スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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今回はオリジナルの回です!

オリジナルの街と敵勢力が出て来るんで、少し長めです!

それでは、どうぞ!


第4話 闇の翼

ドッコイ山を目指している俺達はテントを張り、休憩を取っていた。

 

え?前々回からずっと休憩を取ってないかって?そりゃ、言っちゃダメな事だよ。

 

...って、俺誰と話してんだ...?

 

本当は、食料が底をつきそうなので手分けして食材を探していたのだった。

 

ちなみに俺はアマリとアーニー、サヤと共に味のしない果物とは別の果物を探している。

 

サヤ「なかなかありませんね...」

 

アーニー「ほとんど味のしない果物しかないね」

 

アマリ「この辺りにはないんでしょうか...?」

 

これは...。手分けして探した方が良いな。

 

零「しゃあねえ...手分けして探すか...。アーニーと俺、サヤとアマリで探そう」

 

サヤ「わかりま...フグッ⁉︎」

 

...ん?何でアーニーはサヤの口を塞いだ⁉︎

 

アーニー「僕とサヤで探すよ!零君はアマリさんと2人で探してよ!」

 

零「それは構わねえけど...何だよ?急に」

 

サヤ「ぷはっ!...苦しいです少尉!突然なんですか⁉︎」

 

アーニー「特には、僕がサヤと2人っきりになりたいだけだよ」

 

サヤ「しょ、少尉...」

 

アーニー「それに、2人っきりなら、君も落語を話しやすいだろ?」

 

サヤ「結局それですか⁉︎」

 

仲よさそうに話しながら、アーニーとサヤは歩き去った。

 

零「あの2人、あれで付き合ってないのか」

 

アマリ「そ、そうね...。(アーニー少尉...どうして私と零君を2人っきりに...?)」

 

零「じゃあ、行くか」

 

アマリ「は、はい!」

 

俺とアマリは再び、果物を探し始めようとする...だが...。

 

ホープス「お2人だけでは不便でしょう。私も手伝います、マスター、零様」

 

零「ホープス!」

 

アマリ「...どうして此処に?」

 

ホープス「マスターの力になりたいと思いまして...」

 

アマリ「...早く探しましょう」

 

え⁉︎アマリ⁉︎

 

アマリは1人で先々と言ってしまった...。

 

ホープス「零様...マスターの機嫌が悪くなりました...。どうしてですか?」

 

零「俺が知るかよ、そんな事...。」

 

俺とホープスは先々行く、アマリを追いかけた...。

 

 

 

 

うーん、うん、ないね。

 

全部味のしない果物ばかりじゃねえかよ。

 

アマリ「もしかしたら、この辺りにはないのかもしれないですね...」

 

零「他のみんなが見つけてくれてれば良いんだけが...」

 

 

 

みんなの元へ戻ると、既にみんなも戻って居り、話をしていた。

 

しんのすけ「アキトお兄ちゃんのその仮面...カッコイイゾ〜!」

 

アキト「これは視力補佐の為のバイザー何だ...しんちゃんが言うほど、カッコイイものでもないよ」

 

刹那「視力補佐...?」

 

セルゲイ「君は目が見えないのか...⁉︎」

 

アキト「...俺は人体実験をされたんだ」

 

ワタル「人体実験って何?」

 

アンドレイ「しんのすけ君やワタル君にはまだ早いかな」

 

カンタム「アキト君...まさか、その代償で...」

 

アキト「ああ...五感の大半を失っているんだ」

 

一夏「な...何なんだよそれ⁉︎アキトさんが何したってんだよ‼︎」

 

刹那「一夏...」

 

千冬「...お前もIS学園に入学できなかった場合...拉致されて人体実験されていたかもしれないから怒っているのか?」

 

一夏「そんな理由だけじゃない!同じ人間なんだぞ‼︎それなのに、何でそんな酷いことができるんだよ!」

 

シバラク「それが外道という道を外れた人間の事だ...」

 

冬樹「(軍曹達も侵略者だ...。でも、軍曹達は地球を、僕達を守る為にも戦ってくれた...侵略者だと、言って悪い人ばかりじゃないんだよね)」

 

夏美「冬樹?どうしたの?」

 

ティエリア「気分が優れないのか?」

 

冬樹「う、ううん!何でもないよ!」

 

ヒミコ「みんな笑顔で手を取り合えば良いのだ!」

 

ハンソン「それが1番良いんだけどね」

 

サンソン「それができないから犯罪とか起こってるんだよな...」

 

零「戻りました」

 

アーニー「ただいま」

 

ん?アーニーとサヤも帰ってきたか...。

 

マリー「おかえりなさい!」

 

グランディス「どうだった?収穫はあったのかい?」

 

アマリ「ダメでしたね...」

 

サヤ「すみません...収穫ゼロです」

 

アマリとサヤが申し訳なさそうに呟く。

 

ところでみんなはどうなんだ?

 

零「みんなはどうでした?」

 

ワタル「いくつかは見つけたよ!」

 

おっ!これならいけるか...ん?なんか違和感が...。

 

あれ...⁉︎

 

零「何で、肉類や魚類がないんだ⁉︎」

 

アーニー「ほ、本当だ!」

 

マサキ「そ、それは...その...」

 

ナディア「...」

 

...なんかナディアはすごい威圧的な目でこっちを見てくるんだけど⁉︎...あ!そう言えば、こいつ、肉類がダメだったな...。

 

ジャン「す、すみません...皆さん」

 

ナディア「だって可哀想じゃない!」

 

ナディアの前では狩は難しそうだな...。

 

一夏「それで肉類はどうするんだ?」

 

ナディア「食べないで良いじゃない!」

 

ワタル「や、野菜や果物ばかりじゃ流石にキツイよ!」

 

だな...肉は流石に食いたい...。

 

アマリ「それなら、この近くに街がありますよ?そこで買いませんか?」

 

街...?いや待て...なんで今更言うんだよ⁉︎

 

刹那「街があったのか...?」

 

零「...アマリ?」

 

アマリ「す、すみません...今の今まで忘れていました」

 

ホープス「私は気づいていましたが、こっちの方が面白いと見て、敢えてお教えしませんでした」

 

焼き鳥にしたろかこのオウム...。

 

サンソン「じゃあ、行くか」

 

ティエリア「待て、全員で行かない方な良い」

 

ハンソン「どうして?」

 

千冬「ただでさえ、私達はドアクダーに狙われている。街の人達を巻き込みたくない」

 

アンドレイ「それもそうですね...。ならば、街へ行くのは零とアマリにお願いして良いかな?」

 

俺とアマリ?

