 

ディオ「あのアルフリード・ガラントが味方となるとはな…心強いな」

 

ゼクス「こちらこそ、よろしく頼む」

 

アルフリード「まさか、君と肩を並べて戦う日が来ようとは…運命というのは何が起こるかわからないな」

 

ゼクス「まったくもってそうだな」

 

ビゾン「では、行くぞ…!」

 

青葉「ああ…。まずは、この世界を守る為に」

 

 

 

 

 

第68話 光る風の中

 

 

 

応急処置と補給を済ませ、俺達は出撃した…。

 

キア「出てきたな、エクスクロス」

 

シャア「キア・ムベッキ…。我々の準備が整うまで仕掛けてこないとはどういうつもりだ?」

 

キア「俺達は魔従教団にお前達の始末を命じられただけだ。その方法は問われてない」

 

ヤザン「そういうわけなんで俺達の流儀でやらせてもらうってわけだ」

 

カミーユ「正々堂々と戦うとでもいうのか…!」

 

キア「欲しいものは力尽くでも手に入れる…。だが、汚いやり方をすれば、心にシミが残るんでな」

 

ゴーカイレッド「へっ、その考えは嫌いじゃないぜ!」

 

青葉「待ってくれ!ゴーゴンは破壊されたけど、もしかすると生きてる人間がいるかも知れない!」

 

クン「こちらでも生体反応は確認している」

 

シーブック「ならば、まず救助を…!」

 

キア「スポンサーもお待ちなんで、そうも言ってられん。心配しなくても救助隊はこちらで手配した。安心して俺達を迎え撃てよ」

 

零「取り敢えず、心配はしなくていいようだな」

 

ベルリ「悪い人ではないかも知れないけど、やっぱり、いい人とも言えない…!」

 

グレミー「キア・ムベッキ!元の世界に帰る事が目的ならば、エクスクロスと手を取り合うんだ!」

 

ヤザン「グレミー坊ちゃんは、あちらについたか」

 

ラカン「結局は甘さを据えられんかったようだな」

 

キア「悪いな、グレミー。俺達は自分の手で欲しいものをつかみ取りたいんだ。だからと言って、今までやってきた事を捨てて、敵に尻尾を振るなんてのも性に合わんのさ」

 

トビア「戦うしかないのか…!」

 

キア「そういう事だ!お前等を叩いて、俺達はレコンギスタを遂行する!」

 

ラカン「決着をつけるぞ、エクスクロス!」

 

ヤザン「これが最後の戦いだ!ここにいないイオクの坊ちゃんの分まで、お互いに全力を尽くそうぜ!」

 

ジュドー「力でしか、物事を解決できない分からず屋め!」

 

ベルリ「でも、あの人達を止める事で戦いが終わるなら…!」

 

アイーダ「そうです、ベル…!」

 

ベルリ「やるしかない…!ここでレコンギスタ軍との戦いを終わらせる為にも!」

 

俺達は戦闘を開始した…。

 

 

 

 

戦闘開始から数分後の事だった…。

 

ベルリ「この感覚…!来る!」

 

カバカーリーか…!

 

マニィ「マスク!」

 

キア「お前も来たか、マスク」

 

マスク「すまん、キア・ムベッキ…。俺は好きにやらせてもらう」

 

キア「構わんさ。己の心の命じるままにやるがいい」

 

ヤザン「俺達も似たようなものだ」

 

マスク「自由という事か…」

 

バララ「ベルリ・ゼナムと戦うんだね、マスク?」

 

マスク「今の俺に残されているのは、それだけだ」

 

マニィ「ここで負けたら、その執念から解放される?」

 

マスク「それはわからない…」

 

ベルリ「わからないんなら、試してみればいいんですよ」

 

マスク「ベルリ・ゼナム…」

 

ベルリ「あなたが何を考えているかなんて、僕にはどうでもいいです。でも、ここでレコンギスタ軍との戦いは終わりです!あなたとの戦いも終わらせます!」

 

マスク「貴様という男は、どこまでも自分勝手で好き放題で…!自由なんだ…」

 

マニィ「マスク…」

 

