スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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第2話です!

まぁ、内容はサブタイ通りになります!

それではどうぞ!


第2話 嵐を呼ぶ5歳児と救世主

俺達はアマリに案内されながら、モンジャ村を目指していた。

 

歩いている最中に俺はアマリにこの世界についての事を聞けるだけ聞く。

 

零「成る程...そのオドってのは、ドグマを使う為の必要な物質ってわけか」

 

アマリ「そうです...零さんって、理解力が早いですね」

 

零「そうか...?」

 

一夏「俺なんてさっぱりだぞ?」

 

千冬「それは単にお前がバカなだけだ」

 

一夏「ごはっ⁉︎」

 

一夏の胸に何かが突き刺さる音が聞こえたが気のせいだろう。

 

ワタル「それにしても、零さん達は随分と落ち着いてるね!僕なんてまだ戸惑ってるのに...」

 

アンドレイ「君達と出会う前に結構な戦闘が起こったからね」

 

刹那「焦っても仕方がないと見た」

 

しんのすけ「気楽に行くゾ〜...気楽に!」

 

ティエリア「野原しんのすけ、どさくさ紛れでラファエルに乗ろうとするな」

 

しんのすけ「ぶーっ!ティエリアちゃんのケチー!」

 

ティエリア「ちゃんって...僕は女じゃない!」

 

刹那「たが、女装した事もあったよな?ティエリア」

 

ティエリア「せ、刹那!」

 

ティエリアが...女装だと...⁉︎

 

しんのすけ「ほうほう...それは是非見たいですな〜」

 

ワタル「僕も見てみたいかも!」

 

ティエリア「ぜ、絶対に断る!」

 

ティエリア...子供相手にタジタジだな...。

 

千冬「一夏、お前も女装してみないか?」

 

一夏「え...⁉︎」

 

アンドレイ「確かに、一夏君も似合いそうだね」

 

一夏「い、嫌だ‼︎」

 

他のみんなの会話を見て俺は苦笑しているとアマリがクスリと笑い、話しかけてきた。

 

アマリ「賑やかな人達ですね」

 

零「緊張感がないのがたまに傷だけどな...」

 

アマリ「それにしても零さんは本当に落ち着いていますね」

 

零「まぁな...ってかアマリ...俺達、同い年だろ?敬語のさん付けはやめてくれ」

 

アマリ「ですが...」

 

うーん、まぁ、それが普通のアマリだって事はわかるけど、なんか敬語を使われると抵抗があるんだよな...。

 

零「頼む」

 

アマリ「は...う、うん...わかったわ...零君」

 

零「...悪い、やっぱり慣れてからでいい」

 

アマリ「す、すみません...零君」

 

一応君付けでは呼んでくれるんだな。

 

ホープス「そろそろモンジャ村へ着きます」

 

お、やっと着くか...。

 

ここまで長かったからな〜...。

 

刹那、ティエリア、アンドレイ大尉はそれぞれモビルスーツから降り、俺達はモンジャ村へと入った。

 

アマリにモンジャ村の広場へ連れてこられた俺達...。

 

そこには沢山の村人が居た。

 

しんのすけ「お?オラ、こってりもんじゃ焼きが暮らしてると思ったゾ」

 

零「流石にそうだったら、俺はもう何も驚かない」

 

もんじゃ焼きが暮らしてる村とか面白すぎだろ...。

 

アマリ「...此処が目的地のモンジャ村です...私...この村の人から、ワタル君を保護して、此処に送り届けるように頼まれたんですよ」

 

ワタル「アマリさんって困ってる人を助ける正義の魔法使いなんだね!」

 

アマリ「そんな立派なものじゃありませんよ...」

 

照れてるし...ちょっと可愛いな。

 

千冬「そんな事はない、私達はお前に助けられたんだからな」

 

一夏「それにしても、此処...田舎の村って感じだな...」

 

零「確かに、ファンタジーっぽい世界だったのにな...」

 

アマリ「この辺りは、あまり機械に頼らない文明なんです。のどかな雰囲気なのは、そのためだと思います」

 

アル・ワースにも色々な所があるという事か...。

 

刹那「他の所は違うのか?」

 

零「アル・ワースは各地で文明や文化が大きく異なるらしいんだ」

 

ホープス「私が説明しようとしたのですが...」

 

あ、なんか悪い...ホープス...。

 

ワタル「どうでもいいけど、僕...お腹がすいちゃったよ」

 

ホープス「子供ですね...。未知の環境よりも欲求の方が勝るとは...」

 

まぁ実質、ワタルは小4の子供だからな...仕方ないって言えば仕方ないだろ。

 

ワタル「当たり前じゃん!お腹が減ったら、何もできないもの!」

 

しんのすけ「そうだゾ!腹が減ってはいいクソは出ない、だゾ!」

 

アンドレイ「それを言うなら、戦はできないだよ...しんのすけ君」

 

ことわざ軽く覚えてんのに何処かが違うんだよな...。

 

ホープス「...確かに真理ですね。空腹は生命あるものにとって最も恐るべきものですから」

 

零「あれ?わかってんじゃねえかよ?ホープス」

 

アマリ「ふふ...私には厳しいホープスもワタル君としんちゃんの素直さには勝てないみたいですね」

 

ホープス「だから、子供は苦手です...」

 

嫌、オウムが言う言葉か。

 

ワタル「ねえねえ!あっちの木になってる果物って食べられるの?」

 

一夏「ワタル、やめた方が良いぜ。あれまずいし、ほとんど味がしないから」

 