 

アマリ「は、はい!わかりました!」

 

零「俺も了解です」

 

ホープス「では私も...」

 

千冬「お前はここで待っていろ」

 

ホープス「ですが、マスターを...」

 

千冬「まっ・て・い・ろ」

 

ホープス「わかりました...」

 

一夏「出た...千冬姉渾身の脅し...!」

 

あ、余計な事言ったから、また出席簿で叩かれてる...てか、あの出席簿、どれだけ強いんだよ...。

 

街に買い物か...。ちょうど良い、買いたい物もあったんだ。

 

 

 

 

俺とアマリは街へと入り、肉屋や魚屋で買い物をした。

 

零「結構盛んな街だな...何て言う街なんだ?」

 

アマリ「コールシティよ」

 

零「コールシティ...?呼ぶ、街か...」

 

結構安直だな...。ん?コール?

 

零「コールって何を呼ぶんだよ?」

 

アマリ「この街は異界人が多く転移してくる街なの」

 

成る程...だから、コールシティか...。

 

すると、アマリは八百屋で止まった。

 

って、野菜はもう良いだろ。

 

アマリ「...」

 

零「アマリどうした?野菜はもう沢山あるから、買わなくても良いだろ?」

 

アマリ「このキノコ...。美味しそう...」

 

アマリが指差したキノコと札を見る。

 

零「いたって普通の...笑い茸...。ふーん」

 

...ん?...笑い茸⁉︎

 

イヤイヤイヤイヤ!これ毒キノコだろ⁉︎食ったら、暫く、笑いが止まらないっていうキノコじゃねえか⁉︎

 

アマリ「これ買ってみようかな?」

 

零「やめとけ、他の奴らがガチで心配するからマジでやめとけ!」

 

アマリ「わ、わかったわ...」

 

び、びっくりしたぜ...。まさか、毒キノコが売ってるなんて...。

 

零「あ...アマリ、少し良いか?」

 

アマリ「何?」

 

零「少し寄りたい店があるんだけど、付き合ってくれないか?」

 

アマリ「良いわよ。どんな店?」

 

それは着いてからのお楽しみってやつだ。

 

 

少し歩いて、俺達はその店の前に止まった。

 

アマリ「服屋?どうして?」

 

零「いつまでも学生服で居るのもな...折角だから、この世界の服も着てみようと思ってな」

 

アマリ「そういうことね!じゃあ、入りましょうか」

 

俺とアマリは服屋に入り、服を探す。

 

うーん、悩むな...。あまり、普通過ぎるのもなぁー。

 

アマリ「零君、こういうのは?」

 

零「どれどれ?...っておいおい!」

 

何だよこの金色の服⁉︎派手過ぎんだろ⁉︎

 

零「俺、派手過ぎんのはパス」

 

アマリ「え?零君って、金色が好きなんじゃないの?」

 

零「ゼフィルスが金色だからか?お前は機体の色で他人の好きな色だと決めつけるのか?」

 

アマリ「ご、ごめんなさい...」

 

全く...。あれ?これは...。

 

零「良いなこれ...。これにしよう!」

 

自分にあった服を見つけ、俺は購入して、早速着替えた...。

 

トイレから出てきた俺を見たアマリは驚きの顔をした。

 

アマリ「ぜ、全身真っ黒⁉︎」

 

零「こういう地味な色の方が良いんだよ」

 

今の俺の服装は黒のシャツに黒のズボン、そして、黒いコートを着ていた。

 

黒の...ゴホン!何でもない...。

 

零「変か?」

 

アマリ「ううん!似合ってるわ!」

 

零「そ、そうか...」

 

なんか面と向かって言われると照れるな...。

 

?「このうつけがー!」

 

?2「仕方ないだろ!元々大した金を持っていなかったんだし、俺達の金でも使えるだけマシだろ!」

 

?「なくなってしまっては意味がないではないかー‼︎」

 

何か、男と女の子が喧嘩してるな...。

 

兄妹喧嘩か...?それにしては似てないが...。

 

 

 

その後、俺達は休憩のために、ソフトクリームを買い、ベンチに座る。

 

零「この世界にもソフトクリームがあるんだな」

 

アマリ「うん...。ねえ。零君」

 

零「ん?」

 

アマリ「零君の世界で...零君が何やっていたのかを知りたいの」

 

俺の事を?

まぁいいか...。

 

零「やっていた事か...俺は普通の学生だったよ。大学進学に向けて必死に勉強していた」

 

アマリ「...勉強...。零君に友達は居たの?」

 

零「人を友達いない子みたいに言うな」

 

言っとくが、友達なら結構居たからな!