マスク「決めたぞ、マニィ!俺は、この戦いで全てを吹っ切る!クンタラも飛び級生も全てをだ!」

 

マニィ「頑張って、マスク!」

 

ノレド「ちょっとマニィ!敵を応援するのは…!」

 

アイーダ「許します。勝つのはベルですから」

 

ノレド「言っときますけど、あたしだってベルが勝つって信じてますから!」

 

ベルリ「来い、マスク大尉!最後なんだから、あなたの全てを吐き出してください!」

 

マスク「行くぞ、ベルリ!私の全てを懸けて、お前を越えてみせる!」

 

頑張れよ、ベルリ…!

 

 

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 ハマーンVSラカン〉

 

ハマーン「ラカンか…」

 

ラカン「ハマーン様…愚かな私を笑いますか?」

 

ハマーン「いいや、笑わないさ。お前は愚かだが、勇ましい男だ…。私にはそれがわかる」

 

ラカン「私は…あなたに忠誠を誓ってよかった…。だが、手加減はせん…!」

 

 

 

ハマーンさんのキュベレイがラカンの乗るドーベン・ウルフにダメージを与えた。

 

ラカン「ちいっ…!ここまでなのか⁉︎」

 

グレミー「投降しろ、ラカン!私が責任を以て、お前を受け入れる!」

 

ラカン「申し出はありがたいが、俺にもプライドというものがある。投降はせん!連中に頭を下げるぐらいならば、この世界で生きていく道を探すわ!」

 

ラカンの乗るドーベン・ウルフは撤退した…。

 

グレミー「ラカン…」

 

ジュドー「放っておけよ、グレミー。それがあいつの選んだ道なんだから」

 

 

 

 

Zガンダムがハンブラビにダメージを与えた…。

 

ヤザン「ちいっ!これ以上は無理か!」

 

カミーユ「投降しろ、ヤザン!お前は元の世界に帰りたくないのか!」

 

ヤザン「…お前等と違って、俺はこの世界をそれなりに気に入ってるんでな」

 

カミーユ「え…」

 

ヤザン「じゃあな、カミーユ!また会えたら会おうぜ!俺は、ここで好きにやらせてもらうぜ!」

 

ハンブラビは撤退した…。

 

カミーユ「ヤザン…」

 

ビーチャ「よくわからないけど、ヤザンさん…ずっとアル・ワースで生きていくつもりか…」

 

エル「そうみたいね…」

 

ジュドー「自由過ぎるな、あの人は…」

 

 

 

 

 

 

HI-νガンダムの攻撃でα・アジールはダメージを負った。

 

クン「ここまでか…!」

 

キア「後退しろ、クン!」

 

クン「しかし、隊長を残しては…」

 

キア「お前にはレコンギスタより何よりやってもらわなくちゃならん事がある!」

 

クン「…わかりました。隊長もご無事で」

 

a・アジールは撤退した…。

 

キア「頼むぜ、クン。俺達の子供のために」

 

 

 

 

 

ダハックがジャイオーンにダメージを与えた…。

 

キア「俺はレコンギスタを遂行するまでは死ぬ気はないんだよ!」

 

ジャイオーンは撤退した…。

 

ベルリ「逃げた!」

 

クリム「キア・ムベッキ…。面白い男だった」

 

シャア「団員達は、あの男に全幅の信頼を寄せている。彼の考え次第でジット団との戦いは終わるだろう」

 

 

 

 

G-セルフの攻撃でカバカーリーはダメージを負った…。

 

マスク「何故だ…⁉︎何故、私は勝てないのだ!」

 

ベルリ「そんなマスクを被っているからですよ!」

 

マスク「何っ⁉︎」

 

ベルリ「もっと自分を曝け出さなきゃ本気なんて出せるもんじゃありません!後ろめたさを抱えたまま戦っている人に負けるわけないんですよ!」

 

マスク「…そんな簡単な事だったのか…」

 

マスク「マスク!」

 

マスク「俺は…バカだったよ…」

 

カバカーリーは撤退した…。

 

バララ「これで終わりなの、マスク…」

 

マニィ「ううん…。必ず戻ってくる…。(信じていいよね、ルイン…)」

 

これで全部の敵を倒したな!

