スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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クルージング・トムとの決着です!

それでは、どうぞ!


第17話 宿命の二人と大切な存在

 

ー織斑 一夏だ。

 

俺と青葉、ベルリはそれぞれの機体に乗り込み、ドッコイ山の偵察に来ていた。

 

ベルリ「偵察に来てはみたけど、ドアクダー軍団も山賊もいないじゃないか...」

 

青葉「でも、ここがドッコイ山の山頂だよな...」

 

一夏「ああ...。ん?青葉!ベルリ!あれ、見てみろよ!」

 

俺の指差す方向に向かい合う赤い龍と青い龍の岩があった。

 

青葉「赤い龍と青い龍か...!」

 

ベルリ「クラマが言っていたけど、創界山の神様って龍なんだってさ」

 

一夏「って事は、ドアクダー打倒のための旅の道標に関係しているのかもしれないな!」

 

青葉「二匹の龍か...」

 

ベルリ「まるで青葉とディオだな」

 

青葉「そ、そうか?俺達、あんな風に見えるか?」

 

一夏「戦闘中だけだけどな。普段は、あんな風にお互いを見てるって言うよりそっぽを向いてるけど」

 

青葉「それは俺のせいじゃねえよ!ディオのせいだ!」

 

ベルリ「戦闘中は、ちゃんとカップリングを使いこなしているんだし、無理に仲良くしなくてもいいんじゃないの?」

 

青葉「そうは言うけど...。雛が...ディオを待っているって言ったから...」

 

青葉の言っていた女の子の事か...。

 

ベルリ「雛って...前に言ってた青葉が未来の世界に跳ばされるきっかけになった女の子か...」

 

青葉「言っておくけど、それだけじゃねえぜ。生命を預けて戦うバディなんだから、俺はあいつの事を、もっと知りたいんだ」

 

ベルリ「...」

 

一夏「その気持ち、わかるぜ!青葉!」

 

青葉「ありがとな、一夏。...って、暑苦しく語っちまったな」

 

ベルリ「...でも、何かいいな、それ...」

 

一夏「ベルリ?」

 

ベルリ「応援するよ、青葉。何となくだけど、青葉の言ってる事って、俺も一夏と同じで正しいと思うから」

 

青葉「お前もありがとうよ、ベルリ!」

 

一夏「偵察の方は何もなしって報告するしかないけどな」

 

ベルリ「そうだね」

 

...ん?何か、聞こえた...?笛...?

 

青葉「何か聞こえたか?」

 

ベルリ「笛の音のような...」

 

一夏「2人も聞こえたのか...?」

 

すると、俺達の目の前に異変が起こった...!

 

青葉「何だ⁉︎何が起きる⁉︎」

 

ベルリ「あれは!」

 

そして、今度は巨大な竜巻が現れた...。

 

一夏「竜巻⁉︎」

 

ベルリ「何もない所にいきなり起きるなんておかしいでしょ、あれは!」

 

青葉「あんな大きさの竜巻に呑まれたら、一夏は兎も角、ヴァリアンサーやモビルスーツでもやばいぞ!」

 

ベルリ「逃げるよ、青葉、一夏!ここは後退するしかない!」

 

一夏「ああ、わかった!」

 

俺達は竜巻に巻き込まれる前に後退した...。

 

クルージング・トム「グハハハハハ!尻尾を巻いて、逃げ帰りおったか!この神部(しんべ)の笛がある限り、俺の勝ちは決まったな!」

 

既に後退した俺達に、こんな言葉が聞こえるはずがなかった...。

 

 

 

 

 

ーヴィラルだ。

 

俺と手下、朗利と金本はクルージング・トムと共にいた。

 

クルージング・トム「グハハハハハ!このクルージング・トムの力を見たか!」

 

ヴィラル「...」

 

クルージング・トム「何だ、ヴィラル?不満でもあるのか?」

 

ヴィラル「いや...」

 

クルージング・トム「忘れるなよ。お前達の雇い主が、この俺であるのを」

 

ヴィラル「...」

 

クルージング・トム「その目だ...!その反抗的な目が気に入らん!俺に不満があるのなら、トッドのように出て行ってもいいんだぞ」

 

この男...!

 

クルージング・トム「もっとも、ドアクダー軍団が世界を支配しようとしている今、俺の下を去れば、待っているのは、のたれ死にだろうがな!」

 

金本「...」

 

クルージング・トム「お前もか、金本...。まあいい、もうすぐ、エクスクロスとやらが来る。迎撃の準備をしろ」

 

朗利「ああ...」

 

クルージング・トム「俺は後方でお前達の働きぶりを見させてもらう。せいぜい頑張るのだな、グハハハハハ!」

 

そう言い、クルージング・トムは歩き去った...。

 

ヴィラル「クソが...」

 

獣人「ヴィラル隊長...。俺達...こんな事していていいんでしょうか...」

 

ヴィラル「...」

 

獣人2「人間達の作った政府が気に入らなくて国を飛び出してきましたが...。結局、やっている事は山賊か、傭兵...」

 

獣人「ドアクダー軍団に雇われた他の獣人グループは、大暴れしているって噂も聞きますけど...。あいつ等...思った以上にヤバイのうに思えるんです...」

 

ヴィラル「...わかっている。だが、クルージング・トムの言っていたように俺達に居場所なんてものはない」

 

獣人「それは...」

 

獣人2「そうなんですけど...」

 

金本「...」

 

朗利「それがわかっているなら、愚痴を言わずに動けよ、ヴィラル」

 

ヴィラル「...朗利...」

 

朗利「なあ、金本」

 

金本「...」

 

朗利「金本?」

 

金本「...俺達、こんな事していてもいいのかな?」

 

朗利「な、お前まで急に何言い出すんだ!金本!」

 

金本「だって、異世界にまで来て、友達であるエイサップと争って...。もう、彼奴と戦う理由なんてないんじゃないのかな...」

 

朗利「俺達は彼奴を倒すって決めただろ!そして、俺達を差別した奴らを懲らしめるって決めたじゃないか!」

 

差別...か...。

 

