スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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お待たせしました!

今回は結構長いです...。

そして、あの大食い姉妹の登場です!

それではどうぞ!


第11話 暗闇の灯火

ー氷室 弘樹だ...。

 

俺は今、ペリドットとカーネリアンと共に話をしていた。

 

弘樹「零達がアル・ワースに戻って来ただと?」

 

メル「はい。ですので、私達も出撃します」

 

アスナ「あの方の顔を見たっていうのに何も思い出さないなんて...。本当に腹が立つわね」

 

弘樹「...零が何を思い出さないと駄目なんだ?」

 

メル「機密事項です。では、参りましょう」

 

そう言って、ペリドットとカーネリアンは格納庫へ向かった...。

 

弘樹「...」

 

?「浮かない顔ですね...」

 

っ⁉︎この女、何処から現れた⁉︎

 

弘樹「お前は...⁉︎」

 

?「申し遅れました。カノン・サファイアと申します...。氷室さんのパートナーとして派遣されました」

 

成る程...パートナーと言う名の監視か...。余程信用されてないみたいだな。

 

弘樹「そうか、俺ももう行くぞ。サファイア」

 

カノン「あ...。行ってしまいしました...。氷室 弘樹さん...ですか...。」

 

 

 

 

 

ーアニエス・ベルジュです。

 

この世界に初めて来たプトレマイオス、シグナス組はこの世界を見回っていた。

 

アネッサ「見て、まゆか!あの樹...たくさんの実がなってるよ!」

 

まゆか「はしゃぎ過ぎだよ、アネッサは...」

 

アネッサ「だって、もう開き直るしかないよ。此処は異世界なんだから」

 

まゆか「それはそうだけど...」

 

アネッサ「というわけで、早速、アル・ワースのフルーツの味見を...」

 

千冬「やめていた方がいいぞ、アネッサ。あの実は味がしないんだ」

 

アネッサ「そうなんですか⁉︎」

 

ノレド「え〜!あんなに色とりどりで美味しそうなのに!」

 

ラライヤ「美味しそうなのに...」

 

ヴィヴィアン「誰でも一度は思うんだよね〜、それって」

 

シバラク「ノレドとラライヤもまたアル・ワースに逆戻りだというのに元気なもんだのう」

 

アンジュ「事態を重く受け取り過ぎて、身動きが取れなくなるよりはマシだと思うけどね」

 

ロックオン「そうだな。それに問題は2つある...1つはあっちだ」

 

皆は青葉君とディオ君の方を見た。

 

ディオ「...」

 

青葉「少しは落ち着いたか、ディオ?」

 

ディオ「馴れ馴れしいぞ」

 

青葉「そう言うなよ。俺とお前はバディなんだからさ」

 

ディオ「それはあくまで戦闘中の話だ。プライベートまで踏み込んでくるな」

 

青葉「それだけ憎まれ口が利ければ、心配ないかもな」

 

ディオ「...俺はお前とは違う。見知らぬ世界に跳ばされて、ヘラヘラしてはいられない」

 

青葉「ヘラヘラね...。ま...俺の場合、未来に跳ばされて、さらに異世界に跳ばされたからな。どこか麻痺しちゃってるのかも知れない」

 

ディオ「まだ過去から来たなんて事を言っているのか」

 

青葉「信じられないなら、それでもいい。このアル・ワースに来ちまった以上、どうでもいい事だしな。今の俺は、お前達と同じ立場の...えーと...イカ...」

 

ディオ「異界人だ」

 

青葉「そう!その異界人だ!そういうわけだから、力を合わせて、この世界で何とかやっていこうぜ、ディオ」

 

ディオ「...」

 

青葉「な、何だよ?こっちから歩み寄っているのに拒否するのか...!」

 

ディオ「...この世界にも戦いがあると聞く。俺達もそれに巻き込まれる事になるだろう。これだけは言っておく。戦闘中に俺の足を引っ張るような事だけはするな。俺は必ず元の世界に帰らなくてはならないのだからな」

 

青葉「...わかった」

 

アルト「ディオの方は青葉に任せておけば大丈夫だな」

 

アーニー「アルト君は完全にこの世界を受け入れちゃってるね」

 

アルト「考えていても仕方ないからです。それにアーニー少尉は俺の事を知っているんでしょ?」

 

アーニー「別世界の君の事だけどね」

 

アルト「それで...アーニー少尉の世界の俺って...どうなってます?」

 

サヤ「普通に元気で暮らしてますよ」

 

アルト「そうか...。俺もみんなと一緒に戦う事になったんでよろしくお願いします!」

 

しんのすけ「よろしく!アルトお姉ちゃん!」

 

アルト「俺は男だ‼︎」

 

ロックオン「ティエリアと良い勝負できそうだな」

 

ティエリア「ロックオン!」

 

ショウ「...とりあえず、シグナスとプトレマイオスの人達にも現状は理解してもらったようだけど...」

 

ジャン「問題はまだあるね」

 

グランディス「そうだね。これからどうするかと...零の事だね」

 

ワタル「零さん、アル・ワースに戻って来てから、ずっとシミュレーションルームで特訓してるね...」

 

エイサップ「あの時、オニキスの首領に一撃で負けた事が余程ショックだったんだろうな...」

 

アレルヤ「それだけじゃないと思うよ」

 

マリー「ええ。詳しい話を結局聞き出せずに終わったから...」

 

ミレイナ「新垣さん...俺が弱いからって言ってたです」

 

アンドレイ「零君には一夏君とベルリ君、それからアキト君が付いているから大丈夫だと思うのだが...」

 

ワタル「それにしても、あの魔従教団の人が僕達をアル・ワースに帰してくれたんだよね?」

 

ハンソン「じゃあ、わざわざアル・ワースから僕達を迎えに来てくれたのかな...」

 

サンソン「何言ってやがる!その前に俺達は岩人形に襲われたんだぞ!」

 

ケロロ「あれは岩人形が暴走したとも考えられるでありますが...」

 

アル「だったら、素直に謝ればいいものを...」

 

九郎「その魔従教団ってのは法と秩序の番人...アル・ワースの警察みたいなものなんだろ?いったい何がしたいんだ...」

 

アーニー「その辺りはどうなんだい?アマリさん」

 

