スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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特に言うことはありません!それではどうぞ!


第14話 立つ/STAND UP

ー私はメル・カーネリアンです...。

 

前回の戦闘後、私は首領様の所へ向かいました。

 

理由はアスナ・ペリドットの事です。

 

メル「首領様...お話があります」

 

?「何だ?」

 

メル「何故、アスナ・ペリドットに指揮をおまかせになるのですか?」

 

?「理由などない。ただ、あいつの指揮能力が高いからあいつに任せているだけだ」

 

でも、彼女は...!

 

メル「で、ですが、彼女は...!」

 

?「カーネリアン。任務を失敗し、挙げ句の果てには新垣 零に情を移すお前に指揮を任せるとでも思ったのか?」

 

メル「...っ!」

 

?「それよりもお前に命令を与える」

 

メル「え...?」

 

?「明日もう一度、ペリドットに指揮を任せ、今一度レガリアを狙う。お前はその前にエナストリア皇国の内部を調べて来い。失敗は許されないぞ」

 

メル「内部を...わかり...ました...」

 

私は俯きながら、部屋を後にしました...。

 

辛い...助けて欲しいです...。でも、氷室さんもカノン・サファイアも別に任務でいません...。零、さん...。

 

...どうして敵である彼の顔が頭に浮かぶのでしょうか...?

 

 

 

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

ユインシエル陛下が会見を行う事になったのは良いが、その会見の場に俺とアマリが出席している。

 

いや、何でだよ!こういうのは艦長方や千冬さんとかじゃねえのかよ!

 

すると、ユインシエル陛下がマイクの前に立ち、話し始めた。

 

ユイ「先程のエナストリア皇国外で起こった戦闘は皆様もご存知だと思います。私も戦いました。そして、エナストリア皇国を襲ったオニキスという組織...彼等の攻撃もありましたが、被害者が出ていないという事を聞いて、胸を撫で下ろしています」

 

これで本当に17歳なのか...?しっかり、話せてるじゃねえか...。

 

ユイ「オニキスとの戦闘中、もう1つの勢力が私達の前に現れました...。それが彼等、エクスクロスです!」

 

エクスクロスという名を聞いて、皆はガヤガヤと話し出す。

 

ユイ「彼等、エクスクロスはアル・ワースを騒がせているオニキスやドアクダー軍団とは違い、アル・ワースを守る為...そして、ドアクダーを倒す為に活動している独立組織です。現に彼等は私達を攻撃せずにエナストリア皇国を守る為に奮闘してくださりました」

 

あの戦闘を国民の人も見ていてくれたのか何人かは頷いていた...。

 

ユイ「ですので、エナストリア皇国、国民の皆様...どうか彼等を受け入れて貰えないでしょうか?彼等には様々な種族がいますが、正義の心は1つです。」

 

正義の心...か...。

 

ユイ「ユインシエル・アステリアが宣言します!エナストリア皇国はエクスクロスと手を取り合い、同盟を結びます!」

 

ユインシエル陛下のその言葉に皆は立ち上がって拍手した。

 

...これって...うまく、いったんだよな?

 

ユイ「折角ですので、エクスクロスの方からもお話をしてもらいましょう」

 

...ん?

 

アマリ「零君...」

 

...俺ぇっ⁉︎よりにもよって俺ぇっ⁉︎

 

ま、まあ...アマリは脱走者だから仕方ないか...。うん、仕方ない!

 

俺は前に出て、マイクの前に立った。

 

零「エクスクロス所属の新垣 零です。ユインシエル女皇陛下がおっしゃった様に俺達はドアクダーを倒す事を目的とした独立組織です。俺達は種族、年齢、など統一のない言わば寄せ集めの組織です」

 

皆は真剣な顔で聞いている。

 

零「俺達がエナストリア皇国に来たのは、先ほどの様にオニキスやドアクダー軍団がこのルクスの国を襲う可能性を考えた為です。そして、俺達の予想は的中し、オニキスはエナストリア皇国を襲いました。間に合って、ホッとしています」

 

実際、本気でホッとしているからな...。

 

零「国民の皆さん俺達は出て行けと言われれば出て行きます。ですが、皆さんが俺達を信じてくれると仰るなら...エナストリアで時間を過ごす事を許してくださいませんか?勿論、エナストリア皇国が危機に陥れば、俺達もエナストリア皇国を守る為に立ち上がります。どうか、よろしくお願いします!」

 

俺は一歩下がって、頭を下げた。

 

すると、またもや大きな拍手が聞こえ、俺は顔を上げると皆は笑顔でこっちを見ていた...。

 

それで俺は確信した...。エナストリア皇国はユインシエル陛下が思う様にいい国だと...。

 

ユイ「ありがとうございました。これにて会見を終了させていただきます」

 

ユインシエル陛下のその言葉で会見は終了した...。

 

 

 

 

零「ふう...。き、緊張した...」

 

アマリ「お疲れ様、零君」

 

零「お疲れ様じゃねえよ...見事に逃げやがって...」

 

アマリ「だって、私...。大勢の前で話すのは苦手だから...」

 

零「まあ、貸し一個な」

 

アマリがそういう性格なのはわかってるっての。

 

ユイ「零さん、お疲れ様でした」

 

零「いえ。今回の会見を開いていただき、ありがとうございました、ユインシエル女皇陛下」

 

ユイ「私の事はユイと呼んでください!」

 

アマリ「で、ですが...」

 

ユイ「零さんやアマリさん達はこの国のものではありません...。ですので、ユイって呼んでください!」

 

零「わかったよ、ユイ」

 

アマリ「それにしてもプライベートと女皇陛下の姿を使い分けるなんて凄いですね」

 

ユイ「初めの頃は大変でしたが、慣れとは怖いものですね!零さん、アマリさん...エクスクロスの皆さんにエナストリアを紹介します!」

 

俺達は一度、艦に戻り、ユイにエナストリアを紹介してもらうことにしたが、驚いた事がある...。

 

国民の人達が俺達の事を祝って、祭を開いていてくれている事だ。

 

屋台の用意とかはつっこんだらダメだが、正直嬉しい...。

 

俺達はそれぞれ別れて、祭を楽しむことにした...。

 

 

 

 

海道さん、真上さん、スカーレット大尉は祭には行かずに艦内にいた。

 

