スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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えー、取り敢えずすみません!

スパロボXが楽しいのと、アマリが可愛かったんで書きました!

でも、メインはルークなのでこっちは息抜き程度で投稿していきます!

それではどうぞ!


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プロローグ 輝きの翼


ー俺...新垣 零はごく普通の高校生だ。

 

現在、18歳...俺は大学へ行く為に猛勉強している。

 

今日も俺は友人で幼馴染の白木 優香と氷室 弘樹と共に図書館で勉強をしていた。

 

弘樹「んー...此処わかんねぇ...零、此処わかるか?」

 

零「どれどれ...って、此処は前に教えただろ...」

 

弘樹「そうだったか?覚えがない」

 

零「...ホントにお前、受かる気あるのか?」

 

弘樹は勉強が苦手で俺に何度も聞いてくる。

 

そんな彼に対しての俺のため息に優香が苦笑しながら、弘樹に教えた。

 

優香「此処をこうだよ!弘樹!」

 

弘樹「おっ!成る程な!サンキュー!優香!」

 

優香「どういたしまして!」

 

零「多分、明日にもなれば全部忘れていると思うがな」

 

弘樹「それどういう意味だよ⁉︎優香は本当に優しいよな!こいつと違って!」

 

零「散々教えてやったやっさしい友人に随分ごあいさつな返しだな」

 

俺と弘樹はふざけながらも取っ組み合い、それを見て優香も笑う。

 

俺はこの生活に満足している。俺の家族は俺の幼い時に事故で亡くなっている。

 

こいつらは幼い時から一緒に居て、いわば兄弟の様なものだった。

 

優香「あ、もうこんな時間だ...私帰るね!」

 

零「んじゃあ、俺達も帰るか」

 

弘樹「そうだな!」

 

俺達は鞄の中に教科書を入れて持ち、図書館を後にする。

 

 

 

弘樹「零って何でそんな無駄に頭が良いんだ?」

 

零「無駄って何だよ?授業で習った通りに予習とかやってるだけだぜ?」

 

優香「それでも零って、女の子からも凄い人気なんだよ!」

 

弘樹「顔も良い、成績優秀、運動神経抜群に優しく、紳士的...お前完璧じゃねぇかよ!ファンクラブもできてるって話だしよ!」

 

零「待て!ファンクラブについては初耳なんだが⁉︎」

 

 

 

そんなこんなで俺達は歩き続け、俺達は別れる事となった。

 

弘樹「じゃあ!零!」

 

優香「また明日!」

 

零「ああ!」

 

そう言って、俺達は別れ、それぞれ家へ向かう。

 

だが、帰り道の途中、公園の横を通っていると、目の前からボールが飛び出て、道路に出る。

 

子供が遊んでいるボールか...?ん?ってか、これまずくねぇか...⁉︎

 

俺が予想した事が現実となった...。ボールを取りに来た子供が道路に出た。

 

そこまでは良かったが猛スピードのトラックが走ってきていた。

 

零「クソッ!間に合え...!」

 

俺は勢いよく駆け出し、トラックに怯えている子供を庇う様に抱き抱えた。

 

当然、トラックのぶつかる衝撃は俺に来て、俺は子供を抱き抱えながら、吹き飛ばされた。

 

地面に叩きつけられる俺...しかし、痛さは一瞬で意識が朦朧としていた。

 

周りから叫び声と俺が庇った子供が俺に声をかけて来た。

 

だが、俺はそれに答えられずにいた。

 

まず...い、意識が...。

 

こんな...こんな所で終わりかよ...悪い、弘樹...優香...。

 

そう思い、俺は意識を手放した...。

 

 

 

 

 

 

 

 

?「...い...お...ろ!...」

 

...んっ...?声が聞こえる...?俺は死んだはずじゃ...なら、空耳か...?

 

?「おい!起きろ‼︎」

 

嫌、空耳じゃない!確かに聞こえる...!