アマリ「...私にも、よくわかりません...」

 

教団の事になると口が重くなるな...。

 

マサキ「(零の事を心配しているってのもあるかも知れねえが...。)」

 

チャム「でもさ、教団の人達がその異界の門っていうのを作れるんなら、あたし達もそれで元の世界に帰れるんじゃない?」

 

エレボス「それもそうだね。少なくてもシグナスの人達の世界を往き来する事は出来るんだろうし...」

 

アイーダ「アマリさん...。あなたを通じて、教団にお願いする事は出来ないのですか?」

 

アマリ「私...術士といっても下っ端なので、そういう事はちょっと...」

 

夏美「駄目なんだ...」

 

ゼロ「俺がイージスの力を使えれば一発なんだけどな...」

 

エメラナ「使えないのですか?」

 

ゼロ「本来ならもう回復してもいい頃なんだが...」

 

グレンファイヤー「壊れたんじゃないのか?」

 

ミラーナイト「簡単に壊れるとも思えませんが...」

 

ジャン「でも、魔従教団の人がわざわざ別の世界まで僕達を迎えに来てくれたんだから、きっと、また助けに来てくれると思うよ」

 

ヒュウガ「そうだな。頼み事は、その時してみればいい」

 

サンソン「岩人形の暴走で迷惑した事を盾にすれば、イヤとは言わないだろうしな」

 

冬樹「そ、それって、半分脅しなんじゃ...」

 

アーニー「とにかくもう夜だね...。続きは明日にでも考えよう、アマリさん」

 

アマリ「はい...」

 

アイーダ「(アマリさん...)」

 

?「(懐かしい艦が見えるなと思ったが...。そういうことか)」

 

僕達はそれぞれの艦に戻る。

 

...ある1人の人物が紛れ込んだ事も知らずに...。

 

 

 

 

 

 

 

ーアマリ・アクアマリンです。

 

夜になり、私とホープスは今、メガファウナの格納庫にいます。

 

アマリ「...」

 

ホープス「ここを出て行くのですね」

 

アマリ「それしかないと思います...」

 

ホープス「せめてもの零様に声をかけてはどうでしょう?」

 

アマリ「零君は零君で抱えている問題があります。それに...零君が居ると、私の決断が揺らぎそうなので...。」

 

ごめんなさい...。零君...。

 

ホープス「後悔されませんか?」

 

アマリ「ドアクダーの打倒はきっとワタル君や皆さんがやってくれるって信じてます」

 

ホープス「マスターも、その皆さんの1人のはずでは?」

 

アマリ「そうだったらいいな...って思ってました...」

 

ホープス「私はマスターの決定に従うのみです。では、参りましょう」

 

...足音...⁉︎誰かに気づかれた...⁉︎

 

アイーダ「待ってください」

 

アマリ「アイーダさん...」

 

ホープス「何の用です?マスターの邪魔をするのでしたら...」

 

アイーダ「ご安心を。あなたの決心を止めるために来たのではありません」

 

アマリ「では、何の為に...?」

 

アイーダ「アマリさん...。少しご一緒させてくださいませんか?」

 

え...?

 

アマリ「え...ええ...?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

夜になっても俺はシミュレーションルームで操縦訓練をしていた。

 

結果は80点...まだ駄目だ...!あいつの強さはこんなもんじゃない!

 

零「もう一回だ...!」

 

一夏「零!いい加減にしろ!」

 

ベルリ「朝からずっとやってるじゃないですか!」

 

アキト「体を壊しては元も子もない...やめた方が良いよ」

 

零「...悪いが放っておいてくれ...まだ、やれる」

 

アキト「零君...!」

 

ベルリ「放っておけって、フラフラじゃないですか!」

 

一夏「今日はもう休めって!」

 

零「...放っておいてくれって言ってるだろ‼︎」

 

あ...。

 

一夏「!」

 

ベルリ「零さん...」

 

アキト「(一瞬...瞳が赤く発光した...⁉︎)」

 

零「あ、嫌...その...すまない...」

 

俺...どうして、たかがあんな事で感情的になってんだ...?最近、怒りの感情を抑える事が出来なくなっている...。

 

零「ごめん。ちょっとシャワーでも浴びて頭冷やしてくる」

 

俺は逃げる様に一夏達に背を向け、シャワールームへ向かった...。

 

 

 

シャワーを浴び、頭を冷やす。

 

このままじゃあ俺...一生答えにたどり着けない...!俺は...弱い...!

 

零「クソッ!クソクソクソッ!駄目だ!今の俺は1人じゃない!...悩んでても仕方ない!」

 

シャワーを止め、俺は俺はタオルで頭を吹いてから、服を着る。

 

シャワールームを出た所でベルリと会った。

 

零「ベルリ...」

 

ベルリ「零さん、これ!」

 

零「スポーツドリンク...?...ありがとな」

 

俺はベルリに礼を言い、スポーツドリンクを飲む。

 

シャワーで火照っていた体にひんやり冷えたスポーツドリンクが沁みた。

 

ベルリ「零さん、1人で悩まないでくださいね!僕達も居ますから」

 

零「...ああ。わかった!本当にありがとうな、ベルリ」

 

ベルリ「いえ!」

 

すると、シャルロットとノレドが走って来た。

 

シャルロット「零さん!ベルリ君!」

 

ノレド「大変なの!」

 

ベルリ「どうしたんだい?2人共」

 

零「何かあったのか?」

 

シャルロット「アマリさんとアイーダさんが居ないんです!」

 

零・ベルリ「「え...はあっ⁉︎」」

 

居ないって...どういう事だよ...!

 

 

 

 

 

第11話 暗闇の灯火

 

 

 

 

 

ーアマリ・アクアマリンです。

 

私とホープス、アイーダさんはそれぞれゼルガードとGーアルケインに乗り、メガファウナを後にしました。

 

アマリ「もうメガファウナの灯りも見えませんね...」

 

アイーダ「...」

 

アマリ「ええと...アイーダさん...お見送りでしたら、もう十分だと思うんですが...」

 

アイーダ「お邪魔でなければ、もう少しだけ...」

 

ホープス「邪魔です」

 

そ、そんなハッキリと...!