金本「でも、エイサップはエクスクロスって組織に入っても俺達を差別せずに俺達を助けようとしてくれたよ!」

 

朗利「だから何だってんだ?彼奴だって、いずれ俺達を見限り、差別するさ」

 

金本「朗利...」

 

朗利「俺達にも居場所がないんだよ...今更、エイサップに情けはかけられねえしよ...」

 

そう言い残し、朗利は歩き去った...。

 

金本「(そんな事、わかっているよ俺だって...でも...!)」

 

ヴィラル「人間同士の差別か...」

 

金本「あんた達も差別される事あるの?」

 

ヴィラル「人間と獣人で差別ある事はあるな」

 

金本「辛く...ないの?」

 

ヴィラル「辛くないと言えば嘘になる...。だが、全員が全員、そんな人間じゃない」

 

金本「それがあのシモンってやつなの?」

 

シモンか...。

 

ヴィラル「ああ。彼奴は差別なんてしないな...。金本...朗利に居場所がないなら、お前が朗利の居場所になってやれ」

 

金本「ヴィラル...」

 

ヴィラル「俺達と人間...この世界はいったいどこへ向かうのだろうな...」

 

答えを知りたければ、見続ける事...。螺旋王は、そうおっしゃって、この俺に不死の身体を与えてくださった...。その使命ゆえか...。俺の中の何かが、もうすぐ何かが起きるのを感じている...。だな、その何かを見届ける前に俺にはやらねばならん事がある...。俺を...そして螺旋王を倒した男、シモン...。お前との決着...今度こそつけてやる...!

 

金本「(俺が...朗利の居場所になる..。なら、俺のすべき事は...!)」

 

 

 

 

第17話 宿命の二人と大切な存在

 

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

ドッコイ山へ着いた俺達はそれぞれ出撃した。

 

アーニー「あれが一夏君達から報告のあった竜巻か...」

 

ひまわり「たいや⁉︎」

 

しんのすけ「お、大きいゾ!」

 

アンジュ「話には聞いていたけど、やっぱり、不自然ね」

 

アマリ「何かわかりますか、ホープス?」

 

ホープス「少なくとも自然発生したものではない事は確かです」

 

レナ「誰かが意図的に竜巻を起こしたって事...?」

 

サラ「す、凄いね...」

 

シーブック「ベルリの言っていた竜巻が発生する前に聞いたという笛の音と関係あるのか...?」

 

ソーマ「この一帯に潜むドアクダー軍団の仕業かもしれないわね」

 

グランディス「あんな竜巻を起こす力が、あの飛行機野郎にあるっていうのかい?」

 

ゼロ「流石に竜巻を起こす怪獣を連れているってわけでもなさそうだしな...」

 

ティア「凄い!アマリちゃんのドグマよりも、凄いよ!」

 

チャム「う、うん!凄いね!」

 

エレボス「いったいどういうものなんだろう...」

 

竜馬「その答えは進めばわかるだろう」

 

ワタル「行こう、みんな!クルージング・トムと決着をつけるためにも!」

 

零「いや、どうやらお出迎えのようだぜ...!」

 

シモン「気をつけろ!奴らが来た!」

 

来たのはヴィラル率いるガンメン部隊と朗利、金本率いるホウジョウ軍のオーラバトラー部隊だった。

 

ヴィラル「待っていたぞ、シモン!そして、エクスクロス!」

 

朗利「此処がお前らの墓場となるんだ!」

 

シモン「ヴィラル!」

 

エイサップ「朗利!金本!」

 

レイ「あのトッドという男はいないみたいだが...」

 

ショウ「後方に控えているのか?」

 

ヴィラル「奴ならば、クルージング・トムを見限って、出て行った」

 

ワタル「やっぱり、ドアクダー軍団がいるのか!」

 

エイサップ「朗利、金本...。お前達はこのままでいいのか⁉︎」

 

朗利「しつこいぞ、エイサップ!俺はこうなる事を望んでいたんだ!お前を倒すこの日をな!」

 

金本「エイサップ...俺は...」

 

エイサップ「金本...?」

 

シモン「ヴィラル...。お前もだ!お前は、このままでいいと思っているのか?」

 

ヴィラル「そんな問いに答える義理はない。俺達の間にあるのは戦いだけだ!」

 

シモン「いいぜ、ヴィラル!俺もそのつもりで、此処に来たからな!」

 

朗利「行くぜ、金本!今度こそ、エイサップを倒す!」

 

金本「...うん」

 

エイサップ「(金本の様子がおかしい...いったいどうしたと言うんだ...?)」

 

倉光「各機は獣人部隊とオーラバトラー部隊の迎撃を」

 

スメラギ「戦力は大した事ないけれど、向こうの士気は高いから気をつけてね!」

 

青葉「よし...!行くぜ、ディオ!」

 

ディオ「威勢のいい事を言う前に俺の足を引っ張るなよ」

 

青葉「可愛くない奴...!」

 

ヴィラル「来い、シモン!お前を倒して、俺は先に進む!」

 

朗利「決着をつけようぜ、エイサップ!俺達の決着をな!」

 

シモン「覚悟しやがれよ、ヴィラル!それに獣人共!お前等、全員まとめてその根性を叩き直してやるぜ‼︎」

 

エイサップ「朗利、金本!お前達は俺が止める!それが俺にできる事全てだ‼︎」

 

金本「...エイサップ...」

 

俺達は敵部隊との戦闘を開始した...。

 

 

 

 

〈戦闘会話 エイサップVSヴィラル〉

 

ヴィラル「お前の敵は朗利と金本だろ!」

 

エイサップ「だからと言って、あなたを見過ごすわけにはいきません!」

 

ヴィラル「良いだろう!朗利と金本が危険視する事だけの事はある!だからこそ、燃えるものもある!」

 

エイサップ「俺のオーラ力をかけて、あなたを倒します!」

 

 

 

エンキドゥドゥはグレンラガンの攻撃を受けて、ダメージを負った。

 

ヴィラル「此処までか...。エンキドゥドゥ...。俺のわがままによく付き合ってくれた...。悪かったな...」

 

エンキドゥドゥは爆発したが、ヴィラルという獣人は逃げ出していた...。

 