アマリ「...食べたんですか?」

 

一夏「すみません...」

 

だから言ったんだよ...自業自得だ。

 

ワタル「そうなんだ。さっきの森にも、沢山なっていたけど、それじゃ意味ないね」

 

逆にワタル...お前よく食わなかったな...こちとら、ほとんどが果物に手を出してたのに。

 

千冬「それにしてもアマリとホープスは物知りだな。やはり、魔法使いというものだからか?」

 

アマリ「は、はい...それなりに色々な事を学びましたから」

 

俺達が話していると龍の顔がついた杖をついたお婆さんが来た。

 

?「流石は魔従教団の術士サマじゃな。見事、依頼を果たすとは」

 

零「失礼ですが...貴方は?」

 

?「ワシはオババ...こっちの爺さんはオジジじゃ」

 

オジジ「よろしくのう」

 

オジジさんが挨拶をして来たので俺達も挨拶をした。

 

アマリ「み、見事だなんて、そんな...!」

 

そこ照れるとこか⁉︎もしかして、アマリって褒められるのに慣れてない...?

 

オババ「おうおう...奥ゆかしいのう!流石は術士サマじゃ!」

 

なんか、オババさん楽しんでないか⁉︎

 

アマリ「は、はは...そういう事にさせてもらいます」

 

?「オババさん...救世主が見つかったのですか?...ん?しんのすけ君⁉︎」

 

しんのすけ「お?おー!カンタムー!」

 

緑色のロボット...って、うえぇぇぇっ⁉︎

 

ティエリア「か、彼は人間の言葉を話しているのか⁉︎」

 

零「ティエリア、ツッコミ所がそこじゃない!」

 

一夏「何で、しんのすけの持ってる玩具のカンタム・ロボが居るんだよ⁉︎」

 

カンタム「ははっ、確かに僕はしんのすけ君の世界では玩具だが、僕にだって、僕の世界があるよ」

 

な、成る程...そういう事か...!

 

千冬「という事はしんのすけの世界で放送されているカンタムの話はカンタムの世界では本当に起こっているという事か?」

 

カンタム「大体は...ですけどね」

 

?「カンタム君...君の知り合いに会えたのだな」

 

カンタム「はい、セルゲイさん」

 

今度は男の人が来たな...ん?何処か、アンドレイ大尉と似ている気が...。

 

アンドレイ「と、父さん...?」

 

セルゲイ「なっ⁉︎あ、アンドレイ...⁉︎」

 

父さん⁉︎え⁉︎マジかよ⁉︎

 

すると、アンドレイ大尉は涙を流しながら、セルゲイさんという人に駆け寄る。

 

アンドレイ「ど、どうして父さんが此処に⁉︎」

 

セルゲイ「機体が爆発した後...気がつくと私はこの世界に居たんだ」

 

零「俺が事故にあって目を覚ましたのとほとんど同じですね...」

 

セルゲイ「気を失っていた私をカンタム君が介抱してくれたんだ...それよりもアンドレイ...お前は何故此処へ?」

 

アンドレイ「私も地球を守る為に死んだのですが...後は父さんとほとんど同じです」

 

考えてみればおかしいな...。俺、アンドレイ大尉、セルゲイさんは死にそうになった状態でこのアル・ワースに転移してきた...。

 

だが、一夏、千冬さん、しんのすけは生きている状態でこの世界に転移し、さらには刹那とティエリアはワープの手違いでこの世界に来ている...。

 

俺達がこの世界に集められたのは理由があるのか...?

 

セルゲイ「...お前が立派になってよかったよ」

 

アンドレイ「いえ...私は...父さんをこの手で...!」

 

セルゲイ「息子は...親を越す時もあるのだな...良いんだ、アンドレイ...こうしてお前と出会えたのだからな」

 

アンドレイ「うう...うっ、父さん!」

 

ついには泣き出したアンドレイ大尉はセルゲイさんに抱き着いた。

 

相当、嬉しかったんだな...俺達はアンドレイ大尉から既に勘違いによって父...セルゲイさんを殺してしまったと聞いている。

 

暫くして、アンドレイ大尉が泣き止み、セルゲイさんはアンドレイ大尉を離して、刹那とティエリアに視線を変える。

 

セルゲイ「君達はソレスタルビーイングだな?」

 

ティエリア「な、何故わかった⁉︎」

 

セルゲイ「アレルヤ・ハプティズム君と似た様な服装をしていたからな」

 

刹那「そうか...お前が...!」

 

セルゲイ「ああ、ロシアの荒熊と呼ばれたセルゲイ・スミルノフだ」

 

ロシアの荒熊...なんか、かっこいいな。

 

刹那「マリー・パーファシー...嫌、ソーマ・ピーリスならアレルヤと元気にしている」

 

セルゲイ「そうか...それなら、良かった」

 

再会を終えたところで、オジジさんが口を開いた。

 

オジジ「しかし言い伝えでは、このモンジャ村の龍神池に救世主は降りてくるはずじゃったが、少しズレとったようじゃの」

 

ホープス「私が異界の門を開いた事を感知できたのは幸運でしたね」

 

オババ「その通り!これも魔法オウム殿のおかげじゃ!」

 

ホープス「お褒めをいただき、光栄ですが、私にはホープスという名前がございます」

 

オババ「それにしても、術士サマ...結構な大所帯になったものじゃのう」

 

アマリ「彼らも異界人です。ワタル君を見つける時に出会って、此処に連れて来ました」

 

アマリが説明してくれて助かったぜ。

 

ワタル「あの...」

 

オババ「おおおおっ!」

 

住民1「喋った!」

 

住民2「喋ったぞ!」

 

否、言っていいか...?あたりまえじゃねえか⁉︎アンタら、ワタルをなんだと思ってんだよ⁉︎

 

ワタル「そんなに驚かなくても...」

 

オババ「お前の名は?」

 

ワタル「戦部 ワタル...」

 

オババ「龍を見たか?」

 

ワタル「う、うん...。龍神池で龍を見て、それで僕...このアル・ワースって所に来たみたいなんだ」

 

オババ「おおおおっ!」

 

いちいち声上げるなよ!