 

アマリ「ホープス!」

 

ホープス「アイーダ様...。アメリア軍の高官をお父上に持つあなたに周囲はなかなか意見できないでしょう。ですので、私は敢えて直接的な言葉で言わせていただきます」

 

ちょ、ちょっと...!

 

ホープス「マスターは相応の覚悟の上で皆様の下を去る事にしたのです。アイーダ様の存在は迷惑と言わざるを得ません」

 

アマリ「やめなさい、ホープス」

 

アイーダ「いいんです、アマリさん。ホープスにも感謝します。彼の言う通り、私は...厄介な姫様ですから」

 

アマリ「...よかったら、胸の内を聞かせてくれません?」

 

アイーダ「このままでいいのかな...と思ったんです」

 

え...?

 

アイーダ「ホープスにも言われた通り、私はアメリア軍総監の娘です。階級的に少尉ですが、メガファウナでは姫様として扱われています。ですが、このアル・ワースにおいて私という存在は何なのでしょうか...」

 

アマリ「アイーダさん...」

 

アイーダ「皆を引っ張る器でもなければ、パイロットとしての腕も今一つ...」

 

アマリ「そ、そんな事は...!」

 

アイーダ「いいんです。自分の事は自分でわかっていますから」

 

アマリ「...知りませんでした。アイーダさんが、そんな風な事を考えていたなんて...」

 

アイーダ「そんな自信満々な女に見えました?」

 

アマリ「はい...」

 

アイーダ「それはそうあろうと思って生きていたためでしょう」

 

そうあろうと思って生きていた...。

 

アイーダ「私からみれば、アマリさんこそ、強い人間なのだと思います」

 

え、え⁉︎

 

アマリ「それは...買いかぶりですよ」

 

アイーダ「そうですか?ホープスも言ってましたけど、今回の出立も並々ならぬ覚悟を以てだと思いますけど」

 

アマリ「ただ...これまでお世話になった皆さんに迷惑をかけたくなかっただけです...」

 

アイーダ「迷惑...?」

 

アマリ「...それはさておき、アイーダさんは、今のままでいいと思います」

 

アイーダ「今のままで?」

 

アマリ「悩んでいるアイーダさんにこんな事を言うのは無責任かも知れませんが...。姫様であるアイーダさんに心を捧げた人がいるんですから」

 

ホープス「お話し中の所、申しわけありませんが、前方に時空の歪みの発生を感知しました」

 

アマリ「こんな時にですか...⁉︎」

 

アイーダ「また新たな異界人が来る...⁉︎」

 

異界の門が開き、そこから2機の機体が現れました。

 

アイーダ「あれは...G系の機体⁉︎」

 

アマリ「ガンダム⁉︎」

 

シーブック「無事か、セシリー⁉︎」

 

セシリー「ここは...?地球...なのですか?」

 

シーブック「わからない...。僕達...アクシズで鉄仮面と戦って...」

 

アイーダ「どうします、アマリさん?」

 

アマリ「どうしましょう...」

 

アイーダ「放っておくわけにはいかないでしょう。まずは保護を」

 

アマリ「は、はい...!」

 

ホープス「それでしたら、私達より適任の組織が来たようです」

 

現れたのは...ルーン・ゴーレム⁉︎

 

アイーダ「この間の岩人形!」

 

アマリ「魔従教団...!」

 

...うっ⁉︎そんな、攻撃してきた...⁉︎

 

セシリー「攻撃してきた...!」

 

シーブック「何なんだ、あれは...⁉︎」

 

アイーダ「あの岩人形...!また暴走しているのですか⁉︎」

 

アマリ「そうではありません」

 

アイーダ「アマリさん...⁉︎」

 

もう、迷っている場合ではありません...!

 

アマリ「私は、ここです!無関係な人達には手出ししないでください!」

 

シーブック「くっ...!」

 

そ、そんな...それでも攻撃するなんて!

 

アイーダ「アマリさん!やはり、暴走しているようです!」

 

ホープス「マスター...」

 

アマリ「それならば、やるしかありません...!」

 

私はゼルガードを操作して、目の前の2機を守るように立たせた。

 

アマリ「そこの2機のパイロット!後退してください!」

 

シーブック「君は...?」

 

アマリ「事情は後で説明します...!まずは生き延びる事を考えてください!」

 

シーブック「だったら、僕も戦う...!」

 

セシリー「シーブック...」

 

シーブック「ここがどこだろうと僕はセシリーを守る...!」

 

セシリー「その気持ちは、とても嬉しい...。だからこそ、私もあなたと共に戦うわ」

 

シーブック「セシリー...」

 

アイーダ「でしたら...!」

 

Gーアルケインも前に...アイーダさん!

 

アイーダ「あの岩人形との戦いならば、私の方が慣れています。ここは私の指示に従ってください」

 

シーブック「了解です...!」

 

アマリ「アイーダさん...」

 

アイーダ「アマリさん!あなたの力も貸してください!」

 

アマリ「喜んで、姫様!」

 

?「じゃあ、ティア達も戦うよ!」

 

え...?

 

今度は白い機体が現れました...あれって...。

 

ホープス「レガリアですね...」

 

サラ「レガリアの事を知っているの?」

 

あのレガリアには2人の女の子が乗っているそうですね。

 

ティア「ティア達、有名人⁉︎」

 

サラ「そうみたいだね!ティア!」

 

アイーダ「あれが...レガリアですか...」

 

アマリ「どうしてお2人は此処へ?」

 

サラ「おかしな気配を感じ取って来たんだよ!」

 

ティア「困ってるならティア達も手伝ってあげる!」

 

シーブック「だ、だけど...」

 

セシリー「声からして小さな子供よね...」

 

アイーダ「...わかりました。ですが、無理はしないと約束できますか?」

 

サラ「うん、約束するよ!」

 

ティア「無理しないよ!約束約束!」

 

アマリ「そちらのお2人も無理しないでください!」

 

セシリー「わかりました!」

 

シーブック「僕はシーブック、彼女はセシリーだ!」

 

サラ「サラ・クレイスとティア・クレイスだよ!このレガリアはティシスね!」

 

アマリ「必ずあなた達を守ってみせます...!行きましょう、アイーダさん!シーブックさんとセシリーさん、サラちゃんとティアちゃんはフォローを頼みます!」

 