シモン「ヴィラル...」

 

九郎「あいつ、逃げ出したみたいだぞ?」

 

シモン「追う必要はねえさ」

 

ディオ「敵ならば、捕獲してそれなりの対処をすべきでは?」

 

シモン「あいつは敵じゃねえ」

 

青葉「え...」

 

シモン「あいつと俺の間にあるもんは、そんな簡単な言葉で表せるもんじゃねえのさ」

 

ナル「そ、そうなんですね...」

 

青葉「そういうものなのか...」

 

朗利「ヴィラルは負けたか...。でも、お前の気迫は悪くなかったぜ...」

 

金本「ヴィラル...」

 

エイサップ「あとはお前達だ!朗利、金本!」

 

朗利「やるぞ、エイサップ!今度こそ、決着だ!」

 

エイサップ「ああ!本気でやるぞ!」

 

 

 

 

〈戦闘会話 シモンVS金本〉

 

金本「...」

 

シモン「どうした、戦う気はあるのか?」

 

金本「ヒーロ男か...俺は負けない!」

 

シモン「そんな気迫のこもってない言葉で俺に勝てると思ってんのか!もっと気合を入れやがれ!」

 

金本「俺とあんたを一緒にするな!」

 

 

 

〈戦闘会話 エイサップVS金本〉

 

エイサップ「来るなら、来い!金本!」

 

金本「...俺は...」

 

エイサップ「金本...いったいどうしたと言うんだ!」

 

金本「俺は...朗利の居場所になるんだ‼︎」

 

エイサップ「か、金本...!それが、お前の戦う理由なのか...なら、俺もそれに答えてやる!」

 

 

〈戦闘会話 シモンVS朗利〉

 

朗利「来いよ!熱血ヒーロー!」

 

シモン「そこを退け!」

 

朗利「退かねえよ!ヴィラルには悪いが、お前を此処で倒させてもらうぜ!」

 

シモン「俺を誰だと思ってやがる!簡単に倒せると思うなよ!」

 

 

〈戦闘会話 ショウVS朗利〉

 

朗利「聖戦士さんよ!かかって来やがれ!」

 

ショウ「どうして、自ら悪のオーラに近づこうとする⁉︎」

 

朗利「うるさい!もう説教はたくさんだ!良いからかかって来い!」

 

チャム「駄目だよ、ショウ!全然止まんない! 」

 

ショウ「くっ...!俺じゃ、彼奴を止める事は出来ないのか...!」

 

 

〈戦闘会話 エイサップVS朗利〉

 

エイサップ「どうしてもやると言うのか、朗利!」

 

朗利「くどいぞ、エイサップ!此処まで来て、戦わないなんてないだろ!」

 

エレボス「エイサップ...」

 

エイサップ「わかってる!朗利!俺もいい加減、お前達とは決着をつけたかったところなんだ!もう手加減はしないから覚悟しろ‼︎」

 

 

 

ナナジンの攻撃で、2機のシンデンはダメージを受けた。

 

金本「くそっ...!」

 

朗利「また負けたのか...俺達は...!何でだ...何で、エイサップに勝てないんだよぉぉぉぉぉ‼︎」

 

金本「朗利...!」

 

エイサップ「もう降参してくれ、二人共...!俺はお前達を討ちたくないんだ!」

 

金本「え、エイサップ...!」

 

朗利「敗北者の俺達に情けをかける気かよ!」

 

エイサップ「そうじゃない!例え、戦っても俺達は友達じゃないか!」

 

朗利「...友達...」

 

金本「そうか...そうだよな...」

 

2機のシンデンからは敵意を感じなくなったな...。

 

クルージング・トム「グハハハハハ!くっさい友情ゴッコは、そこまでだ!」

 

ワタル「クルージング・トム!」

 

ケロロ「ゲーロゲロゲロ!観念するであります!」

 

クルージング・トム「お前等がいくら頑張ろうとこの神部の笛がある限り、俺の勝ちは変わらん!」

 

笛を吹いた...⁉︎

 

すると、竜巻の勢いが増した...。

 

ウェスト「竜巻の勢いが増したのである!」

 

ユイ「あの笛の力なの⁉︎」

 

クルージング・トム「その通り!これこそが神部の笛の力よ!」

 

メル「て、天災さえ引き起こす力...」

 

ホープス「あれこそが伝説に謳われる創界山の秘宝でしょう」

 

アマリ「そんな、あれが...⁉︎」

 

千冬「秘宝だと⁉︎」

 

クルージング・トム「流石は元オニキスと魔従教団の術士だ!その存在を知っていたか!ならば、それを手にした俺が無敵である事も知っていよう!」

 

エイサップ「此処にはまだ、朗利と金本もいるんだぞ⁉︎」

 

クルージング・トム「だから、どうした?」

 

朗利「何だと⁉︎」

 

クルージング・トム「任務を失敗したお前達はもう用済みだ...エクスクロスと共に死ね!」

 

金本「あんた、最初からそれを考えていたんだな...!」

 

夏美「仲間の人ごと私達を倒そうとするなんて...!」

 

シャルロット「なんて外道なの...⁉︎」

 

シモン「ふざけるな!お前のどこが無敵だ!」

 

クルージング・トム「そこのお前!この俺をバカにしているのか!」

 

シモン「借り物の力で偉そうにしてんな!男なら、てめえの力で戦ってみやがれ!」

 

クルージング・トム「言わせておけば...!お前に神部の笛と俺の力を見せてやる!」

 

ゼロ「まずいぞ!あいつは笛の力でさらに竜巻を大きくするつもりだ!」

 

ティエリア「まずい!そんな事をしたら、僕達だけでなくこの一帯にまで被害が出るぞ!」

 

朗利「クルージング・トムゥゥゥゥ‼︎」

 

朗利の乗るシンデンがクルージング・トムの所まで突っ込んで行った...!

