スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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簡単に言うと零、覚醒の回です!

そして、今回から数話オリジナル回が続きます!

それではどうぞ!


第12話 覚醒のバスタード

ー俺...新垣 零はアマリを傷つけた後悔からみんなの元から去り、俺は1人になった...。

 

零「...一旦、ゼフィルスも休ませるか...」

 

ゼフィルスを着地させ、俺はゼフィルスから降りる。

 

...1人ってのは...こんなにも静かなんだな...。

 

俺はそこら辺の岩に腰掛け、停止させたゼフィルスを見る。

 

零「俺は...俺がアマリを傷つけたんだよな...」

 

クソッ...。何やってんだよ...俺は...!

アマリを傷つけて...俺は、みんなを守るって...決めたはずなのに...!

 

零「俺はもう...みんなとは居られない...。俺が居たら、また誰かが傷つくんだよな...」

 

だが、この先どうするか...元の世界に戻る方法もわからない、俺を狙ってオニキスが来るのも時間の問題だ...。

 

俺は何をすればいいのかもわからなくなり、その場に寝そべる。

 

すると、突然睡魔に襲われる。

 

零「駄目だ...寝たら...何が...あるかわからないのに...」

 

だが、朝から夜までシミュレーションでの訓練、そして、先程の戦闘...俺の身体は激しい疲れがあるのは当たり前だ。

 

その後、俺は睡魔に負け、目を閉じ眠りについた...。

 

 

 

 

 

 

 

ー私...アマリ・アクアマリンは皆さんに全て話す事にしました。

 

アマリ「...」

 

アンドレイ「聞かせてもらうよ、アマリ君。君と魔従教団の事を」

 

アマリ「私は...。教団の脱走者です」

 

シバラク「な、何だって⁉︎」

 

クラマ「まあ、そんなこったろうと思ったぜ」

 

シバラク「か、簡単に言うな、クラマ!これはとんでもない事だぞ!」

 

ワタル「それって...そんなに驚くような事なの?」

 

シバラク「何度も言っただろうが!」

 

千冬「魔従教団は法と秩序の番人。そこの術士は、アル・ワースでは人々の尊敬を集める存在...でしたよね?」

 

シバラク「そうだ!」

 

青葉「あの岩人形...そんな立派な人達の持ち物なんだ...」

 

アルト「アル・ワースの人間にとって魔従教団って、組織はそれ程までに重要な意味を持っているのか」

 

ベルリ「そうは言いますけど、シバラクさん...僕達、その魔従教団に襲われたんですよ」

 

シバラク「そ、それはだな...」

 

アマリ「教団が法と秩序の番人であるのは、事実です。それは私も保証します。教団が攻撃を仕掛けてきたのは脱走者である私を捕らえる...あるいは粛清するためだと思います」

 

アーニー「つまり、悪いのは君って事か...」

 

サヤ「しょ、少尉...!」

 

アマリ「みんなに迷惑がかからないように出て行こうと思ったんですが、結局、巻き込む事になってしまいました...。零君だって、傷つきました...」

 

エメラナ「そんな事...!」

 

アマリ「良いんです。エメラナさん。ごめんなさい...。教団の脱走者であるのを黙ってきた事も含めて、お詫びします...」

 

ジャン「アマリさん...」

 

アンジュ「脱走術士か...。ちょっと考えられない存在ね」

 

サラ「サラ達も旅をしていたけど、そんな人は初めてだよ!」

 

ティア「うーん、確かに不思議だね」

 

ショウ「どうして、アマリは魔従教団を抜けたんだ?」

 

グランディス「あんた自身は、教団に不満があったようには見えないけど...」

 

アマリ「グランディスさんのおっしゃる通り、わたしは今も教団の在り方を信じています」

 

エイサップ「じゃあ、何で?」

 

アマリ「私が教団を脱走したのは、ただのわがままなんです」

 

ヒミコ「わがまま!子供なのか!」

 

ラライヤ「こどもなの?」

 

ワタル「駄目だよ!大事な話なんだから、茶化したりしたら!」

 

しんのすけ「アマリお姉さん...続きを話していいゾ」

 

アマリ「教団で術士としての修練をしていたある日、私はホープスに出会いました...」

 

ホープス「もっとも、その頃の私は名無しの魔法生物でしたけどね」

 

アマリ「ホープスは教団の研究室で生まれて、そこから脱走したそうです」

 

刹那「ホープスも脱走者だったのか...」

 

ホープス「あのまま教団にいて、実験材料などにされるのは御免こうむるものでしたので」

 

アマリ「私は、そのホープスの話を聞いた時、自分の中に何かが生まれたのを感じました...」

 

ミラーナイト「その何かとは?」

 

アマリ「うまくは言い表せません...。無理矢理、言葉にするのなら...。自分が生きている事への疑問...としか言い様がないものです」

 

ヒュウガ「生きている事への疑問...か」

 

クラマ「けっ...青臭い!まるで思春期のがきじゃねえか!」

 

アマリ「同時に私は、その答えが教団の中にいては得られない事を直感的に理解しました...。だから私は...ホープスにも勧められ、教団の倉庫に放置されていたゼルガードで脱走したんです」

 

ホープス「なお、名無しでは困るという事でホープスの名は、その時にマスターからいただきました」

 

アマリ「今でも、あの時の感覚は思い出せますが、理性では自分の決定が理解できない時もあります...。だから、わがままとしか言い様がないんです...。そうして今も、自分自身がよくわからないまま、こうして旅を続けています...」

 

だから、こんな私を...みんなは突き放すはずです...。

 

ワタル「問題ないよ」

 

アマリ「え...」

 

しんのすけ「オラ、土器がムネムネしたゾ!アマリお姉さんが、悪い事して、逃げてきたのかって...」

 

アキト「それどころか、困っている俺達を助けてくれた...」

 

九郎「アマリはちゃんと法と秩序の番人...いや、正義の味方をやっていると思うぜ」

 

アマリ「正義の...味方...」

 

一夏「アマリさんは、自分の事がよくわからないって言ってたけど...。好きにすれば良いじゃないか!アマリさんは自由なんだから!」

 

アマリ「自由...。私が...この旅の中で手にしたもの...。教団に追われても守りたかったもの...。自由...。それが...自由なんですね...!」

 

ハンソン「その自由で選んだのが、ワタル達と戦う事なんだとしたら...」

 

サンソン「お前さんは自分の意思で教団のやり方ってのを立派に守ってるってわけだな」

 

アマリ「それが私の生き方...。自分の意思で選んだもの...」

 

レイ「教団の脱走者にはどういう罰が下されるかって決まっているのか?」

 

アマリ「いえ...。資料を読む限り、設立から今に至るまで教団を抜けた者の存在は記録されていませんので」

 

セルゲイ「君は史上初の脱走者というわけか」

 

グレンファイヤー「そういう事だな!こりゃ傑作だぜ!」

 

ティエリア「そうなると向こうも扱いに困っているのかも知れないな」

 

青葉「それだ!罰則が決まってないから、逆に罰する事が出来ないんだよ!」

 

クラマ「今日まで、こいつが旅を続けてこられたのも案外そこらが理由かもな」

 

ベルリ「もしかして、周りにいた僕達が狙われたのってアマリさんをそそのかした悪人だと思われたんじゃ!」

 

ディオ「俺達の世界での事はともかく、今回は、その可能性もあるだろう」

 

ゼロ「アマリは立派に術士をやっているんだ。話せば、わかってくれる可能性もあるしな」

 

ワタル「だから、もう迷惑になるなんて言って、勝手に出てったりしないでよね」

 

みんな...!