 

そう思い、俺はゆっくりと目を開いた。

 

すると、俺の目の前には白い学生服を着た少年と赤の服と黄色のズボンを履いた坊主頭の子供が居た。

 

零「此処...は...?」

 

?「おっ!目を覚ました!おーい!しんのすけー!こいつ起きたぞー‼︎」

 

しんのすけ「ほほーい!」

 

学生服の少年はしんのすけという坊主頭の子供を呼ぶと坊主頭の子供が俺の方へ駆け寄ってくる。

 

?「おい!大丈夫か?」

 

零「あ、ああ...大丈夫だ」

 

そう言い、俺は立ち上がり、周りを見渡す。

 

此処は...何処だ?...俺は確か、トラックに跳ね飛ばされて...死んだはず...。

 

それに...こいつらは...?

 

?「良かったぜ、倒れていたから何かあったのかと思ったんだ」

 

零「お前が俺を見つけてくれたのか?」

 

?「いや、お前を見つけたのはしんのすけだよ」

 

零「そっか、ありがとな」

 

しんのすけ「それなら、お助け料一億万円ローンも可!」

 

は...⁉︎一億万円...⁉︎ローン...⁉︎こいつ俺に助け料を払えって言ってんのか⁉︎

 

?「こら、あんまり困らせるなよ!...あっ!俺は織斑 一夏!一応、人類初の男性IS操縦者って呼ばれているんだ!」

 

しんのすけ「オラ、野原 しんのすけ5歳!春日部に住む、嵐を呼ぶ幼稚園児だゾ!」

 

うん、取り敢えずツッコミ所が満載だ。

 

織斑は取り敢えず置いとくとしてしんのすけ...何だ嵐を呼ぶ幼稚園児って...ってか、春日部って埼玉じゃねぇか。

 

それよりも俺は織斑の言葉が気になるな...ISって何だ...?

 

零「織斑...ISって何だ?」

 

一夏「一夏で良いよ...やっぱり、お前もISを知らないか」

 

お前も?...って事はしんのすけも知らないのか?

 

しんのすけ「所でお兄ちゃんのお名前は?」

 

ん?...あぁ、そう言えば名乗ってなかったな。

 

零「悪い悪い、俺は新垣 零...高校3年だ」

 

一夏「うぇっ...⁉︎せ、先輩だったんですか⁉︎」

 

先輩...?って事は一夏は俺よりも歳が下なのか?

 

零「一夏...お前歳は幾つだ?」

 

しんのすけ「オラ5歳!」

 

零「お前には聞いてねぇよ!」

 

一夏「15です!...ちなみに高校1年です...すみません!先輩!タメ口で!」

 

零「あー...別にタメ口で良いぞ?敬語は苦手だし、たいして歳も変わらないし...俺の事も零で良い」

 

一夏「は...ああ!よろしくな!零!」

 

俺は一夏と握手をして、再びISについて聞き出す。

 

零「一夏、ISについて教えてくれ」

 

一夏「あぁ...悪い、話が逸れたな...ISって言うのはインフィニット・ストラトスの略で宇宙空間での活動を想定し、開発されたマルチフォーム・スーツだ」

 

ほぉ...そりゃ凄げぇ...宇宙に行く為の言わば、宇宙服のかわりか...。

 

一夏「でも、白騎士事件っていう事件の所為でISは宇宙進出よりも飛行・パワードスーツになって、軍事に使われる事になったんだ」

 

元々宇宙進出の為のスーツが軍事兵器の1つにか...。

 

一夏「でも、ISに欠陥があるんだ」

 

零「欠陥?」

 

一夏「ISは女性しか動かせない事なんだ」

 

女性しか動かせない⁉︎そりゃ、欠陥品に近いんじゃないのか...?って、ん?待てよ、なら何故一夏はISを動かせるんだ?