 

メル「敵部隊の壊滅を確認しました!」

 

ベルリ「これで戦いは終わるんですね…!」

 

シーブック「みんな、よけろ!」

 

と、突然の砲撃…⁉︎

 

トビア「何っ⁉︎」

 

セシリー「この感覚は…!」

 

現れたのは…ラフレシアのようなモビルアーマー…⁉︎

 

シーブック「鉄仮面のモビルアーマー!」

 

ケルベス「その鉄仮面ってのは何者だ⁉︎」

 

トビア「宇宙世紀でシーブックさん達と戦ったクロスボーン・バンガードの指導者です」

 

リディ「あのモビルアーマー、ヘルメスの薔薇の設計図で復元されたのか!」

 

アンジェロ「乗っているのは、ジット団の者か…⁉︎」

 

シーブック「違う…!」

 

セシリー「あれに乗っているのは…!」

 

鉄仮面「久しぶりだな、ベラ」

 

セシリー「やはり…」

 

シャア「鉄仮面カロッゾ・ロナ…!お前もアル・ワースに来ていたのか!」

 

アムロ「奴はアクシズでの戦いで、シーブックに倒されたはずでは…!」

 

鉄仮面「シャア・アズナブル、アムロ・レイ…。お前達もここにいるのだ。何も驚く事はない」

 

シャア「…クンパ・ルシータの所には私とアムロとトビア、バナージや姫様の他にも異界人の客人がいた気配があったが…」

 

アムロ「それが、あの男だと…⁉︎」

 

鉄仮面「その通りだ。あの男は私にラフレシアを用意し、戦いの全てを共に観察してきた。だが、奴の思想は生ぬるいとしか言い様がない」

 

シーブック「何っ⁉︎」

 

鉄仮面「弱肉強食の摂理を説くのなら、より徹底的な手段が必要なのだ」

 

あれって…ミスルギが使っていた殺戮兵器か…!

 

ファ「あれは…⁉︎」

 

ルー「ミスルギの使っていた無人兵器!」

 

セシリー「まさか、それをバグの代わりに⁉︎」

 

鉄仮面「察しが早いな、ベラ。お前の予想通りだ。バグ以上の殺傷能力を持つ、あの兵器こそ新たなラフレシア・プロジェクトの中核を成す」

 

シャア「ラフレシア・プロジェクト…。増えすぎた人類の半数以上を抹殺し、残った者を統治する計画…」

 

ベルリ「何だって⁉︎」

 

青葉「あいつ、そんな滅茶苦茶な事をやろうとしているのか⁉︎」

 

鉄仮面「このアル・ワースで私は宇宙世紀の未来と全ての世界に共通する人類の愚かさを知った。それを正しく導くにはまず人類の数というものを制限する必要がある事を再認識した」

 

シーブック「お前は元の世界に戻り、再び悪魔の計画を実行するつもりか⁉︎」

 

鉄仮面「魔従教団との契約も完了している。レコンギスタ軍の残党も私が統べる事になるだろう。もっとも…私とラフレシアがあれば、他の人間は必要はないがな」

 

マリーメイア軍のモビルスーツか…!

 

ゼクス「マリーメイア軍のモビルスーツ!」

 

ノイン「パイロットの生体反応はない…!」

 

カトル「では…!」

 

ヒイロ「あれは…モビルドールだ」

 

鉄仮面「革命の世界の技術を使用させてもらった。これがあれば、私一人でラフレシア・プロジェクトを遂行できよう」

 

あの男…何故、革命の世界という言葉を知っているんだ…?

