スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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今回は姫の登場です!

それではどうぞ!


第10話 異境、そして歌舞く戦い

ー私...エルヴィラ・ヒルはアレッサンドロ・フェルミ先生と通信で話していた。

 

フェルミ「...では、カップリングシステムの実戦での使用の目処が立ったと?」

 

エルヴィラ「ええ...」

 

フェルミ「どうした、エルヴィラ君?そんな顔をすると小じわが増えるぞ」

 

エルヴィラ「...」

 

フェルミ「いつもの冗談にも乗ってこないとなると、深刻な状況のようだね」

 

エルヴィラ「確かにシステムの起動には成功しましたが、あまりにも未知の部分が多すぎて...」

 

フェルミ「そういう時には、目の前で起きた事をあるがままに受け止める事から始めよう。理論が事実を追いかける事になっても良いじゃないか」

 

エルヴィラ「先生...」

 

フェルミ「何はともあれ、君の開発したコックピットシステムを組み込み、カップリングシステムは完成した。そのデータを送ってもらった事でより完成度の高いカップリング機体も開発できよう」

 

エルヴィラ「これで戦局は変わるのでしょうか...」

 

フェルミ「そう信じて、今日まで戦って来たんだろう?」

 

エルヴィラ「はい」

 

フェルミ「では、再会の日を楽しみにしているぞ。達者でな、エルヴィラ君」

 

通信を切った私は軽く息を吐いた。

 

エルヴィラ「あるがままを受け止める...か...。そうは言うけど...。(渡瀬 青葉君...。70年前から来たという彼...どう受け止めればいいというの...)」

 

 

 

 

 

ー俺、渡瀬 青葉がシグナスとかいう戦艦の艦長室で此処の事を聞いた。

 

青葉「今が...2088年...」

 

レーネ「そうだ」

 

青葉「日本は...世界は、この70年の間にどうなっちまったんだ...」

 

レーネ「現在、日本という国は自由条約連合に加盟しており、この艦もその所属だ」

 

自由条約連合...か...。

 

レーネ「連合は一昨年から、大ゾギリア共和国と戦争状態にあり、戦況は厳しい状態にある」

 

青葉「それが...未来の世界...」

 

ディオ「また、それか」

 

ディオ...!

 

青葉「まだ信じてくれないのかよ、ディオ!俺は2014年の日本から来たんだ!」

 

ディオ「人を気安く名前で呼ぶな」

 

青葉「でも、ディオなんだろ?」

 

ディオ「お前に、そう呼ばれる筋合いはない」

 

青葉「だって雛が...!」

 

倉光「そこまでにしよう。え〜と...渡瀬 青葉君...」

 

青葉「はい」

 

倉光「君の話は、なかなかに信じがたいものだが、事実は小説より奇なり...という言葉もある。こちらも取り込み中でね。君の話は追って検討するのでまずは休息を取ってくれたまえ」

 

青葉「あ...はい...」

 

倉光「では、ディオ...。当面、彼の事は、君とコンラッド大尉に任せるから」

 

ディオ「自分にですか?」

 

...何で嫌そうな顔するんだよ。

 

倉光「君と彼はバディだからね」

 

ディオ「...あれは緊急避難です。では、隼鷹・ディオ・ウェインバーグ少尉...。渡瀬 青葉を連行します」

 

...はぁ⁉︎

 

青葉「連行って...!」

 

ディオ「自分の立場をわきまえろ」

 

青葉「1つだけ聞かせてくれ、ディオ。お前...弓原 雛っていう子を知らないか?髪の長い子で...」

 

ディオ「知らない」

 

青葉「...そうか」

 

ディオ「では、行くぞ。...失礼します」

 

ディオに連れられ、俺は艦長室を後にした...。

 

 

 

 

 

ー倉光 源吾だよ。

 

僕と少佐、エルヴィラ先生はディオと渡瀬 青葉君を見送った後、彼について話し合う。

 

倉光「...どう思う、彼の事?」

 

エルヴィラ「ルクシオンのコックピット内に彼の所持品が落ちていましたが...。それらは全て70年前に存在したものです。とはいえ、模造が可能なものも多く、言葉を信じるのは無理があります。何しろ、時間旅行...ですから」

 

倉光「と言っても、異世界人も同時に現れたんだ。時間旅行が、ことさら特別とは思えないけどね。それに、怪獣使いのレイ君やウルトラマンゼロ君達は僕達よりもさらに未来から来たと言っていたし...。ソレスタルビーイングの事もある」

 

レーネ「艦長は、彼等の言葉を信じるんですか?」

 

倉光「正確には、信じざるを得ない...ってところかな。少なくとも彼等が敵となるのは好ましくない。特に今この状況ではね」

 

レーネ「渡瀬 青葉については、いかがいたします?」

 

倉光「僕等を救ってくれたヒーローなんだけど、ルクシオンの事を知られてしまったのはちょっと困ったね...。となれば、ルクシオンとブラディオンを本部基地に移送するまでは、付き合ってもらうしかないだろう」

 

レーネ「妥当な判断だと思います」

 

倉光「だが、もし彼が本当に過去から来たのなら、人権にも配慮しなくてはならない。出発まで、まだ時間がかかるのなら、その間に彼にも最低限の事は学んでもらおう。ついでにエルヴィラ先生にもお願いしたい事があるのだけど...」

 

エルヴィラ「私にですか...?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ー俺、新垣 零は仲間達と共に奈須 まゆかという女の子に呼び出された。

 

まゆか「...皆さん、お忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございます」

 