ティア「わかったー!」

 

アイーダ「(たとえ、自信がなくても毅然として生きる...。それが、アイーダ・スルガンならば、やってみせます...!)」

 

私達はルーン・ゴーレムとの戦闘を開始しました...。

 

 

 

〈戦闘会話 サラVS初戦闘〉

 

サラ「これって、魔従教団のルーン・ゴーレムだよね...?」

 

ティア「お人形さんが相手だね!お人形遊びしよー!」

 

サラ「そうだね!ちょっとだけ遊ぼっか!」

 

 

 

 

 

戦闘から数分が経った頃の事でした...。

 

アイーダ「大丈夫ですか、シーブックさん、セシリーさん⁉︎」

 

アマリ「サラちゃんとティアちゃんも大丈夫ですか⁉︎」

 

セシリー「なんとか!」

 

シーブック「モビルスーツとは全く違うテクノロジーだが、戦えない相手じゃない!」

 

サラ「サラ達も大丈夫だよ!」

 

ティア「大丈夫大丈夫ー!」

 

アイーダ「(やはり、シーブックさん達の機体もモビルスーツと呼ばれるものなんですね...。もしかして、あの2人...ショウさんか刹那さんかアーニー少尉の世界から来たのかも...)」

 

ホープス「マスター...」

 

アマリ「ええ...。」

 

前に戦ったルーン・ゴーレムと比べれば、大した力は持ってないようです...。

 

でも、明確な意思を感じる以上、暴走したわけではないと見るべきでしょう...。ならば、近くに術士がいるはずです...!でしたら...!

 

アマリ「私の目を邪魔するオドよ、去りなさい!REPERTUS!」

 

サラ「おー!凄い!ドグマだー!」

 

ティア「あれ?何かいるよ?」

 

私の放ったドグマの先に1機のオート・ウォーロックがいました...。やはり...!

 

術士「そんな旧式のオート・ウォーロックで俺の不可視の術を破るとは...!」

 

セシリー「何もない空間から現れた...!」

 

シーブック「ステルスの類なのか...⁉︎」

 

サラ「あれはドグマだよ!」

 

セシリー「ドグマ...?」

 

アイーダ「魔法の事です!」

 

シーブック「魔法...⁉︎」

 

術士「驚いたぞ、籃柱石(らんちゅうせき)の術士、アマリ・アクアマリン。エンデの面を捨てたお前がここまでやるとはな」

 

アマリ「私を追ってきたのなら、私だけを狙えばいいはずです」

 

術士「俺の受けた指令はお前と共にいる人間を討つ事だ」

 

そんな...!

 

アマリ「何のためにです⁉︎」

 

術士「教団の決定に疑問を差し込む事が既に背任なのだ!」

 

あのオート・ウォーロック...魔力を高めてる...!

 

アイーダ「あの光...魔力なのですか⁉︎」

 

ホープス「その通りです。制式採用されたオート・ウォーロックであるディーンベルは、ゼルガードとは比較にならない程の魔力増幅効率を誇ります」

 

アイーダ「だからといって、尻尾を巻いて逃げるような真似は...!」

 

っ...!Gーアルケインが移動した⁉︎

 

アマリ「アイーダさん!」

 

アイーダ「アマリさんは、私の大切な仲間です。彼女を否定するというのなら、私が相手になります!」

 

術士「ならば、望み通りにしてやる!」

 

アマリ「駄目‼︎」

 

私は無意識の内にゼルガードを動かし、Gーアルケインの横に立ちましたが、もう既に相手のディーンベルは目の前...間に合いません...!

 

すると、シャイニング・ゼフィルスとGーセルフが現れました...。

 

零「やらせてたまるかよ‼︎」

 

ベルリ「うおおおおっ!スコードォォォォォッ‼︎」

 

GーセルフがゼルガードとGーアルケインを軽く、弾き飛ばし、急スピードで動き出したシャイニング・ゼフィルスは攻撃してこようとしたディーンベルを斬り飛ばしました...。

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

何とか間一髪間に合ったぜ...。

 

アマリとアイーダは無事だな。

 

アイーダ「ベルリ!零さん!」

 

ベルリ「無茶ですよ、アイーダさん!何をやってるんですか⁉︎」

 

アイーダ「あなた達こそ!どうして、ここに⁉︎」

 

ベルリ「どうしてって...アイーダさんとアマリさんがいなくなったから捜しに来たんですよ」

 

アマリ「...零君...」

 

零「...」

 

俺はまただが、とてつもなく怒ってる...。何故かはわからないが...。

 

アマリ「あの...」

 

零「...俺の言いたい事は分かるな?」

 

アマリ「は、はい...」

 

零「...後で説教だ...。俺達を心配させたな。勿論、アイーダも含めてな」

 

アイーダ「うっ...わ、わかりました...」

 

零「なんかガンダムみたいのと見た事もない機体が居るが、考えるのは後だ!態勢を立て直すぞ!3人共!」

 

アマリ「はい!」

 

俺達はガンダム達の元まで態勢を立て直した。

 

術士「くっ...。異界人の増援か...!」

 

零「まさか、魔従教団が意図的に攻撃を仕掛けてくるなんてな...。アル・ワースの平和と秩序を守るが聞いて呆れるぜ」

 

術士「だ、黙れ!異界人の貴様に言われる筋合いはない!」

 

アマリ「お願いします。攻撃をやめていただけませんか?」

 

術士「出来ない相談だな」

 

アマリ「でしたら、私は...あなたと戦います」

 

術士「アマリ・アクアマリン!ならば、お前を粛清する!」

 

零「やらせるかよ!アマリは俺が守る!」

 

アマリ「零君...!」

 

零「その代わり、後でたっぷりと話を聞かせてもらうからな!」

 

アマリ「わ、わかりました...」

 

ティア「えっと...お仲間?」

 

アイーダ「ええそうです。ベルリ、準備はいいですね?」

 

ベルリ「いつでも...!狙うは、あの偉そうな人が乗っている機体ですね!」

 

アマリ「(今の私では、あの人には勝てません...。でも...!だからといって、諦めるつもりはありません!)」

 

さてと...戦闘開始だ‼︎

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VS初戦闘〉

 

