スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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今回は万能戦車とあの黒い機体が仲間になります!

それではどうぞ!


第3話 ブルーウォーターの少女と漆黒の復讐鬼

ー俺...渡部 クラマは前回のモンジャ村の戦闘を見た後、ザン・コックからの通信を待っていた。

 

すると、彼奴...ザン・コックから通信が来た。

 

ザン・コック「渡部 クラマ...。ドアクダー様からのご命令を伝える」

 

ついに来たか...。

 

ザン・コック「ワタルの仲間に加わり、スパイとして各階層のボスに情報を伝えるべし。さらには奴等の手によりドアクダー軍団がピンチに陥った時にはこれを助けよ」

 

ピンチを助けるか...難しい注文だぜ...。

 

クラマ「とは言いますけど、向こうには魔従教団の術士や謎のロボットを使う集団まで居るんですぜ」

 

ザン・コック「そのための魔神...空神丸をお前に与える」

 

クラマ「空神丸...」

 

驚いた...。まさか、魔神をもらえるとはな...。

 

ザン・コック「ただし、ワタル達にお前が空神丸に乗っている事を知られてはならん。見事、その役目を果たした暁には約束通り、お前の願いを叶えてやろう」

 

クラマ「へへぇ...!何とぞ、よろしくお願いします!」

 

そういう事だ...。悪く思うな、救世主さんよ...。

 

 

 

 

ー俺...新垣 零は仲間達とテントを張り、休息を取っていた。

 

マサキ「...そのドッコイ山って所に行くのはわかったけど、どうして歩きなんだよ?」

 

アマリ「ごめんなさい、マサキさん。ゼルガードの巡航モードに合わせてもらって」

 

セルゲイ「旅の基本は、自らの足だ。歩いて行けば、修行にもなるしな」

 

アーニー「セルゲイさんの言う通りだよ、マサキ」

 

ワタル「僕...アル・ワースに来たばかりだから、なるべく自分の目で色んな物を見たいんだ」

 

零「それに、途中で困っている街とかあれば、助けられるしな」

 

マサキ「へえ...よく考えてんだな、ワタル、零」

 

ワタル「へへ...アマリさんや零さんを見習って、勉強しようと思ったんだ」

 

千冬「いい考えだ...一夏もワタルを見習え」

 

一夏「...返す言葉もありません」

 

一夏のヤツ...凹んだな。

 

サヤ「そう言えば、アマリさんは魔従教団という所の指示で旅をしているのでしたね?」

 

アマリ「ええ...」

 

マサキ「お前...俺やワタル、零達みたいに他の世界から来た人間と会った事があるんじゃねえのか?」

 

カンタム「え...?」

 

アマリ「マサキさんって...意外に鋭いんですね...」

 

意外って、酷いなおい...。だが、確かに俺も思っていたところはある。

 

零「俺達と会った時、すんなりと状況を受け入れたのは、経験済みだったってわけか」

 

しんのすけ「そうなのか、アマリお姉さん⁉︎」

 

刹那「どうして今まで言わなかった?」

 

アマリ「...すみません...。隠しているわけじゃなかったんですけど...」

 

ティエリア「その人物は、何処の世界から来たんだ?今、どうしている?」

 

アマリ「...それが...よくわからないんです」

 

アンドレイ「え...⁉︎」

 

零「よく分からない?」

 

シバラク「どういう事だ?」

 

アマリ「私は旅の途中で別の世界から来た人...異界人(いかいびと)に何度か会った事があります。でも、その人達はまるで抜け殻みたいな状態でした」

 

しんのすけ「抜け駆けするなんて、ズルいぞ!アマリお姉さん!」

 

一夏「抜け駆けじゃなくて、抜け殻だ。しんのすけ」

 

アーニー「抜け殻とはどういう事だい?」

 

アマリ「感情が死んだ様になっていて、何を聞いても、ぼんやりとした反応しか見せないんです」

 

零「心が壊れた...って事か?」

 

アマリ「分からないの...。何とかわかったのはアル・ワースとは別の世界から来たらしい...って事ぐらいでした」

 

サヤ「転移のショックが原因でしょうか...?」

 

もしかしたら、それも影響してるかもな...。

 

アマリ「わかりません...。でも、教団の資料でも見ましたが、この数年...歴史の中でもかつて見ないほど異界人が現れているらしいんです」

 

ヒミコ「それはびっくりなのだ」

 

うんうん、そうだな...ヒミコ...ん?ヒミコォォっ⁉︎

 

アマリ「きゃあっ!」

 

ワタル「ひ、ヒミコ⁉︎」

 

ティエリア「モンジャ村にいた女忍者か!」

 

ヒミコ「ワタルもオッサンもみんなも久しぶりなのだ!」

 

零「ったく...心臓に悪いぜ...」

 

アマリなって驚きすぎて尻餅ついてんじゃねえか。

 

零「アマリ、大丈夫か?」

 

アマリ「え、ええ...ありがとう、零君」

 

アマリを立たせているとしんのすけがヒミコに問う。

 

しんのすけ「どうして、ヒミコちゃんが、ここに?」

 

ヒミコ「決まっているのだ!ワタル達を追いかけて来たのだ!」

 

アンドレイ「す、凄いな...。モンジャ村から、此処まで1人で来るなんて...」

 

一夏「流石は忍者だな...(何か、ヒミコは将来、千冬姉や楯無さんみたいになりそうだな...)」

 

千冬「ほう...一夏、後でゆっくりと話をしようか?」

 

一夏「マジですみませんでした‼︎」

 

一夏と千冬さんの話を無視し、ヒミコは続ける。

 

ヒミコ「アマリ姉ちゃん、びっくりしすぎなのだ」

 

アマリ「だ、だって...いきなり音も立てずに現れましたから...」

 

まぁ、忍者だからな...それよりも...。

 

ワタル「ふふ...アマリさんってびっくりしやすいんだね」

 

零「からかうな...ワタル。アマリ、怪我はないか?」

 

アマリ「え、ええ...大丈夫よ、零君」

 

しんのすけ「桃色の空間が見えるゾ」

 

アーニー「青春っていいね」

 

サヤ「少尉、オヤジ臭いです」

 

うんー?何も聞こえなーい。ってかアマリは顔を赤くするな...誤解を生むだろ。

 

マサキ「で、どうするんだ、みんな?この子も連れて行くのかよ?」

 

カンタム「本人が行きたいと言うのならば良いんじゃないかな?」

 

セルゲイ「ああ、それなりの覚悟を決めて、モンジャ村を旅立ったのだろうからな」

 

アマリ「そうですね。本人の意思を尊重するべきだと思います」

 

ティエリア「それに彼女の忍術は時によっては役に立つ」

 

マサキ「みんながそう言うんなら構わねえ。俺も同意見だったからな」

 

ヒミコ「きゃははは!みんな、気が合うのだ!」

 

零「じゃあ、ヒミコ。改めて、よろしくな」

 

ヒミコ「ん!誰か来るのだ」

 