アンジュ「...」

 

ワタル「...」

 

千冬「...」

 

まゆか「私はシグナス所属の奈須 まゆか伍長です。これから皆さんと青葉さんにこの世界の状況を説明させていただきます」

 

九郎「...」

 

刹那「...」

 

まゆか「(艦長は...この人達の事、異世界から来たって言ってたけど...。魔法使いや妖精、鳥人間、宇宙人に意思を持ったロボットにカエルを見ちゃうと本当かも...って思っちゃう...)」

 

ゼロ「俺から質問いいか?」

 

まゆか「はい、ウルトラマンさん」

 

ゼロ「俺の事はゼロで良い...。それで、この世界で初めて怪獣が出たのはいつだ?」

 

青葉「それは2014年の人間である俺でも答えられる...。1966年だよ」

 

ゼロ「ウルトラマンが初めて来たのも1966年か?」

 

まゆか「そうですね」

 

青葉「俺も歴史の教科書で習った。そこから初代ウルトラマンが地球を去った1年後、ウルトラセブンが来て、地球を侵略者の魔の手から守ってくれて、地球を去った...」

 

まゆか「1971年になり、再びウルトラマンジャックが地球に来て、そこから約1年ずつ、交代するように、ジャックが去り、ウルトラマンエースが現れ、エースが去り、ウルトラマンタロウが現れ、タロウが去った後にウルトラマンレオが現れましたよ?」

 

青葉「その約5年後にウルトラマン80が地球を守り、1981年に80が去った後は暫く、怪獣や宇宙人が現れなくなったんだ」

 

零「青葉の時代までか?」

 

青葉「嫌、2006年から2008年までにまた怪獣や宇宙人が出現したのを見て、ウルトラマンメビウスが地球を守ってくれたんだ。それから、約6年間は怪獣や宇宙人も現れていない」

 

まゆか「私達からすると、80年間、怪獣や宇宙人が現れなくなり、次第に私達はウルトラマンや怪獣の事を忘れつつあるんです」

 

レイ「そこから数千年後が俺達の時代だ」

 

ワタル「な、なんだかややこしいね...」

 

真上「つまり渡瀬は過去から、レイ達は未来から来たという事になるのか...」

 

ゼロ「...信じられないかもしれないが、俺はウルトラセブンの息子でウルトラマンレオの弟子だ」

 

青葉「はぁ⁉︎セブンの息子でレオの弟子⁉︎」

 

レイ「それは間違いない」

 

まゆか「逆にこちらが驚かされました...」

 

つまり、時代は違えど、ゼロ達、M78星雲のウルトラマン達とレイさんとヒュウガさん、青葉達とまゆか達は共通の世界観という事か...。

 

ティエリア「そろそろ、この世界の今の状況について教えてくれないか?」

 

青葉「そうだ!副長さんにも聞いたけど、この世界...戦争しているんだよな...」

 

まゆか「では、まずその事について説明させていただきます」

 

いよいよ本題か...。

 

まゆか「21世紀前半に発見された革命エネルギーネクトオリビウムは世界の構造を揺るがしました。広大な埋蔵地帯を持つ大国のゾギリアは周辺国を呑み込んで膨張を続け...間もなく、ゾギリアに対抗する国家が結成した自由条約連合との間で世界規模の大戦が勃発しました」

 

エイサップ「世界大戦...」

 

ゼロ「そう言えば、レオがそんな事言っていたな」

 

まゆか「数度の大戦で劣勢を余儀なくされた連合は画期的な戦闘システムの開発に着手しました。これ以上は機密なのでお話は出来ませんが...」

 

マサキ「(何となくだが、わかるぜ...。あの白いのと赤いのの連携攻撃だろうな...)」

 

アーニー「(あれは...ちょっと普通じゃなかったしね...)」

 

一夏「やっぱり、此処も俺達の世界じゃないな...」

 

ショウ「俺の世界とも違う」

 

ノレド「でも、まゆかってすごい!若いのに物知りなんだね!」

 

まゆか「こう見えても技術担当ですからね。戦史も勉強しています」

 

青葉「まゆかちゃん、偉い人なの?」

 

まゆか「ほんとは技術士官のエルヴィラさんのアシスタントなんですけどね」

 

グレンファイヤー「という事は、あのガリアンサーってロボットの事も詳しいのか?」

 

ゼロ「ヴァリアンサーだ、ヴァリアンサー」

 

ミラーナイト「全く、どうやったら間違えるんですか...」

 

まゆか「あはは...。それにしても、青葉さん...70年前から来たのにヴァリアンサーの存在にはあんまり驚いてませんね」

 

青葉「雛が乗っていたからな」

 

アマリ「雛...?」

 

チャム「それって女の子の名前⁉︎」

 

エレボス「もしかして、彼女⁉︎」

 

シバラク「何⁉︎そうなのか⁉︎青葉とやら!」

 

青葉「そ、そんなんじゃないですよ!」

 

リー「70年前から来たなんて突飛な事を言ってたが、そういう所は普通の人間だな」

 

青葉「普通って...」

 

リー「とりあえず、君がシグナスを救ってくれたのは事実だ。礼を言う。俺はリー・コンラッド大尉。シグナスのヴァリアンサー隊の隊長だ」

 

ヤール「俺はヤール・ドゥラン中尉。いつまでの付き合いか、わからんがよろしくな。いつまで...って言うなら、そっちの自称、異世界人の方もか」

 

しんのすけ「自称って...?」

 

アンドレイ「我々が嘘をついてると?」

 