真上「随分賑やかだな」

 

海道「祭り事なんだろ?」

 

真上「お前も行きたいんじゃないのか?」

 

海道「バカ言え、俺達に祭りは似合わねえよ」

 

スカーレット「お前達の場合、地獄祭りがお似合いだな」

 

海道「何だ、お前も残ったのか」

 

スカーレット「お前達と同じでな」

 

シバラク「そう言うと思って、持って来ましたぞ」

 

海道さん達の元にワタル、しんのすけ、ヒミコ、シバラク先生、クラマ、カンタムが歩いて来た。

 

クラマ「やっぱり、お前らは此処にいたか」

 

カンタム「待っているだけではつまらないだろうと思って、屋台の食べ物を持って来たよ」

 

ヒミコ「みんなで一緒に食べるのだ!」

 

そう言って、渡したのは焼きそばとわたあめだった。

 

海道「へぇ〜、気がきくじゃねえか」

 

しんのすけ「オラが持って行こうって言ったんだゾ!」

 

スカーレット「野原、礼を言う」

 

しんのすけ「スカーレットお姉さんに褒められたゾ〜」

 

真上「...それが目的だろ。戦部、俺達と居ていいのか?」

 

ワタル「海道さんも、真上さんも、スカーレットさんも仲間だもん!みんなで楽しく食べたいよ!」

 

スカーレット「では、お言葉に甘える事にしよう...」

 

 

 

 

 

 

プトレマイオス組、アンドレイ大尉、セルゲイさん、パトリックさん、シーブック、セシリー、アンジュ、ヴィヴィアンは別の所を見回っていた。

 

セシリー「沢山の人がいますね...」

 

シーブック「みんな、楽しそうだな...」

 

パトリック「大佐と来たかったぜ...」

 

ロックオン「何だ?嫁さんと来た事ないのか?」

 

パトリック「まあな、大佐は忙しいんだよ」

 

セルゲイ「昔良くこう言う祭に行ったな、アンドレイ」

 

アンドレイ「そうですね、もう前の話ですけど...」

 

マリー「子供達も楽しんでいるわね」

 

アレルヤ「僕達が見たかったのはこれなのかもしれないね...」

 

スメラギ「そうね!じゃんじゃん楽しみましょう!」

 

ラッセ「もう完全に酔ってるな...スメラギさんは...」

 

ミレイナ「アーデさん!チョコバナナを食べるです!」

 

ティエリア「待て、ミレイナ。君はもう10本目だろ」

 

刹那「...」

 

フェルト「刹那も...笑うんだね」

 

刹那「俺だって人間だ、楽しい事があれば笑う...。それをフェルト達が教えてくれたのではないのか?」

 

フェルト「うん、そうだね」

 

ヴィヴィアン「おー!いっぱい屋台があるね、アンジュ!」

 

アンジュ「...」

 

ヴィヴィアン「アンジュ?」

 

アンジュ「何でもないわよ。(ミスルギ皇国と大違いね...)」

 

 

 

 

グランディスさん、サンソンさん、ハンソンさん、ジャン、ナディア、マリー、キング、ショウ、チャム、エイサップ、エレボスもそれぞれ見ていた。

 

グランディス「本当に仲の良い国だね」

 

ショウ「みんなが信頼しあってるって事だな」

 

チャム「それもユイのおかげって事だね!」

 

サンソン「あの姫さんもなかなかの強い人間だもんな」

 

ハンソン「姫はほとんど強いかもよ?」

 

エレボス「あながち間違ってないかもしれないよ!」

 

マリー「楽しいね、キング!」

 

キング「!」

 

ナディア「みんな...笑ってる...」

 

ジャン「そう言うナディアも笑ってるよ?」

 

ナディア「...うん」

 

 

 

 

 

 

青葉、ディオ、まゆか、アネッサ、ベルリ、アイーダ、ノレド、ラライヤ、一夏、シャルロット、簪、千冬組は...。

 

アネッサ「綿菓子に焼きそば、焼き鳥!いっぱいあるね!」

 

ラライヤ「いっぱいある!」

 

まゆか「は、はしゃぎ過ぎだって!アネッサ!」

 

ノレド「ラライヤも楽しそうだね!」

 

アイーダ「こう言うのも良いものですね」

 

ベルリ「そうですね!僕も楽しいです!」

 

ディオ「どうして俺まで...」

 

青葉「良いじゃねえかよ、ディオ。折角、羽を休めるチャンスなんだからよ」

 

千冬「こう言う祭を見ていると篠ノ之神社の祭を思い出すな」

 

一夏「昔よく行ったもんな、箒とも」

 

シャルロット「ふーん、箒と仲良く行ったんだ」

 

簪「一夏のバカ」

 

一夏「何でだよ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

ゼロ、グレンファイヤー、ミラーナイト、エメラナ、レイ、ヒュウガボス、九郎、アル、エンネア、竜馬、ケロロ、冬樹、夏美、アルト、アキト組は...。

 

グレンファイヤー「人がいっぱいだぜ!」

 

竜馬「グレン、あんまりはしゃぐなよ」

 

ケロロ「ガンプラ売ってるでありますかな?」

 

冬樹「流石に売ってないと思うよ...」

 

夏美「実物見てんでしょうが...」

 

エンネア「はい!九郎!あーん!」

 

九郎「いや、待て!エンネア!自分で食える!」

 

アル「っと言ってる割に何、鼻の下を伸ばしておるのだ、このうつけめー‼︎」

 

九郎「ぎゃあぁぁぁぁぁっ⁉︎」

 

アルト「みんなに迷惑がかかるから程々にしておけよ」

 

アキト「そこは止めるべきだと思うよ」

 

エメラナ「民がこの国で暮らしている事に誇りを持っていますね」

 

ミラーナイト「それはエスメラルダも同じですよ、姫様」

 

ゼロ「今度久しぶりにナオにも会いに行くか!」

 

レイ「これが祭りというものか...」

 

ヒュウガ「賑やかだろ、レイ?」

 

レイ「そうだな...悪い気はしない」

 

 

 

 

 

 

 

アーニー、サヤ、リチャード少佐、マサキ、クロ、シロは...。

 

クロ「魚もあるニャ!」

 

シロ「美味しいニャ〜」

 