 

零「結構な数の友達が居たけど、それでも1番仲が良かったのは幼馴染の白木 優香と氷室 弘樹だな」

 

アマリ「確か、そのお2人は零君にとって家族のようなモノ...だったのよね?」

 

零「ああ、彼奴らが居たから今の俺が居ると言ってもおかしくないからな」

 

アマリ「え...?」

 

どう言う事だとアマリは首を傾げて質問して来た。

 

零「俺の両親が死んだ事に気付いたのは俺が小学五年生の時だったんだ」

 

俺は過去の記憶を蘇らせた。

 

零「父さんと母さんが死んだ事を知り、俺は生きる気力をなくし、今まで俺に嘘をついていた周りの人間に嫌気がさしたんだ」

 

今思えば、俺の為に嘘をついていたのかもしれない...だが、過去の俺はそれを激しく憎んだ。

 

零「そんで、生きている事に嫌気がさした俺は...自殺しようとしたんだ...」

 

アマリ「っ...⁉︎」

 

零「小学校の屋上から飛び降りようとした俺に沢山の先生や友達が止めようとしてくれた...。だが、俺は止まる気はなかった...。」

 

...ちょうど良い、ここで回想を入れるか。

 

 

ー7年前。

 

教師1「バカな事はやめろ!新垣!」

 

教師2「貴方が死んでしまったら、みんなが悲しむのよ!」

 

クラスメート「新垣君!」

 

過去の零「来るな!俺は...みんなの事が嫌いだ‼︎俺に嘘をついて...友達や教師面して!」

 

思えば、あの時俺は激しい憎しみに囚われていたのかもな...。

 

過去の零「どうせ俺が死んでも...誰も悲しまないんだ!家族や親戚がいない俺なんて...ただのお荷物じゃないか!」

 

そして、俺は飛び降りようとした...。だが、彼奴に止められたんだ。

 

?「馬鹿野郎‼︎」

 

過去の零「うっ⁉︎弘樹⁉︎」

 

聞き慣れた声が聞こえて、俺はある人物に引っ張られて、反対側に投げ飛ばされた。

 

その人物こそ、俺の最高の友達...氷室 弘樹だった。

 

過去の弘樹「誰も悲しまないだと...?お荷物だと⁉︎」

 

よく見てみたら、弘樹の後ろには目に涙を浮かべている優香の姿もあったな。

 

過去の弘樹「じゃあ何で...何で、俺達はこんなにも悲しくなるんだよ⁉︎何で、優香は今にも泣き出しそうになっているんだよ⁉︎」

 

過去の零「それは...」

 

過去の弘樹「お前が死のうとして悲しんでるからじゃねえのか‼︎お前に死んで欲しくないからみんな、必死になって悲しんでんのじゃねえのかよ⁉︎零‼︎」

 

過去の零「...」

 

過去の弘樹「生きろ零!お前の親は絶対そう言う!」

 

過去の零「今の俺に...生きる資格なんて...」

 

過去の弘樹「だったら、生きる資格を見つける為に生きろ‼︎」

 

過去の零「え...⁉︎」

 

生きる資格を見つける為に生きろ...。その言葉で俺の心の中のモヤモヤが一気に消えた。

 

過去の優香「そうだよ!そんな事言わないで!資格がなかったら、見つければ良いんだよ!」

 

過去の弘樹「それまで、たとえ誰かがお前に死ねと言っても、死なせねえ!俺がお前を守ってやる!」

 

過去の零「弘樹...優香...」

 

過去の優香「生きて、零!まだ...零と弘樹と一緒に居たいよ‼︎」

 

過去の弘樹「お前が苦しいなら俺達が一緒に背負ってやる!俺達...友達で幼馴染で...家族のようなもんだろ?」

 

過去の零「家族...俺は...」

 

過去の優香「零!貴方はどうしたいの?」

 

過去の零「俺は...生きて良いのか...?」

 

過去の弘樹「当たり前だろ‼︎」

 

過去の零「俺は...俺は...!うぅっ...!うわぁぁぁぁぁ‼︎」

 

その後俺は全ての悲しみを出すように泣いた...。

 

そして、先生達にも滅茶苦茶怒られたが、先生達もクラスメート達も泣いてくれた...。

 

その笑顔を見て俺は思ったんだ...。俺の命を繋ぎとめてくれたみんなを守りたい...俺自身の生きる資格を見つける為にも...。

 

 

 

 

 

ー現在。

 

零「だから、今の俺があるんだ。弘樹達の言葉があったから...俺は今を生きているんだ」

 

アマリ「零君にそんな過去が...ごめんなさい...。思い出したくない事を思い出させて...」

 

零「思い出したくない記憶じゃねえよ...。だって...それが俺、新垣 零の新たな始まりみたいなもんだったんだからよ!」

 

俺が笑ったのを見て、アマリも笑う。

 

やっぱり、アマリは笑顔の方がいいな...。

 

 

 

 

話が終わり、俺達はベンチから立った。

 

零「そろそろ戻るか!」

 

アマリ「ええ。そうね」

 

買い物も終わったし、みんなの元に戻ろうとした俺達。

 

?3「貴女がアマリ・アクアマリンですか?」

 

赤い髪の男が話しかけてきたので俺とアマリは振り返る。

 

アマリ「は、はい?何ですか?」

 

?3「...貴女を殺しに参りました」

 

っ⁉︎拳銃⁉︎まずい!

 

男が拳銃を取り出したのを見て、俺はアマリを突き飛ばした。

 

それと同時に拳銃は発砲されるが、銃弾はアマリには当たらず、地面に当たった。

 

?3「ちっ!外したか...。なかなかいい反射神経じゃねえかよ!えぇ⁉︎ガキ!」

 

先程の紳士的口調から荒々しい口調に変わった男...これがこいつの本性か...⁉︎

 

零「てめえ...。何者だ⁉︎何が目的だ⁉︎」

 

?3「名乗る必要はねえよ!どうせてめえらは死ぬんだからよ‼︎」

 

零「簡単に死ねるかよ‼︎」

 

俺は男が拳銃のトリガーを引く前に、仕掛け、殴った。

 

しかし、男は軽くのろけただけで、すぐに不敵な笑みを浮かべながら、俺に視線を戻した。

 

?3「やるじゃねえかよ...。ちょっとばかし痛かったぜぇ‼︎」

 

零「ガハッ⁉︎」

 

仕返しと言いたいように男は俺の腹に蹴りを入れ、俺は軽く吹き飛ばされる。

 

アマリ「零君‼︎」

 

アマリが俺の下まで駆け寄り、俺を守るように立つ。

 

?3「へぇ...勇ましいねぇ!流石は術士様だぜ!」

 

アマリ「零君は...私が守ります!」

 