セルゲイ「よすんだアンドレイ。信じられないのも無理はない」

 

ワタル「でも、この艦の艦長さんはドニエル艦長の話を信じてくれたって聞いたよ」

 

ベルリ「その艦長さんはきっと頭が柔らかいんだよ」

 

ヒミコ「柔らかいって豆腐か⁉︎それじゃ、頭を豆腐の角にぶつけたら、ヒジョーに危険なのだ!」

 

ラライヤ「きけん、きけん!」

 

九郎「そんな訳あるか‼︎」

 

ケロロ「ゲロゲロリ...九郎殿、豆腐を凍らせたら危険でありますよ」

 

簪「ケロちゃん、それはもう凶器」

 

アキト「みんなそこまで。まゆかちゃんが困っているよ」

 

まゆか「い、いえ...そういうわけでは...。(こ、こういう所...やっぱり、別の世界から来た人っぽい...)」

 

ヒュウガ「そろそろソレスタルビーイングの面々の紹介もしてもらえないか?」

 

ロックオン「ん?そうだな。戦術予報士のスメラギさんは居ないから俺達だけで済ますぜ。俺はロックオン・ストラトス。成層圏まで狙い撃つ男だ。こっちは相棒のハロ達だ」

 

ハロ「よろしく、よろしく」

 

青ハロ「ロックオン狙い撃たない、ロックオン狙い撃たない」

 

ロックオン「うっせえ!」

 

アレルヤ「僕はアレルヤ・ハプティズム...。時折性格が変わるのはもう1つ人格があるんだ」

 

アル「二重人格という事か?」

 

ハレルヤ「だからそう言ってんだろうが!」

 

...っ!確かに性格が変わった...⁉︎

 

ハレルヤ「俺はハレルヤ。まあよろしくな」

 

マリー「マリー・パーファシーよ。よろしくね」

 

しんのすけ「あれ?セルゲイのおじさんはピーリスって、呼んでなかった?」

 

マリー「そうね。私も二重人格だったの...。今は違うけど...。でも私は戦闘の時はソーマ・ピーリスだからそう呼んで」

 

パトリック「パトリック・マネキン准尉だ。不死身のコーラサワーと呼ばれている。コーラサワーってのは旧名だ。」

 

フェルト「フェルト・グレイスです。プトレマイオスのオペレーターをやっています」

 

ミレイナ「同じく、ミレイナ・ヴァスティです!」

 

ラッセ「砲撃手のラッセ・アイオンだ。よろしくな!」

 

イアン「ミレイナの父親のイアン・ヴァスティだ!メカニックを担当しているからよろしく!そう言えば、刹那、クアンタムシステムが使えない様だが...どこも異常はなかったぞ?」

 

刹那「何...⁉︎そんなバカな...!」

 

やっぱり、何かしらの原因があるみたいだな...。

 

ん...?フェルトが刹那に近づいた?

 

フェルト「...刹那、また会えて良かった」

 

刹那「フェルト...。俺はお前に言わなけれならない事がある...。ありがとう」

 

フェルト「え...?」

 

刹那「お前が俺の手を握ってくれたから...俺は此処に居る。お前やみんなが俺を立ち上がらせてくれたから、ELSの考えがわかる事が出来た。本当にありがとう」

 

フェルト「刹那...」

 

ロックオン「あま〜い時間だな」

 

シャルロット「良いなぁ...ああいうの」

 

簪「私も一夏と...」

 

一夏「ん?俺が何だって?」

 

簪「...唐変木」

 

一夏「はぁ⁉︎」

 

全く...こいつは...。

 

零「一夏の鈍感さは筋金入りだな...」

 

アマリ「そ、そうね...」

 

すると、ミレイナが俺とアマリに視線を移した。

 

ミレイナ「つかぬ事をお聞きしますが、お2人は恋人同士なのですか⁉︎」

 

零・アマリ「「え⁉︎」」

 

ミレイナ「乙女の感が当たったです!」

 

零「ちょ、お、おい!ミレイナ!」

 

アマリ「わ、わたわた...私は...!」

 

千冬「お前達も人の事言えないだろ...」

 

きゅ、急に何言い出すんだ全く...。

 

零「そ、そう言えば、昨日、俺達が戦ったのはそのゾギリアだというのはわかった。向こうの戦力が、どの程度かはわからないけど、追撃が来る可能性が高くないか?」

 

リー「正論だ。君...戦争ってものを知っているな」

 

零「いや、俺は戦争とは程遠い世界出身ですけど...」

 

サヤ「それでも動かないのは、この基地でまゆかさんの言っていた画期的な戦闘システムを研究してきたからだと思います」

 

アイーダ「成る程...。その情報を敵に奪われないために研究資料を消去しているのですね」

 

夏美「そういう事なんだ」

 

リー「君達の推理が当たっているかは別として、察しの通り、シグナスが此処を発てないのには理由がある」

 

ヤール「って言っても、それももうすぐ終わるだろうさ。そうしたら、此処からオサラバだ」

 

カンタム「僕達はどうするんだい?」

 

ミラーナイト「ホープスの感じた歪みというのが、結局のところよくわかりませんでしたからね...」

 

真耶「取り敢えずはこの艦と一緒にここから離れると思いますよ」

 

アンジュ「結局、状況に流されるしかないのね...」

 

海道「仕方ないといえ、それはそれで暇だな...」

 

すると、シグナス全体に警報がなった。

 

まゆか「これは...敵襲...⁉︎」

 

ヤール「ちっ...!こっちの離脱より、敵の仕掛けの方が早かったってわけかよ!」

 

リー「ヤール、出撃の準備だ!メガファウナ並びにプトレマイオス組は、自分達の艦に戻るんだ!」

 

マサキ「戻っても、見物を決め込むわけにはいかねえだろうな...」

 

アンジュ「状況に流されて、結局、死ぬなんて真っ平御免だものね」

 

九郎「戦いたくないとか、言ってる場合じゃねえんだよな!」

 

海道「そういうこった!暴れる時に暴れるだけだ!」

 

ヴィヴィアン「さーんせい!」

 

みんなやる気満々だな...!