零「まさか仲間であるアマリに攻撃を仕掛けるなんてな...。アマリを傷つけた借りは返させてやる!来やがれ!魔従教団‼︎」

 

 

 

 

 

俺達の連携でルーン・ゴーレムを着実に落としていく。

 

アマリ「あの術士程度の操るルーン・ゴーレムが相手なら戦えます...!」

 

ホープス「問題は、ディーンベルでしょう」

 

術士「...」

 

ホープス「相手は教団の制式採用機...。まともに戦っては敗北は必至です」

 

アマリ「(ディーンベルに勝つためには...覚悟を決めなくてはならないかも知れない...)」

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VS術士〉

 

零「悪いが、アマリは渡さないぜ?」

 

術士「そうか...貴様が...貴様が、アマリ・アクアマリンをたぶらかしたのか!」

 

零「はあ?たぶらかす?...意味わかんねえ事言ってんじゃねえよ!」

 

術士「黙れ!貴様も粛清してやる!」

 

零「できるものならやってみやがれ!」

 

 

 

 

 

 

戦闘から、数分後...。

 

術士「その程度か、アマリ・アクアマリン!」

 

ホープス「やはり、ゼルガードでディーンベルを相手にするのは難しいですね」

 

アマリ「そんな事、最初からわかっていた事です...!」

 

...ゼルガードがディーンベルとかいう機体の目の前に移動したな...。

 

零「アマリ!」

 

アイーダ「アマリさん!」

 

アマリ「お願いです。あの人達は、今回の件に関係ないのですから、見逃してください」

 

な、何言ってんだよ⁉︎アマリ!

 

アマリ「そして、可能ならば、元の世界へ帰還するための手助けをお願いします」

 

零「あ、アマリ!お前...!」

 

こいつ...!

 

術士「アマリ・アクアマリン...。戻ってくる気はないのか?」

 

アマリ「今はまだ...」

 

術士「何故だ⁉︎何故、お前は...⁉︎」

 

アマリ「それが私の選んだ答えです」

 

術士「お前は...!やはり、新垣 零か?」

 

零「っ?」

 

術士「新垣 零がお前を変えたのか!」

 

俺が...アマリを変えた...?

 

アマリ「れ、零君は関係ありません!」

 

術士「新垣 零...やはり、貴様は此処で...!」

 

っ⁉︎あの野郎、俺を狙って...!

 

ディーンベルは俺に接近して来た...。

 

アマリ「させません!」

 

だが、それをゼルガードが阻み、俺を押し飛ばした。

 

零「アマリ⁉︎」

 

アマリ「零君は...私が守ります!」

 

ゼルガードがオドを集中させている...⁉︎アマリ...⁉︎

 

術士「見たことのないオドの集中パターン!何が起きる...⁉︎」

 

アマリ「今から私は...私だけのドグマを使います」

 

アマリだけのドグマ...⁉︎

 

術士「あり得ない!そんな事が出来るものか!新しい術を生み出すためには智の神エンデの加護の下、気の遠くなるような修練が必要なのだ!失敗すれば、この一帯が吹き飛ぶぞ!」

 

アマリ「そうなったとしても、私の魔力ならば、あなたと私ぐらいの被害で済むでしょう」

 

術士「お前...そのために1人で...」

 

また、ゼルガードがオドを集中した...⁉︎

 

アイーダ「駄目です、アマリさん!死んでは...」

 

アマリ「大丈夫です、アイーダさん」

 

零「アマリ!」

 

アマリ「零君...ありがとう。あなたのおかげ私は変わる事が出来ました...私は...生きる意味を見つけるために此処にいるんですから!」

 

アマリの叫びと同時にゼルガードはディーンベルに攻撃を仕掛けた...。

 

アマリ「やってみせます!私の...私だけのドグマ...!行きなさい、ゼルガード!...これが...電光石火です‼︎」

 

術士「うわぁぁぁぁぁっ‼︎」

 

す、凄い、目にも留まらぬ速さでディーンベルに攻撃を与えた...!

 

アマリ「出来た...!出来ました、ホープス!零君!」

 

ホープス「お見事です、マスター。今日までの修練の結果、見せていただきました」

 

零「それがお前の覚悟なんだな!アマリ!」

 

術士「くそっ...!脱走者がオリジナルのドグマなど、あり得ない!」

 

...⁉︎あの術士の仮面が割れてる...⁉︎

 

アマリ「!」

 

術士「いかん...!仮面が...!」

 

アマリ「あなた...イオリ君なんですか...」

 

イオリ...?それがあいつの名前か...?

 

イオリ「だから、何だ⁉︎教団で共に修練した人間だから、これ以上、戦えないと言うのか!」

 

アマリ「それは...」

 

アイーダ「アマリさん!メガファウナとシグナス、プトレマイオスが来ました!」

 

アイーダの言葉通り、メガファウナ、シグナス、プトレマイオスが来た。

 

マサキ「戦闘してたから、もしやと思ったら...やっぱりな」

 

一夏「無事ですか⁉︎アマリさん!アイーダさん!」

 

アンジュ「アマリ!家出するんなら、もう少し地味にやる事ね!」

 

ノレド「アイーダさんも!わがままも、いい加減にしてくださいね!」

 

アイーダ「...ごめんなさい」

 

ノレド「意外!素直に謝った!」

 

ゼロ「それはそれで失礼だろ!」

 

ベルリ「アイーダさん...少し気負いが抜けた?」

 

アイーダ「ベルリ...。あなた、私の中の迷いに気づいたの?」

 

ノレド「当然じゃないですか!ベルはアイーダさんを追っかけて、メガファウナに来たような子なんですから!」

 

ベルリ「ええと...それは...」

 

アルト「見せつけてくれるな、この色男!」

 

ベルリ「あ、アルト...」

 

アイーダ「重要な事をそのような軽い理由で決めるなんて、あなたという人は...!」

 

ベルリ「それ!それですよ!やっぱり、アイーダさんは強気でないと!」

 

アイーダ「...そうかも知れませんね...」

 

アマリ「アイーダさん...」

 

ワタル「言っておくけど、アマリさんの家出もみんな、薄々気付いていたからね」

 

アマリ「そうなんですか⁉︎」

 