零「何言ってんだ⁉︎逃げろ‼︎」

 

アマリ「零君を置いていけません!」

 

?3「お熱いねぇ〜...結局どっちも殺すんだから意味ねえよ‼︎」

 

男は拳銃のトリガーに手をかけた...その時だった。

 

刹那「2人共!伏せろ‼︎」

 

刹那の声が聞こえ、俺とアマリは伏せたと同時に拳銃の発砲音が聞こえ、銃弾は男の頬を掠めた。

 

刹那が俺達の下まで来て、拳銃を構えながら男を睨む。

 

?3「久しぶりだな!クルジスのガキ!...嫌、もう兄ちゃんか⁉︎」

 

刹那「なっ...⁉︎アリー・アル・サーシェス!何故貴様がアル・ワースに居る⁉︎貴様はロックオンとの戦いで死んだはずだ!」

 

サーシェス「知るかよ!目が覚めたら、この世界に居たんだよ!仕方なく、この世界で傭兵をやってるんだよ‼︎」

 

刹那「この世界でも戦争を広める気か貴様は⁉︎」

 

サーシェス「当たりめえだろ!俺は戦争屋だぜ⁉︎」

 

刹那「歪んでいる...!貴様は俺が駆逐する!」

 

サーシェス「なら、ガンダムに乗れよ!相手してやる‼︎」

 

そう言い残し、サーシェスという男は走り去った。

 

刹那「零、俺はクアンタを取りに行き、みんなに今の状況を伝える...。その間は頼む」

 

零「ああ!何とか持ちこたえる‼︎」

 

刹那はダブルオークアンタを取りに、走り去った...。

 

 

 

 

第4話 闇の翼

 

 

 

俺達の居るコールシティの前に複数のモビルスーツ部隊が出現した。

 

しかも、その中心にいるのは...。

 

アマリ「ガンダム...?」

 

赤色のガンダム...⁉︎

 

サーシェス「クルジスの兄ちゃんはガンダムを取りに行ったか...まぁいい!今はアマリ・アクアマリンを殺すのが先だ!アルケーガンダムで踏み潰してやらぁ!」

 

って、あのアルケーガンダムっていうガンダムに乗ってるのサーシェスって、奴かよ!

 

アマリ「あのガンダムに乗っているのはあの男の人なんですね...!」

 

零「アマリはみんなとゼルガードが来るまで街の人達を避難させてくれ!」

 

アマリ「零君は⁉︎」

 

零「みんなが来るまで時間を稼ぐ...。ゼフィルス‼︎」

 

俺はゼフィルスを呼び出し、乗る。

 

サーシェス「モビルスーツ⁉︎嫌、違うな!」

 

零「アマリとこの街は俺が守る!」

 

サーシェス「その声...てめえ!あの時のガキだな!」

 

零「だったら何だ?」

 

サーシェス「てめえとの戦いは楽しめそうだ!行くぜぇ!」

 

零「お前は戦いたいのかアマリを殺したいのかはっきりしろ‼︎」

 

俺はモビルスーツ部隊との戦闘を開始した...。

 

 

 

 

皆さんこんにちは、私はアマリ・アクアマリンです。

 

アマリ「逃げてください!早く!」

 

零君の乗るシャイニング・ゼフィルスがモビルスーツ部隊と戦闘している間に私は街の人々を避難させています。

 

街の人々は混乱しています...。

 

アマリ「とてもではないけど、避難しきれない...。」

 

でも、零君は私達を守る為に戦ってくれています...。こんな事で退くわけには...!

 

 

 

俺...新垣 零はゼフィルスに乗り、モビルスーツを撃墜していく。

 

この機体...刹那達の話ではAEUのイナクトっていうモビルスーツだったよな?

 

零「よし!この調子なら...!」

 

サーシェス「そう簡単にいくかな?今頃、街は地獄となっているはずだぜ?」

 

零「どういう意味だ⁉︎」

 

サーシェス「今街に複数の俺の部下を忍び込ませたのさ‼︎」

 

零「な、何だと⁉︎」

 

こ、このままじゃ...アマリ達が‼︎

 

サーシェス「余所見してる場合かよ‼︎」

 

零「なっ⁉︎グアァッ⁉︎」

 

視線が街の方へ行っていた為、サーシェスのアルケーガンダムの接近に対応できず、ゼフィルスはブレードで斬り裂かれ、攻撃を受けた...。

 

 

 

 

 

アマリ・アクアマリンです...。

 

れ、零君のゼフィルスが攻撃を...!

 

傭兵「動くな!」

 

アマリ「そ、そんな⁉︎伏兵がいたなんて!」

 

傭兵2「アマリ・アクアマリン!大人しく、俺達に殺されれば、街の奴らには危害を加えないでおこう」

 

人質なんて卑怯な...!でも、此処で逆らえば、街の人達は...。

 

アマリ「...わかりました。私の命ぐらいで街の皆さんが助かるなら...」

 

そう言って、私が両手を広げたその時でした...。

 

零「バカ言ってんじゃねえぞ‼︎」

 

っ⁉︎零君...⁉︎

 

零「アマリお前!俺が必死になって戦ってんのに何諦めようとしてやがんだよ⁉︎もう少し粘れ!俺がすぐに向かう‼︎」

 

アマリ「零君...!そうだ。まだ、諦めない‼︎」

 

傭兵「そうか。ならばお前ら!街の住人を殺せ‼︎」

 

?2「そうはさせるかよ‼︎」

 

伏兵の人達が街の人達に銃を向けた瞬間、服屋で見かけた男の人が叫んでこちらに来て、伏兵の人達を殴り飛ばしていきました。

 

その後に彼と一緒に居た女の子も駆けつけました。

 

?「片付けたのか?九郎」

 

九郎「ああ、アル。...にしても、悪党ってのは何処の世界にも居るんだな」

 

あの2人は九郎さんとアルちゃんと言うですか...。

 

アマリ「あ、あの!助けていただき、ありがとうございました!」

 