 

金本「朗利!」

 

エイサップ「無茶だ!よせ、朗利!」

 

朗利「止めるな、エイサップ!俺はこいつを絶対に許せない!」

 

クルージング・トム「ふん、この役立たずめが!竜巻に呑まれ、死ぬがいい!」

 

朗利「ぬっ⁉︎うわぁぁっ!」

 

エイサップ「朗利ー‼︎」

 

朗利のシンデンは抵抗も出来ずに竜巻に呑まれてしまった...。

 

朗利「く、くそっ!動けよ!」

 

金本「今助けるよ!朗利!」

 

朗利「バカ、来るな!金本!」

 

エイサップ「金本‼︎」

 

金本のシンデンも自ら竜巻の中に入った...。

 

朗利「金本!バカかお前は!このままじゃ、お前も死ぬんだぞ!」

 

金本「朗利だって、死んじゃうよ!」

 

朗利「俺はいい!俺はもう何も残っていない...。帰る居場所もない!だから、俺はもういいんだ!」

 

金本「俺がよくないんだよ‼︎」

 

朗利「金本...」

 

金本「朗利に死んで欲しくないんだよ...。朗利が俺の居場所だから!朗利も居場所がないんなら、俺が居場所になってあげるから!だから、死なないで!朗利‼︎」

 

エイサップ「うおおおおーっ‼︎」

 

こ、今度はナナジンが飛び込んだ...⁉︎

 

ショウ「エイサップ!」

 

エイサップ「二人共!今助けるからな!」

 

金本「エイサップ...!」

 

朗利「お前まで...!」

 

エイサップ「俺も...お前達の居場所になる!だから、生き残れ!」

 

朗利「...お前は本当に凄いよ...エイサップ...!」

 

エイサップ「こんな竜巻如きで...俺達を打ち砕けると思うなぁぁぁぁぁっ‼︎」

 

竜巻の中のナナジンが赤く光った...⁉︎

 

マサキ「あれは...⁉︎」

 

零「ナナジンが...赤くなった...⁉︎」

 

アッカナナジンって、ところか...!

 

ベルリ「竜巻の動きが止まった!」

 

刹那「エイサップのオーラ力の影響か...!」

 

クルージング・トム「な、何だと⁉︎そんなバカな⁉︎」

 

エイサップ「シモンさん!今です!」

 

シモン「任せとけ!エイサップ‼︎」

 

グレンラガンも竜巻の中へと飛び込んだ。

 

アンドレイ「シモン君!」

 

クルージング・トム「な、何をするつもりだ⁉︎」

 

シモン「こうするんだよ‼︎」

 

す、凄い力だ...!

 

クルージング・トム「な、何だ、あの力は⁉︎」

 

シモン「風が渦を巻いてるのが竜巻なら、その逆に回転するまでだ!」

 

零「そう言うことか!」

 

そして、竜巻が収まった。

 

ハンソン「嘘だろ!竜巻が収まった!」

 

サンソン「やってくれるぜ、あいつ!力業で強引に竜巻を中和しやがった!」

 

クルージング・トム「ば、バカな!バカなぁぁぁぁぁっ‼︎」

 

収まった竜巻から、アッカナナジン、2機のシンデン、グレンラガンが出てきた。

 

シモン「どうだ...見たかよ...」

 

ワタル「シモンさん!」

 

セルゲイ「まずいぞ!かなり消耗している!」

 

パトリック「おい待て!グレンラガンの隣に誰かいるぞ!」

 

アレルヤ「あれは...!」

 

ヴィラル⁉︎

 

ヴィラル「無様だな、シモン」

 

シモン「ヴィラルか...」

 

ヴィラル「竜巻を止めた所まではみごとだったが、その後がな...。立て、シモン!螺旋王を...俺を倒した男の最期が、こんなものなど認めんぞ!」

 

シモン「ヘ...お前の言葉は効くぜ...!だがな!」

 

グレンラガンにパワーが戻った...⁉︎

 

シモン「勝手に終わりにしてんじゃねえ!あんなもので俺のドリルが止まると思うなよ!」

 

ヴィラル「フ...それでこそだ。ハッチを開けろ、シモン!」

 

シモン「グレンラガンに乗るつもりか?」

 

ヴィラル「お前にぶん殴られて、俺も吹っ切れた。その礼の代わりだ。お前がどこまで行くか、見届けてやる」

 

シモン「そういう事なら、此処が特等席だろうな。よし!来やがれ、ヴィラル!」

 

ヴィラル「おう!行くぞ、シモン!」

 

ヴィラルがグレンラガンに乗ろうとした...。

 

クルージング・トム「させるものかぁぁぁぁぁっ!」

 

クルージング・トムが叫ぶとあいつの手下の魔神がグレンラガンに突っ込んだ。

 

メル「このままではまずいです!」

 

エイサップ「シモンさん!ヴィラルさん!」

 

金本「やらせるかぁぁぁぁぁっ!」

 

朗利「その通りだ!金本‼︎ダブルディスパッチ行くぞー‼︎」

 

2機のシンデンが魔神に接近した...。

 

朗利「遅れるなよ、金本!」

 

金本「朗利だって!」

 

朗利「オーラソードダブルディスパッチだ!」

 

金本「このぉぉぉぉぉっ!」

 

朗利「ハアァァァッ!」

 

2機シンデンのオーラフレイムソードをつなぎ合わせ、魔神を両断した。

 

朗利「俺達とシンデンならぁぁぁぁぁっ!」

 

金本「できるんだぁぁぁぁぁぁっ!」

 

そのまま、一刀両断...魔神は爆発した。

 

エイサップ「朗利!金本!」

 

金本「俺達も力を貸すよ、エイサップ!」

 

朗利「お前には借りができちまったからな!」

 

エイサップ「ありがとう...二人共!」

 

そして、ヴィラルもグレンラガンに乗り込んだ。

 

青葉「敵が味方になった⁉︎」

 

ベルリ「そうじゃない、青葉!あの人達は、そんなものを超えてるんだよ!」

 

ヴィラル「お前達も吹っ切れたか」

 

朗利「ああ、大切な友人のおかげでな」

 

ヴィラル「ふっ...そして、カミナも座っていた席か...。悪くない座り心地だ」

 

シモン「ヴィラル!あれをやるぞ!」

 

ヴィラル「何だ、早速命令か?」

 