 

青葉「この人達は...」

 

リー「自分達の身は自分達で守る主義らしいな。...で、君はどうする?」

 

青葉「え...?俺は...」

 

リー「俺達は行くが、君はこの部屋にいればいい。それなりの安全は保証される。扉は、ここを押せば開く。だけど、艦の中は広いから迷子に注意しろよ」

 

青葉「はい...」

 

まゆか「では、青葉さん...。また後ほど」

 

俺達はそれぞれの持ち場に向かった...。

 

青葉「みんな...行っちまった...。また、戦いになるのか...」

 

 

 

 

 

 

第10話 異境、そして歌舞く戦い

 

 

 

俺達はメガファウナに戻り、ロボットに乗る。

 

アネッサ「ゾギリア、来ます!」

 

アネッサの言葉通りに、ゾギリアのヴァリアンサー部隊が来た。

 

倉光「想定以上にゾギリアの仕掛けが早いと思ったけど、彼なら、それも納得だよ」

 

スメラギ「彼...?」

 

倉光「敵の指揮官機...あれはアルフリード・ガラントのものだよ」

 

レーネ「ゾギリアのエース...!」

 

倉光「だが、彼が噂通りに理知的な人物であるなら、まだ希望がある。...通信回線を開いてくれ」

 

倉光艦長...一体何を...?

 

アルフリード「連合の新型艦...まるで白鳥のようだな。そして、ビゾンから報告のあった混成部隊か...」

 

倉光「こちらは自由条約連合軍所属、シグナス艦長の倉光 源吾大佐だ。応答願う」

 

アルフリード「こちらは大ゾギリア共和国193独潜旅団501機動中隊隊長、アルフリード・ガラント中佐だ。貴官が降伏の意思を示すのなら受け入れよう」

 

倉光「そういった期待には、そえないのだけど、あちらの赤い艦と青い艦について話をしたい。昨日は成り行きから、そちらと交戦状態となったが、彼等は連合の所属ではない。非戦闘員である彼等はこの地域から離脱させたいのだが、どうだろうか?」

 

アルフリード「...いかがします、マルガレタ特務武官殿?」

 

マルガレタ「昨日の戦闘では、あの部隊によってこちらに損害が出ています。つまり、非戦闘員と認めるわけにはいきません。また彼等の保有する兵器は、連合の新型と同等の価値を持つと思われます。可能な限り、鹵獲するべきでしょう」

 

アルフリード「倉光艦長の言葉が本当ならば、我々は人道的に非難される事になります。また、彼等に攻撃を仕掛ければ、反撃に遭うでしょう。そのリスクについては、どう考えます?」

 

マルガレタ「全てはゾギリアの為です。そして、指揮権は行政局所属の特務武官である私にある事を忘れないでください」

 

アルフリード「了解しました。倉光大佐...。貴官の提案を受け入れる事は出来ない。我々は大ゾギリアへの誓いの下、攻撃を開始する」

 

ちっ...!交渉は決裂かよ...!あの機体撃ってきやがった!

 

レーネ「撃ってきた...!」

 

倉光「慌てなくていい。今のは、返答代わりの威嚇だよ。でも、戦いは避けられそうにない。ヴァリアンサー隊に出撃指示を」

 

アネッサ「了解です!」

 

シグナスからブラディオンが出撃し、俺達もそれぞれ出撃した。

 

アネッサ「メガファウナとプトレマイオスからも機動兵器が出撃しました!」

 

倉光「ドニエル艦長、スメラギ艦長...!」

 

ドニエル「お心遣いありがとうございます、倉光艦長。ですが我々は、自分の身は自分で守るつもりです」

 

スメラギ「まあ、私達が指示する前にみんな、勝手に出撃しましたけど...」

 

レーネ「え...」

 

ドニエル「うちは寄せ集めなんで、私やスメラギ艦長に指揮権があるわけでもありませんしな」

 

倉光「感謝いたします」

 

スメラギ「ですが、今後の事もありますので、あくまで私達は自衛という事でお願いします」

 

倉光「その辺は心得ています。まずは彼等に帰ってもらう事を最優先としましょう」

 

アルフリード「新型と混成部隊が出て来たか...。それにしても本当に特殊だ。過去のデータにある怪獣やウルトラマンが居るとは...。まあ、もっとも、新型の方は2機編成の片方しかいないようだが...まあいい。出てこないのなら、状況によってはあぶり出すだけだ」

 

来るか...!

 

倉光「各機はゾギリアを迎撃...!」

 

ドニエル「深追いはするな!この場を切り抜ける事だけを考えろ!」

 

スメラギ「増援という場合もあるわ!警戒しながら戦って!」

 

零「了解!」

 

ホープス「...」

 

アマリ「どうしたんです、ホープス?」

 

ホープス「お気を付けて、マスター。嫌な空気を感じます」

 

嫌な空気...?何だ...俺も嫌な予感がする...!