ワタル「え...⁉︎」

 

すると、茂みから女の子が1人と男女が1人ずつ、そして、ライオン?が現れた。

 

?「人が居た⁉︎」

 

?2「この人にお願いしましょう!」

 

?3「うん!お願い助けて!」

 

?4「‼︎」

 

アンドレイ「き、君達は?」

 

しんのすけ「ね、猫が居るゾ!」

 

?4「‼︎」

 

?3「キングは猫じゃないよ!ライオンだよ!」

 

やっぱ、ライオンなのかな。

 

ワタル「この人達の...使い魔なのかな...?」

 

セルゲイ「普通の動物のようだが...」

 

サヤ「どうかしたんですか?」

 

シバラク「お嬢ちゃん達、誰かに追われているのかな?」

 

?3「あたしじゃなくて、ナディアとジャンがピンチなの!」

 

ナディア?ジャン?この子達の知り合いか...⁉︎

 

?「待って!マリーちゃん!」

 

マリー「どうしたの冬樹お兄ちゃん!」

 

冬樹「名前も名乗らずにじゃ、警戒するよ!すみません、僕は日向 冬樹です!」

 

?2「それもそうね!私は日向 夏美...冬樹の姉です!ほら、マリーも!」

 

マリー「う、うん!あたし...マリー・エン・カールスバーグだよ!こっちのライオンはキング」

 

キング「‼︎」

 

よろしくと言っている様だな。

 

マサキ「ナディア?ジャン?」

 

アーニー「君達の知り合いかい?」

 

冬樹「はい!僕達、助けを呼びに来たんです!」

 

零「悪い。もう少し、状況を説明してくれないか?俺は新垣 零だ」

 

マリー「だから!ナディアとジャンがピンチなの!」

 

カンタム「本当にピンチの様だな!」

 

しんのすけ「早くお助けしないと!」

 

刹那「そうだな...案内を頼む!」

 

冬樹「は、はい!」

 

すると、また茂みから誰か出て来た。

 

クラマ「だったら、俺も同行させてくれ」

 

と、鳥人間⁉︎

 

ヒミコ「トリさん、誰だ?」

 

クラマ「俺は渡部クラマってもんだ。通りすがりに、その子のツレらしいのが襲われてるのを見た」

 

ティエリア「なら、何故その時に助けなかった?」

 

クラマ「無茶言うなよ。相手だって結構な数が居たんだぜ?」

 

結構な数が...?って事はドアクダーの奴らか...⁉︎

 

ワタル「取り敢えず、そこに案内して!」

 

夏美「ええ!」

 

クラマ「じゃあ、ついてきな。(さて...お手並み拝見させてもらうぜ、ワタル)」

 

俺は冬樹や夏美、クラマの案内の元、襲われているナディアとジャンという人物のところへ向かった...。

 

 

 

 

 

冬樹達に案内され、現場に着いた俺達。

 

ワタル「待て、待て、待てーっ!」

 

?「な、何だぁ...⁉︎」

 

?2「何なんだよ、お前等は?」

 

ワタル「僕はワタル...救世主ワタルだ!」

 

零「マリー!ナディアとジャンというのは⁉︎」

 

マリー「あ、あそこにいるよ!」

 

マリーの指をさした方向には褐色の肌の少女と眼鏡をかけた少年が居た。

 

彼女達がナディアとジャンか...!

 

一夏「悪事も此処までだ!」

 

シバラク「少年少女に乱暴を働く狼藉者は、この剣部シバラクが相手をする!」

 

?「いきなりやってきて、何言ってんだよ!」

 

この人達がナディアとジャンって、子達を襲っていた奴らなのか⁉︎

 

千冬「...渡部は結構な数が居ると言っていたはずだが...」

 

?2「おもしれえ!そっちがその気なら、やってやろうじゃねえか!」

 

シバラク「ならば、参る...!」

 

零「ちょ、ちょっとシバラクさん!話も聞かずにやめてください!」

 

マリー「そうだよ!カバのオジサン、やめて!」

 

シバラク「か、カバ...⁉︎それって拙者の事...⁉︎」

 

な、何だろうか...シバラクさんの顔が本当にカバ様に見える...。

 

ナディア「マリー!キング!それに冬樹さんや夏美さんも!」

 

ジャン「良かった!無事だったんだね!」

 

マリー「ナディア、ジャン!」

 

?3「安心しな、マリー。ネオ・アトランティスの連中はあたし達が片付けたから」

 

今度は赤毛の女性が現れ、マリーに笑いかけた。

 

ネオ・アトランティス...?

 

夏美「あ、ありがとうございます!」

 

冬樹「あの...お2人もありがとうございます!ほら、マリーちゃんも!」

 

マリー「うん、ありがとう!グランディスさん、ハンソン、サンソン」

 

ハンソン「どういたしまして」

 

サンソン「ま...俺達が来たからには、全て任せときな、マリー」

 

グランディスさん、サンソンさん、ハンソンさん...か...。

 

この人達は一体...?

 

グランディス「そんな大口を叩いていいのかい、サンソン。此処がどこかもわからないってのに」

 

ジャン「じゃあ、グランディスさん達も...!」

 

グランディス「ああ、そうさ。ノーチラス号から脱出して、気がついたら、此処にいたってわけだよ」

 

刹那「...話が見えない...」

 

零「アマリ...」

 

アマリ「ええ、おそらく、この人達は...」

 

セルゲイ「取り敢えず、彼等は悪い人間ではないようだな」

 

アマリ「そして、あのナディアっていう女の子達を含めて、異界人です」

 

零「やっぱりか...」

 

その後、俺達はグランディスさんという人達と情報の交換をした...。

 

 

 

マサキ「...で、そのノーチラス号がネオ・アトランティスって連中の攻撃を受けて沈没したってわけか...」

 

ジャン「僕とナディアとマリーとキングは脱出したんですけど、気がついたら、この森の近くの海岸に流れ着いていたんです」

 

ナディア「...」

 

ジャン「そして、暫く歩いたら、同じく倒れていた冬樹さんと夏美さんを見つけたんです」

 

零「2人はどうして此処に来たかわかるか?」

 

冬樹「い、いえ...僕達はいつもの様に学校へ行こうと玄関のドアを開いた瞬間...」

 

夏美「気を失って、この世界に来て...ジャン達に助けられたんです」

 

アンドレイ「という事は、冬樹君達とナディア達の世界は別という事か...」

 

一夏達と同じってわけか...。

 

クラマ「こっちのお嬢ちゃん...ナディアって言ったか?お嬢ちゃんがそのネオ・アトランティスって連中に狙われているのか...」

 

ナディア「ジャン...」

 

ジャン「どうかした、ナディア?」

 

ナディア「私、やっぱり動物の言葉がわかるのよ!だって、この鳥の喋っている事が分かるもの!」

 

ジャン「お、落ち着いて、ナディア!」

 

うん、ナディアにシロやクロ、ホープスを見せたら、とんでもない事になりそう...。

 