シモン「いや、提案だ!」

 

ヴィラル「なら、やらせてもらおう!」

 

シモン「人と獣の2つの道が!ねじって交わる螺旋道!」

 

ヴィラル「昨日の敵で宿命を砕く!明日の道をこの手でつかむ!」

 

シモン「宿命合体、グレンラガン!俺を誰だと思ってやがる!」

 

す、凄え!凄すぎるぜ‼︎

 

ワタル「決まったぁ!ハッキシ言って、めちゃくちゃカッコイイぜ!」

 

青葉「すげえ...。ついさっきまで本気で戦っていた二人なのに息ぴったりだ...」

 

クルージング・トム「ぬうう!ヴィラル、朗利、金本、裏切りおったな!」

 

金本「先に裏切ったのはそっちだろ!」

 

ヴィラル「それに勝手に決めるな。おれも仲間も一度たりともお前に忠誠を誓った事はない。螺旋王亡き今、俺に主などいない!ならば、俺は俺の心の命じるままに生きる!」

 

クルージング・トム「こうなったら、もう一度、神部の笛で竜巻を暴走させてやる!」

 

ワタル「まずいぞ!そんな事になったら!」

 

龍神丸「待て、ワタル!クルージング・トムの背後を見ろ!」

 

クルージング・トム「え、後ろ?」

 

ヒミコ「きゃはは!オッサン、気付くのが遅いのだ!」

 

クルージング・トム「おわああああっ!いつの間に!」

 

すると、俺達が初めてアマリと出会った時に手を貸してくれた魔神が現れた。

 

?「隙ありウラ!」

 

クルージング・トム「うおっと!」

 

魔神が攻撃して、クルージング・トムはそれを避けたが、そのせいで神部の笛を手放してしまい、それをヒミコがキャッチした。

 

ヒミコ「ほい!笛はイタダキなのだ!」

 

クルージング・トム「あ、こら!返せ、小娘!」

 

?「ヒミコ!笛をワタルに届けるのだ!」

 

ヒミコ「わかったのだ!」

 

そして、ヒミコは龍神丸の前まで行く。

 

ヒミコ「ほい、ワタル!お届けなのだ!」

 

ワタル「これが...神部の笛...」

 

龍神丸「ワタル!笛を吹いて、竜巻を止めるんだ!」

 

ワタル「で、でも...クルージング・トムと間接キスになっちゃう...」

 

...確かにそれは嫌だな...。

 

ヒミコ「だったら、洗えばいいのだ!忍法・水鉄砲の術!」

 

ヒミコが水を出し、神部の笛を洗った。

 

ワタル「サンキュー、ヒミコ!これなら!」

 

そして、ワタルは笛を吹いた。

 

クルージング・トム「い、いかん!」

 

シバラク「おお!竜巻が‼︎」

 

竜巻は完全に消えた。

 

ワタル「やったぞ!竜巻が消えた!」

 

ヒミコ「あちし、エラい!ワタル、エラい!」

 

?「うむ...。よくやったウラ」

 

そう言い残し、魔神は撤退した...。

 

一夏「あの魔神...俺達がモンジャ村に来る前にも助けてくれたやつだよな...」

 

アマリ「は、はい...」

 

操縦している人は、ワタルだけじゃなく、ヒミコの事も知っているみたいだったな...。

 

ヴィラル「フ...お前の仲間、大グレン団に匹敵する面白い連中が揃っているな」

 

朗利「敵としたら、めんどくさいけどな」

 

シモン「今日からは、お前らもその一員だぜ」

 

エイサップ「行こう!3人共!」

 

ヴィラル「早速、その腕を振るう時が来たようだ」

 

朗利「敵が来たな!」

 

当然、クルージング・トムとあいつの部隊が来た。

 

クルージング・トム「おのれ、ワタル!おのれ、エクスクロス!こうなれば、俺のこの手で叩き潰してくれる!」

 

アンジュ「逃げずに向かってくる所は褒めてあげるわ」

 

グランディス「おかげ追いかける手間が省けたってやつだよ」

 

海道「どちらにしろ、逃げたって地獄を見るのは一緒だからな!」

 

真上「逃げても的、逃げなくても的だ!」

 

シモン「やるぞ、ワタル!」

 

ワタル「うん!ヒミコは艦に戻ってるんだ!」

 

ヒミコ「了解なのだ!」

 

ヒミコは艦に戻り、龍神丸とグレンラガン、アッカナナジン、2機のシンデンは前に出た。

 

龍神丸「見ろ、ワタル!」

 

ワタル「赤い龍と青い龍...」

 

龍神丸「あれこそが神部七龍神...!我々がドッコイ山に来たのは彼等に会うためだ!そして、彼等への道が拓かれた今、私も新たな力が使えるようになった!」

 

ワタル「新たな力?」

 

龍神丸「その名も龍雷拳!使ってみるんだ、ワタル!」

 

ワタル「よし!やってみるよ、龍神丸!」

 

シモン「負けちゃいられねえ!二人乗りになったのなら、こっちも新技を試すぞ!聞いてるか、ヴィラル⁉︎」

 

ヴィラル「お、おう...(神部七龍神...龍神丸...。この胸騒ぎは何だ...?俺の感じている予感と関係しているのか...)」

 

金本「俺達も連携を深めて行こう!」

 

エイサップ「そうだな!」

 

朗利「今なら、トリプルディスパッチが決めれそうだぜ!」

 

クルージング・トムが「来い、ワタル!お前を倒して、神部の笛を取り戻さねば、この俺に明日はない!」

 

ワタル「覚悟しろ、クルージング・トム!今こそ僕と龍神丸とエクスクロスの力をお前に見せてやるぞ!」

 

俺達はクルージング・トムの部隊と戦闘を開始した...。

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 朗利VS初戦闘〉

 

朗利「正直、今俺は物凄くスッキリしてるぜ!覚悟しろ、ドアグダー軍団!この朗利が相手をしてやるぜ‼︎」

 

 

〈戦闘会話 金本VS初戦闘〉

 

金本「今の俺には朗利やエイサップ...エクスクロスの人達もいる...。俺はもう迷わない!大切な人達の為に俺は戦う!」

 