 

しんのすけ「それなら一夏お兄ちゃんはどうして、あいえすを使えるの?」

 

お?しんのすけがそこに気がつくか...5歳の割に勘は鋭いな...。

 

一夏「そこはまだ俺にもわからないんだ...それで俺は男性唯一のIS操縦者になって、IS学園に入学する事となったんだ」

 

零「IS学園...?」

 

一夏「ISについて学んだり、将来、優秀なIS乗りになる為の学校だよ」

 

成る程な...あれ?ISは女しか使えない...つまり、IS学園にも基本女しかいない...って事は!

 

零「一夏...お前は女子校に放り込まれたって訳か」

 

一夏「あ、ああ」

 

しんのすけ「う、羨ましいゾ!」

 

零「お前、本当に5歳児か?しんのすけ」

 

5歳児の癖にドスケベすぎんだろ...親の顔が見てみたいぜ...だが、食い合わない点が多い...俺としんのすけはISについて知らない...そもそも俺の世界にISなんて存在しない。

 

考えられる事は1つしかない...。

 

零「俺と一夏の世界は別って事か」

 

一夏「やっぱり、零もそう思うか」

 

零「それしか考えられない...それともう1つ...」

 

しんのすけ「お?」

 

俺はしんのすけに視線を移し、一夏もしんのすけを見る。

 

零「俺の世界としんのすけの世界が同じかどうか...だな」

 

一夏「お互い、ISを知らないからな...共通の世界なんじゃないのか?」

 

零「確かに、俺の方にも埼玉と春日部はある...だけど、これだけで決めつけるのは早い...しんのすけ...何か知っているものを言ってくれないか?」

 

しんのすけ「知っている事...んーと...」

 

しんのすけは首を捻り、考え始め、暫くすると背負っていたリュックの中から1つのフィギュアを取り出した。

 

一夏「それは?」

 

しんのすけ「アクション仮面だゾ!」

 

零「アクション仮面?」

 

しんのすけ「地球を守る正義のヒーローだゾ!オラは毎週、アクション仮面を欠かさず見ているゾ!」

 

一夏「テレビで放送されているんだな」

 

アクション仮面か...だが、これで確定した...俺としんのすけの世界も共通じゃない...俺の世界にアクション仮面なんて放送されていない。

 

特撮作品はいくつか放送されているがアクション仮面なんて聞いた事ない。

 

零「俺の世界にはアクション仮面は放送されていない...つまり、俺としんのすけの世界も別だって事だ」

 

一夏「3人共別世界の人間か...」

 

3人はそれぞれの情報を話し合い、ついにこの場所について話し出す。

 

しんのすけ「此処って、何処かな?」

 

零「わからない...少なくとも俺の世界じゃない」

 

一夏「俺の世界とも違うな...しんのすけは?」

 

しんのすけ「オラわかんないゾ」

 

だよな...5歳児に地理は無理か...。

 

だが、この世界...何処かファンタジーっぽさを感じさせるな。

 

零「取り敢えず、人を探そう...」

 

一夏「そうだな!人が居たらこの場所について聞けるかもしれない!」

 

しんのすけ「よーし!出発おしんこ〜!」

 

零・一夏「「それを言うなら、出発進行な!」」

 

何か、しんのすけと居ると調子が狂うな...。

 

取り敢えず歩き出すか...そう思っていたその時だった。

 

突然地響きが起こり、俺達は上を見上げるとそこにはゴーレムの様な巨大ロボットが数機、俺達を見下ろしていた。

 

一夏「ろ、ロボット⁉︎」

 

しんのすけ「おぉ〜!カンタムロボのロボットみたいだゾ〜!」

 

零「カンタムロボが何かは知らないが、おい一夏!あれがISか⁉︎」

 

一夏「嫌、ISは人間サイズなんだ!あんな馬鹿でかいISなんて聞いた事ない!それよりも、彼奴らは俺達を狙ってる!早く逃げるぞ!」

 

零「そうだな!しんのすけ!逃げるぞ!」

 

しんのすけ「かっこいい〜!」

 

零「見惚れてる場合か!」

 

まぁ、気持ちは分からなくもないが...!