 

デュオ「くそっ!変な所で勉強熱心な野郎だぜ!」

 

五飛「言い換えれば、奴は複数の世界の悪意を束ねる存在だ!」

 

フロンタル「クンパ・ルシータめ…!このような男に力を与える事の危険性がわからなかったのか!」

 

鉄仮面「では、お前達に新たなバグの力を見せてやろう」

 

また殺戮兵器が増えた…⁉︎

 

ビゾン「奴の狙いはガラプーシカか!」

 

アルフリード「まずい…!あそこではまだ救助作業を行なっている…!」

 

鉄仮面「あそこにいる人間は敗残者だ。既に必要ない。不要な人間は抹殺する!」

 

すると、ジャイオーンが現れた。

 

キア「そうはさせん!」

 

ジャイオーンの攻撃でゴーゴンの残骸に集まっていた殺戮兵器は破壊された。

 

クリム「キア・ムベッキ!」

 

ミック「あの男…救助隊を助けたのか!」

 

キア「当然だ。あそこには俺の部下もいる。何より人の生命を虫けらのように奪うような男にレコンギスタ軍を預けるわけにはいかん」

 

鉄仮面「愚かな男だ。この私に刃向かうつもりか?」

 

キア「俺は邪魔者は排除するが、生命そのものを邪魔だと思った事はないんでな」

 

シャア「手を貸してくれるのか?」

 

キア「その代わりと言ってはなんだが、残ったジット団の連中の受け入れは頼むぜ」

 

アイーダ「わかりました。アイーダ・スルガンの名の下、約束しましょう」

 

鉄仮面「何故、理解できんのだ!人類を管理し、導く者が必要であるのを!」

 

ハンブラビ、ドーベン・ウルフが現れた。

 

ヤザン「楽しそうな事をやっているじゃねえか!」

 

ラカン「我々も混ぜてもらおうか」

 

カミーユ「ヤザン!」

 

ジュドー「ラカンまで…!」

 

さらにカバカーリーも現れる。

 

マスク「…見せてもらったぞ。本物の支配者…独裁者というものを」

 

バララ「マスク!」

 

マニィ「全て吹っ切れたんだね!」

 

マスク「完全に…というわけではないがな」

 

鉄仮面「ヤザン・ゲーブル、ラカン・ダカラン、キャピタル・アーミィのマスク!お前達も私を否定するのか!」

 

ヤザン「お前の事などどうでもいいんだよ」

 

ラカン「だが、その上から目線は気に食わんがな」

 

マスク「お前は…その仮面の下に何を隠している…?」

 

鉄仮面「何っ⁉︎」

 

マスク「過去か…?それとも、か弱い自分か?どちらにしても、マスクを被っているような奴にロクな人間はいないな!」

 

ゼクス「クザリと来るものがあるが…」

 

グラハム「あの青年の言う通りだな」

 

ゼハート「筋が通っている」

 

フロンタル「(いい加減、私も外してみるか…?)」

 

シャア「彼も仮面やマスクの呪縛から解き放たれたか」

 

マスク「そんな男に支配者面をされては世界は何も変わらん!」

 

マスクの奴がマスクを取った…!

 

ノレド「え…!あれってキャピタル・ガード養成学校の…!」

 

ベルリ「ルイン先輩!」

 

マスク「いや…俺はキャピタル・アーミィのマスクだ」

 

すぐにマスクをつけるなよ、マスク…。

マスクのマスク…ややこしいな!

 

マスク「俺は自分と世界を変えるためにあの鉄マスクと戦う!」

 

ベルリ「ありあとあす、マスク先輩!」

 

ケルベス「それでいい!歓迎するぞ、マスク生徒!」

 

ジュドー「ヤザンさん、ラカン…。二人も一緒に戦ってくれるのか?」

 

ヤザン「この世界が気に入っていると言ったが、やはり、元の世界に帰りたくてな」

 

ラカン「だが、勘違いするな。お前達に投降する気はないと言ったはずだ」

 

バナージ「ほ、本当に自由な人達ですね…」

 

鉄仮面「おのれ!」

 

シーブック「鉄仮面!生命の意味のわからないお前の居場所はどの世界にもない!」

 

セシリー「私達はあなたを止めます!その歪んだ思想と共に!」

 

鉄仮面「所詮、凡人に理解を求めても無駄という事か!」

 

トビア「偉そうに!お前のような奴が選ばれた貴族だというなら、俺はずっと凡人のままでいい!」

 

アムロ「今こそ、俺達の手で終わらせる!」

 

カミーユ「宇宙世紀からリギルド・センチュリーまでを巻き込んだ、この戦いを!」

 

ジュドー「そして、守ってみせる!」

 

バナージ「世界を…生命を!」

 

ベルリ「前へ進んでいく!戦いの向こうにある未来を!」

 

シーブック「鉄仮面!お前という悪意の源を叩いて!」

 

戦闘開始だ!