 

〈戦闘会話 零VSクルージング・トム〉

 

零「お前を倒して、この界層はクリアさせてもらうぜ!」

 

クルージング・トム「そう簡単にこのセカンドガンを堕とせると思うな!」

 

零「シモンさんやエイサップだって、みんな必死に頑張ってんだ...俺もやらなきゃ男がすたるってもんだ!」

 

 

〈戦闘会話 一夏VSクルージング・トム〉

 

一夏「偵察の時はよくもビビらせてくれたな!クルージング・トム!」

 

クルージング・トム「あの時のお前達の焦り様は傑作だったぞ!」

 

一夏「今度はそっちがビビる番だ!俺達に倒されてな!」

 

 

〈戦闘会話 しんのすけVSクルージング・トム〉

 

しんのすけ「シモンお兄ちゃんもエイサップお兄ちゃんも凄いゾ!」

 

シロ「ワン!」

 

しんのすけ「オラも負けてられないゾ!」

 

クルージング・トム「小僧如きが俺とセカンドガンを捕らえられると思うな!」

 

カンタム「その慢心がお前の敗北の原因となるんだ!クルージング・トム!」

 

 

〈戦闘会話 刹那VSクルージング・トム〉

 

クルージング・トム「邪魔をするな、ガンダム!」

 

刹那「何故、仲間を攻撃しようとした?」

 

クルージング・トム「奴等は仲間でも何でもない、雇ってやった駒だ!」

 

刹那「貴様は歪んでいる...!この俺が駆逐する...!」

 

 

〈戦闘会話 アキトVSクルージング・トム〉

 

アキト「悪さもここまでだ、悪党!」

 

クルージング・トム「悪党だと...?違うな、ドアグダー様に逆らうお前達こそ、悪なのだ!」

 

アキト「お前はヒーローの何もわかっていないな...ならば、俺が教えてやる...!」

 

 

〈戦闘会話 九郎VSクルージング・トム〉

 

アル「切り札を失って、焦っておるな」

 

クルージング・トム「黙れ!お前達の邪魔さえなければ、この様な事にならなかったんだ!」

 

九郎「邪魔される事は想定済みのはずだろうが!お前自身が倒される事もな!」

 

 

〈戦闘会話 エイサップVSクルージング・トム〉

 

エイサップ「お前には色々と言いたい事がある!」

 

クルージング・トム「友を危険に晒した事か?」

 

エイサップ「それもあるけど、1番は朗利達を駒扱いした事だ!俺が叩き斬ってやる!」

 

 

〈戦闘会話 朗利VSクルージング・トム〉

 

金本「観念しろ、クルージング・トム!」

 

クルージング・トム「黙れ!裏切り者が!」

 

朗利「だから、先に裏切ったのはお前の方だろうが!俺達はそれぞれが居場所なんだ!もう生き方を命令されるつもりはない‼︎」

 

 

〈戦闘会話 ケロロVSクルージング・トム〉

 

ケロロ「ゲロゲロリ!化けの皮が剥がれたでありますな!」

 

クルージング・トム「ならば、もう一度神部の笛を奪って、使うまでだ!」

 

ケロロ「1度失敗した計画は2度と成功しないでありますよ!侵略者として、当然の事であります‼︎」

 

 

〈戦闘会話 ゼロVSクルージング・トム〉

 

クルージング・トム「朗利や金本ごとお前達を倒す俺の計画が...!」

 

ゼロ「本当に悪党の考える事なんて、どこも同じだな!」

 

クルージング・トム「何だと⁉︎」

 

ゼロ「そんな安っぽい友情で俺達に敵うと思っていたら大間違いだぜ!」

 

 

〈戦闘会話 ゴモラVSクルージング・トム〉

 

レイ「ここで終わりだ!クルージング・トム!」

 

クルージング・トム「まだだ!此処でお前達を倒せば、俺はまだ終わらないで済む!」

 

ゴモラ「キシャーン‼︎」

 

レイ「そういうのは俺とゴモラを倒してから言うんだな!行くぞ、ゴモラ!」

 

 

〈戦闘会話 海道VSクルージング・トム〉

 

海道「残念だったな、オッサン」

 

クルージング・トム「まだだ!まだ、やり直しのチャンスがある!」

 

真上「残念だが、そのチャンスももう潰れているぞ?」

 

海道「そうだな!オッサン、もうあんたは地獄にいるんだからな!」

 

 

〈戦闘会話 アルトVSクルージング・トム〉

 

クルージング・トム「空を制するのはこのクルージング・トムのセカンドガンだ!」

 

アルト「お前に制される空はよほど可哀想だな!」

 

クルージング・トム「何だと⁉︎お前、俺をバカにしているのか⁉︎」

 

アルト「今の言葉を聞いて、バカにしてないとよく思うな!空は俺が守る!この翼でな!」

 

 

〈戦闘会話 竜馬VSクルージング・トム〉

 

竜馬「行くぜ、クルージング・トム!」

 

クルージング・トム「その様なパワー機体でセカンドガンを捉えると言うのか!」

 

竜馬「俺とゲッターに不可能な事なんてねえ!例えそれがスピードの速い敵でもな!」

 

 

〈戦闘会話 ユイVSクルージング・トム〉

 

ユイ「あなたの悪事も此処までです!」

 

クルージング・トム「黙れ!こうなったら、そのレガリアを頂く!」

 

レナ「私はあなたについて行く気もないし、やられるつもりもないわ!」

 

ユイ「私達があなたの悪事を終わらせてみせます!」

 

 

〈戦闘会話 アーニーVSクルージング・トム〉

 

アーニー「お前の悪巧みも今日で終わる!」

 

クルージング・トム「終わるわけにはいかないのだ!ここでお前達を倒し、神部の笛を取り返す!」

 

アーニー「そう簡単に行くと思うな...。その様な事を言う前に僕を倒してみせろ!」

 

 

 

 

朗利「3人の息を合わせるぜ、エイサップ、金本!」

 

金本「俺達なら、できる!」

 

エイサップ「よし、やるぞ!2人共!」

 