マリー「私もわかるよ」

 

ワタル「僕も...」

 

しんのすけ「オラも!」

 

ヒミコ「あちしも!」

 

ジャン「ナディア...。あの人は鳥みたいな姿をしているけど、人間の言葉を話すんだよ」

 

ナディア「そんなのおかしいわよ!」

 

一夏「な、何でキレてんだよ...」

 

アマリ「さっきも話しましたけど、此処はアル・ワース...あなた達のいた世界とは違う世界なんです」

 

アーニー「此処は、そういう所だって納得した方が良いよ」

 

ナディア「でも...!」

 

信じられないか...。まぁ、当然か。

 

いきなり、見知らぬところへ来たら普通こうなる...俺達がいい例だ。

 

ジャン「落ち着こうよ、ナディア。まずは今、僕達がいる場所の情報を集めなきゃ」

 

零「こっちからも質問させてもらうぜ。お前らを襲ったのは、そのネオ・アトランティスの人間なのか?」

 

ジャン「それは間違いありません。ネオ・アトランティスの人間は全員、仮面をかぶっていますから」

 

グランディス「マリーがあんた達に助けを求めている間に同じくここに流れ着いたあたし達が合流して、連中を追っ払ったのさ」

 

ハンソン「あいつ等も僕達と同じ様にここに飛ばされて来たんだろうね」

 

サンソン「それで俺達にぶっ飛ばされてあたふたと逃げ出すとは、とことんついてない連中だぜ」

 

シバラク「そんな事情とは知らずに悪い事をした。拙者、お詫びを致す」

 

一夏「すみませんでした!」

 

グランディス「構わないよ。ま...誤解するのも無理ないかもね。あたし達も他人様に胸を張れるような生き方をしてきたわけじゃないからさ」

 

シバラク「いえ...。あなたのような美しい方ならば、どのような過去であろうと拙者は受け止めます」

 

しんのすけ「さぁ、オラの胸に飛び込んできて良いんだゾ」

 

シバラク「何なら、将来までまとめて面倒みますぞ」

 

こいつらぁ...。

 

グランディス「ふふ...嬉しい事言ってくれるね」

 

アマリ「し、シバラク先生...」

 

千冬「あなたもそちら側でしたか...」

 

マサキ「あの目...完全にのぼせあがっちまってるな」

 

アーニー「あ、あははは...」

 

零「あんまり、相手にしない方が良いですよ、グランディスさん」

 

シバラク先生に任せて、ワタルは大丈夫か...?

 

ジャン「それでも皆さんが僕達を助けに来てくれた事には変わりありません。僕はジャン・ロック・ラルティーグ...。よろしくお願いします」

 

グランディス「あたしはグランディス・グランバァ。こっちのデカイのがサンソン、丸いのがハンソンだよ」

 

ハンソン「僕達をネオ・アトランティスの一味と間違えたのは許すけど...」

 

サンソン「姐さんにちょっかい出した時には覚悟してもらうぜ」

 

シバラク「なんの...!障害が多いほど、拙者の恋心も燃え上がるものよ!」

 

サンソン「こりゃ、痛い目を見なきゃわからんようだな」

 

マリー「ダメよ、サンソン!シバラク先生は、良い人なんだから!」

 

サヤ「話がこじれますから、シバラクさんもやめてください!」

 

サンソン「マリーの頼みでも聞けねえ事ってのがあるな」

 

シバラク「男には退けぬ時戦いがある!」

 

ジャン「ちょ、ちょっと、サンソン!ほら!ナディアも見てないで止めてよ!」

 

ティエリア「良い加減にしろ、剣部 シバラク...今度ふざければ、君を後ろから撃つ」

 

刹那「それは俺に対して言った言葉じゃないか?ティエリア」

 

ナディア「...」

 

しんのすけ「ナディアちゃん、元気ないゾ...」

 

ワタル「クラマが喋れる事がショックだったの?」

 

ナディア「そうじゃない...。もう...色んな事にウンザリなのよ...」

 

零「...」

 

ジャン「ナディア...」

 

ナディア「パリであなたと出会ってから、グランディスさんに追われて、海に逃げたら漂流する事になって...。そこでノーチラス号に拾われて、パリに帰ろうとしたら、ネオ・アトランティスに捕まって...」

 

...こいつはこいつで辛い道を辿って来たのか...。

 

ナディア「私達を助けてくれなノーチラス号はネオ・アトランティスの攻撃で沈んで、みんな、死んでしまって...」

 

ジャン「そんな事はない...!ネモ船長やエレクトラさん達はきっと生きている!」

 

ナディア「もう...嫌...。全部...ブルーウォーターのせいよ...」

 

ジャン「ナディア...」

 

零「ブルーウォーター...?」

 

グランディス「ナディアが持っている宝石だよ。あの子が親と生き別れた時から身につけていたものだとさ」

 

ハンソン「よくわからないけど、ネオ・アトランティスがナディアを狙うのは、そのブルーウォーターのせいらしいんだよ」

 

って事は...ブルーウォーターとナディアの両親とネオ・アトランティスは何かしらの関わりが...⁉︎

 

サンソン「だからって、生き別れた親御さんのくれたものを、ハイどうぞと渡すわけにはいかねえよな...」

 

すると、足音が聞こえ、見慣れた顔の男が来た。

 

シュワルビネガー「...ほう...そんな値打ち物を持っているのか」

 

ワタル「お前は...!」

 

シュワルビネガー「すごい奴がやって来た!そう!シュワルビネガー様だ!」

 

零「盗み聞きとは趣味が悪いな...!」

 

シュワルビネガー「周りを警戒しないお前達が悪い!救世主ワタル!...と、その仲間達!此処で一気に片付けてくれる!」

 

...って、俺達はその仲間扱いかい⁉︎

 

ブリキントン1「!」

 

ブリキントン2「!」

 

アマリ「ブ、ブリキントンもいます!」

 

しんのすけ「なんの!オラ達がブリキントンを栗きんとんにしてやるゾ!」

 

シバラク「迎え撃つぞ、ワタル!」

 

千冬「遅れるな!一夏もだ!」

 

ワタル「はい、先生、千冬さん!」

 

一夏「了解!」

 

シュワルビネガー「ヌハハハ!女子供を抱えて、戦えるものか!」

 

零「それが戦えるんだよ!」

 

ヒミコ「ヒミコミコミコヒミコミコ!忍法、火炎の術!」

 

アマリ「ヒミコちゃん忍法に私のドグマを組み合わせます...!熱と光...手を取り合って...!FLAMMA!」

 

ブリキントン1「⁉︎⁉︎」

 

ブリキントン2「⁉︎⁉︎」

 

2人の連携にブリキントンは倒れていく。

 

ハンソン「やるなぁ、あの子!それに魔法も、すごいもんだ!」

 

サンソン「俺達も負けてられないぜ!」

 

セルゲイ「アンドレイ!合わせろ!」

 

アンドレイ「はい!父さん!」

 

零「刹那‼︎」

 