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 バナージVS鉄仮面〉

 

バナージ「人類を殺すなんて…そんなの認められるはずがありません!」

 

鉄仮面「何もわかっていない!私の理想を理解できぬ者に生きている資格はない!」

 

バナージ「あなたは神でもなんでもない…。ただのエゴを撒き散らす化身だ!」

 

 

〈戦闘会話 マスクorシャアorフロンタルorグラハムorゼクスorゼハートVS鉄仮面〉

 

マスク「よもや、マスクや仮面をしていた者がこれ程いるとはな」

 

シャア「そのマスクや仮面をかぶった者は何かとガンダムに縁があるらしい」

 

ゼクス「それは世界が違えど同じ事なのかもしれない」

 

フロンタル「そして、ガンダムに乗った者達によって、変わった」

 

ゼハート「ふっ、さらにはガンダムに乗る事になった者もいる」

 

鉄仮面「私は変わるつもりはない!お前達と一緒にするな!」

 

グラハム「仮面やマスクとガンダムの関係…。人それを因縁と言う!それを我々が教えてやる!」

 

 

 

 

F91の攻撃でラフレシアにダメージを与えた。

 

鉄仮面「ラフレシアが…この私が二度も敗れるのか!」

 

シーブック「終わりだ、鉄仮面!」

 

鉄仮面「化け物が!この力が無益な戦いを繰り返させるのだぞ!」

 

セシリー「化け物は、あなたです!」

 

シーブック「僕達は力の使い方を誤らない!人はどれだけ時間がかかろうとも戦いを乗り越えてみせる!」

 

鉄仮面「そんな世界が来るものか!だから、人は導かれねば…!」

 

ラフレシアは爆発した…。

 

シーブック「それが来るのを待つんじゃない…。自分達の足で、そこへ向けて進むんだ…」

 

トビア「終わったんですね」

 

シーブック「いや…これは始まりに過ぎない」

 

セシリー「レコンギスタ軍との戦いが終結した今、アル・ワースの戦いも終わりが見えてきた」

 

シャア「それぞれの世界への帰還ももうすぐか…」

 

アムロ「それは新たな戦いの始まりを意味するかも知れない」

 

ベルリ「でも、その戦いって必ずしも戦争って意味じゃありませんよね…」

 

アイーダ「レコンギスタ軍の残存戦力にはアメリア軍総監の娘である私の名で受け入れを提案します」

 

クリム「あの鉄仮面のような存在を見れば、魔従教団に手を貸す事の危険さが流石にわかるだろうさ」

 

シーブック「…」

 

セシリー「どうしたの、シーブック?」

 

シーブック「宇宙に漂っている生命の鼓動が聞こえるような気がする…」

 

セシリー「このアル・ワースの宇宙でも多くの生命が散っていった…」

 

シーブック「鉄仮面には、ああ言ったけど、本当に戦いの向こうなんてものがあるのかな…」

 

セシリー「自分の目で確かめましょう。それが私達の生きる意味なのだから」

 

シーブック「セシリー…。君と一緒なら出来るような気がするよ…」

 

トビア「(シーブックさん、セシリーさん…。この先にどんな事が待ち受けていようとも…。お二人の幸せがある事を僕は心から願います…)」

 

俺達はそれぞれの艦へ戻り、メガファウナの格納庫に集まった…。

 

キア「当面は世話になるぞ、エクスクロス」

 

シャア「こうして手を取り合う事が出来た事で宇宙世紀からリギルド・センチュリーを巻き込んだ戦いは終わった」

 

クリム「後はアル・ワースを平和にして、それぞれの世界へ帰るだけだ」

 