刹那「イノベイターの直感をなめないで欲しい」

 

シバラク「拙者達の目は節穴ではござらん」

 

アル「アル・ワースに戻ってから、汝が、何かに悩んでたのはバレバレだったぞ?」

 

ショウ「周りに話さない以上、黙って出て行くと踏んだんだ」

 

チャム「ちなみにあたしとヒミコがずーっと監視していたの」

 

ヒミコ「きゃはは!アマリ、隙だらけだったのだ!」

 

アイーダさん「...だそうです、アマリさん」

 

アマリ「完敗です...」

 

簪「...アマリさんがいなくなったって知った零さんの反応は凄かったけど...」

 

零「な⁉︎か、簪!」

 

アマリ「...そんなに凄かったんですか?」

 

シャルロット「かなり焦っていましたよ!」

 

零「お、お前らもうやめてくれ!」

 

アマリ「零君...」

 

簪とシャルロットめ...!一夏に好意を持ってる事、あいつにバラしてやろうか...!

 

シバラク「そ、それより、お主等...!ま、まさか、教団の術士と戦ったのか...⁉︎」

 

アマリ「ええ...」

 

零「完全な正当防衛なので大丈夫ですよ!」

 

シバラク「そ、それはマズイ...!ヒジョーにマズイぞ!」

 

ベルリ「そうなんですか?」

 

クラマ「法と秩序の番人サマに歯向ったんだからな。言うなれば、アル・ワース全部を敵に回したようなもんだ」

 

アイーダ「ですけど、仕掛けてきたのは向こうです」

 

しんのすけ「じゃあ、仕方ないゾ」

 

アキト「正当防衛は成立してるね」

 

シバラク「な、何を言う、ワタル!アキト!」

 

ワタル「だって、零さん達は悪い事をしてないんだもの」

 

ケロロ「そうでありますな。理由もなしに襲ってきたのなら戦うしかないでありますよ」

 

アマリ「ワタル君...ケロロさん...」

 

九郎「ワタルとケロロの言う通りだな」

 

レイ「そうなると、この前、あっちの世界で襲われたのも悪意があったって事だな」

 

ミラーナイト「少なくとも問答無用というのは納得できません」

 

ヒミコ「オッサンはどうするのだ?」

 

シバラク「ま、魔従教団と戦うなんて...そんな事したら...」

 

千冬「シバラク先生!」

 

シバラク「だが、義を見てせざるは勇なきなり!男・剣部 シバラク、正義のために剣を抜くぞ!」

 

アマリ「駄目です!」

 

アーニー「アマリさん...」

 

アマリ「教団が悪いんじゃないんです...。全ての原因は私にあります」

 

エイサップ「アマリさん...」

 

零「気をつけろ、みんな!来るぞ!」

 

ディオ「この反応は...!」

 

現れたのはゾギリアのヴァリアンサー、キャピタル・アーミィのモビルスーツ、そして、反対側から来たのはオニキスだった。

 

ディオ「ゾギリア!」

 

倉光「どうやら彼等も僕達と同じようにアル・ワースに跳ばされたようだね」

 

ドニエル「その連中が、何故キャピタル・アーミィと一緒にいるんだ⁉︎」

 

イオリ「余計な邪魔が入るか...!」

 

アマリ「イオリ君...」

 

イオリ「アマリ・アクアマリン!この雪辱...決して忘れないぞ!」

 

そう言い残し、ディーンベルは撤退した...。

 

アマリ「...」

 

ホープス「いつにない心の揺れを感じます。あれもマスターの求める真実の一部なのですかな?」

 

アマリ「自分でも...わかりません...」

 

マスク「各機、攻撃を開始しろ」

 

っ、攻撃して来たか...!

 

零「弘樹、首領は何処だ?」

 

弘樹「答える気はない」

 

零「だろうな...だったら、力付くで聞き出してやる!」

 

マスク「オニキス!我々の邪魔をする気か⁉︎」

 

メル「いえ、我々の目的はあくまでも新垣 零とシャイニング・ゼフィルスの鹵獲です」

 

マスク「ならば良いだろう」

 

ベルリ「待ってくださいよ!こちらには新たな異界人もいるんですよ!」

 

マスク「知った事ではない。我々の受けた任務はミスルギ皇国以外の戦力の殲滅だ」

 

夏美「じゃあ、何で、オニキスの事は知らんぷりなのよ!」

 

スメラギ「ドニエル艦長、この状況は仕方ないですね」

 

ドニエル「うむ、応戦するぞ!」

 

みんなは出撃した...。

 

青葉「あの機体...!」

 

ヒナ「私の邪魔をした白い奴も出て来たか...」

 

青葉「聞いてくれ、雛!俺だ!渡瀬 青葉だ!」

 

ディオ「貴様!また勝手をするつもりか⁉︎」

 

青葉「そうじゃない、ディオ!あれには雛が乗っているんだ!」

 

ディオ「言ったはずだ!俺の足を引っ張るなと!俺は...どんな手段を使ってでも元の世界に帰らなくてはならないんだ!」

 

青葉「ディオ...」

 

倉光「2人共喧嘩は後にして」

 

レーネ「今がどう言う時か、考えろ!」

 

ディオ「...もうしわけありません」

 

ドニエル「奴等はどうしてもこちらを潰し、オニキスは零君を連れ去りたいらしい!相手をするしかないぞ!」

 

アイーダ「シーブックさん、セシリーさん!お2人は下がってください!」

 

アマリ「サラちゃんとティアちゃんも!」

 

セシリー「いえ...。あの人達が、私達も敵と認識している以上、戦います」

 

シーブック「何処の誰だか知らないけど、好きになれそうな手合いではない...!」

 

サラ「サラ達が懲らしめてやる!」

 

ティア「だから、戦うよ!」

 

アイーダ「わかりました...!ご武運を!」

 

アイーダ「ベルリは気をつけなさい!敵の指揮官が、あのマスクなら、きっとあなたを狙ってきます!」

 

千冬「零も気をつけろ!オニキス...特にあのペリドットという女はお前を特に憎んでいる!」

 

ベルリ「了解です!アイーダさんの前で格好悪い所を見せるつもりはありません!」

 

アイーダ「余計な事を考えてないで、集中しなさい!」

 