 

シバラク「そうだぞ。お前は、救世主一行の道案内役でもあるんだからな」

 

アマリ「ありがとうございます」

 

アンジュ「...」

 

ヴィヴィアン「不満なの、アンジュ?」

 

アンジュ「アマリの事なら、文句はないわ。でも、私は魔従教団を信用しているわけじゃないから」

 

チャム「どうして?」

 

アンジュ「世界の真実を知った今となっては、法と秩序の番人なんて存在は信じられないから」

 

グランディス「あんたが、そう思うのは勝手だけどら魔従教団と渡りがつけば、あたし達も元の世界に帰る目処が立つ」

 

クラマ「あいつ等が、今日のように問答無用で襲ってきたら、どうするんだよ?」

 

刹那「アマリに対する誤解を解けば何とかなると思うが...」

 

ワタル「そのためにも僕達は正しい事をちゃんとやろうよ」

 

アルト「その正しいっていうのは...」

 

ワタル「もちろん、ドアクダーを倒す事だよ」

 

千冬「打倒ドアクダー...か...」

 

九郎「良いんじゃねえか?ドアクダーを倒せば、モンジャ村のオババ様って人の力で異界人は帰還も出来るんだし」

 

マサキ「そうだな。困っている人達を放っておくのも気分悪いしよ」

 

ノレド「でも、マナの国に近づくと、またキャピタル・アーミィの攻撃を受ける可能性もあるよ」

 

ディオ「そして、そこにゾギリアの戦力も加わったと見るべきだろう」

 

刹那「それにあのガンダムも居る...」

 

アマリ「マナの国の協力が得られないなら、私達だけの力でドアクダーと戦うしかないでしょう」

 

すると、リー隊長達が歩いて来ました...。

 

リー「倉光艦長とドニエル艦長、スメラギさんも同じ意見だ」

 

アイーダ「マナの国の情報収集については、とりあえず中断ね。なおらドアクダー打倒にはこちらの方達もお手伝いしてくれる事になったわ」

 

シーブック「シーブック・アノーです。今日は助けてもらって、ありがとうございました」

 

セシリー「セシリー・フェアチャイルドです。これからもよろしくお願いします」

 

サラ「サラ・クレイスだよ!よろしくね!」

 

ティア「サラの妹のティア・クレイスだよ!ティシスのコアなんだ!これからも頑張ろうね!」

 

ベルリ「本当にいいんですか、シーブックさん、セシリーさん?」

 

シーブック「異界人の状況は、アイーダさん達から聞いた。ここでも元の世界の関係をひきずって戦いを仕掛けてくるような連中と一緒にやって行く気はない」

 

ディオ「ゾギリア...それにキャピタル・アーミィか...」

 

セシリー「それならば、帰還の手段もある、あなた方と行動を共にする事を選びます。何より、まずは保護を申し出てくれたあなた方は信用に値します」

 

ヒミコ「それは、あちし達が救世主一行だからなのだ!」

 

ワタル「それに正義の味方の術士もいるしね!」

 

シーブック「それは心強いな」

 

セシリー「その一員に相応しくなれるように頑張るわね」

 

エイサップ「サラとティアもいいのか?2人はお姉さんを探していると聞いたけど...」

 

サラ「うん!ドアクダーは許せないし、ドアクダーを野放しにしてるとサラ達がノアお姉様を探す前に邪魔をしてくるし!」

 

ティア「それにティア達の国とユイちゃん達も危ないし、ティア達も戦うよ!」

 

サヤ「ありがとうございます。お2人とも...」

 

青葉「寄せ集めの集団だけど、心は1つだな」

 

しんのすけ「まだ1つじゃないゾ。青葉お兄ちゃん」

 

九郎「そうだな。あの暴走バカを連れ戻さないとな」

 

ティエリア「だが...。零のあの力は何なんだ...?」

 

弘樹「バスタードモードだ」

 

っ⁉︎この声...この人は...!

 

刹那「お前は...!」

 

ケロロ「ゲロゲロリ、その声...零殿のご友人でありますな!」

 

アマリ「氷室...弘樹さん...!」

 

どうしてこの人が...!

 

私を含めたみんなが警戒しだしました。

 

弘樹「安心しろ。俺達の目的はあくまでも零を捕らえる事だ...。お前らには危害は加えない」

 

一夏「お前らのせいで零は!」

 

弘樹「ペリドットのやった事は謝る...。あいつは流石にやりすぎた」

 

青葉「どうしてあんたは幼馴染である零さんと戦うんだ?」

 

弘樹「お前には関係ないだろ」

 

青葉「な、何だと⁉︎」

 

千冬「落ち着け、青葉...。氷室、バスタードモードとは何だ?」

 

弘樹「俺も詳しい事はわからないが、オニキスの極一部の人間が使う力だ。バスタードモードは使用者と使用者の機体のステータスを格段に上げる事が出来る」

 

アルト「能力を上げる力...か」

 

アーニー「SEEDやファクターアイの様なものかな?」

 

刹那「どうして、オニキス...いや、この世界の出身ではない零がそれを使える?」

 

弘樹「そこは俺もわからない...。俺も俺の監視者であるサファイアから聞いただけだ」

 

ベルリ「監視者...?じゃあ、こんな所で僕達に会ったらダメなんじゃないの⁉︎」

 

弘樹「心配してくれてるのか?...大丈夫だ。サファイアも少しは目を瞑ってくれているんだよ」

 

アイーダ「ベルリ!敵を心配してどうするんですか!」

 

ベルリ「す、すみません...」

 

アイーダさんに怒られて、シュンとなったベルリ君...。

 

アキト「他の幹部からは何も聞いていないのか?」

 

弘樹「他の奴らは企業秘密とか言って、教えねえんだよ...それに、サファイアの話じゃ彼奴らも知らないみたいだしな」

 

ティエリア「つまり、知っているのは首領のみという事か...」

 

弘樹「ああ」

 

アル「それを何故妾達に教えるのだ?」

 

弘樹「今のあいつは見てられない...。また、自殺するかもしれないからな」

 

アマリ「っ...!」

 

自殺...?零君が...⁉︎

 

ショウ「それを俺達が止めろと?」

 

弘樹「ああ...。そろそろ俺は戻る」

 

しんのすけ「ありがとう!弘樹お兄ちゃん!」

 

弘樹「勘違いすんな。俺はただ俺の手で零を救い出したいだけだ」

 

ワタル「それでも、僕達に情報をくれた事には変わりないよ!」

 

弘樹「言いたきゃ言ってろ」

 

アマリ「氷室 弘樹さん...」

 

弘樹「アマリとか言ったな...。零を頼む」

 

...え⁉︎もしかして、この人は...!