ヤザン「そう言うわけだ、俺達も世話になるぜ」

 

ラカン「平和にするというのはよくわからんが、この世界での戦いを終わらせ、とっとと元の世界に戻るぞ」

 

ジュドー「…いいんですか、カミーユさん。この二人まで受け入れて…」

 

カミーユ「戦う目的は違えど、共に戦ってくれるだ。今はそれでいいとするさ」

 

キア「レコンギスタ軍は解散になったが、俺達のレコンギスタは、まだまだ終わらんさ」

 

クン「キア隊長…」

 

キア「クン…。ジット団の指揮はお前に任せる。当面はシラノー5で待機だ。お前のα・アジールは置いていけ。ヘルメスの薔薇の設計図から生み出したスターク・ジェガンと共にこちらで運用する」

 

クン「了解です。隊長のご無事を祈りします」

 

キア「腹の中の子を頼むぞ」

 

プルツー「腹の中の子って…!」

 

クン「私と隊長の子供だ」

 

ミック「それはめでたいね。そんな話を聞いたからには、何としてもみんなで生きて帰らないと」

 

クン「そうだね」

 

プルツー「お腹…触っていいか?」

 

クン「まだ動きはないぞ」

 

プルツー「それでもいい…。生命を感じたいんだ」

 

キア「許可する、プルツー。存分に新しい生命の芽吹きを感じるがいいさ」

 

プルツー「うん…」

 

アスナ「子供、か…」

 

優香「やっぱり憧れるよね」

 

ゼフィ「…キアさんとクンさんのお子様もコウノトリさんが運んできたのでしょうか…?」

 

零「そこは気にしなくてよろしい、ゼフィ」

 

アマリ「ふふっ!」

 

ホープス「(コウノトリの話…まだ信じているんですね、ゼフィは…)」

 

マニィ「…マスク…」

 

マスク「生き恥をさらす事になった私を笑ってくれ、マニィ」

 

マニィ「笑わないよ。マスクはいつだって私にとって最高に格好いいから」

 

バララ「せっかく素直になったんだから、気取った事は言わなくてもいいよ」

 

マスク「そうはいうが…」

 

ベルリ「おかしな遠慮はいらないですよ、先輩」

 

マスク「ベルリ…。俺は自分のやってきた事を詫びるつもりはないぞ」

 

ベルリ「僕もどれだけ先輩に憎まれても、僕である事をやめませんよ」

 

マスク「…お互い様…という事にしてくれるか…。そういう所が鼻につくんだよ、飛び級生め!」

 

ベルリ「すいません!」

 

ケルベス「いいぞ!若い内はぶつかり合って、前へ進めばいい!(ですよね、デレンセン大尉…)」

 

マスク「元の世界に帰るまでは、取り敢えずの休戦だ、ベルリ」

 

ベルリ「帰ったら、また戦うって言うんですか?」

 

マスク「それは、その時に考える」

 

ベルリ「了解です。それまでは、取り敢えずよろしくお願いしますね、マスク先輩」

 

リー「おい、みんな!大変だ!」

 

ヤール「どうしたんだよ、リー?」

 

リー「ザンギャックが…ギガントホースと部隊を動かし始めやがった!」

 

ジョー「何…⁉︎」

 

マーベラス「今度はザンギャックとの最終決戦ってわけかよ…!」

 

本当に休みなしなのかよ…!

 




ー中断メッセージ

〈アーニーとサヤ(今週の大喜利コーナー)〉

サヤ「皆さんこんにちは。極楽亭サヤです。それでは早速参りましょう、今週の大喜利コーナー」

アーニー「あ、あのですね…なぜ僕が解答者席に座らされているんでしょう?」
サヤ「それはもちろん、あなたが解答するからです。では第1問!」

アーニー「え、えええ!? 本気で!?」

サヤ「古典落語の『芝浜』とかけまして、必中を使わない攻撃と解く。そのココロは!?」

アーニー「え、えーっとぉ…と、整いました!」

サヤ「はい、答えをどうぞ!」

アーニー「よそう…またリセットになるといけねぇ」

サヤ「おあとがよろしいようで」

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