マサキ「あまり喰いすぎるなよ...」

 

リチャード「こういう時は巫女の姿が似合うぞ、サヤ」

 

サヤ「巫女...ですか?」

 

アーニー「サヤなら巫女姿似合うと思うな」

 

サヤ「そ、そうでしょうか...?」

 

マサキ「(あの天然組には突っ込まない方が良いな...)」

 

 

 

 

 

そして、俺、アマリ、ホープス、ユイ、レナも見回っていた。

 

零「でも、本当に俺達の世界の祭りと似ているな...」

 

ユイ「そうなんですか?」

 

ホープス「だから、言ったでしょう?似ていると」

 

零「...ホープス?」

 

ホープス「マスター、すみません。私は先に戻っています」

 

アマリ「え、あ...ホープス!」

 

ホープスの奴...行っちまいやがった...。

 

レナ「あのオウムと仲悪いの?」

 

零「最近やたらと俺に対して冷たいんだよな...。アマリ、何か知らないか?」

 

アマリ「いえ、わからないわ...。私も驚いているもの...」

 

あいつ、一体どうしたんだ...?

 

そして、俺達は焼き鳥屋の前に止まる。

 

ユイ「あ!レッちゃん!」

 

レツ「おー!ユイにレナちーにエクスクロスの人だね!」

 

零「ん?ユイの友達か?」

 

ユイ「はい!そうです!」

 

レツ「レツ・ナルミです!よろしくお願いします!」

 

零「ああ、よろしくな、レツ」

 

アマリ「あれ?サラちゃんにティアちゃん」

 

ティア「あ...零にアマリちゃんだ〜!」

 

サラ「た、助けて〜!レツが虐めるのー!」

 

レツ「こら!誤解させる事を言わないの!あんた達が勝手に何処かへ行って、心配させるからでしょ!」

 

零「それでもレツ、サラ達は俺達を助けてくれたんだ、あまり怒らないでやってくれ」

 

サラ「れ、零...!」

 

零「それ終わったら、みんなでパーっと遊ぼうぜ!」

 

ティア「うん!ティア、頑張る!」

 

レツ「そこまで怒ってはないですよ、無事に帰ってきていますし...」

 

ユイ「あ!そうだ、レナ!私達もレッちゃん達を手伝おうよ!」

 

レナ「え⁉︎でも、零達が...」

 

俺達の心配なんてしなくても良いのに...。ん?っ⁉︎あいつは...!

 

突然見かけた人物に驚き、俺はアマリ達に声をかけた。

 

零「...悪い、みんな!ちょっと1人で行動して良いか?」

 

アマリ「え?大丈夫だけど...」

 

零「サラ、ティア!後で必ず遊ぶから頑張れよ!」

 

サラ「うん!」

 

ティア「ティアも頑張る!」

 

それだけを聞き、俺は見つけた人物を追いかけるように小走りした...。

 

 

 

 

 

ーメル・カーネリアンです...。

 

私は首領様から言い渡された様にエナストリア皇国の国内に入り、街を調べていました...。

 

今は新垣 零さん達、エクスクロスを祝う祭をやっているそうです。

 

メル「それにしても...皆さん、良い方ばかりですね...」

 

この国に生きている人達は皆、笑顔で手を取り合っています...。

 

こんな国を攻め落とすのですよね...。

 

すると、私は3人の男の人に呼び止められました。

 

男「あれ?君可愛いね!」

 

男2「この国の子?俺達ね、別の国から来たんだ!」

 

メル「私も別の国から来ました...」

 

男3「おー!奇遇だな!ねえ、俺達と一緒に遊ばない?」

 

男「絶対楽しいよ!」

 

声がかけられたのがオニキスの私で良かったです...。この国の人達ではなく...。

 

メル「申し訳ありません、用事があるので」

 

男2「良いじゃん!用事なんて放っておけば」

 

男3「俺達と楽しい事しようよ!」

 

メル「良い加減に...!」

 

男「良いから来いっての!」

 

男の1人に腕を勢いよく掴まれました...。

 

メル「い、いや...!」

 

男2「暴れんなっての!」

 

男3「大人しく来てればこんな事にならなかったのによ!」

 

メル「だ...誰か...誰か、助けてください‼︎」

 

男「叫んだって誰も助けてくれねえだろうよ!」

 

零「まあ、ここにいるんだがな」

 

わたしを強引に連れて行こうとしていた男の人達を殴り飛ばしたのは新垣 零さんでした...。

 

男「て、てめえ!何だ⁉︎」

 

零「この子に近づくな」

 

男2「格好つけてんじゃねえぞ!」

 

男3「やっちまえ!」

 

3人の男の人は零さんに殴りかかりましたが、それを零さんはかわし、カウンターを浴びせました。

 

それを受けた男の人達は涙目ながら逃げて行きます。

 

零「ったく、つまらない軟派しやがって...。大丈夫か?」

 

気づけば、膝を地面についていた私に零さんは手を差し伸べてくれました。

 

メル「は、はい...」

 

零さんが私を立たせてくれて、私達は近くのベンチで座る事になりました。

 

メル「危ない所を助けていただき、ありがとうございました」

 

零「お礼を言われる程じゃねえよ。怪我はないか?」

 

メル「はい...。」

 

新垣 零さん...私に気づいているのでしょうか...?

 

零「アンタは別の国の出身だって言ったな?どうしてこの国に?」

 

え...?気づいて...いない...?

 

メル「色々な国を旅しているんです」

 

零「そうか、この国はどうだ?良い国だろ?」

 

メル「はい!皆が笑顔で手を取り合っているとても良い国です!」

 

すると、ギュルルルと音が鳴り、私は顔を赤くしました。

 

私のお腹が鳴ったからです。

 

メル「...」

 

だって、朝から何も食べていないので...。

 

零「ちょっと待っていてくれ」

 

そう言い、零さんは近くの屋台から焼きそばを2つ購入して、1つを私に渡しました。

 

メル「あ、ありがとうございます...」

 

私は焼きそばを受け取り、一口口に運ぶ。

 

メル「お、美味しい...」

 

零「うん、確かにうまいな!この焼きそば!...何で泣いてんだよ」

 

メル「え...⁉︎」

 

零さんにそう言われ、私は頰に手を当てると確かに涙を流していた...。

 

メル「私は...私は...!」

 

零「...首領に偵察でもして来いって言われたのか?メル・カーネリアン」

 

っ...⁉︎やっぱり気づいて...!