 

オジジ「オババ...。やはり、その子が伝説に予言されたワタルじゃというのかの?」

 

伝説に予言された...?ワタルが...?

 

オババ「いかにも!」

 

ティエリア「その伝説というのは...?」

 

オババ「言い伝えには創界山が危機に陥った時、これを救う者が降りてくる...」

 

え?何か、勇者モノの様な物語だな...。

 

オババ「その名をワタルと言い、龍の神と共に悪を倒す!その救世主が、今此処に現れたのじゃ!」

 

ワタル「...所で救世主って、よくわからないんだけど...」

 

ホープス「この世を救う人間の事です」

 

一夏「否ざっくりとした答えだな⁉︎」

 

ワタル「この世って...このアル・ワースって世界の事だよね...」

 

零「そうだと思うぞ」

 

オババ「今日はもう陽が暮れる...ワタルよ、この村で休むといい...術士サマとホープスサマ、それと旅の方々もお休みなされ」

 

零「すみません...お世話になります!」

 

 

 

オババさんの言葉に甘え、俺達はこの村の人達にお世話になった。

 

風呂に入って、夕食を食べ、皆眠りに入った。

 

だが、俺は変わった環境な為、あまり、寝付けずにいたので外に出て、夜空を眺める事にした。

 

その場に座り込み、右足を曲げて、夜空を見る。

 

零「この世界の星も...綺麗なんだな...」

 

オレは夜空を眺めながら、弘樹と優香の事を思い出す。

 

彼奴ら...どうしてるかな...?

 

アマリ「零君?」

 

すると、アマリの声が聞こえ、俺はゆっくりと振り返る。

 

零「...アマリか」

 

アマリ「どうしたんですか?」

 

零「少し眠れなくてな...夜空でも眺めようかと思ったんだ...」

 

アマリ「そうなんですか...」

 

俺の話を聞いたアマリも体育座りで俺の隣に座った。

 

アマリ「零君は...やっぱり、元の世界へ帰りたいですか?」

 

零「ああ...大事な家族みたいな奴らを置いて来ちまったから...」

 

アマリ「家族...ですか」

 

零「と言っても、友人で幼馴染ってだけなんだけどな...」

 

アマリ「零君の本当の両親は?」

 

俺の本当の両親...か...。

 

零「死んだよ...俺が幼い時に」

 

アマリ「す、すみません!私...無責任な事を...!」

 

零「良いよ、アマリは知らなかったんだし...なぁ、アマリ...変な事を聞いても良いか?」

 

アマリ「え?は、はい?何でしょうか?」

 

零「...アマリ...俺達って...何処かで会った事はないか?」

 

お、俺は何を言ってんだよ?アマリとは初対面のはずだろ...!

 

でも、このアル・ワースに来てから違和感があるんだ...俺はこのアル・ワースについても知っているのではないか...アマリと何処かで会っているのではないかと...。

 

アマリ「い、いえ...初対面ですよ」

 

零「そうか...変な事を聞いてすまない」

 

アマリ「大丈夫ですよ...そろそろ寝ましょうか」

 

零「そうだな」

 

 

 

 

ー翌日。

 

俺達と村の人々は再び、集まって、昨日の話の続きする。

 

オババ「ワタルよ!我がモンジャ村に代々伝わる戦士の装束じゃ!身にまとうがいい!」

 

ワタル「かっこいい!じゃ、遠慮なく!」

 

EXマン達「「「エクスキューズ・ミー!」」」

 

...え?何...?

 

俺はこの時知らなかった...この子達の名がEXマンという事に...。

 

ワタルの着替えが終わるとワタルの服装は本当に勇者の様なモノとなっていた。

 

背中に剣、背負ってるし...。

 

ワタル「着替え完了!ハッキシ言って、決まったぜ!」

 

しんのすけ「おお〜!かっこいいゾ〜!」

 

アンドレイ「似合っているよ、ワタル君」

 

ワタル「ありがとう!しんちゃん!アンドレイさん!」

 

オババ「さらにワタルよ!後ろを見るのじゃ!」

 

ワタル「後ろ...?」

 

オババさんに言われて俺達は後ろを振り返ると山が見える。

 

ワタル「あの山を見ろって事?」

 

オババ「そうじゃ。あの山こそが、創界山じゃ」

 

ワタル「創界山...」

 

オババ「創界山にかかる虹が灰色になった事こそ、この世界の乱れの証...」

 

確かに虹が灰色になっているな...。

 

オババ「虹の色を取り戻さない限り、アル・ワースに待つのは破滅じゃ!」

 

一夏「灰色の虹か...」

 

オババ「誰も、その正体を見た事のないドアクダーなる悪の帝王が、平和そのものだった創界山を支配し、七色の虹を灰色に変えてしまったのじゃ」

 

千冬「虹を灰色に変える...か」

 