刹那「わかっている!」

 

ティエリア「僕もやろう!」

 

サンソンさん、セルゲイさん、アンドレイ大尉、刹那、ティエリアと一緒に俺達もブリキントンを薙ぎ払う。

 

ブリキントン1「⁉︎⁉︎」

 

一夏「ハアァァァッ!雪平一閃!」

 

ブリキントン2「⁉︎⁉︎」

 

最後に雪平弐型で一夏はブリキントン達を一閃した。

 

シュワルビネガー「ブ、ブリキントンを素手で...!それも一撃で...!」

 

ハンソン「出た、サンソンの馬鹿力!」

 

サンソン「馬鹿は余計だ、ハンソン!」

 

グランディス「いいよ、サンソン!ガンガンやんな!」

 

サンソン「ジャン!冬樹!ナディアとマリー、夏美はお前らに任せるぜ!」

 

ジャン「う、うん!」

 

冬樹「わかりました!」

 

ブリキントン1「‼︎」

 

ブリキントン2「‼︎」

 

ワタル「お前達の相手は僕達だぁぁぁっ!」

 

しんのすけ「行くゾー‼︎」

 

ワタルとしんのすけもそれぞれ、ブリキントン達を剣で斬り裂いたり、おしりで攻撃したりし、ブリキントン達を倒していく。

 

ワタル「へへへ!先生と千冬さんとの修行の成果見たか!」

 

しんのすけ「オラに触れると火傷するゾ!」

 

ヒミコ「凄いのだ、ワタル!」

 

カンタム「しんのすけ君も流石だ!」

 

マサキ「流石は救世主!良い太刀筋だぜ!」

 

アーニー「しんのすけ君のおしりもなかなかだね!」

 

サヤ「しょ、少尉!その様な恥ずかい事を大声で言わないでください!」

 

シュワルビネガー「ええい、想定外の事態だ!こうなったら...!」

 

そう言い残し、シュワルビネガーは走り去った。

 

ヒミコ「顔の大きいオッサンが逃げてくのだ!」

 

夏美「コラ〜!待ちなさーい!」

 

これは...あの野郎、魔神に乗ってくるな!

 

アマリ「ワタル君!皆さん!」

 

ワタル「うん...敵が魔神を出してくるなら、こっちも龍神丸を呼ぼう!」

 

俺達も準備するか...!

 

 

 

第3話 ブルーウォーターの少女と漆黒の復讐鬼

 

 

 

 

 

俺の考え通り、シュワルビネガーは魔神に乗り込み、複数の魔神が出現した。

 

シュワルビネガー「凄い奴がやってきた!パワーアップした、ゲッペルタンクの力を見せつけてやる!」

 

ヒミコ「こっちも凄い奴らが来るのだ!」

 

ワタル「龍神丸ぅぅぅっ‼︎」

 

零「ゼフィルス‼︎」

 

一夏「白式‼︎」

 

俺達はそれぞれ、叫び、俺とワタルはゼフィルス、龍神丸に乗り、一夏も白式を纏った。

 

シュワルビネガー「出たな!龍神丸とその仲間ロボット!」

 

一夏「ISはロボットじゃない!」

 

ワタル「それにそれだけじゃない!」

 

俺達の後ろにゼルガード、戦神丸、ダブルオークアンタ、ラファエルガンダム、GNーXIV、GNーXIII、カンタム・ロボ、サイバスター、オルフェス、ライラスが現れた。

 

アマリ「お待たせしました!ワタル君、零君、一夏君!」

 

アーニー「シバラク先生がなかなか公衆電話を見つけられなくて遅くなってしまって...」

 

シバラク「それを言うな、アーニー」

 

零「心配ないですよ、シバラク先生!」

 

ワタル「戦いは、まだ始まってないから!」

 

シバラク「そうか、そうか!これでグランディス殿に拙者の活躍を見せる事ができる!」

 

しんのすけ「オラもグランディスお姉さんと夏美お姉さんに良いところを見せられるゾ!」

 

ティエリア「あの3人組は居ない様だが...」

 

すると今度はまた俺達の後ろに戦車の様なモノが現れる。

 

ハンソン「世紀の大傑作!万能戦車、グランディスタンク...略して、グラタン参上!」

 

グラタン...?あれがあの戦車の名前か...?

 

ジャン「グラタンも、こっちの世界に来てたんだ!」

 

サンソン「けどよ、ハンソン...。あんな見た事もないようなメカ相手にこいつで勝てるのか?」

 

ハンソン「大丈夫!ノーチラス号から分けてもらったパーツでグラタンも大幅にパワーアップしてるから!」

 

グランディス「どうでもいいけど、ハンソン...こいつの名前はグラタンじゃなくて、カトリィヌだよ」

 

成る程、あのグラタンって、戦車にはグランディスさん、サンソンさん、ハンソンさんが乗っているのか。

 

ハンソン「きっと姐さんも驚きますよ、パワーアップしたグラタンの力に!」

 

聞いてねえし...。

 

グランディス「だから!グラタンじゃなくて、カトリィヌ!」

 

刹那「後にしろ、グランディス...」

 

アンドレイ「向こうはやる気満々の様だな」

 

グランディス「わかってるよ、刹那、アンドレイ!このグランディス...売られたケンカは倍返しの主義だからね!」

 

サンソン「んじゃ、ハンソンご自慢の生まれ変わったグラタンの試運転だ!全開で行くぜ!」

 

ジャン「頼んだよ、グランディスさん!サンソン、ハンソン!」

 

ワタル「行くぞ、シュワルビネガー!僕達を追って来たんなら、返り討ちにしてやる!」

 

シュワルビネガー「やってみろ!今日の俺様は負けられない理由があるのだ!」

 

こうして俺達の戦いが始まった...。

 

 

 

〈戦闘会話 零VSシュワルビネガー〉

 

零「まさか、ストーカー趣味があったとはな!」

 

シュワルビネガー「へ、変な趣味を追加するな!」

 

零「そうなのか?でも、どっちにしてもこれ以上、お前につけられても面倒だ!此処で倒す!」

 

 

〈戦闘会話 一夏VSシュワルビネガー〉

 

シュワルビネガー「あの時のスーツ男か!」

 

一夏「懲りないな!まだ倒され足ないのか!」

 

シュワルビネガー「良い気になるなよ小僧!前回は油断したが今度はそうはいかないぞ!」

 

一夏「こっちだって、お前に負けるつもりはない!」

 

 

〈戦闘会話 刹那VSシュワルビネガー〉

 

刹那「...」

 

シュワルビネガー「な、なぜ何も話さない⁉︎」

 

刹那「話し合えば人は分かり合える...だが、お前は分かりあおうとしない...ならば、破壊する...この俺とガンダムが!」

 

 

〈戦闘会話 しんのすけVSシュワルビネガー〉

 

シュワルビネガー「あの時の小僧か!」

 

しんのすけ「しつこい男は嫌われるゾ!シュシュネガー!」

 