 

メル「気づいていたんですね...」

 

零「安心しろ、お前をどうこうするつもりはない」

 

メル「零さん!聞いてください!」

 

零「...?」

 

メル「アスナ・ペリドットは再び、このエナストリア皇国を攻撃するつもりです!」

 

わ、私は何を...⁉︎

 

零「...そんな、作戦目的を俺に話して良いのかよ」

 

メル「わからないんです...。私は、首領の考えが...だから、こんな酷い真似はしたくないんです...。でも、今の私は首領がいたからいるんです...」

 

零「だったら、ずっと嫌々首領について、操り人形になるつもりなのか?」

 

メル「...あなたに何がわかるんですか!」

 

零「...確かにわからねえよ、俺はメル・カーネリアンじゃないからな。でも、それなら何故お前は情報を俺達に話した?何故、失敗する方向へ進んだ?」

 

メル「そ、それは...。もう...誰かが傷つくのを見たくないんです...!誰かが泣く所を見たくないんですよ!」

 

零「メル...」

 

メル「だから...どれだけ私がオニキスに追われる事になろうとも、今回の作戦で私はこのエナストリアを守ります!」

 

例え、1人になろうとも...!

 

零「だったら、良い考えがある」

 

メル「え...?」

 

零さんは私に考えを話してくれました...。

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

メル・カーネリアン...。あいつを守らないとな。

 

俺はメル・カーネリアンに考えを伝え、ある者の場所に向かった...。

 

その者とは...。

 

零「...アル、話がある...」

 

アル「何だ?話してみろ」

 

零「実は...」

 

俺はこの後、みんなを集めて、考えを話した...。

 

 

 

 

 

 

第14話 立つ/STAND UP

 

 

 

 

 

ー私...メル・カーネリアンはエナストリア皇国から出て、アスナ・ペリドットの待つ部隊の元へ行きました。

 

アスナ「随分遅かったわね...で、どうだった?エナストリア内は」

 

メル「今はエクスクロスを祝う祭で国内は油断しています」

 

アスナ「攻めるなら今ね...。メル、行くわよ!」

 

メル「...」

 

私は無言でメサイアに乗り込みました...。

 

アスナ「さて...全機、エナストリアに砲撃!」

 

メル「...させません!」

 

私はメサイアを動かして、ガルム1機を撃墜しました...。

 

アスナ「メル...あなた、血迷ったわね!」

 

メル「やはり、オニキスのやり方には付き合えません!この国を攻撃させません!私が守ります!」

 

アスナ「守れたとしてそのあとはどうするの?あなたはもう1人よ!」

 

メル「例え、1人でも私は戦い続けます!」

 

アスナ「...だったら、全機、メル・カーネリアンを攻撃目標に!」

 

メル「負けません...絶対に!」

 

零さん...。見ていてください...!私の覚悟を...!

 

 

 

 

〈戦闘会話 メルVS初戦闘〉

 

メル「今までありがとうございました...。私は此処から独自で生きていきます...。まずはこの国を守って!」

 

 

 

 

私は奮闘しますが、数が多く、苦戦を強いられていました...。

 

メル「はぁ...はぁ...」

 

アスナ「良くやるわね、メル。でも、あなたの行動は無意味よ!全機、再び、エナストリアに砲撃開始!」

 

メル「だ、駄目!」

 

アスナ「あなたは邪魔なのよ‼︎」

 

メル「きゃあぁっ⁉︎」

 

私はエナストリア皇国へ砲撃しようとしていたガルム部隊に近づこうとしましたが、アスナ・ペリドットのリリスの攻撃受けてしまい、吹き飛ばされました...。

 

アスナ「全機、撃てぇぇぇっ!」

 

メル「やめてぇぇぇっ!」

 

私の叫びも虚しく、ガルム部隊はエナストリアへ向けて砲撃をしてしまった...。

 

エナストリアは爆発して、爆煙に包まれました...。

 

メル「あ、あああ...!」

 

アスナ「あはははっ!これで木っ端微塵ね!レガリアを渡さないからこうなるのよ!」

 

爆煙が晴れると、そこにはエナストリアがありました...。無傷で...。

 

アスナ「なっ⁉︎これはどういう事⁉︎」

 

すると、エナストリアからパリンと鏡が割れた様な音が聞こえ、元のエナストリアが出てきました...。

 

メル「今です!」

 

その隙に私は砲撃部隊を全滅させました...。

 

これが零さんの作戦...アルという方の力でエナストリア皇国の幻を作り出したのです。

 

アスナ「あのエナストリアは偽物だったっていうの...?」

 

メル「見事に引っかかってくれましたね、アスナ・ペリドット」

 

アスナ「...悔しむのも芝居だったってわけね...メル‼︎」

 

怒ったのか、リリスが急接近してきて、私に攻撃を仕掛けました。

 

メル「ぐっ...⁉︎」

 

アスナ「もういいわ!あなたは此処で私が落とす!」

 

目の前にリリスのブレードが...此処までですね...。

 

メル「後はよろしくお願いします...零さん...」

 

私は目を閉じ、死を覚悟しました...。

 

 

 

零「勝手に終わってんじゃねえぞ!メル‼︎」

 

その声が聞こえ、私は目を開けると、目の前まで迫ってきていたリリスをシャイニング・ゼフィルスが吹き飛ばしていました...。

 

 

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺はゼフィルスで出撃して、間一髪、メルを救い出す事が出来た。

 

アスナ「新垣 零...!どうしてあなたが...!」

 

零「メルに作戦を教えたのは俺なんだから当然だろ!メル、大丈夫か⁉︎」

 

メル「零さん...どうして私を助けてくれたんですか...?」

 

どうしてって...決まってるだろ!