オババ「創界山は、このアル・ワースのヘソ...。その虹が灰色になった事で世界はバランスを失っていくじゃろう」

 

ワタル「で、僕が創界山に登ってドアクダーと戦うって事?」

 

オババ「そうじゃ」

 

零「夢みたいな話だな...」

 

ワタル「そ、そうだね...」

 

でも実際、俺達は既にこのアル・ワースという夢みたいな世界に来てしまってるからな...。

 

ワタル「でも、いい!僕やるよ!」

 

アマリ「ちょっと待ってください、ワタル君!そんなに簡単に決めていいんですか⁉︎」

 

セルゲイ「これはゲームとは違うのだぞ?」

 

ワタル「困っている人がいるなら助けなくっちゃ!」

 

こいつ...。

 

零「よく言ったぜ!ワタル!」

 

アマリ「でも...」

 

アマリは納得していないみたいだな...ん?向こうから女の子と男の人が...。

 

?「ぬははははは!子供にしては肝が据わっておる!」

 

と、男の人が話しかけて来た。

 

ワタル「うわあああ!カバだ!」

 

否失礼だろ⁉︎

 

?「こらぁ!拙者のどこがカバだ!」

 

?2「顔!」

 

おおう...今度は女の子が酷い事言ってる...。

 

?「なんと!」

 

?2「きゃはは!オッサン、ガックシ!」

 

カンタム「君は?」

 

?2「あちし、ヒミコ。忍部(しのびべ)一族十三代目の頭領だよ!」

 

頭領⁉︎その歳で⁉︎

 

一夏「だ、大統領なのか⁉︎」

 

あ、馬鹿が居た。

 

零「大統領じゃなく、頭領だ」

 

オババ「そうじゃ。ヒミコは、忍びの一族である忍部のお嬢様じゃ」

 

ヒミコ「そう。あちし、お頭なのだ」

 

?「人は見かけによらんのぉ...」

 

アンタが言うな。

 

千冬「失礼ですが、貴方は?」

 

?「うむ...拙者、ミヤモト村の剣豪、剣部(つるぎべ)シバラクという者!」

 

ミヤモト村の剣豪って...宮本武蔵じゃねえか!

 

シバラク「創界山の危機を、この目で確認するため、モンジャ村へと参った」

 

ワタル「大丈夫だよ、おじさん!この救世主ワタルが、創界山の虹を元に戻してみせるから!」

 

シバラク「子供が笑わせてくれる!救世主を名乗るのならば、お主の力...拙者が試してやる!」

 

すると、爆発音が聞こえ、辺りが揺れた。

 

な、何だ...⁉︎砲撃か...⁉︎

 

ワタル「うわっ!」

 

ヒミコ「きゃはは!オッサン、馬鹿力だね!」

 

シバラク「あ、あの爆発...!拙者ではござらんぞ!」

 

零「って事は...!」

 

アマリ「ホープス!」

 

ホープス「はい。連中がやってきたようです」

 

やっぱりかよ...!

 

 

 

 

第2話 嵐を呼ぶ5歳児と救世主

 

 

 

 

砲撃は続き、村の人達はパニックに陥っている。

 

ヒミコ「きゃはは!花火、花火!」

 

しんのすけ「たーまやー!」

 

んー?ヒミコもしんのすけと同様自由人なのかな?

 

ワタル「何言ってんだよ!これは彼奴等の攻撃だよ!」

 

って、話しているうちにまた撃って来やがった⁉︎

 

既に刹那達は自分達のモビルスーツを取りに行っている...俺達も出るか...?

 

すると、リーダーっぽい機体から声が聞こえた。

 

?「ヌハハハ!すごい奴がやってきた!モンジャ村の者共よ!俺様は創界山の支配者ドアクダー様の7人衆が1人、第一界層の大ボス、クルージング・トム様の右腕、シュワルビネガーだ!...は〜長い自己紹介だったぜ...」

 

長いのに説明どうも。

 

零「彼奴の言う第一界層と言うのは?」

 

オババ「創界山は7つの界層に分かれており、ドアクダーは界層それぞれにボスを置いているんじゃ」

 

まんま、RPGのゲームじゃねえか。

 

シュワルビネガー「創界山を手に入れた以上、世界の隅々までぜーんぶ支配しろというドアクダー様のご命令だ!大人しく従えば、手荒な真似はしないでやる!」

 

ワタル「何だよ、あいつ!偉そうに!」

 

零「ああ、気に入らねえな...ああいう態度」

 

ヒミコ「ワタル!零兄ちゃん!彼奴に言いたい事があるなら、手伝ってやるのだ!」

 

...え?

 

ヒミコ「ヒミコミコミコヒミコミコ!」

 

一夏「な、何だ...?」

 

ヒミコ「忍法・スピーカーの術!わわわわわああああああっ‼︎」

 

シバラク「う、うるさいーっ‼︎」

 

た、確かにうるさいけど、シバラクさん...貴方の顔物凄いことになってますよ!

 

ワタル「オジサンの声もうるさいよ!」

 

ヒミコ「みんな、声が大きくなってるから、これね彼奴に声が届くのだ!」

 

しんのすけ「便利だゾ〜」

 

便利なのは便利だ...ん?ってか、セルゲイさんとカンタムどこ行った?