 

俺はしんのすけの手を引こうとするが、しんのすけはそれをスルリと避け、リュックを弄る。

 

しんのすけ「大丈夫だゾ!こんな時こそ救いのヒーローぶりぶりざえもんの出番だゾ!」

 

零「ぶりぶりざえもん...?」

 

そう言ってしんのすけが取り出したのは1枚の画用紙で画用紙には豚だか、侍だかわからない絵が書いていた。

 

あれがぶりぶりざえもんか?

 

そして、しんのすけはぶりぶりざえもんが描かれた画用紙は天高く上げ、叫んだ。

 

しんのすけ「ぶりぶりざえもんー!オラ達をお助けしてー‼︎」

 

天高く叫んだしんのすけ...しかし、一向に何も起こらなかった...。

 

零「って、画用紙から出てくるかぁぁぁぁぁっ‼︎」

 

しんのすけの行動に俺は大声でツッコミを入れる。

そこへ一夏が戻ってきた。

 

一夏「何やってんだよ⁉︎行くぞ!零!しんのすけ!」

 

一夏の言葉に俺は我を取り戻し、しんのすけを担いで巨大ロボットから逃げ出した。

 

すると、巨大ロボット達も俺達を追いかける様に走り出してきた。

 

しんのすけ「追いつかれるゾ!」

 

零「これでも全力疾走だっての!」

 

暫く、走っていると目の前に古びた研究所が見えてきた。

 

一夏「研究所...⁉︎」

 

零「1度あそこに隠れるぞ!」

 

しんのすけ「ブ・ラジャー!」

 

ブはいらねぇよ!

 

しんのすけのボケを心の中でツッコミながら、俺達は研究所の中へと入った...。

 

 

 

 

 

 

プロローグ 輝きの翼

 

 

 

 

 

俺達は研究所の中で身を潜める事にした。

 

だが、見つかるのも時間の問題だ。

 

零「研究所なら武器庫ぐらいあるだろ!武器を探すぞ!」

 

一夏「武器って...彼奴らと戦う気か⁉︎死ぬぞ⁉︎」

 

零「だったら、何も抵抗せずに死ねってか⁉︎それこそ嫌だ!」

 

一夏が掴みかかってくるが、俺はそれを振りほどき、武器を探し始める。

 

最悪、武器の1つでも見つかれば、俺が囮になって一夏としんのすけは助かる...それで良い...それで良いんだ!

 

一夏「...わかったよ!」

 

零「しんのすけは危ないから何か見つけたら、俺か一夏に言えよ!」

 

しんのすけ「ホホーイ!」

 

しんのすけは挨拶をしながら、何かのスイッチをポチッと押した。

 

零・一夏「「だから、勝手に触るなってば⁉︎」」

 

ったく、何もなかったから良かったものの...。

 

っと!すぐに武器を探さないと...!

 

しんのすけを一夏に任せ、俺は武器を探し始める。

 

零「...くっ、ない...か...!」

 

一夏「こっちも何もないぞ!」

 

結局、何もなしかよ...!まずいな...このままじゃ...って、うおっ⁉︎

 

しんのすけ「うお〜⁉︎」

 

零「あのロボット共...!この研究所ごと俺達を潰す気か...⁉︎」

 

研究所が揺れ、倒れそうになるしんのすけを支え、俺は舌打ちをする。

 

そう言えば一夏の奴、ずっと黙ってるが...どうかしたのか?

 

零「一夏...?どうしたんだ⁉︎」

 

一夏「零...しんのすけを任せても良いか?」

 

零「お前、何する気だよ⁉︎」

 

一夏「...彼奴らと戦う!」

 

拳を強く握り、言い放った一夏に俺は反論する。

 

零「自分が何言ってんのかわかってんのか⁉︎例え、お前がISっていう力を持っていたとしても、巨大な敵と戦った事ないんだろ⁉︎」

 

一夏「だったらお前はどうなんだよ⁉︎武器を持って戦った事もないくせに囮になろうとか思うなよ!」

 

こいつ、気づいていたのか!