 

零「メルはエナストリアを守る為に戦ってくれた...俺達の仲間なんだからよ!」

 

メル「...仲間...」

 

零「そうだろ⁉︎九郎さん!ユイ!」

 

ユイ「レナ!」

 

レナ「闇を知り、闇を還す。永劫の執行者。我が身に宿り耐え無き崩壊に誘え。潰えぬことなき憤怒を湛えし深淵の神器。エリニウスの名に於いてその身を晒せ――マグナ・アレクト!」

 

アル「ニトクリスの鏡がうまくいったな...。九郎!」

 

九郎「憎悪の空より来たりて、正しき怒りを胸に、我等は魔を断つ剣を執る!汝、無垢なる刃――デモンベイン!」

 

アレクトとデモンベインが現れ、俺とメサイアの横に移動してきた。

 

九郎「エクスクロスのみんなも来たみたいだぜ!」

 

続き、メガファウナ、シグナス、プトレマイオスが来て、みんなは出撃した。

 

海道「やっと暴れられるぜ!」

 

真上「此処からは俺達の地獄祭だ!」

 

スカーレット「退屈はさせないぞ!」

 

竜馬「良いじゃねえか、地獄祭!俺も参加させてもらうぜ!」

 

ワタル「りょ、竜馬さんが入ったら、ホントに地獄になるよ!」

 

一夏「子供組にトラウマが生まれそうだな...」

 

サラ「良い加減しつこいよ!アスナ・ペリドット!」

 

ティア「此処から出て行け!」

 

アスナ「うるさい、エクスクロス!あなた達はメル諸共倒す!」

 

ゼロ「お前1人に俺達を相手にする気かよ!」

 

アスナ「くっ...!」

 

すると、あの鉄の惑星で見たロボット怪獣軍団とミッドナイトのロボットが現れた。

 

ミラーナイト「あの鉄の惑星のロボット怪獣⁉︎」

 

カンタム「ミッドナイトのロボットが何故彼等と...⁉︎」

 

ミッドナイトのロボット「手を結んだのだ...。それにしても情けないな...アスナ・ペリドット。それでもオニキスの新司令官か?」

 

アスナ「...くっ...!」

 

零「オニキスも他の世界の組織と手を組んだのか...!」

 

ゼロ「ミッドナイトのロボット!そのロボット怪獣の親玉を知ってんのか⁉︎」

 

ミッドナイトのロボット「ウルトラマンゼロ...。お前に見せたい奴を見せてやる」

 

ミッドナイトのロボットがそう言うと、彼の隣に1機のロボットが現れた。

 

ゼロ「じゃ、ジャンボット⁉︎」

 

グレンファイヤー「おい、焼き鳥!お前無事だったのか!」

 

ジャンボット「有機生命体を抹殺する」

 

すると、ジャンボットというロボットは攻撃を仕掛けて来た。

 

レナ「攻撃してきた...⁉︎」

 

アンジュ「ちょっと、ゼロ!あのロボットは仲間なんじゃないの⁉︎」

 

ミラーナイト「何か様子をおかしいですよ!」

 

リチャード「まさか、洗脳しているのか...!」

 

ミッドナイトのロボット「誤解を招くような言い方をするな、なあ?ジャンキラー」

 

すると、またもや1機のロボットが現れた。

 

ジャンキラー「彼を洗脳しているのはお前達だ。有機生命体」

 

グレンファイヤー「焼き鳥に似ているロボット⁉︎」

 

ゼロ「お前、何者だ⁉︎」

ジャンキラー「僕は...ジャンキラー」

 

ゼロ「ジャンキラーだと...?」

 

ジャンキラー「有機生命体の抹殺を開始する」

 

ミッドナイトのロボット「では、始めよう!カンタムロボ、エクスクロス」

 

エイサップ「ゼロさん、どうするんですか⁉︎」

 

ゼロ「ジャンボットは俺達の仲間なんだ!助けるのを手伝ってくれ!」

 

ユイ「わかりました!」

 

しんのすけ「カンタム!行くゾ!」

 

カンタム「ああ!しんのすけ君!」

 

俺達は戦闘を開始した...。

 

 

 

 

〈戦闘会話 アマリVS初戦闘〉

 

アマリ「...」

 

ホープス「...」

 

アマリ「...」

 

ホープス「...どうしたのですか、マスター?」

 

アマリ「いえ、何もありません...」

 

ホープス「零様とメル・カーネリアンの関係に嫉妬しているのですか?」

 

アマリ「...わかりません。ですが、心がモヤモヤします」

 

ホープス「...とっとと敵を倒しましょう。あなたにはやるべき事があるのですから」

 

アマリ「ほ、ホープス...?どうしたの?」

 

ホープス「話している暇があったら、手を動かしてください」

 

アマリ「(これ...怒っているのよね...?一体、どうして...)」

 

 

〈戦闘会話 零VSアスナ〉

 

アスナ「どうしてあなたがメルを助けるの⁉︎」

 

零「あいつがエナストリアを守ろうとしてくれたからだ!」

 

アスナ「あいつもオニキスなのよ!」

 

零「お前とメルを一緒にするな!メルはお前とは違う!」

 

アスナ「訳のわからない事を...此処であなたを捕らえる!」

 

零「やってみやがれ!メルを傷つけた分は倍にして返してやる!」

 

 

〈戦闘会話 メルVSアスナ〉

 

メル「今度は負けません!」

 

アスナ「あなたさえ...あなたさえ裏切らなければ!」

 

メル「敵対してわかりました。あなたは指揮官には向いていません...。少しの事で感情的になるなど、指揮官の風上にも置けません!」

 

アスナ「何ですって⁉︎黙っていれば良い気にならないで!」

 

メル「あなただけには言われたくありません、アスナ・ペリドット!あなたに本当の指揮官がどう言うものかを教えてあげます!」

 

 

〈戦闘会話 ユイVSアスナ〉

 

アスナ「あなた達がさっさとレガリアを渡していれば、こんな面倒な事にはならなかったのよ!」

 

レナ「失敗しての逆ギレはみっともない証拠よ」

 

アスナ「黙れ!こうなったら、力付くでもあなた達を連れて行く!」

 

ユイ「その様な事はさせません!エナストリアを代表して、私があなたを打ち倒します!」

 

 

〈戦闘会話 九郎VSアスナ〉

 

アル「あの様な簡単な策にハマるとは無能な指揮官だな」

 

アスナ「うるさい!元はと言えば、あなた達が邪魔したせいでしょ⁉︎」

 

九郎「すぐに人のせいにしてんじゃねえよ!お前の日頃の行いがこういう結果を招いてんだろ!」

 