ベルリ「(やっぱりいいな、アイーダさんは...)」

 

零「わかっています、千冬さん!」

 

俺達はキャピタル・アーミィとゾギリアの連合部隊とオニキスとの戦闘を開始した...。

 

 

 

ルクシオンとブラディオンの連携で敵の雛という女の子が乗るヴァリアンサーにダメージを与えた...。

 

ヒナ「くっ...!疑惑を晴らすためにも戦果を挙げる必要があったのに...!」

 

青葉「待ってくれ、雛!俺がわからないのか⁉︎」

 

ヒナ「黙れ!馴れ馴れしく人の名前を呼ぶな!お前のせいで私は有らぬ嫌疑をかけられたのだぞ!」

 

青葉「嫌疑...?」

 

ヒナ「私はお前など知らない!連合の兵士であるお前は敵以外の何者でもない!此処がどこであろうと連合は我々ゾギリアの敵だ!それを忘れるな!」

 

敵のヴァリアンサーは撤退したか...。

って、青葉の奴!まさか、追いかける気じゃ...!

 

青葉「雛!」

 

ディオ「今は戦闘中だ!それ以上の勝手な真似は許さんぞ!」

 

青葉「...わかったよ」

 

アンジュ「意外ね...。あの敵を追いかけると思ったのに...」

 

ヴィヴィアン「敵前逃亡は銃殺だから、びびったのか、青葉?」

 

青葉「...そうじゃねえ。ディオが行くなと言ったからだ」

 

ディオ「お前...」

 

青葉「俺が雛に本当の事を聞きたいのと同じくらい、ディオが元の世界に帰りたいってのがわかったからな...。バディのあいつの思いを踏みにじって、自分勝手は出来ねえ...」

 

倉光「ほう...」

 

ゼロ「良い面してんじゃねえか!青葉!」

 

ディオ「...わかっているなら、いい。戦線に復帰しろ」

 

青葉「ああ...。(雛...。お前やゾギリアは、こんな状況でも戦うっていうのかよ...)」

 

俺達はモビルスーツ、ヴァリアンサー部隊を壊滅させ、Gーセルフもビームサーベル二刀流でマスクという男のモビルスーツを追い詰めた...。

 

マスク「ちいっ!マックナイフの力を、まだ引き出せていないか...!覚えていろ、ベルリ・ゼナム...!必ずお前を倒す!」

 

マックナイフという機体は撤退した...。

 

かなり、ベルリを敵視しているな...。

 

ベルリ「また、それなのか...」

 

アイーダ「あのマスクというパイロット、ベルリを異常に敵視していますね...」

 

一夏「なんか恨みを買ったんじゃないのか?」

 

ベルリ「いや...そんな事はないはずだけど...」

 

零「話は後だ!残るはオニキスだけだ!」

 

ベルリ「わかっていますよ!」

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSメル〉

 

メル「どうして...どうして私達に挑んでくるのですか⁉︎」

 

零「お前らが立ちはだかってくるからに決まっているだろ!」

 

メル「私だって...本当は戦いたくない...」

 

零「...」

 

メル「ですが、やるしかないのですよ...!私は!」

 

 

 

 

 

俺はメル・カーネリアンの乗るメサイアの攻撃を避け、クロスソードで大ダメージを与えた。

 

メル「くっ...!これでも勝てないなんて...!」

 

零「カーネリアン...。俺達の元へ来ないか?」

 

メル「えっ...」

 

零「お前は戦いたくないと言った。俺達...手を取り合う事ができるかもしれないだろ?」

 

メル「...新垣 零さん...。その要求は飲めません。私はオニキスです!それを忘れないでください!」

 

それを言い残して、メサイアは撤退した...。

 

アル「大胆な口説き文句だったな」

 

倉光「彼女を僕達の元へ来させればオニキスについて聞けたのにね...」

 

零「い、いえ...。俺はそういうつもりで言ったのでは...」

 

メル・カーネリアン...か...。

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VS弘樹〉

 

弘樹「今日こそはお前を倒す!」

 

零「お前が俺に勝てた事なんてあるのか?勉強もろくに出来ない脳筋野郎!」

 

弘樹「うっ⁉︎人が気にしてる事言うな!ウジウジ考え込む自殺未遂野郎がよ!」

 

零「なっ⁉︎触れられたくない黒歴史をぶり返してんじゃねえよ、このバカが!」

 

弘樹「誰がバカだ!」

 

零「バカにバカと言って何が悪いんだよ!」

 

弘樹「...懐かしいな。俺達はいつもこうだったな」

 

零「弘樹...」

 

弘樹「だが、俺は退くわけにはいかないんだよ!覚悟しろよ、零‼︎」

 

零「やってみやがれ!返り討ちにしてやるよ!弘樹‼︎」

 

 

 

 

俺は弘樹との戦闘の結果、ダークネス・ヴァリアスを弾き飛ばした。

 

弘樹「クソッ!また勝てなかった...!」

 

零「もうやめた方が身のためだぜ、弘樹」

 

弘樹「舐めんじゃねえ、次こそは負けねえ!」

 

そう言い残して、ダークネス・ヴァリアスは撤退していった...。

 

青葉「幼馴染同士で戦うなんて...!」

 

零「言うな青葉。俺達はもう覚悟して戦ってんだよ」

 

アマリ「覚悟...」

 

九郎「でも、負ける気はないんだろ?零」

 

零「...当たり前です」

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSアスナ〉

 

アスナ「新垣 零!今度こそ貴方を倒す!」

 

零「お前に構ってる暇はねえ!早く首領を出せ!」

 

アスナ「あの方は忙しいの!そうやすやすと遭わせるわけにはいかないのよ!」

 

零「だったら、お前を倒して、あぶり出してやるよ!」

 

アスナ「(来るなら、来なさい...。今回は私にも策略があるのだから...)」

 

 

 

俺とアスナ・ペリドットとの戦いは互角だった。

 

アスナ「そんなんじゃ私は倒せないわよ!」

 

零「そっちこそ、俺と互角じゃねえか!」

 

アスナ「...そろそろね。ガルム部隊!」

 

すると、アスナの背後から、ガルム部隊が現れた。

 

ワタル「ま、また出て来た!」

 

アスナ「アマリ・アクアマリンを攻撃しなさい!」

 

アマリ「え⁉︎」

 

ガルム部隊は一斉にゼルガードへ攻撃を開始した...。

 

アマリ「ああぁぁっ!」

 

零「アマリ!」

 

刹那「なんとか援護を...!」

 

アスナ「させるわけないでしょ!」

 

リリスからの砲撃で俺達は動けなくなった...。

 

このままじゃアマリが...!