 

一夏「...大丈夫だ!俺は死なない!元の世界に帰るまで死ねるか!」

 

そう言って、一夏は研究所の入り口まで走り出した。

 

零「待てよ一夏!」

 

俺としんのすけは一夏を追いかけるが...。

 

一夏「白式‼︎」

 

研究所から出た一夏は白式を纏い、ロボット軍団に向けて上昇する。

 

刀剣の形をした雪片弐型を構え、一夏は突撃していく...。

 

 

 

〈戦闘会話 一夏VS初戦闘〉

 

一夏「やっぱり...この世界に来てから、雪羅が使えない...!理由はわからないけど、やるしかない!来い!巨大ロボット‼︎」

 

 

 

瞬時加速(イグニッション・ブースト)を使いながら一夏は巨大ロボット達に攻撃を与えていく。

 

そうか、身長差がある分、スピードは一夏の方が上回っているんだ!

 

 

しんのすけ「うお〜!一夏お兄ちゃんかっこいい〜!」

 

一夏の戦いにしんのすけは目を輝かせて、応援している...やっぱりああいうものに興味を示すものか。

 

一夏「でやぁ!」

 

一夏が巨大ロボットの1体を倒した...。

 

でも、あいつの疲労がそろそろやばいところだ...。それに一夏の武装はあの剣1つ...。

 

長期戦になれば確実にあいつは負けるぞ!

 

すると、しんのすけが心配の表情を浮かべ、俺の方を見上げていた。

 

零「しんのすけ...?」

 

しんのすけ「零お兄ちゃん...一夏お兄ちゃん...大丈夫だよね?」

 

そうか...。こいつ強い様に見せつけているけど、内心では怖いのか...嫌、そんなの当たり前だ。

 

この状況で怖くないと思う奴はいない。

 

零「大丈夫だしんのすけ!一夏は必ず帰ってくる!お前も必ずまた家族に会える!」

 

しんのすけの頭を撫で、俺は再び武器探しを再開する。

 

一夏にばかり負担はかけていられない!

 

しんのすけと協力して、部屋の隅々まで探していると、しんのすけが俺に声をかけた。

 

しんのすけ「零お兄ちゃん!此処に扉があるゾ!」

 

零「部屋?本当だ...でかしたしんのすけ!」

 

しんのすけを褒め、俺は勢い良くドアを開ける...。すると、そこにあったのは...。

 

零「ロボット...⁉︎」

 

俺達を襲っている巨大ロボットとは形状が違う巨大ロボットがあった。

 

金色のボディに翼の巨大ロボットを見て、俺は立ち尽くした。

 

しんのすけはまたもや目を輝かせて興奮しているが、俺はというと...。

 

何だ...?こいつを見ると懐かしい感じになる...。

 

俺は興奮しているしんのすけに構わず、巨大ロボットにゆっくり歩み寄り、そっと触れた。

 

すると、俺の頭の中に何かの情報が膨大に流れてきた。

 

な、んだ...これっ...⁉︎あたま、が...!ぐうっ...⁉︎

 

零「ぐっ⁉︎」

 

膨大な情報が頭に流れ、俺は頭痛を感じて、左ひざを地面につく。

 

しんのすけ「零お兄ちゃん⁉︎大丈夫か⁉︎」

 

俺の異変に気付いたしんのすけが心配して、駆け寄ってくる。

 

すると、頭に情報が流れてこなくなり、頭痛も治まった...。

 

何だったんだ...?い、今のは...。

 

零「だ、大丈夫だ、心配ない」

 

心配するしんのすけに大丈夫だと語り、俺は立ち上がる。

 

何なのか良く分からないが...このロボットに乗れば、一夏を助ける事ができる...。

 

やるしかねぇ‼︎

 

零「しんのすけ!此処で待っていられるか?」

 

しんのすけ「え?零お兄ちゃんは⁉︎」

 

零「このロボットに乗って、あのロボット軍団と戦う」

 