アッカナナジンと2機のシンデンはそれぞれ、動き出し、次々とセカンドガンを斬りつける。

 

アッカナナジン「本気で斬るぞ!」

 

さらに、アッカナナジンは空高く飛ぶ。

 

朗利「俺達も負けてられねぇぇぇぇぇっ‼︎」

 

金本「うおおおおっ‼︎」

 

2機のシンデンはオーラダブルディスパッチでセカンドガンを攻撃する。

 

エイサップ「とどめだぁぁぁぁぁぁっ‼︎」

 

そして、オーラダブルディスパッチを受けているセカンドガン目掛けて、アッカナナジンが突っ込んで来て、3機は一斉に斬り裂いた。

 

朗利「これが、オーラトリプルディスパッチだー‼︎」

 

クルージング・トム「う、うおおおおっ!く、くやちいぃぃぃぃっ‼︎」

 

オーラトリプルディスパッチを受けて、セカンドガンは大ダメージを受けた。

 

クルージング・トム「だが、お前達では二匹の龍の謎を解く事は出来ない!だから、俺の負けではないぞ!」

 

そう言い残し、セカンドガンは爆発した。

 

ワタル「へん!負け惜しみを言うなんてかっこ悪い奴!」

 

戦闘を終えた俺達は軽く息を吐く。

 

青葉「今日はハードな戦いだったな」

 

セシリー「そうね。色々な事が次から次へと起こったし」

 

グレンファイヤー「さっすがに疲れたぜ...」

 

ミラーナイト「ですが、私達は、1つの部隊としてまとまりができた様に思えます」

 

アイーダ「私もそう思います」

 

シーブック「チームワーク的なものが生まれてきたって事ですか?」

 

アキト「単なる連携じゃなく、人と人とのつながりの話だよ」

 

アルト「確かにそうだな!」

 

ベルリ「それ、僕も思いましたよ!」

 

ディオ「人と人のつながりか...」

 

ニール「しかし、あの野郎...最後に謎がどうとか言ってやがったな...」

 

ヒミコ「おーい、ワタル!」

 

ワタル「ヒミコ!」

 

ヒュウガ「いつの間にあんな所に...」

 

ヒミコ「ここに何か書いてあるのだ!」

 

ヒミコ「赤龍と青龍...。1人の人間が両方の口に同時に手を入れた時、二匹の龍はよみがえる...」

 

ハレルヤ「それがあの野郎の言っていた謎ってやつか」

 

龍神丸「そして、それを解いた時、我々がここに来た意味もわかるだろう」

 

一夏「ちょ、ちょっと待った!あの二匹の龍の口って、言うけど、かなり離れてるぞ!」

 

チャム「機体に乗っていてもいいんじゃない?」

 

ショウ「だが、あの距離だと、ゼルガードが腕を伸ばしても届かないぞ」

 

ホープス「なるほど...。この謎を解き明かせという試練なのでしょうな」

 

ワタル「どうすればいいの、アマリさん⁉︎」

 

アマリ「う〜ん...1人の人間では、どうやっても出来ないでしょうね...」

 

...そうだな...。

 

ワタル「えーっ!じゃあ、ゴムみたいに腕が伸びる人間でもなきゃ無理だって事⁉︎」

 

エイサップ「伸びる触手でもあればできるんだけどな...」

 

零「...1人で無理なら、2人でやればいいんじゃないか?本当の答えはわからないけど、俺達には、2人の人間を1つにする方法があるじゃねえか」

 

ベルリ「そうか!青葉とディオだ!」

 

メル「カップリングですね!」

 

青葉「俺達が?」

 

倉光「どうなの、エルヴィラ先生?」

 

エルヴィラ「確かにカップリングシステムによって2人の思考のラグをなくした状態は1つの人間になったと言えるかも知れません。カップリングシステムの説明を聞いていた零君はともかく、ベルリ君はいい勘してるわね」

 

ベルリ「言葉にアシストするって約束しましたからね」

 

ディオ「そんな方法で謎を解いた事になるのか...」

 

青葉「論より証拠だ!やってみようぜ、ディオ!」

 

ルクシオンが赤い龍の場所まで移動したが、ブラディオンは動かない。

 

青葉「何やってんだよ、ディオ⁉︎」

 

ディオ「俺には...出来ない」

 

青葉「え...」

 

ディオ「戦闘中以外の状況でお前とカップリングをするのは...」

 

ベルリ「出来ないんじゃない。出来ないと思ってるだけだろ?」

 

ディオ「何...?」

 

一夏「ベルリの言う通りだぜらディオ!余計な事考えるなよ」

 

零「元の世界に帰るためにも俺達は前に進まなくちゃならない事はお前でもわかっているだろ?」

 

しんのすけ「へんな意地張ってるけど、ディオお兄ちゃんは青葉お兄ちゃんの頑張りを認めているんだゾ!」

 

ディオ「俺は...」

 

青葉「ディオ...。シモンさん達やエイサップさん達の事を思い出せ」

 

ディオ「...」

 

青葉「仲間だとか、バディだとか、そういう言葉なんて、どうでもいい。今、俺とお前は同じ目的のために何かをやろうとしている。ただ、それだけだ」

 

ディオ「同じ目的のため...。そうだな、青葉」

 

ディオも吹っ切れたのか、ブラディオンは青い龍の方へ移動した。

 

青葉「ディオ!」

 

ディオ「やるぞ、青葉。ヘマするなよ」

 

青葉「そっちこそな!行くぜ!コネクティブ・ディオ!」

 

ディオ「アクセプション!」

 

2人はカップリングシステムを発動させた。

 

まゆか「今までで最高のエンファティアレベルです!」

 

エルヴィラ「もしかすると、本当の意味での初めてのカップリングかもね...」

 

青葉「行くぞ」

 

ディオ「ああ」

 

ルクシオンとブラディオンはカップリングシステムを発動させた状態で同時に赤龍と青龍の口に手を入れた...。

 

すると、俺達の前に赤龍と青龍がいる。

 

青龍「よく来た、ワタルと勇者達よ」

 

赤龍「我々はお前達が来るのをこのドッコイ山で待っていた」

 