九郎「良いって良いって!人質使って脅す奴らが許せなかっただけだからよ!」

 

アル「あのロボットも妾達を守る為に戦っておるようだぞ?」

 

九郎「なら、俺達も加勢しよう!」

 

か、加勢⁉︎それよりも伏兵の人達を全員気絶させてます...。この人達は一体⁉︎

 

アル「ふっ、汝ならそう言うと思ったぞ!ぶちかますぞ!九郎‼︎」

 

九郎「応よ!憎悪の空より来たりて、正しき怒りを胸に、我等は魔を断つ剣を執る!汝、無垢なる刃――デモンベイン!」

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺は何とか、アルケーガンダムの攻撃を避けつつ、町を守る為にモビルスーツ部隊を撃墜していく。

 

サーシェス「なかなか持ちこたえるじゃねえか!だが、もう限界だろォ‼︎」

 

サーシェスの言葉通り、俺1人で町を守りきるのは限界が来ていた。

 

だが、その疲れが仇となった。

 

別方向から数体のモビルスーツが現れ、街の目の前まで移動した。

 

零「っ⁉︎し、しまった...⁉︎」

 

くそッ!言い訳にしたくないが、疲労のせいで集中力が...!

 

零「まずい...!このままじゃあ、街のみんなが...アマリが...!」

 

だが、それよりももっと驚くことになる。

 

街の目の前に巨大な魔法陣が出現して、そこから巨大ロボットが現れ、魔法陣が消える。

 

零「今度は何だよ⁉︎」

 

これ以上の厄介ごとはゴメンだぞ...!

 

九郎「大丈夫か⁉︎金色のロボット!」

 

アル「妾達が援護する!」

 

零「み、味方なのか...⁉︎」

 

九郎「信じられないのも無理はねえ...だが、俺は街のみんなを助けたいんだ!」

 

...信じられる...。この人は本気だ。

だからこそ信じられるんだ!

 

零「わかりました!一緒に街を守りましょう!俺は新垣 零です!」

 

九郎「俺は大十字 九郎だ!こっちは相棒のアル・アジフだ!」

 

アル「よろしくと言っておこう!この機体の名はデモンベインだ!」

 

九郎「まずは周りの雑魚を片付ける!」

 

アル「良いぞ!飛べ!」

 

九郎「応よ!」

 

九郎さんの言葉に呼応するようにデモンベインが高く飛び、一回転して、急降下キックの状態に入る。

 

九郎「アトランティス・ストライイィク‼︎」

 

アトランティス・ストライクという技で街の近くにいたモビルスーツ部隊を壊滅させた。

 

す、すごいパワーだな...。

 

すると、今度はダブルオークアンタ達が現れる。

 

そして、ゼルガードも現れ、街の近くまで来て、降りる。

 

アマリ「ホープス!」

 

ホープス「遅くなりました、マスター。さぁ、早くゼルガードへ」

 

アマリ「わかりました」

 

アマリもゼルガードに乗り、俺の隣まで来る。

 

アマリ「零君、遅くなってごめんなさい!」

 

零「街の人達を逃がしてくれてありがとな!こっから一緒に戦うぞ!」

 

アマリ「うん!」

 

九郎「な、何だ⁉︎敵の増援か⁉︎」

 

零「違います!みんな俺の仲間です!」

 

アル「ふむ、どうやらその様だな」

 

九郎「よっしゃ!これで数の問題は解決だな!」

 

サヤ「少尉!あれは...!」

 

アーニー「ああ。デモンベインだな...でも、どうやら、彼等も僕達の知る大十字さんとアルさんではない様だな」

 

...もしかして、九郎さん達もアーニーの世界に居るのか?刹那達と同じで...。

 

ティエリア「刹那から話を聞いたが、やはりお前か...アリー・アル・サーシェス!」

 

サーシェス「ガンダム...ソレスタルナンタラか!」

 

刹那「俺達の世界の争いをこの世界に持ち込む気は無い...。だが、歪みである貴様を野放しにはできない...貴様は駆逐する!」

 

サーシェス「良いぜ!いつも緑色のガンダムに邪魔されるが、そろそろケリをつけようぜ!」

 

ワタル「あの人、刹那さん達の知り合い?」

 

刹那「奴のせいで俺は歪められたんだ」

 

一夏「前に言っていたゲリラの事か...」

 

アンドレイ「名だけは聞いたことがある。アリー・アル・サーシェス...。戦争屋だと」

 

セルゲイ「ソレスタルビーイング壊滅の時は共に戦った事があるが...今は敵と見る」

 

グランディス「なんだって良いさ!」

 

カンタム「罪もない街の人々を傷つける奴は許さない!」

 

サーシェス「良いじゃねえか!楽しくなって来たぜー!」

 

しんのすけ「...」

 

零「どうした?しんのすけ」

 

しんのすけ「...父ちゃんの声とそっくりだゾ」

 

サンソン「は⁉︎」

 

ハンソン「しんのすけのお父さんと?」

 

サーシェス「何わけわからねえ事言ってんだ!早くやろうぜ‼︎」

 

しんのすけ「違うゾ...父ちゃんのわけない!父ちゃんはオラの父ちゃんは係長で、足が臭くて...でも、カッコよくて大好きなんだゾ!オラ、お前を倒すゾ‼︎」

 

サーシェス「ずいぶん生意気じゃねえかよ!ガキだからと言って容赦しねえぞ!」

 

千冬「各機、街を守りながらの戦闘になる、気を抜くなよ‼︎」

 

零「了解!」

 

俺達はサーシェスの乗るアルケーガンダム率いるモビルスーツ部隊との戦闘を開始した...。

 

 

 

 

〈戦闘会話 九郎VS初戦闘〉

 

アル「理由はわからんが、シャイニング・トラペゾヘドロンとファイナル・シャイニング・トラペゾヘドロンも使えない様だな...」

 

九郎「シャンタクも装備してないし、姫さんも居ないから、レムリア・インパクトも撃てねえ...」

 

アル「だが、そんな事で臆する妾達とデモンベインではない!」

 