 

小声で私にそう言った氷室さんはその場を歩き去りました...。

 

ゼロ「兎に角、零を捜そうぜ!」

 

一夏「そうですね。あいつを見つけて、一発ぶん殴らないとですね!」

 

リー「艦長達にも伝えて、捜索を開始しようか」

 

アマリ「はい!」

 

...待っていてね、零君...。

 

 

 

 

 

 

 

ー私は、カノン・サファイアです。

 

アスナ「...」

 

メル「アスナ・ペリドット...勝手な行動は控えてください」

 

今、メルさんがアスナを説教しています。

 

メル「あなたのせいで計算が台無しです」

 

アスナ「計算ねぇ...。そう言えばあなた、新垣 零から仲間にならないかと誘われたのよね?」

 

メル「っ...」

 

アスナ「もしかして、あいつに惚れたの?」

 

メル「...私が、あの方を裏切るはずないのはあなたもお分かりでしょう!兎に角もう一度言います。勝手な行動は控えてください」

 

アスナ「わかったわよ...それよりも氷室は何処に言ったのよ?」

 

カノン「氷室さんはちょっと風に当たりたいと外に出て行きましたよ」

 

アスナ「ふーん、もしかして、あいつらのスパイだったりしてね」

 

カノン「ひ、氷室さんはそんな卑怯な事はしません‼︎」

 

アスナ「...何?あなた、あいつの何を知ってるの?」

 

カノン「わ、私は...」

 

メル「やめなさい、今は仲間内で揉めている場合ではないでしょう。カノン・サファイア...あなたも出撃してもらいます」

 

カノン「わかり...ました...」

 

私が出撃...。ジェイルに乗るんですね...。

 

その数時間後に氷室さんは帰ってきました...。

 

 

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺は暗闇の中に居た。

 

ここは一体...?

 

すると、俺の背後にしんのすけが現れる。

 

零「しんのすけ...?」

 

しんのすけ「零お兄ちゃんのせいだ!零お兄ちゃんのせいでアマリお姉さんが傷ついたんだゾ!」

 

っ...⁉︎

 

まさか、しんのすけからそんな事を言われるなんて思ってもみなかった...。

 

零「し、しんのすけ...俺は...!」

 

一夏「しんのすけに近寄るなよ!しんのすけまで傷つくだろ!」

 

い、一夏まで...!

 

一夏「何処かへ行けよ!お前なんて生きてる価値はないんだよ!」

 

しんのすけと一夏の背後に仲間達の姿が...しかし、他のみんなも俺への非難の声を上げていた...。

 

零「あ、あああ...」

 

すると、今度はアマリが出てきた。

 

零「あ、アマリ...」

 

アマリ「私はあなたに傷つけられました...。あなたとなんて、出会わなければよかった...」

 

俺と...出会わなければ...俺は...俺は...!

 

零「うわァァァァぁぁぁぁっ‼︎‼︎」

 

俺は目を開け、勢い良く起き上がった。

 

息を荒げ、辺りを見渡すとそこは学校の様な所だった。

 

しかし、もう潰れて廃校になっている様だ。

 

零「はぁ...はぁ...ゆ、夢...だったのか...?」

 

流れる汗を拭いながら、俺は息を整える。

 

零「こ、此処は...?」

 

辺りを見渡していると、部屋の扉を開ける音が聞こえ、視線を移す。

 

部屋に入ってきたのはオレンジ色の髪の少女だった。

 

?「あ!起きたんだね!おはよう!」

 

零「お、おはよう...って、お前は?」

 

?「エンネアだよ!よろしくね!」

 

エンネアって言うのか...。

 

零「あ、ああ...。よろしくな、エンネア。お前が俺を此処まで運んでくれたのか?」

 

エンネア「違うよ!あなたを運んだのはリチャードだよ!」

 

零「リチャード?」

 

すると、今度は男の人が入ってきた。

 

リチャード「ミーは、落語家で牧師の極楽亭リチャードと言う者でゲス!よろしくピース!」

 

零「...は?」

 

落語家...?へ...?この人が俺を助けてくれたのか?

 

エンネア「リチャード、真面目にやって」

 

リチャード「うむ...我ながら今回も完璧なお芝居だった」

 

何処が完璧だよ...。

 

リチャード「改めてリチャード・クルーガー少佐だ。傭兵をやっていた」

 

零「新垣 零です、助けていただき、ありがとうございました!」

 

クルーガー...?何処かで聞いた名だな...。

 

リチャード「何、大した事じゃない。所でお前さん、どうしてあんな所で寝てたんだ?」

 

零「ちょっと疲れが溜まってしまって...」

 

...ちょっと待て、この2人ってもしかして...。

 

零「リチャード少佐、エンネア...2人はこの世界の出身じゃないですよね?」

 

リチャード「よくわかったな、そうだぞ」

 

エンネア「って事は零もそうなの?」

 

零「ああ」

 

この2人も異界人か...。

ん?そう言えば!

 

零「ぜ、ゼフィルスは⁉︎」

 

エンネア「ゼフィルス?」

 

零「俺の近くにあったロボットです!知りませんか⁉︎」

 

リチャード「ああ...それなら...」

 

?「俺達が運んでやったぜ」

 

?2「どうやら起きた様だな」

 

また部屋の扉が開く音が聞こえたのでそっちに視線を移すと男の人と女の人が立っていた。

 

零「あの...あなた達は?」

 

?「流 竜馬だ」

 

?2「スカーレット・ヒビキ大尉だ。よろしく頼む」

 

竜馬さんとスカーレット大尉の自己紹介を聞き、俺も自己紹介を済ます。

 

零「皆さんは同じ世界の出身なのですか?」

 

竜馬「俺とスカーレットは同じ世界だ」

 

エンネア「エンネアは違うよ」

 

リチャード「俺は別世界のエンネアとスカーレット大尉と会ったことがあるが、彼女達と会うのは初めてだな」

 

別世界のエンネアとスカーレット大尉?まるでアーニーとサヤみたいだな...。

 

竜馬「零は1人だったのか?」

 

零「...仲間が居ました、沢山...。ですが、俺は仲間の1人を暴走の力で傷つけてしまいました...」

 