青龍「我こそは神部七龍神の一柱...青龍」

 

赤龍「同じく赤龍...」

 

ワタル「えーと、初めまして。まずは僕の仲間を紹介するね」

 

青龍「聞きたいのは山々だが、我々には時間がない」

 

赤龍「創界山の秘宝がドアグダーの手の中にある今、我々の復活は一時的なものなのだ」

 

ワタル「そうなの⁉︎」

 

青龍「ワタルよ。虹を元に戻すためには創界山の秘宝を集めるのだ」

 

ワタル「秘宝って、この神部の笛以外にもあるの?」

 

赤龍「創界山の秘宝は全部で六つ存在している」

 

青龍「その全てを集めた時、創界山の虹を元に戻すための力...ドアクダーを倒すための力が目覚める」

 

赤龍「頼んだぞ、ワタル。そして、勇者達よ」

 

青龍「秘宝を集め、必ずドアクダーを倒してくれ」

 

赤龍「そして、このアル・ワースを新たに...」

 

赤龍達が何かを言う前に消えてしまった...。

 

ワタル「消えちゃった...」

 

アマリ「きっとまた、あの像の中に戻ったんでしょうね...」

 

零「ドアグダーの力か...」

 

ワタル「それを打ち破るためにも創界山の秘宝を集めなきゃ!」

 

シバラク「それが拙者達の旅の目的になるか」

 

リチャード「その秘宝の在処について何か手がかりはないのか?」

 

シバラク「むう...。赤龍と青龍も、その辺りをもうちっと話してくれてもいいのに...」

 

ベルリ「何言ってるんです?ちゃんと教えてくれたじゃないですか」

 

ワタル「へ?」

 

ベルリ「創界山の秘宝はドアクダーの手の中にある...つまり、ドアクダー軍団が持ってるんだよ」

 

冬樹「そうか!ベルリさん、冴えてますね!」

 

レイ「奴等は、今日の神部の笛の様に秘宝を戦いに使ってくる可能性もあるな」

 

九郎「けど、金庫に入れて保管されるより、そっちの方がよっぽど都合がいいぜ」

 

アンジュ「そうね。そいつを倒せば、お宝が手に入るんだから」

 

ヴィヴィアン「第一界層のボスを倒したから、ドアクダー軍団も本気を出して、私達を狙ってくるだろうね!」

 

ワタル「だったら、そいつ等を返り討ちにして創界山の秘宝をゲットだ!」

 

エルザ「ちょっといいロボか?」

 

エンネア「どうしたの、エルザ?」

 

エルザ「あの謎を解明する時...何もカップリングシステムというのを使わなくてもいい方法があったロボ」

 

は...?

 

ウェスト「その方法とは何なのであるか、エルザ」

 

エルザ「カンタムロボやカイザーに手を飛ばしてもらったら良かったんだロボ」

 

...あ。

 

メル「た、確かに...!」

 

ひまわり「たいや...?」

 

カンタム「す、すまない。僕も気づかなかった...」

 

海道「すっかり忘れてたぜ!」

 

スカーレット「やれやれだな...」

 

零「でも、そのおかげでより一層、絆が深まったんだからいいじゃねえか」

 

ワタル「うん!零さんいい事言う!」

 

俺達が話している一方、ヴィラルは手下の獣人と話していた。

 

ヴィラル「じゃあ、お前等...」

 

獣人「...」

 

獣人2「...」

 

ヴィラル「ちゃんとカミナシティに戻って仕事につけよ」

 

獣人「でも、俺達みたいな連中を雇ってくれるような所は...」

 

シモン「心配するな。よくわからねえが、カミナシティでは今、人手を必要としているって聞いてる。何より、俺に向かってきたガッツがあるんなら、どんな事があってもやっていけるはずだ!」

 

獣人2「ア、アニキ...!」

 

獣人「俺達...ヴィラル隊長とシモンのアニキの合体を見て、人間ともやっていけるんじゃねえかと考えを改めました!」

 

獣人2「俺達...迷惑をかけた人達にお詫びしながら、獣の国に帰ります」

 

ヴィラル「達者でな。俺はシモンと共に、この変わっていく世界を見届けるつもりだ。何より、ドアクダーの名を聞くと俺の血が騒ぐんでな」

 

獣人「ご武運を、隊長!それにアニキも!」

 

獣人2「他にもフラフラしている獣人がいたら、ぶん殴って目を覚まさせてやってください!」

 

シモン「おう!任せとけ!」

 

獣人達は獣の国に目指して、歩き出した...。

 

金本「...」

 

朗利「エイサップ...迷惑かけたな。悪い...」

 

エイサップ「いいさ、2人とまたバカできるんだから...それで俺は充分だよ」

 

金本「ありがとう...エイサップ!」

 

朗利「これからもよろしくな!ダチ!」

 

エイサップ「ああ!」

 

エイサップと朗利、金本はグータッチをした。

 

青葉「新しい旅の目的か...」

 

ディオ「その先には、俺達の世界への帰還がある」

 

青葉「そのためにも絶対に死ぬわけにはいかねえ!」

 

ディオ「だったら、腕を上げるんだな」

 

青葉「特訓に付き合ってくれるよな?」

 

ディオ「いいだろう。足を引っ張られたくないからな」

 

青葉「こいつ!言ってくれるぜ!(雛...。お前が待っているって言ったディオがこいつの事かはわからないけど...。こいつが俺のバディだ。俺は絶対に生き延びて、お前に本当の事を確かめるからな)」

 

俺達は新たな目的のために動き出した...。

 

 





ー中断メッセージ

〈エイサップ&金本&朗利〉

金本「武力には武力なんだよ、だからさぁ」

エイサップ「だからって、隠し要素を見つけようだなんて…!」

朗利「お前の親父なら、隠し要素の出し方リストくらいもっているだろ」

エイサップ「あってもロクなもの無いと思うけどな」

金本「エイサップにとっちゃそうかもしれないけどさぁ!」

朗利「俺達にとっちゃ、すげぇものがあるかもしれないだろ!」

エイサップ「やれやれ…。頼むから俺を巻き込むなよ」

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