 

シュワルビネガー「さあ、モンジャ村の者共よ!さっさと服従を誓え!」

 

ワタル「やだね!」

 

シュワルビネガー「何だと⁉︎生意気な小僧だな!名を名乗れ!」

 

ワタル「救急車ワタルだ!」

 

シュワルビネガー「救急車⁉︎」

 

零・一夏「「救世主だ、救世主!」」

 

ワタル「ああ、そうか!」

 

え⁉︎今、マジで間違えたのかよ⁉︎

 

ワタル「救世主ワタルだ!」

 

シュワルビネガー「ヌハハハ!救世主とはチャンチャラおかしい!このスペシャルなゲッペルタンクのキツイ一発で全員を吹き飛ばしてやる!」

 

ワタル「ちょ、ちょっと待ったぁぁぁっ!」

 

?「(ワタルよ...)」

 

ワタル「!」

 

零「何だ...?この声...」

 

?「(ワタルよ...)」

 

ワタル「え...⁉︎誰⁉︎」

 

?「(ワタルよ!)」

 

謎の声はワタルを何度も呼んでいる...何なんだ...?一体...?

 

ワタル「もしかして...龍神丸か!」

 

龍神丸「(そうだ!)」

 

零「ワタル...龍神丸って何だ?」

 

ワタル「龍神丸...。図工の授業で作った粘土人形なんだけど、僕と一緒にこっちの世界に来てたのか...」

 

龍神丸「(勇者の剣をかざし、私の名前を呼べ!)」

 

ワタル「龍神丸...。龍神丸が僕に話しかけている...。」

 

龍神丸「(急げ、ワタル!)」

 

ワタル「わかった!」

 

龍神丸の言葉に了承したワタルは村から出た。

 

ワタル「よぉし!いくぞぉっ‼︎」

 

龍神丸に言われた通りにワタルは剣を翳して...。

 

ワタル「龍神丸ー‼︎」

 

龍神丸の名を叫ぶと天が光り、そこから魔神が1体降りてきて、ワタルはそれ魔神の中に入る。

 

あの魔神が龍神丸なのか...。

 

ヒミコ「おおおおっ!」

 

シバラク「何だ、あの魔神は⁉︎」

 

オババ「あれこそまさしく伝説の龍の神じゃ!」

 

千冬「あれが...⁉︎」

 

ワタル「うわあああ!龍だ!また変な世界に来ちゃった!」

 

龍神丸「安心しろ、ワタル。今、お前がいるのは龍神丸...すなわち私の中だ...さあ!龍の角を掴め!」

 

ワタル「うん!」

 

龍神丸「ワタル、これから私はお前と共に戦う。お前の思った通りに動き、戦う事が出来るのだ」

 

ワタル「わかった!よし...行こう、龍神丸!」

 

龍神丸が少し移動すると、今度はデカイカンタムが現れる。

 

ワタル「お、大きなカンタム⁉︎」

 

カンタム「僕が乗っているんだ!」

 

で、デカイカンタムに小さいカンタムが乗るってどういう意味だよ⁉︎

 

カンタム「しんのすけ君...危険な事を言っているのは承知だが...一緒に戦ってくれないか?」

 

千冬「な、何を言う⁉︎しんのすけは5歳児なんだぞ⁉︎」

 

しんのすけ「...オラ、戦うゾ!」

 

一夏「しんのすけ...⁉︎」

 

しんのすけ「オラもカンタムと一緒に戦う!モンジャ村の人達をお助けするんだゾ!」

 

零「しんのすけ...」

 

こいつは本気になるとたくましいからな。

 

カンタム「ならば、しんのすけ君!カンタム・ロボに乗って戦おう!」

 

しんのすけ「ブ・ラジャー!」

 

そして、しんのすけはカンタム・ロボに乗った。

 

しんのすけ「ワタル君!一緒にオラも戦うゾ!」

 

ワタル「しんちゃん⁉︎...わかった!行こう!」

 

凄げぇ...龍神丸とカンタム・ロボか...揃うとかっこいいな...!

 

シュワルビネガー「ぬうう!何者かは知らんが、この俺様の邪魔をするのなら、只ではおかんぞ!」

 

ワタル「そっちこそ!これ以上、好き勝手はさせないぞ!」

 

シュワルビネガー「その声!さっきの救急車の小僧か!」

 

しんのすけ「違うゾ!消防車だゾ!」

 

ワタル「否、救急車でも消防車でもないよ!救世主だ‼︎」

 

シュワルビネガー「救急車と名乗ったのは自分だろうが!」

 

ワタル「それはそうだけど、怒ったぞ‼︎」

 

...半分ヤケクソじゃねえかワタル...。

 

ワタル「やるぞ、龍神丸、しんちゃん、カンタム!あいつを倒して、モンジャ村を守るんだ!」

 

龍神丸「おう!」

 

しんのすけ「ホホーイ!」

 

カンタム「了解!」

 

龍神丸とカンタム・ロボは魔神軍団との戦いを開始した。

 

 

 

〈戦闘会話 しんのすけVS初戦闘〉

 

カンタム「しんのすけ君!僕がカバーするから全力で行こう!」

 

しんのすけ「ホッホーイ!なら、全力でやるゾ‼︎」

 

 

戦闘から数分...。

 

ヒミコ「頑張れ、ワタルーッ!」

 

シバラク「だが、まずいぞ...」

 

ヒミコ「オッサンの昼ご飯、腐ってたのか?」

 

シバラク「そうではない!」

 

千冬「はい、しんのすけにはカンタムが居ますが、2人は戦闘の初心者です」

 

零「当たり前ですよ!あの2人は戦闘とは無縁の生活を送っていたんですから!」

 

俺はゼフィルスに乗った時に戦い方が頭に流れたから、操縦できたが...。

 

オババ「何をしてるんじゃ、術士サマ!早くワタルを助けてくだされ!」

 

アマリ「そんなこと言われても...私...」

 

...もう我慢できねえ!