九郎「応!デモンベインの力、たっぷり味わあせてやるぜ‼︎」

 

 

〈戦闘会話 零VSサーシェス〉

 

サーシェス「てめえとはこっちでもやりあってみたかったんだよ!行くぜガキ!」

 

零「俺には新垣 零って名前がある!それに俺は、お前の遊びに付き合うつもりはない!」

 

サーシェス「釣れない事言うなよ!もっと楽しもうぜぇ‼︎」

 

零「戦闘狂に何を言っても無駄か...。なら、お前の火遊びを此処までにしてやる!」

 

 

〈戦闘会話 九郎VSサーシェス〉

 

アル「九郎!ガンダムとやらが来るぞ!」

 

サーシェス「ご大層な機体だが、良い的だぜ?」

 

九郎「舐めんじゃねえ!デモンベインの力を見てもそんな余裕ぶれるか⁉︎」

 

サーシェス「だったら、見せてみろよ無垢なる刃と呼ばれたデモンベインの力をよぉ!」

 

 

〈戦闘会話 刹那VSサーシェス〉

 

刹那「アリー・アル・サーシェス!貴様は...!」

 

サーシェス「また違うガンダムに乗ってるじゃねえか!クルジスの兄ちゃん!どれだけ成長したか、見てやるぜ‼︎」

 

刹那「クアンタは戦争をする為の機体ではない...!だが、貴様との対話はもはや不可能だ...!貴様は俺が断ち切る!ソラン・イブラヒムではなく、ソレスタルビーイングのガンダムマイスター...刹那・F・セイエイが!」

 

 

〈戦闘会話 ティエリアVSサーシェス〉

 

ティエリア「アリー・アル・サーシェス...。まだ争いを起こす気か!」

 

サーシェス「てめえらも似た様な事をして来たじゃねえか!ソレスタルナンタラ!」

 

ティエリア「僕達は違う!僕達は人類の未来の為に戦っている!戦闘を快楽と思っている君と一緒にするな!」

 

 

〈戦闘会話 アンドレイVSサーシェス〉

 

アンドレイ「お前の戦争屋としての仕事も終わる」

 

サーシェス「へっ!何を言い出すのかと思えば...。散々、世界を混乱させて来たガンダムと手を組んだ連邦軍なんぞ俺の敵じゃねえ!」

 

アンドレイ「彼等も地球を...人類を守る為に戦っている!私は軍人として、戦争を広める者を倒すだけだ!」

 

 

〈戦闘会話 セルゲイVSサーシェス〉

 

セルゲイ「ソレスタルビーイング壊滅の時は世話になったな」

 

サーシェス「お前確か、ロシアの荒熊って言われた男だろ?お前なら俺を楽しませてくれるか?」

 

セルゲイ「戦争を楽しむつもりはないが、期待には添えようとしよう!だが、此処でその楽しみが終わっても私は責任は取らんぞ!」

 

 

〈戦闘会話 アマリVSサーシェス〉

 

サーシェス「オラオラ!かかってこい!術士!俺が相手になってやる‼︎」

 

アマリ「く、来る...!あの人操縦の腕は確かなようですね...!」

 

ホープス「今までの敵とは大違いですよ。マスター」

 

アマリ「それでも負けません!街と自分の命は私が守ります!」

 

 

〈戦闘会話 ワタルVSサーシェス〉

 

ワタル「わっ⁉︎あのガンダムが来る⁉︎」

 

サーシェス「何だ?救世主って言う割には戦闘がど素人じゃねえか!」

 

ワタル「あ、あの人...早い!」

 

龍神丸「スピードに惑わされるなワタル!集中して敵の位置を測れば、攻撃は当たる!」

 

ワタル「うん!やってみるよ!龍神丸!」

 

 

〈戦闘会話 一夏VSサーシェス〉

 

サーシェス「おいおい!そのパワードスーツを使えば、モビルスーツがなくても戦争し放題じゃねえか!」

 

一夏「ISは戦争の道具じゃない!」

 

サーシェス「結局は誰かを傷つけるもんだろ!」

 

一夏「そんな事はさせない!俺がみんなを守ってみせる!」

 

 

〈戦闘会話 しんのすけVSサーシェス〉

 

カンタム「ガンダムが来るぞ!しんのすけ君!」

 

サーシェス「お前、しんのすけと言うんだな?俺とお前の父ちゃんの声が似ているんだよなぁ?しんのすけ〜」

 

カンタム「お、お前...!」

 

しんのすけ「オラはおバカだから、どれだけおバカにされてもいいゾ...。でも、オラの大好きな父ちゃんをおバカにするのは許せない!オラがお前をやっつけるゾ‼︎」

 

 

〈戦闘会話 グランディスVSサーシェス〉

 

サーシェス「戦車でモビルスーツに挑むってか⁉︎一瞬で粉砕してやるぜ!」

 

サンソン「ハンソン、お前のグラタンを馬鹿にされてるぜ?」

 

ハンソン「グラタンをただの戦車だと思ったら痛み目をみるぞ!」

 

グランディス「なら、見せてやろうじゃないか!カトリィヌの力を!」

 

サンソン・ハンソン「「合点!」」

 

 

〈戦闘会話 アキトVSサーシェス〉

 

アキト「戦争を好む戦争屋か...!」

 

サーシェス「てめえからも人を殺した匂いがするぜ?」

 

アキト「確かに俺は復讐鬼となった...。だが、復讐鬼としてのテンカワ・アキトはもういない!俺は孤独に生きていくだけだ!」

 

 

〈戦闘会話 シバラクVSサーシェス〉

 

シバラク「その戦ぶり...お主は強者と見える」

 

サーシェス「よくわかってんじゃねえかよ!侍‼︎お前の剣と俺の剣、どっちが強えんだろうな⁉︎」

 

シバラク「民を傷つけるお主の剣などに拙者の剣が負けるわけないでござる!その報いを受けよ‼︎」

 

 

〈戦闘会話 マサキVSサーシェス〉

 