シュワルビネガー「シュワルビネガーだ!わざとらしく間違えるな!」

 

カンタム「シュワルビネガー!僕達に挑んで来るなら、何度でも相手になるぞ!」

 

 

〈戦闘会話 アーニーVSシュワルビネガー〉

 

アーニー「成る程な、悪党というのは何処の世界も同じだな」

 

シュワルビネガー「何だ⁉︎おまえも正義の味方という奴か⁉︎」

 

アーニー「悪いね、僕は傭兵でね。正義の味方と言われれば、そう答えは出来ないんだよ。でも、悪党を見逃す事は出来ない!覚悟しろ!」

 

 

 

 

 

 

 

周りのゲッペルタンクを次々に倒し、俺達はシュワルビネガーのゲッペルタンクを追い詰た。

 

シュワルビネガー「い、いかん...!このままでは、また負ける!無様な姿を晒すのに比べれば、逃げる方がマシと判断する!」

 

そう言い、シュワルビネガーのゲッペルタンクは逃げ始めた。

 

龍神丸「追うぞ、ワタル!」

 

ワタル「わかってるよ、龍神丸!」

 

ワタルと龍神丸はシュワルビネガーを追おうとしたその時だった...。

 

ナディア「あ...」

 

ジャン「ブルーウォーターが...!」

 

ナディア「何かの警告なの...?」

 

そして、ワタルと龍神丸はシュワルビネガーのゲッペルタンクの元まで辿り着いた。

 

ん...?この気配は⁉︎

 

刹那「気をつけろ、ワタル!何か来る!」

 

シロ「それも別々の方向からニャ!」

 

すると、龍神丸を取り囲む様に2機の魔神が現れる。

 

クラマ「(シュワルビネガーの野郎を追い込むとはやるじゃねえか、ワタル)」

 

アンドレイ「あの2機の魔神...空を飛んでいる!」

 

シュワルビネガー「セ、セカンドガン!クルージング・トム様がおいでになられたのか⁉︎」

 

クルージング・トム「その通りだ、シュワルビネガー!この筋肉だけが取り柄の役立たずめ!後方から見物させてもらっていたが、もう我慢できん!そこで、この俺の戦い方を見ておれ!」

 

龍神丸「後退だ、ワタル!奴は、こちらを狙っている!」

 

ワタル「え...!」

 

っ!まずい!このままじゃワタルが!

 

クラマ「(まずい...!此処でクルージング・トムがワタルを倒したら、俺が手柄を立てられん!こうなったら、俺が先にワタルを倒すしかない...!)」

 

クルージング・トム「死ね、ワタル!」

 

ワタル「!」

 

零「ワタルー‼︎」

 

だが、2機の魔神はお互い、ワタルの龍神丸を狙ったが、激突しあった。

 

クルージング・トム「き、貴様!この俺の邪魔をするのか!」

 

クラマ「(ち、違う!俺はワタルを倒そうとして...!言い訳を重ねても奴を怒らせるだけだ...!此処は退くしかねえ!)」

 

な、何だ⁉︎彼奴ら、連携が取れていないのか⁉︎

 

すると、青き鳥型魔神の方は撤退した。

 

クルージング・トム「シュワルビネガー!奴を追え!」

 

シュワルビネガー「は、はい!」

 

クルージング・トムとか言う奴の命令でシュワルビネガーは青い鳥型魔神を追いかけていった。

 

ワタル「あの鳥型の魔神...。僕を助けてくれたの...?」

 

ティエリア「どちらかと言えば、連携が取れずに、激突した様に見えたが...」

 

シバラク「今のうちだ、ワタル!体勢を立て直せ!」

 

ワタル「う、うん!」

 

龍神丸は俺達の元へ戻り、体勢を立て直した。

 

クルージング・トム「ええい、仕切り直しだ!よく聞け、ワタル!俺こそがドアクダー様に第一界層を任された大空の覇者、クルージング・トム様だ!」

 

ワタル「あいつが、創界山の第一界層のボスか!」

 

一夏「ボスが自ら出て来るとは手間が省けたぜ!」

 

千冬「馬鹿者!油断するな!」

 

零「第一界層の頭を張れるほどの奴だ...実力も確かだろう!」

 

一夏「わ、わかったよ!」

 

クルージング・トム「妙な邪魔が入ったが、此処でお前と仲間達の息の根を止めてやる!来い、我が部下達よ!」

 

クルージング・トムの掛け声と共にゲッペルタンクと赤いカニの様なロボットが現れる。

 

クルージング・トム「ん?あっちの赤いカニみたいなのは何だ?」

 

何...?あのカニロボット...ドアクダーのロボットじゃないのか?

 

ハンソン「サンソン!」

 

サンソン「間違いねえ!あの赤いのはネオ・アトランティスのメカだ!」

 

グランディス「あいつ等...!あんなものまで持ち出して、ナディアを狙うってのかい!」

 

クルージング・トム「よくわからんが、あの丸っこいタンクを狙っているんなら、放っておけばいい!俺様の狙いは...ワタル!お前だ!」

 

ワタル「来るなら来い、クルージング・トム!創界山の虹を元に戻すためにも界層ボスがのお前には絶対に負けないぞ!」

 

?「ならば、俺も混ぜてもらおう」

 

すると、今度はトンがったロボットが現れた。

 

しんのすけ「か、カンタム!」

 

カンタム「そんな、馬鹿な!」

 

セルゲイ「どうかしたのか⁉︎カンタム君!」

 

?「やはり、お前もこの世界に居たのか、カンタム・ロボよ」

 

カンタム「何故だ!何故、ミッドナイトのロボットが此処にいる⁉︎」

 

アマリ「ミッドナイトって...カンタムさんが戦っている秘密結社の事ですよね...⁉︎」

 

ミッドナイトのロボット「フン知れたこと...我々ミッドナイトもこのアル・ワースに来たのだ」

 

カンタム「ミッドナイトが⁉︎と言う事は...ギルギロス大統領も...!」

 

ミッドナイトのロボット「さよう...だが、この世界にお前が居るとはついている...此処でお前を倒す!」

 

しんのすけ「カンタムはやらせないゾ!カンタムはオラが守る!」

 

カンタム「しんのすけ君...!」

 

零「今度はカンタムだけじゃない!俺達も居るんだ!」

 

アンドレイ「行こう!カンタム!私達も手を貸す!」

 

カンタム「ありがとう...みんな!」

 

クルージング・トム「俺の邪魔をする気か?」

 

ミッドナイトのロボット「案ずるな...人間よ。俺の目的はカンタム・ロボだけだ...だが、お前が俺の邪魔をするのならば...」

 

クルージング・トム「良いだろう...あの緑色のロボットはお前にくれてやる」

 

何か、勝手に手を組んでるし...。

 

取り敢えず、やるしかねえな!