しんのすけ「あ!オラも行く!オラも行く!」

 

零「ダメだ!危険すぎる!」

 

自分も行くと言いだしたしんのすけに駄目だと言った俺はしんのすけの頭を撫でる。

 

零「約束する...一夏を連れ戻し、3人でこの場所を脱出する」

 

しんのすけ「...男と男のお約束だゾ!」

 

零「ああ!」

 

しんのすけとの約束...破るわけにはいかないな...。

 

俺は巨大ロボットのハッチを開け、中に入り、ハッチを閉める。

 

コックピットの椅子に座ると、周りのモニターが一斉につき、目の前のモニターにある名前が表示された。

 

零「シャイニング・ゼフィルス...それが、お前の名前なのか...ふっ」

 

シャイニング・ゼフィルス...この機体に乗ってから何処かすごい安心感に包まれる気がした...。

 

こいつとなら何処までも戦える...さぁ、行くぞ...!

 

零「シャイニング・ゼフィルス!発進する!」

 

ゼフィルスの目が輝き、ゼフィルスは動き出した...。

 

 

 

 

 

戦闘の疲労で一夏は肩で息をしていた。

 

一夏「はぁ...はぁ...クソッ、このままじゃ...!」

 

すると、巨大ロボットの1体が一夏の目の前にまで来ていた。

 

一夏「っ⁉︎しまった⁉︎」

 

反応が遅れ、一夏は巨大ロボットの攻撃を受けてしまうと思った...その時だった。

 

放たれたビームが巨大ロボットを襲い、後退させた。

 

一夏「な、何だ⁉︎」

 

驚いた一夏は俺の乗るゼフィルスに視線を移す。

 

一夏「ま、また違うロボット⁉︎まさか、あの研究所から...⁉︎零としんのすけが...!」

 

零「安心しろ!一夏!俺だ!」

 

一夏「れ、零⁉︎そのロボットに乗っているのは零なのか⁉︎」

 

一夏の白式と回線を繋いだ俺は乗っているのは俺だと一夏に話した。

 

一夏「そのロボット...一体何なんだよ⁉︎」

 

零「詳しい話は後だ!取り敢えず今はこいつらを片付けるぞ!」

 

一夏「わ、わかった!」

 

俺と一夏は巨大ロボット軍団と戦い始めた...。

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VS初戦闘〉

 

零「不思議だ...初めて乗るのにこいつの武装や動かし方がわかる...よし!行くぜ!ゼフィルス!此処からが俺達の初陣だ‼︎」

 

シャイニング・ゼフィルスの武装の1つ...二刀の剣、クロスソードでロボット軍団を真っ二つに斬り裂いていく。

 

さらに、敵のロボットの攻撃をかわし、二刀のクロスソードを銃に変形させたクロスガンを何度も撃ち、銃撃を受けたロボットは爆発していく。

 

零「消し飛べ‼︎」

 

一夏「零落白夜!」

 

それぞれ、目の前に居たロボットを斬り裂き、ロボットは爆発する。

 

全部倒し終えたか...?って、あれは...⁉︎

 

よく見ると、残る1体のロボットが研究所目掛けて拳を振り下ろそうとしていた。

 

一夏「しんのすけ!」

 

一夏はイグニッション・ブーストでロボット目掛けて、飛ぶ。

 

俺も動こうとしたその時だった。

 

目の前のモニターに2つの武装の名が浮かび出された。

 

ブレードビットにガンズビット...?

 

零「武器が...追加された...?これなら...!ブレードビット‼︎」

 

2つのクロスソードから複数のひし形のビットが出てきて、ロボットに迫り、斬り刻んで行く。

 

すげえ...ってか、今あのビットって、俺の頭で操作してるんだよな...。

 

一夏「BT兵器⁉︎」

 

一夏も一夏で驚いているが、そんな事よりもロボットが研究所から離れた。

 

ブレードビットが全てクロスソードに戻り、俺は次の武装を使う事にする。

 

零「ガンズビット‼︎」

 

クロスソードをクロスガンに変えると、今度はクロスガンからビットが複数飛び出て、ロボット目掛けてレーザー光線の雨が降り注いだ。

 

今だ...!