 

 

 

 

〈戦闘会話 しんのすけVSアルフリード〉

 

アルフリード「よもや子供が戦場に出るとはな!」

 

しんのすけ「...あれ?」

 

カンタム「どうしたんだい⁉︎しんのすけ君!」

 

しんのすけ「この人の声...何処かで聞いた事があるゾ...」

 

アルフリード「来ないのかい?だったら、こっちから行かせてもらう!」

 

 

 

 

 

戦闘から数分後の事だった...。

 

倉光「流石はアルフリード・ガラントの指揮する部隊だよ。各機の動きに隙がない」

 

レーネ「メガファウナとプトレマイオスの戦力もありますが、苦戦は必至でしょう」

 

倉光「それに敵の戦力はこれだけではないだろうしね」

 

レーネ「え...」

 

ホープス「!...皆様、お気を付けください。何かが来ます」

 

アマリ「え...⁉︎」

 

ホープスの言葉通り、空間に穴が開き、そこから数体の虫の様な生物が現れた。

 

ディオ「な、何だ⁉︎あれは...!」

 

ワタル「あれもオーラバトラーなの⁉︎ショウさん!エイサップさん!」

 

ショウ「いや、あの様なオーラバトラーは見た事がないが...」

 

エイサップ「あれはオーラバトラーなんかじゃない!」

 

パトリック「ELSの仲間か⁉︎」

 

アンジュ「ドラゴンとも違うわね!」

 

アーニー「バジュラ...!」

 

一夏「バジュラ...?」

 

サヤ「そんな...!バジュラは私達とわかり合ったのではないのですか⁉︎少尉!」

 

アーニー「わからない...このバジュラも僕達とは別の世界のバジュラなのかもしれない...」

 

レイ「さっきから何の話をしているんだ⁉︎アニエス、あの生き物の事を知っているのか⁉︎」

 

アーニー「バジュラ...高次元空間に関係する特殊な能力を持つ超時空生命体です!」

 

零「敵なのか?」

 

アーニー「前までは敵だったけど...今は敵ではないはずだよ...」

 

それなら、良いけど...。

 

だが、現実は残酷だった。

 

バジュラと言われる生物の群れが俺達を攻撃してきた。

 

マサキ「お、おいアーニー!攻撃してきたぞ⁉︎」

 

ゼロ「敵じゃないんじゃないのかよ⁉︎」

 

サヤ「しょ、少尉...これは一体⁉︎」

 

アーニー「バジュラ!僕達は敵じゃない!」

 

アーニーが何度もバジュラに声をかけるが、バジュラの攻撃が止まる事はなかった。

 

ティエリア「やむ終えない...迎撃しよう」

 

刹那「だが...!」

 

ミラーナイト「バジュラという生物の群れはゾギリアを襲わず、私達だけを狙ってきています。このままでは私達が全滅します! 」

 

セルゲイ「やるしかないようだな...!」

 

シロ「ま、まだニャにか来るニャ!」

 

次に現れたのは赤い戦闘機だった。

 

アルト「こ、此処は...一体どこなんだ...⁉︎女王バジュラとフォールドしたはずなのにどうして、俺はデュランダルに乗っているんだ...⁉︎」

 

...どうやら、異界人の様だが...。

 

アーニー「そのデュランダルに乗っているのは早乙女 アルト君かい⁉︎」

 

アルト「通信...?あの青い機体からか!...おい、あんたどうして俺の名前を知っているんだ⁉︎」

 

アーニー「詳しい話は後にしたい。だが、これだけは言う。僕は別世界の君と知り合いなんだ!」

 

アルト「はあ⁉︎別世界⁉︎どう言う意味だ⁉︎」

 

サヤ「話は後です!早乙女少尉、バジュラとは和解しましたか⁉︎」

 

アルト「バジュラ...あ、ああ...したが...って、バジュラまで居るのか!」

 

すると、バジュラはデュランダルという戦闘機を攻撃を仕掛けたが、デュランダルは避ける。

 

アルト「なっ、何をするんだバジュラ!俺だ!早乙女 アルトだ!俺は敵じゃない!」

 

零「理由はわからないが俺達に敵意を持ってる!それにゾギリアという向こう側の勢力とも敵対しているんだ...アルト...だったか?手を貸してくれないか」

 

アルト「...恐らくバジュラは誰かに操られているんだ...!わかった。バジュラを止める。ついでにゾギリアって、奴等も邪魔をするなら相手してやる!」

 

アルフリード「現れた戦闘機は奴等に着く様です」

 

マルガレタ「任務に代わりはありません。あの戦闘機も敵とみなしてください。」

 

アルフリード「あの複数の生物は連合と混成部隊側を狙っていますが、どうしますか?」

 

マルガレタ「こちらに敵意がないのなら、放っておいても大丈夫でしょう。それに、あの生物に気を取られている隙に仕掛けるのも良いでしょう。」

 

アルフリード「...了解しました」

 

倉光「(これはかなりの乱戦状態になるね...!)」

 

 

 

 

 

 

ー俺、渡瀬 青葉はシグナスの格納庫に来ていた。

 

まゆか「青葉さん!」

 

青葉「よう...まゆかちゃん」

 

まゆか「今は戦闘中なんですよ。それなのに格納庫なんかに来て」

 

青葉「そう言うまゆかちゃんは何してるの?」

 

まゆか「ルクシオンの最終調整です」

 

青葉「俺が乗ったヴァリアンサーか...」

 

まゆか「今、ルクシオンはエルヴィラさんがデータを青葉さん用に書き換えてる最中です」

 

青葉「データ?俺用?」

 