 

俺達が覚悟を決めたその時だった...。

 

 

ホープス「マスター、異界の門が開きます」

 

アマリ「え...⁉︎」

 

また異界人が来るのかよ⁉︎

 

すると、異界の門が出現しそこから黒い機体が現れ、門は消える。

 

?「此処は...⁉︎」

 

ワタル「な、何⁉︎あのロボット⁉︎」

 

一夏「あれも別世界のロボットなのか⁉︎」

 

ティエリア「見たところ、モビルスーツとは違うが...」

 

アマリ「零君!」

 

零「ああ...回線をつなぐ!」

 

俺は現れた黒い機体に回線を繋いだ。

 

零「そこの黒い機体のパイロット!こちらはシャイニング・ゼフィルスのパイロット...新垣 零です!名前を聞かせてください」

 

?「テンカワ・アキト...この機体の名はブラックサレナだ。今の状況を知りたい」

 

ミッドナイトのロボット「奴らの仲間か?」

 

クルージング・トム「知らん...だが、仲間になられても面倒だ!あの黒い機体を落とせ!」

 

そう言い、魔神軍団はブラックサレナを攻撃した。

 

アキト「...!成る程、大体は理解したよ。彼等は敵なんだね?」

 

零「はい!この世界を支配しようしているドアクダーです!」

 

アキト「世界の支配...つまり、悪党という事か」

 

ワタル「そうだよ!こいつらは悪い奴らなんだ!」

 

アキト「だったら、俺も手を貸す」

 

アマリ「ありがとうございます!アキトさん!」

 

こうして俺達はアキトさんの乗るブラックサレナと共にクルージング・トムとその軍団...そして、ミッドナイトのロボットと戦い始めた...。

 

 

 

〈戦闘会話 アキトVS初戦闘〉

 

アキト「(北辰達を倒し、ユリカ達と別れた後にこの様な世界へ来てしまうとは...まだ、俺に戦えというのか...?ガイ)」

 

 

〈戦闘会話 零VSガラッパ3号〉

 

零「こいつ等がネオ・アトランティスか...。来るなら来やがれ!ナディアはお前等には渡さない!」

 

 

〈戦闘会話 一夏VSガラッパ3号〉

 

一夏「本当に世界が変わるとロボットの形状も変わるんだな...アイエスで何処まで対抗できるかわからないけど、やってやる!」

 

 

〈戦闘会話 刹那VSガラッパ3号〉

 

刹那「(ブルーウォーターとネオ・アトランティス...そして、ナディア...この2つにどの様な共通点が...)取り敢えず、今は彼女を守る...ただ、それだけだ!」

 

 

〈戦闘会話 しんのすけVSガラッパ3号〉

 

しんのすけ「ナディアちゃんはオラ達がお助けする!行くゾ!カンタム!」

 

カンタム「しんのすけ君も男の子だね。女の子を守ろうとするなんてね。僕も協力するよ!さあ、行こう!」

 

 

〈戦闘会話 アキトVSガラッパ3号〉

 

アキト「どんな理由があろうとか弱い女の子を狙うとは言語道断だ...悪党共、俺が相手になってやる...!」

 

 

 

 

 

 

数分後、ネオ・アトランティスのロボットを絶滅させた俺達...。

 

ハンソン「ネオ・アトランティスの連中は片付いたね」

 

サンソン「こんな所でブルーウォーターを手に入れて何の意味があるってんだ...」

 

グランディス「後はいけ好かない飛行機野郎とトンガリロボットだけだ!2人共、気合い入れな!」

 

ハンソン「合点承知!」

 

刹那「...」

 

ティエリア「どうかしたのか?刹那」

 

刹那「何でもない。戦闘を続行する...(あの、ブルーウォーターという石が反応した後に、クルージング・トム達が現れた...あれは一体...。)」

 

 

俺達は再び、戦闘を再開した...。

 

 

 

 

〈戦闘会話 しんのすけVSミッドナイトのロボット〉

 

しんのすけ「本物を見るとリアルだゾ...」

 

ミッドナイトのロボット「カンタム・ロボ!世界は違えど、この世界をお前の墓場としてくれる!」

 

カンタム「僕は負けない!僕は1人じゃないんだ!しんのすけ君や零君達が居る!ミッドナイト軍がこの世界に居るならば、決着をつける!」

 

ミッドナイトのロボット「良いぞ!来い!カンタム‼︎」

 

 

〈戦闘会話 零VSミッドナイトのロボット〉

 

零「何で、お前達の世界の戦いをこの世界に持ち込むんだよ⁉︎」

 

ミッドナイトのロボット「人間...お前には関係ない...どけ」

 

零「俺はそういう上から命令する奴は好きじゃないんだよ...良いぜ、ミッドナイト!相手になってやる!」

 

 

〈戦闘会話 アマリVSミッドナイトのロボット〉

 

ミッドナイトのロボット「魔法を使うロボットか...小賢しい!」

 

アマリ「ミ、ミッドナイトのロボットが来ます!」

 

ホープス「恐るなら、後退をお勧めします。マスター」

 

アマリ「そ、それはできません!しんちゃんが戦っているんです!私だって!」

 

ホープス「わかりました。では、全開で参りましょう。」

 

アマリ「はい!行きますよ!ホープス!」

 

 

〈戦闘会話 ワタルVSミッドナイトのロボット〉

 

ミッドナイトのロボット「お前の様な小さなロボットで何ができる!」

 

ワタル「カンタムとしんちゃんはドアクダーを倒す為に手を貸してくれている...僕達もカンタム達に協力しよう!龍神丸!」

 

龍神丸「了解だワタル!全力で行くぞ!」

 

 

〈戦闘会話 刹那VSミッドナイトのロボット〉

 

刹那「カンタムと同じロボットのお前達は何故、分かりあおうとしない⁉︎」

 

ミッドナイトのロボット「わかり合うだと?そんな事は簡単だ。彼奴が下等生物である人間と共に我々と戦うからだ...。あんな欠陥品とは分かり合えないな」

 

刹那「貴様も世界の歪みだ!俺が...破壊する!」

 

 

〈戦闘会話 アキトVSミッドナイトのロボット〉

 

ミッドナイトのロボット「ほう、良い機動性だ。人間にしては流石だな。」

 

アキト「いわゆる、ロボットアニメの敵ロボットか...。ならば、スピードで撹乱する」

 

ミッドナイトのロボット「だが、そのスピードも我々の前では無意味!」

 

アキト「果たしてそうか試させてやる...!」

 

 

〈戦闘会話 グランディスVSミッドナイトのロボット〉

 

ミッドナイトのロボット「フン、人間の兵器である戦車如きじゃ、俺には勝てんぞ」

 

ハンソン「ぼ、僕のグラタンを馬鹿にするな!」

 

サンソン「言わせるだけ、言わせておけハンソン...。見せつけてやろうぜ!グラタンの真の恐ろしさを!」

 

グランディス「そうだね...。私達に喧嘩を売った事...後悔させてやるよ!」

 

 

 

 

 

俺達はミッドナイトのロボットを追い詰め、カンタム・ロボのカンタムゴットウインドでミッドナイトのロボットにダメージを与えた。

 