 

アスナ「ほらほら、新垣 零!早く来ないとアマリ・アクアマリンが死ぬわよ?」

 

アマリが...死ぬ...?

 

アマリ「れ、零...君...」

 

零「...やらせるか...アマリを殺させてたまるかよぉぉぉぉぉっ‼︎」

 

 

 

 

 

ーアマリ・アクアマリンです。

 

私はオニキスの一斉放火に苦戦していると、シャイニング・ゼフィルスが動き出しました...。

 

零「...やらせるか...アマリを殺させてたまるかよぉぉぉぉぉっ‼︎」

 

すると、ゼフィルスは飛んでないスピードで私の周りにいるガルムを全て倒し、狙いをリリスに定めました...。

 

アスナ「ついに...ついに覚醒したわね!」

 

零「...!」

 

ゼフィルスは目を赤く発光させて、クロスソードで斬り刻み、リリスを蹴り飛ばしました...。

 

アスナ「うわぁぁぁぁぁっ!...ふ、ふふっ...やっぱり凄いわね...。後は時間が経てば...!」

 

それだけ言って、リリスは撤退しました...。

 

青葉「す、凄えぜ!零さん!」

 

千冬「...」

 

ロックオン「こんな隠し球を持っていたとはな!」

 

零「...」

 

アマリ「零君...ありがとう」

 

私は助けてくれたゼフィルスに近づくが...。

 

ホープス「マスター!今の零様に近づいてはいけません!」

 

刹那「アマリ、避けろ!」

 

アマリ「え...」

 

ホープスと刹那さんが言った言葉が理解できずにいた私にゼフィルスが攻撃を仕掛けて来たのです...。

 

アマリ「ああぁっ!」

 

しんのすけ「アマリお姉さん!」

 

アマリ「零君!どうしたの⁉︎」

 

零「...!」

 

私の声にも反応せず、ゼフィルスは攻撃を続けて私は何度も攻撃を受けてしまう...。

 

九郎「零!どうしたってんだよ⁉︎」

 

エイサップ「何か様子がおかしい!」

 

千冬「もしかすれば零は...!」

 

夏美「な、何がどうなってるのよ⁉︎」

 

ハレルヤ「見てわかんねえのかよ!あいつは暴走してんだよ‼︎」

 

グレンファイヤー「ぼ、暴走だって⁉︎」

 

ショウ「確かに、零からは怒りのオーラが見える...!」

 

アキト「零君を止めるんだ!このままでは、零君がアマリちゃんを殺しかねない!」

 

零「...!」

 

皆さんは零君とゼフィルスを止めようと動き出そうとしましたが、ゼフィルスがそれを邪魔をしました。

 

アマリ「れ、零君...やめて...!」

 

零「...!」

 

アマリ「零君...」

 

そうか...これは、皆さんに隠し事をしていた私への罰なんですね...。

 

アマリ「良いよ。これが私への罰なら...零君になら、私の命を捧げても...」

 

アンジュ「アマリのやつ...!」

 

アイーダ「駄目です!アマリさん!」

 

ホープス「マスター...」

 

アマリ「大丈夫ですよ、皆さん...。私は...大丈夫ですから」

 

ゼフィルスはクロスソードを合体させ、バスターソードモードを私に向ける。

 

零「...!」

 

そして、ゼフィルスは再び、私に接近して来ました...。

 

アマリ「零君...」

 

零「...!」

 

アマリ「...あなたと出会えて...良かった...」

 

...さようなら...。

 

一夏「良い加減にしろ!零ー‼︎それはアマリさんなんだぞ‼︎」

 

一夏君...今、叫んだところで...。

 

零「!」

 

え...ゼフィルスの動きが止まった...?

 

それに目も緑色に戻った...?

 

零「お...俺...は...」

 

アマリ「零君⁉︎」

 

零「俺は...アマリを...なんて事を...うわぁぁぁぁぁっ‼︎」

 

泣き叫ぶ様に叫んだ零君はゼフィルスを操作して、何処かに飛び去ろうと動き出したました...。

 

ケロロ「零殿!何処へ行くのでありますか⁉︎」

 

零「みんな...ごめん...」

 

アマリ「待って零君‼︎」

 

私の制止も聞かず、ゼフィルスは飛び去っていってしまいました...。

 

零君...。

 

アマリ「そ、そんな...」

 

ワタル「は、早く零さんを追いかけないと‼︎」

 

ティエリア「今行っても無駄だと思うぞ」

 

ゼロ「何でだよ⁉︎」

 

アル「零は悩んでおるのだ...。今妾達が行っては逆に苦しめてしまうであろう」

 

ドニエル「零君の捜索については、アマリ君の話を聞いてからにしよう」

 

スメラギ「良いわね?アマリ」

 

アマリ「はい...」

 

零君...何処へ行ってしまったの...。

 




ー中断メッセージ

〈簪の告白〉

簪「もうすぐ一夏が来る...ちゃんと言わないと...私の気持ち...」

一夏「簪、待たせたか?」

簪「う、ううん」

一夏「それで...どうしたんだ?」

簪「あの...い、一夏...これ!」

一夏「何だ?...ゲーム?スパロボじゃないか」

簪「あの...良かったら」

一夏「おおっ!これ懐かしいスパロボだな!簪もスパロボ好きなんだ」

簪「!...う、うん...好き...」

一夏「そっか!」

簪「あ、あの...だ、大好き!」←そのまま走り去った。

一夏「え...?何だったんだ?いったい...」

簪「い、言っちゃった...。一夏が好きだって...。大丈夫だよね?変な事...言ってないよね...?あれ...?ちょっと待って、もしかしてこれって...スパロボが好きって言っただけなんじゃ⁉︎」

次作のスパロボTの小説について、どれの方がいいでしょうか?

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