まゆか「カップリング用ヴァリアンサーは本来、パイロットごとに調整されているんです。次に乗る時は前よりずっとフィットしていると思いますよ」

 

青葉「次に乗る時か...」

 

すると、攻撃を受けたのか、シグナスが揺れた。

 

まゆか「きゃあっ!」

 

青葉「まゆかちゃん!」

 

ドン「若いの!ぼさっとしているなら、部屋に行ってろ!」

 

青葉「お、俺の事?」

 

ドン「ああ、そうだ。...と言っても、今日の敵の場合、部屋にこもっていても危険かも知れんがな」

 

すると、倉光艦長から通信が入った。

 

倉光「ドン整備長、ちょっといいかな?」

 

ドン「おう、艦長。戦闘中に何の用だ?」

 

倉光「そこにいるなら、丁度いい。青葉君も聞いてくれ」

 

青葉「俺も?」

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

アルトのデュランダルが味方になったとはいえ、ゾギリアのヴァリアンサー部隊とバジュラの軍勢に俺達は苦戦を強いられていた。

 

フェルト「新たな敵機を感知!」

 

アネッサ「シグナスに急速接近しています!」

 

レーネ「伏兵か!」

 

倉光「やはり、来るか」

 

くっ、2機のゾギリア増援だと...⁉︎

 

倉光「アネッサちゃん、ディオを戻して」

 

アネッサ「ブラディオンはシグナスの援護を!急いでください!」

 

ディオ「了解!」

 

アルト「来るぞ!」

 

ディオ「敵の方が速いか...!」

 

ハンソン「このままじゃシグナスがやられちゃうよ!」

 

サンソン「だが、この数じゃ援護に回れねえ!」

 

グランディス「待ちな!何か出て来たよ!」

 

シグナスから出て来たのは...ルクシオン⁉︎

 

ディオ「ルクシオン...!渡瀬 青葉か!」

 

倉光「青葉君...。再び民間人の君を頼る事になってしまって本当にすまない。とは言え、四の五の言ってられない状況でね。僕等の艦を救うには、君に戦ってもらうしかないんだ」

 

青葉「いえ...俺だってこんな所で死ぬわけにはいかないから...!(でも、やっぱ怖えなぁ...)」

 

エルヴィラ「青葉君!あなたは、この前のカップリングで既にディオの操縦知識を共有したわ!問題なく飛べるはずよ!」

 

青葉「問題ないって...簡単に言われても...!」

 

ディオ「出来ないのなら、引っ込んでいろ!」

 

青葉「誰が出来ないって言った!」

 

ルクシオンはブラディオンの横に並んだな...。

 

ビゾン「出て来たな、新型の片割れ!昨日の借りを返すぞ!」

 

青葉「やるぞ、ディオ!」

 

まゆか「ルクシオン、ブラディオン、互いのセブンスコード受信範囲内です!」

 

エルヴィラ「プロポージング!」

 

ルクシオンとブラディオンは昨日の紫のヴァリアンサーに攻撃を仕掛けた。

 

青葉「これが俺の役目なら...!コネクティブ・ディオ!」

 

ディオ「アクセプション!俺の指示に従え!」

 

青葉「やるぞ!やるんだ!」

 

ディオ「これで決める...!」

 

青葉・ディオ「「うおおおおおおっ‼︎」」

 

ルクシオンとブラディオンの合体攻撃で敵ヴァリアンサーを斬り裂いた。

 

ビゾン「これが連合の新型の力か...!」

 

す、凄いスピードだな...!

 

ラーシャ「ビゾン!」

 

タルジム「なんてスピードだ、あいつ等!」

 

倉光「すごいもんだね、あれ...」

 

アルト「お前等の翼も良い翼じゃないか!」

 

アキト「連携も心配はないね」

 

エルヴィラ「カップリング機なら、当然の事です。2機の機体のパイロットを含んだ、全てのポテンシャルを共有するのがカップリングシステムです。リンケージにより、パイロットは脳だけでなく、すべての感覚をも遅延劣化ゼロで共有しあい...」

 

カップリングか...本当に凄いシステムだぜ!

 

エルヴィラ「互いのヴァリアンサーの能力を級数的に高め合います。ゾギリアのパイロットは今、通常の技術限界をはるかに超えたヴァリアンサーを目前にしているのです!」

 

グレンファイヤー「よくわからねえけど、熱い機体って事だな!」

 

アルフリード「あの速度、あのパワー...!連合のヴァリアンサーの技術を見誤ったのか...!」

 

ビゾン「中佐!自分がもう1度、仕掛けます!」

 

アルフリード「待て、ビゾン...!新型2機を引っ張り出せば、作戦の第一段階は成功だ。まずは態勢を立て直せ!」

 

ビゾン「...了解です」

 

2機は態勢を立て直したな...!