 

零「一夏!行くぞ!」

 

一夏「ああ!ちょうど刹那さん達も来た!」

 

一夏の言葉通り、クアンタ、ラファエル、GNーXIVが現れた。

 

ヒミコ「おおおおっ!」

 

シバラク「あれは魔神...?嫌、違う!」

 

零「あれは刹那達だ!...千冬さんみんなをお願いします!ゼフィルス‼︎」

 

俺はゼフィルスを呼び出し、一夏も白式を纏い、クアンタ達の元へ立つ。

 

アマリ「零君はしっかりと戦ってる...それなのに私は...」

 

シバラク「仕方がない、術士とは言っても、か弱き乙女...!此処は拙者に任せるがいい!」

 

千冬「シバラクさん、何を?」

 

シバラク「爺さん!この辺に電話はないか⁉︎」

 

オジジ「公衆電話なら、そこにあるぞ」

 

シバラク「よし!ならば...!」

 

ん...?シバラクさんが移動した...?

 

シバラク「1000・10・0...と」

 

千冬「誰に掛ける気ですか?」

 

プルルルル...ガチャッ!

 

シバラク「見ておれ...あ...センちゃん?こちら、シバちゃんだけど...今、モンジャ村だけど、来てくれるかな?そう!大至急で!」

 

すると、赤い色の魔神が来て、シバラクさんはそれに乗り込んだ。

 

オババ「何か来たぞ!」

 

シバラク「これが拙者の魔神、戦神丸だ!此処は任せるがいい!」

 

セルゲイ「私も行こう!」

 

すると、今度はセルゲイさんの声が聞こえた。

 

そこにはアンドレイ大尉とは違うGNーXが現れた。

 

アンドレイ「GNーXIII...⁉︎父さん、どうして⁉︎」

 

セルゲイ「私もこの村を守る為に戦うさ...それに、息子に少しでもかっこいい姿を見せたいじゃないか」

 

アンドレイ「父さん...」

 

此処まで心強いなんて...ロシアの荒熊って名前は伊達じゃないな!

 

ヒミコ「ばんざーい!ばんざーい!」

 

シバラク「いざ行かん、戦神丸!」

 

セルゲイ「やるぞ、GNーXIII!」

 

戦神丸とGNーXIIIも前に移動した。

 

シバラク「義を見てせざるは勇無きなり!助太刀するぞ!」

 

ワタル「もしかして、さっきのオジサンとセルゲイさん⁉︎」

 

セルゲイ「その通りだ!後は私達に任せて、君は後退しろ」

 

ワタル「やった!ラッキー!...なんて言うと思ったら、大間違い!」

 

しんのすけ「オラ達は戦うゾ!」

 

ティエリア「しかし...!」

 

ワタル「しかしもカカシもあるもんか!僕は救世主なんだ!」

 

わ、ワタルの奴...まさか、龍神丸を手に入れて浮かれてるのか⁉︎

 

ワタル「困っている人がいるんなら、その人を助けなきゃ!」

 

否、そんな事はなかったな...。

 

零「そうだな!ワタル!」

 

アマリ「ワタル君...」

 

シバラク「お主...」

 

しんのすけ「大丈夫だゾ!」

 

ワタル「僕達には龍神丸やカンタムが居るし、零さん、刹那さん、ティエリアさん、アンドレイさん...それにオジサンやセルゲイさんも居るんだから!」

 

アマリ「それだけじゃありません...!」

 

覚悟を決めたか...アマリ。

 

アマリの言葉に呼応したのか、ゼルガードが来て、アマリの前まで来た。

 

オババ「おおおっ!魔従教団のオート・ウォーロックじゃ!」

 

オジジ「初めて見るのう」

 

ホープス「ワタル君やしんのすけ君の頑張りを見て、そろそろ覚悟を決めた頃合いだと判断しました」

 

アマリ「ありがとうございます、ホープス!」

 

アマリはゼルガードに乗り、動かし始めた。

 

アマリ「ワタル君!しんちゃん!零君!皆さん!今行きます!」

 

すると、ゼルガードは戦神丸とGNーXIIIの隣に立つ。

 

シバラク「おお!術士殿も戦ってくれるか!」

 

零「ちょっと遅刻だぜ?正義の魔法使いさん!」

 

アマリ「そうじゃないです...。正義の味方っていうのはワタル君やしんちゃんみたいな人ですから...でも、私も自分が出来る事をやります!」

 

零「戦う理由なんて、そんなもんで十分だ!やろうぜ!アマリ!」

 

アマリ「ええ!零君!」

 

お?大分話し方が砕けて来たな...。

 

シュワルビネガー「黙れ、黙れ!お前達如きで何が出来る⁉︎この俺様のパワーの前にひれ伏すがいい!」

 

ワタル「そうはいくか、シュワルビネガー!」

 

一夏「ひれ伏すのはお前の方だ!」

 

シバラク「非道な行いも、此処までだ!」

 

ティエリア「その行為...万死に値する!」

 

刹那「貴様のその歪み...俺達が断ち切る!」

 

しんのすけ「この村の人達はオラ達がお助けするゾ!」

 

セルゲイ「やるぞ!アンドレイ!」

 

アンドレイ「了解です!父さん!」

 