スカーレット「それで迷惑をかけない様に仲間達の元から去ったというわけか」

 

零「俺の存在がみんなを傷つけてしまったんです...。俺が居たから...」

 

そう呟く俺の手をエンネアは優しく握った。

 

エンネア「零は悪くないよ。零は悪い人じゃないって、エンネアわかるもん」

 

リチャード「暴走の力でその大切な仲間を傷つけてしまうなら、制御すればいいんじゃないか?」

 

零「...制御...ですか...」

 

すると、辺りに地響きが起こった...。

 

 

 

 

第12話 覚醒のバスタード

 

 

 

 

 

 

俺達は外に出ると怪獣でもドラゴンでも、バジュラでもない生物が数体居た。

 

零「あれは...⁉︎」

 

竜馬「ちっ!インベーダーか...こんな時まで来やがって!」

 

スカーレット「流、出るぞ!」

 

竜馬「おう!リチャードのおっさんとエンネアは零を見ていてくれ!」

 

そう言うと竜馬さんとスカーレット大尉は走り去り、暫くすると、2機の黒いロボットが出てくる。

 

エンネア「おー!いつ見てもブラックゲッターとウイングルは格好良いね〜!」

 

零「あれには、竜馬さん達が乗っているんですか?」

 

リチャード「ああ、ブラックゲッターには竜馬が、ウイングルにはスカーレット大尉が乗っている」

 

ウイングル...確か、海道さんと真上さんがそんな名を言っていたはずが...。

 

スカーレット「流!油断するなよ!」

 

竜馬「そっちこそ、ウイングルの翼がないんだ!陸戦は任せるぜ!」

 

スカーレット「了解した!」

 

こうして、ブラックゲッター&ウイングルとインベーダー軍団の戦いが始まった...。

 

 

 

 

〈戦闘会話 竜馬VS初戦闘〉

 

竜馬「時の狭間へ飛ばされたはずの俺が何故か、隼人と弁慶と別れ、ブラックゲッターに乗っている...。だが、相手がインベーダー野郎なら、関係ねえ!ゲッターの力を見せてやるぜ!」

 

 

〈戦闘会話 スカーレットVS初戦闘〉

 

スカーレット「あの時に死んだと思ったが、まさかウイングルと共にこの世界に来るとはな...。だが、何故、ウイングルの翼がないんだ...?...考えていても仕方ないか、やるぞ!インベーダー!」

 

 

 

 

 

 

ブラックゲッターとウイングルは凄まじいパワーでインベーダー軍団を全滅させた...。

 

零「す、凄い...」

 

エンネア「相変わらず、容赦ないね!あの2人!」

 

リチャード「そうだな...俺達の出番もなかったな」

 

...⁉︎この感覚は...!

 

零「来る...!」

 

エンネア「零!どうしたの⁉︎奴らが...オニキスが来る!」

 

俺の言葉通り、ガルム部隊が20機程現れた。

 

竜馬「こいつらが零を付け狙うオニキスか!」

 

リチャード「だが、全て量産機のようだが...」

 

零「幹部が居ない...?まさか、背後に控えているのか...?」

 

いや、そんな事はどうでも良い!オニキスが来るなら、俺を狙うなら戦う!

 

リチャード「零...戦えるのか?」

 

零「戦えるのかじゃないんです...あいつらは俺が戦わないとダメなんです...ゼフィルス‼︎」

 

俺はゼフィルスを呼び、乗ってブラックゲッターとウイングルの隣に立つ。

 

スカーレット「来たか、零!」

 

竜馬「戦えんのか?」

 

零「やるしかないんです...こいつらは俺を狙っている...。俺が指をくわえて見ているだけにはいかないんです!」

 

スカーレット「良い面だ!私の部隊に欲しいぐらいにな!」

 

竜馬「じゃあ、やるぜ、零!足を引っ張るなら容赦しねえからな!」

 

零「はい!」

 

この騒ぎを聞きつけて、アマリ達が来るかも知れない...。あいつらが来る前に片付けないとまた、みんなを傷つけてしまう...。

 

俺達はオニキスのガルム部隊との戦闘を開始した...。

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSオニキス兵士〉

 

零「狙うなら俺を狙え、オニキス!アマリ達が来る前に片付けてやる‼︎」

 

 

〈戦闘会話 竜馬VSオニキス兵士〉

 

竜馬「俺とゲッターに喧嘩を売るとは良い度胸じゃねえか、覚悟しやがれ!」

 

 

〈戦闘会話 スカーレットVSオニキス兵士〉

 

スカーレット「狙う相手が悪かったな...。オニキス、此処がお前達の地獄となる!」

 

 

 

 

 

 

俺達は協力して、ガルム部隊を落としていく。

 

残り、数機となった所で幹部達とガルム部隊の増援が来た...。

 

アスナ「ようやく見つけたわよ!新垣 零!」

 

弘樹「零!此処でケリをつけるぞ!」

 

零「...ちょうど良い。此処でお前らを片付けて、目的を聞き出す!」

 

カノン「簡単に行くと思わないでください!」

 

もう1機居る...⁉︎新型か⁉︎

 

弘樹「サファイア、無理はするな。ジェイルに乗るのは初めてなんだろ?」

 

カノン「わかりました!氷室さんを援護します」

 

メル「争いはもうこれで終わりにしましょう。新垣 零さん!」

 

零「メル・カーネリアン...」

 

メル「全機、新垣 零の確保を優先し、残りの2機は撃墜してください!」

 

零「竜馬さん!スカーレット大尉!あいつらは強敵です!気をつけてください!」

 

竜馬「けっ!ゲッターに敵うかどうか試してやる‼︎」

 

スカーレット「よし、各機、戦闘開始だ!」

 

 

 

 

 

 

オニキス軍団と戦闘していた俺達...。すると、突然スカーレット大尉から通信が入った。

 

スカーレット「気をつけろ2人共!3つの戦艦がここへ近づいて来るぞ!」

 

竜馬「また敵の増援かよ!」

 

零「3つの戦艦...?まさか!」

 

俺の考えが辺り、来たのはメガファウナ、シグナス、プトレマイオスだった。

 

ワタル「ホープスが戦闘を行なってるって言って来てみたけど...」

 

マサキ「オニキスがいるな」

 

グレンファイヤー「それだけじゃないみたいだぜ!」

 

一夏「零!そこに居るのは零だな!」

 

零「みんな...」

 

一夏「この戦いが終わったら一発ぶん殴らせろ‼︎」

 

倉光「一夏君、それは後で」

 

ドニエル「そうですな。各機は出撃してくれ!」

 

ドニエル艦長の言葉で救世主一行のロボットやヒーロー達が出撃してくる。

 

アマリ「零君!無事なんだよね⁉︎」

 

零「...ああ」

 