 

しんのすけ「カッコイイゾ!青葉お兄ちゃんとディオお兄ちゃん!」

 

マサキ「伍長さんは隠してたがよ。やっぱり、あのカップリングとかいうのが連合の秘密兵器らしいな」

 

ケロロ「あの2機を軸にして戦えば、何とかなるであります!」

 

ディオ「行くぞ」

 

青葉「行くぞって...」

 

ディオ「その機体に乗った以上、お前にはゾギリアを叩く義務がある」

 

青葉「わかったよ!」

 

ビゾン「新型め...!これまでの借りを返してやる!やるぞ、ヒナ!準備はいいな!」

 

ヒナ「いつでもいいわ」

 

ビゾン・ヒナ「ゾギリアの敵に死を...!」

 

俺達は戦闘を再開した...。

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSバジュラ〉

 

零「こいつ等...苦しんでるのか...?って、何で俺、そんな事がわかるんだ...?」

 

 

〈戦闘会話 アルトVSバジュラ〉

 

アルト「くそッ!またバジュラと戦う事になるなんて...!バジュラ...すまない...!」

 

 

〈戦闘会話 青葉VSバジュラ〉

 

青葉「化け物とも戦う事になるなんて...でも、俺は逃げる訳にはいかないんだ!」

 

 

〈戦闘会話 刹那VSバジュラ〉

 

刹那「声が...聞こえない...。お前達は何者なんだ⁉︎戦いたくないはずなのに...!」

 

 

 

 

俺達は、協力して、バジュラを全て倒した。

 

アルト「...」

 

零「アルト、すまない...こうするしかなかったんだ」

 

アルト「いや...わかってる」

 

クソッ...何かモヤモヤが残るな...!

 

ホープス「!」

 

アマリ「どうしました、ホープス⁉︎」

 

ホープス「門が開きます」

 

ワタル「じゃあ...!」

 

ゼロ「それを通れば、アル・ワースに戻れるんだな!」

 

零「その様だな...うっ⁉︎」

 

一夏「どうしたんだ⁉︎零」

 

零「この...感覚は...!」

 

まさか...奴等が来るのか...?

 

アイーダ「ドニエル艦長!」

 

ドニエル「アル・ワースから来た各機とソレスタルビーイングのガンダム各機は注意しろ!状況次第では、その門とやらを使うぞ!」

 

スメラギ「わかりました!」

 

ホープス「来ます」

 

門が開き、そこから、ルーン・ゴーレムが数体、現れれ門は消えた。

 

アマリ「あれは!」

 

一夏「ルーン・ゴーレムじゃないか!」

 

ショウ「あの岩の塊の様な奴を知っているのか⁉︎」

 

アマリ「あれは...魔従教団の使うルーン・ゴーレムです」

 

ホープス「鉱石のオドをコントロールして造られたもので、術士の魔力によって制御されるものです」

 

シバラク「おお!魔従教団が異境の地で困っている我々を助けにきてくれたか!」

 

千冬「違う...これは...!」

 

ルーン・ゴーレムは攻撃を仕掛けてきた...。

 

シャルロット「攻撃してきたよ!」

 

簪「それも無差別に...!」

 

九郎「どういう事だよ、アマリ⁉︎」

 

アマリ「私にも...わかりません...」

 

クロ「暴走してるじゃニャいの⁉︎」

 

アンドレイ「私達も何度かアル・ワースで襲われたが...」

 

シバラク「理由もなしに魔従教団が無差別攻撃なぞするわけがない!きっとそうだ!」

 

エイサップ「戦うしかないって事か...!」

 

アンジュ「問題ないわね、アマリ⁉︎」

 

アマリ「はい...!」

 

ホープス「皆様、悪い知らせが...今度は反対側に門が開きます」

 

グランディス「またかい⁉︎」

 

零「来るぞ!」

 

今度は反対側に門が開き、ガルムが数機現れ、門が消えた。

 

ゼロ「おい!あれって、オニキスとかいう組織の機体じゃねえか!」

 

刹那「オニキスまで来るとは...!」

 

零「...量産機だけか...?(弘樹やあのアスナって奴は来ていないのか...?)」

 

カンタム「兎に角、オニキスの機体も倒すしかない!」

 

ドニエル「倉光艦長とスメラギ艦長には事情を説明した!取り敢えず、応戦するぞ!」

 

ビゾン「アルフリード中佐...!どうします⁉︎」

 

アルフリード「説明不能の状況だが、仕掛けてくる以上、迎撃するしかあるまい」

 

ヴィヴィアン「オニキスの機体はルーン・ゴーレムとも戦うみたいだね」

 

倉光「ゾギリア側も応戦するという事は四つ巴になるか...」

 

スメラギ「厳しい戦いになりそうね...!」

 

シロ「でも、大丈夫ニャ!ルーン・ゴーレムは前にもたたかったけど、そんニャに強くニャいニャ!」

 

マサキ「...今度の奴は、こないだの様にはいかねえみてえだぜ?」

 

クロ「マサキ...」

 

アーニー「ああ、そうだね...。気をつけよう、みんな...!魔法で動く人形だと舐めていると痛い目にあいます!」

 

ホープス「来るべき日が来たのかもしれませんな...」

 

アマリ「(そうだとしても私は...)」

 

零「...オニキス」

 

俺を追って来たのか...?この異境の地まで...?何で、そこまで俺を狙うんだ...?

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSルーン・ゴーレム〉

 

零「どうして魔従教団が俺達を狙うのかはわからないが、来るなら容赦しないぞ!」

 

 

〈戦闘会話 アーニーVSルーン・ゴーレム〉

 

アーニー「あの時のルーン・ゴーレムとは何かが違う...!一体何なんだ...⁉︎」

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSオニキス兵士〉

 

零「オニキス...こんな所まで来るなんてご苦労な事だな...!だが、俺は捕まってやるほど優しくないぞ!」

 

 

〈戦闘会話 アマリVSオニキス〉

 

ホープス「まさか、オニキスまで来るとは思いませんでした」

 

アマリ「別世界に来てまで零君を狙うなんて...零君に一体何があるんでしょう...」

 

 

 

 

 

ルクシオンはゾギリアのピンクの機体にダメージを与えた。

 

ヒナ「まだフォルトナは戦える...!」

 

倉光「気をつけるんだ。あのピンクの機体、こちらに突っ込んでくるよ」

 

レーネ「回頭、急げ!」

 

青葉「シグナスは...やらせない!」

 

ピンクの機体がシグナスに突っ込んだが、それをルクシオンが攻撃して防いだ。

 

青葉「まずい!コックピットに当たった⁉︎」

 

ヒナ「くっ...!ハッチが吹き飛んだか!」

 

青葉「雛!そこにいるのは、雛なのか⁉︎」

 

ルクシオンはピンクの機体を掴んでいた...。

 

雛って、青葉の言っていた...。

 

ヒナ「は、離せ...!」

 

青葉「俺だ、雛!今、顔を見せる!」

 

はあ⁉︎ちょっと待て!