アマリ「私達が貴方を討ちます!」

 

零「覚悟しやがれ!ゴリラ野郎‼︎」

 

ワタル「龍神丸、みんな!僕達の力をあわせて、あいつをやっつけるよ!」

 

零「ああ!みんな!救世主に続くぞ‼︎」

 

 

〈戦闘会話 セルゲイVS初戦闘〉

 

セルゲイ「(まさか、アンドレイとまた出会い、共に戦うことになるとは...彼奴には父親としての姿をあまり、見せれていない...)だから、私は戦う!」

 

 

〈戦闘会話 零VSシュワルビネガー〉

 

シュワルビネガー「ええい!ちょこまかと逃げるな!」

 

零「てめえの言い分なんて知るかよ!」

 

シュワルビネガー「な、何だと⁉︎」

 

零「村の人達に危害を加えるなら、俺が相手になってやる‼︎」

 

 

〈戦闘会話 一夏VSシュワルビネガー〉

 

シュワルビネガー「ふん、お前の様な小さい者に負ける俺様ではない!」

 

一夏「確かに魔神に比べて、ISは小さい...でも、これでも誰かを守れるんだ!お前の様な悪党からな!覚悟しろ!シュワルビネガー‼︎」

 

 

〈戦闘会話 しんのすけVSシュワルビネガー〉

 

シュワルビネガー「お前の様な小僧が何故、俺様の邪魔をする⁉︎」

 

しんのすけ「村には綺麗なお姉さんもいっぱい居るんだゾ!オラ、絶対に守る!」

 

シュワルビネガー「何だそのふざけた理由は⁉︎」

 

カンタム「村の人々に危害を加えるお前がしんのすけ君を馬鹿にするな!」

 

しんのすけ「悪は絶対に滅びるんだゾ!それをオラとカンタムが教えてやるゾ‼︎」

 

 

〈戦闘会話 刹那VSシュワルビネガー〉

 

刹那「何故、村の人々を攻撃した⁉︎」

 

シュワルビネガー「知れた事!この世界はドアクダー様の支配する場所!それならば、この村も我らが支配すると決まっているのだ!」

 

刹那「貴様達は歪んでいる...!その歪み、俺が断ち切る!刹那・F・セイエイ!目標を駆逐する!」

 

 

〈戦闘会話 ティエリアVSシュワルビネガー〉

 

シュワルビネガー「何だ⁉︎その魔神の火力は⁉︎」

 

ティエリア「これは魔神ではなくモビルスーツだ...間違えないでもらおうか」

 

シュワルビネガー「どちらも同じだろう!」

 

ティエリア「では、モビルスーツと魔神の違いを教えてやろう!ラファエル!目標に風穴を開ける!」

 

 

〈戦闘会話 アンドレイVSシュワルビネガー〉

 

シュワルビネガー「何故、この村とは関係ないお前達が俺様に刃向かう⁉︎」

 

アンドレイ「私は軍人だ...ならば、この村を...民間人を守るだけだ!」

 

シュワルビネガー「ならば、その言葉ごとお前を倒してやる!」

 

アンドレイ「父が見ている側で私は負ける訳にはいかない!」

 

 

〈戦闘会話 セルゲイVSシュワルビネガー〉

 

シュワルビネガー「何という機動性だ!」

 

セルゲイ「お前では私を捉えることはできない」

 

シュワルビネガー「良い気になるなよ!お前達を倒し、この村を破壊してやる!」

 

セルゲイ「悪党が考える事はどの世界でも同じだな...ならば、ロシアの荒熊が相手をしよう!」

 

 

 

 

周りの雑魚を倒し、俺達はシュワルビネガーを追い詰めた。

 

そして最後にカンタム・ロボが拳、龍神丸が剣...登龍剣を構えた。

 

しんのすけ「これで決めるゾ!カンタム!」

 

カンタム「了解!カンタムー!パーンチ!」

 

ワタル「ひっさぁぁぁつ!...登龍けぇぇぇん!」

 

カンタム・ロボがロケットパンチを決め、龍神丸は登龍剣を振り下ろし、シュワルビネガーのゲッペルタンクを真っ二つにした。

 

シュワルビネガー「ば、馬鹿なぁぁぁぁっ‼︎」

 

シュワルビネガーのゲッペルタンクは爆発した。

 

ワタル「よし!やったぜ!」

 

零「あいつは脱出したみたいだな」

 

ホープス「魔神の脱出装置は、高い性能を持ってますからね」

 

話し込んでいる俺達...しかし、俺達は気づかなかった...。

 

?「(話半分で見物にきたが、こいつはドアクダー様に報告の必要があるな...)」

 

今の戦いを見ていた者が他にも居た事に...。

 

 

 

 

ヒミコ「やった、やった!ワタル、しんちゃん、強い!みんなもよくやった!」

 

アマリ「すごいです、ワタル君!しんちゃん!」

 

零「流石は救世主様と嵐を呼ぶ5歳児だな!」

 

しんのすけ「いや〜、それ程でも〜」

 

ワタル「龍神丸のおかげだよ」

 

アマリ「でも、その龍神丸とワタル君、しんちゃんとカンタムの戦う姿を見て、私も覚悟を決める事ができました...。ありがとうございました」

 

ワタル「アマリさんも僕を助けてくれたから、これでおあいこだね!」

 

一夏「それに覚悟ができたのはアマリさん自身が決めたから持てたんだぜ!」

 