サーシェス「変形する機体か!これは楽しめそうだぜ!」

 

シロ「マサキ!赤いガンダムが来るニャ!」

 

マサキ「お前に付き合う気はないが、街の人々を守る為ならやってやるよ!俺達とサイバスターで!」

 

 

〈戦闘会話 アーニーVSサーシェス〉

 

アーニー「成る程、お前も傭兵か」

 

サーシェス「あん?って事はてめえも傭兵か!傭兵同士、戦争を楽しもうぜ‼︎」

 

アーニー「生憎と時間をかけるのは好きじゃなくてね...。一瞬で終わらせる‼︎」

 

 

〈戦闘会話 サヤVSサーシェス〉

 

サーシェス「戦闘機が相手か!落とし甲斐があるぜ‼︎」

 

サヤ「こう言う人を見ていると前の少尉の言っていた事も理解できます...。でも、私達と貴方は違います!戦いを快楽としか感じない貴方を私が倒します!」

 

 

 

 

 

 

俺達は協力して、モビルスーツ部隊を壊滅させ、ダブルオークアンタもトランザムを発動させて、アルケーガンダムを攻撃しまくり、サーシェスを追い詰めた。

 

サーシェス「ぐっ⁉︎やっぱり、まだ機体の差があるのか...!」

 

ティエリア「此処で終わりだ。アリー・アル・サーシェス!」

 

サーシェス「こうなったら、任務が先だ!アマリ・アクアマリン!死にやがれぇぇぇぇぇ!」

 

っ⁉︎あの野郎...アマリに狙いを定めやがった...⁉︎

 

ホープス「マスター、回避を!」

 

アマリ「ま、間に合いません!」

 

...このままじゃ、アマリが死ぬ...?そんな事...そんな事...!

 

零「させるかぁぁぁぁぁぁっ‼︎」

 

俺がゼフィルスを動かすと、何故かアルケーガンダムが目の前にいて、クロスソードで斬り飛ばした。

 

サーシェス「な、何⁉︎てめえいつの間に⁉︎」

 

千冬「何だ⁉︎あの速さは⁉︎」

 

...俺はこの時、気がついていなかった...。アマリを守ろうとした一瞬、俺の目の黒目部分が赤く発光したことを...。

 

アル「今だ!九郎‼︎」

 

九郎「あれで行くぜ‼︎はぁぁぁぁぁぁっ‼︎」

 

アル「イア!クトゥグア!イア!イタクァ!」

 

九郎「いっけぇぇぇぇっ‼︎」

 

デモンベインは二丁の拳銃を装備して、銃弾を発射した。

 

九郎「旧支配者の力、受けてみやがれ‼︎」

 

銃弾を受け続けたアルケーガンダムは大きなダメージを受けた。

 

サーシェス「く、クソが...!一旦退くしかねえ!」

 

そう言い残し、アルケーガンダムは撤退した...。

 

ワタル「あの人は逃げたようだね」

 

刹那「だが、奴は必ずまた来る」

 

マサキ「その時はまた返り討ちにしたらいいさ」

 

そうだな...。ん...⁉︎何かが複数近づいて来る⁉︎

 

サーシェスとの戦いが終わった俺達の目の前に数機のロボット軍団が現れる。

 

カンタム「な、何だ⁉︎彼らは⁉︎」

 

アマリ「ホープス!彼等は...!」

 

ホープス「はい。どうやら、オニキスが来たようですね」

 

アーニー「オニキス...⁉︎」

 

シバラク「このアル・ワースを戦火に包む輩だ。」

 

こいつらの組織の名がオニキスってわけかよ!

 

すると、奴らは銃撃を発砲して来た。

 

しんのすけ「撃ってきたゾ!」

 

アキト「迎え撃つぞ!このままではこちらが危ない!」

 

だが、奴らの狙いは俺になる。

 

俺を...狙っているのか⁉︎

 

一夏「零を狙ってるのか⁉︎」

 

グランディス「って事は、零か、ゼフィルスに何か用があるようだね!」

 

千冬「零!気をつけてかかれ!」

 

零「はい!」

 

よくわからねえが...やってやるよ!

 

俺達はオニキスのロボット軍団との戦闘を開始した...。

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSオニキス兵士〉

 

零「こいつらの乗っている機体の名前は...ガルム...。何故...俺はこいつらの事を知っているのか...⁉︎それともゼフィルス...お前が...」

 

 

〈戦闘会話 アマリVSオニキス兵士〉

 

ホープス「まさか、彼等が動き出すとは...この旅は過酷になるかもしれません」

 

アマリ「それでも彼等を許す事は出来ません!それに、零君を守らないと!」

 

ホープス「では、奴らに我々のドグマを見せてやりましょう。マスター」

 

 

 

 

俺達はオニキスのロボット...ガルム軍団を撃墜していき、残り1機となった。

 

零「お前で最後だ‼︎」

 

俺はゼフィルスを動かし、残り1機のガルムをクロスソードで斬り裂こうとした...。

 

だがそれは、突然の銃撃によって阻まれた。

 

零「ぐっ⁉︎な、何だ⁉︎」

 

俺はガルムから距離を取り、銃撃を放った者の方向に視線を移すとそこには黒いゼフィルスが居た...。

 

零「な...何だと...⁉︎」

 

アンドレイ「ば、馬鹿な⁉︎」

 

刹那「黒い...」

 

アキト「ゼフィルス...⁉︎」

 

黒いゼフィルスの登場に俺を含めたみんなは驚く。

 

こ、このゼフィルスは一体...⁉︎

 

零「お前...何者なんだ⁉︎そのゼフィルスは何なんだ⁉︎」

 

?「俺の正体は聞かずともわかるだろ?零」

 

黒いゼフィルスからの音声通信...⁉︎って、この声は...!