ミッドナイトのロボット「くっ!新たな仲間を増やすとはな...今日はこの辺で退いてやる...次は必ず、お前をスクラップにしてやるぞ!カンタム‼︎」

 

そう言い残し、ミッドナイトのロボットは撤退した...。

 

カンタム「来るなら来い...何処の世界でも僕は負けない!」

 

しんのすけ「それを言うなら、僕達は...だゾ!カンタム!」

 

カンタム「そうだね、すまない、しんのすけ君!」

 

零「後はクルージング・トムだけだ!行くぜ!」

 

俺達は残るクルージング・トムのセカンドガンとゲッペルタンク軍団との戦闘を再開した...。

 

 

 

〈戦闘会話 零VSクルージング・トム〉

 

零「お前を此処で倒せば、第一界層はクリアだ!」

 

クルージング・トム「そう簡単に行くと思うなよ!小僧!」

 

零「あぁ...油断はしねえ!だが、全力でやるぞ!」

 

 

〈戦闘会話 一夏VSクルージング・トム〉

 

一夏「くっ⁉︎早すぎて、狙いにくい...!」

 

クルージング・トム「フハハ!お前の様なパワードスーツではこのセカンドガンを捉える事はできん!」

 

一夏「だけど、動く場所を計算して動けば、どうという事はないだろ!やってやる!」

 

 

〈戦闘会話 しんのすけVSクルージング・トム〉

 

クルージング・トム「その機体...空を飛べる様だが、それでは俺のセカンドガンには勝てんな!」

 

カンタム「確かにスピードでは劣るが、戦いはスピードだけではない!しんのすけ君!合わせて行くぞ!」

 

しんのすけ「ホホーイ!隙を見つければこっちのものだゾ!」

 

 

〈戦闘会話 刹那VSクルージング・トム〉

 

刹那「あれが界層ボスの魔神か...!」

 

クルージング・トム「ほう?この俺とセカンドガンに恐れをなしたか?」

 

刹那「クアンタは対話の為の機体だ...。だが、世界を戦争で包むなら...俺が相手になる!」

 

 

〈戦闘会話 アキトVSクルージング・トム〉

 

アキト「お前が敵のボスの様だな」

 

クルージング・トム「このセカンドガンに対抗できるとはその機体の運動性もなかなかのものよ!」

 

アキト「褒めてくれて光栄だな...だが、悪党は容赦なく倒す...!」

 

〈戦闘会話 アーニーVSクルージング・トム〉

 

クルージング・トム「フン!どうやら、その機体では空は飛べないようだな!」

 

アーニー「空を制したからといって良い気になるな!」

 

クルージング・トム「な、何だと⁉︎」

 

アーニー「その油断...僕のパイロット技術で撃ち壊してやる!」

 

 

〈戦闘会話 サヤVSクルージング・トム〉

 

サヤ「あの魔神...!早いですね」

 

クルージング・トム「そうかそうか!俺のセカンドガンに恐れおののいたか?その戦闘機ではセカンドガンには勝てんぞ?」

 

サヤ「ライラスをただの戦闘機と思っていれば痛い目を見ますよ!」

 

 

 

俺達は協力してゲッペルタンク軍団を倒していき、龍神丸も登龍剣でクルージング・トムのセカンドガンを斬り裂いた。

 

ホープス「ん?」

 

アマリ「どうしたんです、ホープス?」

 

ホープス「あのクルージング・トムなる者の行動を観察した結果、私のインスピレーションがスキル習得の為のプログラムを生み出しました」

 

零「は...?スキル習得...?何じゃそりゃ」

 

アマリ「凄いですねらホープス...。この数日、新しい発見で一杯です」

 

ホープス「今の状況はマスターとの二人旅よりも刺激がありますからね」

 

そりゃ、こんな旅してれば刺激はありまくりだろうな。

 

クルージング・トム「ちいっ!最初に余計な邪魔が入ったおかげでセカンドガンの調子がイマイチだ!覚えていろ、ワタル!次の機会には、必ずお前を倒して、勝利をドアクダー様に報告してやる!」

 

そう言い残し、クルージング・トムのセカンドガンは撤退した。

 

ワタル「べーっだ!やれるもんなら、やってみろってんだ!」

 

グランディス「取り敢えず、一段落だ」

 

サンソン「とにかく腹が減ったぜ...。こっちに跳ばされてきてから、ロクに何も食ってないからな」

 

ワタル「だったら、ご飯にしようか!そろそろ夜になるし!」

 

零「ああ!そうだな!」

 

ワタル「もちろん、みんなで一緒にだよ!」

 

ハンソン「いいのかい?」

 

一夏「何言ってるんですか、ハンソンさん!」

 

ワタル「一緒にドアクダー軍団と戦ってくれたんだから、もう僕達、仲間だよ!」

 

グランディス「話せるね。流石は救世主様だ」

 

ワタル「そういうわけだから、みんなの事は僕達に任せてよね」

 

ジャン「良かったね、ナディア。これで取り敢えずは何とかなりそうだよ」

 

ナディア「...」

 

ジャン「ナディア...」

 

ナディア「(こんな所まで来て、ネオ・アトランティスに追われるなんて...。全部、このブルーウォーターのせいなの...?)」

 

刹那「...」

 

アキト「すまない、そろそろ状況の説明をよろしく」

 

零「はい、わかりました!」

 

俺達は夕食を食べながら、アキトさんと情報を交換した。

 

アキト「成る程...異世界...アル・ワースか...まるでファンタジーの様な世界だね...」

 

零「やっぱりそう思います?」

 

アキト「ああ、俺の世界はそう言うのとは無縁だからね」

 

アマリ「アキトさんは火星の後継者という組織との戦いの後、アル・ワースに転移して来たと言う事ですよね?」

 

アキト「そうなるね...それと、これからは俺もドアクダー退治に力を貸すよ」

 

ワタル「良いの⁉︎」

 

アキト「悪党は見逃せないからね...これからよろしく」

 

零「はい!よろしくお願いします!アキトさん!」

 

アキト「さんは良いよ...よろしく、零」

 

こうして、アキトが新たな仲間となった。

 

サンソン「いや〜シバラクの旦那!しんのすけ!あんた等はお目が高い!」

 

ハンソン「うちの姐さんに一目惚れとはよくわかってらっしゃる!」

 

シバラク「あの様な美女はな従えているお主等は本当に果報者よ!」

 

しんのすけ「羨ましいゾ〜!」

 

ハンソン「だったら、旦那としんちゃんも僕達と一緒に姐さんを守っていこうじゃないか!」

 

シバラク「おお!それは良い!」

 

サンソン「って事は、今日から俺達は同志だ!」

 

しんのすけ「おう!同志だゾ〜!」

 

零「なんか、意気投合してるし...」

 

マサキ「結局、このオッサン達は似た者同士だったって事だな...」

 

グランディス「仲よさそうだね...あっちは!」

 

ナディア「...」

 

グランディス「しっかりおしなよ、ナディア。物事ってのは、なる様にしかならないんだから」

 