カンタム「後で君にも説教をしなければならないな」

 

エイサップ「その為にも此処を切り抜けないと!」

 

竜馬「こいつらが零の仲間か」

 

海道「あん?くらいゲッターじゃねえか!って事は流か?」

 

真上「お前は時空の狭間に消えたと聞いたが...」

 

竜馬「その後にこのブラックゲッターとこの世界に跳ばされたんだよ!」

 

スカーレット「おい貴様ら、私の事は無視か?」

 

海道「てめえもいやがったのか、クソ女!」

 

真上「ヒビキ大尉、何故翼のないウイングルへ乗っている?」

 

スカーレット「そんな事、私が知るか。この世界に来た時からあったんだ」

 

海道「...まぁ、アンタとまた戦えるなんて嬉しい事だよ」

 

真上「...そうだな」

 

スカーレット「フッ、ではやるぞ、野郎共!」

 

アーニー「まさか、スカーレット大尉がウイングルに乗ってるなんて...」

 

サヤ「相手はこれまで以上の地獄を見そうですね」

 

エンネア「デモンベインだ!って事は、九郎が居るんだ!」

 

リチャード「オルフェスとライラス...。まさか、また見る事になるとはな...」

 

スメラギ「零!その人達は仲間で良いのね⁉︎」

 

零「はい」

 

ドニエル「各機はオニキスの迎撃だ!此処で必ず零を救い出すぞ!」

 

俺を...救い出すか...。もう此処にもいられないな...。戦いが終わったら、この場から去ろう...。

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSメル〉

 

メル「新垣 零さん...私はあなたが羨ましい...」

 

零「え...?」

 

メル「多くの仲間に信頼されて...大事に思ってもらえて...」

 

零「お前は違うのか...?」

 

メル「どうでしょう...。もう何もかもがわからなくなってしまいました...」

 

零「...来い、メル・カーネリアン!お前のモヤモヤを消し飛ばしてやる!」

 

メル「...新垣...零さん...!」

 

 

〈戦闘会話 零VSカノン〉

 

カノン「あなたが新垣 零さんですね!」

 

零「お前は?」

 

カノン「氷室さんの監視者です!」

 

零「弘樹の監視者か...。なら、1つ言いたい事がある」

 

カノン「何ですか?」

 

零「弘樹をよろしく頼む...。あいつ、馬鹿だからお前みたいなやつが必要だ」

 

カノン「...新垣 零さん...あなたは...」

 

零「話は終わりだ!俺に挑んでくるなら容赦しないぞ‼︎」

 

 

〈戦闘会話 零VSアスナ〉

 

零「お前には随分世話になったみたいだな!」

 

アスナ「もう元に戻っちゃったのね...。まあ、結局一緒だけど!またバスタードモードになると良いわ!」

 

零「あれが...バスタードモードか...。お前だけは絶対に許さない、俺がぶっ殺す!」

 

アスナ「そうよ、それよ!さあ、私をもっと楽しませなさい!あなたが怒る程あいつの目覚めが早まるの!」

 

 

〈戦闘会話 アマリVSアスナ〉

 

アマリ「あなただけは許しません!」

 

アスナ「あなたはオマケみたいなものなの。どきなさい」

 

アマリ「零君を散々傷つけてこれ以上何をするつもりですか!」

 

アスナ「あなたはあいつな何も知らない!横から入ってくるな‼︎」

 

 

〈戦闘会話 零VS弘樹〉

 

零「弘樹...」

 

弘樹「何情けない顔してんだよ、零」

 

零「...俺は...」

 

弘樹「言っておくが前みたいに優しい言葉はかけねえぞ!今の俺はお前の敵だからな!」

 

零「わかってる...今はお前を倒すだけだ‼︎」

 

弘樹「それで良いんだ!来い!零‼︎」

 

 

〈戦闘会話 しんのすけ&ワタルVS弘樹〉

 

しんのすけ「弘樹お兄ちゃん...」

 

ワタルさん「どうしても戦うんだね、零さんと...」

 

弘樹「言ったはずだぜ?俺はお前らの敵なんだ!お前らが俺の前に立ちはだかるってんなら、容赦しねえからな!」

 

しんのすけ「オラ達も容赦しないゾ!」

 

ワタル「僕達で零さんを助けるんだー‼︎」

 

弘樹「(零、お前にはもう俺達が居なくても、お前の事を必要としてる奴らが周りにいるじゃねえか...。大切にしろよ)」

 

 

 

 

 

 

ガルム部隊を全滅させた俺達...すると、ペリドットの乗るリリスが動き出した...。

 

リリスが狙ったのは...。

 

零「っ⁉︎ワタル!」

 

ワタル「え!うわぁぁっ!」

 

あの野郎!今度はワタルを集中的に...!

 

龍神丸「わ、ワタル!何とか回避を!」

 

ワタル「やってるけど...うわぁぁっ!」

 

アマリ「ワタル君!」

 

アスナ「良い加減邪魔よ‼︎」

 

リリスはみんなに砲火をして、近づかせなくした。

 

セルゲイ「ぐっ...!」

 

ロックオン「あいつ...今度はワタルを!」

 

メル「アスナ・ペリドット!勝手な真似はしないでと言ったはずです!」

 

カノン「こんなやり方、酷いです!」

 

アスナ「酷い?やり方なんて気にしてられないのよ!私はあいつを呼び覚ましたいだけなのよ!」

 

弘樹「て、てめえ...!」

 

零「...いい加減にしろ」

 

弘樹「れ、零...⁉︎」

 

零「お前の都合だけで俺の大切な仲間を傷つけるんじゃねえ...!」

 

九郎「お、おいおい!これってまさか!」

 

アマリ「零君...駄目...!」

 

零「お前だけは絶対に許さねえぞ!アスナ・ペリドットォォォォォ‼︎」

 

アマリ「駄目ぇぇぇぇぇ‼︎」

 

 

 

 

 

ーアマリ・アクアマリンです。

 

零君の叫びと同時にゼフィルスの目が赤くなりました...。

 

止められなかった...零君を...。

 

千冬「バスタードモードとなったのか...!」

 

アンドレイ「結局止められなかったのか...!」

 

竜馬「あれが零の暴走かよ!」

 

アスナ「あははっ!今度こそあいつを!」

 

零「...!」

 

ゼフィルスはリリスに接近し、蹴り飛ばしました...。

 

アスナ「くっ...後は新垣 零が仲間を皆殺しにすれば完了よ...。私は退くわね」

 

そう言い残して、リリスは退きました...。

 

メル「待ちなさい!アスナ・ペリドット!」

 

カノン「メルさん...どうしますか⁉︎」

 

メル「私達も退くしかなさそうですね...!氷室 弘樹さん!」

 

弘樹「退くなら勝手に退け...!俺は零を止める!」

 