 

零「ハアァァァッ!」

 

ゼフィルスを勢い良く動かし、クロスガンをクロスソードに戻し、ガンズビットのレーザー光線で怯んだロボット目掛けて、二刀のクロスソードで斬り裂いた。

 

斬り裂かれ、ロボットは爆発した。

 

クロスソードをクロスガンに変え、ガンズビットを収納する。

 

全てのロボット軍団を倒し終えた俺達...。

 

一夏は俺の方を見て、驚いた顔をしている。

 

まぁ、当たり前か...。兎に角、一夏には話さないとな...こいつの...シャイニング・ゼフィルスの事を...。

 

 

 

少ししてから、俺はゼフィルスから降り、一夏も地面に着地して、白式を解除する。

 

すると、俺達の元にしんのすけが駆け寄ってきた。

 

しんのすけ「一夏お兄ちゃんも零お兄ちゃんもカッコよかったぞ!」

 

一夏「ははっ!ありがとな!しんのすけ!」

 

零「その様子だと怪我はないみたいだな」

 

しんのすけの無事を知った俺と一夏だが、一夏はすぐに俺に視線を移してきた。

 

一夏「零、あのロボットは一体何なんだ?」

 

零「わかった...教えるよ...あの機体の名はシャイニング・ゼフィルス...この研究所にあったんだ」

 

一夏「この研究所に...?何で?」

 

零「知るかよ...お前が戦っている間にまた武器を探していたら、しんのすけがこいつが置かれていた部屋を見つけたんだよ」

 

一夏「じゃあ、お前もこのロボットが何なのかまではわからないのか?」

 

一夏の言葉に俺は無言で頷いた。

 

一夏「それにしても良く動かせたな!」

 

零「あぁ...乗った瞬間に操縦方法が頭に流れてきたんだ」

 

確かにゼフィルスについては謎が多いな...。ん?そう言えば...。

 

零「しんのすけは?」

 

一夏「え?さっきまで居たのに...。」

 

あいつ...また勝手に何処かへ行きやがったな!

 

しんのすけ「お兄ちゃん達ー!」

 

そこへ、何かの紙を持ったしんのすけが部屋に戻ってきた。

 

一夏「しんのすけ!駄目だろ、勝手に出歩いたら!」

 

しんのすけ「嫌〜、それほどでも〜」

 

一夏「褒めてないからな」

 

うん、しんのすけはしんのすけだな...それよりも...。

 

零「しんのすけ...その紙は何だ?」

 

しんのすけ「お?こってり忘れてたゾ!」

 

一夏「それを言うならうっかりな!」

 

もう、俺がツッコミを入れずに全部一夏に投げやりをしようか。

 

一夏「零、させないぞ」

 

零「何故心を読めた⁉︎」

 

って、そうじゃない!

 

俺はしんのすけの持つ紙をしんのすけから貰うと、一夏と一緒にそれを見た。

 

一夏「こ、これって...⁉︎」

 

零「この世界の地図か⁉︎」

 

この世界の地図らしきものを手に入れ、俺と一夏は大いに驚き、地図の左上に堂々と書かれている文字を俺は声を出して読んだ。

 

零「アル・ワース...この世界の名が...アル・ワース...」

 

この世界での一夏やしんのすけとの出会い...そして、シャイニング・ゼフィルスに乗って戦った事...。

 

これがこれから起こる大きな戦いの序章だった事を俺はまだ知らない...。

 




ー中断メッセージ

〈零からの挨拶〉

零「よっ!此処で中断か?賢明な判断だ!ゲームのやり過ぎは身体に悪いからな!...でも、必ず再開してくれ!俺達の戦いにはアンタの力が必要だからな!」

零「引き止めて悪かった!ゆっくり休憩したら、また俺達と暴れようぜ!じゃあまたな!」

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