 

零「嘘...だろ...?何でだよ...何でお前がこの世界に...そもそも、何でそんな機体に乗ってんだよ⁉︎弘樹‼︎」

 

声だけでわかった...。嫌、わからないわけない...。

 

黒いゼフィルスに乗ってるのは間違いなく、俺の幼馴染で親友で...家族の氷室 弘樹だ。

 

弘樹「やっぱ、わかったか...零」

 

アマリ「ひ、弘樹って...零君の家族と言っても良い人の...!」

 

アマリが何かをつぶやくが俺には聞こえてこない...それ程、驚いているからだ...。

 

零「答えろ!何故お前がアル・ワースに居る⁉︎その黒いゼフィルスは何だ⁉︎」

 

弘樹「...お前が知る必要はない。此処で俺と、このダークネス・ヴァリアスに倒されるんだからな!」

 

ダークネス・ヴァリアス...。それが、あの黒いゼフィルスの名前か...?

 

それよりも、俺を倒すだって⁉︎

 

零「な、何故俺を倒すんだよ⁉︎」

 

弘樹「お前が邪魔だから...ただそれだけだ!」

 

零「何わけわかんねえ事言ってんだよ!良い加減俺にわかる説明をしやがれ!」

 

弘樹「その必要はないと言ってるだろ!覚悟しろ!零‼︎」

 

それだけ言った後、ダークネス・ヴァリアスは俺目掛けて動き出した...。

 

零「...ちっ!仕方ねえ...!やるってんならこっちだって容赦しねえぞ!弘樹‼︎」

 

一夏「零!俺達も!」

 

零「みんなは手を出さないでください!この馬鹿は俺1人でやります!」

 

俺達の戦いにみんなを巻き込むわけにはいかないからな...。

 

ワタル「わかったよ!零さん!」

 

アマリ「でも、危なくなったら、加勢に入るから!」

 

零「ああ!」

 

 

 

俺は弘樹の操るダークネス・ヴァリアスとの戦いを開始した...。

 

 

 

〈戦闘会話 零VS弘樹〉

 

零「弘樹!本当にやる気なんだな⁉︎」

 

弘樹「しつこいぞ零!俺はお前を倒すって言ってんだろ!」

 

零「なら、もう容赦はしねぇ!負けて泣きべそかいても知らないからな!」

 

弘樹「それはこっちのセリフだ‼︎」

 

 

 

 

シャイニング・ゼフィルスとダークネス・ヴァリアス...。

 

この2機は見た目が似ているだけではなく、性能、武装も全く同じだった。

 

違うと言ったら、パイロットの操縦技術か...?

 

ヴァリアスの銃撃攻撃を避け続け、俺はクロスソードを持ち、ヴァリアスに斬りかかる。

 

だが、ヴァリアスもクロスソードで防ぎ、何度もぶつけ合った。

 

そして、最後、すれ違うように一閃を入れ合う。

 

零「ぐあっ⁉︎」

 

結果は俺のゼフィルスがダメージを受けて、地面に落下...激突した。

 

そんな俺とゼフィルスを見下ろす弘樹とヴァリアスはクロスガンを合体させ、ブラスターモードにして俺とゼフィルスの方へ構えた。

 

...そろそろか?

 

俺の思惑通り、ヴァリアスにも軽いダメージが入り、ヨロけた。

 

弘樹「な、何⁉︎」

 

零「...俺がお前だけの攻撃を受けると思ったか?お返しだよ」

 

弘樹「...くっ!零!今日はこのぐらいで勘弁してやる!」

 

零「お、おい!弘樹!待ちやがれ!」

 

弘樹「次こそはお前を倒すからな!」

 

そう言い残した弘樹はヴァリアスこと撤退する...。

 

あの野郎...全然俺の話を聞きやしねぇ...!

 

見れば、俺が倒し損ねたガルムも撤退していた。

 

零「クソが...馬鹿野郎...馬鹿野郎ォォォォォッ‼︎」

 

今になって、弘樹が敵になった事に怒りが込み上げて来て俺は大きく叫んだ...。

 

 

 

 

戦闘が終わり、俺達はロボットから降りた。

 

ティエリア「では、アル・アジフ...君はその、魔導書なのか?」

 

アル「うむ、そうだ!そして妾は九郎と契約を結んだ」

 

九郎「ほぼ無理やりだったけどな...」

 

ワタル「九郎さんは探偵...なんだよね?」

 

九郎「ああ、冴えない私立探偵さ」

 

みんなは九郎さんとアルの情報を聞いていたが、俺はそれどころではなかった。

 

親友だった弘樹が敵になった...何故なんだ...。

 

刹那「零、あの黒いゼフィルスのパイロットは本当にお前の親友なのか?」

 

零「ああ...」

 

マリー「でも、どうして友達の人が零さんを狙うの?」

 

零「...俺が聞きてえよそんな事...!」

 

マリーの言葉にムキになる俺をアンドレイ大尉が制止した。

 

それ程、混乱してるって事かよ...。

 

クラマ「お前さん、その親友とやらの気に触ることをしたんじゃねえのか?」

 

零「...わからない。」

 

わからない...。でも...もう悩んでる場合じゃないかもな...。

 

セルゲイ「零君、次に彼が来たらどうする?」

 

零「...俺はこのアル・ワースを救うって決めました...。それを阻むのが彼奴なら、機体を無力化して止める...。それでも、駄目なら彼奴を...倒す‼︎」

 

冬樹「零さん...」

 

グランディス「私達もできるだけ援護するよ。零」

 

零「ありがとうございます!グランディスさん!」

 

俺は決心を固めて、再び、ドッコイ山へ目指し始めた...。

 

...来るなら来やがれ、弘樹...。お前がどんな理由で俺に戦いを挑んでこようが俺は負けない...!

 




ー中断メッセージ

〈ドグマの運用性〉

零「アマリのドグマって色んなものがあるんだな」

アマリ「ええ。皆さんのSPを回復させたり、機体を移動させる事が出来るわ」

零「それを有効に使えば、ゲーム攻略が楽になるな...。プレイヤーのアンタもドグマを上手く活用してくれ!じゃ、お疲れさん!」

アマリ「お疲れ様でした!」

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