カノン「そんな...危険です!」

 

弘樹「あいつを...零を止めるのは俺の役目なんだ!頼む!やらせてくれ!」

 

メル「わかりました...では、私も残ります」

 

カノン「私も!」

 

弘樹「カーネリアン...サファイア...」

 

カノン「私は氷室さんの監視役ですから!」

 

メル「こちらのせいで彼はああなってしまいましたので...私達が止めるのは当然です」

 

弘樹「ありがとな...聞こえるか!救世主一行!今から俺達も零を止める為に手を貸す!」

 

アイーダ「零さんを暴走させておいて今更何を...!」

 

ワタル「わかったよ!弘樹さん!」

 

しんのすけ「一緒に零お兄ちゃんをお助けするゾ!」

 

一夏「ワタル...しんのすけ...」

 

アマリ「わかりました!お願いします!良いですよね!艦長方!」

 

ドニエル「了解した!」

 

倉光「このまま零君に倒されるのはごめんだからね」

 

スメラギ「各機は暴走したゼフィルスを止めて!」

 

シャルロット「了解!」

 

リチャード「俺達も力を貸そう」

 

今度は2機の機体が現れました...。

 

アーニー「え...ら、ライオットB...⁉︎」

 

リチャード「久しいな、少尉」

 

サヤ「しょ、少佐...?リチャード少佐‼︎」

 

リチャード「サヤも久しぶりだな...。感動の再会は後だ!今は零を助け出すぞ!」

 

アーニー「了解!」

 

アル「もう1つの機体...まさか!」

 

エンネア「そうだよ!ネロ...いや、エンネアだよ!九郎!」

 

九郎「エンネア...のネームレス・ワン...本当にエンネアなのか⁉︎」

 

エンネア「うん!また会えて...嬉しいよ九郎!でも、今は...!」

 

九郎「ああ...ああ!零を止める!行くぞ、アル!エンネア!」

 

アル「うむ!」

 

エンネア「わかったよ!」

 

零君は絶対に私達が止める...!

 

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 アマリVS零〉

 

零「...」

 

アマリ「零君...あなたの全てを受け止める!だから、来て!」

 

ホープス「ですが、マスター。私達では暴走した零様は...」

 

アマリ「それでも止めるんです!零君は今も苦しんでいます!」

 

ホープス「了解しました。(どうして、マスターはそれ程までに彼を...)」

 

 

〈戦闘会話 弘樹VS零〉

 

弘樹「情けねえな零!力に溺れてんじゃねえよ!」

 

零「...!」

 

弘樹「いつもみたいにうるせえよバカって言い返してみやがれよ!ったく、痛みは我慢しろよ!零!」

 

 

〈戦闘会話 カノンVS零〉

 

カノン「新垣 零さん...絶対に止めてみせます!氷室さんがそうしようとしている様に!」

 

 

〈戦闘会話 メルVS零〉

 

メル「あなたは...力に負けるような人ではないはずです!零さん!戻って来てください!」

 

 

〈戦闘会話 竜馬VS零〉

 

竜馬「零!俺は言葉で戻そうなんざ甘い考えは持ってねえからな!容赦無くいくからガマンしやがれ!」

 

 

〈戦闘会話 スカーレットVS零〉

 

スカーレット「貴様はそれ程までの男だったのか?新垣!だったら、残念だ貴様は力に負ける無能だという事だな!私は甘くないぞ!新垣!」

 

 

〈戦闘会話 リチャードVS零〉

 

リチャード「待っていろ、零...お前さんを苦しみから解放してやる...もう少しの辛抱だ!」

 

 

〈戦闘会話 エンネアVS零〉

 

エンネア「零...苦しんでる...エンネアが助けてあげるからね!待っててね、零!」

 

 

〈戦闘会話 一夏VS零〉

 

一夏「本当にいい加減にしろよ、零!お前はそんな簡単に力に負ける人間なのかよ!」

 

零「...!」

 

一夏「みんな、お前の帰りを待ってるんだよ!早く戻って来いー‼︎」

 

 

〈戦闘会話 しんのすけVS零〉

 

カンタム「零君、君には僕達も何度も助けられた...今度は僕の番だ!」

 

しんのすけ「零お兄ちゃん...痛いかも知らないけど、我慢するんだゾ!絶対にオラ達がお助けするから!」

 

 

〈戦闘会話 ワタルVS零〉

 

龍神丸「元はと言えば私達が油断したせいで零は暴走したんだ...。行くぞ、ワタル!」

 

ワタル「うん!零さんは絶対に僕達が助ける!」

 

 

〈戦闘会話 刹那VS零〉

 

刹那「手を伸ばせ零!お前の帰りを待っている人がこんなにも居る...!お前は俺達が止めてやる...!」

 

 

〈戦闘会話 アキトVS零〉

 

アキト「憎しみや怒りに囚われては駄目だ、零君!君は俺の様になるな!君には帰るべき場所があるだろ!」

 

 

〈戦闘会話 九郎VS零〉

 

アル「よもや零と戦う事となるとはな...」

 

九郎「こういうタイプは言葉で言っても無駄だな!ぶん殴って目を覚まさせる!デモンベインの力でな!」

 

 

〈戦闘会話 ショウVS零〉

 

チャム「零から怒りのオーラを感じる...」

 

ショウ「ならば、俺達が浄化する!それが聖戦士の役目だ!」

 

 

〈戦闘会話 エイサップVS零〉

 

エイサップ「目を覚ませ、零!俺達が全力でサポートしてやる!」

 

エレボス「そうだね!零は私達も助けてくれたもんね!よし行こう!エイサップ!」

 

 

〈戦闘会話 ベルリVS零〉

 

ベルリ「正直、零さんの苦しみは全てわからない...でも、僕達は仲間じゃないですか!僕達にも少しは頼ってくださいよ!」

 

 

〈戦闘会話 ケロロVS零〉

 

ケロロ「零殿...。これ以上は元に戻ってからであります!必ず助けてみせるでありますよ!零殿!」

 

 

〈戦闘会話 ゼロVS零〉

 

ゼロ「暴走したミラーナイトを思い出すぜ...。零!お前には頼れる仲間がいるんだ!それを忘れんじゃねえぞ!」

 

 

〈戦闘会話 ゴモラVS零〉

 

ゴモラ「キシャーン‼︎」

 

レイ「そうだな、ゴモラ!必ず零を助け出すぞ!仲間として...同じレイとしてな!」

 

 

〈戦闘会話 アンジュVS零〉

 

アンジュ「何やってんのよ、零!情けないわね!私は手加減しないわよ!とっとと戻って来なさい!」

 

 

〈戦闘会話 海道VS零〉

 

海道「ったく、勝手に暴走してんじゃねえよ、新垣!」

 

真上「早く戻って来い、お前はまだ地獄を見るのは早いからな!」

 