アスナ「うるさいうるさいうるさいー!消えてなくなれー‼︎」

 

九郎「今度は怒り狂うか...。お前は本当の悪党だな!俺達がぶっ飛ばしてやる!」

 

 

 

俺はメサイアと協力して、リリスを追い込んで行く。

 

メル「これで決めます!バスタービット!」

 

そして、メサイアはバスタービットを出す。

 

メル「バスタービット...一斉発射‼︎」

 

バスタービットのビームの嵐を受けたリリスは軽く爆発する...。

 

アスナ「くっ...!こんな...所で...!」

 

メル「戻って、首領に伝えてください。今までありがとうございましたと」

 

アスナ「もう後悔しても遅いんだから...メル!」

 

メル「後悔などとっくの前にしています...あなたと共に戦った事をです」

 

アスナ「次は必ず殺す!覚えてなさい!」

 

そう言い残し、リリスは撤退した...。

 

零「あの女は本当に懲りねえな...」

 

メル「(アスナ・ペリドット...何があなたをそこまで駆り立てるのです...?)」

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 ゼロVSジャンボット〉

 

ゼロ「ジャンボット!俺だ、ウルトラマンゼロだ!」

 

ジャンボット「有機生命体を抹殺する...!」

 

ゼロ「クソッ!ダメかよ...仕方ねえ、ちょっと痛いかも知れねえが我慢してくれよ!ジャンボット!」

 

 

〈戦闘会話 しんのすけVSジャンボット〉

 

しんのすけ「ゼロの友達が来るゾ!」

 

カンタム「同じロボットである僕にはわかる...彼は苦しんでいる...」

 

しんのすけ「それなら、お助けしないと!」

 

カンタム「そうだな、行こう!しんのすけ君!」

 

 

〈戦闘会話 グレンファイヤーVSジャンボット〉

 

グレンファイヤー「どうしたってんだよ、焼き鳥⁉︎焼き鳥って呼んだ事を怒ってんのかよ⁉︎クソッ、俺の炎で頭を冷やしてやるから、覚悟して置けよ!」

 

 

〈戦闘会話 ミラーナイトVSジャンボット〉

 

ミラーナイト「姫様を守る立場であるあなたが姫様を傷つけ様としてどうするんですか!今のあなたは本当のあなたではない!私が止めてみせます!」

 

 

〈戦闘会話 ゴモラVSジャンボット〉

 

レイ「ゼロは何度も俺達を助けてくれた...今度は俺達がゼロの仲間を助ける番だ!行くぞ、ゴモラ!」

 

ゴモラ「キシャーン‼︎」

 

 

 

ゼロ達は何とかジャンボットを抑えようとするが、一向にジャンボットは止まる気配はなかった...。

 

ジャンボット「...撤退する」

 

ゼロ「何...⁉︎」

 

ゼロ達を引き離し、ジャンボットは撤退した...。

 

エメラナ「そんな...ジャンボット...」

 

ショウ「逃げられたか...!」

 

ティエリア「あれは簡単には洗脳を解けそうにはないな...」

 

刹那「ゼロ...」

 

ゼロ「大丈夫だ、刹那!あいつは必ず俺達が助け出す!」

 

竜馬「その意気だぜ!ゼロ!」

 

ゼロ「その為に今はこの場を切り抜けるぞ!」

 

ワタル「そうだね!よーし、まだまだ行くぞー!」

 

 

 

 

〈戦闘会話 ゼロVSジャンキラー〉

 

ジャンキラー「有機生命体は抹殺する!」

 

ゼロ「何でお前らが有機生命体を憎んでるのかは知らねえが、お前達のやってる事は許せねえ!」

 

ジャンキラー「有機生命体の分際で許せないだと...?」

 

ゼロ「有機生命体を舐めんなよ!それをこのウルトラマンゼロが教えてやる!」

 

 

〈戦闘会話 しんのすけVSジャンキラー〉

 

ジャンキラー「理解不能...何故、有機生命体と共に戦うんだ?」

 

カンタム「それが僕達が理解しあっているからだ!」

 

ジャンキラー「...もういい。有機生命体に味方するものは誰であろうと倒す」

 

しんのすけ「カンタムはオラが守る!」

 

カンタム「しんのすけ君...ありがとう。僕も君を守るよ!」

 

 

〈戦闘会話 グレンファイヤーVSジャンキラー〉

 

グレンファイヤー「焼き鳥のそっくりロボットか!って事はお前も焼き鳥だな!」

 

ジャンキラー「お前の言っている事は理解できない」

 

グレンファイヤー「お前も焼き鳥と一緒で頭固いやつだな!俺達を滅ぼすってんなら、相手になってやるよ!」

 

 

〈戦闘会話 ミラーナイトVSジャンキラー〉

 

ジャンキラー「俊敏な動きをしようがお前達の敗北に変わりはない」

 

ミラーナイト「(動きや武装があまりにもジャンボットに似過ぎている...彼は一体...)」

 

 

〈戦闘会話 ゴモラVSジャンキラー〉

 

ジャンキラー「有機生命体は野蛮だな...。怪獣を戦わせて、自分は指示だけを飛ばすとは...」

 

レイ「俺はいつでもゴモラと共に戦っている!命令を聞くだけのお前達と一緒にするな!」

 

 

 

 

 

ジャンキラーにダメージを与えた俺達...。

 

ジャンキラー「ダメージ、50%突破...撤退する」

 

そう言い残し、ジャンキラーは撤退した...。

 

マサキ「随分早い撤退だな...」

 

アーニー「様子見で来たのかもしれませんね...」

 

ゼロ「どうして、あいつはジャンボットと似ていたんだ...?」

 

ミッドナイトのロボット「なかなかやるではないか、エクスクロス」

 

エイサップ「大人しく降参した方が身のためだぞ!」

 

ミッドナイトのロボット「私も甘く見られたものだ...。ならば、見せてやろう!此処で私がカンタムロボを倒す所を!」

 

そう言うとミッドナイトのロボットはカンタムロボに攻撃を仕掛けた。

 

カンタム「ぐっ...!やるな...!」

 

ミッドナイトのロボット「まだだ!」

 

またもやミッドナイトのロボットはカンタムロボに攻撃をする。

 

しんのすけ「うわあぁぁっ!」

 