ナディア「...」

 

グランディス「とにかく、まずは食べなよ。食べなきゃ人間、力が出ないからね」

 

ナディア「...肉は...食べないから...」

 

夏美「ナディアはお肉が嫌いなのね」

 

グランディス「こんな所に来てまで菜食主義とはね...。ま...好きにしな。でも、あんたの事を心配している人間がいるのを忘れるんじゃないよ」

 

ナディア「...」

 

ジャン「...」

 

ヒミコ「ジャンはナディアをずっと見てるのだ」

 

ワタル「もしかして、ジャンさんってナディアさんの事が好きなの?」

 

ジャン「まあね。僕は何があってもナディアを守るって決めているから」

 

アンドレイ「愛する者を守ろうとするその姿勢...カッコイイよ、ジャン君」

 

ワタル「うん!ハッキシ言って、めちゃくちゃカッコイイぜ!」

 

ジャン「ありがとうございます、アンドレイさん、ワタル」

 

一夏「でも、俺と千冬姉のいた世界とジャン達の世界も別の世界みたいだな」

 

千冬「お前達の世界は私達や零、ワタルのいた時代よりもずっと昔みたいだな」

 

セルゲイ「そもそも同じ地球なのかもわからないが...」

 

ジャン「一夏さん...。僕達...元の世界に帰れると思うかい?」

 

一夏「それは...」

 

ヒミコ「帰れるよ」

 

え...?何でヒミコがそんな事...。

 

ワタル「本当かい、ヒミコ⁉︎」

 

ヒミコ「ワタルはオババが呼び出したのだ!だったら、きっと帰れるのだ!」

 

ワタル「そうか!オババなら、きっとみんなを返す方法を知っているはずだ!」

 

確か、そんな事言ってたな。

 

シバラク「おお!それは気がつかなかった!」

 

ハンソン「僕達...帰れるの⁉︎」

 

サンソン「へ...もう少し、この世界で冒険を楽しんでも良かったけどな」

 

グランディス「ふざけた事を言ってんじゃないよ!さっさと元の世界に戻って、ネモ様達の行方を追うよ!」

 

ワタル「先生!早くオババ様に連絡してよ!」

 

シバラク「ちょ、ちょっと待て!今、電話してみるからな!」

 

シバラク先生は公衆電話をかけた。

 

シバラク「あ...もしもし...モンジャ村のオババ様?拙者、剣部 シバラクでござる。聞きたい事があるんだが、別の世界から来た人間を元に戻す方法ってあるかな?え...ある⁉︎」

 

ジャン「やった!やったよ、ナディア!」

 

ナディア「元の世界に帰れる...(でも...帰って何をすればいいの...)」

 

シバラク「...はあ...。はい...はい...わかった...。では、おやすみなさいませ...」

 

それだけ良い、シバラク先生は通話を切った。

 

シバラク「ふう...」

 

零「シバラク先生、ジャン達は帰れるんですか?」

 

シバラク「帰れる事は帰れるらしいんだが...」

 

アマリ「何だか歯切れの悪い言い方ですね」

 

シバラク「オババ様が自分で呼び出したワタルならば、すぐに返す事ができるんだそうだが...。そうでもない人間の場合、それなりに準備が必要だそうだ」

 

ジャン「じゃあ、その準備が終われば、帰れるんですね?」

 

シバラク「ところが、そうはいかないんだと...」

 

ティエリア「何か問題があるのか?」

 

シバラク「オババ様は、創界山の力を借りて術を使うんだそうだが...。今の虹の状態では、とてもじゃないが、力が足りんと言う」

 

って事は...。

 

ワタル「つまり、虹の色が元に戻らなければ...」

 

刹那「ジャンやグランディス達を元の世界に帰す事はできない...」

 

シバラク「ああ...無理だそうだ」

 

ジャン「そんな...!」

 

グランディス「情けない声を出すんじゃないよ、ジャン」

 

ジャン「でも、グランディスさん...」

 

グランディス「方法がわかったんなら、後はそれを全力でやりゃあ良いんだよ」

 

グランディスさんって、男勝りだよなぁ...。

 

ハンソン「それって...!」

 

サンソン「要するに...!」

 

ワタル「虹の色がを元に戻す事...つまり...」

 

しんのすけ「ドアクダーを倒す事だゾ!」

 

グランディス「そう言う事だ、ワタル。元の世界に帰る為にもあんた達の旅に協力させてもらうよ」

 

冬樹「僕も手伝うよ!」

 

夏美「冬樹⁉︎」

 

冬樹「ごめん、姉ちゃん...でも、ほっておく事は出来ないんだよ。それに...軍曹達もこの世界に居るかもしれないし!」

 

夏美「そうね...。ボケガエル達は良くトラブルに巻き込まれるしね...わかった、私も行くわ」

 

軍曹やボケガエルはよくわからないが、冬樹と夏美も旅に同行するみたいだ。

 

クラマ「その旅...俺も行くぜ」

 

ヒミコ「あ、トリさん!」

 

シバラク「戦闘になったら真っ先に逃げ出したお主が何を言っている⁉︎」

 

クラマ「空から逃げる場所を探してたんだよ。飛べる俺は、こう言う時に役に立つぜ」

 

セルゲイ「確かにな...。小回りが利く航空戦力があれば、色々と便利だ」

 

アーニー「偵察とかも出来ますしね!」

 

クラマ「あんた等、ドアクダー軍団と戦っているんだろ?だったら、俺も一緒に行くぜ。あいつ等のやり方には俺も腹が立っていたからな」

 

ワタル「ありがとう、クラマ!これからも一緒に戦おうね!」

 

クラマ「よろしくな、ワタル!(さっきの言葉の半分は嘘じゃねえ...。だがな、ワタル...悪いがお前達を利用させてもらうぜ)」

 

結構な人数が仲間になって来たな...ん?ティエリアがクラマを険しい顔で見ている...?

 

零「ティエリア...?どうしたんだ?」

 

ティエリア「...零、渡部 クラマには気をつけろ」

 

零「え...⁉︎」

 

ティエリア「奴には裏があるかもしれない...十分に注意しろ」

 

零「わ、わかった」

 

クラマが俺達に何かを隠しているって事か...?そうは見えないが...。

 

ヒミコ「仲間がいっぱいなのだ!」

 

ワタル「よし!みんなで力を合わせて、ドアクダーを倒そう‼︎」

 

ワタルの声に俺達はは頷いた...。

 




ー中断メッセージ

〈夏美からの注意〉

夏美「冬樹ー!そろそろゲームやめなさーい!」

冬樹「わっ⁉︎姉ちゃん!」

夏美「アンタ、明日も早いんでしょ?もうやめなさい!」

冬樹「ちょ、ちょっと待って!姉ちゃん!せめてセーブさせて!」

夏美「もう、仕方ないわね...プレイヤーのあなたも明日に仕事や学校があるなら、早めにゲームを中断して、休んでくださいね!それではまた会いましょう!」

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