シバラク「拙者しかと感服したぞ、ワタル!試すなどと言って悪かった!お主は立派な救世主だ!」

 

ワタル「へへ...そんな風に言われると照れちゃうな...」

 

シバラク「だが、戦いの方は、まだまだだな」

 

千冬「ええ、見ていて少々危なっかしい」

 

ワタル「だったら、僕を鍛えてよ!ドアクダーを倒して、創界山の虹を元に戻すためにも!」

 

シバラク「よし!そういう事なら、拙者の剣技をお主に伝授しよう!」

 

千冬「私の指導は甘くないぞ?覚悟するんだな」

 

シバラク「よろしくね、先生!千冬さん!やるぞ!この調子でドアクダーを倒して、必ず創界山の虹を元に戻してやる!」

 

 

 

 

俺達はそれぞれロボットから降りると村人や千冬さん達が走ってきた。

 

オババ「よくやったぞ、ワタル!」

 

ワタル「シバラク先生とアマリさん、零さん達もいたからね...何より龍神丸がいれば、あれくらいの敵、朝飯前さ!ね、龍神丸!」

 

龍神丸「油断をするな、ワタル。ドアクダー軍団の力は、あんなものではない」

 

ワタル「え、そうなの?」

 

零「敵があれ程の実力の奴ばっかりだったら、創界山の虹の色が灰色になったりしねけよ」

 

ワタル「あ、そうか!」

 

龍神丸「では、私は帰るぞ」

 

ワタル「一緒にドアクダーを倒しに行くんじゃないの⁉︎」

 

龍神丸「私の助けが必要な時は、お前の持つ勇者の剣を抜いて、私を呼ぶがよい...では、しばしの別れだ」

 

あ、消えた。

 

ワタル「あ、ちょちょ!ちょっと!一緒に行ってくれたっていいじゃんか!龍神丸のケチ!」

 

龍の神に対してケチか...。

 

シバラク「心配するな、ワタル!拙者がいるではないか!」

 

ワタル「先生...」

 

シバラク「創界山の虹を元に戻すための戦い!拙者も力を貸すぞ!」

 

ワタル「ありがとう、先生!」

 

零「俺達もやるぜ、ワタル!」

 

ワタル「みんな...!」

 

ティエリア「どのみちやる事がないなら、やるしかない」

 

乗りかかった船だ...やってやる!

 

オババ「ワタル...。創界山の虹の色を元にもどすためにお前は旅に出なければならん」

 

旅か...まぁ、予想はしていたが。

 

オババ「言い伝えでは、ドッコイ山の龍岩に救世主の旅の道標があると聞く...。まずは、そこを目指すのじゃ」

 

ワタル「そのドッコイ山ってのは、どこにあるの?」

 

オババ「此処から南に行ったところじゃ」

 

ワタル「え!創界山にあるんじゃないの⁉︎」

 

オババ「創界山は、このアルワースのヘソじゃ。言い換えれば、この世界の全てが創る界山に通じておるのじゃ...創界山を救う為にもお前は、この世界の全てを救わねばならん」

 

ワタル「わかったよ、じゃあ、そのドッコイ山に行ってみる」

 

シバラク「しかし、こまったのう...。諸国を漫遊してきた拙者でも、ドッコイ山には行った事がないぞ」

 

刹那「アマリ、どうだ?」

 

アマリ「私が案内します」

 

シバラク「アマリ殿が!」

 

アマリ「旅の仲間になるんですから、普通にアマリと呼んでください」

 

ワタル「やったぁ!アマリさんとホープスが来てくれるんなら百人力だ!」

 

一夏「ああ、そうだな!」

 

アマリ「問題ないですよね、ホープス?」

 

ホープス「無論です。私達の旅の行き先を決めるのはいつでもマスターですから...この世界を救うための旅ならば、私にとっても利があるでしょう」

 

アマリ「ええ...」

 

ホープス「ですが、これだけは...。常に注意は怠らないよう願いします」

 

アマリ「わかっています...」

 

一夏「じゃあ、アマリさん。道案内をお願いします」

 

アマリ「任せてください。...ワタル君も、よろしくお願いします」

 

ワタル「こっちこそ!みんなで力を合わせて、ドアクダーを倒そうね!」

 

セルゲイ「ああ」

 

ワタル「まずはドッコイ山に向けて出発だ!」

 

俺達はドッコイ山を目指し、動き出した。

 

俺も行くか...。

 

アマリ「零君!」

 

零「ん?どうした?」

 

アマリが話しかけて来たので俺は立ち止まる。

 

アマリ「あの...これから頑張ろうね!」

 

零「おう!...ってか、敬語じゃなくなってるな」

 

アマリ「え、あ...すみません!」

 

零「良いって!これからよろしくな!アマリ!」

 

アマリ「うん!零君!」

 

俺はアマリと握手をして、ワタル達の後を追いかけた...。

 




ー中断メッセージ

〈しんのすけとカンタム〉

カンタム「プレイヤーが休憩するみたいだねしんのすけ君」

しんのすけ「え〜!何で〜⁉︎もっと続けて欲しいゾ!」

カンタム「無茶を言ってはいけないよ...しんのすけ君だって疲れた時には休憩するだろ?」

しんのすけ「うーん、わかったゾ!なら、オラも休憩するゾ!」

カンタム「プレイヤーの君も無理せずにスパロボをプレイして欲しい!だが、また戻って来て欲しい!また会おう!」

しんのすけ「じゃ!そういう事で〜!」

次作のスパロボTの小説について、どれの方がいいでしょうか?

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