 

〈戦闘会話 青葉VS零〉

 

青葉「零さん!今行きますから待っていてくださいね!仲間を自分の手で消させる様な真似は絶対にさせない!」

 

 

〈戦闘会話 アルトVS零〉

 

アルト「怒りの殻を付き破れ、零!お前の翼はまだ羽ばたけるだろ!無理なら俺が共に飛んでやる!」

 

 

〈戦闘会話 シーブックVS零〉

 

シーブック「僕は彼の事はあまり、知らない...でも、アマリさん達にとってかけがえの無い仲間だという事はわかるんだ!だったら、僕が止めてやる!」

 

 

〈戦闘会話 マサキVS零〉

 

マサキ「全く...世話をかけるやつだよお前は...だが、お前がいての救世主一行なんだ!必ず連れ戻す!」

 

 

〈戦闘会話 アーニーVS零〉

 

アーニー「力による苦しみはいつだって辛い...。だからこそ、僕達が共に背負って行く!零君!君にも沢山の仲間がいるんだ!僕もその中の1人だ!」

 

 

 

私達は協力して、ゼフィルスを攻撃して大ダメージを与えました...。

 

しかし...。

 

一向に止まる気配はありません...。

 

アレルヤ「駄目だ!止まらない!」

 

レーネ「このままではこちらが全滅します!」

 

ミラーナイト「ゼロ!あなたの力で零の精神に入る事はできないのですか⁉︎」

 

ゼロ「そうか!その手があった!でかした、ミラーナイト!」

 

弘樹「俺も連れて行ってくれ...零を止めるのは俺の役目だ」

 

アマリ「私も...零君にはいつも助けられてばかりでした...。零君の力になりたいんです!」

 

ゼロ「わかった!行くぞ!シェア‼︎」

 

私、氷室さんはゼロさんと共に零君の精神世界へ入っていった...。

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺は暗闇の中にいた...。

 

俺はまた...みんなを傷つけているのか...。俺は...何で生きてるんだ...?

 

やっぱり、俺には生きてる資格なんてないのか...。こんな俺が死んだって、誰も悲しまないよな...。

 

ゼロ「本当にそう思ってんのかよ⁉︎」

 

...ゼロ?突然、目の前に光が現れて、そこからゼロと弘樹、アマリが現れた。

 

零「...何しに来たんだよ...」

 

ゼロ「お前を連れ戻しに来た」

 

零「放っておいてくれ...俺はもうみんなとはいられない...いちゃ駄目なんだよ!だから、俺は消える!俺を殺してくれ!」

 

弘樹「はぁ...この馬鹿野郎が‼︎」

 

零「がはっ⁉︎」

 

俯く俺を弘樹が殴り飛ばした。

 

弘樹「殺してくれだと?消えたいだと?...お前が死んだ後、悲しむやつがどれだけいると思ってんだ⁉︎」

 

弘樹...。

 

弘樹は倒れる俺の胸倉を掴み、無理矢理立たせ、なおも言い放ってくる。

 

弘樹「言ったはずだ!生きる資格を見つけるまでお前は死ぬな!お前は約束も守れない男なのか⁉︎」

 

零「俺だって、生きたかったさ!でも...バスタードモードがある限り俺は...!」

 

弘樹「だったら、克服すれば良いじゃねえか。今のお前には支えてくれる仲間がいるだろ?」

 

零「...仲間...」

 

すると、弘樹は俺を離し、変わりにアマリが優しく俺を抱きしめる。

 

零「アマリ...」

 

アマリ「零君の苦しみ...痛み、全て私も受け止める...だから、消えたいなんて言わないで...」

 

零「またみんなを傷つけるかも知れない...迷惑をかけるかもしれない...。例え、バスタードモードを使える様になったとしても...」

 

アマリ「良いよ。また暴走したら私達が止めてあげる。零君だって、そうするでしょ?」

 

アマリ...俺は...俺は...。

 

零「俺は...まだ、みんなと居たい...一緒に...戦いたい!」

 

アマリ「私もだよ...零君」

 

俺はアマリを力強く抱き返した。

 

ゼロ「帰るぞ、零!みんな、お前を待ってる!」

 

零「ああ!」

 

そして、俺達は光に包まれた...。

 

 

 

 

 

ーアマリ・アクアマリンです。

 

私達は零君の精神世界から戻って来ました。

 

一夏「アマリさん!ゼロ!」

 

カノン「氷室さん!」

 

メル「結果はどうでしたか...⁉︎」

 

弘樹「...」

 

アスナ「無駄に決まってるでしょ?」

 

再び、リリスが現れました...!

 

アスナ「もう彼は絶望しているの...だから、もう新垣 零は戻ってこないわ!」

 

零「...勝手に...決めんじゃねえ...!」

 

アスナ「え...⁉︎」

 

ゼフィルスを見ると、目が緑色に戻っていました...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーみんな、待たせたな!新垣 零、復活だ!

 

メル「零さん⁉︎」

 

アルト「元に戻ったのか!」

 

零「みんな...ありがとな。俺はまだ戦える」

 

アスナ「そんな...そんな事って...!」

 

弘樹「お前は舐めてはいけない男を舐めたな、ペリドット。新垣 零という男をな」

 

アスナ「ふざけないで...何であなたなのよ...あなたは...邪魔なの...だから、消えてなくなれぇぇぇぇぇっ!」

 

ペリドットがバスタードモードを発動させ、接近して来た...。

 

アマリ「零君!」

 

零「大丈夫だ...俺はもう飲まれない!」

 

リリスのブレードを二刀のクロスソードをクロスさせて防ぐ。

 

零「俺には仲間が居る!こんな所で負けるわけにはいかねえんだよぉぉぉぉぉ‼︎」

 

ゼフィルスを操作して、リリスを蹴り飛ばした俺はあの力を発動させた...。

 

千冬「あの目の色は...⁉︎」

 

倉光「バスタードモード...!」

 

アスナ「ふふっ...結局、力に飲まれたのね!新垣 零!」

 

アマリ「...零君...」

 

零「...言ったはずだ」

 

アスナ「!そんな...嘘...!」

 

零「俺はもう力に飲まれないと‼︎」

 

不思議と身体が軽い...力が溢れてくる...。これがバスタードモードか...!