 

アネッサ「ルクシオン、コックピット開放処理、開始!」

 

ディオ「貴様、戦闘中に何をしている⁉︎」

 

青葉「雛が...雛がいるんだ!」

 

ヒナ「連合のパイロット...!何故、私の名前を...⁉︎」

 

青葉「俺だよ!渡瀬 青葉だ!」

 

ヒナ「青葉...?」

 

青葉「そうだ!青葉だ!今、そっちに行く!」

 

ヒナ「近寄るな!お前はゾギリアの敵だ!」

 

そう言うと、ピンクの機体はルクシオンから離れた。

 

ヒナ「ヒナ・リャザン、撤退します...!」

 

青葉「雛!」

 

撤退した...のか...?

 

レーネ「敵に情けをかけたのか...⁉︎」

 

倉光「どうかな...。彼は相手を敵だと思っていないんじゃないか...?」

 

ビゾン「貴様...!よくもヒナを!」

 

青葉「(雛...どうして...)」

 

ディオ「貴様...!さっきの真似はなんだ⁉︎」

 

青葉「...」

 

ディオ「おい!戦えるのか⁉︎」

 

青葉「...大丈夫だ。(あれは...絶対に雛だった...!それを確かめるためにも俺は死ねない...!)」

 

 

 

っ⁉︎この感覚は...!

 

零「気をつけろ!オニキスの増援が来る!」

 

ワタル「え⁉︎」

 

数十機のガルム...と...何だ...?戦闘に何かいる...?

 

?「ほう、こんな所に居たとはね」

 

零「お前は...いったい...?」

 

?「私はオニキスの首領をやってるものだ」

 

ショウ「何⁉︎」

 

零「オニキスの...首領だと...⁉︎」

 

ゼロ「いきなり親玉の登場かよ!」

 

?「君達を探しに来たのだよ...特に、新垣 零君...君をね」

 

アマリ「やっぱり、零君を...」

 

零「...俺を探しに来たとかどうでもいいんだよ...!お前はレイヤ・エメラルドについて何か知っているのか⁉︎」

 

?「ああ、知っているさ...答える気はないけどね?」

 

零「...ふっざけんなぁぁぁぁっ‼︎」

 

俺は怒り、オニキスの首領が乗るロボットまで接近したが...。

 

?「...仕方ない。軽く捻ってあげよう」

 

と言い、拳一撃をゼフィルスに浴びせた。

 

零「うわぁぁぁぁぁっ‼︎」

 

たった一撃でゼフィルスは吹き飛んだのだ。

 

エイサップ「れ、零!」

 

一夏「あのゼフィルスを一撃で吹き飛ばした...⁉︎」

 

零「ぐっ...この野郎...!」

 

ふざけやがって...!

 

アイーダ「気をつけてください!あの岩人形が、また来ます!」

 

またルーン・ゴーレムが...いや、違う戦闘に違うロボットがいる!

 

?2「デ・サイエンティア・デイ・エンデ...エベフィシア・シュア・サルバム・ミ...FORUS」

 

すると、辺りが歪み出した。

 

アマリ「あれは...!」

 

ホープス「どうやら、我々の望みは叶うようです」

 

零「な、何なんだ⁉︎一体...!」

 

?「魔従教団め...面倒な事を...。新垣 零。お別れだね」

 

零「ま、待て...!」

 

すると、魔従教団の先頭のロボットから光が出て、俺達を包み込んだ。

 

アマリ「(でも、私は...!)」

 

?「また会おう、新垣 零」

 

零「待てよ!待てぇぇぇぇぇっ‼︎」

 

 

 

 

 

俺達が目を開くと、そこには見慣れた景色が広がっていた...。

 

ドニエル「此処は...⁉︎」

 

レーネ「空気が光っている...」

 

倉光「どう見ても、ここ...僕達のいた世界じゃないね...」

 

アネッサ「ヴァリアンサー各機は本艦に、メガファウナ、プトレマイオス組はそれぞれ、メガファウナ、プトレマイオスに収容されているようです」

 

ミレイナ「デュランダルという戦闘機もトレミーに収容されているです」

 

フェルト「ゾギリアと謎の一団はいないようですけど...」

 

ドニエル「どうやら、我々は帰って来たようだ...」

 

スメラギ「では、此処が...⁉︎」

 

倉光「アル・ワース...なのか...」

 

ステア「オー...マイ・スコード...」

 

オニキスの首領にあの魔従教団の機体...分からない事だらけじゃねえかよ...!

 




ー中断メッセージ

〈アルト姫からの挨拶〉

アルト「みんなお疲れ様!ゲームを中断したら、ゆっくりとリフレッシュして、翼を休めてくれ!そんで、ゲームを再開して、また俺達と飛ぼう!...またな!」

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