アキト「しんちゃん...!」

 

ユイ「このままでは、しんちゃんが...!」

 

カンタム「ぐっ...大丈夫かい?しんのすけ君」

 

しんのすけ「だ、大丈夫だゾ...」

 

カンタム「...しんのすけ君、あれをやろう」

 

しんのすけ「あれ...?」

 

カンタム「正常合体だ!」

 

しんのすけ「...ブ・ラジャー!」

 

何だ...?カンタムロボの上半身と下半身が分離して、入れ替わってまた合体した...⁉︎ってか、色も緑から赤に変わってる⁉︎

 

カンタム「超カンタムロボ!」

 

青葉「す、凄え!色が変わった!」

 

セルゲイ「まさか、この様な隠し球があったとはな...カンタム君」

 

ミッドナイトのロボット「正常合体をしても同じだ!お前では私達、ミッドナイトのロボットには勝てない!」

 

そう言って、ミッドナイトのロボットは突進攻撃を仕掛けるが、カンタムロボはそれを蹴り返した...。

 

ティエリア「性能もパワーも格段に上がっている...⁉︎」

 

ミッドナイトのロボット「ぐっ...⁉︎まだだ!私はまだ負けん!」

 

カンタム「いいや、これで終わらせるぞ!ミッドナイトのロボット!しんのすけ君まだやれるね!」

 

しんのすけ「うん!まだまだオラはやれるゾー‼︎」

 

俺達はミッドナイトのロボットとの戦闘を再開した...。

 

 

 

 

〈戦闘会話 しんのすけVSミッドナイトのロボット〉

 

ミッドナイトのロボット「バカな...何故、そんなパワーが⁉︎」

 

しんのすけ「これがオラとカンタムの力だゾ!」

 

カンタム「人間を切り捨てるお前達に僕としんのすけ君の友情の力などわからないだろうな!」

 

ミッドナイトのロボット「黙れ!ならば、その友情など打ち砕いてくれる!」

 

しんのすけ「簡単に砕けると思ったら大博打だゾ!」

 

カンタム「それを言うなら大間違いだよ、しんのすけ君。ミッドナイトのロボット!此処で決着をつけてやる!」

 

 

〈戦闘会話 ゼロVSミッドナイトのロボット〉

 

ゼロ「お前はあの鉄の塊の事を知っているのか⁉︎」

 

ミッドナイトのロボット「知っていても教えるわけないだろ?」

 

ゼロ「だったら、もう良いぜ。自分達で調べるからてめえは宇宙の彼方まで吹っ飛んでやがれ!」

 

 

〈戦闘会話 零VSミッドナイトのロボット〉

 

零「それ程のAIを持っていたら、俺達は手を取り合う事も出来るはずだろ!」

 

ミッドナイトのロボット「何故、私達がお前達人間と手を取り合わなければならないんだ?お前達は滅ぼされる存在なのだ!」

 

零「誰がいつ決めんだよ!お前らが勝手に決めんじゃねえよ!」

 

 

 

 

 

 

しんのすけ「カンタム!ハリセンアタックで決めるゾ!」

 

カンタム「了解!カンタムハリセン!」

 

超カンタムは肩からハリセンを出し、構えた。

 

しんのすけ「ハリセンアターック!」

 

カンタム「うおぉぉっ!いい加減にしろ!」

 

カンタムハリセンでミッドナイトのロボットを真っ二つにした...。いや、ハリセンで⁉︎

 

ミッドナイトのロボット「こ、こんなはずでは...!」

 

カンタム「終わりだ、ミッドナイトのロボット」

 

ミッドナイトのロボット「バカめ...私を倒しても、まだまだミッドナイトから刺客が来る...お前達は消される運命なのだぁぁぁぁぁぁっ!」

 

それだけを言い残し、ミッドナイトのロボットは爆発した...。

 

周りのロボット怪獣軍団も倒し、戦闘は終わった...。

 

ミレイナ「もう敵はいないみたいです!」

 

零「アスナ・ペリドットもこれに懲りてエナストリアを狙うのはやめるだろ...」

 

メル「零さん...」

 

零「メル、ありがとな。お前のおかげで、エナストリアを守る事が出来た」

 

ユイ「私からもお礼を言わせてください。本当にありがとうございました!」

 

メル「い、いえ...あの...!今までの行いを許してもらえるとは思いませんが...私をエクスクロスのメンバーに入れてもらえないでしょうか⁉︎」

 

千冬「...」

 

零「良いぜ、来いよメル!一緒に戦おうぜ!」

 

メル「零さん...ありがとうございます!」

 

倉光「ユインシエル陛下...。少しお話ししたい事があるので王宮でお話ししてもよろしいでしょうか?」

 

ドニエル「エクスクロスのメンバーは前回の話し合いのメンバー以外はそれぞれの艦で待機だ」

 

アルト「了解」

 

 

 

戦いを終え、俺達は前回の話し合いメンバーにメルを加えたメンバーでユイ達と王宮で話し合う事にした。

 

マーガレット「では、首領の名前や目的はわからないと?」

 

メル「はい...」

 

スメラギ「あなたもバスタードモードは使えるの?」

 

メル「いえ、まだ私は使えません...」

 

零「メル...レイヤ・エメラルドって名前知ってるか?」

 

メル「...アスナ・ペリドットがよくその名を口にしていますが...。恐らくその名の意味は首領とペリドットしかわからないと思います...」

 

零「...そうか」

 

メル「お役に立てず、申し訳ありません...」

 

ヒュウガ「いやいや、君はエナストリアを守ってくれたんだ。謝らなくても良い」

 

ジョナサン「エクスクロスの皆様はこれからどうするのですか?」

 

倉光「そろそろ、この場を離れ、再びドアクダー退治に動こうと思っています」

 

ワタル「名残惜しいけど、いつまでも此処にいられないからね」

 

テオドア「そうですか...」

 

ユイ「...皆さんにお話ししたい事があります」

 

千冬「何だ?」

 

ユイ「私とレナもエクスクロスに同行させて貰えないでしょうか」

 

アマリ「え...⁉︎」

 

アオイ「ユイ!何言ってるの!」

 

零「お前にはこの国を守る義務があるんだろ?」

 