 

ゼロ「バスタードモードを使ってるのに...暴走していない!」

 

マサキ「全く...お前は凄いやつだよ!」

 

弘樹「それでこそ零だ...」

 

零「俺はみんなを守る為に進化して行く!みんなと一緒に...だから、こんな所で立ち止まってられねえんだよ‼︎」

 

俺はバスタードモードの状態でリリスに攻撃を仕掛けた...。

 

零「絶対に倒す...!全開でやるぞ!ゼフィルス!」

 

ゼフィルスはブレードビットとガンズビットを全て出し、クロスガンをブラスターモードに変え、一発放った。

 

ブレードビットとガンズビットの連続攻撃と銃撃ビームを受けたリリスに続けて、クロスガンを二丁に戻し、連射しながら近く。

 

零「まだだ!」

 

二刀のクロスソードを構え、何度も斬り裂き、最後にバスターソードモードに変え、大きく斬り裂いた。

 

零「これが...俺とゼフィルスの力だぁぁぁぁぁぁっ!」

 

斬り飛ばされた、リリスに接近して、ボディ部分にクロスガン・ブラスターモードの銃口を当て、ゼロ距離で発射した...。

 

アスナ「きゃあぁぁぁぁぁっ‼︎」

 

連続攻撃を受けたリリスは大きく吹き飛ばされ、大破する。

 

それをメサイアとジェイルが受け止める。

 

アスナ「クソ...そんな...こんな事が...!」

 

メル「勝手をした罰ですよ。帰還します」

 

弘樹「零、次会うときは敵だからな」

 

零「弘樹...世話をかけたな」

 

弘樹「へっ...全くだ」

 

大破したリリスを抱えながら、弘樹達、オニキスは撤退した...。

 

 

それを見送った俺は息を吐いて、みんなを見る。

 

千冬「零、メガファウナへ戻って来い...。大いに説教してやる」

 

うわー...。絶対に出席簿アタックが来る...。

 

一夏「そうだな。流石の俺も怒る」

 

ワタル「救世主一行組全員で説教だね!」

 

零「...それはマジで勘弁してくれ...」

 

頭を抱く俺だが、不思議と嫌な感じはしなかった...。

 

俺達はそれぞれの艦に戻り、メガファウナへ集まった。

 

一夏「零!歯を食いしばれ!」

 

零「ぐおっ⁉︎」

 

いきなりこれだよ。一夏に殴られたよ。

 

シャルロット「一夏、全力でいったね」

 

簪「痛そう...」

 

そうじゃなくて痛いんだよ、簪...。

 

零「みんな、すみませんでした!ご迷惑をおかけしました!」

 

千冬「全くだ!愚か者!」

 

痛⁉︎これが出席簿アタックか...!

 

真耶「あ、あははは...。でも、本当に無事で良かったです」

 

スカーレット「向こうも向こうで感動の再会のようだな」

 

竜馬「海道、真上...お前達も感動しているんじゃねえのか?」

 

真上「バカ言うな、感動するわけないだろ」

 

海道「逆に見たくもない顔を見た気分だぜ」

 

スカーレット「ほう?良い度胸じゃないか、馬鹿者共」

 

竜馬「...まんざらでもない表情じゃねえかよ」

 

エンネア「九郎...」

 

九郎「エンネア...おかえり」

 

エンネア「うん、ただいま!九郎!」

 

アル「...」

 

サラ「良いの?アルちゃん」

 

アル「感動の再会ぐらいは目を瞑ってやろう...九郎も嬉しそうだしな」

 

リチャード「見知った顔が何人もいるが、やはり別世界の奴らか...」

 

アーニー「リチャード少佐...」

 

リチャード「少尉...立派になったじゃないか」

 

アーニー「僕なんてまだまだです...それよりも、サヤ」

 

サヤ「...」

 

リチャード「サヤ...」

 

サヤ「また...お会い出来て光栄です。お父さん」

 

リチャード「俺もだ、サヤ」

 

サヤとリチャード少佐は涙を流しながら、抱きしめあった...。

 

リチャード「それよりも少尉...。娘を呼び捨てで呼んでいいとは言ってないが?」

 

アーニー「うっ⁉︎そ、それは...!」

 

リチャード「詳しい話を聞こうじゃないか...3人でな!」

 

アーニー「お、お手柔らかにお願いします...」

 

零「帰ってきたんだな...俺...」

 

アマリ「零君‼︎」

 

零「うおっ⁉︎」

 

目に涙を浮かべたアマリが勢い良く抱きついてきた。

 

零「あ、アマリ...⁉︎」

 

アマリ「馬鹿...馬鹿ぁ...心配、したんだから!」

 

零「...ごめんな、アマリ」

 

俺は抱きつくアマリの頭を優しく撫でた...。

 

暫くして泣き止んだ後に俺は周りの目線を見て、未だ抱きつくアマリに言った。

 

零「あの...アマリさん?そろそろ離れてもらって欲しいんですが...」

 

アマリ「え...?」

 

零「周り周り」

 

アマリ「周り...?はっ...う、うわわ...こ、これは違うんですぅぅぅ!」

 

顔を真っ赤にして、アマリはアタフタとする。

 

零「あ、あははは...」

 

ミレイナ「ブラックコーヒーが飲みたい気分です!」

 

フェルト「ミレイナにはまだ早いよ」

 

アネッサ「ヒュー!ヒュー!」

 

まゆか「アネッサ!からかわないの!」

 

アルト「零もなかなかの色男だな!」

 

零「お前だけには言われたくねえよ、アルト」

 

穴があったら入りたいぜ...。

 

ワタル「救世主一行再集合だね!」

 

アンジュ「ねえ、ワタル...。その名前変えない?」

 

ワタル「え?どうして?」

 

アンジュ「気恥ずかしいのよ...もっと別の名前にしましょう」

 

ワタル「それもそうだね!どうする?」

 

ゼロ「ウルティメイトアル・ワースゼロってのはどうだ?」

 

グレンファイヤー「駄目〜!」

 

ミラーナイト「それは駄目です」

 

ゼロ「嫌、何でだよ...」

 

しんのすけ「アル・ワース防衛隊はどう?」

 

アンジュ「それも気恥ずかしいわよ!」

 

名前か...どうするかな?

 

アマリ「...エクスクロスというのはどうでしょうか?」

 

零「エクスクロス?」

 

アマリ「立場も出身世界も十人十色の者たちが集まっていることから、交わりを意味します」

 

ショウ「確かに、俺達にはぴったりだな」

 

零「じゃあ、俺達はこれから、エクスクロスで良いよな?ワタル」

 

ワタル「うん!救世主一行改め、エクスクロスの誕生だね!」

 

あ、そうだ、まだ言ってないな。

 

零「みんな...ただいま!」

 

俺の言葉にみんなはおかえりと返してくれた...。

 




ー中断メッセージ

〈激突する零と弘樹〉

弘樹「零!今度こそお前に勝つ!」

零「やってみやがれ!弘樹!」

零・弘樹「行くぜー‼︎」

弘樹「俺の撃墜数は200機だ!」

零「残念、甘いな弘樹!俺は400機なんだよ!」

弘樹「な、何だと...⁉︎また負けたのか俺はぁぁぁぁぁっ⁉︎」

カノン「ええっ⁉︎戦いって、撃墜数の勝負だったのですか⁉︎」

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