ユイ「確かに、私はこのエナストリアの女皇です...。でも、このアル・ワースの人間でもあります。アル・ワースの危機はルクスの国の危機です!」

 

ユイ...。

 

ナル「ユイ様...」

 

ユイ「ダメ...ですか?」

 

倉光「こちらは構いませんが...」

 

皆はマーガレットさんの方を向く。

 

マーガレット「...ユイ様は昔から言い出したら聞きませんからね...。わかりました」

 

ユイ「マーガレットさん!」

 

マーガレット「ですが、必ず無事に帰って来る事!これは約束してください。レナ様もですよ」

 

レナ「うん、わかってる」

 

ユイ「約束します!」

 

アオイ「私とナルも同行します。よろしいでしょうか?」

 

ワタル「大丈夫だよ!みんなで行こう!」

 

こうしてユイとレナ、アオイさん、ナルさんが仲間に加わり、俺達は外を出ると、国民の人達が声を上げていた。

 

その内容とは...。

 

国民「陛下ー!頑張ってきてください!」

 

国民2「エナストリアはお任せください!」

 

国民3「エクスクロスー!ユイ様をよろしくお願いします!」

 

ユイ「皆さん...ありがとうございます!ユインシエル・アステリアは必ず戻ってきます!」

 

本当に良い国だな...エナストリアは。

 

街中を歩いていると、レツが走り込んできた。

 

レツ「ユイ!レナちー!行くんだね?」

 

ユイ「うん、絶対に戻って来るからね!レッちゃん!」

 

レツ「うん、頑張りなさいよ、ユイ!...サラとティアも行くのよね?」

 

サラ「うん」

 

レツ「なら、行ってこい!でも、戻ったらお店の手伝いを再開する事!わかった?」

 

ティア「了解!」

 

ユイ「じゃあ、レッちゃん...行くね」

 

レツ「うん。皆さん、ユイ達をよろしくお願いします」

 

零「任せてくれ、レツ。責任を持って、ユイ達を守る」

 

レツ「それなら、安心ですね!」

 

俺達はレツに見送られ、それぞれの艦へ戻った...。

 

そして、シグナスに皆は集まった。

 

アマリ「今日からドアクダー退治に同行する人達を紹介します」

 

ユイ「ユインシエル・アステリアです!此処では私は陛下ではないので、ユイと呼んでください!」

 

レナ「レナ・アステリア...。よろしくね」

 

アオイ「アオイ・コノエです。よろしくお願いします」

 

ナル「首相補佐のナル・アリサカです!これからはよろしくお願いします!」

 

一夏「よろしく!ユイ、レナ、アオイさん、ナルさん」

 

零「そして、もう1人、俺たちの仲間になる人が居ます...メル」

 

メル「メル・カーネリアンです。皆さん、今までの事、謝って済む事ではないのはわかっていますが、謝らせてください...。すみませんでした!」

 

メルは深々と頭を下げた。

 

真上「自分のやった事で謝るな」

 

刹那「もう俺達は気にしていない」

 

メル「皆さん...!」

 

ワタル「これから頑張ってもらわないとね!メルさんもエクスクロスの一員なんだから!」

 

メル「はい!全力で頑張らせていただきます!」

 

やる気全開だな。

 

零「メル、これからよろしくな」

 

メル「零さん...。はい!共に頑張りましょう!(それに気づいてしまいましたから...私はあなたに恋している事を...)」

 

シバラク「では、今日は宴だな!」

 

九郎「うっしゃー!食うぜー‼︎」

 

アル「汝はそればかりだな」

 

みんなのやり取りを見て、メルはクスリと笑った。

 

零「楽しいだろ?エクスクロスは」

 

メル「...はい!」

 

俺達は新しい仲間を祝う宴を開始しながら、エナストリア皇国を後にした...。

 

 

 

 

 

 

 

ーやあ、リボンズ・アルマークだよ。

 

僕は今、エンブリヲと共にある人物がいる部屋に来ていた。

 

僕達が中に入るとその人物は睨んで来た。

 

リボンズ「随分、怖い顔だね...篠ノ之 束」

 

エンブリヲ「そういう顔も素敵だよ」

 

束「お前に好かれたくもなんともないよ、エンブリヲ...早く、箒ちゃん達を解放しろ!」

 

エンブリヲ「君が私の花嫁になればね...」

 

束「くっ...!」

 

全く...またそれか...。

 

リボンズ「次の戦闘には専用機組を出す予定でね。ISの調整を任せるよ」

 

束「箒ちゃん達を戦場に出すつもり⁉︎」

 

リボンズ「元々、その気だったのでね」

 

束「お前ら...許さないから!」

 

リボンズ「では、僕はお邪魔させてもらうよ。エンブリヲ、君はどうするんだい?」

 

エンブリヲ「今しばらく、我が花嫁の仕事ぶりを見ていることにするよ」

 

束「みんな!気持ち悪い!」

 

エンブリヲ「あぁ...そういう所も素敵だよ。束...」

 

...付き合ってられないね...。

 

僕はエンブリヲに聞こえない様に溜め息を吐き、部屋から出るとそこに1人の女性が居た。

 

?「あんな、子供達を戦場に出させる気なの?リボンズ...」

 

リボンズ「君が意見するなんて、珍しいね。アニュー・リターナー」

 

アニュー「もう一度言うけど...あの子達はまだ子供なのよ⁉︎」

 

リボンズ「だから、なんだと言うんだい?彼女達にはISという力がある...戦場に出るのは当然だと思うけどね」

 

アニュー「...」

 

リボンズ「勿論君にも出てもらうよ。それと...あのブレラ・スターンにも声をかけておいてくれ」

 

アニュー「...わかった...わ」

 

それだけを言い、僕はその場を後にした...。

 

アニュー「...ライル...私は...!」

 

勿論その言葉も聞いているよ...アニュー・リターナー...。

 




ー中断メッセージ

〈スミルノフ親子の休息〉

セルゲイ「プレイヤーがゲームを中断するみたいだな...。丁度いい、アンドレイ!私達も休息を取ろう」

アンドレイ「そうですね、父さん」

セルゲイ「なんなら、一杯どうだ?」

アンドレイ「付き合いますよ、私も飲みたい気分ですから」

セルゲイ「プレイヤーも自分にあった休息を取ってくれ」

アンドレイ「それではまた会おう」

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